JP2006327388A - 車輪用軸受装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】
ハブ輪2の車輪取付フランジ4の周方向に沿って等配に複数のハブボルト5が圧入された車輪用軸受装置の製造方法において、予めハブボルト5の圧入によって車輪取付フランジ4におけるアウトボード側の側面4aの変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機11に録り込み、車輪取付フランジ4にハブボルト5を圧入する前に、アウトボード側の側面4aが切削加工される工程を備えているので、ハブボルト5と切削用バイト23との干渉を避けながら切削加工をする必要がなくなり、切削加工が容易になると共に、車輪取付フランジ4の面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置に関するもので、特に、車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置およびその製造方法に関する。
一般にディスクブレーキの普及によって制動力が増大してきた反面、このディスクブレーキのロータをブレーキパッドにて挟持して制動を行う場合、特に車両低速走行時に振動が発生し、低周波の不快な騒音を誘発することがある。こうした現象はブレーキジャダーと呼ばれ、車両の高性能化や静寂化に伴って、近年、この分析および改善が新しい技術課題として着目されている。
ブレーキジャダーの明確なメカニズムはまだ詳細には解明されてはいないが、その一要因としてブレーキロータのパッド摺接面の振れ精度が挙げられている。この振れ精度は、ブレーキロータ単体の振れ精度だけでなく、ブレーキロータを取り付ける車輪取付フランジの面振れ精度、転がり軸受のアキシアル振れ、転走面の精度、および転がり軸受の組立精度等々が累積され、最終的にブレーキロータ側面の面振れ精度となって現れてくる。
また、近年、低コスト化は言うに及ばず、燃費向上のために軽量化を追求することにより、余肉を排除して車輪用軸受装置をスリム化させることと、操縦安定性のために車輪用軸受装置を剛性アップさせることがなされている。こうした、言わば両者相反する要求を満足しつつ、前述したブレーキロータ側面の面振れ精度対策が種々講じられている。
図6は従来の車輪用軸受装置を示し、(a)は側面図で、(b)はその縦断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図中右側)という。
この車輪用軸受装置は、アウトボード側端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ55を一体に有し、外周にアウトボード側の内側転走面52aと、この内側転走面52aから軸方向に延びる小径段部54が形成されたハブ輪52、およびこのハブ輪52の小径段部54に圧入され、外周にインボード側の内側転走面53aが形成された内輪53とからなる内方部材51と、外周に車体(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ61を一体に有し、内周に複列の転走面60a、60bが形成された外方部材60と、保持器62、62で円周等配され、両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)63、63とを備えている。また、車輪取付フランジ55の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト56が植設されている。
外方部材60の両端にはシール64、65が装着され、外方部材60と内方部材51との環状空間を密封し、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
車輪取付フランジ55の側面55aには旋盤等の一次切削により環状溝57が形成されている。この環状溝57の溝幅中央部にはボルト穴58が円周等配に穿設されている。さらにハブボルト56の外径に形成されたナール56a部をこのボルト穴58に圧入固定した後、側面55aが旋盤等により二次切削されている。
このように、従来の車輪用軸受装置にあっては、環状溝57が側面55aに形成されていることにより、ハブボルト56の圧入による側面55aの変形等の影響を最小限に抑制することができると共に、ハブボルト56の圧入後、さらに側面55aが二次切削されているので、ハブボルト56の圧入によって増加した側面55aの面振れを可及的に抑制することができる。
特開2003−154801号公報
しかしながら、前述した車輪用軸受装置において、車両の横旋回等により車輪取付フランジ55に大きなモーメント荷重が負荷された場合、車輪取付フランジ55の基部、すなわち、車輪取付フランジ55とブレーキパイロット部59間の隅部59aの表面に繰り返し交番応力が発生する。この交番応力に対し、環状溝57が形成されている分、車輪取付フランジ55の強度・耐久性が低下する恐れがある。
これに対し、車輪取付フランジ55の形状・寸法を変更し、強度が低下した分単純に車輪取付フランジ55を厚肉化して車輪取付フランジ55の強度・耐久性を向上させることも考えられるが、これでは市場における軽量・コンパクト化の潮流と逆行し、強度対策としては得策と言えない。
また、車輪取付フランジ55の側面に環状溝57が形成されているため、図示しないブレーキロータおよびホイールをハブボルト56によって締結した際に、ブレーキロータ自体が変形して面振れ精度が悪化する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトが圧入される前に、当該車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が切削加工され、前記ハブボルトが圧入された後の前記アウトボード側の側面の面振れが20μm以下に規制されている構成を採用した。
このように、ハブ輪の車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置において、車輪取付フランジにハブボルトが圧入される前に、当該車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が切削加工され、ハブボルトが圧入された後のアウトボード側の側面の面振れが20μm以下に規制されているので、車輪取付フランジに締結されるブレーキロータにおける側面の面振れ精度を所望の規定値に抑制することができ、ブレーキジャダーの発生を抑制することができる。
また、請求項2に記載の方法発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置の製造方法において、予め前記ハブボルトの圧入によって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面の変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機に録り込み、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトを圧入する前に、前記アウトボード側の側面が切削加工される工程を備えている。
このように、ハブ輪の車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置の製造方法において、予めハブボルトの圧入によって車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面の変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機に録り込み、車輪取付フランジにハブボルトを圧入する前に、アウトボード側の側面が切削加工される工程を備えているので、ハブボルトと切削用バイトとの干渉を避けながら切削加工をする必要がなくなり、切削加工が容易になると共に、車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記NC加工機が、主軸の長手方向であるZ軸方向に移動可能なZ軸テーブルと、このZ軸テーブルと独立してZ軸方向に直交するX軸方向に移動可能なX軸テーブルと、このX軸テーブルに固定されたスライドブロックと、このスライドブロックのZ軸方向に往復移動可能に配設され、バイトが固定されたスライダと、前記Z軸テーブルに載置され、前記主軸を回転駆動するモータが組み込まれた主軸台とを備え、前記ハブ輪が前記主軸の先端に着脱可能に固定され、前記バイトによって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が前記加工指令値に基いて切削加工されると共に、前記スライダの移動範囲において、リニアスケールと検出器が設けられ、前記スライダのスライドブロックに対する移動量が前記検出器によって検出され、この検出された出力信号が制御装置にフィードバックされ、旋削加工情報と加工指令値との差をゼロに持っていく制御を行うようにしたので、車輪取付フランジにハブボルトを圧入することによって予め求めた変形量に基いて非軸対称非球面からなるアウトボード側の側面を短時間に精度良く加工することができ、車輪取付フランジの面振れ精度を高めることができる。
また、前記切削加工が、請求項4に記載の発明のように、前記ハブ輪単体で行なわれても良いし、また、請求項5に記載の発明のように、前記ハブ輪の組立後に行われても良い。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトが圧入される前に、当該車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が切削加工され、前記ハブボルトが圧入された後の前記アウトボード側の側面の面振れが20μm以下に規制されているので、車輪取付フランジに締結されるブレーキロータにおける側面の面振れ精度を所望の規定値に抑制することができ、ブレーキジャダーの発生を抑制することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の製造方法は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置の製造方法において、予め前記ハブボルトの圧入によって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面の変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機に録り込み、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトを圧入する前に、前記アウトボード側の側面が切削加工される工程を備えているので、ハブボルトと切削用バイトとの干渉を避けながら切削加工をする必要がなくなり、切削加工が容易になると共に、車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することができる。
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置において、予め前記ハブボルトの圧入によって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面の変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機に録り込み、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトを圧入する前に、前記アウトボード側の側面が切削加工される工程を備えている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2(a)は、ハブ輪にハブボルトを圧入した状態を示す模式図、(b)は、ハブボルトを圧入する前のハブ輪を示す模式図、図3は、ハブ輪単体を旋削加工するNC加工機を示す平面図、図4は、本発明に係る車輪用軸受装置の製造工程を示す説明図である。
この車輪用軸受装置は、内方部材1と外方部材10と複列の転動体(ボール)6、6とを備えている。内方部材1はハブ輪2と別体の内輪3とからなり、内輪3は、ハブ輪2のインボード側端部に形成された円筒状の小径段部2bに圧入されている。また、ハブ輪2の外周にはアウトボード側の内側転走面2aと、内周にセレーション(またはスプライン)2cが形成され、内輪3の外周にはインボード側の内側転走面3aが形成されている。さらに、ハブ輪2は車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4をアウトボード側端部に一体に有し、この車輪取付フランジ4の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト5が圧入されている。
一方、外方部材10は、外周に車体(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ10bを一体に有し、内周に複列の外側転走面10a、10aが形成されている。これら複列の外側転走面10a、10aと、前記内側転走面2a、3a間には保持器7、7で円周等配された複列の転動体6、6がそれぞれ転動自在に収容されている。
外方部材10の両端部にはシール8、9が装着され、外方部材10と内方部材1との間に形成された環状空間を密封し、軸受内部に封入され潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪2は、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、内側転走面2aをはじめ、シール8が摺接するシールランド部、および小径段部2bに亙り高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。こうした高周波焼入れによりハブ輪2の強度が向上すると共に、内輪3の嵌合面におけるフレッティングが抑制されて耐久性が向上する。
一方、内輪3は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。また、外方部材10は、ハブ輪2と同様、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、複列の外側転走面10a、10aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、ハブ輪2は、鍛造後に車輪取付フランジ4をはじめ、外周面が一次旋削によって所定の形状・寸法に形成され、その後、所定の部位に高周波焼入れによって硬化処理されるが、図2(a)に示すように、ハブ輪2の車輪取付フランジ4にハブボルト5を圧入した場合、アウトボード側の側面4aに変形が生じる。具体的には、円周等配位置に圧入されたハブボルト5、5間がアウトボード側に湾曲する(図中二点鎖線にて示す)。
本実施形態では、車輪取付フランジ4におけるアウトボード側の側面4aの変形部位とその変形量を予め測定すると共に、図2(b)に示すように、この変形の方向と逆の方向、すなわち、アウトボード側に凸となる変形をプラス、凹となる変形をマイナスとした場合、このプラスとマイナスとを逆転させた変形量(加工量)に換算し、これらの情報を後述するNC加工機11の加工指令値として録り込み、二次切削によって所望の形状・寸法に形成されている。
このNC加工機11は、図3に示すように、主軸12の長手方向であるZ軸方向に移動可能なZ軸テーブル13と、Z軸テーブル13とは独立してZ軸方向に直交するX軸方向に移動可能なX軸テーブル14とが加工機ベース15に載置されている。Z軸テーブル13には主軸台16が載置され、Z軸テーブル13は加工機ベース15に取り付けられたサーボモータ17によって駆動され、Z軸方向に往復運動する。また、主軸台16には、主軸12を回転駆動するモータ18が組み込まれている。主軸12の先端にはチャック19が設けられており、このチャック19にはハブ輪2(小径段部2b)が把持されている。
また、X軸方向に移動可能なX軸テーブル14は、主軸12のチャック19に把持されたハブ輪2と対向する位置に配設されている。X軸テーブル14には、スライドブロック20が固定され、このスライドブロック20にスライダ21がZ軸方向に往復移動可能に配設されている。そして、スライダ21にバイトホルダ22を介してバイト23が交換可能に固定されている。
スライダ21の移動範囲において、図示しないリニアスケールと検出器が設けられ、スライダ21のスライドブロック20に対する移動量は、検出器によって検出される。この検出された出力信号は制御装置(図示せず)にフィードバックされ、次のスライダ21の移動制御に反映される。
制御装置は、予め設定された加工指令値に基いてスライダ21に固定されたバイト23によってハブ輪2の旋削加工を行わせると共に、その旋削加工情報をフィードバックさせ、旋削加工情報と加工指令値との差をゼロに持っていく制御を行う。こうしたNC加工機11によって、ハブ輪2における車輪取付フランジ4の予め測定された変形量、すなわち、非軸対称非球面を短時間に精度良く加工することができ、車輪取付フランジ4の面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することができる。
そして、この二次切削により車輪取付フランジ4におけるアウトボード側の側面4aの面振れが20μm以下に規制されている。これにより、ブレーキロータの側面の面振れ精度を50μm以下に抑制することができ、ブレーキジャダーの発生を抑制することができる。なお、この二次切削は旋削加工に限らず、研削加工による切削であっても良い。
次に、図4を用いて、本実施形態に係る車輪用軸受装置の製造工程を説明する。
1.まず、中炭素鋼からなる素材を熱間鍛造によってハブ輪2が形成され(a)、旋削加工によって車輪取付フランジ4をはじめ、内側転走面2a、小径段部2b等のハブ輪2の外周面と、ブローチ加工によって内周にセレーション2cが形成される(b)。
2.車輪取付フランジ4の円周等配位置にハブボルト5が圧入されるボルト孔4bが穿設されると共に、車輪取付フランジ4をはじめ、シールランドから内側転走面2a、小径段部2bに亙って、高周波焼入れによって硬化処理が行われる(c)。
3.小径段部2bがチャック19に把持された状態で、車輪取付フランジ4のアウトボード側の側面4aが前述したNC加工機のバイト23によって二次切削される(d)。
4.その後、ハブ輪2のアウトボード側の端部が支持された状態で、シールランドと内側転走面2a、小径段部2bが総型砥石25によって一体に同時研削される(e)。
5.車輪取付フランジ4に穿設されたボルト孔4bにハブボルト5が圧入され(f)、最後に、ハブ輪2に内輪3をはじめ、転動体6、外方部材10およびシール8、9が装着されて組立が完了する(g)。
従来の車輪用軸受装置では、ハブボルトが車輪取付フランジに圧入された後にアウトボード側の側面が二次切削されるため、ハブボルトと切削用バイトとの干渉を避けながらの旋削加工となり、加工自体が難しくなるばかりでなく加工精度も限界があった。それに比べ本実施形態では、予めハブボルト5の圧入による変形量を測定し、この変形量を加工指令値としてNC加工機に録り込み、車輪取付フランジ4にハブボルト5を圧入する前にアウトボード側の側面4aが二次切削されるので、面振れ等の加工精度が格段に向上する。
なお、ここでは、車輪取付フランジ4におけるアウトボード側の側面4aが、予めハブ輪2単体で一次切削されると共に、高周波焼入れ後、アウトボード側の側面4aが二次切削される実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、例えば、予めハブ輪2単体でアウトボード側の側面4aが粗旋削と中仕上げ旋削からなる一次切削が行われ、ハブボルト5を圧入する前に二次切削(仕上げ旋削)を行っても良い。また、一次旋削を行わず鍛造肌のままとし、ハブボルト5の圧入前に切削(仕上げ旋削)を行っても良い。つまり、切削加工の回数は関係なく、ハブボルト5の圧入前に切削するものであれば良い。
また、ここでは、車輪取付フランジ4のアウトボード側の側面4aをハブ輪2単体の状態で二次切削する方法を説明したが、これに限らず、図5に示すように、車輪用軸受装置を組み立てた後、ハブ輪2の車輪取付フランジ4を二次切削する、所謂アッシー旋削を適用しても良い。なお、ここでは、前述したものと同一部品同一部位には同じ符号を付して重複した説明を省略する。
ここでは、Z軸テーブル13には主軸台16とチャック24が載置され、Z軸テーブル13は図示しない加工機ベースに取り付けられたサーボモータによって駆動され、Z軸方向に往復運動する。チャック24には外方部材10が把持されている。また、主軸台16には、主軸26を回転駆動するモータ(図示せず)が組み込まれている。主軸26の先端にはハブ輪2の内周に形成されたセレーション2cに係合するセレーション26aが設けられており、チャック24に把持された外方部材10に対してハブ輪2が回転駆動される。
なお、車輪取付フランジ4におけるアウトボード側の側面4aの旋削加工を、スライダ21に固定されたバイト23を使用してアッシー旋削により行うため、ブレーキロータを取り付ける車輪取付フランジの面振れ精度、すなわち、転がり軸受のアキシアル振れ、転走面の精度、および転がり軸受の組立精度等々が累積されて生じる面振れ精度を所定値に抑えることができる。また、車輪取付フランジ4に切削液を注ぐ必要がなく、所謂乾式加工が可能になると共に、加工に伴って発生する削り屑は連続した糸状になるため、周囲に飛散することはない。したがって、切削液や削り屑等の異物が装置内部に侵入して耐久性が損なわれることはない。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、例えば、外方部材に車輪取付フランジを有する外輪回転タイプでも良く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことである。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、一端部にブレーキロータを介して車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有するハブ輪と、車輪を回転自在に支承する複列の転がり軸受とを備えた第1世代乃至第4世代のあらゆる構造において適用が可能である。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は、ハブ輪にハブボルトを圧入した状態を示す模式図である。 (b)は、ハブボルトを圧入する前のハブ輪を示す模式図である。 ハブ輪単体を旋削加工するNC加工機を示す一部を断面した平面図である。 (a)〜(g)は、本発明に係る車輪用軸受装置の製造工程を示す説明図である。 ハブ輪をアッシー旋削するNC加工機を示す一部を断面した要部拡大図である。 従来の車輪用軸受装置を示し、(a)は側面図、(b)はその縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・・・・ハブ輪
2a、3a・・・・・・・・内側転走面
2b・・・・・・・・・・・小径段部
2c、26a・・・・・・・セレーション
3・・・・・・・・・・・・内輪
4・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
4a・・・・・・・・・・・アウトボード側の側面
4b・・・・・・・・・・・ボルト孔
5・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6・・・・・・・・・・・・転動体
7・・・・・・・・・・・・保持器
8、9・・・・・・・・・・シール
10・・・・・・・・・・・外方部材
10a・・・・・・・・・・外側転走面
10b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
11・・・・・・・・・・・NC加工機
12、26・・・・・・・・主軸
13・・・・・・・・・・・Z軸テーブル
14・・・・・・・・・・・X軸テーブル
15・・・・・・・・・・・加工機ベース
16・・・・・・・・・・・主軸台
17・・・・・・・・・・・サーボモータ
18・・・・・・・・・・・モータ
19、24・・・・・・・・チャック
20・・・・・・・・・・・スライドブロック
21・・・・・・・・・・・スライダ
22・・・・・・・・・・・ホルダ
23・・・・・・・・・・・バイト
25・・・・・・・・・・・総型砥石
51・・・・・・・・・・・内方部材
52・・・・・・・・・・・ハブ輪
52a、53a・・・・・・内側転走面
53・・・・・・・・・・・内輪
54・・・・・・・・・・・小径段部
55・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
55a・・・・・・・・・・側面
56・・・・・・・・・・・ハブボルト
56a・・・・・・・・・・ナール部
57・・・・・・・・・・・環状溝
58・・・・・・・・・・・ボルト穴
59・・・・・・・・・・・ブレーキパイロット部
59a・・・・・・・・・・隅部
60・・・・・・・・・・・外方部材
60a・・・・・・・・・・外側転走面
61・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
62・・・・・・・・・・・保持器
63・・・・・・・・・・・転動体
64、65・・・・・・・・シール

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置において、
    前記車輪取付フランジに前記ハブボルトが圧入される前に、当該車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が切削加工され、前記ハブボルトが圧入された後の前記アウトボード側の側面の面振れが20μm以下に規制されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪部材とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記車輪取付フランジの周方向に沿って等配に複数のハブボルトが圧入された車輪用軸受装置の製造方法において、
    予め前記ハブボルトの圧入によって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面の変形する部位とその絶対量を測定し、この情報を加工指令値としてNC加工機に録り込み、前記車輪取付フランジに前記ハブボルトを圧入する前に、前記アウトボード側の側面が切削加工される工程を備えていることを特徴とする車輪用軸受装置の製造方法。
  3. 前記NC加工機が、主軸の長手方向であるZ軸方向に移動可能なZ軸テーブルと、このZ軸テーブルと独立してZ軸方向に直交するX軸方向に移動可能なX軸テーブルと、このX軸テーブルに固定されたスライドブロックと、このスライドブロックのZ軸方向に往復移動可能に配設され、バイトが固定されたスライダと、前記Z軸テーブルに載置され、前記主軸を回転駆動するモータが組み込まれた主軸台とを備え、前記ハブ輪が前記主軸の先端に着脱可能に固定され、前記バイトによって前記車輪取付フランジにおけるアウトボード側の側面が前記加工指令値に基いて切削加工されると共に、前記スライダの移動範囲において、リニアスケールと検出器が設けられ、前記スライダのスライドブロックに対する移動量が前記検出器によって検出され、この検出された出力信号が制御装置にフィードバックされ、旋削加工情報と加工指令値との差をゼロに持っていく制御を行うようにした請求項2に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  4. 前記切削加工が前記ハブ輪単体で行なわれる請求項2または3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  5. 前記切削加工が前記ハブ輪の組み立て後に行われる請求項2または3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
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