JP2004326907A - オーディオ再生装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザが聞きたい曲のイメージにマッチしたアーチスト名やアルバム名を短時間で検索して再生を開始する。
【解決手段】検索対象項目名（アーチスト名あるいはアルバム名）を表示部１４に表示し、操作手段１２により表示されている検索対象項目名をスクロールすると共に所定の検索対象項目名を指示する。検索対象項目名が指示されると、ＨＤＤ制御部１３は、該検索対象項目名（アーチスト名あるいはアルバム名）に応じた所定の音楽ファイルを大容量記憶装置１５より読み出して再生部に入力して再生させ、決定操作がなされたとき、以後、該決定した検索対象項目名が示すフォルダーに所属する音楽ファイルの再生を行うよう制御する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ再生装置に係わり、特に、階層的ディレクトリ構造により音楽ファイルを保存する大容量記憶装置より所定の音楽ファイルを読み取って再生するオーディオ再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＭＰ３やＷＭＡ等の音声圧縮技術とハードディスク等の大容量記憶装置とを組み合せることで数千曲にもおよぶ音楽ライブラリーを構築し、その中から好きな曲を選んで演奏するカーステレオ装置が出てきている。
大量の音楽の中から好みの音楽を検索する第１の従来技術として、アーチスト名やアルバム名を表示部に表示し、目的とするアーチスト名やアルバム名が表示されるまでスクロール操作して探す方法がある（特許文献１）。また、第２の従来技術として、収録されているイントロだけを再生し、検索を助けるような機能もある。
【特許文献１】特開２００２−３４３０６７号公報
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
第１の従来技術において、検索は表示される文字情報を基に行われる。この場合、大量の音楽データが収録されていると、イメージしている曲とアーチスト名やアルバム名が結びつかないことが考えられる。すなわち、ユーザが聞きたい曲のイメージとアーチスト名やアルバム名がマッチしない場合がある。かかる場合には、せっかく選んだアーチスト名やアルバム名が無駄になり、最初から選択操作しなければならず、目的のアーチスト名やアルバム名にたどりつくまでに長い時間を要する。又、第２の従来技術では、収録されている曲のイントロを再生するものであるが、収録されている曲数が多い場合には目的のアーチスト名やアルバム名にたどりつくまでに長い時間を要する。
以上から本発明の目的は、ユーザが聞きたい曲のイメージにマッチしたアーチスト名やアルバム名を短時間で検索して再生を開始することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、階層的ディレクトリ構造により音楽ファイルを保存する大容量記憶装置より所定の音楽ファイルを読み取って再生するオーディオ再生装置であり、▲１▼検索対象項目名を表示する表示部、▲２▼表示されている検索対象項目名より所定の検索対象項目名を指示し、かつ、該指示された項目名の選択を決定する操作手段、▲３▼操作手段により所定の検索対象項目名が指示された時、該検索対象項目名に応じた所定の音楽ファイルを大容量記憶装置より読み出して再生部に入力して再生させ、決定操作がなされたとき、以後、該決定した検索対象項目名が示すディレクトリ（フォルダー）に所属する音楽ファイルの再生を行うよう制御する制御部、を備えている。
なお、前記検索対象項目名はアーチスト名あるいはアルバム名あるいは曲名である。又、前記決定前に再生する検索対象項目名（たとえばアーチスト名）に応じた所定の音楽ファイルは、アーチストの最初の音楽ファイルあるいは予め設定されている音楽ファイルである。又、前記決定前における所定の音楽ファイルの再生中において、決定以外の操作、たとえば検索対象項目名のスクロール操作がなされた時、制御部は再生を停止し、以後、所望の検索対象項目名の選択操作を行う。又、前記検索対象項目名がアーチスト名あるいはアルバム名の場合、前記決定前の再生に際して、該アーチスト名あるいはアルバム名のフォルダーに属する音楽ファイルのイントロ部を連続して再生する。
以上の本発明によれば、最終決定前にユーザが指示したアーチストやアルバムに属する曲やユーザが指示した曲を再生して聞けるようにしたから、真にユーザが欲するアーチスト、アルバム、曲であるかを判断でき、ユーザが欲する曲を確実に短時間で検索して再生することができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の大容量記憶装置を備えたオーディオ再生装置の構成図である。
ＣＰＵ １１は入力部（操作部）１２からの情報を解析してハードディスク制御部（ＨＤＤ制御部）１３に指示を与えたり、ＨＤＤ制御部１３から得た情報を表示部１４に出力したりする。ハードディスク（ＨＤＤ）１５は、ＭＰ３やＷＭＡ形式で圧縮された音楽ファイルをディレクトリ構造で保存している。ＨＤＤ制御部１３はＣＰＵ １１からの指示に従って所望の音楽ファイルの検索を行い、該音楽ファイルをハードディスク１５から読み取ってメモリ１６に保存すると共に、該音楽ファイルに含まれる音楽データをメモリ１６から順番に呼び出してデコーダ１７に入力する。デコーダ１７はＭＰ３やＷＭＡ形式で圧縮された音楽データをデコードしてＤＡ変換器１８に入力し、ＤＡ変換器１８は入力されたデジタルの音声データをアナログ信号に変換し、アンプ１９を介してスピーカ２０より音声出力する。
【０００６】
操作部１２は図２に示すように、本発明に関係するキーとして、検索キーＫ１、上方向スクロールキーＫ２、下方向スクロールキーＫ３、カーソルシフトキーＫ４、決定キーＫ５を備えている。なお、カーソルシフトキーＫ４としてダイヤルその他の手段を用いることができる。
【０００７】
表示部１４には、アーチスト検索の場合には、図３（Ａ）に示すようにアーチスト名が表示されるから、カーソルシフトキーＫ４を用いてカーソル（反転表示部）をシフトして所望のアーチストを選択する。アーチストが多数存在する場合にはスクロールキーＫ２，Ｋ３を用いてアーチスト名をスクロール表示する。カーソルシフトキーＫ４を用いて選択したアーチストを最終決定するには決定キーＫ５を押下して決定する。また、アルバム検索の場合には、図３（Ｂ）に示すようにアルバム名が表示されるから、アーチスト名と同様な方法で所望のアルバムを選択する。なお、図示しないが曲名を表示して所望の曲を選択、決定することができる。いずれの方法で検索するかは、検索キーＫ１を押下すると、検索方法（アーチスト検索／アルバム検索／曲名検索）が表示されるから、カーソルシフトキーを用いて所望の検索方法を選択し、決定キーＫ５を押下することにより行う。
【０００８】
ハードディスク１５は、曲毎に作成されたＭＰ３音楽ファイルをディレクトリ構造で保存している。図４は大容量記憶装置におけるアーチスト名による簡単なディレクトリ構造例であり、ディレクトリ（アーチスト）は複数のサブディレクトリ（アーチスト名）で構成され、各サブディレクトリは複数のＭＰ３音楽ファイルで構成されている。尚、ジャンル別にアーチストを分類したディレクトリ構造とすることもできる。
図５は大容量記憶装置におけるアルバム名による簡単なディレクトリ構造例であり、ディレクトリ（アルバム）は複数のサブディレクトリ（アルバム名）で構成され、各サブディレクトリは複数のＭＰ３音楽ファイルで構成されている。尚、ジャンル別にアルバムを分類したディレクトリ構造とすることもできる。
大容量記憶装置におけるファイル構造は、ボリューム記述子を解析することにより求めることができ、解析結果を用いることにより、任意のＭＰ３音楽ファイルを再生したり、サブディレクトリ（フォルダー）を指定することにより該フォルダーに所属する音楽ファイルのみのを再生をすることができる。
【０００９】
図６は本発明の検索方法説明図である。
まず、検索キーＫ１、カーソルシフトキーＫ４、決定キーＫ５を操作して所定の検索方法を決定する（ステップ１０１）。ＣＰＵ １１はアーチスト検索が選択されるとＨＤＤ制御部１３にアーチスト名一覧の取得を指示する。ＨＤＤ制御部１３は該指示に基づいて、アーチスト名一覧をＣＰＵ １１に送る（ステップ１０２）。
【００１０】
ＣＰＵ １１はアーチスト名一覧より複数のアーチスト名を図３（Ａ）に示すように表示部１４に表示する（ステップ１０３）。ユーザは所望のアーチスト名が表示されているかチェックし（ステップ１０４）、表示されていなければスクロールキーＫ２，Ｋ３を用いてアーチスト名をスクロールする（ステップ１０５）。
スクロールにより、所望のアーチスト名が表示されていれば、キーＫ４（あるいはダイヤル）の操作で該所望のアーチスト名を反転表示して選択する（ステップ１０６）。ＣＰＵ １１はキーＫ４の操作後に選択されているアーチスト名をＨＤＤ制御部１３に通知する。これにより、ＨＤＤ制御部１３は通知されたアーチストの第１番目のＭＰ３音楽ファイルあるいは予め設定されているＭＰ３音楽ファイルをハードディスク１５から読み出してメモリ１６に記憶し、しかる後、該メモリより前記記憶したＭＰ３音楽ファイルの音楽データを順番に読み出して再生する（ステップ１０７）。なお、ユーザが選択した回数が最も多い曲を再生したり、通知されたアーチストに所属する全ＭＰ３音楽ファイルのイントロ部分を順番に再生することもできる。
【００１１】
再生された音楽を聴いてこれでＯＫであるか判断し（ステップ１０８）、ユーザがイメージしていた音楽でなければステップ１０４に戻り、キー操作により新たなアーチストを選択して上記処理を繰返す。なお、スクロールキーやカーソルシフトキー等のキー操作を行うとそれまでの再生を停止する。
一方、ステップ１０８において、ＯＫであれば、決定キーＫ５を押下する（ステップ１０９）。これにより、ＣＰＵ １１はＯＫをＨＤＤ制御部１３に通知する。ＨＤＤ制御部１３はＯＫを受信すれば既に通知されているアーチストの音楽を最初の曲から、あるいはランダムに再生を開始する（ステップ１１０）。
【００１２】
一方、ステップ１０２において、アルバム検索であれば、ステップ１０３〜１１０のアーチスト検索と同様の処理を行う（ステップ２０１）。ただし、ステップ１０３〜１１０における「アーチスト」を「アルバム」とする。
また、ステップ１０２において、曲名検索であれば、ステップ１０３〜１１０のアーチスト検索と同様の処理を行う（ステップ３０１）。ただし、ステップ１０３〜１１０における「アーチスト」を「曲」とする。
【００１３】
【発明の効果】
以上本発明によれば、最終決定前にユーザが指示したアーチストやアルバムに属する曲やユーザが指示した曲を再生して聞けるようにしたから、真にユーザが欲するアーチスト、アルバム、曲であるかを判断でき、ユーザが欲する曲を短時間で検索して再生することができる。又、アーチストやアルバムに属する曲のイントロを連続的に再生するようにしたから、確実に、真にユーザが欲するアーチストあるいはアルバムであるかを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の大容量記憶装置を備えたオーディオ再生装置の構成図である。
【図２】操作部の一例である。
【図３】表示部の表示例である。
【図４】大容量記憶装置におけるアーチスト名による簡単なディレクトリ構造例である。
【図５】大容量記憶装置におけるアルバム名による簡単なディレクトリ構造例である。
【図６】本発明の検索方法説明図である。
【符号の説明】
１１ ＣＰＵ
１２ 入力部（操作部）
１３ ＨＤＤ制御部
１４ 表示部
１５ ハードディスク（ＨＤＤ）
１６ メモリ
１７ デコーダ
１８ ＤＡ変換器
１９ アンプ
２０ スピーカ

Claims (5)

1. 階層的ディレクトリ構造により音楽ファイルを保存する大容量記憶装置より所定の音楽ファイルを読み取って再生するオーディオ再生装置において、
   検索対象項目名を表示する表示部、
   表示されている検索対象項目名より所定の検索対象項目名を指示し、かつ、該指示された項目名の選択を決定する操作手段、
   操作手段により所定の検索対象項目名が指示された時、該検索対象項目名に応じた所定の音楽ファイルを大容量記憶装置より読み出して再生部に入力して再生させ、決定操作がなされたとき、以後、該決定した検索対象項目名が示すディレクトリ（フォルダー）に所属する音楽ファイルの再生を行うよう制御する制御部、
   を備えたオーディオ再生装置。
2. 前記検索対象項目名に応じた所定の音楽ファイルは、フォルダーに所属する第ｎ番目の音楽ファイルあるいは予め設定されている音楽ファイルである、
   請求項１記載のオーディオ再生装置。
3. 前記決定前の再生中に、操作手段において決定以外の操作がなされた時、前記制御部は再生を停止する、
   請求項１記載のオーディオ再生装置。
4. 前記検索対象項目名はアーチスト名あるいはアルバム名あるいは曲名である、
   請求項１記載のオーディオ再生装置。
5. 前記検索対象項目名がアーチスト名あるいはアルバム名の場合、前記決定前の再生に際して、該アーチスト名あるいはアルバム名のフォルダーに属する音楽ファイルのイントロ部を連続して再生する、
   請求項１記載のオーディオ再生装置。

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