JP2003211907A - ブレーキロータ付軸受装置 - Google Patents

ブレーキロータ付軸受装置

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JP2003211907A
JP2003211907A JP2002009302A JP2002009302A JP2003211907A JP 2003211907 A JP2003211907 A JP 2003211907A JP 2002009302 A JP2002009302 A JP 2002009302A JP 2002009302 A JP2002009302 A JP 2002009302A JP 2003211907 A JP2003211907 A JP 2003211907A
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博英 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪軸受装置においてはそのフランジ部にブ
レーキロータを固定するか、或いは一体的にブレーキロ
ータを形成しているので、このブレーキロータ付車輪軸
受装置をナックルに固定する際には、車体の外側からナ
ックルに支持させ、車両の内側から軸受固定ボルトをね
じ込むこととなり、作業が面倒であった。 【解決手段】 車輪軸受装置2のフランジ3に突設した
ハブボルト5のセレーション部9に、ブレーキロータ6
のフランジ7に形成したボルト圧入穴8を圧入して一体
化し、ブレーキロータ付軸受装置1とする。両フランジ
部には軸受固定ボルト13が挿通可能でナックルの軸受
固定ボルトのねじ孔14に対向する位置に貫通孔16を
形成し、ブレーキロータ付軸受装置1をナックル10に
組み付ける際には、軸受固定ボルト13をソケットレン
チに保持して貫通孔16から挿通し、図示するようにナ
ックル10のねじ孔14にねじ込むことにより固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の駆動輪、
或いは従動輪を支持する車輪軸受装置に関し、特にブレ
ーキロータを一体的に取り付けてユニット化したブレー
キロータ付軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車の車輪はナックル等の懸架装置に
回転自在に支持するため、例えば図3の従来例1として
示している車輪軸受装置30のように、車輪を固定する
フランジ31に内方に突出して設けた筒状の内方部材3
2と外輪部材35間に複列のラジアル軸受34を設けて
いる。その際に部品点数の減少のため、ラジアル軸受3
4の外輪部材35に固定用フランジ36を設ける等によ
り外輪部材35をナックル33に固定することができる
ようにし、外輪部材35の内周面に直接転動体37の軌
道面38を形成している。 【0003】そのラジアル軸受34の内軌道は図示実施
例においては内輪部材39に形成し、この内輪部材39
を筒状の内方部材32の外周に圧入して固定している。
この内側軌道については、その他、前記筒状部32の外
周に直接軌道面を形成し、内輪部材39の一部または全
部を用いないようにし、更に部品点数の減少を図ったも
のも存在する。 【0004】このようなに車輪軸受装置を車両の組立工
程でナックル33等の懸架装置に固定する際には、自動
車製造工場の組立工程に軸受装置製造工場から前記のよ
うな軸受装置30を、またブレーキ製造工場からブレー
キ装置セットの一部としての図3に示すようなブレーキ
ロータ40を各々搬送する。この車両用軸受装置30を
ナックル33に固定する前に、最初ブレーキロータ40
のフランジ部41に形成したブレーキロータ固定用ハブ
ボルト穴47にハブボルト46を挿通し、1つのハブボ
ルトにのみナットを螺合し、ブレーキロータ40と車両
用軸受装置30を一体化して仮止めとしている。 【0005】この時、車輪軸受装置30のフランジ31
から外側に突出するように圧入固定したハブボルト46
は、ブレーキロータ40のフランジ部41に形成した通
孔47を貫通して更に外側に突出し、仮止めのために螺
合したナットを外せばこの部分に車輪を固定することが
できるようにしている。 【0006】このようにして組み立てられたブレーキロ
ータ付軸受装置においては、組立後においてブレーキロ
ータのブレーキパッド接触面に振れがあると、自動車走
行時にブレーキをかけたとき振動を発生する原因となっ
たり、ブレーキの偏摩耗の原因となる。そのため、上記
のように組み立てられたブレーキロータ付軸受装置に対
して車輪軸受装置30のフランジ31の振れとブレーキ
ロータ40の振れを総合的に位相合わせする調整作業を
前記仮止めの前に行っている。 【0007】その後このブレーキロータ付軸受装置を車
両の組立ラインに搬送し、ナックルの段部48に外輪部
材35の段部49を嵌合して位置決めを行い、この状態
でナックル33のボルト挿通孔50に車体の内側から外
側方向に軸受装置固定ボルト51を貫通させ、車両用軸
受装置30における固定用フランジ36のねじ穴52に
内側から螺合して固定している。その後、ブレーキロー
タの周囲にブレーキ装置を取付けると共に、仮止めした
1つのナットをハブボルト46から外して、車輪を取付
けられる状態にし、最後にハブボルト46に車輪を外側
から組み付けるようにしている。 【0008】上記のような図3に示す従来例1の装置に
おいては、前記のように自動車製造工場における組立工
程において、軸受装置製造工場から搬送された車両用軸
受装置30と、ブレーキ製造工場から搬送されたブレー
キロータ40とを一体化して仮止めする前に、ブレーキ
ロータ40のブレーキパッド接触面に振れがないよう
に、車輪軸受装置30のフランジ31の振れとブレーキ
ロータ40の振れを総合的に位相合わせする調整作業を
行う必要がある。この調整作業はフランジ31が上にな
るように車輪軸受装置30の軸心を上下方向になるよう
にセットし、フランジ31にブレーキロータ40のフラ
ンジ部41が重なるように乗せ、内方部材32を固定し
たまま、ブレーキロータ40を回転させて、ブレーキパ
ッド接触面の振れを測定する。振れが規格内に入らない
時には、ハブボルト46とハブボルト穴47の位相を1
ピッチずらして組立て、前記と同様に振れを測定して規
格内に入るまでこの作業を繰返す。ハブボルト46は円
周上に等ピッチで配置されているので車輪軸受装置30
とブレーキロータ40の位相の組合わせの数はハブボル
ト46の本数分だけある。このように自動車組立工程に
おいて面倒な作業を行わなければならず、作業性も悪い
という問題があった。 【0009】その対策として、例えば図4(a)に従来
例2として示している車輪軸受装置30のように、予め
軸受装置の製造工場等においてブレーキロータ40をブ
レーキロータ固定ボルト43により車輪軸受装置30に
組み付け、この状態で前記のような振れ調整を行い、調
整後のブレーキロータ付軸受装置45を自動車製造工場
の車両組立工程に搬送する。 【0010】それにより車両組立工程においては、振れ
調整を行うことなくそのまま前記と同様にナックル33
の段部48に外輪部材35の段部49を嵌合して位置決
めを行い、この状態でナックル33のボルト挿通孔50
に対して内側から外側方向に軸受装置固定ボルト51を
貫通させ、車両用軸受装置30における固定用フランジ
36のねじ穴52に対して内側から螺合して固定する。 【0011】また、前記のような車輪軸受装置にブレー
キロータを予め固定するに際して、前記図4(a)に示
す装置においてはブレーキロータ固定ボルト43を用い
て固定し、ブレーキロータ付軸受装置45としたもので
あるが、その他、例えば図4(b)の従来例3に示すよ
うにハブボルト46を一部変形し、ハブボルト46の圧
入用セレーション部53をブレーキロータ40のフラン
ジ41における通孔47部分に位置させ、この部分でブ
レーキロータ40をハブボルト46に固定し、車両用軸
受装置30に支持させることによりブレーキロータ付軸
受装置45としてもよい。 【0012】即ち、前記図4(a)に示す従来例2にお
いては、ハブボルト46の圧入用セレーション部53が
車輪軸受装置30のフランジ31における通孔部分に位
置し、この通孔部分に前記圧入用セレーション部53が
圧入することにより、ハブボルト46がフランジ31に
固定されていたものであるが、同図(b)に示す従来例
3においては、ハブボルト46の圧入用セレーション部
53をブレーキロータ40のフランジ41における通孔
47部分に位置させ、この部分でブレーキロータ40を
ハブボルト46に固定し、同時にブレーキロータ40の
側面とハブボルト46の頭部間でフランジ31を挟み込
み、これらを一体化したものである。 【0013】このように構成することにより、前記図4
(a)に示す装置のようなブレーキロータ固定ボルト4
3を用いる必要が無くなり、部品点数が減少すると共
に、ブレーキロータのフランジに対するボルトの挿通孔
の形成が不要となり、またボルトを回転する作業もなく
なるため工数が減少し、作業も容易になる。なお、この
ように構成することにより、後述するようなブレーキロ
ータと車輪軸受装置を一体成型したものと比較して、部
品点数は増加するものの各部材の構造が簡素化され製造
が容易となり、また各部材において独立して任意に設計
変更が可能となる点で優れている。 【0014】一方、前記図4に示す各従来例において
は、ブレーキロータと車輪軸受装置とを別体に成型し、
ボルト等により一体化したものであるが、その他例えば
図5に示すように、従来のブレーキロータと車輪軸受装
置を一体成型することによって上記のようなブレーキロ
ータを車輪軸受装置に取り付けた後の振れ調整を不要と
し、更に部品点数を減少するようにしたブレーキロータ
付車輪軸受装置が提案されている(特開平13−803
08号公報)。 【0015】この装置においては、特に内方部材32と
内輪部材39を別体にすることにより、ブレーキロータ
と一体化しているこの内方部材32については耐焼き付
き性の優れたFC鋳鉄を用いて高いブレーキ性能を維持
すると共に、内輪部材39については強靱な軸受用鋼を
用い、高い軸受機能を維持することができるようにして
いる。なお、このような効果は前記図4に示す装置にお
いても同様に達成することができる。 【0016】このブレーキロータ付車輪軸受装置におい
ては、前記各実施例に従動輪用車輪軸受装置を示してい
るのに対して、図5に示す装置は等速自在継手56を備
えた駆動輪用車輪軸受装置を示しており、また前記各実
施例においてはドラムブレーキ用のブレーキロータを示
しているにのに対して、図5に示す装置はディスクブレ
ーキ用ブレーキロータを示している。同図に示す装置も
図3に示す装置の前記問題点、及びそれを解決するため
にブレーキロータと車輪軸受装置を一体化して必要に応
じて振れの検査を行っておき、それを自動車工場の組立
工程に搬送する点は同様である。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】図3に示すようなブレ
ーキロータと車輪軸受装置が別体である装置において生
じる、自動車製造工場における組立工程に入る前の両部
材の結合作業と面ぶれ調整作業を行わなければならない
問題点は、前記図4及び図5に示す種々の手段により解
決することができるものであるが、例えば軸受製造工場
で予めブレーキロータと車輪軸受装置を一体にして組み
立てて自動車製造工場における組立工程に搬送したと
き、これをナックルに固定するに際しては、作業者は次
のような作業を行う必要がある。 【0018】即ち、例えば図4に示す例において作業者
は、ナックル等の懸架装置の外側、即ち車体の外側から
ブレーキロータ付軸受装置45をナックル33側に近づ
け、外輪部材35の段部49とナックル33の段部48
を係合させる。その後懸架装置の内側、即ち車体の内側
に回って軸受固定ボルト51をナックル33のボルト挿
通孔50に対して内側から挿通し、ボルト挿通孔50に
対向して配置されている外輪部材35のねじ穴52にね
じ込み、締め付けることにより固定する。 【0019】そのため、作業者は懸架装置の外側でブレ
ーキロータ付軸受装置のナックルに対する係止作業を行
い、その後に懸架装置の内側に回り込んで両者をボルト
締めするという複雑な作業を行わなければならず、面倒
な作業のため作業性が悪いという問題が生じる。このこ
とは前記図3に示す従来例1の装置も含めて、全ての従
来の軸受装置において共通して生じる問題である。 【0020】したがって、本発明は、ブレーキロータを
組み付けて一体化したブレーキロータ付軸受装置、また
はブレーキロータと車輪軸受装置を一体成型したブレー
キロータ付軸受装置をナックル等の懸架装置に固定する
際、この懸架装置の外側から全ての作業を行うことがで
きるようにし、ブレーキ付ロータ軸受装置を容易に懸架
装置に固定することができるようにしたブレーキロータ
付軸受装置を提供することを主たる目的としている。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、外周に懸架装置に取り付けるフランジを、
内周面に複列の軸受外軌道を有する外輪と、外端にブレ
ーキロータに一体または別体で接続するフランジを、軸
方向中央の外周に直接または間接に軸受の内軌道を、内
端の外周に内輪を外嵌するための円筒部を有するハブ
と、外周に軸受の内軌道を、内周に円筒部を有する内輪
と、軸受の外軌道と内軌道との間に転動自在に介在し、
回転部材を支持する複数の転動体とを備えたブレーキロ
ータ付軸受装置において、前記ブレーキロータに、前記
外輪のフランジのボルト孔に対向して、少なくとも前記
ボルト孔用のボルトを挿通可能な貫通孔を形成したこと
を特徴とするブレーキロータ付軸受装置としたものであ
る。 【0022】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿っ
て説明する。図1に示す実施例においては、前記図4
(b)に示す装置とほぼ同様の構成をなすブレーキロー
タ付軸受装置1の例を示しており、車輪軸受装置2のハ
ブを構成するフランジ3の通孔4に対して内側からハブ
ボルト5を挿通し、このハブボルト5は車輪軸受装置2
のフランジ3に対して当接するブレーキロータ6のフラ
ンジ7に形成したボルト圧入孔8に対して、そのセレー
ション部9において圧入し喰い込ませ、それによりブレ
ーキロータ6は車輪軸受装置2に対して固定されてい
る。 【0023】このブレーキロータ付軸受装置1は、例え
ば軸受装置製造工場において上記のようにブレーキロー
タ6と車輪軸受装置2とが組み立てられ一体化し、この
状態でブレーキドラムの振れの検査と調整を行い、その
後自動車製造工場の組立工程に搬送されることとなる。 【0024】図1に示す実施例においては同図に示され
るようなナックル10にこのブレーキロータ付軸受装置
1を固定するに際して、外輪部材11に形成したボルト
挿通孔12に対して懸架装置としてのナックル10の外
側、即ち車体の外側から内側に向けて軸受固定ボルト1
3を挿通し、それをナックル10に形成したねじ孔14
に螺合し、締め付けることにより固定する構成を採用し
ている。 【0025】この軸受固定ボルト13をブレーキロータ
付軸受装置1の外側から前記ねじ穴14に螺合して締め
付けるため、軸受固定ボルト13の頭部15に対向する
車輪軸受装置2のフランジ3に貫通孔を、またブレーキ
ロータ6のフランジ7に対して同じ位置に貫通孔を各々
形成しており、これらの貫通孔が連通することにより一
連の貫通孔16を形成している。この貫通孔16は図1
(b)に示すように、等間隔に配置したハブボルト5の
間に位置するように円周上に等間隔で配置し、互いに干
渉しないようにしている。 【0026】この貫通孔16の直径は、少なくとも前記
軸受固定ボルト13を挿通することができる大きさとす
る。また、この貫通孔16の大きさは、この軸受固定ボ
ルト13を回転し締め付けるソケットレンチ等の工具が
軸受固定ボルト13の頭部を保持した状態でこの貫通孔
から挿通することができる大きさとすることが好まし
い。但し、ボルトを回転する工具は例えばボルト頭部に
「+」状の溝が形成されている場合には、ボルトの頭部
より細いドライバーによって回転し締め付けることが可
能であるので、前記貫通孔は少なくともボルトの頭部
等、そのボルトにおいて最も径の大きな部分が貫通でき
る大きさであれば足りる。 【0027】なお、図1に示すブレーキロータ付軸受装
置1においては、車輪軸受装置2の軸部18外周面の
内、軸方向外側の面に直接軌道を形成し、複列の転動体
のうち軸方向外側の転動体がこの軌道面上を転動するよ
うにしており、軸部18の外周面における軸方向内側の
面には、外周面に軸方向内側の転動体が転動する軌道面
を形成した内輪部材20を圧入する構成を採用してい
る。但し、前記軸方向外側の転動体に対しても、前記軸
方向内側の転動体と同様に、軸部18に圧入する内輪部
材を用いても良い。このような内輪部材を用いることに
より、特に荷重がかかる部分の転動面を強靱な軸受鋼を
用い、耐久性のある軸受装置とすることができる。 【0028】図2に示す実施例においては、前記図5に
示す装置とほぼ同様の構成をなすディスクブレーキ式の
ブレーキロータ付軸受装置21の例を示しており、また
等速自在継ぎ手22を備えた動輪用軸受装置の例を示し
ている。このブレーキロータ付軸受装置21において
は、従来のブレーキロータと車輪軸受装置を一体成型す
ることによって部品点数を減少させ、かつ上記のような
ブレーキロータを車輪軸受装置に取り付けた後の振れ調
整を不要とし、更に部品点数を減少するようにしたブレ
ーキロータ付軸受装置としている。 【0029】このブレーキロータ付軸受装置21におい
ても、前記図1に示す実施例と同様に、ナックル10に
このブレーキロータ付軸受装置21を固定するに際し
て、外輪部材11に形成したボルト挿通孔12に対して
懸架装置としてのナックル10の外側、即ち車体の外側
から内側に向けて軸受固定ボルト13を挿通し、それを
ナックル10に形成したねじ孔14に螺合し、締め付け
ることにより固定している。 【0030】この軸受固定ボルト13をブレーキロータ
付軸受装置21の外側から前記ねじ穴14に螺合して締
め付けるため、軸受固定ボルト13の頭部15に対向す
るフランジ23に貫通孔24を形成している。この貫通
孔24は図2(b)に示すように、等間隔に配置したハ
ブボルト25の間に位置するように円周上に等間隔で配
置し、互いに干渉しないようにしている点も前記実施例
と同様である。 【0031】更にこの貫通孔24の直径についても、少
なくとも前記軸受固定ボルト13を挿通することができ
る大きさとし、またこの軸受固定ボルト13を回転し締
め付けるソケットレンチ等の工具が軸受固定ボルト13
の頭部を保持した状態でこの間通孔から挿通することが
できる大きさに設定することが好ましい点も前記実施例
と同様である。なお、図2に示すブレーキロータ付軸受
装置21においては、軸受部分において複列の転動体の
各々に対して内輪部材26を別体で用いており、軸受部
分の耐久性を向上させている。 【0032】本発明は上記実施例の他に更に種々の態様
で実施することができ、例えば前記図3に示す従来の装
置のように、ブレーキロータと車輪軸受装置とを各々自
動車製造工場の組立工程に搬送し、そこで両者を一体化
してブレーキロータ付軸受装置とするものにおいても、
前記図1に示す実施例と同様の貫通孔を各フランジに形
成しておくことにより、軸受固定ボルトをこの貫通孔か
ら挿通してナックルにねじ込み、締め付けて固定するこ
とができ、それによっても従来のように車体の外側での
作業の次に内側での作業を行うような面倒な作業を行う
必要をなくすことができる。 【0033】更に本発明は、前記のようなドラムブレー
キとディスクブレーキの態様、従動輪用軸受装置と駆動
輪用軸受装置の態様、内輪部材を複列の転動体の片側に
のみ用いるか両方に用いるかの態様、ブレーキロータと
車輪軸受装置の固定に際して図4(a)のようなブレー
キドラム固定ボルトを用いて固定するか、図4(b)の
ようなハブボルトのセレーションに対する圧入により固
定するか、更には両者を一体成型するかの態様、転動体
として玉を用いるか円錐ころを用いるかの態様等、種々
の態様をそれぞれ必要に応じて自由に組み合わせて用い
ることが可能である。 【0034】 【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
ブレーキロータを組み付けて一体化したブレーキロータ
付軸受装置、またはブレーキロータと車輪軸受装置を一
体成型したブレーキロータ付軸受装置をナックル等の懸
架装置に固定する際、従来のように車体の外側の作業と
内側の作業とを行う必要が無くなり、この懸架装置の外
側からの作業のみで容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示す図であり、(a)はその
断面図、(b)はその正面図である。 【図2】本発明の他の実施例を示す図であり、(a)は
その断面図、(b)はその正面図である。 【図3】従来例の断面図である。 【図4】他の従来例及び更に他の従来例を示す断面図で
ある。 【図5】更に他の従来例を示す断面図である。 【符号の説明】 1 ブレーキロータ付軸受装置 2 車輪軸受装置 3 フランジ 4 通孔 5 ハブボルト 6 ブレーキロータ 7 フランジ 8 ボルト圧入孔 9 セレーション部 10 ナックル 11 外輪部材 12 ボルト挿通孔 13 軸受固定ボルト 14 ねじ孔 15 頭部 16 貫通孔 18 軸部 20 内輪部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 外周に懸架装置に取り付けるフランジ
    を、内周面に複列の軸受外軌道を有する外輪と、 外端にブレーキロータに一体または別体で接続するフラ
    ンジを、軸方向中央の外周に直接または間接に軸受の内
    軌道を、内端の外周に内輪を外嵌するための円筒部を有
    するハブと、 外周に軸受の内軌道を、内周に円筒部を有する内輪と、 軸受の外軌道と内軌道との間に転動自在に介在し、回転
    部材を支持する複数の転動体とを備えたブレーキロータ
    付軸受装置において、 前記ブレーキロータに、前記外輪のフランジのボルト孔
    に対向して、少なくとも前記ボルト孔用のボルトを挿通
    可能な貫通孔を形成したことを特徴とするブレーキロー
    タ付軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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