JP2012102783A - 締付固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は構造が簡単で、容易に低コストで製造することができ、かつ従来と同様に使用することができる、緩みを確実に阻止することができる締付固定具を得るにある。
【解決手段】 ボルトをスプリングワッシャを用いて締付固定する締付固定具において、前記スプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する一方の係止凹部を形成するとともに、前記スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する他方の係止凹部を形成して締付固定具を構成している。
【選択図】 図2
【解決手段】 ボルトをスプリングワッシャを用いて締付固定する締付固定具において、前記スプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する一方の係止凹部を形成するとともに、前記スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する他方の係止凹部を形成して締付固定具を構成している。
【選択図】 図2
Description
本発明は緩みを確実に阻止することができるボルトを用いた締付固定具に関する。
従来、この種の緩みを確実に阻止する方法として、ボルトと、このボルトを挿通するワッシャと、ボルトにねじ込まれるナットとを備える。ボルトはキー溝を有する。ワッシャはボルトのキー溝に案内される凸部を内周に突出して設けており、この凸部をキー溝に入れて回転しないようにボルトに挿通される。ワッシャがナットと対向する面は、ナットを締め込む方向には回転できるが、逆方向には回転できない鋸歯状の凹凸面で、ナットがワッシャと対向する面は、鋸歯状の凹凸面と同じピッチの凹凸面に形成したものが考えられている。
このような構造にしたものは緩みを確実に阻止することができるが、ボルトにキー溝を形成し、ワッシャにボルトのキー溝によって案内される凸部を設け、かつワッシャとナットの対向面に逆方向に回転しない鋸歯状の凹凸面を形成しているため、構造が複雑で、コスト高となり、使用できる個所が限られるという欠点があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、構造が簡単で、容易に低コストで製造することができ、かつ従来と同様に使用することができる、緩みを確実に阻止することができる締付固定具を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明はボルトをスプリングワッシャを用いて締付固定する締付固定具において、前記スプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する一方の係止凹部を形成するとともに、前記スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する他方の係止凹部を形成して締付固定具を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、スプリングワッシャの切り欠き端部と係止する一方の係止凹部と他方の係止凹部とで係止させるので、該部の係止によって、係止を解除するような大きな力や、スプリングワッシャを損傷させるような大きな力が加わらない限り、緩みを確実に防止することができる。
(2)前記(1)により、一方の係止凹部をスプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材に形成するとともに、スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材に形成すればよいので、製造が容易で、安価に製造することができる。
(3)前記(2)により、従来と同様にボルトにスプリングワッシャを通して、ナットで締付けるだけでよいので、従来と同様に使用することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、一方の係止凹部と他方の係止凹部とを所定間隔で複数個形成することにより、スプリングワッシャの切り欠き端部との係止をわずかな回転で係止させることができる。
(1)請求項1により、スプリングワッシャの切り欠き端部と係止する一方の係止凹部と他方の係止凹部とで係止させるので、該部の係止によって、係止を解除するような大きな力や、スプリングワッシャを損傷させるような大きな力が加わらない限り、緩みを確実に防止することができる。
(2)前記(1)により、一方の係止凹部をスプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材に形成するとともに、スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材に形成すればよいので、製造が容易で、安価に製造することができる。
(3)前記(2)により、従来と同様にボルトにスプリングワッシャを通して、ナットで締付けるだけでよいので、従来と同様に使用することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、一方の係止凹部と他方の係止凹部とを所定間隔で複数個形成することにより、スプリングワッシャの切り欠き端部との係止をわずかな回転で係止させることができる。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図4に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本発明の緩みを確実に阻止することができる締付固定具で、この締付固定具1はボルト2と、このボルト2が挿入される切り欠き部3を有するスプリングワッシャ4と、前記ボルト2のねじ部2aと螺合するナット5、5と、このナット5、5の前記スプリングワッシャ4の側面と接する面に所定間隔、本発明の実施の形態では6個のラチェット状の係止凹部7、7とで構成されている。
なお、ラチェット状の係止凹部7、7の上部の先端部を平坦面になるように形成した形状のものであってもよい。
上記構成の締付固定具1は取付部材8、9のボルト挿入孔10、10へボルト2のねじ部2aを挿入し、ねじ部2aの先端部を外方へ突出させ、該部位の内側のナット5を螺合させて取付部材8、9を締付ける。
しかる後、ねじ部2aにスプリングワッシャ4を位置させ、外側のナット5をねじ部2aに螺合させて締付けることにより内側のナット5の係止凹部7にスプリングワッシャ4の一側面側の切り欠き端部4aが係止され、スプリングワッシャ4の他側面側の切り欠き端部4bが外側のナット5の係止凹部7と係止する。
この状態では内側のナット5と外側のナット5との係止凹部7、7とスプリングワッシャ4の切り欠き端部4a、4bとの係止を解除するための大きな力やスプリングワッシャ4を損傷させるような大きな力が加わらない限り、ナット5、5が緩まない。
このようなダブルナットの使い方では同じナット5、5を対向するようにボルト2と螺合させ、内側と外側にして使用することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図5ないし図20に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
次に、図5ないし図20に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図5ないし図7に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、ナット5側の取付部材9のボルト挿入孔10の外周部に係止凹部7を形成した点で、このように構成された締付固定具1Aにしても、スプリングワッシャ4の切り欠き端部4a、4bをナット5の係止凹部7とナット側の取付部材9の係止凹部7と係止させてボルト2の緩みを確実に阻止することができる。
図8ないし図11に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、ボルト2の頭部2b側の取付部材8のボルト挿入孔10の外周部に係止凹部7を形成し、ボルト2の頭部2bの取付部材8側の面に係止凹部7を形成するとともに、ねじ孔11が形成された取付部材9Aにスプリングワッシャ4が挿入されたボルト2を取付部材8のボルト挿入孔10、取付部材9Aのねじ孔11と螺合締付けることにより、スプリングワッシャ4の切り欠き端部4a、4bが取付部材9Aの係止凹部7およびボルト2の頭部2bの係止凹部7と係止させることができる締付固定具1Bにすることができ、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、皿ビス状のボルト2Aを用い、該ボルト2Aの頭部2cに係止凹部7を形成し、皿ビス状のボルト挿入孔10Aが形成されたボルト2Aの頭部2cが入り込む凹部10aに係止凹部7を形成してスプリングワッシャ4を介装した点で、このような締付固定具1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
図16ないし図20に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、傾斜面となる切り欠き端部4a、4bを形成したスプリングワッシャ4Aを用いるとともに、所定間隔で18個の係止凹部7A、7Aを形成したナット5A、5Aを用いた点で、このように構成した締付固定具1Dにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、20度の角度でナット5A、5Aの係止凹部7A、7Aとスプリングワッシャ4の切り欠き端部4a、4bと係止させることができる。
本発明は緩みを確実に阻止することができる締付固定具を製造する産業で利用される。
1、1A、1B、1C、1D:締付固定具、
2、2A:ボルト、 3:切り欠き部、
4、4A:スプリングワッシャ、 5、5A:ナット、
7、7A:係止凹部、 8:取付部材、
9、9A:取付部材、 10:ボルト挿入孔、
11:ねじ孔。
2、2A:ボルト、 3:切り欠き部、
4、4A:スプリングワッシャ、 5、5A:ナット、
7、7A:係止凹部、 8:取付部材、
9、9A:取付部材、 10:ボルト挿入孔、
11:ねじ孔。
Claims (2)
- ボルトをスプリングワッシャを用いて締付固定する締付固定具において、前記スプリングワッシャの一側面と接するボルトの頭部、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはナット部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する一方の係止凹部を形成するとともに、前記スプリングワッシャの他側面と接するナット、ボルト挿入孔が形成された取付部材あるいはねじ孔が形成された取付部材にスプリングワッシャの切り欠き端部を係止する他方の係止凹部を形成したことを特徴とする締付固定具。
- 一方の係止凹部と他方の係止凹部は所定間隔で複数個形成され、かつ緩み方向に回動することができないラチェット状の凹部形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の締付固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010250512A JP2012102783A (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | 締付固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010250512A JP2012102783A (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | 締付固定具 |
Publications (1)
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JP2012102783A true JP2012102783A (ja) | 2012-05-31 |
Family
ID=46393422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010250512A Pending JP2012102783A (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | 締付固定具 |
Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015060425A1 (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 株式会社NejiLaw | ねじ体の逆回転防止構造 |
JP2019513947A (ja) * | 2016-03-18 | 2019-05-30 | エンデュラロック・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーEnduralock, LLC | 基板固定された座金を有するロック機構 |
JP2020133890A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 孝一 松永 | スプリングワッシャ一体型ボルトナット |
KR20200126632A (ko) * | 2019-04-30 | 2020-11-09 | 두산중공업 주식회사 | 볼트 시스템 |
WO2024004694A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | オーエヌ工業株式会社 | 鋼管と継手の接続機構 |
JP7445339B1 (ja) | 2023-01-30 | 2024-03-07 | オーエヌ工業株式会社 | 鋼管と継手の接続機構 |
-
2010
- 2010-11-09 JP JP2010250512A patent/JP2012102783A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019513947A (ja) * | 2016-03-18 | 2019-05-30 | エンデュラロック・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーEnduralock, LLC | 基板固定された座金を有するロック機構 |
JP7195599B2 (ja) | 2016-03-18 | 2022-12-26 | エンデュラロック・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 基板固定された座金を有するロック機構 |
JP2020133890A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 孝一 松永 | スプリングワッシャ一体型ボルトナット |
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KR102210262B1 (ko) | 2019-04-30 | 2021-02-01 | 두산중공업 주식회사 | 볼트 시스템 |
WO2024004694A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | オーエヌ工業株式会社 | 鋼管と継手の接続機構 |
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