JP2019120338A - ねじの緩み止め構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、ねじの緩みを確実に止めることができるようにしたねじの緩み止め構造を提供すること。【解決手段】雄ねじを形成した第1の雄ねじ部11、及び前記第1の雄ねじ部11に対して同心に設けた、第1の雄ねじ部11の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじを形成した第2の雄ねじ部12を備えた雄ねじ部材1と、前記雄ねじ部材1の第1及び第2の雄ねじ部11、12にそれぞれ螺合する第1及び第2の雌ねじ部材2、3と、前記第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制する回転規制部材7とからなる。【選択図】図1
Description
本発明は、ねじの緩み止め構造に関するものである。
従来、ボルト・ナット等のねじ部品は、ねじ部品を締め付けた際に、ねじ部品とねじ部品を取り付けた取付体との摩擦により緩みが阻止されようにしている。
しかしながら、このような摩擦力のみによっては、振動などによって次第にねじが緩み、最悪の場合には脱落が生じることもある。
このため、従来から、種々のねじの緩み止め構造が提案され、実用化されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような摩擦力のみによっては、振動などによって次第にねじが緩み、最悪の場合には脱落が生じることもある。
このため、従来から、種々のねじの緩み止め構造が提案され、実用化されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、従来のねじの緩み止め構造、例えば、特許文献1は、構造が複雑であったり、採用する箇所に制約がある等の問題点があった。
緩みの確実な防止、及び小ねじにおける緩み止め構造の採用を可能とすることを目的とする。
緩みの確実な防止、及び小ねじにおける緩み止め構造の採用を可能とすることを目的とする。
本発明は、上記従来のねじの緩み止め構造の有する問題点に鑑み、簡単な構造で、ねじの緩みを確実に止めることができるようにしたねじの緩み止め構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本第1発明のねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した第1の雄ねじ部、及び前記第1の雄ねじ部に対して同心に設けた、第1の雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじを形成した第2の雄ねじ部を備えた雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材の第1及び第2の雄ねじ部にそれぞれ螺合する第1及び第2の雌ねじ部材と、前記第1及び第2の雌ねじ部材の相対的な回転を規制する回転規制部材とからなることを特徴とする。
ここで、「第1の雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじ」とは、具体的には、逆ねじ又は異なるねじピッチの雄ねじをいう。
ここで、「第1の雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじ」とは、具体的には、逆ねじ又は異なるねじピッチの雄ねじをいう。
この場合において、前記回転規制部材が、前記第1及び第2の雌ねじ部材の外周面に当接して第1及び第2の雌ねじ部材の相対的な回転を規制する筒状部材からなるようにすることができる。
また、同じ目的を達成するため、本第2発明のねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した雄ねじ部、及び前記雄ねじ部に対して同心に設けた、雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじを形成した雌ねじ部を備えた第1のねじ部材と、前記第1のねじ部材の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部材と、前記第1のねじ部材の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部、及び頭部を備えた第2のねじ部材と、前記雌ねじ部材及び第2のねじ部材の頭部の相対的な回転を規制する回転規制部材とからなることを特徴とする。
ここで、「雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじ」とは、具体的には、逆ねじ又は異なるねじピッチの雌ねじをいう。
ここで、「雄ねじ部の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじ」とは、具体的には、逆ねじ又は異なるねじピッチの雌ねじをいう。
この場合において、前記回転規制部材が、前記雌ねじ部材及び第2のねじ部材の頭部の外周面に当接して雌ねじ部材及び第2のねじ部材の頭部の相対的な回転を規制する筒状部材からなるようにすることができる。
本発明のねじの緩み止め構造によれば、簡単な構造で、ねじの緩みを確実に止めることができるようにしたねじの緩み止め構造を提供することができる。
以下、本発明のねじの緩み止め構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明のねじの緩み止め構造の第1実施例を示す。
このねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した第1の雄ねじ部11、及び前記第1の雄ねじ部11に対して同心に設けた、第1の雄ねじ部11の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじを形成した第2の雄ねじ部12を備えた雄ねじ部材1と、前記雄ねじ部材1の第1及び第2の雄ねじ部11、12にそれぞれ螺合する第1及び第2の雌ねじ部材2、3と、前記第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制する回転規制部材7とからなるようにしている。
このねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した第1の雄ねじ部11、及び前記第1の雄ねじ部11に対して同心に設けた、第1の雄ねじ部11の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじを形成した第2の雄ねじ部12を備えた雄ねじ部材1と、前記雄ねじ部材1の第1及び第2の雄ねじ部11、12にそれぞれ螺合する第1及び第2の雌ねじ部材2、3と、前記第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制する回転規制部材7とからなるようにしている。
ここで、「第1の雄ねじ部11の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじ」とは、具体的には、逆ねじの雄ねじ、すなわち、第1の雄ねじ部11の雄ねじが右ねじの場合は左ねじの雄ねじ(又はその逆。)、又は異なるねじピッチの雄ねじ、すなわち、第1の雄ねじ部11の雄ねじがメートルねじの場合はインチねじの雄ねじ(又はその逆。)をいう。
この場合において、回転規制部材7は、第1及び第2の雌ねじ部材2、3の外周面に当接して第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制する、内面を第1及び第2の雌ねじ部材2、3が嵌合する、例えば、断面形状が六角形になるように形成した筒状部材で構成したり、第1及び第2の雌ねじ部材2、3の外周部分を貫通するように配設するピン部材(図示省略)で構成することができる。
なお、回転規制部材7の形状及び材質は、第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制することができる限りにおいて特に限定されず、筒状部材で構成する場合、上部を閉鎖することでキャップ状に形成したものや、金属製のもののほか、合成樹脂製のものを用いることもできる。
なお、回転規制部材7の形状及び材質は、第1及び第2の雌ねじ部材2、3の相対的な回転を規制することができる限りにおいて特に限定されず、筒状部材で構成する場合、上部を閉鎖することでキャップ状に形成したものや、金属製のもののほか、合成樹脂製のものを用いることもできる。
このねじの緩み止め構造によれば、簡単な構造で、例えば、2つの板状部材W1、W2を締結する雄ねじ部材1及び第1の雌ねじ部材2のねじの緩みを、第2の雌ねじ部材3及び回転規制部材7によって、確実に止めることができる。
図2に、本発明のねじの緩み止め構造の第2実施例を示す。
このねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した雄ねじ部41、及び前記雄ねじ部41に対して同心に設けた、雄ねじ部41の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじを形成した雌ねじ部42を備えた第1のねじ部材4と、前記第1のねじ部材4の雄ねじ部41に螺合する雌ねじ部材5と、前記第1のねじ部材4の雌ねじ部42に螺合する雄ねじ部61、及び頭部62を備えた第2のねじ部材6と、前記雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の相対的な回転を規制する回転規制部材7とからなるようにしている
このねじの緩み止め構造は、雄ねじを形成した雄ねじ部41、及び前記雄ねじ部41に対して同心に設けた、雄ねじ部41の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじを形成した雌ねじ部42を備えた第1のねじ部材4と、前記第1のねじ部材4の雄ねじ部41に螺合する雌ねじ部材5と、前記第1のねじ部材4の雌ねじ部42に螺合する雄ねじ部61、及び頭部62を備えた第2のねじ部材6と、前記雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の相対的な回転を規制する回転規制部材7とからなるようにしている
ここで、「雄ねじ部41の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじ」とは、具体的には、逆ねじの雌ねじ、すなわち、雄ねじ部41の雄ねじが右ねじの場合は左ねじの雌ねじ(又はその逆。)、又は異なるねじピッチの雌ねじ、すなわち、雄ねじ部41の雄ねじがメートルねじの場合はインチねじの雌ねじ(又はその逆。)をいう。
この場合において、回転規制部材7は、雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の外周面に当接して雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の相対的な回転を規制する、内面を雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6が嵌合する、例えば、断面形状が六角形になるように形成した筒状部材で構成したり、雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の外周部分を貫通するように配設するピン部材(図示省略)で構成することができる。
なお、回転規制部材7の形状及び材質は、雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の相対的な回転を規制することができる限りにおいて特に限定されず、筒状部材で構成する場合、上部を閉鎖することでキャップ状に形成したものや、金属製のもののほか、合成樹脂製のものを用いることもできる。
なお、回転規制部材7の形状及び材質は、雌ねじ部材5及び第2のねじ部材6の頭部62の相対的な回転を規制することができる限りにおいて特に限定されず、筒状部材で構成する場合、上部を閉鎖することでキャップ状に形成したものや、金属製のもののほか、合成樹脂製のものを用いることもできる。
このねじの緩み止め構造によれば、簡単な構造で、例えば、2つの板状部材W1、W2を締結する第1のねじ部材4及び雌ねじ部材5のねじの緩みを、第2のねじ部材6及び回転規制部材7によって、確実に止めることができる。
以上、本発明のねじの緩み止め構造について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成、すなわち、2つの板状部材W1、W2を締結するねじの緩み止めに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することによって、種々の用途における、各種ねじ、例えば、ボルト・ナットの組み合わせのほか、スタッドボルト・ナットの組み合わせからなるねじの緩み止めの用途等に広く適用することができるものである。
本発明のねじの緩み止め構造は、簡単な構造で、ねじの緩みを確実に止めることができることから、各種ねじの緩み止めの用途に好適に用いることができる。
1 雄ねじ部材
11 第1の雄ねじ部
12 第2の雄ねじ部
2 第1の雌ねじ部材
3 第2の雌ねじ部材
4 第1のねじ部材
41 雄ねじ部
42 雌ねじ部
5 雌ねじ部材
6 第2のねじ部材
61 雄ねじ部
62 頭部
7 回転規制部材(筒状部材)
11 第1の雄ねじ部
12 第2の雄ねじ部
2 第1の雌ねじ部材
3 第2の雌ねじ部材
4 第1のねじ部材
41 雄ねじ部
42 雌ねじ部
5 雌ねじ部材
6 第2のねじ部材
61 雄ねじ部
62 頭部
7 回転規制部材(筒状部材)
Claims (4)
- 雄ねじを形成した第1の雄ねじ部(11)、及び前記第1の雄ねじ部(11)に対して同心に設けた、第1の雄ねじ部(11)の雄ねじと異なるねじ形状の雄ねじを形成した第2の雄ねじ部(12)を備えた雄ねじ部材(1)と、前記雄ねじ部材(1)の第1及び第2の雄ねじ部(11、12)にそれぞれ螺合する第1及び第2の雌ねじ部材(2、3)と、前記第1及び第2の雌ねじ部材(2、3)の相対的な回転を規制する回転規制部材(7)とからなることを特徴とするねじの緩み止め構造。
- 前記回転規制部材(7)が、前記第1及び第2の雌ねじ部材(2、3)の外周面に当接して第1及び第2の雌ねじ部材(2、3)の相対的な回転を規制する筒状部材からなることを特徴とする請求項1に記載のねじの緩み止め構造。
- 雄ねじを形成した雄ねじ部(41)、及び前記雄ねじ部(41)に対して同心に設けた、雄ねじ部(41)の雄ねじと異なるねじ形状の雌ねじを形成した雌ねじ部(42)を備えた第1のねじ部材(4)と、前記第1のねじ部材(4)の雄ねじ部(41)に螺合する雌ねじ部材(5)と、前記第1のねじ部材(4)の雌ねじ部(42)に螺合する雄ねじ部(61)、及び頭部(62)を備えた第2のねじ部材(6)と、前記雌ねじ部材(5)及び第2のねじ部材(6)の頭部(62)の相対的な回転を規制する回転規制部材(7)とからなることを特徴とするねじの緩み止め構造。
- 前記回転規制部材(7)が、前記雌ねじ部材(5)及び第2のねじ部材(6)の頭部(62)の外周面に当接して雌ねじ部材(5)及び第2のねじ部材(6)の頭部(62)の相対的な回転を規制する筒状部材からなることを特徴とする請求項3に記載のねじの緩み止め構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001218A JP2019120338A (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | ねじの緩み止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018001218A JP2019120338A (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | ねじの緩み止め構造 |
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JP (1) | JP2019120338A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021060045A (ja) * | 2019-10-03 | 2021-04-15 | 株式会社メテク | クランプ装置 |
WO2024111418A1 (ja) * | 2022-11-21 | 2024-05-30 | 株式会社椿本チエイン | 継手リンク及びチェーン |
-
2018
- 2018-01-09 JP JP2018001218A patent/JP2019120338A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021060045A (ja) * | 2019-10-03 | 2021-04-15 | 株式会社メテク | クランプ装置 |
JP7346215B2 (ja) | 2019-10-03 | 2023-09-19 | 株式会社メテク | クランプ装置 |
WO2024111418A1 (ja) * | 2022-11-21 | 2024-05-30 | 株式会社椿本チエイン | 継手リンク及びチェーン |
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