JP2007278382A - カムフォロアの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型のカムフォロアを取付母材に確実に取り付けることのできるカムフォロアの取付構造を提供する。
【解決手段】カムフォロア1のスタッド2の一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪を回動自在に設け、前記スタッドの他端側に雄ねじ部を形成する。スタッド2を取付母材20のカムフォロア装着孔20aに挿通させ、雄ねじ部4に螺着するナット10と取付母材20との間に座金40を介装する。座金40は、中央にスタッド挿通孔40aを、該スタッド挿通孔40aの周囲に複数のねじ孔40cをそれぞれ備え、各ねじ孔40cに止めねじ41を螺着することによって、座金40を取付母材20に固定する。また、座金40のナット側座面に、ナット10の多角形状の外側面10aに当接する回止片40b,40bを突設する。
【選択図】 図1
【解決手段】カムフォロア1のスタッド2の一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪を回動自在に設け、前記スタッドの他端側に雄ねじ部を形成する。スタッド2を取付母材20のカムフォロア装着孔20aに挿通させ、雄ねじ部4に螺着するナット10と取付母材20との間に座金40を介装する。座金40は、中央にスタッド挿通孔40aを、該スタッド挿通孔40aの周囲に複数のねじ孔40cをそれぞれ備え、各ねじ孔40cに止めねじ41を螺着することによって、座金40を取付母材20に固定する。また、座金40のナット側座面に、ナット10の多角形状の外側面10aに当接する回止片40b,40bを突設する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カムフォロアの取付構造に係り、詳しくは、スタッドに形成した雄ねじ部に螺着されるナットの緩み止めを図ることのできるカムフォロアの取付構造に関する。
カムフォロアは、スタッドの一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪を回動自在に設け、前記スタッドの他端側に雄ねじ部を形成し、前記スタッドを取付母材のカムフォロア装着孔に挿通させ、前記雄ねじ部にナットを締結させることによってカムフォロアを取付母材に取り付けている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平2−12556号公報
上述の取付構造では、サイズがM36程度までのナットを用いてカムフォロアを取付母材に取り付ける場合では、ナットに緩みが生じることがないが、それ以上のサイズのナットを用いて、大型のカムフォロアを取付母材に取り付ける際には、サイズの小さなものに比べて、単位面積当たりの圧着力が低下するので、ナットの締結に大きな力を要し、締結力が不足しているとナットが緩む虞があった。
そこで本発明は、大型のカムフォロアを取付母材に確実に取り付けることのできるカムフォロアの取付構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため本発明は、スタッドの一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪を回動自在に設け、前記スタッドの他端側に雄ねじ部を形成し、前記スタッドを取付母材のカムフォロア装着孔に挿通させ、前記雄ねじ部にナットを螺着することによってカムフォロアを取付母材に取り付けるカムフォロアの取付構造において、前記取付母材とナットとの間に、中央にスタッド挿通孔を、該スタッド挿通孔の周囲に複数のねじ孔をそれぞれ備え、各ねじ孔に止めねじを螺着することによって前記取付母材に回転不能に固定される座金を介装したことを特徴とし、さらに、前記座金のナット側座面に、前記ナットの外側面に当接し、該ナットを回り止めする回止片を突設すると好適である。
本発明のカムフォロアの取付構造によれば、取付母材とナットとの間に、複数の止めねじによって取付母材に固定される座金を介装していることから、ナットが緩む虞がない。
また、座金に回止片を設けたことにより、ナット締結後に、止めねじを用いて座金を取付母材に固定すれば、ナットが回動する虞がなく、より確実にナットの緩み止めを図ることができる。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図3は本発明の第1形態例を示すもので、図1はカムフォロアの取付構造を示す要部断面側面図、図2は正面図、図3はカムフォロアとスペーサと座金とナットの分解斜視図である。
カムフォロア1は、スタッド2の一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪3が回動自在に設けられたもので、スタッド2の他端側には、雄ねじ部4が形成されている。このカムフォロア1は、スタッド2を取付母材20のカムフォロア装着孔20aに挿通させ、雄ねじ部4にナット10を螺着することによって前記取付母材20に取り付けられるもので、取付母材20と外輪3との間にはスペーサ30が、取付母材20とナット10との間には座金40がそれぞれ介装されている。また、本形態例のナット10としては、六角ナットが用いられている。
スペーサ30及び座金40はリング状に形成され、中心部にスタッド挿通孔30a,40aが形成されている。座金40は、ナット10の外径よりも大径の座面を有し、ナット側座面には、ナット10の六角形状の外側面10aに当接してナット10を回り止めする2つの回止片40b,40bが対向して形成されている。また座金40のスタッド挿通孔40aの周囲と、回止片40b,40bとには、ナット10を囲むように複数のねじ孔40cが周方向に等間隔に形成されている。
カムフォロア1の取り付けは、スタッド2をスペーサ30のスタッド挿通孔30a及び取付母材20のカムフォロア装着孔20aに挿通するとともに、取付母材20から突出したスタッド2に座金40のスタッド挿通孔40aを挿通する。スタッド2が回動しないように、該スタッド2を周知の方法で抑え、ナット10を、スタッド2の雄ねじ部4にねじ込んで行く。ナット10の外側面10a,10aと、座金40の回止片40b,40bとを当接させて、座金40とともにナット10を回動させてナット10をさらにスタッド2にねじ込み、ナット10を雄ねじ部4に締結させ、座金40を取付母材20に当接させる。次いで、座金40の各ねじ孔40cに六角穴付きの止めねじ41を螺合させ、該止めねじ41を前記取付母材20に当接するまで押し込み、座金40を取付母材20に回転不能に固定する。
このようにナット10は、取付母材20に固定される座金40を介してスタッド2の雄ねじ部4に締結され、さらに、回止片40b,40bがナット10の外側面10a,10aに当接していることから、ナット10が回動することがなく、カムフォロア1を取付母材20に確実に取り付けることができる。特に、大型のカムフォロアで、雄ねじ部4及びナット10のサイズがM36を超える場合は、ナットの締結に大きな力を要し、締結力が不足する虞があるが、上述のような取付構造とすることで、ナット10の緩みを効果的に防止することができ、例えば、外輪3の径が150mm,雄ねじ部4及びナット10のサイズがM48というような、特に大型のカムフォロア1を確実に取付母材20に取り付けることができる。
図4は、本発明の第2形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本形態例は、前記第1形態例の座金に突設する回止片を省略したもので、座金40に回止片を突設しなくても、座金40が複数の止めねじ41によって取付母材20に固定されていることから、M36程度のサイズのナット10の緩みを効果的に防止することができる。
なお、本発明のナットは上述の形態例のように六角ナットに限るものではなく、第1形態例のように回止片を設けるものであれば、多角形のナットであれば良く、また、第2形態例のように回止片を設けないものであれば、丸形のナットでも良い。また、止めねじについても、六角穴付きの止めねじに限るものではなく、すり割り付きの止めねじ等、周知のものを適用でき、先端が丸先でも尖り先でも良い。また、座金に設ける回り止め片は、座金と一体に形成しても良いが、別部材を溶接して形成しても良い。
1…カムフォロア、2…スタッド、3…外輪、4…雄ねじ部、10…ナット、10a…外側面、20…取付母材、20a…カムフォロア装着孔、30…スペーサ、30a…スタッド挿通孔、40…座金、40a…スタッド挿通孔、40b…回止片、40c…ねじ孔、41…止めねじ
Claims (2)
- スタッドの一端側に設けた軸受面の周りに、転動体を介して外輪を回動自在に設け、前記スタッドの他端側に雄ねじ部を形成し、前記スタッドを取付母材のカムフォロア装着孔に挿通させ、前記雄ねじ部にナットを螺着することによってカムフォロアを取付母材に取り付けるカムフォロアの取付構造において、前記取付母材とナットとの間に、中央にスタッド挿通孔を、該スタッド挿通孔の周囲に複数のねじ孔をそれぞれ備え、各ねじ孔に止めねじを螺着することによって前記取付母材に回転不能に固定される座金を介装したことを特徴とするカムフォロアの取付構造。
- 前記座金のナット側座面に、前記ナットの外側面に当接し、該ナットを回り止めする回止片を突設したことを特徴とする請求項1記載のカムフォロアの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006104787A JP2007278382A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | カムフォロアの取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006104787A JP2007278382A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | カムフォロアの取付構造 |
Publications (1)
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JP2007278382A true JP2007278382A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38680026
Family Applications (1)
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JP2006104787A Pending JP2007278382A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | カムフォロアの取付構造 |
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JP (1) | JP2007278382A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103697044A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-02 | 西安轨道交通装备有限责任公司 | 一种车辆侧面悬挂件的固定结构 |
CN114198381A (zh) * | 2021-03-05 | 2022-03-18 | 宝鸡市金成工贸有限责任公司 | 一种防松组合垫圈及铁轨用自适应锁止结构 |
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2006
- 2006-04-06 JP JP2006104787A patent/JP2007278382A/ja active Pending
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