JP5623044B2 - ころ軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、中空ころを有するころ軸受に関する。
転がり軸受の一種であるころ軸受には、転動体として中空ころを使用するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種のころ軸受は、図7に示すように、外輪11、内輪12、中空ころ13、保持器14を主な構成要素とする。
保持器14は、ころ軸方向に離隔して配置された一対の環状部材14a,14bとこれら一対の環状部材14a,14bを相互に連結するピン14cとを備え、ピン14cが中空ころ13の中心に設けられた貫通孔に挿通されて中空ころ13を回転自在に支持する。
特開2008−45602号公報
従来、保持器14および中空ころ13からなるアセンブリの組立は、ピン14cの一端に頭部14dを設けると共に他端にテーパ状の雄ねじ部14eを設け、ピン14cを一方の環状部材14aに設けられた貫通孔に挿入し、さらに中空ころ13の貫通孔に挿入した上で、ピン14cの雄ねじ部14eを他方の環状部材14bに設けられたテーパ状の雌ねじ部14fにねじ込み、その後、ピン14cの頭部14dを一方の環状部材14aに溶接固定することにより行われている(溶接部分を符号Bで示す)。
しかしながら、この構成では、個々の中空ころにおいてピン14cと環状部材14aを溶接する必要があるため、組立に非常に時間と労力を要するものであり、組立効率が悪かった。また、ピン14cと環状部材14aを溶接するため、ころ軸受の組立後には保持器14を分解することができず、使用開始後に軸受をメンテナンスすることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑み、中空ころを使用したころ軸受の低コスト化を図ると共に、その組立効率を向上させることを課題とする。併せて、保持器を分解可能とすることも課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、内周に軌道面を有する外輪と、外周に軌道面を有する内輪と、内・外輪の軌道面間に配置された複数の中空ころと、中空ころを周方向等間隔に保持する保持器とを具備し、前記保持器が、対向配置された第1環状部材及び第2環状部材と、周方向の複数箇所に配置され、一対の環状部材を相互に連結するピンとを備え、前記ピンの軸部の一端に頭部を設け、第1環状部材を貫通したピンの軸部の他端を中空ころに挿通し、さらに第2環状部材とねじ結合することで、前記一対の環状部材同士が連結されると共に、該中空ころが一対の環状部材で回転自在に支持されるころ軸受において、前記ピンの頭部を、軸部の他端を第2環状部材にねじ結合する際の締め込み力を与える部分として、この頭部を軸部と一体とし、中空ころの内周にパイプ材を配置し、中空ころをパイプ材に対して回転可能とし、第1環状部材に軸部の外周面と隙間を介して対向する貫通孔を設け、ピンの軸部を、第1環状部材の貫通孔およびパイプ材の内周に挿入して第2環状部材にねじ結合し、パイプ材の両端面を第1環状部材および第2環状部材に当接させ、前記ピンの頭部とこれに対向する第1環状部材との間に、ピンが挿通される座金を配設し、第1環状部材に対する座金の回り止め、および座金に対するピンの回り止めをそれぞれ設け、両回り止めのうち、少なくとも座金に対するピンの回り止めを解除可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、第1環状部材に対して座金の回り止めが行なわれ、座金に対してピンの回り止めが行われるので、結果的に第1環状部材に対してピンの回り止めが行なわれる。そのため、軸受使用中もピンの緩みが生じず、ころ軸受を長期間安定して使用することができる。この場合、組立時の溶接作業が不要となるので、ころ軸受の組立効率を向上させることが可能となる。その一方で、座金に対するピンの回り止めを解除すれば、ピンの雄ねじ部と第2環状部材とのねじ結合を解除することができ、保持器および中空ころからなるアセンブリ、さらにはころ軸受の分解が可能となって、ころ軸受のメンテナンスが容易に行える。また、中空ころが直接ピンに接触しないので、自転する中空ころとピンが接触した際にも、ピンには回転力が作用しない。そのため、ピンの緩みを長期にわたり確実に防止することができる。また、中空ころの自転の際に中空ころが直接ピンに接触しないので、中空ころやピンの摩耗を抑制できる。また、パイプ材の両端が一対の環状部材に当接せず、あるいはパイプ材を用いない構成であれば、中空ころの両端面とこれに対向する環状部材の両端面との間のころ軸心方向の隙間の幅は、ピンのねじ込み量に左右される。従って、ピンのねじ込み量を精度良く管理する必要がある。これに対し、パイプ材の両端が一対の環状部材に当接する上記の構成によれば、前記隙間の幅はパイプ材の長さに依存する。よって、パイプ材の製作精度を高めるだけで、前記隙間を精度良く得ることができ、安定した軸受性能が得られる。
上記構成において、座金に対するピンの回り止めは、座金を塑性変形させ、塑性変形した部分をピンの頭部と係合させることにより行うことができる。
この構成によれば、塑性変形部分を塑性変形させて初期形状に戻せば、座金とピンの係合状態が解除されるので、座金に対するピンの周り止めを容易に解除することができる。これにより、ピンを回転させてピンと第2環状部材とのねじ結合を解除することができる。具体的な一例として、座金に爪部を設け、ピンの雄ねじ部と第2環状部材のねじ結合後に爪部を加締めて、爪部をピンの頭部に係合させることが挙げられる。
第1環状部材に対する座金の回り止めは、例えばa)座金を第1環状部材の内周面と外周面の何れか一方または双方と係合させ、あるいは、b)座金の複数箇所にピンを挿通することにより、行うことができる。b)の構成であれば、座金の個数を減少させることができ、部品点数の削減および組立作業性の向上を図ることができる。
上記構成において、中空ころとして円錐ころを用いることができる。
本発明によれば、中空ころを使用したころ軸受の低コスト化を図ると共に、その組立効率を向上させることができる。また、保持器および中空ころからなるアセンブリ、更にはころ軸受の分解も可能となるので、ころ軸受のメンテナンス性が向上する。
本発明に係るころ軸受の軸方向断面図(一部側面図)である。 (A)が図1に示すころ軸受の要部拡大断面図(一部側面図)、(B)が同じく要部拡大正面図、(C)が取り付け前の座金の斜視図である。 (A)が他の構成の座金を使用したころ軸受の要部拡大断面図(一部側面図)、(B)が同じく要部拡大正面図、(C)が取り付け前の当該座金の斜視図である。 (A)が他の構成の座金を使用したころ軸受の要部拡大断面図(一部側面図)、(B)が同じく要部拡大正面図、(C)が取り付け前の当該座金の正面図である。 (A)が座金の第1変形例を使用したころ軸受の要部拡大正面図、(B)が取り付け前の当該座金を示す正面図、(C)が第2変形例の座金を使用したころ軸受の要部拡大正面図、(D)が取り付け前の当該座金の正面図である。 本発明の参考例に係るころ軸受の要部拡大断面図で、(A)が第1参考例を示す図、(B)が第2参考例を示す図、(C)が第3参考例を示す図である。 従来のころ軸受を示す図で、(A)が軸方向断面図、(B)が正面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面に基づき説明する。
図1,図2は、本発明のころ軸受の一例として、円錐ころ軸受を示す。この円錐ころ軸受は、外輪1、内輪2、中空ころ3、保持器4を主な構成要素とする。
外輪1の内周面には円錐状の軌道面1aが形成され、内輪2の外周面には円錐状の軌道面2aが形成される。図示例の円錐ころ軸受において、内輪2の軸方向両端部には、外径方向に突出する小鍔部2bと大鍔部2cとが設けられているが、外輪1にはこの種の鍔部は設けられていない。外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2aとの間に、外形が円錐台形である中空ころ3が転動自在に複数配列される。複数の中空ころ3は保持器4によって所定の周方向間隔に保持される。
中空ころ3は、その軸心O1を中心軸とする等径の貫通孔3aを有する。保持器4は、中空ころ3を挟んでころ軸O1方向に対向配置された一対の環状部材5,6と、周方向の複数箇所に配置され、これら一対の環状部材5,6を相互に連結するピン7とを備える。各ピン7がそれぞれ中空ころ3の内周に挿通されて、中空ころ3を回転自在に支持する。
一対の環状部材5,6は、中空ころ3の小端面と対向する第1環状部材5と、中空ころ3の大端面と対向する第2環状部材6とで構成される。
第1環状部材5には、周方向等間隔にころ軸心O1方向に延びる貫通孔5eが形成されている。第2環状部材6には、貫通孔5eと同ピッチかつ同軸にストレートな雌ねじ部6eが貫通形成されている。図示例では、第1環状部材5の外周面5cを、軸受軸心O2を中心とする円錐面状とし、第1環状部材5の内周面5dおよび第2環状部材6の内・外周面6d,6cを何れも軸受軸心O2を中心とする円筒面状に形成しているが、これらの形状は一例にすぎない。例えば、第1環状部材5の外周面5cを、軸受軸心O2を中心とする円筒面状にしてもよいし(図4(A)参照)、第1環状部材5の内周面5dおよび第2環状部材6の内・外周面6d,6cのうち、何れか一つもしくは二以上を、軸受軸心O2を中心とする円錐面状に形成してもよい(図3(A)参照)。
ピン7は、一端に設けられた頭部7aと、他端にストレートな雄ねじ部7bを有する軸部7cとから構成される。頭部7aの周面は角筒面状(本実施形態では六角筒面状)をなし、その最大外径は、第1環状部材5の貫通孔5eの径より大きい。雄ねじ部7bは第2環状部材6に設けた雌ねじ部6eに螺合可能である。ピン7としては、頭部7aと軸部7cを当初から一体に形成した例えば六角ボルトを使用する他、頭部7aと軸部7cを別体として両者を後で固定したもの、例えばナットとねじ軸を締結してから両者を溶接固定したもの等を使用することもできる。
ピン頭部7aの座面とこれに対向する第1環状部材5の外側端面5aとの間には座金8が配設されている。座金8には、ピン7の軸部7cを挿通するための挿通孔8aが設けられている。挿通孔8aの直径はピン7の頭部7aの最大外径より小さく、ピン7の軸部7cの直径よりも大きい。
図2(C)に示すように、取り付け前の座金8は、平板状の座金本体8bと、座金本体8bに対して屈曲し、外周面及び内周面が部分円筒状に形成された当接部8cと、座金本体8bと同一平面上にあり、かつ座金本体8bから突出する爪部8dとを一体に有する。座金本体8bに、ピン7の軸部7cを挿通するための挿通孔8aが形成されている。図面では、爪部8dを2つ設けた場合を例示しているが、爪部8dの数は任意で、1つあるいは3つ以上の爪部を座金8に設けることもできる。座金本体8bと当接部8cの間の角度は、第1環状部材5の外周面5cと外側端面5aとがなす角度に一致しており、図示例では直角とした場合を例示している。
図2(A)および(B)に示すように、座金8は、当接部8cの内周面を第1環状部材5の外周面5cに嵌合し、座金本体8bを第1環状部材5の外側端面5aに密着させた状態で第1環状部材5に取り付けられる。座金8は、例えば、金属板をプレスすることで図2(C)に示す形状に成形される。
図1に示すように、中空ころ3の内周には、金属や樹脂等からなるパイプ材9が配置される。パイプ材9の両端は第1環状部材5および第2環状部材6の各内側端面5b,6bに当接している。このパイプ材9の内周にピン7の軸部7cが挿通されている。パイプ材9は、ピン7の軸部7c外周面および中空ころ3の内周面の双方に対して隙間嵌め状態にあり、ピン7および中空ころ3の双方に対して相対回転可能である。
以上に述べた円錐ころ軸受の組立は、以下の手順で行われる。
先ず、内輪2の軌道面2aに、内周にパイプ材9を挿入した中空ころ3を円周方向に所定ピッチで配置する。次いで、各中空ころ3のころ軸O1方向の両側に第1環状部材5および第2環状部材6を配置すると共に、各座金8の座金本体8bを第1環状部材5の外側端面5aに密着させ、当接部8cを第1環状部材5の外周面5cに嵌合する。座金8の挿通孔8a、第1環状部材5の貫通孔5e、第2環状部材6の雌ねじ部6e、および中空ころ3の貫通孔3aを円周方向で位置合わせした上で、座金8の挿通孔8aからピン7を各孔に順次挿入し、ピン7の雄ねじ部7bを第2環状部材6の雌ねじ部6eにねじ込む。パイプ材9の両端が第1環状部材5の内側端面5bおよび第2環状部材6の内側端面6bに当接するまでピン7をねじ込んでから、座金8の爪部8dを加締め等の手段で起立するように折り曲げ、図2(C)に示す状態から同図(A)(B)に示す状態に塑性変形させて、塑性変形した爪部8dをピン頭部7aの周面に形成された平坦面に密着させる。以上の作業を各中空ころ3について行った後、中空ころ列の外周に外輪1を嵌合することで、図1に示す円錐ころ軸受が完成する。
上記構成によれば、座金8における当接部8cが第1環状部材5の外周面5cに対し、ころ軸心O1を中心とした正逆両円周方向で係合するので、第1環状部材5に対して座金8の回り止め(ころ軸心O1を中心とした座金8の回転に対する回り止め)が構成される。また、爪部8dとピン7の頭部7aとの係合により、座金8に対するピン7の回り止め(ころ軸心O1を中心としたピン7の回転に対する回り止め)が構成される。これらの作用により、第1環状部材5に対するピン7の回り止めが行なわれ、ピン7の緩みを防止することができる。この際、各ピン7を個々に第1環状部材5に溶接する必要がないので、保持器4および中空ころ3からなるアセンブリ(以下、「ころアセンブリ」と称する)の製造コストを減じることができ、ひいては円錐ころ軸受の製造コスト削減を図ることができる。また、座金8の爪部8dを組立前の状態(図2(C)の状態)に戻るように塑性変形させることにより、座金8に対するピン7の頭部7aの回り止めが解除される。その後、ピン7を回して雄ねじ部7bと雌ねじ部6eのねじ結合を解除することにより、ころアセンブリを、第1環状部材5、第2環状部材6、中空ころ3、座金8、およびパイプ材9の各構成部品に分解することが可能である。従って、ころ軸受が分解可能となり、軸受のメンテナンス性が向上する。なお、座金8と第1環状部材5が分離不能であっても、軸受のメンテナンス自体は支障がない場合が多く、その場合には、第1環状部材5に対する座金8の回り止めは、必ずしも解除可能なものとする必要はない。従って、この場合には、座金8を第1環状部材5に接着、溶接等の手段で固定しておいてもよい。
本実施形態の円すいころ軸受では、中空ころ3の内周面とピン7の外周面との間にパイプ材9を介在させており、自転する中空ころ3との共回りによるピン7の回転が抑制される。そのため、座金8の爪部8dの変形による爪部8dとピン7の頭部7aとの係合状態の緩みを抑制することができ、併せて中空ころ3やピン7の摩耗を抑制することができる。また、パイプ材9の両端を第1環状部材5および第2環状部材6の各内側端面5b,6bに当接させることで、第1環状部材5と第2環状部材6の間のころ軸心O1方向の間隔(中空ころ3の端面と、対向する環状部材5,6の内側端面5b,6bとの間の隙間Gの大きさ)を、ピン7のねじ込み量ではなく、パイプ材9の長さで管理することができる。従って、該間隔の管理が容易なものとなる。もちろん、以上の作用効果が重要でない場合には、図7に示す円錐ころ軸受と同様にパイプ材9を省略することで、部品点数の削減に努めることもできる。
図3(A)〜(C)に第1実施形態の変形例を示す。この変形例では、a)座金8に2つの当接部8cを設け、2つの当接部8cを第1環状部材5の外周面5cおよび内周面5dにそれぞれ嵌合させている点、およびb)爪部8dを座金本体8bに設けた切り起こしで形成している点、が図2(A)(B)に示す実施形態と異なる。図面では、爪部8dの数を4つとしているが、この数はもちろん任意である。上記a)およびb)の構成は、必ずしも同時に採用する必要はなく、何れか一方の構成のみを採用してもよい。
上記のように、第1環状部材5に対する座金8の回り止めは、ころ軸心O1を中心とする座金8の回転を規制することで構成される。この回り止めは、座金8を第1環状部材5と二箇所以上で係合させることでも同様に得ることができる。図4(A)〜(C)は、その一例を示しており、円周方向で隣接する2つのピン7が1つの座金8を共用している。すなわち、座金本体8bには、2つの挿通孔8aが設けられており(図2(C)参照)、それぞれにピン7が挿入される。各ピン7の頭部7aに座金本体8bに設けた爪部8dを係合させることで、座金8に対する各ピン7の回り止めがなされている。このように、1つの座金8に2つのピン7を挿入することで、ころ軸心O1を中心とする座金8の回転が規制され、第1環状部材5に対する座金8の回り止めが行なわれる。この場合、図2(A)〜(C)に示す座金8の当接部8cを省略することが可能となる。同様の効果は、複数のピン7を一つの座金8で共用する限り得ることができ、座金8に3つ以上の挿通孔8aを設け、各孔8aにそれぞれピン7を挿入してもよい。
図4(B)(C)では、ピン7の頭部7a周面の互いに隣接する3つの平坦面のうち、両端の平坦面に座金8の爪部8dを当接させている。この他、爪部8dは、図5(A)(B)に示すように、頭部7a周面の対向する2つの平坦面に当接させてもよい。このように爪部8dと頭部7a周面との当接位置は任意に選択できるが、確実な回り止め効果を得るためには、爪部8dは一つのピン7あたりで2以上の平坦面と当接させるのが望ましい。
座金8の座金本体8bの形状も任意である。例えば図4(B)(C)および図5(A)(B)に示すような円弧状にする他、図5(C)(D)に示す直線状に形成することもできる。
図6(A)〜(C)に、座金8を使用することなく、第1環状部材5に対するピン7の回り止めを直接行った構成を、参考例として示す。図6(A)に示す例では、頭部7a周面の2つの平坦面間を貫通する貫通孔7dを設けると共に、環状部材5の適所に貫通孔5fを設け、ピン頭部7aの貫通孔7dと環状部材5の貫通孔5fにワイヤWを通し、その両端をよじって固定したものである。図6(B)に示す例では、ピン7としてねじを用いると共に、第1環状部材5に凹部5gを設け、ピン7の頭部7aが凹部5gに埋め込まれるまで、ピン7をドライバ等でねじ込んだ後、第1環状部材5の外周面5cおよび内周面5dを加締めてピン7と第1環状部材5を塑性結合したものである。図6(C)は、図6(B)の例において、第1環状部材5を加締める代わりに、ピン7の頭部7aを凹部7fが拡径するように塑性変形させ、ピン7と第1環状部材5を塑性結合したものである。
以上の説明では、第2環状部材6に雌ねじ部6eを設け、この雌ねじ部6eにピンの雄ねじ部7bを螺合させているが、雌ねじ部6eを、第2環状部材6とは別体にしたナットで代用し、このナットに雄ねじ部7bを螺合させることもできる。具体的には、第2環状部材6の雌ねじ部6eをねじのない円筒面とし、第2環状部材6の外側端面6aに密着させたナットにピン7の雄ねじ部7bをねじ込むようにする。この場合、ナットの座面と第2環状部材6の外側端面6aとの間にも上記と同用の構成の座金8を介在させ、第2環状部材6に対する当該座金の回り止め、および当該座金に対するナットの回り止めを構成することで、第2環状部材6に対するナットの回り止めを行ってもよい。
また、上記実施形態では、第1環状部材5側にピン7の頭部7aが、第2環状部材6側にピン7の雄ねじ部7bが存在する構成になっているが、第2環状部材6側にピン7の頭部7aが、第1環状部材5側にピン7の雄ねじ部7bが存在する構成になっていてもよい。
上記実施形態では、ころ軸受が円錐ころ軸受となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のころ軸受、例えば円筒ころ軸受にも適用することができる。
1 外輪
1a 軌道面
2 内輪
2a 軌道面
3 中空ころ
4 保持器
5 第1環状部材
5c 外周面
5d 内周面
6 第2環状部材
6e 雌ねじ部
7 ピン
7a 頭部
7b 雄ねじ部
8 座金
8a 挿通孔
8b 座金本体
8c 当接部
8d 爪部
9 パイプ材

Claims (6)

  1. 内周に軌道面を有する外輪と、外周に軌道面を有する内輪と、内・外輪の軌道面間に配置された複数の中空ころと、中空ころを周方向等間隔に保持する保持器とを具備し、前記保持器が、対向配置された第1環状部材及び第2環状部材と、周方向の複数箇所に配置され、一対の環状部材を相互に連結するピンとを備え、前記ピンの軸部の一端に頭部を設け、第1環状部材を貫通したピンの軸部の他端を中空ころに挿通し、さらに第2環状部材とねじ結合することで、前記一対の環状部材同士が連結されると共に、該中空ころが一対の環状部材で回転自在に支持されるころ軸受において、
    前記ピンの頭部を、軸部の他端を第2環状部材にねじ結合する際の締め込み力を与える部分として、この頭部を軸部と一体とし、中空ころの内周にパイプ材を配置し、中空ころをパイプ材に対して回転可能とし、第1環状部材に軸部の外周面と隙間を介して対向する貫通孔を設け、ピンの軸部を、第1環状部材の貫通孔およびパイプ材の内周に挿入して第2環状部材にねじ結合し、パイプ材の両端面を第1環状部材および第2環状部材に当接させ、前記ピンの頭部とこれに対向する第1環状部材との間に、ピンが挿通される座金を配設し、第1環状部材に対する座金の回り止め、および座金に対するピンの回り止めをそれぞれ設け、両回り止めのうち、少なくとも座金に対するピンの回り止めを解除可能としたことを特徴とするころ軸受。
  2. 前記座金に対するピンの回り止めを、座金を塑性変形させ、塑性変形した部分をピンの頭部と係合させることにより行う請求項1記載のころ軸受。
  3. 前記座金に爪部を設け、ピンを第2環状部材とねじ結合した後で爪部を加締めて、爪部をピンの頭部に係合させることにより、座金に対するピンの回り止めを行う請求項2記載のころ軸受。
  4. 前記第1環状部材に対する座金の回り止めを、座金を第1環状部材の内周面と外周面の何れか一方または双方と係合させることで構成した請求項1〜3の何れか1項に記載のころ軸受。
  5. 前記第1環状部材に対する座金の回り止めを、座金の複数箇所にピンを挿通することで構成した請求項1〜3の何れか1項に記載のころ軸受。
  6. 前記中空ころとして円錐ころを用いた請求項1〜5の何れか1項に記載のころ軸受。
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