JP4873360B2 - 車輪装着用補助具及び車輪装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪装着用補助具とその補助具を用いた車輪装着方法に関する。
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブにおいて、車両アウタ側の端部からアキシャル方向に形成されたフランジ部(ハブフランジ)に複数のハブボルトが圧入(植込み)されるタイプと、フランジ部に複数の雌ねじ孔が形成されるタイプとがある。このうち前者のハブボルト圧入タイプでは、ハブボルト用の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、ハブボルトに車両アウタ側からハブナットを螺合させて一体連結することによって、ハブフランジに車輪を装着する。そして、ナット締めを行なう際に車輪(タイヤホイール)から手を離しても車輪が車軸から外れて倒れないように、車輪を車軸に仮保持させるための仮止め具が提案されている(特許文献1参照)。
実開平6−59102号公報
このように、ハブボルト圧入タイプにおいては、特許文献1の仮止め具を用いて車輪(タイヤホイール)を車軸(ハブボルト)に仮保持させることができる。しかし、後者の雌ねじ孔形成タイプでは、タイヤホイールを保持すべきハブボルトがハブフランジに立設されていないため、特許文献1のような仮止め具を適用することができない。
つまり、雌ねじ孔形成タイプのハブフランジに車輪を装着する場合には、ハブフランジの雌ねじ孔にブレーキディスクロータの挿通孔を位置合わせ(周方向の位相合わせを含む)して落下しないように保持しつつ、さらにタイヤホイールの挿通孔を位置合わせし、その状態でハブボルトを雌ねじ孔に螺合する必要がある。そこで、従来では、ハブボルトとは異なるねじ部材(例えばセットボルト)によって、中間に位置するブレーキディスクロータを位置がずれないようにハブフランジに仮止めしている。その後、タイヤホイールの挿通孔を位置合わせしながら、ハブボルトを雌ねじ孔に螺合させてハブフランジへの車輪の装着を完了するようにしている。このような装着方法では、ハブボルト以外にセットボルトを要し、ハブフランジにもセットボルトと螺合する他の雌ねじ孔の加工等が必要となる。また、セットボルトによる仮止め作業に時間を要し、サイクルタイム(工程時間、作業時間)が長くなる。したがって、これらによる製造コストの上昇が避けられなかった。
本発明の課題は、雌ねじ孔形成タイプのハブにおいて、製造コストの上昇を抑制しつつ、フランジ部への車輪の装着を容易に実施できる車輪装着用補助具とその補助具を用いた効率的な車輪装着方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明で前提となる車輪装着用補助具は、
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する際に用いられる車輪装着用補助具であって、
前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときには、その合わせられた状態でそれらフランジ部とブレーキディスクロータとを貫通して配置されることにより前記ブレーキディスクロータを前記フランジ部に保持するとともに、
その後さらに、対応する前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして前記ハブボルトで締結するときには、その締結作業に伴って前記ブレーキディスクロータ及び前記フランジ部のいずれからも離脱可能である
このような車輪装着用補助具を用いることにより、雌ねじ孔形成タイプのハブにおいて、フランジ部とブレーキディスクロータとが位置合わせ(周方向の位相合わせを含む)された状態で落下しないように仮止め保持される。よって、その後のタイヤホイールの取り付け作業が容易になり、工程時間の短縮を図ることができる。しかも、車輪装着用補助具は、ハブボルトの締結作業に伴って外れることにより、車輪装着工程で繰り返し使用することができる。したがって、これらによって製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
そして、上記課題を解決するために、本発明に係る車輪装着用補助具の第一の具体的態様として、
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する際に用いられる車輪装着用補助具であって、
前記フランジ部には、1又は複数の補助具挿入用のフランジ側貫通孔が前記雌ねじ孔とは別に周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成される一方、
前記ブレーキディスクロータには、補助具挿入用のロータ側貫通孔が前記挿通孔とは別に前記フランジ側貫通孔と対応する位置に貫通形成され、
前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記ロータ側貫通孔とに跨って車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入されるとともに、
その後さらに、前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして前記ハブボルトで締結するときに、そのタイヤホイール(の車両インナ側の表面)で押されて車両インナ側に抜け出すことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る車輪装着用補助具の第二の具体的態様として、
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する際に用いられる車輪装着用補助具であって、
前記フランジ部の雌ねじ孔のうちの少なくとも1個は、補助具挿入用のフランジ側貫通孔に兼用される一方、
前記ブレーキディスクロータの挿通孔のうち前記フランジ側貫通孔と対応するものは、補助具挿入用のロータ側貫通孔に兼用され、
前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記ロータ側貫通孔とに跨って車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入されるとともに、
その後さらに、前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして前記ハブボルトで締結するときに、そのハブボルトの先端で押されて車両インナ側に抜け出すことを特徴とする。
これらの車輪装着用補助具は、フランジ部の雌ねじ孔とは別のフランジ側貫通孔(又は雌ねじ孔と兼用されるフランジ側貫通孔)と、ブレーキディスクロータの挿通孔とは別のロータ側貫通孔(又は挿通孔と兼用されるロータ側貫通孔)とに跨って挿入されるので、雌ねじ孔形成タイプのハブにおいて、ブレーキディスクロータをフランジ部に仮止め保持できる。このように、車輪装着用補助具をこれらの孔に挿入するだけですむので、また、その後のタイヤホイールの取り付け作業が容易になるので、工程時間の短縮を図ることができる。しかも、車輪装着用補助具は、タイヤホイール(例えばタイヤホイールの車両インナ側の表面)又はハブボルトの先端で押されて車両インナ側に抜け出すので、車輪装着工程で車輪装着用補助具を繰り返し使用することができる。したがって、これらによって製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
さらに、フランジ側貫通孔が雌ねじ孔に兼用され、ロータ側貫通孔が挿通孔に兼用される場合には、フランジ部やブレーキディスクロータにこれらの貫通孔を別途設ける必要がないので、製造コストが一層抑制される。なお、フランジ部の雌ねじ孔とは別にフランジ側貫通孔を設ける場合でも、フランジ側貫通孔に雌ねじ部を形成(タップ加工)する必要がない。
そして、このような車輪装着用補助具は、フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とのアキシャル方向の合計長さと同等又はそれよりも長い挿入軸部を有することが望ましい。これによって、両貫通孔に跨って挿入されたとき、挿入軸部の先端部が車両アウタ側(具体的にはブレーキディスクロータより外側)から視認しやすくなる。したがって、ハブボルト締結作業の際に、ブレーキディスクロータを落下させずに、例えばタイヤホイールの車両インナ側の表面やハブボルトの先端で押して車両インナ側に抜け出させるタイミングを計りやすくなる。
この挿入軸部は、軸直交断面において半径方向に延びる分割線により、軸線方向に沿って複数の軸部片に分割された割ピン形状に形成され、各軸部片が半径方向中心側に集まるように弾性変形することによってフランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とに跨って挿入される一方、各軸部片が半径方向外側に拡がるように弾性復帰することによってフランジ側貫通孔及び/又はロータ側貫通孔に係止されるように構成できる。これによって、車輪装着用補助具は、フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とに跨って挿入されるときには挿入抵抗が小さくなり、またフランジ部にブレーキディスクロータを仮止め保持する状態では軸線方向に外れにくくかつ半径方向に位置ずれしにくくなる。
また、挿入軸部には半径方向外側に向けて突出する膨出部が形成され、その膨出部は、各軸部片が弾性変形したときにその各軸部片とともにフランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とを車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入され、各軸部片が弾性復帰したときにロータ側貫通孔の車両アウタ側周縁に係止可能に構成できる。膨出部がロータ側貫通孔の車両アウタ側周縁に係止されることによって、フランジ部にブレーキディスクロータを仮止め保持する状態で、挿入軸部(車輪装着用補助具)の車両インナ側への抜け出しを防止できる。
具体的には、上記膨出部を、挿入軸部の車両インナ側端部から車両アウタ側へフランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とのアキシャル方向の合計長さ分隔たった位置に形成する場合には、挿入軸部を両貫通孔に挿入したときに、膨出部がロータ側貫通孔の車両アウタ側周縁に係止されやすくなる。
さらに具体的には、ブレーキディスクロータの車両アウタ側表面には、ロータ側貫通孔の周囲に座ぐり部が形成され、膨出部は、各軸部片が弾性復帰したときに座ぐり部に係止されるようにすれば、簡易な構造で上記仮止め保持状態での抜け出しを容易に防止できる。
したがって、上記課題を解決するために、本発明に係る車輪装着方法は、
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する車輪装着方法であって、
前記フランジ部においてその雌ねじ孔とは別に周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された補助具挿入用のフランジ側貫通孔と、前記ブレーキディスクロータにおいてその挿通孔とは別に前記フランジ側貫通孔に対応する位置に貫通形成された補助具挿入用のロータ側貫通孔とに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて車輪装着用補助具(の挿入軸部)を挿入し、前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせして保持する第一工程(ロータ仮止め工程)と、
前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして、前記車輪装着用補助具(の挿入軸部)を前記タイヤホイール(の車両インナ側の表面)で押して車両インナ側に抜け出させるとともに、前記フランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを前記ハブボルトで締結する第二工程(ホイール取付け工程)と、
を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る車輪装着方法は、
車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する車輪装着方法であって、
前記フランジ部の雌ねじ孔に兼用される補助具挿入用のフランジ側貫通孔と、前記ブレーキディスクロータの挿通孔に兼用され前記フランジ側貫通孔に対応する補助具挿入用のロータ側貫通孔とに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて車輪装着用補助具(の挿入軸部)を挿入して、前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせして保持する第一工程(ロータ仮止め工程)と、
前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして、前記車輪装着用補助具(の挿入軸部)を前記ハブボルトの先端で押して車両インナ側に抜け出させるとともに、前記フランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを前記ハブボルトで締結する第二工程(ホイール取付け工程)と、
を含むことを特徴とする。
これらの車輪装着方法によれば、第一工程(ロータ仮止め工程)において、フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とに跨って車輪装着用補助具(の挿入軸部)を挿入するだけで、ブレーキディスクロータをフランジ部に容易に仮止め保持できる。そこで、第二工程(ホイール取付け工程)におけるタイヤホイールの取り付け作業が容易になり、工程時間の短縮を図ることができる。さらに、第二工程では、車輪装着用補助具(の挿入軸部)がタイヤホイール(例えばタイヤホイールの車両インナ側の表面)又はハブボルトの先端で押されて車両インナ側に抜け出すので、次の第一工程で車輪装着用補助具を再使用することができる。したがって、これらによって製造コストの上昇を抑えつつ、効率的に車輪装着作業を行なうことが可能となる。
さらに、フランジ側貫通孔が雌ねじ孔に兼用され、ロータ側貫通孔が挿通孔に兼用される場合には、フランジ部やブレーキディスクロータにこれらの貫通孔を形成する工程(又は設計)を要しないので、製造コストが一層抑制される。なお、フランジ部の雌ねじ孔とは別にフランジ側貫通孔を設ける場合でも、フランジ側貫通孔に雌ねじ部を形成(タップ加工)する工程を要しない。
次に、本発明の車輪装着用補助具は、車輪以外の装着にも適用できる場合がある。例えば、「軸状又は筒状を呈する回転部材の、雌ねじ孔が形成されたフランジ部に対する2種の部材の装着が、製造コストの上昇を抑制しつつ容易に実施できる連結用補助具を提供すること」を目的として、次のように構成できる。
すなわち、
軸状又は筒状を呈する回転部材のアキシャル方向の一方側(外側)端部にはラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の一方側(外側)主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有する第一部材(中間部材)及び第二部材(外側部材)がこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして一方側(外側)から挿通される雄ねじ部材を前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、第一部材(中間部材)及び第二部材(外側部材)を一体連結する際に用いられる連結用補助具であって、
前記フランジ部には、1又は複数の補助具挿入用のフランジ側貫通孔が前記雌ねじ孔とは別に周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成される一方、
前記第一部材(中間部材)には、補助具挿入用の第一部材(中間部材)側貫通孔が前記挿通孔とは別に前記フランジ側貫通孔と対応する位置に貫通形成され、
前記第一部材(中間部材)の挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記第一部材(中間部材)側貫通孔とに跨って他方側(内側)から一方側(外側)に向けて挿入されるとともに、
その後さらに、前記第二部材(外側部材)の挿通孔を位置合わせして前記雄ねじ部材で締結するときに、その第二部材(外側部材)で押されて他方側(内側)に抜け出すように構成できる。
あるいは、
軸状又は筒状を呈する回転部材のアキシャル方向の一方側(外側)端部にはラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の一方側(外側)主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有する第一部材(中間部材)及び第二部材(外側部材)がこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして一方側(外側)から挿通される雄ねじ部材を前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、第一部材(中間部材)及び第二部材(外側部材)を一体連結する際に用いられる連結用補助具であって、
前記フランジ部の雌ねじ孔のうちの少なくとも1個は、補助具挿入用のフランジ側貫通孔に兼用される一方、
前記第一部材(中間部材)の挿通孔のうち前記フランジ側貫通孔と対応するものは、補助具挿入用の第一部材(中間部材)側貫通孔に兼用され、
前記第一部材(中間部材)の挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記第一部材(中間部材)側貫通孔とに跨って他方側(内側)から一方側(外側)に向けて挿入されるとともに、
その後さらに、前記第二部材(外側部材)の挿通孔を位置合わせして前記雄ねじ部材で締結するときに、その雄ねじ部材の先端で押されて他方側(内側)に抜け出すように構成できる。
これらの連結用補助具は、フランジ部の雌ねじ孔とは別のフランジ側貫通孔(又は雌ねじ孔と兼用されるフランジ側貫通孔)と、第一部材(中間部材)の挿通孔とは別の第一部材側貫通孔(又は挿通孔と兼用される第一部材側貫通孔)とに跨って挿入されるので、雌ねじ孔が形成された回転部材において、第一部材をフランジ部に仮止め保持できる。このように、連結用補助具をこれらの孔に挿入するだけですむので、また、その後の第二部材(外側部材)の取り付け作業が容易になるので、工程時間の短縮を図ることができる。しかも、連結用補助具は、第二部材(例えば第二部材の他方側(内側)の表面)又は雄ねじ部材の先端で押されて他方側に抜け出すので、装着工程で連結用補助具を繰り返し使用することができる。したがって、これらによって製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
さらに、フランジ側貫通孔が雌ねじ孔に兼用され、第一部材側貫通孔が挿通孔に兼用される場合には、フランジ部や第一部材にこれらの貫通孔を別途設ける必要がないので、製造コストが一層抑制される。なお、フランジ部の雌ねじ孔とは別にフランジ側貫通孔を設ける場合でも、フランジ側貫通孔に雌ねじ部を形成(タップ加工)する必要がない。
(実施例1)
次に、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は車両の車輪取付構造(すなわち、ハブに車輪を装着した状態)の一例を示す断面図である。また、図2はハブの正面図、図3はブレーキディスクロータの正面図、図4はタイヤホイールの正面図をそれぞれ示している。図1に示すように、車両の車輪取付構造は、車軸1に取り付けられるハブユニット2と、ハブユニット2に一体連結されるブレーキディスクロータ5及びタイヤホイール6とから主として構成される。
ハブユニット2は、車軸1の先端部1t外周面に取り付けられる筒状のハブ本体3a(筒状部)とハブ本体3aの車両アウタ側の端部外周面からラジアル方向外向きに突出する環状のハブフランジ3b(フランジ部)とを有するハブ3と、ハブ本体3aの外周面に取り付けられる軸受部4とを備える。軸受部4は、車軸1及びハブ3と一体回転可能に取り付けられる内輪4aと、内輪4aのラジアル方向外側に配置された外輪4bと、内輪4aと外輪4bとの間に配置される複数の転動体4cとを有する。そして、その外輪4bが、車体側に設けられた外輪取付部8(車体側ナックル部)に、例えば圧入と止め輪(図示せず)により非回転となるように組み付けられている。
軸受部4は複列外向きアンギュラ玉軸受からなり、ハブ本体3aの外周に、アキシャル方向に隣接する形で圧入外嵌される1つの単列用の内輪4aと、二列の軌道溝を有する単一の外輪4bと、二列で配設される複数の玉(転動体)4cと、2つの冠形保持器4d,4dとを備えている。なお、二列の転動体4cのうちの一方(車両アウタ側)は、ハブ本体3aの外周面に形成された軌道溝を内輪部材として転動する。したがって、軸受部4は、外輪4bを非回転として内輪4a(及びハブ本体3a)を回転させる内輪回転形態で利用される。
ハブ本体3aにはアキシャル方向に貫通する車軸挿通孔3hが形成されている。車軸先端部1tは、その後端側(車両インナ側)に隣接する車軸本体部1mよりも縮径されてなり、ハブ本体3aの車軸挿通孔3hに挿入される。ハブ本体3aの内周面(車軸挿通孔3h)と車軸先端部1tの外周面との嵌合部にはスプライン3s,1sが形成されている。車軸先端部1tと車軸本体部1mとの境界位置には、ハブ本体3aの後端面と当接する段部1fが形成されている。車軸挿通孔3hに挿入された車軸先端部1tには、ハブフランジ3bよりも前方側に突出した雄ねじ部が形成され、ここに、ハブ3を車軸1に締結するためのハブ締結用ナット1nが螺合している。
なお、従動輪側では、ハブ本体3aが中実部材とされ、車軸に兼用される構成もありえる。また、従動輪においては、軸受部4は、内輪4aを非回転として外輪4bをハブ3とともに回転させる外輪回転形態とされる場合もある。いずれの場合でも、ハブ3(ハブ本体3a)は車輪(タイヤホイール6)と一体回転することとなる。
図2に示すように、ハブフランジ3bには、アキシャル方向に貫通形成された複数(例えば5個)の雌ねじ孔3cが、周方向に沿って所定間隔(例えば同心状のピッチ円P上で等間隔)で配置されている。また、図3に示すように、ブレーキディスクロータ5には、アキシャル方向に貫通形成された複数(例えば5個)のロータ側挿通孔5aが、雌ねじ孔3cの位置に対応させて配置されている。さらに、図4に示すように、タイヤホイール6にも、アキシャル方向に貫通形成された複数(例えば5個)のホイール側挿通孔6aが、雌ねじ孔3c及びロータ側挿通孔5aの位置に対応させて配置されている。
図1に戻り、ハブフランジ3bの車両アウタ側の主表面(フランジ面)に、ブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6とがこの順で重ねて取り付けられている。このとき、ハブフランジ3bの雌ねじ孔3cとロータ側挿通孔5aとホイール側挿通孔6aとを位置合わせして車両アウタ側からハブボルト7を挿通し、雌ねじ孔3cにハブボルト7を螺合して締結することにより、ハブフランジ3bにブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6とが一体連結される。
再び図2において、ハブフランジ3bには、上記した雌ねじ孔3cとは別に、後述する仮止めクリップ10(車輪装着用補助具;連結用補助具)を挿入する(図5参照)ための1又は複数(例えば1個)のフランジ側貫通孔3dが、アキシャル方向に貫通形成されている。具体的には、フランジ側貫通孔3dは、5個の雌ねじ孔3cが配置されるピッチ円P上にあって、いずれか2個の雌ねじ孔3c,3cの中間部に位置し、雌ねじ孔3cよりも小径に形成されている。また、図3において、ブレーキディスクロータ5には、上記したロータ側挿通孔5aとは別に、その仮止めクリップ10を挿入するための1又は複数(例えば1個)のロータ側貫通孔5bが、アキシャル方向に貫通形成されている。具体的には、ロータ側貫通孔5bは、フランジ側貫通孔3dと対応する位置にほぼ同径で形成されている。
仮止めクリップ10は、図5に示すように、ハブフランジ3bに雌ねじ孔3cが形成されるタイプのハブ3において、ハブフランジ3bにブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6とを一体連結する際に用いられる。つまり、フランジ側貫通孔3dとロータ側貫通孔5bとに跨って車両インナ側から車両アウタ側に向けて仮止めクリップ10を挿入することにより、ロータ側挿通孔5aを対応する雌ねじ孔3cに位置合わせした状態で、ブレーキディスクロータ5をハブフランジ3bに仮止め保持することができる。
このような仮止めクリップ10の具体的形状を図7及び図8に示す。仮止めクリップ10は、フランジ側貫通孔3d及びロータ側貫通孔5bの孔径よりも大径の頭部11と、それらの孔径よりも小径となって挿入可能な挿入軸部12とを有し、全体が樹脂で一体成形されている。
図7(b)及び図8(b)に示すように、挿入軸部12は、中心から半径方向に延びる分割線により、軸線方向に沿って複数の軸部片12aに分割(例えば4等分)されて、割ピン形状に形成されている。挿入軸部12の全長は、フランジ側貫通孔3dの長さL1とロータ側貫通孔5bの長さL2との合計(すなわち、ハブフランジ3bとブレーキディスクロータ5との合計厚さ)よりも長く形成されている。さらに、挿入軸部12の各軸部片12aには、頭部11との付け根から先端側へ両貫通孔3d,5bの合計長さ分隔たった位置に、半径方向外側に向けて突出する膨出部12bが一体形成されている。なお、各膨出部12bは、角錐(台)状、円錐(台)状、半球状等、種々の形態をとることができる。
また、ブレーキディスクロータ5の車両アウタ側表面には、ロータ側貫通孔5bの周囲に皿形の座ぐり部5cが形成されている。この座ぐり部5cは、図8(a)に示すように、ブレーキディスクロータ5をハブフランジ3bに仮止め保持する際に、膨出部12bを着座させて仮止めクリップ10の車両インナ側への抜け出しを防止する。
図7に示すように、膨出部12bを含む各軸部片12aが樹脂の弾性により半径方向中心側に集まるように弾性変形することによって、挿入軸部12は両貫通孔3d,5bに跨って車両インナ側から車両アウタ側へ挿入される。そして、図8に示すように、膨出部12bがロータ側貫通孔5bの車両アウタ側周縁に達するまで挿入軸部12が挿入されると、膨出部12bを含む各軸部片12aが半径方向外側に拡がるように弾性復帰することとなり、膨出部12bが座ぐり部5cに係止される。
次に、仮止めクリップ10を用いた車輪装着方法について、図5及び図6により説明する。
(1)ロータ仮止め工程(第一工程;図5)
ハブフランジ3bのフランジ側貫通孔3dとブレーキディスクロータ5のロータ側貫通孔5bとに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて仮止めクリップ10の挿入軸部12を挿入する。これによって、ロータ側挿通孔5aを対応する雌ねじ孔3cに位置合わせした状態で、ブレーキディスクロータ5がハブフランジ3bに仮止め保持される。
(2)ホイール取付け工程(第二工程;図6)
雌ねじ孔3c及びロータ側挿通孔5aにホイール側挿通孔6aを位置合わせして、タイヤホイール6の車両インナ側の表面で挿入軸部12の先端を押すと、仮止めクリップ10は車両インナ側に抜け出る。これと並行して、ハブボルト7を雌ねじ孔3cに螺合させれば、ハブフランジ3bにブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6とを締結する作業が終了する(図1参照)。
このように、ロータ仮止め工程において、フランジ側貫通孔3dとロータ側貫通孔5bとに跨って仮止めクリップ10の挿入軸部12を挿入するだけで、ブレーキディスクロータ5をハブフランジ3bに容易に仮止め保持できる。したがって、ホイール取付け工程におけるタイヤホイール6の取り付け作業が容易になり、工程時間が短縮される。また、ホイール取付け工程では、挿入軸部12がタイヤホイール6の車両インナ側の表面で押されて車両インナ側に抜け出すので、次のロータ仮止め工程で仮止めクリップ10を再使用することができる。したがって、これらの相乗作用によって製造コストを抑え、効率的な車輪装着作業を行なえる。
しかも、挿入軸部12の全長Lが両貫通孔3d,5bの合計長さL1+L2よりも長いため、両貫通孔3d,5bに跨って挿入したとき、挿入軸部12の先端はブレーキディスクロータ5より車両アウタ側に突出する(図5参照)。これによって、仮止めクリップ10がどの位置で仮止め保持しているかを車両アウタ側(ブレーキディスクロータ5の外側)から視認しやすくなる。したがって、ハブボルト7を締結する際に、挿入軸部12の先端をタイヤホイール5の車両インナ側の表面で押して、仮止めクリップ10を車両インナ側に抜け出させるタイミングを計りやすくなり、ブレーキディスクロータ5の落下が防止される(図6参照)。
また、挿入軸部12を両貫通孔3d,5bに跨って挿入したとき、膨出部12bがロータ側貫通孔5bの車両アウタ側周縁に形成される座ぐり部5cに係止(着座)する。これにより、ハブフランジ3bにブレーキディスクロータ5を仮止め保持する状態で、挿入軸部12(仮止めクリップ10)の車両インナ側への抜け出しを防止できる。
(実施例2)
図9は車両の車輪取付構造の他の例を示す断面図である。また、図10はハブの正面図、図11はブレーキディスクロータの正面図、図12はタイヤホイールの正面図をそれぞれ示している。
図10に示すように、ハブフランジ3bには、アキシャル方向に貫通形成された複数(ここでは6個)の雌ねじ孔3cが、周方向に沿って所定間隔(例えば同心状のピッチ円P上で等間隔)で配置されている。また、図11に示すように、ブレーキディスクロータ5には、アキシャル方向に貫通形成された複数(同じく6個)のロータ側挿通孔5aが、雌ねじ孔3cの位置に対応させて配置されている。さらに、図12に示すように、タイヤホイール6にも、アキシャル方向に貫通形成された複数(同じく6個)のホイール側挿通孔6aが、雌ねじ孔3c及びロータ側挿通孔5aの位置に対応させて配置されている。
再び図10において、ハブフランジ3bには、上記した雌ねじ孔3cのうちの1個は、既に述べた仮止めクリップ10(車輪装着用補助具;連結用補助具)を挿入する(図13参照)ためのフランジ側貫通孔3dに兼用されている。また、図11において、ブレーキディスクロータ5には、上記したロータ側挿通孔5aのうちフランジ側貫通孔3dと対応する1個は、その仮止めクリップ10を挿入するためのロータ側貫通孔5bに兼用されている。なお、仮止めクリップ10は、実施例1において図7及び図8で述べたと同様のものを用いることができる。
次に、仮止めクリップ10を用いた車輪装着方法について、図13及び図14により説明する。
(1)ロータ仮止め工程(第一工程;図13)
ハブフランジ3bのフランジ側貫通孔3d(雌ねじ孔3cと兼用)とブレーキディスクロータ5のロータ側貫通孔5b(ロータ側挿通孔5aと兼用)とに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて仮止めクリップ10の挿入軸部12を挿入する。これによって、ロータ側挿通孔5aを対応する雌ねじ孔3cに位置合わせした状態で、ブレーキディスクロータ5がハブフランジ3bに仮止め保持される。
(2)ホイール取付け工程(第二工程;図14)
雌ねじ孔3c及びロータ側挿通孔5aにホイール側挿通孔6aを位置合わせして、ハブボルト7の先端で挿入軸部12の先端を押すと、仮止めクリップ10は車両インナ側に抜け出る。これと並行して、計6本のハブボルト7を各雌ねじ孔3cに螺合させれば、ハブフランジ3bにブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6とを締結する作業が終了する(図9参照)。
図14に示すように、この実施例のホイール取付け工程では、タイヤホイール6の車両インナ側表面をブレーキディスクロータ5の車両アウタ側表面にぴったり接触させた状態でハブボルト7の締結作業が行なえる。そこで、タイヤホイール6の車両インナ側表面で挿入軸部12の膨出部12bを押すことによって仮止めクリップ10が不意に車両インナ側に抜け出ないように、座ぐり部5cを深溝形として、膨出部12bがブレーキディスクロータ5の車両アウタ側表面よりも外側に突出しないようにしてある。また、図14では、挿入軸部12の全長は、ハブフランジ3bとブレーキディスクロータ5とタイヤホイール6の合計厚さよりも長く形成されている。
このように、この実施例では、フランジ側貫通孔3dが雌ねじ孔3cに兼用され、ロータ側貫通孔5bがロータ側挿通孔5aに兼用されるので、ハブフランジ3bやブレーキディスクロータ5にこれらの貫通孔3d,5bを別途設ける必要がない。
実施例2(図9〜図14)において、実施例1(図1〜図8)と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略する。
以上の各実施例で説明した仮止めクリップ10は、
(1)駆動輪、従動輪いずれの装着にも同様に用いられる。
(2)従動輪の場合、軸受部4が内輪回転、外輪回転いずれの方式であってもよい。
なお、フランジ側貫通孔3dやロータ側貫通孔5bに関して、ハブ3やブレーキディスクロータ5の製造時に雌ねじ孔3cやロータ側挿通孔5aと同時に形成されるように設計しておく場合、雌ねじ孔3cやロータ側挿通孔5aとは別にあとから形成(加工)する場合のいずれであってもよい。
車両の車輪取付構造の一例を示す断面図。 図1に用いられるハブの正面図。 図1に用いられるブレーキディスクロータの正面図。 図1に用いられるタイヤホイールの正面図。 本発明に係る車輪装着用補助具の一例としての仮止めクリップを用いて、図1のハブフランジにブレーキディスクロータを仮止め保持する状態を示す断面図。 図5に続いてタイヤホイールを取り付ける状態を示す断面図。 仮止めクリップの挿入時の形態を示す断面図及び正面図。 仮止めクリップの仮止め時の形態を示す断面図及び正面図。 車両の車輪取付構造の他の例を示す断面図。 図9に用いられるハブの正面図。 図9に用いられるブレーキディスクロータの正面図。 図9に用いられるタイヤホイールの正面図。 図5と同様に、図9のハブフランジにブレーキディスクロータを仮止め保持する状態を示す断面図。 図13に続いてタイヤホイールを取り付ける状態を示す断面図。
符号の説明
2 ハブユニット
3 ハブ
3a ハブ本体(筒状部;内輪部材)
3b ハブフランジ(フランジ部)
3c 雌ねじ孔
3d フランジ側貫通孔
4 軸受部
5 ブレーキディスクロータ
5a ロータ側挿通孔
5b ロータ側貫通孔
5c 座ぐり部
6 タイヤホイール
6a ホイール側挿通孔
7 ハブボルト
10 仮止めクリップ(車輪装着用補助具;連結用補助具)
11 頭部
12 挿入軸部
12a 軸部片
12b 膨出部

Claims (8)

  1. 車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する際に用いられる車輪装着用補助具であって、
    前記フランジ部には、1又は複数の補助具挿入用のフランジ側貫通孔が前記雌ねじ孔とは別に周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成される一方、
    前記ブレーキディスクロータには、補助具挿入用のロータ側貫通孔が前記挿通孔とは別に前記フランジ側貫通孔と対応する位置に貫通形成され、
    前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記ロータ側貫通孔とに跨って車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入されるとともに、
    その後さらに、前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして前記ハブボルトで締結するときに、そのタイヤホイールで押されて車両インナ側に抜け出すことを特徴とする車輪装着用補助具。
  2. 車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する際に用いられる車輪装着用補助具であって、
    前記フランジ部の雌ねじ孔のうちの少なくとも1個は、補助具挿入用のフランジ側貫通孔に兼用される一方、
    前記ブレーキディスクロータの挿通孔のうち前記フランジ側貫通孔と対応するものは、補助具挿入用のロータ側貫通孔に兼用され、
    前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせするときに、前記フランジ側貫通孔と前記ロータ側貫通孔とに跨って車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入されるとともに、
    その後さらに、前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして前記ハブボルトで締結するときに、そのハブボルトの先端で押されて車両インナ側に抜け出すことを特徴とする車輪装着用補助具。
  3. 前記フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とのアキシャル方向の合計長さと同等又はそれよりも長い挿入軸部を有する請求項又はに記載の車輪装着用補助具。
  4. 前記挿入軸部は、軸直交断面において半径方向に延びる分割線により、軸線方向に沿って複数の軸部片に分割された割ピン形状に形成され、
    各軸部片が半径方向中心側に集まるように弾性変形することによって前記フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とに跨って挿入される一方、
    各軸部片が半径方向外側に拡がるように弾性復帰することによって前記フランジ側貫通孔及び/又はロータ側貫通孔に係止される請求項に記載の車輪装着用補助具。
  5. 前記挿入軸部には半径方向外側に向けて突出する膨出部が形成され、
    その膨出部は、各軸部片が弾性変形したときにその各軸部片とともに前記フランジ側貫通孔とロータ側貫通孔とを車両インナ側から車両アウタ側に向けて挿入され、各軸部片が弾性復帰したときに前記ロータ側貫通孔の車両アウタ側周縁に係止可能とされる請求項に記載の車輪装着用補助具。
  6. 前記ブレーキディスクロータの車両アウタ側表面には、前記ロータ側貫通孔の周囲に座ぐり部が形成され、
    前記膨出部は、各軸部片が弾性復帰したときに前記座ぐり部に係止される請求項に記載の車輪装着用補助具。
  7. 車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する車輪装着方法であって、
    前記フランジ部においてその雌ねじ孔とは別に周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された補助具挿入用のフランジ側貫通孔と、前記ブレーキディスクロータにおいてその挿通孔とは別に前記フランジ側貫通孔に対応する位置に貫通形成された補助具挿入用のロータ側貫通孔とに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて車輪装着用補助具を挿入し、前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせして保持する第一工程と、
    前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして、前記車輪装着用補助具を前記タイヤホイールで押して車両インナ側に抜け出させるとともに、前記フランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを前記ハブボルトで締結する第二工程と、
    を含むことを特徴とする車輪装着方法。
  8. 車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブの車両アウタ側の端部には、ラジアル方向に突出するとともに周方向に沿って所定間隔でアキシャル方向に貫通形成された複数の雌ねじ孔を有するフランジ部が設けられ、そのフランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記雌ねじ孔の位置に対応させてアキシャル方向に貫通形成された複数の挿通孔をそれぞれ有するブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられ、対応する雌ねじ孔と挿通孔とを位置合わせして車両アウタ側から挿通されるハブボルトを前記雌ねじ孔に螺合させて締結することにより、それらフランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを一体連結する車輪装着方法であって、
    前記フランジ部の雌ねじ孔に兼用される補助具挿入用のフランジ側貫通孔と、前記ブレーキディスクロータの挿通孔に兼用され前記フランジ側貫通孔に対応する補助具挿入用のロータ側貫通孔とに跨って、車両インナ側から車両アウタ側に向けて車輪装着用補助具を挿入して、前記ブレーキディスクロータの挿通孔を対応する前記フランジ部の雌ねじ孔に位置合わせして保持する第一工程と、
    前記タイヤホイールの挿通孔を位置合わせして、前記車輪装着用補助具を前記ハブボルトの先端で押して車両インナ側に抜け出させるとともに、前記フランジ部、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを前記ハブボルトで締結する第二工程と、
    を含むことを特徴とする車輪装着方法。
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