JP2010031992A - ころ軸受とそのころ軸受の組立方法 - Google Patents

ころ軸受とそのころ軸受の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数や工程数を増やすことなく、保持器のピンの緩みを防止することができるころ軸受を提供する。
【解決手段】内輪11と外輪12との間に介在する複数のころ13が保持器20で保持され、保持器20は一対の環状側板21、22の間にころ13を貫通し回転可能に支持するピン23が複数設けられたものである。一方の環状側板21に形成されたスリット25で分けられた一対の側板部26を軸方向に弾性変形させた状態で、ピン23の雄ねじ23aを一方の環状側板21の雌ねじ24aに結合し、一対の側板部26を弾性復元させることで、雌ねじ24aが雄ねじ23aを軸方向に押圧する。これにより、ピンの緩み方向への回転に対する摩擦トルクを大きくなり、ピンの緩みが防止される。このため、ピンの緩みを防止する目的で、保持器を構成する部品を別途製造し、その部品を組み込むための工程数を増やす必要がなくなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、鉄鋼設備、減速機や圧延機などの重荷重を受ける各種機械装置の回転支持部に組み込まれるころ軸受とそのころ軸受の組立方法に関するものである。
一般に、鉄鋼設備、急加減速や負荷変動が繰り返される減速機、重荷重を受ける圧延機などで使用される転がり軸受では、ラジアル方向に急激な負荷変動が繰り返し発生するため、転がり軸受の負荷容量を大きくとれるように、外輪と内輪との間に組み込まれる転動体として、例えば、円筒状あるいは円錐状のころを使用している。
このような転動体としてころを使用する転がり軸受、いわゆるころ軸受のころを保持する保持器としては、従来から、ピン型保持器が適用されている。このピン型保持器は、一対の環状側板と、その一対の環状側板の間に設け、ころを貫通し回転可能に支持する複数のピンとからなり、ピンの一端に形成された雄ねじを、一方の環状側板に形成された雌ねじにねじ込んで結合し、ピンの他端部を他方の環状側板に固定したものである。
このピン型保持器では、ころの間隔を詰めることによりころ数を増加させることが可能であるため、ころ軸受の負荷容量の増大を図ることができる。
しかし、ピン型保持器を適用したころ軸受は、その回転に伴い、ピンのねじ込み方向と逆方向にころが自転すると、ころから伝達される回転力でピンと環状側板との結合部分に緩みが発生する。結合部分が緩むと、ころを周方向等間隔に保持する保持器としての機能が損なわれるとともに、ころ軸受の損傷を招き、ころ軸受の回転不良が発生する。
ピンと環状側板との結合部分の緩みを防止する手段としては、例えば、ピンの一端部と結合する一方の環状側板を2枚重ね構造とし、2枚重ねた環状側板を締結ねじで互いに軸方向の反力を付与するように締結するもの(特許文献1参照)、一方の環状側板にピンの一端部を結合し、他方の環状側板に挿通したピンの他端部に形成された軸方向のスリットをポンチ等で押し広げて回り止めするもの(特許文献2参照)が提案されている。
また、ピンの一端部と結合する一方の環状側板に、その外径部からその結合部分を越えて形成される径方向のスリットを設け、そのスリットの幅を縮小したり、拡大したりするボルトを締結するもの(特許文献3)、ピンの一端部の雄ねじと一方の環状側板の雌ねじとがそれぞれ平行ねじで構成され、これらのねじが互いに異なるピッチを有しているもの(特許文献4)も提案されている。
特開平11−210758号公報 特開平11−230176号公報 特開2006−71063号公報 特開2004−76802号公報
しかし、特許文献1に記載のように、2枚重ね構造の一方の環状側板を締結ねじにより結合するピン型保持器は、その環状側板に別途雌ねじを複数形成し、さらに、雌ねじに結合する締結ねじが必要となるので、部品点数が増加するとともに、組立工程が増加して、製造コストが上昇する。
特許文献2に記載のピン型保持器では、複数のピンの他端部のスリットをポンチ等により押し広げる必要があり、その押し広げ工程の追加により、製造コストの上昇を招くおそれがある。
さらに、特許文献3に記載のピン型保持器では、一方の環状側板に別途雌ねじを複数形成し、その雌ねじに結合する締結ねじが必要となる。このため、特許文献1に記載されたものと同様、部品点数が増加するとともに、組み立て工程が増加して、製造コストが上昇する。
特許文献4に記載されたように、一方の環状側板の雌ねじと、ピンの雄ねじとのピッチをそれぞれ異ならせるピン型保持器であれば、ピッチの異なるピンを別途用意する必要があり、入手が難しい場合がある。このため、従来使用していたピンおよび環状側板を使用することができない。
そこで、この発明の課題は、部品点数や工程数を増やすことなく、保持器のピンの緩みを防止することができるころ軸受を提供することである。
この課題を解決するために、この発明に係るころ軸受としては、内輪と外輪との間に複数のころが保持器で周方向に間隔をおいて保持され、前記保持器は、一対の環状側板と、その一対の環状側板の間に複数設けられ、前記ころを貫通し回転可能に支持するピンとを備え、このピンの一端部に形成した雄ねじが、前記一方の環状側板に形成した雌ねじに結合され、前記ピンの他端部が前記他方の環状側板に固定されたころ軸受において、前記一方の環状側板は、その外周部または内周部から前記雌ねじを越えて軸方向にすき間をもって形成される径方向のスリットを備え、前記スリットにより分けられて形成される一対の側板部が軸方向に弾性変形可能とされ、前記一対の側板部をそれぞれ軸方向に弾性変形させた状態で、前記ピンの一端部の雄ねじが前記雌ねじに結合され、前記一対の側板部を弾性復元させることにより、前記一対の側板部の雌ねじが前記ピンの雄ねじを軸方向に押圧する構成を採用したのである。
この構成によると、軸方向に弾性変形した一対の側板部の弾性復元力により、両側板部の雌ねじとピンの雄ねじとの接触部分(フランク同士)が押し付け合うので、ピンの緩み方向への回転に対する摩擦トルクを大きくなり、ピンの緩みが防止される。
一方の環状側板の両側板部の弾性復元力を利用することでピンの緩みが防止されるので、ピンの緩みを防止する目的で、保持器を構成する部品を別途製造し、その部品を組み込むための工程数を増やす必要がなくなる。
この構成において、前記スリットが前記一方の環状側板の雌ねじに向かって狭くなるテーパ状である構成を採用することができる。スリットがテーパ状であると、スリットの底部すき間が小さく形成されるため、両側板部の厚みを確保することができるので、スリットによる一方の環状側板の強度低下を抑えることができる。
また、この課題を解決するために、この発明に係るころ軸受の組立方法としては、前記一方の環状側板の一対の側板部を取り付け治具で軸方向に弾性変形した状態に保持し、前記一方の環状側板の各雌ねじに前記ピンの雄ねじを結合した後、前記取り付け治具を取り外して前記一対の側板部を弾性復元させ、内輪と外輪の間に配置した複数のころに前記ピンをそれぞれ貫通し、そのピンの他端部を他方の環状側板に固定した組立方法を採用したのである。
この組立方法によると、取り付け治具を使用しているので、スリットにより分けられた両側板部を軸方向に弾性変形した状態に保持し、その状態で両側板部の雌ねじにピンの雄ねじをそれぞれ容易に結合することができる。
ころ軸受の組立の際に取り付け治具を使用することにより、従来のように、保持器を構成する部品を別途製造し、その部品を組み込むための工程数を増やす必要がなく、ピンの緩み方向への回転に対する摩擦トルクを発生させて、ピンの緩みを防止するころ軸受が得られる。
また、両側板部を軸方向に弾性変形した状態に保持するために、前記一対の側板部はその外周部または内周部の前記スリットの両側にそれぞれ形成した係合凹部を有し、その両係合凹部の間に前記取り付け治具を掛け渡すように係合することができる。
このようにすると、一対の側板部を軸方向に互いに離間する向きに弾性変形した状態、あるいは、軸方向に互いに接近する向きに弾性変形した状態のいずれの状態においても、取り付け治具によって、その弾性変形した状態を保持することができる。
また、取り付け治具を一対の環状側板の周方向の任意の位置に係合させるために、前記係合凹部を前記一対の側板部の外周部または内周部の全周に形成することができる。
以上のように、この発明は、弾性変形した状態でピンの雄ねじを結合した両側板部を弾性復元させることにより、両側板部の雌ねじがピンの雄ねじとの接触部分を軸方向に押圧するようにしたので、保持器を構成する部品を別途製造し、その部品を組み込むための工程数を増やす必要がなく、前記押圧を利用して、ピンの緩みを防止することができる。
以下、この発明に係るころ軸受の実施例を図1、図2に基づいて説明する。
この実施例は、図1に示すように、内輪11と、外輪12と、内外輪11、12間に介在する複数の円筒状のころ13と、これらのころ13を周方向に間隔をおいて保持する保持器20とを備えている。
内輪11は、その外周部に軌道面14が形成されたものであり、鍔なしとされる。外輪12は、内周部に内輪11の軌道面14に対向する軌道面15が形成され、軌道面15の軸方向両側に鍔部16、16を有する。なお、内輪11に鍔部16を形成し、外輪12を鍔なしとしてもよい。
ころ13は、円柱状に形成され、その軸心に保持器20のピン23が貫通する孔13aを有する。内外輪11、12の両軌道面14、15間にころ13が複数配置され、保持器20により周方向に間隔をおいて転動可能に保持されている。
保持器20は、内輪11と外輪12の両端部の間に配置される一対の環状側板21、22と、これらの環状側板21、22の間に設けられる複数のピン23を備えている。
一方の環状側板21は、径方向の中央部分にころ13と同数の孔24が周方向等間隔に設けられ、図2に示すように、その孔24には雌ねじ24aが形成され、その外周部から各孔24を越えて内周部近傍にまで達する径方向のスリット25が形成される。スリット25により環状側板21が分けられ、一対の側板部26が形成される。
スリット25は、開口が軸方向のすき間を有し、径方向内向きに向かってそのすき間が狭くなり、径方向断面形状がV字状をなしている。一対の側板部26のスリット25側の内面のなす角度Aは、一方の環状側板21の外径、径方向幅およびに板厚に応じて適宜設定され、一対の側板部26を弾性変形させていない自然状態において、例えば、1度に設定される(図3参照)。
このスリット25により、一対の側板部26は軸方向に(スリット25の間隔が広くなる方向、あるいは狭くなる方向に)弾性変形可能とされる。なお、スリット25を環状側板21の内周面から形成してもよいが、環状側板21の外周面から形成する方がスリット25を形成し易いので好ましい。
一対の側板部26の外周部の全周には、図3に示すように、径方向の係合凹部27がそれぞれ形成される。係合凹部27は、ころ軸受を組み立てる際に使用される取り付け治具30が係合する。係合凹部27の断面形状としては、例えば、矩形、半円形、V字形、またはU字形などに形成することができ、取り付け治具30がその機能を発揮できるように係合できる形状であればよい。
また、係合凹部27は一対の側板部26の外周部に周方向の複数箇所に間欠的に形成することもできるが、全周に形成すると、取り付け治具30を周方向の任意の位置に係合させることが可能となる。
他方の環状側板22は、図1に示すように、その径方向の中央部分に環状側板21の孔24と同数の固定孔28が周方向等間隔に設けられ、固定孔28はピン23の他端部が挿通し、嵌め合わせ可能となっている。
ピン23はその一端部に雄ねじ23aが形成され、雄ねじ23aが形成された一端部の長さが、一方の環状側板21の軸方向の厚みよりも大きく形成される。これにより、雄ねじ23aが環状側板21の孔24の雌ねじ24aの軸方向全長にわたってねじ込むことができる。
ピン23は、ころ13を貫通し中間部において回転可能に支持し、その他端部が他方の環状側板22の固定孔28に嵌め合わされ、溶接や接着剤による固着など公知の手段によって固定される。
この実施例におけるころ軸受は、図1に示す円筒ころ軸受に限られず、例えば、自動調心ころ軸受、円錐ころ軸受にも適用することが可能であり、また、ころ13の軸方向の配列については、単列、複列いずれであってもよい。
また、ころ軸受では、その保持器20はころ13の間隔を詰めることによりころ数を増加させることが可能であるので、その負荷容量の増大を図ることができる。このため、過大なラジアル荷重、アキシャル荷重が負荷される軸受、例えば、鉄鋼用圧延機や圧延機ロールネック用の軸受、および風力発電機の主軸を支持する円筒ころ軸受に適用することできる。
以下、この実施例におけるころ軸受の第1組立方法を、図3〜図5に基づいて説明する。
まず、一方の環状側板21の両側板部26を、公知の手段によって、互いに接近する方向(軸方向)に弾性変形させ、取り付け治具30を、両側板部26の係合凹部27に係合し、その弾性変形させた状態で保持する。(図4参照)。
ここで、その取り付け治具30は、図3に示すように、一対の側板部26の係合凹部27に係合する一対の係合片31、31と、これらの係合片31、31を互いに対向するように連結する軸状の連結体32とを備えたものである。一対の係合片31、31は板状をなし、その中央部分に貫通する連結体32に対して所要の間隔をもって固定されている。
この取り付け治具30を係合する数および位置は、一対の側板部26の弾性変形状態を保持することが可能であれば、特に限定されず、例えば、環状側板21の孔24の径方向外側にそれぞれ係合することができる。
次に、一対の側板部26を弾性変形させた状態で、一方の環状側板21の各孔24の雌ねじ24aにピン23の雄ねじ23aをそれぞれねじ込んで結合する。その後、取り付け治具30を一対の側板部26から取り外す(図5の一点鎖線参照)。
取り付け治具30を取り外して、一対の側板部26を互いに接近する向きに弾性復元させると、弾性復元した一対の側板部26は、その雌ねじ24aのフランクがピン23の雄ねじ23aのフランクを押し付ける。その結果、雌ねじ24aおよび雄ねじ23aのフランクにおいて、ピン23の緩み方向への回転に対する摩擦トルクが大きくなり、ピン23の緩みが防止される。
続いて、図6に示すように、内輪11と外輪12との間に配置した各ころ13の孔13aに、ピン23を貫通し、その他端部を他方の環状側板22の固定孔28に固定する。この固定手段は、溶接や接着剤による固着など公知の手段によって行うことができる。
以上のようにして、この実施例におけるころ軸受は組み立てられる。この組み立てに使用した取り付け治具30は、組み立ての際にのみ使用するので、保持器20を構成するものではない。このため、ころ軸受の保持器20の部品点数が増加せず、製造コストの上昇を抑えることができる。
この実施例におけるころ軸受の第2組立方法を図7に基づいて説明する。
この組立方法では、使用する取り付け治具30が、図7に示すように、前述の第1組立方法で使用する取り付け治具30と相違し、一対の側板部26に取り付け治具30の係合片31をそれぞれ係合し、取り付け治具30に設けた一対の係合片31の間隔調節手段により一対の側板部26を互いに接近する向きに弾性変形させ、その取り付け治具30で一対の側板部26を弾性変形した状態に保持するようにしたのである。その他の組立工程は、前述の第1組立方法と同様である。
すなわち、この組立方法で使用する取り付け治具30は、連結体32がねじ棒により形成され、一対の係合片31、31の間隔を調節する間隔調整手段を備えている。この間隔調整手段は、ねじ棒に軸方向移動可能に結合するねじ部材である蝶ナット33から構成される。
蝶ナット33は、一対の係合片31、31のうち一方の係合片31aの軸方向外側に設けられる。蝶ナット33を回転してねじ棒に対して軸方向に移動させることで、一方の係合片31aがねじ棒に対して移動する。蝶ナット33の移動によって、一方の係合片31aと、ねじ棒に対して固定した他方の係合片31bとの間隔を調整することができる。
このように、第2組立方法では一対の側板部26の軸方向の弾性変形と、その弾性変形状態の保持を取り付け治具30によって行うことができる。また、一対の側板部26の間隔を調整することができるので、必要に応じて、弾性変形量を調節して弾性復元力を任意に設定することができる。
また、第2組立方法において、使用可能な取り付け治具30の変形例1を図8に基づいて説明する。
この変形例1の取り付け治具30は、前述の蝶ナット33を備えた取り付け治具30のねじ棒にナット34をさらに設けたものであり、このナット34が一方の係合片31aを挟むように蝶ナット33と反対側に設けられている(図8参照)。
この取り付け治具30の一対の係合片31を一対の側板部26の係合凹部27にそれぞれ係合し、蝶ナット33、ナット34を回転させ、一対の係合片31の間隔を狭めて一対の側板部26を互いに接近する軸方向に弾性変形させる。その後、取り付け治具30で一対の側板部26を軸方向に弾性変形した状態に保持する。
さらに、第2組立方法において、使用可能な取り付け治具30の変形例2を図9に基づいて説明する。
この変形例2の取り付け治具30は、前述の蝶ナット33を備えた取り付け治具30の一対の係合片31の間にコイルばね35をさらに設けたものであり、このコイルばね35により一方の係合片31aがねじ棒の軸方向外向きに付勢される(図9参照)。
この取り付け治具30の一対の係合片31を一対の側板部26の係合凹部27にそれぞれ係合し、蝶ナット33を回転させ、一対の係合片31の間隔を狭めて一対の側板部26を互いに接近する軸方向に弾性変形させる。その後、取り付け治具30で一対の側板部26を軸方向に弾性変形した状態に保持する。この取り付け治具30は、上述の第1組立方法にも当然、使用することができる。
取り付け治具30の変形例1、2は、上述した第1組立方法に使用することができる。また、一対の側板部26を互いに離間する向きに弾性変形させる場合にも、使用することができる。この場合、一対の係合片31の間隔を広げて一対の側板部26を互いに接近する軸方向に弾性変形させ、その状態を保持する。
この発明に係るころ軸受の実施例を示す断面図 同上の実施例の保持器の要部拡大断面図 同上の組立方法での取り付け治具の係合前の状態を示す斜視図 同上の取り付け治具の係合状態を示す断面図 同上の取り付け治具を取り外した状態を示す断面図 同上の環状側板に結合したピンをころに差し込む状態を示す断面図 同上の他の組立方法でのピンの結合を示す拡大断面図 同上の他の組立方法で使用される取り付け治具の変形例1を示す拡大断面図 同上の取り付け治具の変形例2を示す拡大断面図
符号の説明
11 内輪
12 外輪
13 ころ
13a 孔
14 軌道面
15 軌道面
16 鍔部
20 保持器
21 環状側板
22 環状側板
23 ピン
23a 雄ねじ
24 孔
24a 雌ねじ
25 スリット
26 側板部
27 係合凹部
28 固定孔
30 取り付け治具
31 係合片
32 連結体
33 蝶ナット
34 ナット
35 コイルばね

Claims (9)

  1. 内輪(11)と外輪(12)との間に複数のころ(13)が保持器(20)で周方向に間隔をおいて保持され、前記保持器(20)は、一対の環状側板(21、22)と、その一対の環状側板(21、22)の間に複数設けられ、前記ころ(13)を貫通し回転可能に支持するピン(23)とを備え、このピン(23)の一端部に形成した雄ねじ(23a)が、前記一方の環状側板(21)に形成した雌ねじ(24a)に結合され、前記ピン(23)の他端部が前記他方の環状側板(22)に固定されたころ軸受において、
    前記一方の環状側板(21)は、その外周部または内周部から前記雌ねじ(24a)を越えて軸方向にすき間をもって形成される径方向のスリット(25)を備え、前記スリット(25)により形成される一対の側板部(26)が軸方向に弾性変形可能とされ、前記一対の側板部(26)をそれぞれ軸方向に弾性変形させた状態で、前記ピン(23)の一端部の雄ねじ(23a)が前記雌ねじ(24a)に結合され、前記一対の側板部(26)を弾性復元させることにより、前記一対の側板部(26)の雌ねじ(24a)が前記ピン(23)の雄ねじ(23a)を軸方向に押圧することを特徴とするころ軸受。
  2. 前記スリット(25)が、前記一方の環状側板(21)の雌ねじ(24a)に向かって狭くなるテーパ状であることを特徴とする請求項1のいずれかに記載のころ軸受。
  3. 請求項1または2に記載のころ軸受の組立方法であって、前記一方の環状側板(21)の一対の側板部(26)を取り付け治具(30)で軸方向に弾性変形した状態に保持し、前記一方の環状側板(21)の各雌ねじ(24a)に前記ピン(23)の雄ねじ(23a)を結合した後、前記取り付け治具(30)を取り外して前記一対の側板部(26)を弾性復元させ、前記内輪(11)と前記外輪(12)の間に配置した前記複数のころ(13)に前記ピン(23)をそれぞれ貫通し、そのピン(23)の他端部を前記他方の環状側板(22)に固定したころ軸受の組立方法。
  4. 前記一対の側板部(26)は、その外周部または内周部の前記スリット(25)の両側にそれぞれ形成した係合凹部(27)を有し、前記両係合凹部(27)の間に前記取り付け治具(30)を掛け渡すように係合して、前記一対の側板部(26)を軸方向に弾性変形した状態に保持した請求項3に記載のころ軸受の組立方法。
  5. 前記係合凹部(27)を前記一対の側板部(26)の外周部または内周部の全周に形成した請求項4に記載のころ軸受の組立方法
  6. 前記取り付け治具(30)は、前記一対の側板部(26)の係合凹部(27)にそれぞれ係合する一対の係合片(31)と、この一対の係合片(31)を連結する連結体(32)とからなり、前記一対の側板部(26)の係合凹部(27)に前記係合片(31)をそれぞれ係合して、前記一対の側板部(26)を軸方向に弾性変形した状態に保持した請求項4または5に記載のころ軸受の組立方法。
  7. 前記取り付け治具(30)は、前記連結体(32)に前記一対の係合片(31)の間隔を調整する間隔調整手段を有することを特徴とする請求項4または5に記載のころ軸受の組立方法。
  8. 前記取り付け治具(30)は、前記連結体(32)がねじ棒であり、前記間隔調整手段が前記ねじ棒に軸方向移動可能に結合し前記係合片(31)の前記ねじ棒に対する位置を保持するねじ部材(33)である請求項7に記載のころ軸受の組立方法。
  9. 前記一対の側板部(26)に前記取り付け治具(30)の係合片(31)をそれぞれ係合し、前記取り付け治具(30)の前記間隔調節手段により前記一対の側板部(26)を軸方向に弾性変形させ、その取り付け治具(30)で前記一対の側板部(26)を軸方向に弾性変形した状態に保持した請求項7または8に記載のころ軸受の組立方法。
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JP2018059538A (ja) * 2016-10-01 2018-04-12 協和工業株式会社 締結部材、締結部材製造方法、締結部材取り扱い方法、及び締結方法

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