JP2005280598A - 車輪用軸受ユニットと車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法とその測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハブ8の1回転当たりの旋削工具の、このハブ8の径方向に関する送り量をpとした場合に、取付面27を、p≦0.3mm、より好ましくはp≦0.2mmの条件下で旋削加工したものとする。この様な条件で旋削加工を行なえば、この取付面27の回転振れを測定する際に、この取付面27に形成される引き目に基づく誤差を、実用上問題ない程度に小さく抑えられる。
【選択図】 図1
Description
被測定面となる取付面27は旋削加工により仕上げが施されるが、この様な旋削加工面である取付面27には、この旋削加工の際の旋削工具の送りに基づき引き目が形成される。即ち、上記取付面27には、後述する本発明の実施例1の図3に誇張して示す様に、上記旋削工具の切削跡である削り溝30同士の間(隣り合う削り溝30同士の間部分)に、他の部分よりも突出する状態で突出部31が残存する。この様な突出部31は、上記取付面27を正面から見た状態で渦巻状に、回転輪であるハブ8の径方向の断面に関し、このハブ8の1回転当たりの上記旋削工具の、このハブ8の径方向に関する送り量pをその間隔とした波状に、上記取付面27に残存する。一方、この取付面27の実際の回転振れを正確に測定する為には、上記突出部31の頂部を結んだ仮想平面αの回転振れを測定する必要がある。しかしながら、上述の様に突出部31が残存する上記取付面27の回転振れをただ単に測定するだけでは、上記突出部31の頂部と削り溝30の底部との距離h分のずれが含まれた状態で、上記取付面27の回転振れが測定される可能性がある。即ち、この取付面27をただ単に測定するだけでは、上述の様な引け目に基づく誤差が含まれた状態で、この取付面27の回転振れが測定される可能性があり、この取付面27の回転振れを正確に測定する為には好ましくない。
車輪用軸受ユニット5を組み立てた直後の状態では、各転動体19、19の転動面と外輪軌道11a、11b及び内輪軌道17a、17bとの転がり接触部にグリースが馴染んでいなかったり、シールリング23a、23b等の構成各部品が回転に対し馴染んでなかったり(回転に対する当たりが取れていなかったり)する可能性がある。そして、この様な状態で被測定面となる取付面27の回転振れの測定を行なうと、上記転がり接触部にグリースが取り込まれる等に基づいて上記取付面27が振れる(図18の上下方向に変位する)可能性があり、この様な振れがこの取付面27の回転振れとして測定される可能性がある。この様なグリースの取り込み等に基づく回転振れは微小であるとしても、上記取付面27の回転振れをμm単位で測定する場合には無視できず、この取付面27の回転振れを正確に測定する為には好ましくない。
被測定面となる取付面27の回転振れは、回転輪であるハブ8を回転させつつ測定する。即ち、このハブ8を回転させつつ、上記取付面27に接触させたダイヤルゲージ29等の測定手段により、この取付面27の回転振れ(図18の上下方向の変位量)を測定する。この様な場合に、例えば上記ハブ8の中心軸から離れた部分の1個所位置に、このハブ8を回転させる為の荷重を加えると、このハブ8に、このハブ8の中心軸を傾かせる方向のモーメントが加わる可能性がある。そして、この様なモーメントが加わると、このモーメントに基づいて上記取り付け面27が振れる(図18の上下方向に変位する)可能性があり、この取付面27の回転振れを正確に測定する為には好ましくない。
被測定面となる取付面27に塵や旋削加工の際の切り屑等が付着した状態のまま、この取付面27の回転振れを測定すると、この取付面27から突出するこれら塵や切り屑等が、この取付面27の回転振れとして測定される可能性がある。測定前に車輪軸受ユニット5の洗浄を行なう場合でも、洗浄から測定までの間に、例えばこの車輪軸受ユニット5を測定装置に取り付ける際等に、上記塵等が上記取付面27に付着する可能性がある。又、この様な塵等の付着を想定し、上記回転振れが極端に大きい場合等に、上記測定装置から上記車輪用軸受ユニット5を取り外し、再洗浄、再取り付け、再測定を行なう事で、上記塵等に基づく誤差が含まれない様にする事も考えられる。但し、測定作業の手間が増える他、測定値が実際の回転振れを表しているのか上記塵等の誤差が含まれた値を表しているのかを判定できない場合もあり、この取付面27の回転振れを正確に測定する為には好ましくない。
被測定面となる取付面27の回転振れの測定を行なう場合、接触式の変位センサであればこの変位センサの接触子をこの取付面27に接触させる必要がある。又、非接触式の変位センサ、例えば電気マイクロメータやレーザー変位計等を用いる場合であっても、上記取付面27の回転振れを正確に測定する為には、この非接触式の変位センサをこの取付面27に近接対向させる必要がある。何れにしても、測定時には上記変位センサを被測定面となる上記取付面27に接触又は近接対向させる為、そのままでは車輪用軸受ユニット5を測定装置に取り付けたり取り外す際に、上記ハブ8と変位センサとが勢い良く接触(衝突)する可能性がある。この様な衝突を防止すべく、測定時と上記車輪用軸受ユニット5の取り付け取り外し時とで上記変位センサを移動させる事も考えられる。但し、上記取付面27の回転振れの測定を正確に行なう為には、上記変位センサの測定時の位置決めを厳密に行なう必要があり、ただ単にこの変位センサを移動させられる様にするだけでは、測定作業が面倒で時間が掛かったり、正確に測定する為に熟練を要する等、測定コスト、延いては車輪用転がりユニットの製造コストが嵩む原因となる。
取付面27の回転振れの測定は、取付フランジ15にスタッド9を圧入固定した状態で行なう事が好ましい。この理由は、上記スタッド9の圧入に基づき上記取付面27が変形、膨出するので、このスタッド9を圧入する前に回転振れの測定を行なうと、この測定値がこのスタッド9を圧入固定した後の実際の使用状態の回転振れと異なる為である。一方、上記取付フランジ15にスタッド9を圧入固定した状態で上記取付面27の回転振れの測定を行なう場合には、この取付面27のうちで回転振れの測定を行なえる部分、即ち、この取付面27のうちで変位センサを接触又は近接対向させられる部分が狭くなる(限られてくる)。又、測定時にこの変位センサと上記スタッド9とを干渉しない様にする必要もあり、この変位センサの測定位置の自由度が低下する事が避けられない。
特に、請求項1に記載した車輪用軸受ユニットに於いては、上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向(被加工面が取付面の場合には径方向、同じく周面の場合には軸方向。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に関する送り量をpとした場合に、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面、具体的には、取付フランジの側面(取付面)、回転輪の外端部に設けた位置決め筒部の外周面等を、p≦0.3mm(より好ましくはp≦0.2mm)の条件下で旋削加工したものとする。
特に、請求項2に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法は、上記制動用回転部材と接触する面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、この被加工面と接触する先端部が、この旋削工具の送り方向の断面に関する曲率半径rが2r>p(より好ましくは4r>p)を満たす曲面である接触子を有する、接触式の変位センサにより測定を行なう。
又、請求項3に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法は、上記制動用回転部材と接触する面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、有効測定面積SがS>πp2 {より好ましくはS>π(1.5p)2 }を満たす渦電流式の変位センサにより測定を行なう。
特に、請求項9に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置は、上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の接触式の変位センサを備える。そして、この変位センサが測定する面である被測定面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、この被測定面となる被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、上記変位センサの接触子の先端部を、この旋削工具の送り方向の断面に関する曲率半径rが2r>p(より好ましくは4r>p)である曲面としている。
又、請求項10に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置は、上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の渦電流式の変位センサを備える。そして、この変位センサが測定する面である被測定面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、この被測定面となる被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、上記変位センサの有効測定面積SをS>πp2 {より好ましくはS>π(1.5p)2 }としている。
即ち、上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面を、p≦0.3mm(より好ましくはp≦0.2mm)の条件下で旋削加工している為、この旋削加工面の回転振れを測定する際に、この旋削加工面に形成される引き目に基づく誤差を低減できる。具体的には、この旋削加工面の隣り合う削り溝同士の間に残存する突出部同士の間隔並びにこれら突出部の頂部と削り溝の底部との距離を十分に小さくできる。この為、この様な旋削加工面の回転振れを測定する測定手段は、この旋削加工面の回転振れを、実際の回転振れである上記突出部の頂部(を結んだ仮想平面)の回転振れとして測定できる。又、上記突出部の頂部と削り溝の底部との距離が、実際の回転振れに足された状態で測定されても、これら頂部と底部との距離を十分に小さくできる為、上記引き目に基づく誤差を極僅か(殆ど0)にでき、上記旋削加工面の回転振れを正確に測定する事ができる。尚、上記送り量pが0.3mmを超える(p>0.3)場合には、上記旋削加工面に残存する上記突出部同士の間隔並びにこの突出部の頂部と上記削り溝の底部との距離を十分に小さくできず、上記引き目に基づく誤差を無視できなくなる可能性がある。即ち、測定値に含まれるこの引き目に基づく誤差が大きくなって、上記旋削加工面の回転振れを正確に測定できなくなる可能性がある。
又、請求項9〜10に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項15に記載した様に、回転輪を回転させる為の回転手段を備える。この回転手段は、この回転輪の円周方向等間隔複数個所に等しく荷重を加えるものとする。そして、この様な回転手段によりこの回転輪を回転させつつ、測定手段である変位センサにより測定を行なう。
この様に構成すれば、上記回転輪を回転させる際にこの回転輪の中心軸を傾かせる方向のモーメントが加わる事がなくなり、この様なモーメントに基づく誤差を防止して、被測定面の回転振れの測定を正確に行なえる。尚、この様なモーメントに基づく誤差の防止は、この様な回転振れの測定の他、例えば取付フランジに固定した各スタッドの傾き、即ち、これら各スタッドと取付面との直角度(ハブの中心軸との平行度)を測定する場合等にも重要になる。この為、この様な各スタッドの直角度を測定する場合等にも適用できる。
この様に構成すれば、各転動体の転動面と静止側軌道及び回転側軌道との転がり接触部にグリースが馴染んでいなかったり、構成各部品が回転に対し馴染んでなかったり(回転に対する当たりが取れていなかったり)する等に基づく誤差を防止して、被測定面の回転振れの測定を正確に行なえる。尚、この様な馴染み不足に基づく誤差の防止も、この様な回転振れの測定の他、上記各スタッドの直角度を測定する等の場合にも適用できる。
そして、上記請求項4〜5、11〜13に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法及びその装置は、この様な車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面、例えば取付フランジの側面(取付面)、回転輪の外端部に設けた位置決め筒部の外周面や内端面等の回転振れを測定する為のものである。
又、請求項11に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置は、上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の測定手段と、被測定部分に気体を吹き付ける為の吹き付け手段と、この吹き付け手段を構成するノズルを上記被測定部分に向ける為の駆動手段とを備える。そして、この駆動手段により上記ノズルを上記被測定部分に向けた状態で、このノズルからこの被測定部分に気体を吹き付けつつ上記測定手段により測定を行なう。この場合に好ましくは、上記駆動手段として、上記ノズルを上記被測定部分を中心に回転駆動自在のものとする。
又、請求項12に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置は、制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の光学式の変位センサと、この変位センサが測定する部分である被測定部分を反射させる為の反射手段とを備える。そして、このうちの変位センサを上記取付フランジと軸方向に重畳しない位置に設けると共に、上記反射手段を上記取付フランジと軸方向に重畳する位置に設け、この反射手段に上記被測定部分を反射させつつ、上記変位センサによりこの反射手段を介して測定を行なう、
この様に構成すれば、取付フランジにスタッドを圧入固定した状態で測定を行なう場合でも、これら各スタッドと上記光学式の変位センサとの干渉を防止しつつ、この変位センサの測定位置の自由度を確保できる。
この様に構成すれば、車輪用軸受ユニットの測定装置へ取り付け取り外しの際に、回転輪と測定手段を構成する変位センサとを干渉しにくくできる。又、この変位センサの位置決めが面倒になる事なく、この位置決めを厳密に行なえる。この為、測定作業が面倒で時間を要したり、正確に測定する為に熟練を必要とする事もなくなり、測定コスト、延いては車輪用転がりユニットの製造コストの低減を図れる。
尚、上述した各実施例は、内輪回転型の駆動輪用の車輪用軸受ユニットに本発明を適用した場合に就いて説明した。但し、この様な構造に限定されず、外輪回転型や、従動輪用の車輪用軸受ユニットに適用する事もできる。
2 ロータ
3 ナックル
4 支持孔
5 車輪用軸受ユニット
6 外輪
7 ボルト
8 ハブ
9 スタッド
10 ナット
11a、11b 外輪軌道
12 結合フランジ
13 ハブ本体
14 内輪
15 取付フランジ
16 位置決め筒部
17a、17b 内輪軌道
18 小径段部
19 転動体
20 保持器
21 かしめ部
22 段差面
23a、23b シールリング
24 スプライン孔
25 等速ジョイント
26 スプライン軸
27 取付面
28 制動用摩擦面
29 ダイヤルゲージ
30 削り溝
31 突出部
32 取付孔
33 第一の凹部
34 第二の凹部
35 台座
36 回転手段
37 センタ
38、38a 測定手段
39、39a、39b、39c 変位センサ
40 接触子
41 移動手段
42 回転部材
43 支持部材
44 フランジ部
45 傾斜面
46 凸部
47 傾斜面
48 凹部
49 段差面
50 段差面
51 ラジアルニードル軸受
52 ノズル
53 位置決め調整手段
54 凸部
55 ストッパ
56 ミラー
57 増幅器
58 演算器
59 支持部材
60a〜60d 支持棒
Claims (16)
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットに於いて、上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、この回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面が、p≦0.3mmの条件下で旋削加工されたものである事を特徴とする車輪用軸受ユニット。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法であって、この制動用回転部材と接触する面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、この被加工面と接触する先端部が、この旋削工具の送り方向の断面に関する曲率半径rが2r>pを満たす曲面である接触子を有する接触式の変位センサにより測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法であって、この制動用回転部材と接触する面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、有効測定面積SがS>πp2 を満たす渦電流式の変位センサにより測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法であって、被測定部分に気体を吹き付けつつ、測定手段により測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法であって、上記取付フランジと軸方向に重畳する位置に設けた反射手段に被測定部分を反射させつつ、上記取付フランジと軸方向に重畳しない位置に設けた光学式の変位センサにより、上記反射手段を介して測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 回転輪の円周方向等間隔複数個所に等しく荷重を加える事により、この回転輪を回転させつつ、測定手段である変位センサにより測定を行なう、請求項2〜5の何れかに記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 測定手段である変位センサにより測定を行なう前に、回転輪と静止輪とを相対回転させる、請求項2〜6の何れかに記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 被測定部分に気体を吹き付けつつ、測定手段である変位センサにより測定を行なう、請求項2、3、5〜7の何れかに記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定方法。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置であって、この制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の接触式の変位センサを備え、この変位センサが測定する面である被測定面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、この被測定面となる被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、上記変位センサの接触子の先端部を、この旋削工具の送り方向の断面に関する曲率半径rが2r>pである曲面とした、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置であって、この制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の渦電流式の変位センサを備え、この変位センサが測定する被測定面を旋削加工する際の上記回転輪の1回転当たりの旋削工具の、この被測定面となる被加工面の広がり方向に関する送り量をpとした場合に、上記変位センサの有効測定面積SがS>πp2 を満たす、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置であって、この制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の測定手段と、被測定部分に気体を吹き付ける為の吹き付け手段と、この吹き付け手段を構成するノズルを上記被測定部分に向ける為の駆動手段とを備え、この駆動手段により上記ノズルを上記被測定部分に向けた状態で、このノズルからこの被測定部分に気体を吹き付けつつ、上記測定手段により測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置であって、この制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の光学式の変位センサと、この変位センサが測定する部分である被測定部分を反射させる為の反射手段とを備え、このうちの変位センサを上記取付フランジと軸方向に重畳しない位置に設けると共に、上記反射手段を上記取付フランジと軸方向に重畳する位置に設け、この反射手段に上記被測定部分を反射させつつ、上記変位センサによりこの反射手段を介して測定を行なう、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 静止側周面に複列の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持された状態で回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に複列の回転側軌道を、外周面に車輪及び制動用回転部材を取り付ける為の取付フランジを、それぞれ有し、使用時にこれら車輪及び制動用回転部材と共に回転する回転輪と、上記各静止側軌道と上記各回転側軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備えた車輪用軸受ユニットを構成する、上記回転輪の表面のうちで、使用時に上記制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置であって、この制動用回転部材と接触する面の回転振れを測定する為の測定手段と、この測定手段が被測定部分に対向又は接触する測定位置とこの被測定部分から退避する待機位置とに、この測定手段を移動させる為の移動手段とを備え、この移動手段は、上記測定手段を支持する回転部材と、この回転部材を回転並びに軸方向の変位自在に支持する支持部材とから成るものであり、このうちの回転部材を一方に回転させつつ軸方向一方に変位させる事により、上記測定手段を上記被測定部分から遠ざけつつ上記待機位置に移動自在とすると共に、上記回転部材を他方に回転させつつ軸方向他方に変位させる事により、上記測定手段を上記測定部分に近付けつつ上記測定位置に移動自在とした、車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 回転部材及び支持部材の円周方向複数個所で互いに整合する位置に、円周方向一方に進む程高さが高くなる方向に傾斜する傾斜面を有する凸部と、同じく円周方向一方に進む程深さが深くなる方向に傾斜する傾斜面を有する凹部とを、これら各傾斜面同士が接触する状態でそれぞれ設ける事により、上記回転部材を上記支持部材に対し回転させた場合に、この回転と共にこの回転部材を、上記傾斜面同士の接触に基づき軸方向に変位させる、請求項13に記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 回転輪を回転させる為の回転手段を備え、この回転手段はこの回転輪の円周方向等間隔複数個所に等しく荷重を加えるものであり、この回転手段によりこの回転輪を回転させつつ、測定手段である変位センサにより測定を行なう、請求項9〜14の何れかに記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
- 被測定部分に気体を吹き付ける為の吹き付け手段を備え、この吹き付け手段により被測定部分に気体を吹き付けつつ、測定手段である変位センサにより測定を行なう、請求項9、10、12〜15の何れかに記載した車輪用軸受ユニットの回転輪の回転振れ測定装置。
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