JP4715172B2 - 軸受装置の組み付け装置およびその組み付け方法 - Google Patents

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Description

この発明は、内軸の端部がかしめ加工されてリング体の組み付けが行われる軸受装置の組み付け装置、および、その組み付け方法に関する。
車軸用転がり軸受装置(ハブユニット)として知られるものに、ハブホイール(内軸)の軸部の外周に複列円すいころ軸受又は複列アンギュラ玉軸受が配設され、さらにハブホイールの軸部の端部側にスプライン付きのリング体(カプラー)が配設されたものがある。リング体は、内周側および外周側にスプラインが形成され、内周側のスプラインはハブホイールの外周とスプライン嵌合され、外周側のスプラインは、軸受装置の近傍に設けられた連結切替器とスプライン嵌合可能とされている。ハブホイール側のリング体と連結切替器とが嵌合状態で、連結切替器から回転駆動力がリング体を介してハブホイールに伝達され、軸受装置が駆動輪用として機能し、または、リング体において非嵌合状態に切り替えられて軸受装置が従動輪用として機能することができる。つまり、この軸受装置は、4輪駆動式に切り替えが可能となる自動車に適用されている。
このリング体のハブホイールへの組み付けは、まず、ハブホイールの軸部の外周に、ころ軸受の内輪部材を外嵌させ、その後、リング体を軸部の外周端部に外嵌させ、ハブホイールの端部の一部を径方向外方に広げるようかしめ加工して、内輪部材とリング体とをハブホイールに抜け止め固定している(例えば、特許文献1参照)。
特表2003−507683号公報(図1)
特許文献1の構成によれば、かしめ加工によりリング体が膨張し、その膨張量が大きすぎると、リング体の割れが発生するという問題点がある。また、リング体の外周側のスプラインは、前記の連結切替器とスプライン嵌合させるため、リング体の外周寸法を所定の精度内に収める必要がある。
そこで、この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、かしめ加工により組み付けを行う際のリング体の膨張を抑制し、しかも、リング体の外径寸法にばらつきがあっても、かしめ加工によるリング体の膨張量を一定値に抑えることのできる軸受装置の組み付け装置、および、その組み付け方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明の軸受装置の組み付け装置は、内輪部材が外嵌された内軸の外周端部側に、外周にスプラインが形成されているリング体が外嵌され、その内軸の外周端部が径外側にかしめ加工されて前記リング体と前記内輪部材とが当該内軸に抜け止め固定されて組み付けられる軸受装置の組み付け装置において、前記かしめ加工される際に前記リング体の外周に外嵌接触して当該リング体の拡径を防止する拘束リングを備え、前記リング体の外周に当接する前記拘束リングの内周当接面は、平滑面であることを特徴としている。このような構成の組み付け装置によれば、かしめ加工により組み付けを行う際のリング体の膨張を抑制することができ、精度の高い組み付けが可能となる。さらに、過度の膨張によるリング体の変形、割れを防止することができる。
また、前記リング体の外周にはスプラインが形成されているが、当該リング体の外周に当接する前記拘束リングの内周当接面は、平滑面である。これは、スプラインの底面よりも先端面の方が寸法精度が良いため、その先端面に拘束リングの内周当接面を接触させることで、リング体の歪みを矯正することができるためである。これにより、リング体の真円度を向上させることもできる。
また、前記拘束リングは、周方向に分割された複数個の拘束リングセグメントにより構成されるのも好ましい。この構成によれば、リング体の外径寸法にばらつきがあっても、かしめ加工によるリング体の膨張量を一定値に抑えることができる。つまり、リング体の膨張量は、拘束リングの内周面とリング体の外周面との隙間に関係し、隙間が大きいと膨張量も大きくなる。また、一般的にリング体(カプラー)の外径公差は軸受の内輪部材の公差と比べると広く設定されており、拘束リングの内周面は一定の内径寸法とされるため、拘束リングとリング体との隙間は製品毎で様々である。しかし、拘束リングが周方向複数に分割されているため、拘束リングの内径の変化が可能となり、リング体の外径公差を吸収することが可能となる。従って、拘束リングを取り替えることなく組み付け作業が行え、生産性の向上が可能となり、軸受装置の量産に適したものとなる。
また、前記拘束リングセグメントは、当該拘束リングセグメントの内周当接面と前記内軸の軸心との相対角度が変更されることなく、径方向に移動可能とされるのも好ましい。この構成によれば、拘束リングセグメントの内周当接面をリング体の外周に、常に面にて接触させることができ、リング体の膨張を抑えることができると共にリング体の傾きを確実に防ぐことができる。つまり、拘束リングがリング体を拘束するために縮径した際に、内周当接面が内軸の軸心に対して傾くと(内周当接面と内軸の軸心との相対角度が変化すると)、線接触状態となって不安定となり、周方向において偏った力がリング体に作用すると、リング体が傾いてしまう。しかし、本発明によれば、これを防止できる。
さらに、前記目的を達成するためのこの発明の軸受装置の組み付け方法は、内輪部材を外嵌させた内軸の外周端部側に、外周にスプラインが形成されているリング体を外嵌させ、その内軸の外周端部を径外側にかしめ加工して前記内輪部材と前記リング体とを当該内軸に抜け止め固定させる軸受装置の組み付け方法において、前記かしめ加工される際に、前記リング体の前記スプラインが形成されている外周に、拘束リングの平滑面からなる内周当接面を外嵌接触させ、当該リング体の拡径を防止することを特徴としている。このような構成の組み付け方法によれば、かしめ加工により組み付けを行う際のリング体の膨張を抑制することができ、精度の高い組み付けが可能となる。さらに、過度の膨張によるリング体の変形、割れを防止することができる。
また、前記組み付け方法において、前記リング体の外周にはスプラインが形成されているが、当該リング体の外周に当接する前記拘束リングの内周当接面は、平滑面である。これは、スプラインの底面よりも先端面の方が寸法精度が良いため、その先端面に拘束リングの内周当接面を接触させることで、リング体の歪みを矯正することができるためである。これにより、リング体の真円度を向上させることもできる。
また、前記拘束リングは、周方向に分割されて複数個の拘束リングセグメントにより構成され、各拘束リングセグメントを縮径方向に移動させて、当該拘束リングセグメントを前記リング体の外周に接触させるのも好ましい。この構成によれば、リング体の外径寸法にばらつきがあっても、かしめ加工によるリング体の膨張量を一定値に抑えることができる。さらに、リング体の外径寸法にばらつきがあっても、拘束リングを取り替えることなく組み付け作業が行え、生産性の向上が可能となり、軸受装置の量産に適する。
本発明の軸受装置の製造装置、および、その製造方法によれば、かしめ加工により組み付けを行う際のリング体の膨張を抑制することができ、精度の高い組み付けが可能となる。過度の膨張によるリング体の変形、割れを防止することができる。さらに、リング体の仕上がり外径寸法の影響を受けることなく、つまりリング体の外径寸法にばらつきがあっても、かしめ加工によるリング体の膨張量を一定に抑えることができ、寸法精度を高め、さらには、リング体の歪みを矯正することも可能となる。従って、品質が良く、しかも品質が安定した軸受装置を得ることが可能となる。リング体の外径寸法にばらつきがあっても、拘束リングを取り替えることなく組み付け作業が行え、生産性の向上が可能となり、軸受装置の量産に適する。
以下、この発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る軸受装置の組み付け装置の要部を示す断面側面図であり、組み付け装置にセットされかしめ加工されて軸受装置が組み付けられる状態を示している。
まず、軸受装置の構成について、図1により説明すると、1が車軸用転がり軸受装置(ハブユニット)であり、2は内軸(ハブホイール)、3は複列円すいころ軸受を示し、10が内軸2の一端部側のかしめ部である。
内軸2は、円筒状の軸部13と、軸部13の外周側の他端部に形成され図示しない車輪やブレーキロータが取り付けられるフランジ部12とを有する。フランジ部12の車輪等の取り付け面側の中央部には突出状のボス部26が形成され、ボス部26の端面には内軸2の軸心Cを中心とする凹部30が形成され、その凹部の凹部底面27は内軸2の軸心Cに直交する平面とされている。
内軸2の軸部13には複列円すいころ軸受3が外装され、さらに、この複列円すいころ軸受3よりも軸部13の先端部側である一端部にスプライン付きリング体(カプラー)4が外装され、軸部13の一端部の一部が径方向外方に広げられてかしめ部10が形成されている。
かしめ部10の、かしめ具8により径方向外方へ広げられる前の状態は、図示しないが、軸部13の一端部側の端面から突出するよう形成された短筒部とされている。また、リング体4が外装される軸部13の外周対応部には、スプラインが形成され、リング体4と軸部13とは、スプライン嵌合される。
複列円すいころ軸受3は、軸部13に外嵌され2列の内輪軌道を有する内輪部材7と、2列の外輪軌道を有する外輪部材9と、2列に配設される2つの転動体14a,14bとを有しており、外輪部材9の外周には径方向外向きのフランジ部15が形成されている。軸受装置は、このフランジ部15を介して図示しない車軸ケースに固定される。
そして、本発明の組み付け装置を用いて行う軸受装置の組み付け方法は、まず、内軸2の軸部13にころ軸受3の内輪部材7を外嵌させ、さらに、内軸2の軸部13の外周端部側にリング体4を外嵌させ、内軸2の外周端部2aをかしめ具8により径外側にかしめ加工して、内輪部材7とリング体4とを内軸2に抜け止め固定させることにより行われる。なお、内軸2の軸部13において、リング体4は、軸部13の軸心方向中央部に外嵌されたころ軸受3の内輪部材7に隣接して、側面同士が接触した状態で外嵌されている。
このかしめ加工は、図2に示すように、ころ軸受3の内輪部材7とリング体4とを外嵌させた内軸2を、水平状の基台16上に配置し、この内軸2の上方に設けたかしめ具8と、かしめ具8および内軸2の一端部に外嵌状となる拡径防止治具Aと、拡径防止治具Aを動作させる押圧駆動装置Bとにより行われる。
かしめ加工は、従来知られている揺動かしめにより行われる。つまり、ころ軸受3の内輪部材7とリング体4とを外嵌させた内軸2を、内軸2の軸心Cを鉛直方向として、水平状の基台16上に載置状として設置する。そして、内軸2の上方からかしめ具8を接近させ、内軸2の軸心Cと所定角度で傾斜させかつ当該軸心C廻りに回転するかしめ具8を、内軸2の一端部に当接させ、内軸2の一端部に設けた前記短筒部を押圧して外径方向に塑性変形させかしめ部10を形成する。塑性変形されたかしめ部10はリング体4の外側面を押し付けた状態とされている。
内軸2の基台16上への設置は、図2に示すように、平盤25上に水平状のベース板16aを設け、ベース板16a上に、内軸2の下端部の前記ボス部26を挿入状とする凹孔が中央部に形成されて上面が円環形状となる水平受け面24を有する受け台16bを設け、この水平受け面24上に内軸2のフランジ部12を載置し、内軸2を固定することができる。これにより、内軸2を安定させることができると共に、内軸2の軸心Cを鉛直方向に精度良く一致させることができる。
または、図3に示すように、内軸2の基台16上への設置は、平盤25上に水平状のベース板16aを設け、ベース板16a上に、上面が円形の水平受け面24となる縦断面凸形状の受け台16cを設け、この水平受け面24上に内軸2の前記凹部底面27を載置し、内軸2を固定することができる。これにより、内軸2を安定させることができると共に、内軸2の軸心Cを鉛直方向に精度良く一致させることができる。
そして、このかしめ加工を行う際に、組み付け装置が具備する拡径防止治具Aの拘束リング5を、リング体4の外周面に外嵌接触させ、かしめ加工により生ずるリング体4の拡径を防止する。
拡径防止治具Aは、傾斜して回転する軸状のかしめ具8を間隔をもって挿入状とさせる円環形状のブロック体であり、図4の縦断面図と図5の断面平面図に示すように、拡径防止治具Aは、上下面が水平面状とされた環状基盤17と、環状基盤17の下面外周側部に固着させた円環状のガイドブロック18と、環状基盤18に吊り下げ状に保持され環状のガイドブロック18の内周側に設けられた拘束リング5とを備える。
拡径防止治具Aの上部に、図2または図3に示すように、かしめ具8に外嵌状となる環状の押圧部材28と、その押圧部材28に外嵌状となって押圧部材28を昇降駆動させると共に押圧部材28に下方への押圧力を付与する固定状駆動ブロック29とを備える押圧駆動装置Bが設けられている。具体的には、拡径防止治具Aの環状基盤17の上面に押圧部材28が取り付けられ、押圧駆動装置Bは、環状基盤17を昇降移動させると共に環状基盤17に矢印Pに示すように下方への押圧力を生じさせる。
従って、押圧駆動装置Bの動作により環状基盤17が降下すると、ガイドブロック18および拘束リング5が降下する。そして、拘束リング5が軸受装置1の内軸2に外嵌させたリング体4に当接すると、押圧駆動装置Bの働きにより矢印Pに示すように、環状基盤17に下方向きの押圧力が作用し、その押圧力によりガイドブロック18を介して、拘束リング5が、リング体4を鉛直方向下向きに押圧すると共に径方向内方へ締め付けることができる。押圧駆動装置Bは、例えば、油圧を駆動源とすることができる。
図4と図5に示すように、拡径防止治具Aのガイドブロック18は、環状基盤17にボルト部材により固定され、ガイドブロック18の内周面は、下方へ拡径するテーパ円周面19とされている。拡径防止治具Aの拘束リング5は、図5に示すように、周方向に分割された複数個の拘束リングセグメント6により構成されている。図5においては4分割とされているが、その数は変更自在である。
拘束リングセグメント6の外円弧面21は、ガイドブロック18のテーパ内周面19のテーパ角度(傾斜角度)と等しい傾斜面を有しており、拘束リングセグメント6がガイドブロック18のテーパ内周面19に沿って摺動することができる。
拘束リングセグメント6の内面は、円弧面とされ、リング体4の外周に当接してリング体4の径方向外方への変形を防ぐための内周当接面6aと、リング体4の軸心方向上端面の外周縁部に当接してリング体4を内輪部材7側へ押圧する下方向きの円環面6bとを有し、拘束リングセグメント6の内面は、段付き円弧面となる。
各拘束リングセグメント6の半径方向の分割面は鉛直面とされ、分割面同士が隙間gを持って一つのリング状となり、拘束リングセグメント6は環状基盤17に上下間隔を持って対面状に保持されている。さらに、拘束リングセグメント6は、環状基盤17に対して接近離間自在であり、かつ、環状基盤17に対して径方向に拘束されることなく、径方向に小寸法だけ移動可能に保持されている。つまり、環状基盤17に形成したザグリ孔22と小貫孔23に小寸法だけ隙間を持って挿入させたボルト部材20の先端部に、拘束リングセグメント6を連結させている。そして、各拘束リングセグメント6は夫々独立しており、その他の拘束リングセグメント6の動作の影響を受けることなく、各拘束リングセグメント6が、軸受装置1のリング体4に当接することで、ガイドブロック18にガイドされながら、環状基盤17に接近可能であり、かつ、径方向内方に移動できる。
拡径防止治具Aの動作についてさらに説明すると、図1に示すように基台16上に配置した軸受装置1に対して、前記の押圧駆動装置Bの動作により上方位置から拡径防止治具Aを降下させ、拘束リングセグメント6(拘束リング5)の内周当接面6a(5a)または下方向きの円環面6bを、内軸2に外嵌させたリング体4の外周面または上面に接触させる。拡径防止治具Aをさらに降下させて、押圧駆動装置Bにより鉛直下向きの押圧力が作用すると、ガイドブロック18のテーパ内周面19により各拘束リングセグメント6を縮径方向に、径方向内方へ軸心Cに向かって、移動させ、ガイドブロック18のテーパ内周面19が、径方向内方向きの力と、下向きの力とを拘束リングセグメント6に作用させ、拘束リングセグメント6の内周当接面6aをリング体4の外周に押圧させリング体4を外周面側から締め付けることができる。さらに、拘束リングセグメント6の円環面6bにより、リング体4を鉛直方向下向きに押圧し、リング体4の姿勢をさらに安定させることができる。
拘束リングセグメント6は、ボルト部材20により、環状基盤17に接近離間自在に、かつ、環状基盤17に対して径方向に拘束されることなく保持されているため、拘束リングセグメント6は、拘束リングセグメント6の内周当接面6aと内軸2の軸心Cとの相対角度が変更されることなく径方向に移動可能(拡縮自在)とされる。つまり、図4に示すように、拘束リングセグメント6は、ガイドブロック18のテーパ内周面19に沿ってそのままの姿勢で平行移動することができ、拘束リングセグメント6を平行移動させることで、拘束リングセグメント6の内周当接面6aは、角度を変えることなく内径寸法をΦdからΦdに変化させることができる。従って、拘束リングセグメント6は、リング体4に対して、接触から押圧に至るまで、その内周当接面6aをリング体4の外周面に面にて接触させることができる。
なお、リング体4の外周にはスプライン11が形成されており、リング体4の外周に当接する拘束リング5(拘束リングセグメント6)の内周当接面5a(内周当接面6a)は、平滑面とするのが好ましい。さらに、軸受装置1側のリング体4の外周面の軸方向全長にわたって、拘束リングセグメント6の内周当接面6aを当接させており、拘束リングセグメント6の締め付け力によりリング体4が傾くことを防止することができる。
次に、前記の拡径防止治具Aを用いてリング体4を外周面から締め付けて、内軸2の端部2aに対してかしめ加工を施した際の、リング体4の外径膨張量の測定結果について図6により説明する。3種類の仕上がり外径寸法により得られたリング体(カプラー)4に対して、一つの拘束リング5を用いてかしめによる組み付けを行った。なお、これら3種類のリング体4は、規定の寸法公差内に収まる部品であり、また、拘束リング5の内径寸法は、図5に示すような所定の隙間gを有してリング状に配置された状態における内径寸法である。
そして、図6は、横軸に、リング体4と拘束リング5との隙間寸法を表し、縦軸にかしめ加工後のリング体4の外径膨張量を表したものである。図6に示すように、リング体4の外径寸法と拘束リング5の内周当接面5aの内径寸法とが同一である場合(横軸の値が0mm:矢印a)、リング体4の外径寸法が0.1mm小さい場合(横軸の値が0.1mm:矢印b)、および、リング体4の外径寸法が0.15mm小さい場合(横軸の値が0.15mm:矢印c)のいずれにおいても、リング体4の外径膨張量は0.055ミリ程度であり、リング体4の外径寸法にばらつきがあっても、リング体4の膨張量を一定値に抑えることができる。
つまり、軸受装置1側のリング体4の外径寸法に応じて拡径防止治具Aの拘束リング5の内径寸法が変化でき、しかも、前記の押圧駆動装置Bによる一定の押し付け力により、リング体4に対して一定の締め付け力が作用するため、リング体4の外径寸法が公差内でばらつきがあっても、または、たとえ拘束リング5の内周当接面5aが長期使用により摩耗して僅かに寸法変化しても、リング体4の膨張量を一定値に抑えることが可能となる。
この発明の一実施の形態に係る組み付け装置の要部を示す縦断面図である。 組み付け装置の縦断面図である。 他の実施の形態に係る組み付け装置の縦断面図である。 拘束リングを有する拡径防止治具の縦断面図である。 拘束リングを有する拡径防止治具の断面平面図である。 拘束リングを用いた場合のリング体の膨張量を示すグラフである。
符号の説明
1 軸受装置
2 内軸
2a 端部
3 円すいころ軸受
4 リング体(カプラー)
5 拘束リング
5a 内周当接面
6 拘束リングセグメント
6a 内周当接面
7 内輪部材
8 かしめ具
10 かしめ部
11 スプライン
A 拡径防止治具
C 軸心

Claims (5)

  1. 内輪部材が外嵌された内軸の外周端部側に、外周にスプラインが形成されているリング体が外嵌され、その内軸の外周端部が径外側にかしめ加工されて前記リング体と前記内輪部材とが当該内軸に抜け止め固定されて組み付けられる軸受装置の組み付け装置において、
    前記かしめ加工される際に前記リング体の外周に外嵌接触して当該リング体の拡径を防止する拘束リングを備え
    前記リング体の外周に当接する前記拘束リングの内周当接面は、平滑面であることを特徴とする軸受装置の組み付け装置。
  2. 前記拘束リングは、周方向に分割された複数個の拘束リングセグメントにより構成されている請求項1に記載の軸受装置の組み付け装置。
  3. 前記拘束リングセグメントは、当該拘束リングセグメントの内周当接面と前記内軸の軸心との相対角度が変更されることなく、径方向に移動可能とされている請求項2に記載の軸受装置の組み付け装置。
  4. 内輪部材を外嵌させた内軸の外周端部側に、外周にスプラインが形成されているリング体を外嵌させ、その内軸の外周端部を径外側にかしめ加工して前記内輪部材と前記リング体とを当該内軸に抜け止め固定させる軸受装置の組み付け方法において、
    前記かしめ加工される際に、前記リング体の前記スプラインが形成されている外周に拘束リングの平滑面からなる内周当接面を外嵌接触させ、当該リング体の拡径を防止することを特徴とする軸受装置の組み付け方法。
  5. 前記拘束リングは、周方向に分割されて複数個の拘束リングセグメントにより構成され、各拘束リングセグメントを縮径方向に移動させて、当該拘束リングセグメントを前記リング体の外周に接触させる請求項4に記載の軸受装置の組み付け方法。
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