JP2004076802A - ころ軸受 - Google Patents

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Morio Tanmachi
反町 守男
Shinichi Natsumeda
棗田 伸一
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/52Cages for rollers or needles with no part entering between, or touching, the bearing surfaces of the rollers
    • F16C33/523Cages for rollers or needles with no part entering between, or touching, the bearing surfaces of the rollers with pins extending into holes or bores on the axis of the rollers
    • F16C33/526Cages for rollers or needles with no part entering between, or touching, the bearing surfaces of the rollers with pins extending into holes or bores on the axis of the rollers extending through the rollers and joining two lateral cage parts

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Abstract

【課題】動定格荷重を低下させることなく、ピンと環状側板のねじ結合部の緩みを防止することができるピンタイプ保持器を備えたころ軸受を提供する。
【解決手段】同軸上に対向配置された一対の環状側板11,12に両端が結合された複数本のピン3を有するピンタイプ保持器4と、各ピン3の外周に回転自在に支持されて内外輪1,2間に転動自在に設けられた複数の中空ころ7とを備える。各ピン3の一端側には、一方の環状側板11に形成された雌ねじ孔9に螺合される雄ねじ部8が形成されており、他端側には、他方の環状側板12に形成された嵌合孔6に嵌合された上で、全周溶接した溶接部10により固定される径大の頭部5が形成されている。ピンタイプ保持器4における雄ねじ部8及び雌ねじ孔9の各ねじは、平行ねじで構成されると共に、これらねじが互いに異なるピッチを有している。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はころ軸受に関し、特に、ピンタイプ保持器によって中空構造のころを内外輪間に保持したころ軸受の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄設備や製紙機械などの高負荷容量を必要とされる箇所に使用される大型のころ軸受の一種として、転動体である「ころ」を中空にし、そのころの貫通孔にピンを通し、各ころを回転自在に支持するピンの両端を、同軸上に対向配置した一対の環状側板に結合することで、各ころの間隔をつめてころ数を増加させたころを内外輪間に一定間隔で保持したピンタイプ保持器を有するころ軸受が知られている(実開昭60−182525号公報、実公平5−13381号公報、特開平11−51062号公報等)。
【0003】
図6は、従来のこの種のころ軸受の一例を示しており、同軸上に対向配置された一対の環状側板31,32に両端が結合された複数本のピン23を有するピンタイプ保持器24と、各ピン23の外周に回転自在に支持されて内外輪21,22間に転動自在に設けられた複数の中空ころ27とを備えている。
【0004】
各ピン23の両端を各環状側板31,32に結合する構造として、ピン23の一端部に雄ねじ部28を形成し、その雄ねじ部28を一方の環状側板31の雌ねじ孔39に螺合締結すると共に、ピン23の他端部に径大の頭部25を形成し、その頭部25を他方の環状側板32に形成した嵌合孔26に隙間嵌めした上で、全周溶接した溶接部30により固定する構造を採用している。
この場合、ピン23の雄ねじ部28と前記環状側板31の雌ねじ孔39は、テーパねじで構成されている。
【0005】
また、図7に示すころ軸受のように、ピン33の頭部35に大径部35aを設け、その大径部35aを、嵌合孔36に設けた段部36aに係合するようにしたピンタイプ保持器34を備えた例もある。
【0006】
また、図8に示すころ軸受のように、ピン43の先端の雄ねじ部48と、一方の環状側板41の雌ねじ孔49を平行ねじで構成し、平行ねじによる結合の緩みを防止するために、前記雄ねじ部48の先端に更にナット47を螺合したピンタイプ保持器44を備えた例もある。
この場合も、ピン43の頭部45に段部45aを設け、その段部45aを、嵌合孔46に設けた段部46aに係合するようにしている。なお、40はピン43の頭部45を他方の環状側板42に固定するための溶接部、50はナット47を前記環状側板41に固定するための溶接部である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のころ軸受では、次のような問題点があった。
先ず、図6及び図7に示した例では、ピン23,33の先端の雄ねじ部28,38と前記環状側板31の雌ねじ孔39にテーパねじを用いているが、テーパねじを緩まないように完全に締結するには、ピン23,33の頭部25,35と前記環状側板32の嵌合孔26,36との干渉を避ける必要があり、両者の間の隙間Cが大きくなりがちである。
【0008】
そのため、ピンの頭部25,35と嵌合孔26,36との間にガタができ、ころ軸受の作動時に、ころ27がピン23,33に衝突したり押圧したりして、ピン23,33に力が作用し、その結果、強度的に弱い溶接部30に破断が生じ易くなっていた。
一方、前記隙間Cを小さく設定し過ぎた場合は、ピンの頭部25,35と嵌合孔26,36とが干渉して、テーパねじが完全に締結できずに緩み易くなり、その結果、やはりころ軸受の作動時に、ピン23,33がころ27から力を受けて、同じく溶接部30に破断が生じ易くなっていた。
【0009】
又、図7に示したように、ピンの頭部35に大径部35aを有するピン33を使用した場合は、該頭部35の大径部35aと、前記環状側板32の嵌合孔36の段部36aとの間に軸方向の隙間δを確保する必要があるため、前記環状側板32に対する嵌合孔36の孔加工(特に嵌合孔36の大径部の深さ加工)や、雄ねじ部38及び雌ねじ孔39のテーパねじ加工の加工精度が高く要求され、加工が難しくなっていた。
【0010】
尚、前記ピン23,33の先端の雄ねじ部28,38と前記環状側板31の雌ねじ孔39に、テーパねじに代えて平行ねじを用いれば、ピン23,33と前記環状側板32との軸方向相対位置を自由に設定できるようになるが、反面、螺合した両ねじの間に隙間が生じて緩みやすくなる。
【0011】
更に、図8に示した例の場合は、ピン43の雄ねじ部38と前記環状側板41の雌ねじ孔49に平行ねじを採用しているが、ピン43の端部に更にナット47を締結することでねじ結合部の緩みを防止している。
しかし、前記ナット47が取り付けられている分だけ、軸受幅が広くなってしまい、例えば、ある与えられた断面の中でころ軸受を設計する場合、前記ナット47の分だけ、ころ27の長さを短くしなければならず、図6や図7に示したピンタイプ保持器24,34を使用したころ軸受と比較して、図8に示したピンタイプ保持器44を使用したころ軸受は定格荷重が低下して、十分な軸受寿命を得られない可能性があった。
【0012】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、動定格荷重を低下させることなく、ピンと環状側板のねじ結合部の緩みを防止することができるピンタイプ保持器を備えたころ軸受を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、同軸上に対向配置された一対の環状側板に両端が結合された複数本のピンを有するピンタイプ保持器と、前記各ピンの外周に回転自在に支持されて内外輪間に転動自在に設けられた複数の中空ころとを備えており、前記各ピンの一端側には前記一対の環状側板の何れか一方の環状側板に形成された雌ねじ孔に螺合される雄ねじ部が形成されたころ軸受であって、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されると共に、これらねじが互いに異なるピッチを有していることを特徴とするころ軸受により達成される。
【0014】
上記構成によれば、ピンタイプ保持器における雄ねじ部及び雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されているので、従来のテーパねじを使用した場合のように、雄ねじ部と雌ねじ孔を螺合した時にピンの軸方向位置が規制されてしまうことがない。
そこで、他方の環状側板に対するピンの他端側の軸方向位置を自由に設定することができ、ピン及び各環状側板の孔加工やねじ加工を高精度で行う必要がなくなり、加工が容易になる。
【0015】
又、平行ねじを用いているものの、雄ねじ部及び雌ねじ孔の各ねじが異なるピッチを有しているので、各ねじの摺動傾斜面(フランク面)のいずれかの部分をガタなく強く密着させることができる。
そこで、ねじ結合部の緩みを確実に防止することができ、従来のような緩み止め用のナットが必要なくなる。
【0016】
又、本発明の上記目的は、同軸上に対向配置された一対の環状側板に両端が結合された複数本のピンを有するピンタイプ保持器と、前記各ピンの外周に回転自在に支持されて内外輪間に転動自在に設けられた複数の中空ころとを備えており、前記各ピンの一端側には前記一対の環状側板の何れか一方の環状側板に形成された雌ねじ孔に螺合される雄ねじ部が形成されたころ軸受であって、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されると共に、前記雄ねじ部の外径dと前記雌ねじ孔の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されるか、或いは前記雄ねじ部の谷径d1と前記雌ねじ孔の内径D1との関係がd1≧D1に設定されることを特徴とするころ軸受により達成される。
【0017】
上記構成によれば、ピンタイプ保持器における雄ねじ部及び雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されているので、従来のテーパねじを使用した場合のように、雄ねじ部と雌ねじ孔を螺合した時にピンの軸方向位置が規制されてしまうことがない。
そこで、他方の環状側板に対するピンの他端側の軸方向位置を自由に設定することができ、ピン及び各環状側板の孔加工やねじ加工を高精度で行う必要がなくなり、加工が容易になる。
【0018】
又、平行ねじを用いているものの、雄ねじ部の外径dと雌ねじ孔の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されるか、或いは前記雄ねじ部の谷径d1と前記雌ねじ孔の内径D1との関係がd1≧D1に設定されるので、おねじとめねじを強く干渉させながら螺合することができ、結合後のおねじとめねじの摩擦が大きくなる。
そこで、ねじ結合部の緩みを確実に防止することができ、従来のような緩み止め用のナットが必要なくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るころ軸受の要部断面図、図2(a)は図1のA部における雌ねじ孔の拡大断面図、図2(b)は図1のA部における雄ねじ部の拡大図、図3は図1のA部におけるおねじとめねじの結合状態を示した拡大断面図である。
【0020】
本第1実施形態に係るころ軸受は、図1に示したように、同軸上に対向配置された一対の環状側板11,12に両端が結合された複数本のピン3を有するピンタイプ保持器4と、各ピン3の外周に回転自在に支持されて内外輪1,2間に転動自在に設けられた複数の中空ころ7とを備えた円筒ころ軸受である。
【0021】
前記各ピン3の一端側には、一方の環状側板11に形成された雌ねじ孔9に螺合される雄ねじ部8が形成されており、他端側には、他方の環状側板12に形成された嵌合孔6に嵌合された上で、全周溶接した溶接部10により固定される径大の頭部5が形成されている。
前記ピン3は、胴部が一様な太さを持ったものであり、その胴部外周と中空ころ7の貫通孔の内周との間には隙間Hが確保されている。
【0022】
更に、本第1実施形態のピンタイプ保持器4における前記雄ねじ部8及び前記雌ねじ孔9の各ねじは、図2に示したように、平行ねじで構成されると共に、これらねじが互いに異なるピッチP1,P2を有している。
また、前記ピン3の頭部5は、大径部と小径部を有する2段構造になっており、その大径部5aが、前記嵌合孔6側の段部6aに当接している。
【0023】
即ち、本第1実施形態のころ軸受に係るピンタイプ保持器4によれば、雄ねじ部8及び雌ねじ孔9の各ねじが平行ねじで構成されているので、図7に示した従来のテーパねじを使用したピンタイプ保持器34のように、雄ねじ部8と雌ねじ孔9を螺合した時にピン3の軸方向位置が規制されてしまうことがなく、ピン3の頭部5と前記環状側板12の嵌合孔6との干渉を避ける為に両者の間の隙間を大きくする必要もない。
【0024】
そこで、他方の環状側板12に対するピン3の頭部(他端側)5の軸方向位置を自由に設定することができ、該ピン3を前記環状側板12の嵌合孔6に挿通した後、前記環状側板11の雌ねじ孔9にピン3の先端の雄ねじ部8を螺合する際に、従来のテーパねじの場合のように、ピン3における頭部5の大径部5aと嵌合孔6の段部6aとの間に軸方向の隙間を確保しておく必要がなくなる。
【0025】
従って、ピン3及び各環状側板11,12の孔加工や雄ねじ部8及び雌ねじ孔9のねじ加工を高精度で行う必要がなくなり、加工が容易になる。
また、ピン3における頭部5の大径部5aと嵌合孔6の段部6aの当接面同士を密着させた状態で、該ピン3の頭部5を前記環状側板12に対して溶接することができるため、ピン3に軸方向のガタがほとんど生じなくなる。
更に、テーパねじの場合のように、ピン3における頭部5と嵌合孔6との間に径方向の隙間を確保しておく必要がなく、ガタが生じ難くなるので、軸受の作動時にピン3に力が作用して強度的に弱い溶接部10に破断が生じる虞もない。
【0026】
更に、本第1実施形態における雄ねじ部8及び雌ねじ孔9の各ねじに平行ねじを用いているものの、これら各ねじが異なるピッチP1,P2を有しているので、図3に示したように、各ねじの摺動傾斜面(フランク面)のいずれかの部分(図3中、B1部)をガタなく強く密着させることができる。
従って、これら雄ねじ部8と雌ねじ孔9の螺合部のガタが無くなり、ねじの緩みを効果的に防止することができる。
【0027】
尚、これら雄ねじ部8及び雌ねじ孔9の各ねじの寸法許容差や前記環状側板11の雌ねじ孔9におけるねじ巻数などを考慮すると、雄ねじ部8のねじピッチP1に対して、雌ねじ孔9のねじピッチP2を1〜4%程度異ならせることが望ましい。更に螺合部の緩みを防止するのであれば、ピン3の先端部と前記環状側板11とを溶接してもよい。
【0028】
このように雄ねじ部8と雌ねじ孔9の螺合部の緩みが防止されることで、図8に示した従来の平行ねじタイプで使用されていた緩み止め用のナット47が必要なくなる。
従って、例えばある与えられた断面の中でころ軸受を設計する場合、図8に示した従来のころ軸受におけるナット47の分だけ、中空ころ7の長さを長くすることができ、図8に示したピンタイプ保持器44を使用したころ軸受と比較して、図1に示したピンタイプ保持器4を使用したころ軸受は、定格荷重が向上して、十分な軸受寿命を得ることができる。
【0029】
図4は本発明の第2実施形態に係るころ軸受のピンタイプ保持器における雌ねじ孔の拡大断面図及び雄ねじ部の拡大図であり、図5は図4に示した雌ねじ孔のめねじと、雄ねじ部のおねじとの結合状態を示した拡大断面図である。
【0030】
図4に示したように、本第2実施形態に係るころ軸受のピンタイプ保持器では、ピン13の一端側に形成された雄ねじ部18のおねじと、一方の環状側板11の雌ねじ孔9のめねじとが、平行ねじで構成され、且つ、前記雄ねじ部18の外径dと前記雌ねじ孔9の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されるか、或いは前記雄ねじ部18の谷径d1と前記雌ねじ孔9の内径D1との関係がd1≧D1に設定されている。尚、その他の部分は、上記第1実施形態のピンタイプ保持器4と同様の構成である。
【0031】
即ち、本第2実施形態のころ軸受に係るピンタイプ保持器によれば、雄ねじ部18及び雌ねじ孔9の各ねじが平行ねじで構成されているので、図7に示した従来のテーパねじを使用したピンタイプ保持器34のように、雄ねじ部18と雌ねじ孔9を螺合した時にピン13の軸方向位置が規制されてしまうことがなく、上記第1実施形態のピンタイプ保持器4と同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
又、前記雄ねじ部18及び前記雌ねじ孔9の各ねじが平行ねじを用いているものの、雄ねじ部18の外径dと雌ねじ孔9の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されるか、或いは前記雄ねじ部18の谷径d1と前記雌ねじ孔9の内径D1との関係がd1≧D1に設定されるので、図5に示したように、おねじとめねじの図中B2部分を強く干渉させながら螺合することができ、結合後のおねじとめねじの摩擦が大きくなる。
従って、これら雄ねじ部18と雌ねじ孔9の螺合部のガタが無くなり、ねじの緩みを効果的に防止することができる。
【0033】
尚、これら雄ねじ部18及び雌ねじ孔9の各ねじの寸法許容差や干渉部の強度などを考慮すると、d/D(d1/D1)の値を1.00から1.02とすることが望ましい。更に螺合部の緩みを防止するのであれば、ピン13の先端部と前記環状側板11とを溶接してもよい。
【0034】
このように雄ねじ部18と雌ねじ孔9の螺合部の緩みが防止されることで、図8に示した従来の平行ねじタイプで使用されていた緩み止め用のナット47が必要なくなる。
従って、上記第1実施形態のピンタイプ保持器4を使用したころ軸受と同様に、本第2実施形態のピンタイプ保持器を使用したころ軸受は、定格荷重が向上して、十分な軸受寿命を得ることができる。
【0035】
なお、上記実施形態においては、ピンタイプ保持器4が円筒状の中空ころ7を支持した円筒ころ軸受を例に説明したが、ピンタイプ保持器が円すい状の中空ころを支持する円すいころ軸受や胴部のふくれた樽状の中空ころを支持する自動調心ころ軸受、複列や多列のころ軸受等の他の形式のころ軸受にも適用できることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のころ軸受によれば、ピンタイプ保持器における雄ねじ部及び雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されているので、従来のテーパねじを使用した場合のように、雄ねじ部と雌ねじ孔を螺合した時にピンの軸方向位置が規制されてしまうことがない。
そこで、他方の環状側板に対するピンの他端側の軸方向位置を自由に設定することができ、ピン及び各環状側板の孔加工やねじ加工を高精度で行う必要がなくなり、加工が容易になる。
【0037】
又、平行ねじを用いているものの、雄ねじ部及び雌ねじ孔の各ねじが異なるピッチを有しているので、各ねじの摺動傾斜面(フランク面)のいずれかの部分をガタなく強く密着させることができる。
そこで、ねじ結合部の緩みを確実に防止することができ、従来のような緩み止め用のナットが必要なくなる。
【0038】
従って、従来のピンタイプ保持器におけるナットの分だけ、中空ころの長さを長くすることができ、従来のピンタイプ保持器を使用したころ軸受と比較して、本発明のピンタイプ保持器を使用したころ軸受は、定格荷重が向上して、十分な軸受寿命を得ることができる。
【0039】
また、本発明の他のころ軸受によれば、ピンタイプ保持器における雄ねじ部の外径dと雌ねじ孔の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されるか、或いは前記雄ねじ部の谷径d1と前記雌ねじ孔の内径D1との関係がd1≧D1に設定されるので、おねじとめねじを強く干渉させながら螺合することができ、結合後のおねじとめねじの摩擦が大きくなる。
そこで、ねじ結合部の緩みを確実に防止することができ、従来のような緩み止め用のナットが必要なくなる。
【0040】
従って、従来のピンタイプ保持器におけるナットの分だけ、中空ころの長さを長くすることができ、従来のピンタイプ保持器を使用したころ軸受と比較して、本発明のピンタイプ保持器を使用したころ軸受は、定格荷重が向上して、十分な軸受寿命を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るころ軸受の要部断面図である。
【図2】(a)は図1のA部における雌ねじ孔の拡大断面図、(b)は図1のA部における雄ねじ部の拡大図である。
【図3】図1のA部におけるおねじとめねじの結合状態を示した拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るころ軸受のピンタイプ保持器における雌ねじ孔の拡大断面図及び雄ねじ部の拡大図である。
【図5】図4に示した雌ねじ孔のめねじと、雄ねじ部のおねじとの結合状態を示した拡大断面図である。
【図6】従来のころ軸受の要部断面図である。
【図7】別の従来のころ軸受の要部断面図である。
【図8】更に別の従来のころ軸受の要部断面図である。
【符号の説明】
1 内輪
2 外輪
3 ピン
4 ピンタイプ保持器
5 頭部
7 中空ころ
8 雄ねじ部
9 雌ねじ孔
10 溶接部
11,12 環状側板

Claims (3)

  1. 同軸上に対向配置された一対の環状側板に両端が結合された複数本のピンを有するピンタイプ保持器と、前記各ピンの外周に回転自在に支持されて内外輪間に転動自在に設けられた複数の中空ころとを備えており、前記各ピンの一端側には前記一対の環状側板の何れか一方の環状側板に形成された雌ねじ孔に螺合される雄ねじ部が形成されたころ軸受であって、
    前記雄ねじ部及び前記雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されると共に、これらねじが互いに異なるピッチを有していることを特徴とするころ軸受。
  2. 同軸上に対向配置された一対の環状側板に両端が結合された複数本のピンを有するピンタイプ保持器と、前記各ピンの外周に回転自在に支持されて内外輪間に転動自在に設けられた複数の中空ころとを備えており、前記各ピンの一端側には前記一対の環状側板の何れか一方の環状側板に形成された雌ねじ孔に螺合される雄ねじ部が形成されたころ軸受であって、
    前記雄ねじ部及び前記雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されると共に、前記雄ねじ部の外径dと前記雌ねじ孔の谷径Dとの関係がd≧Dに設定されることを特徴とするころ軸受。
  3. 同軸上に対向配置された一対の環状側板に両端が結合された複数本のピンを有するピンタイプ保持器と、前記各ピンの外周に回転自在に支持されて内外輪間に転動自在に設けられた複数の中空ころとを備えており、前記各ピンの一端側には前記一対の環状側板の何れか一方の環状側板に形成された雌ねじ孔に螺合される雄ねじ部が形成されたころ軸受であって、
    前記雄ねじ部及び前記雌ねじ孔の各ねじが平行ねじで構成されると共に、前記雄ねじ部の谷径d1と前記雌ねじ孔の内径D1との関係がd1≧D1に設定されることを特徴とするころ軸受。
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