JPWO2009057625A1 - オーディオ装置および楽曲検索方法 - Google Patents

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Abstract

保存された複数の楽曲の特徴量と再生履歴とを同時に把握可能として、ユーザの要求に応じた楽曲の選択を容易とすることが可能なオーディオ装置を提供すること。曲の検索指示時に、ディスプレイ装置(9)の表示画面上に、楽曲が有する特徴量に基づいて分類したグループを示す複数の選択ボタンを、それぞれ異なる位置に指示し、かつ、この選択ボタンの表示を、ユーザ履歴分析装置(10)が有した履歴値に応じた形状や色による表現要素を加えて表示する全体制御装置(11)を備えていることを特徴とするオーディオ装置とした。

Description

本発明は、保存した楽曲を分類し、選択画面上にそれを表示して選択可能としたオーディオ装置および楽曲検索方法に関するものである。
近年のオーディオ装置は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリといった大容量の記憶媒体を有しており、CDなどの音源の楽曲データを、圧縮手段(例えば、MP3、WMA、AAC、ATRAC3などの手法)を用いてデータ圧縮し記憶媒体に保存することで、膨大な曲数の楽曲データが記憶できるようになっている。
そこで、このような大量の楽曲を再生する際の、楽曲の選択が問題となる。従来、多数の楽曲の選択手法として、ツリー状に表現して選択する手法がよく知られている。これは、記憶媒体の種類、フォルダ、ファイルというように、徐々に絞り込んで選択する手法である。
しかしながら、大容量の記憶媒体に楽曲を保存した場合、これをツリーで表示しようとすると、同一の階層に多数のメニュー項目が存在することになる。例えば、1つの記憶媒体に500フォルダ3000曲を保存した場合、フォルダを示すメニュー項目として500項目が存在することになり、なかなか目的の楽曲(ファイル)に到達することができない。
そこで、従来、特開2002−27854号公報では、保存する楽曲を、その楽曲ごとに音楽的な特徴量を演算し、さらに、この特徴量に基づいて分類しておいて、キーボードなどにより検索条件を入力して、分類した楽曲を選択する技術が提案されている。
また、特開2003−68060号公報には、保存した楽曲を、利用者の評価と再生頻度とをそれぞれ軸とする2次平面上に点で示し、この表示画面上で選択することを可能とする技術が提案されている。
しかしながら、上述の特開2002−27854号公報に記載の技術では、楽曲を特徴量に基づいて検索することは可能であるが、この特徴量のみに基づく検索では、最近よく聴く曲といった、再生履歴に基づく選択を行うことができない。しかも、キーボードなどを用いて、特定の選択条件をテキストで入力する場合、特に、車載のオーディオ装置では、入力の機会が限られ、使い勝手に問題がある。
また、表示画面上で、XY2軸の一方に再生履歴を表示する特開2003−68060号公報に記載の技術では、再生履歴の変化と共に、プロットされる位置が変化してしまい、同じ楽曲のプロット位置が表示画面上で変化し、特定の特徴量の楽曲を選択するのが難しくなる。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、保存された複数の楽曲の特徴量と再生履歴とを同時に把握可能として、ユーザの要求に応じた楽曲の選択を容易とすることが可能なオーディオ装置および楽曲検索方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るオーディオ装置は、複数の楽曲を保存する楽曲保存装置と、これら楽曲を、あらかじめ設定された楽曲の特徴を表す特徴量に基づいて分析する楽曲分析装置と、この楽曲分析装置の分析結果を、前記楽曲と関連付けて保存する楽曲検索用情報保存装置と、前記分析結果に基づいて、前記楽曲を、前記特徴量に応じてあらかじめ設定された複数のグループに分類する分類装置と、前記楽曲保存装置に保存された楽曲を再生する再生装置と、楽曲再生時に、この再生に関する情報である再生履歴情報を、再生した楽曲と前記グループとの少なくとも一方に関連付けして保存する履歴分析装置と、前記楽曲保存装置に保存された楽曲の再生指示および検索指示の操作を実行可能な指示操作装置と、表示画面を備えるとともに、この表示画面からの入力が可能なタッチパネル機能を備えたディスプレイ装置と、検索指示時に、前記表示画面上に、前記複数のグループにそれぞれ対応して設定された複数の選択ボタンを、それぞれあらかじめ設定された位置に表示し、かつ、この選択ボタンの表示時に、この選択ボタンが対応するグループの前記再生履歴情報に応じた形状と色との少なくとも一方を含む表現要素を加えて表示する表示制御装置と、を備える。
また、前記履歴分析装置は、再生履歴情報として、再生頻度が高いほど大きな値となる履歴値を算出してもよい。
また、前記履歴分析装置は、楽曲の再生順序に応じ、最初に再生された楽曲の履歴値が大きくなるよう前記履歴値を算出してもよい。
また、前記履歴分析装置は、楽曲が最後まで再生されたか中断されたかにより、最後まで再生された楽曲の履歴値が大きくなるよう履歴値を算出してもよい。
また、前記履歴分析装置は、楽曲の再生時期が現在に近いか否かにより、現在に近いほど履歴値が大きくなるよう履歴値を算出してもよい。
また、前記表示制御装置は、前記再生履歴情報に応じた表現要素を加えて前記選択ボタンを表示するのにあたり、前記履歴値が大きいグループほど、前記選択ボタンの面積を大きく表示してもよい。
また、前記楽曲分析装置は、分析する前記特徴量として、第1特徴量と第2特徴量との2つの特徴量を有し、前記表示制御装置は、前記選択ボタンを、前記両特徴量を直交する2軸で表す表示画面上に、各グループの特徴量に応じた位置に配置して表示してもよい。
また、前記楽曲分析装置は、前記特徴量として、楽曲の音圧の変動に比例する第1特徴量と、楽曲中の音圧の平均値に比例する第2特徴量と、を用いて楽曲の分析を行ってもよい。
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る楽曲検索方法は、楽曲の音楽的な特徴量を求め、得られた特徴量を楽曲に関連付けて保存する分析ステップと、保存された楽曲の再生に伴い、再生に関する情報を数値化した履歴値を算出する履歴値算出ステップと、楽曲検索時に、タッチパネル上に、分類された各グループを表示する選択ボタンを表示するとともに、この選択ボタンを、前記履歴値に対応させた形状や色による表示要素を加えて表す表示ステップと、を備える
本発明の実施の形態の実施例1のオーディオ装置Aの構成を示すブロック図である。 実施例1のオーディオ装置Aにおいて楽曲検索用情報保存装置3に、第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syが、楽曲に関連付けされて保存される態様の説明図である。 実施例1において、第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syと、これら特徴量Sx,Syに応じて分類された第1〜第9グループG0〜G8との関係を示す特性図である。 実施例1において、表示画面9aに第1〜第9選択ボタン100〜108を表示させた一例を示す説明図である。 実施例1においてメディア駆動装置1により楽曲の再生を行ったときの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1において内部楽曲保存装置2に保存された楽曲を再生したときの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1における楽曲検索処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 メディア駆動装置
2 内部楽曲保存装置(楽曲保存装置)
3 楽曲検索用情報保存装置(分類装置)
4 楽曲再生装置
5 スピーカ装置
6 リスト情報保存装置(情報保存装置)
7 楽曲分析装置
8 ユーザインタフェース装置
9 ディスプレイ装置(指示装置、ディスプレイ装置)
9a 表示画面
10 ユーザ履歴分析装置(履歴分析装置)
11 全体制御装置(表示制御装置)
100 第1選択ボタン
101 第2選択ボタン
102 第3選択ボタン
103 第4選択ボタン
104 第5選択ボタン
105 第6選択ボタン
106 第7選択ボタン
107 第8選択ボタン
108 第9選択ボタン
A オーディオ装置
GR 合計値
Sx 第1特徴量
Sy 第2特徴量
RR 履歴値
以下、本発明のオーディオ装置の実施の形態を説明する。
この実施の形態のオーディオ装置は、複数の楽曲を保存する楽曲保存装置(2)と、これら楽曲を、あらかじめ設定された楽曲の特徴を表す特徴量に基づいて分析する楽曲分析装置(7)と、この楽曲分析装置(7)の分析結果を、前記楽曲と関連付けて保存する楽曲検索用情報保存装置(3)と、前記分析結果に基づいて、前記楽曲を、前記特徴量に応じてあらかじめ設定された複数のグループに分類する分類装置(3)と、前記楽曲保存装置(2)に保存された楽曲を再生する再生装置(4)と、楽曲再生時に、この再生に関する情報である再生履歴情報を、再生した楽曲と前記グループとの少なくとも一方に関連付けして保存する履歴分析装置(10)と、前記楽曲保存装置(2)に保存された楽曲の再生指示および検索指示の操作を実行可能な指示操作装置(9)と、表示画面(9a)を備えるとともに、この表示画面(9a)からの入力が可能なタッチパネル機能を備えたディスプレイ装置(9)と、検索指示時に、前記表示画面(9a)上に、前記複数のグループにそれぞれ対応して設定された複数の選択ボタン(100〜108)を、それぞれあらかじめ設定された位置に表示し、かつ、この選択ボタン(100〜108)の表示時に、この選択ボタン(100〜108)が対応するグループの前記再生履歴情報に応じた形状と色との少なくとも一方を含む表現要素を加えて表示する表示制御装置(11)と、を備えていることを特徴とするオーディオ装置である。
図1〜図8に基づいて本発明の最良の実施の形態として実施例1のオーディオ装置Aについて説明する。
まず、実施例1のオーディオ装置Aの構成を説明する。
この実施例1のオーディオ装置Aは、車載されたもので、図1に示すように、メディア駆動装置1、内部楽曲保存装置2、楽曲検索用情報保存装置(分類手段)3、楽曲再生装置4、スピーカ装置5、リスト情報保存装置6、楽曲分析装置7、ユーザインタフェース装置8、ディスプレイ装置(指示操作装置)9、ユーザ履歴分析装置10、全体制御装置(表示制御装置)11を備えている。
メディア駆動装置1は、車両外から持ち込んだ記憶媒体(CD(Compact Discの略である)、MD(Mini Discの略)、DVD(Digital Versatile Disc))などを駆動すると同時に、それらの記憶媒体に保存された楽曲データを再生することができる情報に変換する機能を有している。
内部楽曲保存装置2は、書き換え可能な磁気記憶媒体であるハードディスクドライブ(Hard disk drive)やフラッシュメモリなどで構成されており、メディア駆動装置1において再生される外部記憶媒体に保存された楽曲データを保存する。なお、保存時には、楽曲の音響情報をアナログディジタル変化したPCMデータで保存する場合もあるが、本実施例1では、保存量を増やすために圧縮して保存するものとする。また、それぞれの楽曲に付加的に加えられている各種情報(例えば、タイトル名やアーティスト名、ジャンルなどを持ったTAGなど)が存在する場合には、これらの情報は、メタデータとして、楽曲検索用情報保存装置3に保存する。
楽曲検索用情報保存装置3は、それぞれの楽曲データに付加された情報(メタデータ)と、楽曲分析装置7によって分析された分析結果と、が関連付けられて保存されるとともに、詳細は後述するが、分析結果が示す特徴量(Sx,Sy)に応じて、楽曲を後述する第1グループG0,第2グループG1,第3グループG2,第4グループG3,第5グループG4,第6グループG5,第7グループG6,第8グループG7,第9グループG8の9つのグループG0〜G8に分類する。
なお、付加情報は、楽曲再生時に、全体制御装置11により読み出されて、ディスプレイ装置9に表示されるようになっている。
また、楽曲検索用情報保存装置3は、検索時に、分類した各グループG0〜G8に対応する後述する各選択ボタン100〜108が選択されたときには、対応するグループG0〜G8に含まれる楽曲のリスト一覧に相当する情報(楽曲情報とその保存先の一覧)を出力する機能を有している。
楽曲再生装置4は、全体制御装置11の指示に従い、内部楽曲保存装置2に保存されている楽曲データ、およびメディア駆動装置1で駆動される外部記憶装置(図示省略)に記憶されている楽曲データを取得し、その楽曲データを再生する。なお、楽曲データが圧縮されている場合には、それぞれの圧縮方法に準拠した方法にて圧縮を解除(デコード)しPCMデータとして出力する機能を持っている。
リスト情報保存装置6は、楽曲検索用情報保存装置3によって内部的に作成した再生曲のリストの情報を保存する機能を持っている。また、ユーザが作成した楽曲再生リストを保存する機能も有している。
楽曲分析装置7は、楽曲のPCMデータを分析して、楽曲の音楽的な特徴を表す特徴量を算出する。
楽曲の分析は、本実施例1では、内部楽曲保存装置2に楽曲が保存されるときに楽曲ごとに行われ、本実施例1では、楽曲の保存は、メディア駆動装置1に挿入されたメディアに保存されている楽曲が再生されるときに行われる。なお、この分析は、メディア駆動装置1による再生時以外にも、メディア駆動装置1に、メディアが挿入されたときや、図外の外部楽曲保存装置が接続されたときに行ってもよい。
この楽曲分析において、本実施例1では、特徴量として、第1特徴量Sxと第2特徴量Syとを算出する。
第1特徴量Sxは、曲全体の音圧変動の大きさに比例して、音圧変動が大きい場合に大きく、音圧変動が小さい場合に小さくなる値であって、楽曲の「クールさ」の程度を表している。
一方、第2特徴量Syは、曲全体の音圧平均値に比例して、音圧平均値が大きい場合に大きく、音圧平均値が小さい場合に小さくなる値であって、楽曲の「力強さ」あるいは「激しさ」の程度を表している。
なお、第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syが小さい場合、「穏やかさ」あるいは「癒し系度」が高いと表現することができる。
また、このように算出された第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syは、楽曲に関連付けられ、図2に示すように、保存先ならびにファイル名と共に楽曲検索用情報保存装置3に保存される。
さらに、楽曲検索用情報保存装置3では、前述したように、2つの特徴量Sx,Syに基づいて、保存された楽曲を第1グループG0〜第9グループG8の9つのグループに分類する。
すなわち、図3に示すように、前述の各グループG0〜G8は、両特徴量Sx,Syを、それぞれ3段階に分ける閾値x2,x4,y2,y4を設定することで、図示のように分類されている。
例えば、第1グループG0は、力強いが穏やかな曲調のグループであり、第3グループG2は、力強くクールな曲調のグループであり、第7グループG6は、穏やかで癒し系の曲調のグループであり、第9グループG8は、穏やかであるがクールな曲調のグループと表現することができる。
ユーザ履歴分析装置10は、ユーザが、内部楽曲保存装置2に保存した楽曲を再生した場合に、楽曲検索用情報保存装置3から、その楽曲に関連付けられた両特徴量Sx,Syを取得し、かつ、両特徴量Sx,Syに該当する各グループG0〜G8に対して、楽曲の再生履歴情報を数値化した値である履歴値RRを演算して保存する。
履歴値RRは、内部楽曲保存装置2に保存された楽曲が再生された際に、その楽曲に対して与えられる値であり、楽曲の最後まで再生された場合には、RR=2が与えられ、一方、途中で中断された場合には、RR=1が与えられる。
さらに、本実施例1では、履歴値RRに、再生順重み付けと、再生時期重み付けとの2通りの重み付けを行っている。
再生順重み付けは、再生時に最初に再生された楽曲か、連続再生の2番目以降の再生かで重み付けを行うものであって、最初に再生された楽曲には、履歴値RRに「2」を加算し、2番目以降に再生された楽曲には、履歴値RRに「1」を加算する。
再生時期重み付け処理は、再生時期が現在から過去に設定数だけ遡った設定数の楽曲に対して、再生時期が、最近側か古い側かに応じて重み付けを行う処理である。
具体的には、再生時期が、最近から設定数に含まれる楽曲のうち、最近側の半分の楽曲には、履歴値RRに「1.0」を乗じる重み付けを行い、一方、古い側の半分の楽曲には、履歴値RRに「0.1」を乗じる重み付けを行う。なお、設定数としては、例えば、数十から数百の範囲の数とし、例えば、200曲とする。
ユーザインタフェース装置8は、ユーザと全体制御装置11との間で、ディスプレイ装置9の表示機能によるユーザへの視覚情報の提示と、ディスプレイ装置9のタッチパネル機能によるユーザによる入力および指示とのやり取りを行う。
このディスプレイ装置9は、図4に示す長方形状の表示画面9aを有している。また、この表示画面9aには、タッチパネル機能が与えられている。
すなわち、表示画面9aには、オーディオ装置Aの各種作動を制御するための複数種類の操作画面が表示され、その画面上の選択ボタン(100〜108など)をユーザが押して指示操作を行うのに対応して、例えば、楽曲の検索や再生などが、実行される。
ここで、図4に示しているのは、検索時の画面であり、前述の第1〜第9グループG0〜G8を選択する第1選択ボタン100,第2選択ボタン101,第3選択ボタン102,第4選択ボタン103,第5選択ボタン104,第6選択ボタン105,第7選択ボタン106,第8選択ボタン107,第9選択ボタン108が表示されている状態を示している。
全体制御装置11は、上記の各装置1〜10の作動を制御すると共に、ユーザインタフェース装置8を介したユーザの操作を実現する機能を持っている。
そこで、以下に、全体制御装置11による処理の流れをフローチャートに基づいて説明する。
まず、メディア駆動装置1を用いた楽曲の再生が指示された場合の、再生処理の流れを図5のフローチャートにより説明する。
この場合の再生処理は、メディア駆動装置1に、CDなどの録音対象の楽曲データを有したメディアが挿入されるか、あるいは、ディスプレイ装置9の表示画面9aにおいて、この再生を指示する操作が行われた場合に実行される。
上記のいずれかの操作により、ステップS1において、楽曲再生の判定が成されると、ステップS2に進んで、全体制御装置11は、このメディアからPCMデータのリッピングを開始するとともに、楽曲再生装置4に、楽曲データ(PCMデータ)を送り楽曲の再生を開始し、これらの動作を続行する。
次に、ステップS3に進んで、内部楽曲保存装置2への楽曲の保存(録音)ならびに楽曲分析装置7における楽曲分析の開始を指示する。
さらに、ステップS4に進んで、楽曲データが存在する場合、ステップS5の録音処理とステップS6の分析処理とを並列に実行する。すなわち、全体制御装置11では、上記の再生と同時に、楽曲データの圧縮処理を行って内部楽曲保存装置2に逐次保存し(ステップS5)、かつ、これと並列に、楽曲分析装置7に対してPCMデータを送付して分析処理を実行させる(ステップS6)。なお、圧縮処理および分析処理は、再生速度のN倍速で行うようにしてもよい。
楽曲分析装置7における分析は、前述のように楽曲全体の音圧変動に比例した第1特徴量Sxと、楽曲全体の音圧平均値に比例した第2特徴量Syとを取得する処理である。
また、このステップS5およびステップS6の録音処理および分析処理は、この再生中の楽曲について、楽曲データの全てのデータについて処理を行うまで、すなわち、ステップS4においてNOと判定されるまで繰り返し実行される。
次に、1曲目の再生が終了してステップS4においてNOと判定されると、ステップS7に進んで内部楽曲保存装置2に楽曲データをファイルとして保存する。
さらに、ステップS8に進んで、楽曲分析装置7による分析を終了して第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syを確定し、楽曲検索用情報保存装置3に、これら特徴量Sx,Syを、楽曲に関連付けして保存する。以上の、ステップS6〜S8の処理が分析ステップに相当する。
そして、ステップS9に進んで、メディア駆動装置1において引き続き再生可能な楽曲の存在(次曲)の有無を確認し、次曲が存在していれば、次曲について、ステップS2〜S8の処理を実行して、再生、録音、分析、分析結果の保存を実行する。以上の処理を、次曲の存在が無くなるまで繰り返す。
次に、内部楽曲保存装置2に保存された楽曲を再生したときの処理を図6のフローチャートにより説明する。
なお、この場合の再生指示は、ディスプレイ装置9の表示画面9aに表示された再生指示ボタンを押す操作が行われることで実行されるものとする。
まず、再生指示が成されると、ステップS11からステップS12に進んで、再生処理を実行する。
そして、ステップS13により再生終了判定が成されると、ステップS14に進んで、再生情報を取得し、この再生情報をユーザ履歴分析装置10に送る。
ここで、再生情報とは、前述のように、再生を中断したか最後まで再生したかの情報、再生の順番である、連続再生の最初の曲か、2番目以降の再生かの情報、および再生時期の情報、である。
次のステップS15では、ユーザ履歴分析装置10において、再生情報に基づいて履歴値RRを算出する。なお、このステップS14、S15の処理が履歴値算出ステップに相当する。
この履歴値RRは、前述のように、最後までの再生の場合には「2」が、中断の場合には「1」が与えられる。さらに、最初の再生の場合には、「+2」、2番目以降の再生の場合には、「+1」を与える重み付けが行われる。さらに、最近再生された200曲に対し、再生時期が最近側の100曲には、「1.0」を乗じ、古い側の100曲には、「×0.1」を乗じる重み付けが成される。
次のステップS16では、楽曲検索用情報保存装置3から、今回再生した楽曲の第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syを取得し、この楽曲が属するグループとステップS15で得られた履歴値RRとを関連付けて保存する。
次に、楽曲検索時の処理である楽曲検索処理の流れを図7のフローチャートにより説明する。
ディスプレイ装置9の表示画面9aでは、図示は省略するが、楽曲検索を指示する検索指示ボタンが表示され、この検索指示ボタンが押されることで実行が開示される。
この検索指示が成された場合、ステップS22に進んで、ユーザ履歴分析装置10に保存されている履歴値RRと、その履歴値RRを有する楽曲が属するグループと、を読み取り、第1〜第9グループG0〜G8ごとに、そのグループに属する楽曲が有する履歴値RRの合計値GRを算出する。
ステップS23では、全体制御装置11において、合計値GRに基づいて、各グループG0〜G8を示す第1〜第9選択ボタン100〜108の半径を算出する。
さらに、ステップS24では、全体制御装置11が、ステップS23で得られた半径で各選択ボタン100〜108を表示する信号を、ユーザインタフェース装置8を介してディスプレイ装置9に出力する。
この出力により、ディスプレイ装置9の表示画面9aでは、図4に示すように、横軸を第1特徴量Sxをとし、縦軸を第2特徴量Syとする長方形の2次元画面上において、3列3行を成すあらかじめ設定された位置に、各選択ボタン100〜108が、合計値GRに応じた半径で表示される。以上の、ステップS22〜S24の処理が表示ステップに相当する。
図4に示す例では、第2グループG1と第7グループG6の合計値GRが最も大きく、次に、第6グループG5の合計値GRが大きく、次に、第1グループG0,第3グループG2,第9グループG8の合計値GRが同程度で大きく、第4グループG3,第5グループG4の合計値GRが最も小さいのが分かる。
すなわち、ユーザは、第2グループG1と第7グループG6とに属する楽曲について、再生回数が多く、かつ、楽曲の最後まで聴いた傾向が強く、かつ、最初に再生した傾向が強く、かつ、最近再生した傾向が強い、といえる。したがって、第2グループG1と第7グループG6とが、ユーザの嗜好に最も合致したグループといえる。
次に、各選択ボタン100〜108の選択が行われた場合の処理について説明する。
本実施例1では、各選択ボタン100〜108のいずれかが選択された場合、全体制御装置11は、リスト情報保存装置6に保存された再生リストを一覧表示する。この再生リストは、各選択ボタン100〜108の選択されたものに対応するグループG0〜G8に含まれる楽曲のデータ(曲名や演奏者など)を、履歴値RRの大きさの順に一覧表示したものである。
さらに、上記再生リストの表示とともに、一覧表示順の再生と、ランダム再生と、を選択するボタンも表示する。
そこで、ユーザは、以下の3通りの再生方法を選択することができる。
第1の再生方法は、一覧表示されたリストの特定の楽曲の表示部分を押して、特定の楽曲を選択的に再生させる方法である。
第2の再生方法は、表示されたリストの順番に再生する方法である。この再生は、上述の一覧表示順の選択ボタンが押されることで実行が開始される。
第3の再生方法は、リストの表示順に関係なく、該当するグループに含まれる楽曲をランダムに再生する方法である。この再生は、上述のランダム再生の選択ボタンが選択されることで実行される。
次に、実施例1の作用を説明する。
(メディアに保存された楽曲の再生時)
CDなどのメディアに保存された楽曲の再生時には、そのメディアをメディア駆動装置1に挿入すると、全体制御装置11は、このメディアからPCMデータのリッピングを開始し、楽曲再生装置4による再生が開始される(ステップS2)。
そして、再生と並行して、内部楽曲保存装置2への楽曲の保存(録音)と、楽曲分析装置7における楽曲分析が行われる(ステップS3)。
この楽曲の分析では、楽曲全体の音圧変動に比例した第1特徴量Sxと、楽曲全体の音圧平均値に比例した第2特徴量Syとが求められる。
これら特徴量Sx,Syは、楽曲検索用情報保存装置3に、楽曲に関連付けして保存される。
(保存された楽曲の再生時)
内部楽曲保存装置2に保存した楽曲の再生時には、再生終了時点で、再生情報である履歴値RRが算出され(ステップS15)、この履歴値RRが、その楽曲が属するグループに関連付けてユーザ履歴分析装置10に保存される(ステップS16)。
(検索時)
ユーザが検索を指示した際には、ディスプレイ装置9の表示画面9aにおいて、図4に示す第1〜第9選択ボタン100〜108が、両特徴量Sx,Syに応じた位置表示される。その際、第1〜第9選択ボタン100〜108の半径は、そのグループに含まれる楽曲の履歴値RRの合計値GRが大きいほど大きく表示される。
したがって、ユーザは、表示画面9aにおける各選択ボタン100〜108の位置により、これら選択ボタン100〜108が示すグループG0〜G8に含まれる楽曲の音楽的特徴、すなわち、「力強い」「クール」「穏やか」「癒し系」などの特徴を短時間に把握することができる。さらに、各選択ボタン100〜108の大きさ(半径)により、再生頻度、言い換えるとユーザの嗜好に合致しているか否かを、視覚的に短時間で認識することができる。
そして、ユーザが、各選択ボタン100〜108のいずれかを押した場合には、押された選択ボタンに対応するグループ、すなわち、各グループG0〜G8のいずれかのグループに含まれる楽曲の一覧が表示される。
この場合、本実施例1では、履歴値RRが大きいものから順に並んだ再生リストが表示されるとともに、その再生リストの順番で自動的に再生が開始される。
また、この再生リストのうちで、任意の楽曲が選択された場合には、その楽曲を先頭として、リスト順に再生が開始される。
以上説明してきたように、本実施例1では、内部楽曲保存装置2に、多数の楽曲が保存されたものにおいて、楽曲の保存時に、楽曲の音楽的な特徴を示す第1特徴量Sxと第2特徴量Syとに基づいて、楽曲を9種類の異なるグループG0〜G8に分類しておき、検索時には、これらのグループG0〜G8を選択することができる円形の選択ボタン100〜108を、表示画面9a上に表示するとともに、その半径を、再生頻度が高く、かつ、最後まで再生し、かつ、再生順が最初であり、再生時期が最近のものほど、高い値となる履歴値RRの合計値GRに応じた大きさで表示するようにした。
よって、ユーザは、楽曲の検索時に、保存された多数の楽曲の中から、表示される各選択ボタン100〜108が示す特徴量と、その選択ボタン100〜108に対応するグループG0〜G8に対するユーザ自身の再生傾向とを短時間に認識することができ、ユーザの嗜好に応じたグループG0〜G8の選択およびこれらグループG0〜G8に含まれる楽曲の選択が容易となる。
さらに、本実施例1では、履歴値RRが、再生頻度が高いほど大きな値となり、かつ、複数の楽曲を再生した場合に、最初に再生された曲ほど大きな値となり、かつ、再生時に中断した曲よりも最後まで再生した曲ほど大きな値となり、かつ、再生時期が最近のものほど大きな値となるようにした。
したがって、履歴値RRに、ユーザの嗜好を確実に強く反映させることができる。そして、各選択ボタン100〜108の半径が、各グループG0〜G8に含まれる楽曲の履歴値RRの合計値GRにより決定するようにしたため、各選択ボタン100〜108の大きさに、ユーザの嗜好を確実に強く反映させることができる。
加えて、上述のように、両特徴量Sx,Syに応じて複数に分類した各グループG0〜G8を選択する各選択ボタン100〜108を、合計値GRが大きいほど面積を大きく表示するようにしたため、直感的に再生頻度の高さ、つまり、ユーザの嗜好を明確に認識しやすい。すなわち、大きさの違いの認識は、丸や四角や三角などの形状の違いや色の違いを認識するよりも、直感的な違いの認識が可能であり、より直感的で正確な再生頻度の認識が可能となる。
また、本実施例1では、両特徴量Sx,Syにより分類した各グループG0〜G8に対応する各選択ボタン100〜108を、両特徴量Sx,Syを直交する2軸で表す表示画面)aにおいて、両特徴量Sx,Syに応じた位置に配置するようにした。このように、各選択ボタン100〜108は、常に一定の位置に配置され、表示位置が変化しないため、表示位置が変化するものと比較して、各選択ボタン100〜108が示すグループG0〜G8の音楽的特徴の認識を短時間に行うことができ、ユーザの検索が容易となる。
さらに、本実施例1では、楽曲の音楽的特徴を表す特徴量として、楽曲全体の音圧変動を示す第1特徴量Sxと、楽曲全体の音圧の平均値を表す第2特徴量Syと、を用いるようにしたため、楽曲を、「力強さ」あるいは「激しさ」、「ビートの強さ」や「メリハリの強さ」、「穏やかさ」や「癒し系」を基準に複数に分類することができる。したがって、楽曲を、ユーザにわかりやすく分類することができる。
しかも、上述の両特徴量Sx,Syとして、楽曲の全体に亘って算出した値を用いるようにしたため、楽曲の一部から、両特徴量Sx,Syを求めるものと比較して、楽曲の音楽的特徴を、正確に算出することができる。すなわち、楽曲の一部から両特徴量Sx,Syを算出する場合、算出対象の部分の相違、例えば、楽曲のイントロ部分やさび部分などの違いにより、特徴量が異なって算出されるおそれがあるのに対し、そのような不具合を回避することができる。
次に、本実施例1のオーディオ装置は、下記の効果を得ることができる。
本実施例1のオーディオ装置では、楽曲の検索指示時に、ディスプレイ装置の表示画面上に、特徴量に応じて分類した複数のグループに対応する選択ボタンをあらかじめ設定された位置に表示し、しかも、各選択ボタンを、対応する各グループの再生履歴情報に応じた形状や色による表現要素を加えて表示する。
したがって、ユーザは、選択ボタンの位置により、例えば、「激しい曲」や「癒し系の曲」などの音楽的特徴に応じて分類されたグループを認識することができるとともに、選択ボタンの形状と色との少なくとも一方を含む表現要素を加えた表示に基づいて、ユーザ自身の再生の傾向を示す再生履歴情報を直感的に、すなわち短時間に正確に認識することができる。
よって、ユーザは、再生したい楽曲の分類と、ユーザ自身の再生傾向と、に応じて複数の選択ボタンから任意の選択ボタンを選択し、任意のグループを選択し、そのグループに含まれる楽曲を選択することができる。
このように、本実施例1のオーディオ装置では、楽曲の検索時に、保存された多数の楽曲の中から、表示される選択ボタンが示す特徴量と、その選択ボタンに対応するグループに含まれる楽曲に対するユーザ自身の再生傾向と、を短時間に認識して選択することが可能となり、ユーザの要求に対応したグループに含まれる楽曲の選択が容易となる。
さらに、本実施例1のオーディオ装置では、再生履歴情報として、再生頻度が高いほど大きな値となる履歴値を用いるようにしたため、再生履歴情報の数値化処理が容易であるとともに、ユーザの嗜好を履歴値、ひいては選択ボタンの表示に反映させることができる。
本実施例1のオーディオ装置では、複数の楽曲を再生した場合に、ユーザの嗜好が顕著に反映されやすい最初に再生された曲の履歴値が、2番目以降に再生されたものよりも大きくなるようにしたため、再生された楽曲の履歴値が一定の場合と比較して、履歴値に、ユーザの嗜好をいっそう反映させることができ、選択ボタンの表示に加える形状や色による表現要素に、いっそうユーザの嗜好を反映させて表示させることが可能となる。
本実施例1のオーディオ装置では、再生された楽曲でも、最後まで再生されたか中断されたかに基づいて、最後まで再生された楽曲の履歴値が大きくなるようにしたため、再生された楽曲の履歴値が一定の場合と比較して、履歴値に、ユーザの嗜好をより正確に反映させることができ、これにより、選択ボタンの形状にユーザの嗜好を反映させて表示させることが可能となる。
本実施例1のオーディオ装置では、楽曲の再生時期が現在に近いか否かにより、現在に近いほど履歴値が大きくなるようにしたため、再生された楽曲の履歴値が一定の場合と比較して、履歴値に、ユーザの最近の嗜好を反映させることができ、これにより、選択ボタンの形状にユーザの最近の嗜好を反映させて表示させることが可能となる。
本実施例1のオーディオ装置では、複数に分類した各グループの選択ボタンを、履歴値が大きいほど選択ボタンの面積を大きく表示するようにしたため、直感的に再生頻度の高さを明確に認識しやすい。すなわち、大きさの違いの認識は、丸や四角や三角などの形状の違いや色の違いを認識するよりも、違いの程度を直感的に認識することが可能であり、より直感的で正確な再生頻度の認識が可能となる。
本実施例1のオーディオ装置では、選択ボタンは、第1・第2の2つの特徴量を2軸で表す表示画面上において、両特徴量に応じた位置に配置されるため、常に一定の位置に配置される。このように選択ボタンの位置が変化しないため、ユーザは、選択したい特徴量を選択可能な選択ボタンを、短時間に正確に認識でき、ユーザの要求に応じた楽曲の選択が容易となる。
本実施例1のオーディオ装置では、楽曲分析装置は、第1特徴量により、楽曲の持つ「力強さ」あるいは「激しさ」の程度を判定し、第2特徴量により、楽曲の持つ「ビートの強さ」や「メリハリの強さ」の程度を判定して、これに基づいて複数の分類することができる。よって、検索時に、ユーザの要求に応じた選択を可能とする。
例えば、特徴量としてテンポを用いた場合、このテンポは、あらゆるジャンルの音楽で一致する可能性が高く、テンポだけでは、ユーザの要求に応じた楽曲を選択するのが難しい。それに対して、本発明では、楽曲の音楽的特徴を示す第1特徴量および第2特徴量に基づいて分類を行うため、ユーザは、そのとき聴きたいグループの選択を、より正確に行うことが可能となる。
また、本実施例1の楽曲検索方法は、次の効果を得ることができる。
本実施例1の楽曲検索方法では、分析ステップと履歴値算出ステップと表示ステップを実行することにより、音楽的特徴量とユーザの再生傾向とを反映させた複数の選択ボタンが表示されるため、楽曲の選択時に、保存された多数の楽曲の中から、楽曲が有する特徴量と自身の再生傾向とを短時間に認識して選択することが可能となり、ユーザの要求に応じた楽曲の選択が容易となる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態の実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、実施例1では、オーディオ装置として、車載のオーディオ装置に適用した例を示したが、これに限定されない。例えば、オーディオ装置に適用する場合でも、車載のものに限らず、携帯式や室内据え置き式のオーディオ装置にも適用することができる。さらに、オーディオ装置に限らず、パーソナルコンピュータなどにおいて、単に分析機能として与えてもよいし、あるいは、再生機能と一緒に搭載してもよい。
また、実施例1では、内部楽曲保存装置2としてハードディスクドライブを用いた例を示したが、これ以外の記憶媒体を用いることもできる。
また、実施例1では、内部楽曲保存装置2に保存した楽曲を、9種類のグループG0〜G8に分類する例を示したが、この分類する数は、これに限定されるものではなく、2以上の複数であればよい。
したがって、選択ボタンとしても、実施例1では、9個の第1〜第9選択ボタン100〜108を示したが、その数は、9に限定されるものではなく、2以上の複数であればよい。
さらに、選択ボタンとして、実施例1では、表示画面9a上に、円形に表示する例を示したが、これに限定されるものではなく、楕円や、他の多角形形状や、花模様などのイメージであってもよい。
また、選択ボタンを、再生履歴情報に応じた形状や色などの表現要素を加えて表示するのにあたり、実施例1では、合計値GRの大きさに応じて半径を決定するようにした例を示したが、これに限定されるものではない。
すなわち、形状による表現要素を加える場合でも、大きさの変化で表示するだけではなく、形状自体を変えて表示してもよい。具体的には、合計値GRが最も小さいものは、三角形で、合計値GRの大きさが閾値を超えるに応じて、多角形の角数を増加して表示したり、あるいは、合計値GRが大きなものに、特徴的な形状、例えば、星形を与えるようにするなどしてもよい。
さらに、選択ボタンに加える表現要素としては、形状の変化だけでなく、色で与えるようにしてもよい。例えば、あらかじめ設定された色において、合計値GRに応じて濃さを変化させてもよい。具体的には、合計値GRが最も小さなものを「白」で表示する一方、合計値GRが最も大きなものを「黒」で表示するとともに、その中間は、濃さを異ならせた複数の「灰色」で表示するようにしてもよい。あるいは、合計値GRが小さなものは、複数の寒色で表示し、合計値GRが大きいものは、複数の暖色で表示するようにしてもよい。
また、実施例1では、特徴量として、曲全体の音圧変動の大きさに比例した第1特徴量Sxと、曲全体の音圧平均値に比例した、第2特徴量Syと、を用いた例を示したが、この特徴量としては、これ以外の分析可能な値を用いてもよい。
一例としては、楽曲全体に亘って平均化された振幅データの変動具合を統計量である分散(標準偏差)によって表現した曲全体における振幅分布状況を表す統計量で定義される抑揚度と、楽曲の1曲の全体における周波数分布の比率で定義される周波数比と、を挙げることができる。
音楽のジャンルにより、この抑揚度と周波数比との特性が異なる傾向にあり、抑揚度と周波数比を用いた場合、ある程度ジャンルを絞って分類することが可能になる。
また、上記の抑揚度と周波数比以外にも、楽曲の特徴量を、テンポ、ビートなどの直接的音楽特徴量を用いて、テンポの速い曲とテンポの遅い曲、ビートが激しい曲、ビートが弱い曲などを基準に分類することもできる。
また、実施例1では、ディスプレイ装置9が、楽曲の再生指示および検索指示の操作を実行可能な指示操作装置を兼ねるようにしたものを示したが、これらの指示は、ディスプレイ装置9のタッチパネル機能を使用せずに、ディスプレイ装置9とは別個に設けられたスイッチを用いるようにしてもよい。
本願は、2007年10月30日に出願された日本特許出願番号2007−281439に基づき優先権主張をするものであり、その開示内容をすべて援用してここに含める。

Claims (10)

  1. 複数の楽曲を保存する楽曲保存装置と、
    これら楽曲を、あらかじめ設定された楽曲の特徴を表す特徴量に基づいて分析する楽曲分析装置と、
    この楽曲分析装置の分析結果を、前記楽曲と関連付けて保存する楽曲検索用情報保存装置と、
    前記分析結果に基づいて、前記楽曲を、前記特徴量に応じてあらかじめ設定された複数のグループに分類する分類装置と、
    前記楽曲保存装置に保存された楽曲を再生する再生装置と、
    楽曲再生時に、この再生に関する情報である再生履歴情報を、再生した楽曲と前記グループとの少なくとも一方に関連付けして保存する履歴分析装置と、
    前記楽曲保存装置に保存された楽曲の再生指示および検索指示の操作を実行可能な指示操作装置と、
    表示画面を備えるとともに、この表示画面からの入力が可能なタッチパネル機能を備えたディスプレイ装置と、
    検索指示時に、前記表示画面上に、前記複数のグループにそれぞれ対応して設定された複数の選択ボタンを、それぞれあらかじめ設定された位置に表示し、かつ、この選択ボタンの表示時に、この選択ボタンが対応するグループの前記再生履歴情報に応じた形状と色との少なくとも一方を含む表現要素を加えて表示する表示制御装置と、を備えるオーディオ装置。
  2. 前記履歴分析装置は、再生履歴情報として、再生頻度が高いほど大きな値となる履歴値を算出する請求項1に記載のオーディオ装置。
  3. 前記履歴分析装置は、楽曲の再生順序に応じ、最初に再生された楽曲の履歴値が大きくなるよう前記履歴値を算出する請求項2に記載のオーディオ装置。
  4. 前記履歴分析装置は、楽曲が最後まで再生されたか中断されたかにより、最後まで再生された楽曲の履歴値が大きくなるよう履歴値を算出する請求項2に記載のオーディオ装置。
  5. 前記履歴分析装置は、楽曲が最後まで再生されたか中断されたかにより、最後まで再生された楽曲の履歴値が大きくなるよう履歴値を算出する請求項3に記載のオーディオ装置。
  6. 前記履歴分析装置は、楽曲の再生時期が現在に近いか否かにより、現在に近いほど履歴値が大きくなるよう履歴値を算出する請求項2に記載のオーディオ装置。
  7. 前記表示制御装置は、前記再生履歴情報に応じた表現要素を加えて前記選択ボタンを表示するのにあたり、前記履歴値が大きいグループほど、前記選択ボタンの面積を大きく表示する請求項2に記載のオーディオ装置。
  8. 前記楽曲分析装置は、分析する前記特徴量として、第1特徴量と第2特徴量との2つの特徴量を有し、
    前記表示制御装置は、前記選択ボタンを、前記両特徴量を直交する2軸で表す表示画面上に、各グループの特徴量に応じた位置に配置して表示する請求項1に記載のオーディオ装置。
  9. 前記楽曲分析装置は、前記特徴量として、楽曲の音圧の変動に比例する第1特徴量と、楽曲中の音圧の平均値に比例する第2特徴量と、を用いて楽曲の分析を行う請求項1に記載のオーディオ装置。
  10. 楽曲の音楽的な特徴量を求め、得られた特徴量を楽曲に関連付けて保存する分析ステップと、
    保存された楽曲の再生に伴い、再生に関する情報を数値化した履歴値を算出する履歴値算出ステップと、
    楽曲検索時に、タッチパネル上に、分類された各グループを表示する選択ボタンを表示するとともに、この選択ボタンを、前記履歴値に対応させた形状や色による表示要素を加えて表す表示ステップと、を備える楽曲検索方法。

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