JPWO2009005079A1 - 不平衡−平衡変換器 - Google Patents
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Abstract
誘電体基板(12)内であって、上部アース電極(16a)と下部アース電極(16b)で挟まれた第4誘電体層(S4)の主面に、一対のバランス端子(第1バランス端子(14d)及び第2バランス端子(14f))に電気的に接続された第1バランス電極部(18)が形成され、第7誘電体層(S7)の主面に、一対のバランス端子(14d、14f)に電気的に接続された第2バランス電極部(20)が形成され、第5誘電体層(S5)の主面に、アンバランス端子(14c)に電気的に接続されたアンバランス電極部(22)が形成されている。
Description
本発明は、誘電体基板の内部に形成された1つのアンバランス電極と2つのバランス電極とを有する不平衡−平衡変換器に関する。
一般に、不平衡入出力を平衡入出力に変換したり、平衡入出力を不平衡入出力に変換する回路部品としてバラン(不平衡−平衡変換器)が知られている。
近時、集積回路(IC)等の半導体部品の高集積化が進み、半導体部品自体の小型化も急速に進んでいる。これに伴い、前記バランも小型化が進んでいる。
従来のバラン100は、一例として図12に示すように、1/2波長の不平衡伝送線路102と、1/4波長の一対の平衡伝送線路104、106とを有する(特許文献1参照)。
不平衡伝送線路102の一端は、バラン100の不平衡入力端子108であり、他端は開放端とされている。また、一対の平衡伝送線路104、106の各一端は、バラン100の平衡出力端子110、112であり、各他端はアースされている。
また、従来では、特許文献2及び非特許文献1に示すように、改良されたマーチャンドバランが提案されている。
この改良されたマーチャンドバランによれば、偶モードの特性インピーダンスを大きくでき、且つ、両モードの位相速度を近づけることができ、良好な回路特性を得ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のバラン100は、広帯域化を図ることができない、という問題があり、特許文献2及び非特許文献1に記載のバランは、広帯域化を図ることはできるが、小型化できないという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、改良されたマーチャンドバランを1つの誘電体基板内に具体的に構成することができ、有効帯域幅の広帯域化、小型化並びに低損失化を図ることができる不平衡−平衡変換器を提供することを目的とする。
本発明に係る不平衡−平衡変換器は、複数の誘電体層が積層されて構成された誘電体基板と、前記誘電体基板の上部及び下部に形成された上部アース電極及び下部アース電極と、前記誘電体基板の外表面に形成された少なくともアンバランス端子と一対のバランス端子とを有する不平衡−平衡変換器において、前記誘電体基板内であって、前記上部アース電極と下部アース電極で挟まれた素子形成領域の第1形成面に、前記一対のバランス端子に電気的に接続された第1バランス電極部が形成され、前記素子形成領域の第2形成面に、一方の前記バランス端子に電気的に接続された第2バランス電極部が形成され、前記素子形成領域であって、前記第1形成面と前記第2形成面との間に位置された第3形成面に、前記アンバランス端子に電気的に接続されたアンバランス電極部が形成され、前記第1バランス電極部は、第1コイルパターンと第2コイルパターンとを有し、前記第2バランス電極部は、第3コイルパターンと第4コイルパターンとを有し、前記一対のバランス端子のうち、一方の前記バランス端子と、前記第1コイルパターン及び前記第3コイルパターンの各一端とが電気的に接続され、前記第1コイルパターン及び前記第3コイルパターンの各他端が電気的に接続され、前記一対のバランス端子のうち、他方の前記バランス端子と、前記第2コイルパターン及び前記第4コイルパターンの各一端とが電気的に接続され、前記第2コイルパターン及び前記第4コイルパターンの各他端が電気的に接続され、前記アンバランス電極部は、第5コイルパターンと第6コイルパターンとを有し、前記第5コイルパターン及び前記第6コイルパターンの一端同士が電気的に接続され、前記第5コイルパターンに対して前記第1コイルパターンと前記第3コイルパターンとがそれぞれ上下に対向し、前記第6コイルパターンに対して前記第2コイルパターンと前記第4コイルパターンとがそれぞれ上下に対向していることを特徴とする。
これにより、改良されたマーチャンドバランを1つの誘電体基板内に具体的に構成することができ、有効帯域幅の広帯域化、小型化並びに低損失化を図ることができる。従来のように、短冊状のストリップラインを用いた分布定数回路の場合、直線方向の長さにある一定の制約(例えば1/4波長の長さ)が必要となるため、使用する帯域によっては、大型化するおそれがある。一方、本発明は、コイルパターンにて形成しているため、直線方向の長さに制約されることがなく、小型化に向けた自由度の高い設計ができる。
そして、本発明において、前記第1コイルパターンは、第1中央端部から第1外側端部にかけて一方向に渦巻状に形成され、前記第2コイルパターンは、第2中央端部から第2外側端部にかけて逆方向に渦巻状に形成され、前記第3コイルパターンは、第3中央端部から第3外側端部にかけて一方向に渦巻状に形成され、前記第4コイルパターンは、第4中央端部から第4外側端部にかけて逆方向に渦巻状に形成され、前記第5コイルパターンは、前記アンバランス端子に電気的に接続された第5中央端部から一方向に渦巻状に形成され、前記第6コイルパターンは、第6中央端部から逆方向に渦巻状に形成され、前記第1コイルパターンの前記第1外側端部と、前記第3コイルパターンの前記第3外側端部とが、一方の前記バランス端子に電気的に接続され、前記第1コイルパターンの前記第1中央端部と、前記第3コイルパターンの前記第3中央端部とが電気的に接続され、前記第2コイルパターンの前記第2外側端部と、前記第4コイルパターンの前記第4外側端部とが、他方の前記バランス端子に電気的に接続され、前記第2コイルパターンの前記第2中央端部と、前記第4コイルパターンの前記第4中央端部とが電気的に接続されていてもよい。
この場合、前記素子形成領域であって、前記上部アース電極と前記第1形成面との間に位置された第4形成面に、直流信号が供給される第1DC電極が形成され、前記素子形成領域であって、前記下部アース電極と前記第3形成面との間に位置された第5形成面に、前記直流信号が供給される第2DC電極が形成され、前記第1バランス電極部における前記第1コイルパターンの前記第1中央端部と前記第2コイルパターンの前記第2中央端部とがそれぞれ前記第1DC電極に電気的に接続され、前記第2バランス電極部における前記第3コイルパターンの前記第3中央端部と前記第4コイルパターンの前記第4中央端部とがそれぞれ前記第2DC電極に電気的に接続されていてもよい。
また、本発明において、前記第1コイルパターンは、一方の前記バランス端子に電気的に接続された第1中央端部から一方向に渦巻状に形成され、前記第2コイルパターンは、他方の前記バランス端子に電気的に接続された第2中央端部から逆方向に渦巻状に形成され、前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとが第1位置で電気的につながった形状を有し、前記第3コイルパターンは、一方の前記バランス端子に電気的に接続された第3中央端部から一方向に渦巻状に形成され、前記第4コイルパターンは、他方の前記バランス端子に電気的に接続された第4中央端部から逆方向に渦巻状に形成され、前記第3コイルパターンと前記第4コイルパターンとが第2位置で電気的につながった形状を有し、前記第5コイルパターンは、第5中央端部から第5外側端部にかけて一方向に渦巻状に形成され、前記第6コイルパターンは、第6中央端部から逆方向に渦巻状に形成され、前記第5中央端部と前記第6中央端部とが電気的に接続され、前記第5外側端部が前記アンバランス端子に電気的に接続され、前記素子形成領域であって、前記上部アース電極と前記第1形成面との間に位置する第6形成面に、前記第1コイルパターンの前記第1中央端部と一方の前記バランス端子とを電気的に接続するための第1接続電極と、前記第2コイルパターンの前記第2中央端部と他方の前記バランス端子とを電気的に接続するための第2接続電極とが形成され、前記下部アース電極と前記第2形成面との間に位置する第7形成面に、前記第3コイルパターンの前記第3中央端部と一方の前記バランス端子とを電気的に接続するための第3接続電極と、前記第4コイルパターンの前記第4中央端部と他方の前記バランス端子とを電気的に接続するための第4接続電極とが形成され、前記第1形成面と前記第2形成面との間に位置され、且つ、前記第3形成面とは異なる第8形成面に、前記第5コイルパターンの前記第5中央端部と前記第6コイルパターンの前記第6中央端部とを電気的に接続するための第5接続電極が形成されていてもよい。
この場合、前記素子形成領域であって、前記上部アース電極と前記第1形成面との間に位置された第4形成面に、直流信号が供給される第1DC電極が形成され、前記素子形成領域であって、前記下部アース電極と前記第3形成面との間に位置された第5形成面に、前記直流信号が供給される第2DC電極が形成され、前記誘電体基板の前記外表面に前記第1DC電極及び前記第2DC電極が電気的に接続されるDC端子が形成され、前記第1位置における前記第1コイルパターンと前記第2コイルパターンとがつながった部分と前記DC端子とが電気的に接続され、前記第2位置における前記第3コイルパターンと前記第4コイルパターンとがつながった部分と前記DC端子とが電気的に接続されていてもよい。
以上説明したように、本発明に係る不平衡−平衡変換器によれば、良好な回路特性を有する改良されたマーチャンドバランを1つの誘電体基板内に具体的に構成することができ、有効帯域幅の広帯域化、小型化並びに低損失化を図ることができる。
以下、本発明に係る不平衡−平衡変換器の実施の形態例を図1〜図11を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器(以下、単に第1バラン10Aと記す)は、図1に示すように、複数の誘電体層(誘電体層S1〜S10:図2参照)が積層、焼成一体化された誘電体基板12を有する。誘電体基板12の外表面のうち、第1側面12aに3つの端子14a〜14cが形成され、第2側面12b(第1側面12aと対向する側面)に3つの端子14d〜14fが形成されている。これら各端子14a〜14fは、それぞれ上面12uの一部から下面12yの一部にかけて連続して形成されている。
これら各端子14a〜14fの内訳は、第1側面12aの例えば右側に形成された端子がNC端子14a(電極に接続されていない端子)であり、第1側面12aの例えば中央に形成された端子がアース端子14bであり、第1側面12aの左側に形成された端子がアンバランス端子14cである。
第2側面12bに形成された3つの端子14d〜14fのうち、上述したアンバランス端子14cに対向する端子が第1バランス端子14dであり、上述したアース端子14bに対向する端子がDC端子14e(直流信号が供給される端子)であり、上述したNC端子14aに対向する端子が第2バランス端子14fである。
誘電体基板12は、図2に示すように、上から順に、第1〜第10の誘電体層S1〜S10が積み重ねられて構成されている。これらの第1〜第10の誘電体層S1〜S10は、1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
また、この第1バラン10Aは、誘電体基板12の上部に上部アース電極16aが形成され、誘電体基板12の下部に下部アース電極16bが形成されている。具体的には、第2誘電体層S2の主面に上部アース電極16aが形成され、第9誘電体層S9の主面に下部アース電極16bが形成されている。
そして、この第1バラン10Aにおいては、誘電体基板12内であって、上部アース電極16aと下部アース電極16bで挟まれた素子形成領域の第1形成面(第4誘電体層S4の主面)に、一対のバランス端子(第1バランス端子14d及び第2バランス端子14f)に電気的に接続された第1バランス電極部18が形成され、素子形成領域の第2形成面(第7誘電体層S7の主面)に、一対のバランス端子(14d、14f)に電気的に接続された第2バランス電極部20が形成され、素子形成領域であって、第1形成面と第2形成面との間に位置された第3形成面(第5誘電体層S5の主面)に、アンバランス端子14cに電気的に接続されたアンバランス電極部22が形成されている。
第1バランス電極部18は、第1コイルパターン24と第2コイルパターン26を有する。第1コイルパターン24は、第1中央端部24aから第1外側端部24bにかけて一方向に渦巻状に形成されている。第2コイルパターン26は、第2中央端部26aから第2外側端部26bにかけて逆方向に渦巻状に形成されている。また、第1コイルパターン24の第1外側端部24bは第1バランス端子14dと電気的に接続され、第2コイルパターン26の第2外側端部26bは第2バランス端子14fと電気的に接続されている。
第2バランス電極部20は、第3コイルパターン28と第4コイルパターン30を有する。第3コイルパターン28は、第3中央端部28aから第3外側端部28bにかけて一方向に渦巻状に形成されている。第4コイルパターン30は、第4中央端部30aから第4外側端部30bにかけて逆方向に渦巻状に形成されている。また、第3コイルパターン28の第3外側端部28bは第1バランス端子14dと電気的に接続され、第4コイルパターン30の第4外側端部30bは第2バランス端子14fと電気的に接続されている。
アンバランス電極部22は、第5コイルパターン32と第6コイルパターン34とを有し、これら第5コイルパターン32と第6コイルパターン34とが第1位置36で電気的につながった形状を有する。第5コイルパターン32は、アンバランス端子14cに電気的に接続された第5中央端部32aから一方向に渦巻状に形成されている。第6コイルパターン34は、第6中央端部34aから逆方向に渦巻状に形成されている。
また、この第1バラン10Aは、上部アース電極16aと第1形成面との間に位置された第4形成面(第3誘電体層S3の主面)に、DC端子14eに電気的に接続された第1DC電極38aが形成され、下部アース電極16bと第2形成面との間に位置された第5形成面(第8誘電体層S8の主面)に、DC端子14eに電気的に接続された第2DC電極38bが形成されている。
そして、第1バランス電極部18における第1コイルパターン24の第1中央端部24aと第2コイルパターン26の第2中央端部26aとが、それぞれ第1ビアホール40a及び第2ビアホール40bを介して第1DC電極38aに電気的に接続され、第2バランス電極部20における第3コイルパターン28の第3中央端部28aと第4コイルパターン30の第4中央端部30aとが、それぞれ第3ビアホール40c及び第4ビアホール40dを介して第2DC電極38bに電気的に接続されている。
さらに、第1形成面(第4誘電体層S4の主面)と第2形成面(第7誘電体層S7の主面)との間に位置され、且つ、第3形成面とは異なる第6形成面(第6誘電体層S6の主面)に、アンバランス電極部22における第5コイルパターン32の第5中央端部32aとアンバランス端子14cとを電気的に接続するための接続電極42が形成されている。具体的には、接続電極42と第5ビアホール40eを介して第5コイルパターン32の第5中央端部32aとアンバランス端子14cとが電気的に接続される。なお、第6コイルパターン34の第6中央端部34aはフローティング状態とされている。
第1バラン10Aを等価回路で示すと、図3に示すように、アンバランス電極部22の第5コイルパターン32の一端がアンバランス端子14cに接続され、アンバランス電極部22の第5コイルパターン32に第1バランス電極部18の第1コイルパターン24と第2バランス電極部20の第3コイルパターン28が対向し、アンバランス電極部22の第6コイルパターン34に第1バランス電極部18の第2コイルパターン26と第2バランス電極部20の第4コイルパターン30が対向した形となる。
また、第1バランス電極部18の第1コイルパターン24と第2バランス電極部20の第3コイルパターン28の各一端が第1バランス端子14dに接続され、第1バランス電極部18の第2コイルパターン26と第2バランス電極部20の第4コイルパターン30の各一端が第2バランス端子14fに接続された形となる。
さらに、第1バランス電極部18の第1コイルパターン24と第2バランス電極部20の第3コイルパターン28の各他端並びに第1バランス電極部18の第2コイルパターン26と第2バランス電極部20の第4コイルパターン30の各他端がDC端子14eに接続されると共に、容量Caを介してGND(グランド)に接続された形となる。
ここで、容量Caは、図2でみると、上部アース電極16aと第1DC電極38aとの間に形成される容量と、下部アース電極16bと第2DC電極38bとの間に形成される容量との合成容量であり、直流信号が短絡するのを防ぐコンデンサとして機能する。
そして、この第1バラン10Aの特性、特に、有効帯域幅が従来のバラン100と比してどのぐらい広帯域化されているかを第1実験例で確認した。広帯域化の指標として比帯域を用いた。
先ず、第1実験例における比帯域について図4を参照しながら説明する。図4は、バランのアンバランス端子14cに対する入力反射特性(S11:曲線A参照)と、アンバランス端子14cから第1バランス端子14dへの第1伝送特性(S21:曲線B参照)と、アンバランス端子14cから第2バランス端子14fへの第2伝送特性(S31:曲線C参照)とを示したものである。
そして、入力反射特性(S11)のリターンロスが−9.54dB以下であって、且つ、第1伝送特性(S21)と第2伝送特性(S31)との差(振幅差)が1.0dB以下を満足する帯域を有効帯域幅とし、この有効帯域幅を帯域中心周波数で割った値を比帯域とした。従って、比帯域の値が大きいほど広帯域であることを示す。
図12に示す従来のバラン100は、図5に示す入力反射特性(S11:曲線A参照)、第1伝送特性(S21:曲線B参照)及び第2伝送特性(S31:曲線C参照)を示し、比帯域は59%であった。
一方、図1及び図2に示す第1バラン10Aは、図6に示す入力反射特性(S11:曲線A参照)、第1伝送特性(S21:曲線B参照)及び第2伝送特性(S31:曲線C参照)を示し、比帯域は97%であった。
このように、第1バラン10Aは、従来と比して大幅に有効帯域幅が大きくなっていることがわかる。もちろん、第1バラン10Aは、アンバランス電極部22を第1バランス電極部18と第2バランス電極部20で挟むようにしているため、偶モードの特性インピーダンスを大きくでき、且つ、両モードの位相速度を近づけることができ、良好な回路特性を得ることができる。
また、この第1バラン10Aにおいては、小型化も図ることができる。すなわち、従来のように、短冊状のストリップラインを用いた分布定数回路の場合、直線方向の長さにある一定の制約(例えば1/4波長の長さ)が必要となるため、使用する帯域によっては、大型化するおそれがある。しかし、第1バラン10Aは、第1バランス電極部18、第2バランス電極部20及びアンバランス電極部22をそれぞれコイルパターンにて形成しているため、直線方向の長さに制約されることがなく、小型化に向けた自由度の高い設計ができる。
また、この第1バラン10Aにおいては、低損失も図ることができる。すなわち、従来のバラン100は、例えば図7に示すように、誘電体基板200における上部アース電極202と下部アース電極204間に、1つのバランス電極部206と、1つのアンバランス電極部208とが対向した構成を有する。そのため、アンバランス電極部208からの電気力線Leがバランス電極部206に放射されるほか、下部アース電極204に輻射されることになる。この電気力線Leの下部アース電極204への輻射によって、挿入損失が増加するという問題がある。
一方、第1バラン10Aは、図8に示すように、誘電体基板12における上部アース電極16aと下部アース電極16b間に、1つのアンバランス電極部22と、該アンバランス電極部22の上部と対向する第1バランス電極部18と、アンバランス電極部22の下部と対向する第2バランス電極部20とを有する。そのため、アンバランス電極部22からの電気力線Leの下部アース電極16bへの輻射が抑えられ、挿入損失を低減することができる。さらに、バランス線路を、第1バランス電極部18と第2バランス電極部20の2層で形成するようにしているため、導体の面積を広くすることが可能となる。これにより、第1バランス電極部18及び第2バランス電極部20での電流密度が低下することとなり、挿入損失が低減する効果も奏することとなる。
ここで、1つの実験例(第2実験例)を示す。この第2実験例は、第1バラン10Aが従来のバラン100と比してどのぐらい挿入損失が低減しているかを測定したものである。
この第2実験例では、上述した第1実験例の場合と比して、従来のバラン100の帯域幅を、第1バラン10Aとのマッチングが同等にとれる帯域幅となるように回路定数を変更し(帯域もより高くして)、反射による損失が生じない条件で、挿入損失の差を比較した。実験結果を図9に示す。この図9において、実線Dが第1バラン10Aの特性を示し、破線Eが従来のバラン100の特性を示す。
図9の結果から、従来のバラン100の挿入損失のピークは−3.46dB、第1バラン10Aの挿入損失のピークは−3.41dBであり、その差は0.05dBにもなった。このように、第1バラン10Aは、従来のバラン100と比して低損失であることがわかる。
次に、第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器(以下、単に第2バラン10Bと記す)について図10及び図11を参照しながら説明する。
この第2バラン10Bは、図10に示すように、誘電体基板12における第1側面12aの例えば左側に第1バランス端子14d、中央部分にアース端子14b、第1側面の右側に第2バランス端子14fが形成されている。
また、第2側面に形成された3つの端子のうち、上述した第1バランス端子14dに対向する端子がアンバランス端子14cであり、上述したアース端子14bに対向する端子がDC端子14e(直流信号が供給される端子)であり、上述した第2バランス端子14fに対向する端子がNC端子14a(電極に接続されていない端子)である。
誘電体基板12は、図11に示すように、上から順に、第1〜第12の誘電体層S1〜S12が積み重ねられて構成されている。これらの第1〜第12の誘電体層S1〜S12は、1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
また、この第2バラン10Bは、第2誘電体層S2の主面に上部アース電極16aが形成され、第11誘電体層S11の主面に下部アース電極16bが形成されている。
そして、この第2バラン10Bは、誘電体基板12内であって、上部アース電極16aと下部アース電極16bで挟まれた素子形成領域の第1形成面(第5誘電体層S5の主面)に、一対のバランス端子(第1バランス端子14d及び第2バランス端子14f)に電気的に接続された第1バランス電極部18が形成され、素子形成領域の第2形成面(第8誘電体層S8の主面)に、一対のバランス端子に電気的に接続された第2バランス電極部20が形成され、素子形成領域であって、第1形成面と第2形成面との間に位置された第3形成面(第7誘電体層S7の主面)に、アンバランス端子14cに電気的に接続されたアンバランス電極部22が形成されている。
第1バランス電極部18は、第1コイルパターン24と第2コイルパターン26とが第1位置44aで電気的につながった形状を有し、第1コイルパターン24は、第1バランス端子14dに電気的に接続された第1中央端部24aから第1位置44aにかけて一方向に渦巻状に形成され、第2コイルパターン26は、第2バランス端子14fに電気的に接続された第2中央端部26aから第1位置44aにかけて逆方向に渦巻状に形成されている。
第2バランス電極部20は、第3コイルパターン28と第4コイルパターン30とが第2位置44bで電気的につながった形状を有し、第3コイルパターン28は、第1バランス端子14dに電気的に接続された第3中央端部28aから第2位置44bにかけて一方向に渦巻状に形成され、第4コイルパターン30は、第2バランス端子14fに電気的に接続された第4中央端部30aから第2位置44bにかけて逆方向に渦巻状に形成されている。
アンバランス電極部22の第5コイルパターン32は、第5中央端部32aから第5外側端部32bにかけて一方向に渦巻状に形成され、第5外側端部32bとアンバランス端子14cとが電気的に接続されている。第6コイルパターン34は、第6中央端部34aから逆方向に渦巻状に形成され、第6外側端部34bはフローティング状態とされている。
また、この第2バラン10Bは、上部アース電極16aと第1形成面との間に位置された第4形成面(第3誘電体層S3の主面)に、DC端子14eに電気的に接続された第1DC電極38aが形成され、下部アース電極16bと第2形成面との間に位置された第5形成面(第10誘電体層S10の主面)に、DC端子14eに電気的に接続された第2DC電極38bが形成されている。
そして、第1バランス電極部18の第1位置44aにおける第1コイルパターン24と第2コイルパターン26とがつながった部分とDC端子14eとが電気的に接続され、第2バランス電極部20の第2位置44bにおける第3コイルパターン28と第4コイルパターン30とがつながった部分とDC端子14eとが電気的に接続されている。
また、上部アース電極16aと第1形成面との間に位置する第6形成面(第4誘電体層S4の主面)に、第1バランス電極部18における第1コイルパターン24の第1中央端部24aと第1バランス端子14dとを電気的に接続するための第1接続電極46aと、第2コイルパターン26の第2中央端部26aと第2バランス端子14fとを電気的に接続するための第2接続電極46bとが形成されている。具体的には、第1接続電極46aと第11ビアホール48aとを介して第1コイルパターン24の第1中央端部24aと第1バランス端子14dとが電気的に接続され、第2接続電極46bと第12ビアホール48bとを介して第2コイルパターン26の第2中央端部26aと第2バランス端子14fとが電気的に接続される。
同様に、下部アース電極16bと第2形成面との間に位置する第7形成面(第9誘電体層S9の主面)に、第2バランス電極部20における第3コイルパターン28の第3中央端部28aと第1バランス端子14dとを電気的に接続するための第3接続電極46cと、第4コイルパターン30の第4中央端部30aと第2バランス端子14fとを電気的に接続するための第4接続電極46dとが形成されている。具体的には、第3接続電極46cと第13ビアホール48cとを介して第3コイルパターン28の第3中央端部28aと第1バランス端子14dとが電気的に接続され、第4接続電極46dと第14ビアホール48dとを介して第4コイルパターン30の第4中央端部30aと第2バランス端子14fとが電気的に接続される。
前記第1形成面と前記第2形成面との間に位置され、且つ、第3形成面とは異なる第8形成面(第6誘電体層S6の主面)に、アンバランス電極部22における第5コイルパターン32の第5中央端部32aと第6コイルパターン34の第6中央端部34aとを電気的に接続するための第5接続電極46eが形成されている。具体的には、第15ビアホール48eを介して第5コイルパターン32の第5中央端部32aと第5接続電極46eとが電気的に接続され、第16ビアホール48fを介して第6コイルパターン34の第6中央端部34aと第5接続電極46eとが電気的に接続される。
この第2バラン10Bにおいても、上述した第1バラン10Aと同様に、従来と比して大幅に有効帯域幅を大きくとることができ、小型化、低損失化も図ることができる。しかも、アンバランス電極部22を第1バランス電極部18と第2バランス電極部20で挟むようにしているため、偶モードの特性インピーダンスを大きくでき、且つ、両モードの位相速度を近づけることができ、良好な回路特性を得ることができる。
上述の例では、誘電体基板内に、第1DC電極38aと第2DC電極38bを形成した場合を示したが、これら第1DC電極38aと第2DC電極38bを省略してもよい。
また、上述の例では、各コイルパターン(第1コイルパターン24から第6コイルパターン34)の外形を四角形状に形成した場合を示したが、円形状、多角形状、又はミアンダ形状に形成するようにしてもよい。
なお、本発明に係る不平衡−平衡変換器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
Claims (5)
- 複数の誘電体層が積層されて構成された誘電体基板(12)と、
前記誘電体基板(12)の上部及び下部に形成された上部アース電極(16a)及び下部アース電極(16b)と、
前記誘電体基板(12)の外表面に形成された少なくともアンバランス端子(14c)と一対のバランス端子(14d、14f)とを有する不平衡−平衡変換器において、
前記誘電体基板(12)内であって、前記上部アース電極(16a)と下部アース電極(16b)で挟まれた素子形成領域の第1形成面に、前記一対のバランス端子(14d、14f)に電気的に接続された第1バランス電極部(18)が形成され、
前記素子形成領域の第2形成面に、一方の前記バランス端子(14d、14f)に電気的に接続された第2バランス電極部(20)が形成され、
前記素子形成領域であって、前記第1形成面(S4)と前記第2形成面(S7)との間に位置された第3形成面に、前記アンバランス端子(14c)に電気的に接続されたアンバランス電極部(22)が形成され、
前記第1バランス電極部(18)は、第1コイルパターン(24)と第2コイルパターン(26)とを有し、
前記第2バランス電極部(20)は、第3コイルパターン(28)と第4コイルパターン(30)とを有し、
前記一対のバランス端子(14d、14f)のうち、一方の前記バランス端子(14d)と、前記第1コイルパターン(24)及び前記第3コイルパターン(28)の各一端とが電気的に接続され、
前記第1コイルパターン(24)及び前記第3コイルパターン(28)の各他端が電気的に接続され、
前記一対のバランス端子(14d、14f)のうち、他方の前記バランス端子(14f)と、前記第2コイルパターン(26)及び前記第4コイルパターン(30)の各一端とが電気的に接続され、
前記第2コイルパターン(26)及び前記第4コイルパターン(30)の各他端が電気的に接続され、
前記アンバランス電極部(22)は、第5コイルパターン(32)と第6コイルパターン(34)とを有し、
前記第5コイルパターン(32)及び前記第6コイルパターン(34)の一端同士が電気的に接続され、
前記第5コイルパターン(32)に対して前記第1コイルパターン(24)と前記第3コイルパターン(28)とがそれぞれ上下に対向し、前記第6コイルパターン(34)に対して前記第2コイルパターン(26)と前記第4コイルパターン(30)とがそれぞれ上下に対向していることを特徴とする不平衡−平衡変換器。 - 請求項1記載の不平衡−平衡変換器において、
前記第1コイルパターン(24)は、第1中央端部(24a)から第1外側端部(24b)にかけて一方向に渦巻状に形成され、
前記第2コイルパターン(26)は、第2中央端部(26a)から第2外側端部(26b)にかけて逆方向に渦巻状に形成され、
前記第3コイルパターン(28)は、第3中央端部(28a)から第3外側端部(28b)にかけて一方向に渦巻状に形成され、
前記第4コイルパターン(30)は、第4中央端部(30a)から第4外側端部(30b)にかけて逆方向に渦巻状に形成され、
前記第5コイルパターン(32)は、前記アンバランス端子(14c)に電気的に接続された第5中央端部(32a)から一方向に渦巻状に形成され、
前記第6コイルパターン(34)は、第6中央端部(34a)から逆方向に渦巻状に形成され、
前記第1コイルパターン(24)の前記第1外側端部(24b)と、前記第3コイルパターン(28)の前記第3外側端部(28b)とが、一方の前記バランス端子(24d)に電気的に接続され、
前記第1コイルパターン(24)の前記第1中央端部(24a)と、前記第3コイルパターン(28)の前記第3中央端部(28a)とが電気的に接続され、
前記第2コイルパターン(26)の前記第2外側端部(26b)と、前記第4コイルパターン(30)の前記第4外側端部(30b)とが、他方の前記バランス端子(14f)に電気的に接続され、
前記第2コイルパターン(26)の前記第2中央端部(26a)と、前記第4コイルパターン(30)の前記第4中央端部(40a)とが電気的に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。 - 請求項2記載の不平衡−平衡変換器において、
前記素子形成領域であって、前記上部アース電極(16a)と前記第1形成面との間に位置された第4形成面に、直流信号が供給される第1DC電極(38a)が形成され、
前記素子形成領域であって、前記下部アース電極(16b)と前記第3形成面との間に位置された第5形成面に、前記直流信号が供給される第2DC電極(38b)が形成され、
前記第1バランス電極部(18)における前記第1コイルパターン(24)の前記第1中央端部(24a)と前記第2コイルパターン(26)の前記第2中央端部(26a)とがそれぞれ前記第1DC電極(38a)に電気的に接続され、
前記第2バランス電極部(20)における前記第3コイルパターン(26)の前記第3中央端部(26a)と前記第4コイルパターン(30)の前記第4中央端部(30a)とがそれぞれ前記第2DC電極(38b)に電気的に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。 - 請求項1記載の不平衡−平衡変換器において、
前記第1コイルパターン(24)は、一方の前記バランス端子(14d)に電気的に接続された第1中央端部(24a)から一方向に渦巻状に形成され、
前記第2コイルパターン(26)は、他方の前記バランス端子(14f)に電気的に接続された第2中央端部(26a)から逆方向に渦巻状に形成され、
前記第1コイルパターン(24)と前記第2コイルパターン(26)とが第1位置(44a)で電気的につながった形状を有し、
前記第3コイルパターン(28)は、一方の前記バランス端子(14d)に電気的に接続された第3中央端部(28a)から一方向に渦巻状に形成され、
前記第4コイルパターン(30)は、他方の前記バランス端子(14f)に電気的に接続された第4中央端部(30a)から逆方向に渦巻状に形成され、
前記第3コイルパターン(28)と前記第4コイルパターン(30)とが第2位置(44b)で電気的につながった形状を有し、
前記第5コイルパターン(32)は、第5中央端部(32a)から第5外側端部(32b)にかけて一方向に渦巻状に形成され、
前記第6コイルパターン(34)は、第6中央端部(34a)から逆方向に渦巻状に形成され、
前記第5中央端部(32a)と前記第6中央端部(34a)とが電気的に接続され、前記第5外側端部(32b)が前記アンバランス端子(14c)に電気的に接続され、
前記素子形成領域であって、前記上部アース電極(16a)と前記第1形成面との間に位置する第6形成面に、前記第1コイルパターン(24)の前記第1中央端部(24a)と一方の前記バランス端子(14d)とを電気的に接続するための第1接続電極(46a)と、前記第2コイルパターン(26)の前記第2中央端部(26a)と他方の前記バランス端子(14f)とを電気的に接続するための第2接続電極(46b)とが形成され、
前記下部アース電極(16b)と前記第2形成面との間に位置する第7形成面に、前記第3コイルパターン(28)の前記第3中央端部(28a)と一方の前記バランス端子(14d)とを電気的に接続するための第3接続電極(46c)と、前記第4コイルパターン(30)の前記第4中央端部(30a)と他方の前記バランス端子(14f)とを電気的に接続するための第4接続電極(46d)とが形成され、
前記第1形成面と前記第2形成面との間に位置され、且つ、前記第3形成面とは異なる第8形成面に、前記第5コイルパターン(32)の前記第5中央端部(32a)と前記第6コイルパターン(34)の前記第6中央端部(34a)とを電気的に接続するための第5接続電極(46e)が形成されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。 - 請求項4記載の不平衡−平衡変換器において、
前記素子形成領域であって、前記上部アース電極(16a)と前記第1形成面との間に位置された第4形成面に、直流信号が供給される第1DC電極(38a)が形成され、
前記素子形成領域であって、前記下部アース電極(16b)と前記第3形成面との間に位置された第5形成面に、前記直流信号が供給される第2DC電極(38b)が形成され、
前記誘電体基板(12)の前記外表面に前記第1DC電極(38a)及び前記第2DC電極(38b)が電気的に接続されるDC端子(14e)が形成され、
前記第1位置(44a)における前記第1コイルパターン(24)と前記第2コイルパターン(26)とがつながった部分と前記DC端子(14e)とが電気的に接続され、
前記第2位置(44b)における前記第3コイルパターン(28)と前記第4コイルパターン(30)とがつながった部分と前記DC端子(14e)とが電気的に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
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