JP3206838U - ネジセット - Google Patents
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Abstract
【課題】被固定部材を支持部材に対して盗難防止状態に容易に固定することができるネジセットを提供する。【解決手段】固定用ボルトが螺合される第1ネジ部121を有するネジ本体12と、そのネジ本体12の外周に形成した第2ネジ部122に螺合されるナット13とを備える。ネジ本体12には、専用工具に対応する形状のフランジ123を形成する。第1ネジ部121は1条ネジであって、そのピッチが2.0mm、リード角が2.48度である。また、第2ネジ部122は、2条ネジであって、そのピッチが2.0mm,リード角が3.89度である。すなわち、ネジ本体12を固定用ボルトに対して回すためのトルクよりも、ネジ本体12に対してナット13を回すためのトルクのほうが小さい。【選択図】図2
Description
この考案は、太陽電池パネル等の被固定部材をパネル架台等の支持部材に対して盗難を防止した状態で固定することができるネジセットに関するものである。
従来、この種の被固定部材の盗難防止技術としては、例えば特許文献1に開示されるような技術が提案されている。この従来技術においては、ボルトまたはナットの締め付けにより被固定部材を支持部材に固定した状態で、ボルトの頭部またはナットに合成樹脂よりなるキャップ状の盗難防止具を被覆嵌着している。この盗難防止具の外周面は円筒状に形成されていて、工具を用いたとしてもボルトまたはナットを回転できないために、盗難が防止されるようになっている。
ところが、この従来の盗難防止技術においては、ボルトまたはナットの締め付け状態において、ハンマ等を用いてボルトの頭部またはナットに盗難防止具を嵌着する余分な作業の必要がある。このため、支持部材に対する被固定部材の固定作業が煩雑で時間がかかる。従って、例えば、多数枚の太陽電池パネルを架台上に設置するような場合、膨大な手間がかかるという問題があった。
この考案は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、太陽電池パネルなどの被固定部材を架台等の支持部材に対して盗難防止状態に容易に固定することができるネジセットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この考案のネジセットは、専用工具に対応する形状の部分を有するとともに、第1ネジ部を有するネジ本体と、そのネジ本体の外周に第2ネジ部を介して螺合されるナットとを備え、前記第2ネジ部における弛緩トルクを第1ネジ部における弛緩トルクより小さくするためのトルク設定手段を設けたことを特徴としている。ここで、前記第1ネジ部は、被固定部材を支持部材に対して固定するために機能するものである。
従って、このネジセットの使用時には、ネジ本体にナットを螺合した状態で、ナットに通常の工具を係合させて、ネジセットを締め付ければ、被固定部材を支持部材に対して容易に固定することができる。この固定状態においては、第1ネジ部と第2ネジ部とのリード角の差等に基づくトルク設定手段により、両ネジ部の弛緩トルクに差が生じる。このため、前記弛緩トルクの差に起因した両ネジ部の螺合力の差により、ナットに通常の工具を係合させてネジセット全体を弛緩回転させようとしても、ナットのみがネジ本体に対して弛緩回転されて、ネジ本体の第1ネジ部は締め付け状態に保持されている。よって、特許文献1のようなキャップを嵌めたりする必要がなく、被固定部材を支持部材に対して容易に固定することができるとともに、簡単な構成によって被固定部材の盗難を適切に防止することができる。
前記のネジセットによれば、被固定部材を支持部材に対して盗難防止状態に容易に固定することができるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態の雌ネジセット11には、ネジ本体12とナット13とが備えられている。ナット13は周知の一般的な構造であって、レンチ等の汎用の通常工具に対応するように外周面が六角形状をなしている。ネジ本体12の筒部125の内周には、雌ネジよりなる第1ネジ部121が形成されている。ネジ本体12の筒部125の外周には、ナット13の雌ネジ部131を螺合させる雄ネジよりなる第2ネジ部122が形成されている。ネジ本体12の端縁には、専用工具に対応する部分としてのフランジ123が形成されている。本実施形態では、専用工具の使用を可能にするためにフランジ123はその周面の3箇所に平面部124を備えている。そして、雌ネジセット11は、ネジ本体12の第2ネジ部122にナット13が螺合された状態で市場に流通される。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態の雌ネジセット11には、ネジ本体12とナット13とが備えられている。ナット13は周知の一般的な構造であって、レンチ等の汎用の通常工具に対応するように外周面が六角形状をなしている。ネジ本体12の筒部125の内周には、雌ネジよりなる第1ネジ部121が形成されている。ネジ本体12の筒部125の外周には、ナット13の雌ネジ部131を螺合させる雄ネジよりなる第2ネジ部122が形成されている。ネジ本体12の端縁には、専用工具に対応する部分としてのフランジ123が形成されている。本実施形態では、専用工具の使用を可能にするためにフランジ123はその周面の3箇所に平面部124を備えている。そして、雌ネジセット11は、ネジ本体12の第2ネジ部122にナット13が螺合された状態で市場に流通される。
本実施形態においては、図4(a)に示すように、前記ネジ本体12の第1ネジ部121は1条ネジであって、そのピッチP1が2.0mm(ミリメートル)、リード角が2.48度である。また、ネジ本体12の第2ネジ部122は、2条ネジであって、その両条の隣接する部分のピッチP2が2.0mm,リード角が3.89度である。従って、ナット13の雌ネジ部131も前記と同様に、2条ネジであって、そのピッチが2.0mm,リード角が3.89度である。以上のように、第2ネジ部122のリード角が第1ネジ部121のリード角より大きくなっている。本実施形態においては、第1,第2ネジ部121,122のリード角の差が第1,第2ネジ部121,122の弛緩トルクに差を生じさせるトルク設定手段を構成している。
前記ネジ本体12の第2ネジ部122とナット13の雌ネジ部131との少なくとも一方には、その両ネジ部122,131間の螺合力を前記第1ネジ部121における螺合力より弱くするために、摩擦係数を小さくするようにした滑動構成が設けられてもよい。この滑動構成としては、例えばフッ素コーティングがある。
次に、前記のように構成された雌ネジセットの使用方法について説明する。
図3に示すように、この雌ネジセット11を用いて、太陽電池パネル等の被固定部材15を架台等の支持部材16上に固定する場合には、支持部材16上に被固定部材15を支持した状態で、支持部材16の下面側から支持部材16及び被固定部材15のボルト挿通孔161,151に固定用ボルト17を挿通する。この状態で、被固定部材15の上面側から、固定用ボルト17の先端に座金18を介して雌ネジセット11を螺合させる。なお、この座金18は用いられないこともある。この場合、雌ネジセット11は、あらかじめネジ本体12の第2ネジ部122にナット13の雌ネジ部131を螺合させることによって、ネジ本体12とナット13とが一体化されている。そして、ナット13に汎用の通常工具を係合させて雌ネジセット11を締め付け方向に回転させることにより、ネジ本体12の第1ネジ部121が固定用ボルト17に締め付けられて、被固定部材15が支持部材16に対して固定される。
図3に示すように、この雌ネジセット11を用いて、太陽電池パネル等の被固定部材15を架台等の支持部材16上に固定する場合には、支持部材16上に被固定部材15を支持した状態で、支持部材16の下面側から支持部材16及び被固定部材15のボルト挿通孔161,151に固定用ボルト17を挿通する。この状態で、被固定部材15の上面側から、固定用ボルト17の先端に座金18を介して雌ネジセット11を螺合させる。なお、この座金18は用いられないこともある。この場合、雌ネジセット11は、あらかじめネジ本体12の第2ネジ部122にナット13の雌ネジ部131を螺合させることによって、ネジ本体12とナット13とが一体化されている。そして、ナット13に汎用の通常工具を係合させて雌ネジセット11を締め付け方向に回転させることにより、ネジ本体12の第1ネジ部121が固定用ボルト17に締め付けられて、被固定部材15が支持部材16に対して固定される。
本実施形態においては、前記のように、前記ネジ本体12の第1ネジ部121は1条ネジであって、そのピッチP1が2.0mm、リード角が2.48度である。また、ネジ本体12の第2ネジ部122は、2条ネジであって、そのピッチP2が2.0mm,リード角が3.89度である。すなわち、ネジ本体12を固定用ボルト17に対して回すためのトルク(弛緩トルク)よりも、ネジ本体12に対してナット13を回すためのトルクのほうが小さい。このため、ナット13に通常の工具を係合させて雌ネジセット11全体を弛緩回転させようとしても、ナット13がネジ本体12に対して弛緩回転されるのみで、ネジ本体12の第1ネジ部121は固定用ボルト17に対して締め付け状態に保持されている。よって、雌ネジセット11が固定用ボルト17から取り外されて、太陽電池パネル等の被固定部材15が盗難されるおそれはない。
被固定部材15等の補修点検等を行う場合には、ネジ本体12上のフランジ123に専用工具を係合させて回転操作すれば、ネジ本体12の第1ネジ部121が固定用ボルト17に対して弛緩されて、被固定部材15を支持部材16上から取り外すことができる。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)この実施形態の雌ネジセットにおいては、第1ネジ部121を有するネジ本体12と、そのネジ本体12の外周に形成した第2ネジ部122に螺合されるナット13とが備えられている。ネジ本体12には、専用工具に対応する形状のフランジ123が形成されている。そして、ネジ本体12を固定用ボルト17に対して回すためのトルクよりも、ネジ本体12に対してナット13を回すためのトルクのほうが小さくなるように構成されている。
(1)この実施形態の雌ネジセットにおいては、第1ネジ部121を有するネジ本体12と、そのネジ本体12の外周に形成した第2ネジ部122に螺合されるナット13とが備えられている。ネジ本体12には、専用工具に対応する形状のフランジ123が形成されている。そして、ネジ本体12を固定用ボルト17に対して回すためのトルクよりも、ネジ本体12に対してナット13を回すためのトルクのほうが小さくなるように構成されている。
このため、ネジ本体12とナット13とを一体化した状態で、ナット13に汎用の通常工具を係合させて、雌ネジセットを締め付けることにより、被固定部材15を支持部材16に対して容易に固定することができる。この固定状態においては、第1ネジ部121と第2ネジ部122との間のリード角の差により、第2ネジ部122とナット13の雌ネジ部131との間の螺合力が第1ネジ部121と固定用ボルト17における螺合力より弱くなっている。このため、通常工具により雌ネジセット11全体を弛緩回転させようとしても、ナット13のみがネジ本体12に対して弛緩回転される。よって、被固定部材15を支持部材16に対して容易に固定することができるとともに、簡単な構成によって被固定部材15の盗難を適切に防止することができる。
(2)そして、第2ネジ部122側にフッ素コーティング等の滑動構成を設ければ、前記螺合力の差がさらに大きくなって、前記盗難をさらに有効に防止できる。
(3)図4(a)から明らかなように、第2ネジ部122を2条ネジにしたことにより、ネジ本体12の筒部125における内外ネジ部の谷間の肉厚Tを厚くすることができる。このため、筒部125の変形を抑えることができ、ナット13を緩める際の必要トルクが大きくなったりすることを防止できる。従って、ナット13のみが弛緩することにより、盗難を防止できるという所期の目的を達成できる。
(3)図4(a)から明らかなように、第2ネジ部122を2条ネジにしたことにより、ネジ本体12の筒部125における内外ネジ部の谷間の肉厚Tを厚くすることができる。このため、筒部125の変形を抑えることができ、ナット13を緩める際の必要トルクが大きくなったりすることを防止できる。従って、ナット13のみが弛緩することにより、盗難を防止できるという所期の目的を達成できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5〜図7に示すように、この第2実施形態の雄ネジセット21には、ネジ本体12とナット13とが備えられている。ネジ本体12の一側には、雄ネジよりなる第1ネジ部121が突設されている。ネジ本体12の頭部側の他側には、ナット13の雌ネジ部131を螺合させる第2ネジ部122が形成されている。ネジ本体12の中間部には、専用工具に対応する形状のフランジ123が形成されている。
次に、本発明の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5〜図7に示すように、この第2実施形態の雄ネジセット21には、ネジ本体12とナット13とが備えられている。ネジ本体12の一側には、雄ネジよりなる第1ネジ部121が突設されている。ネジ本体12の頭部側の他側には、ナット13の雌ネジ部131を螺合させる第2ネジ部122が形成されている。ネジ本体12の中間部には、専用工具に対応する形状のフランジ123が形成されている。
そして、前記第1実施形態の場合と同様に、ネジ本体12の第1ネジ部121,第2ネジ部122間には、螺合力の違いを持たせるための構成が与えられている。この第2実施形態においては、第1ネジ部121は1条ネジであって、そのピッチP1が2.0mm、リード角が2.48度である。第2ネジ部122は、1条ネジであって、そのピッチP2が2.0mm,リード角が3.89度である。従って、第1ネジ部121のリード角より、第2ネジ部122のリード角が大きく、このため、ネジ本体12を固定用ボルト17に対して回すためのトルクよりも、固定用ボルト17に対してナット13を回すためのトルクのほうが小さい。
そして、雄ネジセット21は、ネジ本体12の頭部側の第2ネジ部122にナット13が螺合された状態で市場に流通される。
図7に示すように、この雄ネジセット21を用いて、被固定部材15を支持部材16上に固定する場合には、支持部材16上に被固定部材15を支持した状態で、被固定部材15の上面側から被固定部材15及び支持部材16のボルト挿通孔151,161に、座金18を介して雄ネジセット21の第1ネジ部121を挿通する。この場合も、座金18は用いられない場合がある。この状態で、支持部材16の下面側から第1ネジ部121に固定用ナット22を螺合させる。この場合、雄ネジセット21は、予めネジ本体12の第2ネジ部122にナット13の雌ネジ部131を螺合させることによって、ネジ本体12とナット13とが一体化されている。そして、ナット13に通常の工具を係合させて締め付け方向に回転させることにより、ネジ本体12の第1ネジ部121が固定用ナット22に締め付けられて、被固定部材15が支持部材16に対して固定される。
図7に示すように、この雄ネジセット21を用いて、被固定部材15を支持部材16上に固定する場合には、支持部材16上に被固定部材15を支持した状態で、被固定部材15の上面側から被固定部材15及び支持部材16のボルト挿通孔151,161に、座金18を介して雄ネジセット21の第1ネジ部121を挿通する。この場合も、座金18は用いられない場合がある。この状態で、支持部材16の下面側から第1ネジ部121に固定用ナット22を螺合させる。この場合、雄ネジセット21は、予めネジ本体12の第2ネジ部122にナット13の雌ネジ部131を螺合させることによって、ネジ本体12とナット13とが一体化されている。そして、ナット13に通常の工具を係合させて締め付け方向に回転させることにより、ネジ本体12の第1ネジ部121が固定用ナット22に締め付けられて、被固定部材15が支持部材16に対して固定される。
この被固定部材15の固定状態においては、前記第1実施形態と同様に、第1ネジ部121と第2ネジ部122との間のリード角の差による螺合力の差が生じる。従って、雄ネジセット21のナット13に通常の工具を係合させて雄ネジセット21全体を弛緩回転させようとしても、ナット13がネジ本体12に対して弛緩回転されるのみである。一方、ネジ本体12の第1ネジ部121は固定用ナット22に対して締め付け状態に保持されている。よって、雄ネジセット21が固定用ナット22から取り外されることはなく、被固定部材15が盗難されるおそれはない。
被固定部材15等の補修点検等を行う場合には、ネジ本体12上のフランジ123に専用工具を係合させて回転操作すれば、ネジ本体12の第1ネジ部121がナット22に対して弛緩されて、被固定部材15を支持部材16上から取り外すことができる。
従って、この第2実施形態において、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・第1ネジ部121及び第2ネジ部122のリード角を前記実施形態のリード角とは異なった値にすること。つまり、第2ネジ部122のリード角が第1ネジ部121のリード角より大きければよい。
・図4(b)に示すように、第2ネジ部122を1条ネジとすること。
・第2ネジ部122を3条以上の複条ネジとすること。
・滑動構成として、前記実施形態のフッ素コーティングとは別の構成を採用すること。例えば、フッ素コーティングに代えて二硫化モリブデンや、潤滑油等の摩擦係数が低い材料や潤滑性を発揮する材料を用いること。あるいは、面粗度を相違させること。
・第2ネジ部122を3条以上の複条ネジとすること。
・滑動構成として、前記実施形態のフッ素コーティングとは別の構成を採用すること。例えば、フッ素コーティングに代えて二硫化モリブデンや、潤滑油等の摩擦係数が低い材料や潤滑性を発揮する材料を用いること。あるいは、面粗度を相違させること。
・専用工具のための平面部124の数を2箇所以下または4箇所以上に変更すること。
・フランジ123の外周を平面部124のみで構成すること。この場合、フランジ123の外周形状を汎用の通常工具を使用できない形状にする。
・フランジ123の外周を平面部124のみで構成すること。この場合、フランジ123の外周形状を汎用の通常工具を使用できない形状にする。
・フランジ123の外周を星形等の凹凸形状にすること。
・図8及び図9に示すように、フランジ123の外周の平面部124以外の部分であって、被固定部材15の反対側の縁部にコーナが形成されないように丸く形成すること。あるいは、2点鎖線Lで示すように、同部分をナット13側に向かって収束するテーパ状にすること。このようにすれば、通常工具をより使用し難くなる。
・図8及び図9に示すように、フランジ123の外周の平面部124以外の部分であって、被固定部材15の反対側の縁部にコーナが形成されないように丸く形成すること。あるいは、2点鎖線Lで示すように、同部分をナット13側に向かって収束するテーパ状にすること。このようにすれば、通常工具をより使用し難くなる。
・図10及び図11に示すように、ネジ本体12のフランジ123を省略し、ナット13と被固定部材15との間に間隔25が形成されるようにすること。この間隔25の部分において、ネジ本体12の外周に平面部を設けたりして、その外周の形状を専用工具のための形状とする。この構成の場合、雌ネジセット11や雄ネジセット21を組み付けた後は、前記各実施形態と同様に、ナット13のみが弛緩回転されて、盗難が防止される。そして、この図10及び図11の構成においては、ナット13は袋ナット形状であって、その外周面が円形に構成され、ナット13の頂面にドライバのためのプラス,マイナス等の溝132やレンチのための六角孔を設けることが好ましい。
・第1ネジ部121の条数を複数にするとともに、第2ネジ部122の条数を第1ネジ部121の条数より多い複数の条数とすること。このようにすれば、ネジ本体12の筒部125における内外ネジ部の谷間の肉厚Tを厚くすることができ、筒部125の変形を抑えることができる。従って、第1,第2ネジ部121,122のリード角が等しい場合であっても、ナット13を緩める際の必要トルクが固定用ボルト17等を緩めるための必要トルクより大きくなることを防止できる。言い換えれば、第1,第2ネジ部121,122の条数の差により、前記第2ネジ部122における弛緩トルクを第1ネジ部121における弛緩トルクより小さくするためのトルク設定手段が設けられる。また、第2ネジ部122のリード角が第1ネジ部121のリード角より小さい場合であっても、ナット13の雌ネジ部131と第2ネジ部122間とにトルク設定手段としてのフッ素コーティング等の滑動構成を設けることにより、ナット13を緩める際の必要トルクが固定用ボルト17等を緩めるための必要トルクより大きくなることを防止できる。
11…雌ネジセット、12…ネジ本体、121…第1ネジ部、122…第2ネジ部、123…フランジ、13…ナット、15…被固定部材、16…支持部材、17…固定用ボルト、21…雄ネジセット、22…固定用ナット。
Claims (8)
- 専用工具に対応する形状の部分を有するとともに、第1ネジ部を有するネジ本体と、そのネジ本体の外周に第2ネジ部を介して螺合されるナットとを備え、
前記第2ネジ部における弛緩トルクを第1ネジ部における弛緩トルクより小さくするためのトルク設定手段を設けたネジセット。 - 前記トルク設定手段が、第2ネジ部のリード角を前記第1ネジ部のリード角より大きくしたものである請求項1に記載のネジセット。
- 前記第2ネジ部を複条ネジによって構成した請求項1または2に記載のネジセット。
- 前記第2ネジ部を2条ネジによって構成した請求項3に記載のネジセット。
- 前記トルク設定手段が、前記第2ネジ部の条数を前記第1ネジ部の条数より多くした構成である請求項1に記載のネジセット。
- 前記第1ネジ部を雌ネジによって構成した請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のネジセット。
- 前記第1ネジ部を雄ネジによって構成した請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のネジセット。
- 専用工具に対応する形状の部分は、フランジであって、その外周に平面部を有する請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のネジセット。
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JP2016003609U JP3206838U (ja) | 2016-07-26 | 2016-07-26 | ネジセット |
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Cited By (1)
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JP7005046B1 (ja) | 2020-09-18 | 2022-01-21 | 株式会社アクト | 建築用木製部材接合構造 |
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- 2016-07-26 JP JP2016003609U patent/JP3206838U/ja active Active
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---|---|---|---|---|
JP7005046B1 (ja) | 2020-09-18 | 2022-01-21 | 株式会社アクト | 建築用木製部材接合構造 |
JP2022051057A (ja) * | 2020-09-18 | 2022-03-31 | 株式会社アクト | 建築用木製部材接合構造 |
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