JP2004150485A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり軸受装置のハブ軸は、ハブフランジ、案内部、軸部という三方向に張出す構成で製造コストが高いため、案内部を内輪部材とは別体に製造することが考えられるが、かしめ相当部の工夫が必要になる。
【解決手段】第一内輪部材11を平板状の素材等から冷間鍛造によって形成することにより、高精度に第一内輪部材11を形成することができるとともに軽量化することができ、第二内輪部材12をハブフランジ28と筒状部14とから形成することで、小規模で安価な設備であっても製造が可能となり、予圧を付与する手段として、案内部材32の螺着部34を第一内輪部材11の雌ねじ部33aに螺合することで、第二内輪部材12を車両アウタ側に向けて引くとともに、第二内輪部材12を車両インナ側に押圧して所定量の予圧を付与するので、第二内輪部材12が座屈により変形するといった状態を回避することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車軸用の転がり軸受装置には、車体側に非回転に支持される外輪部材と、この外輪部材に2列の玉を介して軸心回りに回転自在に支持された内輪部材とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、図6に基づいて、従来の転がり軸受装置50を説明する。この転がり軸受装置50の内輪部材51はハブ軸52を有し、このハブ軸52は、熱間鍛造によって形成される。ハブ軸52は、径方向外向きに突出するハブフランジ53と、このハブフランジ53に対して軸方向一方に突出してブレーキディスクおよびタイヤホイールをハブフランジ53に重ねて取付ける際に案内する案内部54と、外輪部材55の径方向内方に対向するとともに外周面に一方列の玉56の内輪軌道面を有する軸部57とを一体的に有する。
【0004】
また内輪部材51は、軸部57の他方側端部外周面に形成された環状凹部58に嵌合する筒状部材59を有する。この筒状部材59の外周面に、他方列の玉60の内輪軌道面が形成されている。ハブ軸52(軸部57)の端部が拡径されて、筒状部材59の端面に対してかしめられ、これにより、ハブ軸52と筒状部材59とが軸心回りに回転一体となるとともに、所定量の予圧が付与される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−38004号(第3頁,第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の転がり軸受装置50において、ハブ軸52は、ハブフランジ53、案内部54、軸部57という三方向に張出す構成であり、このような構成を有するハブ軸52を熱間鍛造によって製造するには、大型で高価な装置を必要とし、従って製造コストが高くなる。
【0007】
このため、案内部54を内輪部材51とは別体に製造することで、ハブ軸52をハブフランジ53と径方向他方に突出して一方列の玉56の内輪軌道面を有する軸部57とから構成して製造コストの低減を図ることが考えられる。しかしこの場合、かしめ相当部の工夫が必要になることがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明における転がり軸受装置は、車体側に非回転に取付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに外輪部材に複数列の転動体を介して軸心回りに回転自在に設けられる内輪部材とを含み、この内輪部材は、外周部に一方列の転動体の内輪軌道面が形成されるとともに内周面にねじ部が形成された凹部とを有する第一内輪部材と、他方列の内輪軌道面を有するとともに第一内輪部材に軸方向で接合される第二内輪部材とから構成され、前記第二内輪部材は、その径方向中心部に中心孔が形成されるとともに外周部にブレーキディスクおよびタイヤホイールを取付けるために径方向に突出したフランジを有し、このフランジにブレーキディスクおよびタイヤホイールを取付ける際に案内するための案内部材が設けられ、この案内部材は前記第二内輪部材とは別体に形成されるとともに、前記第二内輪部材の径方向中心部に形成された前記中心孔に軸方向から挿入されて前記第一内輪部材のねじ部に螺着する螺着部と、この螺着部の軸方向一方側端部に拡径するよう形成されて、前記螺着部が前記ねじ部に螺着した際に前記フランジの軸方向一方側側面に当接する当接部とを有している。
【0009】
上記構成において、外輪部材に各列の転動体を装着し、第一内輪部材を外輪部材の径方向内方に軸方向他方側から挿入するとともに、第二内輪部材を軸方向一方側から装着し、第一内輪部材のねじ部に、案内部材の螺着部を螺着するようにして、取付けフランジの取付け側面に案内部材の当接部を当接するようにして転がり軸受装置を組立てる。
【0010】
このようにすることにより、かしめ作業を要せずに、外輪部材、両内輪部材および案内部材が容易な作業でもって一体化され、製造コストが低減される。
【0011】
また、前記第一内輪部材は、前記第二内輪部材との接合部から第二内輪部材の内周面に沿うように延長された延長部を有し、この延長部に前記ねじ部を備えた凹部を形成した構成としても、かしめ作業を要せずに、外輪部材、両内輪部材および案内部材が容易な作業でもって一体化され、製造コストが低減されるとともに、かしめを行わないことによって、予圧付与時に、特に、第一内輪部材の座屈による変形が防止される。
【0012】
さらに、前記第一内輪部材および第二内輪部材のうち少なくとも第一内輪部材を、管状の素材を冷間鍛造することにより形成した構成とすれば、両転がり軸受装置をさらに低コストで製造でき、両内輪部材を筒状に形成することで、転がり軸受装置全体が軽量化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る転がり軸受装置を、図面に基づいて説明する。この実施形態では、転がり軸受装置を、車両における従動輪側の転がり軸受装置に適用させている。図1は本発明の実施形態に係る転がり軸受装置の全体構成を示す断面図、図2は一部拡大断面図、図3は案内部材の単体斜視図である。
【0014】
図1に示すように、この転がり軸受装置1は、車体側に非回転に取付けられる外輪部材2と、転動体としての2列の玉3,4と、内輪部材(車軸を兼用している)5とを備えている。
【0015】
外輪部材2は、熱間鍛造によって形成され、その内周面に2列の外輪軌道面6,7が形成されている。外輪部材2は、その外周面軸方向途中位置に、径方向外向きに突出した支持フランジ8が形成されている。この支持フランジ8が、不図示の車体側に組込まれるナックルに取付けられることで、外輪部材2は車体に軸心回りに非回転に支持される。各列の玉3,4は、所定距離だけ軸方向に離隔して配置されるとともに、それぞれ冠形保持器9,10によって円周方向等配位置に保持されている。
【0016】
内輪部材5は、外輪部材2と同心に配置される第一内輪部材11および第二内輪部材12から構成されている。第一内輪部材11は、管状またはリング状、あるいは平板状の素材(例えば、JIS規格S55C)から冷間鍛造によって一体に形成されるもので、第一内輪部材11における車両インナ側が環状の大径部13とされ、車両アウタ側が筒状の小径部14とされ、その中間部が大径部13の直径と小径部の直径の間の大きさの直径を有する中径部15とされている。
【0017】
大径部13と中径部15の外周連続面部分が、前記一方の外輪軌道面6に径方向で対応した、一方列の玉3の内輪軌道面16とされている。第一内輪部材11における中径部15と小径部14との連続面は径方向内方に縮径して第二内輪部材12の接合面18に軸方向で接合する接合面19とされる。
【0018】
第一内輪部材11の径方向中心部に、軸方向に貫通する中心穴20が形成され、この中心穴20の車両インナ側の大径中心穴20aを形成する円筒状周壁面22と車両アウタ側の小径中心穴20bを形成する円筒状周壁面23とが、前記接合面18,19の径方向内方で対応する円錐状周壁面25によって連続されている。この円錐状周壁面25の大径側端26は、前記接合面18,19よりも車両インナ側に位置付けられている。
【0019】
第二内輪部材12は、炭素鋼(例えば、JIS規格S55C)を熱間鍛して形成され、前記他方の外輪軌道面7に径方向で対応する位置に他方列の玉4の内輪軌道面17を有して軸方向に沿う筒状部27と、この筒状部27の車両アウタ側端部から径方向外方に突出した環状のハブフランジ(取付けフランジ)28とを有している。このハブフランジ28は、ブレーキディスク29およびタイヤホイール30が重ねて取付けられるものである。このように、第二内輪部材12は、車両インナ側(軸方向一方側)に沿う筒状部27と、径方向に沿うハブフランジ28のみから一体的に形成されている。
【0020】
前記第一内輪部材11の小径部14は、第二内輪部材12の筒状部27の内周壁面31に沿うように嵌合されて、第一内輪部材11の小径部14の軸方向長さは、転がり軸受装置1の軽量化を図るために、第二内輪部材12の筒状部27の軸方向長さに比べて短く形成されている。
【0021】
また、転がり軸受装置1は、前記ハブフランジ28にブレーキディスク29およびタイヤホイール30を取付ける際に案内するための、案内部材32が設けられている。この案内部材32は、第一内輪部材11の径方向中心に形成された凹部としての小径中心穴20bにおける円筒状周壁面23に、軸方向(車両アウタ側)から挿入して、円筒状周壁面23に形成された雌ねじ部33aに螺着する螺着部34と、この螺着部34に拡径するように一体的に形成されて、螺着部34が雌ねじ部33aに螺着した際にハブフランジ28の取付け用側面35に当接する当接部36とから形成されている。この案内部材32は、平板状の素材(例えば、JI規格SS55C)から冷間鍛造によって一体的に形成される。
【0022】
図2に示すように、螺着部34は、車両インナ側が閉じられた筒状に形成され、その外周面に、雌ねじ部33aに螺合する雄ねじ部33bが形成されている。当接部36は、螺着部34の車両アウタ側端部から径方向外向きに拡径された環状部37と、この環状部37の径方向外方端部から車両アウタ側に軸心に沿って折曲された筒状案内部38とを有する。この筒状案内部38の外周面が、ハブフランジ28にブレーキディスク29およびタイヤホイール30を取付ける際に案内する案内面39となる。なお、案内部材32(案内部38)の車両アウタ側は、開放されている。
【0023】
図1の40は、外輪部材2の車両アウタ側端部内周面と、第二内輪部材12の筒状部27の外周面との間に配置されて、外輪部材2と内輪部材5との間の環状空間を車両アウタ側で密封する密封装置を示す。
【0024】
また、図1の41は、ハブフランジ28の取付け用側面35にブレーキディスク29およびタイヤホイール30を重ねて取付けた際に、ブレーキディスク29およびタイヤホイール30に形成されている取付け孔42,43に挿通するハブボルトを示す。このハブボルト41は、ハブフランジ28の円周方向所定位置で挿通孔44に圧入されている。
【0025】
上記転がり軸受装置1の製造方法は、次に示すとおりである。すなわち、玉3を冠形保持器9の各ポケットに装着して玉3および冠形保持器9の第一組品とし、玉4を冠形保持器10の各ポケットに装着して玉4および冠形保持器10の第二組品としておく。
【0026】
次に第一組品を、玉3を一方の外輪軌道面6に嵌合するよう外輪部材2の車両インナ側開口から外輪部材2内に装着し、第二組品を、玉4を他方の外輪軌道面7に嵌合するよう外輪部材2の車両アウタ側開口から外輪部材2内に装着する。この場合、外輪部材2における両側の開口径を同等に形成することにより、両冠形保持器9,10を同一のものとすることができる。
【0027】
一方で、第一内輪部材11を、管状またはリング状、あるいは平板状の素材から冷間鍛造によって形成しておき、第一内輪部材11を、その内輪軌道面16が玉3に嵌合するよう外輪部材2の車両インナ側(図1における左側)開口から外輪部材2内に装着するとともに、第二内輪部材11を、その内輪軌道面17が玉4に嵌合するよう外輪部材2の車両アウタ側(図1における右側)開口から外輪部材2内に装着する。
【0028】
次に、予め形成しておいた案内部材32の螺着部34を、第一内輪部材11の中心穴20に径方向で位置合わせし、案内部材32を軸心回りに回転させながら、螺着部34(雄ねじ部33b)を第一内輪部材11における小径部14に形成した雌ねじ部33aに螺合する。案内部材32を軸心回りに回転させて、螺着部34を軸方向所定位置まで第一内輪部材11の中心穴20に押込むと、当接部36の環状部37における車両インナ側面がハブフランジ28の取付け用側面35に当接し、圧接する。
【0029】
このとき、転がり軸受装置1の軽量化を図るために、第二内輪部材12の筒状部27の軸方向長さに比べて短く形成しているので、第一内輪部材11における小径部14の車両アウタ側端面と当接部36の環状部37との間には隙間45が生じている。
【0030】
第一内輪部材11は、雌ねじ部33a雄ねじ部33bとの螺合により、車両アウタ側に向けて引かれるとともに、当接部36の環状部37における車両インナ側面がハブフランジ28の取付け用側面35に当接することにより、第二内輪部材12は、車両インナ側に押圧され、これによって所定量の予圧が付与される。なお、雌ねじ部33a雄ねじ部33bを形成する範囲(軸方向の長さ範囲)は、予圧量の調整を行い得る範囲に形成するのが望ましい。
【0031】
以上の工程により転がり軸受装置1を組立て、予めハブフランジ28の挿通孔44に圧入されているハブボルト41が、取付け孔42,43に挿通するように、ブレーキディスク29およびタイヤホイール30をハブフランジ28の取付け用側面35に重ねるようにする。この際、ブレーキディスク29およびタイヤホイール30の中心穴29a,30aを、筒状案内部38の外周面を案内面39として案内させるように取付ける。
【0032】
このように、本発明の実施形態によれば、第一内輪部材11を管状またはリング状、あるいは平板状の素材から冷間鍛造によって形成することにより、高精度に第一内輪部材11を形成することができるとともに、転がり軸受装置1全体を軽量化することができる。
【0033】
熱間鍛造によって製造する場合は、製品の表面精度も低く、特に玉3の内輪軌道面16を必要な精度とするための研磨加工時間を長く必要とし、場合によっては内輪軌道面16以外の部分も研磨加工を必要としていた。これに対して、管状の素材等を用いて冷間鍛造によって第一内輪部材11を形成する場合は製品の精度がよいので、内輪軌道面16を必要な精度とするための研磨加工時間が短縮できる。あるいは、内輪軌道面16以外の部分の研磨加工をほとんど必要としない。これによって、製造コストを大幅に低減し得ることになる。
【0034】
さらに、従来の転がり軸受装置では、第二内輪部材12に相当するハブ軸は径方向に突出するハブフランジと、ハブフランジに対して軸方向一方に突出する案内部と、玉の内輪軌道面を有する軸部とを一体的に有して、熱間鍛造によって形成されていた。このため、大掛かりな製造装置を必要とし、製造コストも高かった。
【0035】
しかし、本発明の実施形態における第二内輪部材12は、案内部材32を別部材とすることにより、径方向に沿うハブフランジ28と、軸方向一方に沿う筒状部27とからなるので、大掛かりな製造装置を要せずに容易に製造可能となり、従って、製造コストをさらに低減することができる。
【0036】
ところで、第一内輪部材11を円筒形状に形成し、その車両アウタ側端部を拡径するようにして第二内輪部材28のハブフランジ28における取付け用側面35にかしめるようにして所定量の予圧を付与する場合を想定すると、第一内輪部材11が円筒形状であり、小径部14を有しているため、第一内輪部材11が座屈により変形するおそれがある。しかし、本発明の実施形態の場合、予圧を付与する手段としてかしめを用いることなく、案内部材32の螺着部34を第一内輪部材11の雌ねじ部33aに螺合することで、第二内輪部材11を車両アウタ側に向けて引くとともに、第二内輪部材11を車両インナ側に押圧して所定量の予圧を付与するので、第二内輪部材11が座屈により変形するといった状態を回避することができ、従って製品の供給を安定化させることができる。
【0037】
なお、案内部材32の当接部36における環状部37の車両インナ側面をハブフランジ28の取付け用側面35に当接して圧接することによれば、これら接触面からの泥水等の侵入を防止することができる。
【0038】
図4に別の実施形態を示す。この実施形態では、案内部材32の当接部36における環状部37の車両インナ側面と、ハブフランジ28の取付け用側面35との間に、環状の弾性シール部材47を介在させている。他の構成は、上記実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0039】
図5は、案内部材32のさらに別の実施形態を示す。これは、案内部材32の当接部36における環状部37と螺着部34との連続面に、三角形状の補強リブ46を円周方向等配位置に一体形成したものである。他の構成は上記実施形態と同様である。
【0040】
この構成において、案内部材32を軸心回りに回転させて、螺着部34を軸方向所定位置まで第一内輪部材11の中心穴20に押込み、当接部36の環状部37における車両インナ側面をハブフランジ28の取付け用側面35に当接させた際、補強リブ46は、隙間45に入り込むので、案内部材32の装着に支障はない。
【0041】
そして、案内部材32の当接部36における環状部37と螺着部34との連続面に、補強リブ46を形成することによれば、冷間鍛造による案内部材32全体の剛性低下を抑えることができ、案内部材32を第一内輪部材11に強固に固定して、確実に予圧を付与することができる。
【0042】
さらに、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、転がり軸受装置1として内輪回転タイプの例を示し、案内部材32を第一内輪部材11に組付けるようにした。しかし本発明は、外輪部材2にハブフランジ28を有する外輪回転タイプの転がり軸受装置1にも適用できる。この場合、案内部材32は、外輪部材2の端部内周面に組付けるようにする。
【0043】
さらに、上記実施形態における転がり軸受装置1は、車両の従動輪側に用いた場合を示したが、これに限定されるものではなく、車両における駆動輪側に適用させることもできる。
【0044】
また、第二内輪部材12を管状等の素材から冷間鍛造によって形成することにより、転がり軸受装置1をさらに軽量化させることができ、車両重量の低減(特に、ばね下重量の低減)が可能になる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によれば、かしめ作業を要せずに、案内部材を内輪部材に螺合するといった簡単な作業でもって、外輪部材、両内輪部材および案内部材が一体化され、内輪部材を円筒状に形成した場合であっても、予圧付与時に座屈による変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る転がり軸受装置の全体断面図である。
【図2】同じく要部拡大断面図である。
【図3】同じく案内部材の単体斜視図である。
【図4】他の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図5】他の実施形態を示す案内部材の単体斜視図である。
【図6】従来の転がり軸受装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受装置
2 外輪部材
3、4 玉
5 内輪部材
6,7 外輪軌道面
11 第一内輪部材
12 第二内輪部材
13 大径部
14 小径部
15 中径部
18,19 接合面
27 筒状部
28 ハブフランジ
32 案内部材
33a 雌ねじ部
33b 雄ねじ部
34 螺着部
35 取付け用側面
36 当接部
37 環状部
38 筒状案内部
39 案内面

Claims (3)

  1. 車体側に非回転に取付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに外輪部材に複数列の転動体を介して軸心回りに回転自在に設けられる内輪部材とを含み、
    この内輪部材は、外周部に一方列の転動体の内輪軌道面が形成されるとともに内周面にねじ部が形成された凹部とを有する第一内輪部材と、他方列の内輪軌道面を有するとともに第一内輪部材に軸方向で接合される第二内輪部材とから構成された転がり軸受装置であって、
    前記第二内輪部材は、その径方向中心部に中心孔が形成されるとともに外周部にブレーキディスクおよびタイヤホイールを取付けるために径方向に突出したフランジを有し、このフランジにブレーキディスクおよびタイヤホイールを取付ける際に案内するための案内部材が設けられ、
    この案内部材は前記第二内輪部材とは別体に形成されるとともに、前記第二内輪部材の径方向中心部に形成された前記中心孔に軸方向から挿入されて前記第一内輪部材のねじ部に螺着する螺着部と、この螺着部の軸方向一方側端部に拡径するよう形成されて、前記螺着部が前記ねじ部に螺着した際に前記フランジの軸方向一方側側面に当接する当接部とを有した、ことを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    前記第一内輪部材は、前記第二内輪部材との接合部から第二内輪部材の内周面に沿うように延長された延長部を有し、この延長部に前記ねじ部を備えた凹部が形成された、ことを特徴とする転がり軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の転がり軸受装置において、
    前記第一内輪部材および第二内輪部材のうち少なくとも第一の内輪部材は、管状の素材を冷間鍛造することにより形成された、ことを特徴とする転がり軸受装置。
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