JPWO2008084846A1 - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

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Abstract

本発明は、(A)特定の含フッ素環状カーボネートを含有する溶媒、ならびに(B)環状4級オニウムカチオンと、PF6-、(CF3SO2)2N-または(C2F5SO2)2N-とからなる環状4級オニウム塩を含む電解質塩を含む非水系電解液と、(C)分極性電極とを含むことにより、高い耐電圧を有し、かつ広範囲の電解質塩溶解用溶媒への溶解性に優れた電気二重層キャパシタを提供する。

Description

本発明は、電気二重層キャパシタであって、特定の含フッ素環状カーボネートを含有する溶媒および特定の電解質塩を含む非水系電解質塩と、分極性電極とからなる電気二重層キャパシタに関する。
対となる電極の間に電解液を介設した電気二重層キャパシタでは、化学反応によって充放電をなす二次電池とは異なり、イオンの吸脱着により物理的に充放電がなされる。そのため、放電においては素早く電流を取り出すことができ、充電においては素早く充電を完了することができる。
電気二重層キャパシタに用いる電解液には種々の特性が要求されるが、そのうちの1つとして、耐電圧が高い、たとえば長時間高電圧下に曝されたときの劣化(還元分解)に耐性を持っていることがあげられる。
電気二重層キャパシタの耐電圧を向上させる手法として、特開昭64−14882号公報には、活性炭を主成分とする電極を正極とし、X線回折による[002]面の面間隔が0.338〜−0.356nmである炭素材料にあらかじめリチウムイオンを吸蔵させた電極を負極とする上限電圧3Vの二次電源が提案されている。また、特開平8−107048号公報および特開平9−55342号公報には、リチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料にあらかじめ化学的方法または電気化学的方法でリチウムイオンを吸蔵させた炭素材料を負極に用いる二次電源が提案されている。しかし、リチウムイオンを吸蔵する炭素材料を負極として使用する場合、あらかじめリチウムをドープする必要があるためコスト高となり、また、炭素負極の膨潤・収縮が大きく、サイクル特性がよくない。
他にも、電気二重層キャパシタの耐電圧を向上させる手法として、特開2002−222739号公報には、電解質としてポリフルオロアルキル基を含有する第4級オニウム塩が用いられている。しかし、この第4級オニウム塩はフッ素含有量が少ない場合耐電圧向上の効果は低く、たとえば電気二重層キャパシタとして2.8Vまでの耐酸化性しかもち得ず、耐電圧が向上したとはいいがたい。また、溶解性が低く、イオン伝導性も低い。
さらに、特開2002−260966号公報には、電解質としてイミダゾリウム塩にフッ素原子を導入した塩を用いた電気二重層キャパシタが記載されている。しかし、この電気二重層キャパシタでも、フッ素原子を導入したことによる顕著な耐電圧向上効果はみられず、電気二重層キャパシタとしては3.3Vまでの耐電圧しかもっていない。
このように、電気二重層キャパシタの耐電圧を向上させる試みとしては、リチウムイオンを吸蔵する炭素材料を負極として用いるものや、電解質塩を改良するものなどがあげられるが、必ずしも充分な性能のものではない。
一方、分極性電極を正負両極に用いる電気二重層キャパシタの場合、フッ素を含有するカーボネートを用いて溶媒の耐電圧を向上させることにより、電気二重層キャパシタの耐電圧を向上させようとする試みがある(たとえば、特開平8−222485号公報、特開平9−148197号公報、特開平9−7896号公報、特開平9−251861号公報、特開平10−233345号公報参照)。しかし、これらの手法では、含フッ素カーボネートの含有により、電気二重層キャパシタの耐電圧の向上がみられるが、分極性電極を両極に用いた場合であっても、最大3.3Vまでであり、3.5Vや4.0Vといったさらなる耐電圧の向上はのぞめないものであった。
本発明者らは鋭意検討した結果、特定の含フッ素環状カーボネートを含む溶媒、環状4級オニウムカチオンと特定のアニオンからなる環状4級オニウム塩、分極性電極を用いた場合、3.5Vや4.0Vでも安定的な動作が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、高い耐電圧を有し、かつ広範囲の電解質塩溶解用溶媒への溶解性に優れた電気二重層キャパシタを提供することを目的としている。
本発明は、(A)式(1):
Figure 2008084846
(式中、X1〜X4は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−CF3、−CHF2、−CH2F、−C25または−CH2CF3;ただし、X1〜X4の少なくとも1つは−F、−CF3、−C25または−CH2CF3である)で示される含フッ素環状カーボネートを含有する溶媒、ならびに(B)環状4級オニウムカチオンと対アニオンとからなる環状4級オニウム塩を含む電解質塩
を含む非水系電解液と、(C)活性炭を含む分極性電極とを含む電気二重層キャパシタに関する。
前記溶媒(A)中に含まれる含フッ素環状カーボネートは、
Figure 2008084846
よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記溶媒(A)は、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートのみからなることが好ましい。
前記溶媒(A)は、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートと、含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エステルおよび含フッ素鎖状エーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種との混合物であることが好ましい。
前記含フッ素鎖状カーボネートは、式(2):
Figure 2008084846
(式中、Rfa1およびRfa2は同じかまたは異なり、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である。ただし、少なくとも一方は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)で示されることが好ましい。
前記含フッ素鎖状エステルは、式(3):
Figure 2008084846
(式中、Rfb1およびRfb2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)で示されることが好ましい。
前記含フッ素鎖状エーテルは、式(4):
Rfc1−O−Rfc2 (4)
(式中、Rfc1およびRfc2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数2〜4の含フッ素アルキル基である)で示されることが好ましい。
溶媒(A)が、
Figure 2008084846
の含フッ素環状カーボネートと、CFCFCH−O−CFCFHCF、HCFCFCH−O−CFCFHCF、CFCFCH−O−CFCFHおよびHCFCFCH−O−CFCFHよりなる群れから選ばれる少なくとも1種の含フッ素鎖状エーテルとの混合物であることが好ましい。
前記環状4級オニウム塩は、スピロ環ビピリジニウム塩またはイミダゾリウム塩であることが好ましい。
また、環状4級オニウム塩の対アニオンとしては、PF6 -、BF 、(CF3SO22-または(C25SO22-であることが好ましい。
前記アニオンは、PF6 -であることが好ましい。
分極性電極を構成する活性炭としては、抽出法により測定されたカリウム含有量が0〜400ppm、さらには200ppm以下の活性炭であることが好ましい。
また活性炭は、ピッチを原料とし、かつアルカリ賦活処理により調製された活性炭であることが好ましい。
前記非水系電解液は、溶媒(A)の重量に対して界面活性剤を0.05〜5質量%含有することが好ましい。
前記界面活性剤は、式(18):
Rff1COO-+
(式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)または式(19):
Rff1SO3 -+
(式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)で示されることが好ましい。
本発明の電気二重層キャパシタは、特定の溶媒(A)および特定の電解質塩(B)を含む非水系電解液と、分極性電極(C)とを含む。
溶媒(A)は、式(1):
Figure 2008084846
(式中、X1〜X4は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−CF3、−CHF2、−CH2F、−C25または−CH2CF3;ただし、X1〜X4の少なくとも1つは−F、−CF3、−C25または−CH2CF3である)で示される含フッ素環状カーボネートを含有する。
1〜X4は、−H、−F、−CF3、−CHF2、−CH2F、−C25または−CH2CF3であり、誘電率、粘性、他の溶媒との相溶性の点から−F、−CF3、−CH2CF3が好ましい。
式(1)において、−F、−CF3または−C25は、X1〜X4のすべてに置換していてもよいし、1箇所のみに置換していてもよい。なかでも、誘電率、耐酸化性の点から、置換箇所は1〜2個が好ましい。
含フッ素環状カーボネートのフッ素含有率は、誘電率、耐酸化性の点から、15〜55質量%が好ましく、17〜44質量%がより好ましい。
含フッ素環状カーボネートのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電気二重層キャパシタとしての特性が向上する点から、次のものが好ましい。
耐電圧が高く、電解質塩の溶解性も良好な含フッ素環状カーボネートとしては、たとえば、
Figure 2008084846
などがあげられる。
他にも、含フッ素環状カーボネートとしては、
Figure 2008084846
なども使用できる。
溶媒(A)中の含フッ素環状カーボネートの含有率は、誘電率や粘性が良好な点で、100〜20体積%が好ましく、90〜20体積%がより好ましい。
溶媒(A)は、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートを単独で用いてもよいし、他の含フッ素電解質塩溶解用溶媒や非フッ素系電解質塩溶解用溶媒との混合物として使用してもよい。また、含フッ素環状カーボネートは一般的に融点が高いため、単独では低温での動作に障害が生じることがある。そのようなときには、耐酸化性、粘性、低温特性を向上させる点から、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートと他の含フッ素電解質塩溶解用溶媒との混合物として使用することが好ましい。
式(1)で示される含フッ素環状カーボネートの共溶媒として使用する含フッ素電解質塩溶解用溶媒としては、含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エステル、含フッ素鎖状エーテル、含フッ素ラクトン、含フッ素スルホラン誘導体などがあげられる。
含フッ素鎖状カーボネートとしては、粘性や耐酸化性が良好な点から、式(2):
Figure 2008084846
(式中、Rfa1およびRfa2は同じかまたは異なり、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である。ただし、少なくとも一方は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)で示されるものが、好ましい。
Rfa1またはRfa2としては、たとえば、−CH、−CHCH、−CH(CHなどの炭素数1〜4のアルキル基;−CF3、−CF2CF3、−CH(CF32、−CH2CF3、−CH225、−CH2CF2CHF2、−CH2CF2CFHCF3などの炭素数1〜4の含フッ素アルキル基があげられ、なかでも、粘性や耐酸化性が良好な点から、−CH2CF3、−CH225が好ましい。
含フッ素鎖状カーボネートのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減、低温特性が良好な点で本発明における電気二重層キャパシタとしての特性が向上する点から、
Figure 2008084846
などが好ましい。
その他、含フッ素鎖状カーボネートとしては、
Figure 2008084846
なども使用できる。また、たとえば、特開平06−21992号公報、特開2000−327634号公報、特開2001−256983号公報などに記載された化合物もあげられる。
なかでも、耐酸化性、電解質塩の溶解性が良好な点から、
Figure 2008084846
が好ましい。
含フッ素鎖状エステルとしては、難燃性が高く、かつ他溶媒との相溶性や耐酸化性が良好な点から、式(3):
Figure 2008084846
(式中、Rfb1およびRfb2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)で示されることが好ましい。
Rfb1としては、たとえば、−CF3、−CF2CF3、−CF2CHF2、−CHF2、−CF2CH3、−CH2CF3などがあげられ、なかでも、粘性や耐酸化性が良好な点から、−CF3、−CF2CF3が好ましい。
Rfb2としては、たとえば、−CF3、−C25、−CH(CF32、−CH2CF3、−C24CF3、−CH2CF2CHFCF3、−CH225、−CH2CF2CHF2、−C2425、−CH237などがあげられ、なかでも、他溶媒との相溶性が良好な点から、−CH2CF3、−CH(CF32、−CH225、−CH2CF2CHF2が好ましい。
含フッ素鎖状エステルとしては、たとえば、CF3C(=O)OC25、CF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH2CH2CF3、CF3C(=O)OCH225、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、CF3C(=O)OCH(CF32、CF3C(=O)OCH(CF32などがあげられ、なかでも、他溶媒との相溶性、粘性、耐酸化性などが良好な点から、CF3C(=O)OC25、CF3C(=O)OCH225、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、CF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH(CF32が特に好ましい。
含フッ素鎖状エーテルとしては、たとえば、特開平08−037024号公報、特開平09−097627号公報、特開平11−026015号公報、特開2000−294281号公報、特開2001−052737号公報、特開平11−307123号公報などに記載された化合物があげられる。
なかでも、他溶媒との相溶性が良好で適切な沸点を有する点から、式(4):
Rfc1−O−Rfc2 (4)
(式中、Rfc1およびRfc2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数2〜4の含フッ素アルキル基である)で示される含フッ素エーテルが好ましい。
とくに、Rfc1としては、たとえば、−CH2CF2CHF2、−CH224CHF2、−CHCF、−CH236CHF2、−CH225、−CH2CF2CHFCF3、−CH2CF(CF3)CF2CHF2、−C2425、−C24CF3などがあげられ、また、Rfc2としては、たとえば、−CF2CHFCF3、−C24CHF2、−C24CF3、−CH2CHFCF3、−C2425が好ましい。なかでも、粘性や耐酸化性が良好で、適切な沸点を有する点からRfc1、Rfc2が炭素数2〜4の含フッ素アルキル基であることが好ましい。
含フッ素ラクトンとしては、たとえば、式(7):
Figure 2008084846
(式中、X5〜X10は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CH3または含フッ素メチル基;ただし、X5〜X10の少なくとも1つは含フッ素メチル基である)で示される含フッ素ラクトンがあげられる。
5〜X10における含フッ素メチル基は、−CH2F、−CHF2および−CF3であり、耐電圧性が良好な点から−CF3が好ましい。
含フッ素メチル基はX5〜X10の全てに置換していてもよいし、1個だけでもよい。好ましくは、電解質塩の溶解性が良好な点から1〜3個、特に1〜2個である。
含フッ素メチル基の置換位置は特に限定されないが、合成収率が良好なことから、X7および/またはX8が、特にX8が含フッ素メチル基、なかでも−CF3であることが好ましい。含フッ素メチル基以外のX5〜X10は、−H、−F、−Clまたは−CH3であり、特に電解質塩の溶解性が良好な点から−Hが好ましい。
含フッ素ラクトンとしては、前記式(5)で示されるもの以外にも、たとえば、式(8):
Figure 2008084846
(式中、AおよびBはいずれか一方がCX1617(X16およびX17は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CF3、−CH3または水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)であり、他方は酸素原子;Rfは含フッ素エーテル基、含フッ素アルコキシ基または炭素数2以上の含フッ素アルキル基;X11およびX12は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CF3または−CH3;X13〜X15は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基;n=0または1)で示される含フッ素ラクトンなどもあげられる。
式(8)で示される含フッ素ラクトンとしては、式(8−1):
Figure 2008084846
(式中、A、B、Rf、X11、X12およびX13は式(8)と同じ)で示される5員環構造が、合成が容易である点、化学的安定性が良好な点から好ましい。
式(8−1)で示される含フッ素ラクトンには、AとBの組合せにより、式(8−1−1):
Figure 2008084846
(式中、Rf、X11、X12、X13、X16およびX17は式(8−1)と同じ)で示される含フッ素ラクトンと、
式(8−1−2):
Figure 2008084846
(式中、Rf、X11、X12、X13、X16およびX17は式(8−1)と同じ)で示される含フッ素ラクトンがある。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、
Figure 2008084846
が好ましい。
その他、含フッ素ラクトンとしては、
Figure 2008084846
なども使用できる。
含フッ素スルホラン誘導体としては、特開2003−132994号公報に記載された含フッ素スルホラン誘導体が例示でき、なかでも、
Figure 2008084846
が好ましい。
式(1)で示される含フッ素環状カーボネートの共溶媒として使用する非フッ素系電解質塩溶解用溶媒としては、非フッ素系環状カーボネート、非フッ素系鎖状カーボネート、非フッ素系鎖状エステル、非フッ素系鎖状エーテル、非フッ素系ラクトン、非フッ素系スルホラン誘導体、他の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒などがあげられる。
非フッ素系環状カーボネートとしては、たとえば、
Figure 2008084846
などがあげられる。
非フッ素系鎖状カーボネートとしては、たとえば、式(9):
Figure 2008084846
(式中、Ra1およびRa2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基)で示される鎖状カーボネートが好ましい。
非フッ素系鎖状カーボネートのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電気二重層キャパシタとしての特性が向上する点から、
Figure 2008084846
などが好ましい。
その他、非フッ素鎖状カーボネートとしては、
Figure 2008084846
なども使用できる。
非フッ素系鎖状エステルとしては、低粘性で誘電率が高い点から、式(10):
Figure 2008084846
(式中、Rb1は炭素数1〜2のアルキル基;Rb2は炭素数1〜4のアルキル基)で示される化合物が好ましい。
非フッ素系鎖状エステルの具体例としては、たとえば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどがあげられ、なかでも、粘性が低く、誘電性が高い点から、酢酸メチル、酢酸エチルが好ましい。
非フッ素系鎖状エーテルとしては、粘性が低い点から、式(11−1):
c1−O−Rc2 (11−1)
または式(11−2):
c3−O−Rc4−O−Rc5 (11−2)
(式中、R1、R2、R3、R4およびR5は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6のアルキル基)で示される化合物が好ましい。
非フッ素系鎖状エーテルの具体例としては、たとえば、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンなどがあげられ、なかでも、サイクル特性が良好な点から、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンが好ましい。
なおテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの非フッ素系環状エーテルは、耐還元性が低くサイクル特性がよくない点から、使用しないことが好ましい。
非フッ素系ラクトンとしては、たとえば、
Figure 2008084846
(式中、Re1およびRe2は炭素数1〜4のアルキル基)
などがあげられる。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電気二重層キャパシタとしての特性が向上する点から、
Figure 2008084846
が好ましい。
非フッ素系スルホラン誘導体としては、たとえば、
Figure 2008084846
(式中、Rf1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基)で示されるものなどがあげられる。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電気二重層キャパシタとしての特性が向上する点から、
Figure 2008084846
が好ましい。
他の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒としては、従来より電解質塩溶解用溶媒として使用されているニトリル系溶媒、フラン類、オキソラン類などがあげられる。
これらの他の非フッ素系溶媒としては、たとえば、アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;2−メチルテトラヒドロフランなどのフラン類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどのオキソラン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;プロパンサルトン、ブタンサルトンなどのサルトン類などがあげられ、特に誘電率や耐酸化性、電気化学的安定性の向上の点、低粘性に優れる点から、ニトリル類、アミド類、サルトン類などが好ましく、特に誘電率や耐酸化性に優れたアセトニトリル、スクシノニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル類、なかでもスクシノニトリル、グルタロニトリルがより好ましい。
これらの、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートの共溶媒として使用する電解質塩溶解用溶媒としては、耐酸化性、粘性が良好な点から、含フッ素電解質塩溶解用溶媒が好ましく、含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エステル、含フッ素鎖状エーテルがより好ましい。とくに、3.5V以上の高電圧で動作させる際の溶媒(A)には、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートと、含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エステルおよび含フッ素鎖状エーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種のみからなるものが好ましい。なかでも、含フッ素鎖状エーテルが、耐酸化性が良好な点から好ましい。
特に好ましい含フッ素環状カーボネートと含フッ素鎖状エーテルの組合せとしては、特に耐酸化性、電解質塩の溶解性が良好な点から、
Figure 2008084846
の含フッ素環状カーボネートと、CFCFCH−O−CFCFHCF、HCFCFCH
−O−CFCFHCF、CFCFCH−O−CFCFHおよびHCFCFCH−O−CFCFHよりなる群れから選ばれる少なくとも1種の含フッ素鎖状エーテルとの混合物である。
つぎに、本発明で用いる電解液の他方の成分である電解質塩(B)について説明する。
電解質塩(B)は、環状4級オニウムカチオンと対アニオンとからなる環状4級オニウム塩である。
環状4級オニウム塩としては、スピロ環ビピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、テトラアルキル4級アンモニウム塩、N−アルキルピリジニウム塩、N,N−ジアルキルピロリジニウム塩などがあげられる。なかでも、耐酸化性が良好な点から、スピロ環ビピリジニウム塩またはエチルメチルイミダゾリウム塩であることが好ましい。
スピロ環ビピリジニウム塩としては、たとえば、式(12−1):
Figure 2008084846
(式中、Rg1およびRg2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基;X-は対アニオン;n1は0〜5の整数;n2は0〜5の整数)で示されるスピロ環ビピリジニウム塩、式(12−2):
Figure 2008084846
(式中、Rg3およびRg4は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基;X-は対アニオン;n3は0〜5の整数;n4は0〜5の整数)で示されるスピロ環ビピリジニウム塩、または式(12−3):
Figure 2008084846
(式中、Rg5およびRg6は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基;X-は対アニオン;n5は0〜5の整数;n6は0〜5の整数)で示されるスピロ環ビピリジニウム塩が好ましくあげられる。また、このスピロ環ビピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-としては、無機アニオンでも有機アニオンでもよい。無機アニオンとしては、たとえば、AlCl4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、TaF6 -、I-、SbF6 -などがあげられる。また、有機アニオンとしては、たとえば、CH3COO-、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(C25SO22-などがあげられる。これらのうち、解離性が高く、高電圧下での内部抵抗が低い点から、BF4 -、PF6 -、(CF3SO22-または(C25SO22-が好ましく、とくにPF6 -がより好ましい。
スピロ環ビピリジニウム塩の好ましい具体例としては、たとえば、
Figure 2008084846
などがあげられる。
このスピロ環ビピリジニウム塩は電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で優れている。
イミダゾリウム塩としては、たとえば、式(13):
Figure 2008084846
(式中、Rh1およびRh2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;X-は対アニオン)で示されるイミダゾリウム塩が好ましくあげられる。また、このイミダゾリウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
対アニオンX-の好ましい具体例は、スピロ環ビピリジニウム塩と同じである。
イミダゾリウム塩の好ましい具体例としては、たとえば、式(14):
Figure 2008084846
で示されるエチルメチルイミダゾリウム塩などがあげられる。
このイミダゾリウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
N−アルキルピリジニウム塩としては、たとえば、式(16):
Figure 2008084846
(式中、Rj1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基;X-は対アニオン)で示されるN−アルキルピリジニウム塩が好ましくあげられる。また、このN−アルキルピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
対アニオンX-の好ましい具体例は、スピロ環ビピリジニウム塩と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 2008084846
などがあげられる。
このN−アルキルピリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
N,N−ジアルキルピロリジニウム塩としては、たとえば、式(17):
Figure 2008084846
(式中、Rk1およびRk2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;X-は対アニオン)で示されるN,N−ジアルキルピロリジニウム塩が好ましくあげられる。また、このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
対アニオンX-の好ましい具体例は、スピロ環ビピリジニウム塩と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば、
Figure 2008084846
Figure 2008084846
などがあげられる。
このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
これらの環状4級オニウム塩のうち、スピロ環ビピリジニウム塩およびイミダゾリウム塩が電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で好ましく、さらには、
Figure 2008084846
(式中、X-はBF 、PF6 -、(CF3SO22-または(C25SO22-であり、特にはPF6 -である)で示されるスピロ環ビピリジニウム塩、または
Figure 2008084846
(式中、X-はBF 、PF6 -、(CF3SO22-または(C25SO22-であり、特にはPF6 -である)で示されるエチルメチルイミダゾリウム塩が好ましい。
また、電解質塩として、リチウム塩を併用してもよい。リチウム塩としては、たとえば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiN(SO2252が好ましい。
さらに、容量を向上させるためにマグネシウム塩を用いてもよい。マグネシウム塩としては、たとえばMg(ClO42、Mg(OOC252などが好ましい。
電解質塩(B)の配合量は要求される電流密度、用途、電解質塩の種類などによって異なるが、含フッ素環状カーボネート(他の電解質塩溶解用溶媒を併用する場合はそれらの合計量)100質量部に対し0.1質量部以上、さらには1質量部以上、特に5質量部以上で、200質量部以下、さらには100質量部以下、特に50質量部以下とすることが好ましい。
さらに電池の低抵抗化を図るために、界面活性剤を配合する手法もある。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでもよいが、含フッ素界面活性剤が、サイクル特性、レート特性が良好な点から好ましい。
たとえば、式(18):
Rff1COO-+
(式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)で示される含フッ素カルボン酸塩、および/または
式(19):
Rff1SO3 -+
(式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)で示される含フッ素スルホン酸塩が好ましく例示できる。
Rff1としては炭素数2〜10の含フッ素アルキル基が、電解液の表面張力を低下させる度合いが良好な点から好ましく、特に炭素数4〜8の含フッ素アルキル基が溶解性に優れる点から好ましい。
+のアルカリ金属としては、Li、Na、Kが好ましく、M+のNHR'3 +としては特にNH4 +が好ましい。
式(18)で示される含フッ素カルボン酸塩の具体例としては、たとえばC49COO-NH4 +、C511COO-NH4 +、C613COO-NH4 +、C715COO-NH4 +、C817COO-NH4 +、C919COO-NH4 +、C49COO-NH(CH33 +、C511COO-NH(CH33 +、C613COO-NH(CH33 +、C715COO-NH(CH33 +、C817COO-NH(CH33 +、C919COO-NH(CH33 +、C49COO-Li+、C511COO-Li+、C613COO-Li+、C715COO-Li+、C817COO-Li+、C919COO-Li+、C49COO-Na+、C511COO-Na+、C613COO-Na+、C715COO-Na+、C817COO-Na+、C919COO-Na+などがあげられ、なかでも電解液への溶解性、表面張力の低下効果が良好な点から、C511COO-NH4 +、C715COO-NH4 +、C511COO-Li+、C613COO-Li+、C511COO-Na+、C613COO-Na+が好ましい。
式(19)で示される含フッ素スルホン酸塩の具体例としては、たとえばC49SO3 -NH4 +、C511SO3 -NH4 +、C613SO3 -NH4 +、C715SO3 -NH4 +、C817SO3 -NH4 +、C919SO3 -NH4 +、C49SO3 -NH(CH33 +、C511SO3 -NH(CH33 +、C613SO3 -NH(CH33 +、C715SO3 -NH(CH33 +、C817SO3 -NH(CH33 +、C919SO3 -NH(CH33 +、C49SO3 -Li+、C511SO3 -Li+、C613SO3 -Li+、C715SO3 -Li+、C817SO3 -Li+、C919SO3 -Li+、C49SO3 -Na+、C511SO3 -Na+、C613SO3 -Na+、C715SO3 -Na+、C817SO3 -Na+、C919SO3 -Na+などがあげられ、なかでも電解液への溶解性、表面張力の低下効果が良好な点から、C49SO3 -NH4 +、C511SO3 -NH4 +、C613SO3 -NH4 +、C817SO3 -NH4 +、C49SO3 -Li+、C511SO3 -Li+、C613SO3 -Li+、C817SO3 -Li+、C49SO3 -Na+、C511SO3 -Na+、C613SO3 -Na+が好ましい。
界面活性剤の配合量は、充放電サイクル特性を低下させずに電解液の表面張力を低下させるという点から、溶媒(A)全体に対して0.05〜5質量%であり、さらには0.05〜3質量%、特に0.05〜2質量%が好ましい。
本発明で用いる電解液は、電解質塩(B)を含フッ素環状カーボネート、または含フッ素環状カーボネートと電解質塩溶解用溶媒からなる溶媒(A)に溶解させることで調製される。
また、本発明において電解液は、本発明の電解液に使用する溶媒に溶解または膨潤する高分子材料と組み合わせてゲル状(可塑化された)のゲル電解液としてもよい。
かかる高分子材料としては、従来公知のポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド、それらの変性体(特開平8−222270号公報、特開2002−100405号公報);ポリアクリレート系ポリマー、ポリアクリロニトリルや、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などのフッ素樹脂(特表平4−506726号公報、特表平8−507407号公報、特開平10−294131号公報);それらフッ素樹脂と炭化水素系樹脂との複合体(特開平11−35765号公報、特開平11−86630号公報)などがあげられる。特には、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体をゲル電解質用高分子材料として用いることが望ましい。
そのほか、特願2004−301934号明細書に記載されているイオン伝導性化合物も使用できる。
このイオン伝導性化合物は、式(20):
P−(D)−Q (20)
(式中、Dは式(20−1):
−(D1)n−(FAE)m−(AE)p−(Y)q− (20−1)
(式中、D1は、式(20−1−1):
Figure 2008084846
(式中、Rfl1は架橋性官能基を有していてもよい含フッ素エーテル基;Rl1はRfl1と主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素エーテル基を有するエーテル単位;
FAEは、式(20−1−2):
Figure 2008084846
(式中、Rfl2は水素原子、架橋性官能基を有していてもよい含フッ素アルキル基;Rl2はRfl2と主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素アルキル基を有するエーテル単位;
AEは、式(20−1−3):
Figure 2008084846
(式中、Rl3は水素原子、架橋性官能基を有していてもよいアルキル基、架橋性官能基を有していてもよい脂肪族環式炭化水素基または架橋性官能基を有していてもよい芳香族炭化水素基;Rl4はRl3と主鎖を結合する基または結合手)で示されるエーテル単位;
Yは、式(20−1−4a)〜(20−1−4c):
Figure 2008084846
の少なくとも1種を含む単位;
nは0〜200の整数;mは0〜200の整数;pは0〜10000の整数;qは1〜100の整数;ただしn+mは0ではなく、D1、FAE、AEおよびYの結合順序は特定されない);
PおよびQは同じかまたは異なり、水素原子、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいフェニル基、−COOH、−ORl5(Rl5は水素原子またはフッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基)、エステル基またはカーボネート基(ただし、Dの末端が酸素原子の場合は−COOH、−ORl5、エステル基およびカーボネート基ではない)]で表される側鎖に含フッ素基を有する非晶性含フッ素ポリエーテル化合物である。
本発明で用いる電解液には必要に応じて、他の添加剤を配合してもよい。他の添加剤としては、たとえば金属酸化物、ガラスなどがあげられる。
なお、本発明で用いる電解液は低温(例えば0℃や−20℃)で凍ったり、電解質塩が析出しないことが好ましい。具体的には、0℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、30mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。さらにまた、具体的には、−20℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、40mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。
こうした電解液は、難燃性、低温特性、電解質塩の溶解性および炭化水素系溶媒との相溶性を同時に向上させることができ、さらに3.5Vを超える、さらには4.0Vを超える耐電圧で安定した特性が得られるので、電気二重層キャパシタの電解液として優れている。
本発明の電気二重層キャパシタでは、正極および負極の少なくとも一方は活性炭を含む分極性電極(C)である。
分極性電極(C)に用いる活性炭は、抽出法により測定されたカリウム含有量が0〜400ppmであることが、さらには0〜200ppmであることが、高電圧下でのサイクル特性、内部抵抗低減の点から好ましい。
この特定の活性炭は、分極性電極(C)中に60〜100質量%、さらには80〜95質量%であることが、容量増大、内部抵抗低減の点から好ましい。
かかる低カリウム含有量の活性炭は、たとえば、通常のアルカリ(カリウム)賦活を行った後に洗浄を充分に行う方法や、水蒸気やリン酸で賦活する方法などで製造できる。
特に、ピッチを原料とし、アルカリ(カリウム)賦活を行う方法で製造された活性炭は、耐酸化性が良好で電池容量が向上する点から好ましい。そうした活性炭としては、たとえば、クラレケミカル(株)製のNK331、NK260などがあげられる。
なお、本発明で用いる活性炭の抽出法は、水に活性炭を添加し、撹拌した後にろ過し、得られたろ過水のカリウム含有量を測定するという方法であり、カリウム含有量はイオンメーターで測定する。
本発明で用いる分極性電極(C)は、上記特定の活性炭を主体とするものであるが、他に、大比表面積の不活性炭と電子伝導性を付与するカーボンブラック等の導電剤とを含んでいてもよい。この分極性電極(C)は種々の方法で形成することができる。たとえば、活性炭粉末とカーボンブラックとフェノール系樹脂を混合し、プレス成形後不活性ガス雰囲気中および水蒸気雰囲気中で焼成、賦活することにより、活性炭とカーボンブラックを含む分極性電極(C)を形成できる。好ましくは、この分極性電極(C)は集電体と導電性接着剤などで接合する。
また、特定の活性炭粉末、カーボンブラックおよび結合剤をアルコールの存在下で混練してシート状に成形し、乾燥して分極性電極(C)とすることもできる。この結合剤には、たとえばポリテトラフルオロエチレンが用いられる。また、活性炭粉末、カーボンブラック、結合剤および溶媒を混合してスラリーとし、このスラリーを集電体の金属箔にコートし、乾燥して集電体と一体化された分極性電極(C)とすることもできる。
特定の活性炭を主体とする分極性電極(C)を両極に用いて電気二重層キャパシタとしてもよいが、片側に非分極性電極を用いる構成、たとえば、金属酸化物等の電池活物質を主体とする正極と、活性炭を主体とする分極性電極(C)の負極とを組合せた構成も可能である。
また、活性炭に代えてまたは併用して、カーボンブラック、グラファイト、膨張黒鉛、ポーラスカーボン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、ケッチェンブラックなどの炭素質材料を用いてもよい。
電極の作製におけるスラリーの調製に用いる溶媒は結合剤を溶解するものが好ましく、結合剤の種類に合わせ、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、イソホロン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、フタル酸ジメチル、エタノール、メタノール、ブタノールまたは水が適宜選択される。
分極性電極(C)に用いる好ましい導電剤としては、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、金属ファイバ、導電性酸化チタン、酸化ルテニウムがあげられる。分極性電極(C)に使用するカーボンブラック等の導電剤の混合量は、良好な導電性(低い内部抵抗)を得るように、また多すぎると製品の容量が減るため、活性炭との合計量中1〜50質量%とするのが好ましい。
集電体は化学的、電気化学的に耐食性のあるものであればよい。活性炭を主体とする分極性電極の集電体としては、ステンレス、アルミニウム、チタンまたはタンタルが好ましく使用できる。これらのうち、ステンレスまたはアルミニウムが、得られる電気二重層キャパシタの特性と価格の両面において特に好ましい材料である。
つぎに本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明はかかる例のみに限定されるものではない。
実施例1
表1に示す電解質塩溶解用溶媒に表1に示す電解質塩を1モル/リットルとなるように添加して非水系電解液を調製した。この電解液について、以下に示す方法により、電解質塩の溶解性および電位窓を調べた。結果を表1に示す。
(1)電解質塩の溶解性
電解液における電解質塩の溶解状態を目視で観察する。
○:均一に溶解した。
△:若干懸濁している状態となった。
×:不溶分が沈殿した。
(2)電位窓
3電極式電圧測定セル(作用極、対極:白金(なお、対極と作用極の面積比を5:1とする)、参照極:Ag。宝泉(株)製のHSセル)に電解液を入れ、ポテンシオスタットで3mV/secで電位走引し、分解電流を測定する。
なお、表1中の電解質塩の略号はつぎのものである。
SBP・PF6:スピロ環ビピリジニウムのPF6
EMI・TFSI:エチルメチルイミダゾリウムの[(CF3SO22N]塩
EMI・PF6:エチルメチルイミダゾリウムのPF6
Figure 2008084846
実施例2
つぎに示す方法で調製した電解液における電解質塩の溶解性を実施例1と同様にして調べ、また、以下の方法で作製したコイン型電気二重層キャパシタについて、電気容量(F/g)および内部抵抗(Ω)を調べた。結果を表2〜3に示す。
(電解液の調製)
表2〜3に示す電解質塩溶解用溶媒に表2〜3に示す電解質塩を1モル/リットルとなるように添加して非水系電解液を調製した。なお、添加剤(CSOLi(実施例2−5)、C11COOLi(実施例2−6))を配合する場合、添加剤を1質量%となるように添加し溶解させた。ただし、不溶部分がある場合は、残留物を4μmポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターを用いて濾去して電解液として使用した。
(電極の作製)
表2に示す活性炭85質量部、カーボンブラック(商品名:デンカブラック。電気化学工業(株)製)10質量部、エラストマー系バインダ(商品名:AD181。日本ゼオン(株)製)5質量部(固形分)、カルボキシメチルセルロース(商品名:DN800H。ダイセル(株)製)3質量部、および水200質量部を攪拌機で30分間混練し、スラリーを調製した。
このスラリーを40μm厚のアルミニウム製集電体上にバーコータで塗布し、70℃で1時間、130℃で1時間乾燥させて厚さ100μmの電極とし、これを直径13mmの円盤に打ち抜き、電極を作製した。
(コイン型電気二重層キャパシタの作製)
作製した円盤状の電極を、コイン型電気二重層キャパシタの集電体兼ハウジング部材とするステンレススチール製のケースの正極側および負極側の内側に、それぞれ黒鉛系接着剤を用いて接着した。次にこのステンレス製ケースごと減圧下、130℃で加熱処理して水分を除き、調製した電解液を円盤状の電極中に含浸させた。ついで、両電極の間にセルロース製のセパレータ(厚さ50μm)を挟み、ステンレススチール製のケースを絶縁体であるガスケットを介してかしめ封印し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイン型電気二重層キャパシタを作製した。
(充放電サイクルにおける電気容量および内部抵抗の測定)
作製したコイン型電気二重層キャパシタについて、表2〜3に示すように5mAで3.5V、4.0Vまたは5.0Vまで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、初期特性(容量および内部抵抗)をつぎの方法で調べた。
電気容量:定放電を行った際の電圧勾配より算出
内部抵抗:定電流放電を行った際のいわゆるIRドロップ電圧から算出
なお、表2〜7中の電解質塩および活性炭の略号はつぎのものである。
SBP・PF6:スピロ環ビピリジニウムのPF6
SBP・BF:スピロ環ビピリジニウムのBF
EMI・TFSI:エチルメチルイミダゾリウムの[(CF3SO22N]塩
EMI・PF6:エチルメチルイミダゾリウムのPF6
DEME・PF6:N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムのPF6
NK331:クラレケミカル(株)製の活性炭(ピッチを原料とし、カリウム賦活した活性炭。カリウム含有量:180ppm)
NK260:クラレケミカル(株)製の活性炭(ピッチを原料とし、カリウム賦活した活性炭。カリウム含有量:140ppm)
MSP20:関西熱化学(株)製の活性炭(カリウム含有量:50ppm)
RP20:クラレケミカル(株)製の活性炭(カリウム含有量:10ppm)
なお、活性炭のカリウム含有量は、活性炭1gを純水50ml中で攪拌した後、活性炭を濾去し、得られた濾液を蛍光X線分析法((株)リガク(RIGAKU)製のRIX−3100。測定条件:真空雰囲気中で、Rh管球を用いて30kV−130mAの条件で)により分析し、測定した。
Figure 2008084846
Figure 2008084846
実施例3
電解質塩溶解用溶媒として表4〜5に示す2種類の溶媒を同表に示す割合で混合した混合溶媒を用いたほかは、実施例2と同様にして電解液を調製し、コイン型電気二重層キャパシタを作製した。これらについて電解質塩の溶解性、充放電サイクル試験における電気容量(F/g)および内部抵抗(Ω)を実施例2と同様にして調べた。結果を表4〜5に示す。
なお表4〜5中の略号は、表2〜3と同じである。
Figure 2008084846
Figure 2008084846
実施例4
表6に示す組成の電解液を用いて実施例2と同様にしてコイン型電気二重層キャパシタを作製し、このコイン型電気二重層キャパシタについて、5mAで4.0V(比較用の実験例4−5、4−6では3.5V)まで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、5サイクル目の容量と比較した500サイクル目の容量保持率(保持容量)を算出した。結果を表6に示す。
なお表6中の略号は、TEMAはトリエチルメチルアンモニウムであり、他は表2〜3と同じである。
Figure 2008084846
実施例5
表7に示す組成の電解液を用いて実施例2と同様にしてコイン型電気二重層キャパシタを作製し、このコイン型電気二重層キャパシタについて、実施例4と同様にして各種の特性を調べた。結果を表7に示す。
なお表7中の略号は、NK331はクラレケミカル(株)製の活性炭(ピッチを原料とし、カリウム賦活した活性炭。カリウム含有量:180ppm)、SBP・BFはスピロ環ビピリジニウムのBF塩であり、他は表2〜3と同じである。
Figure 2008084846
本発明によれば、高い耐電圧を有し、かつ広範囲の電解質塩溶解用溶媒への溶解性に優れた電気二重層キャパシタを提供することができる。

Claims (15)

  1. (A)式(1):
    Figure 2008084846
    (式中、X1〜X4は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−CF3、−CHF2、−CH2F、−C25または−CH2CF3;ただし、X1〜X4の少なくとも1つは−F、−CF3、−C25または−CH2CF3である)
    で示される含フッ素環状カーボネートを含有する溶媒、ならびに
    (B)環状4級オニウムカチオンと対アニオンとからなる環状4級オニウム塩を含む電解質塩
    を含む非水系電解液と、
    (C)活性炭を含む分極性電極
    とを含む電気二重層キャパシタ。
  2. 溶媒(A)中に含まれる含フッ素環状カーボネートが、
    Figure 2008084846
    よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求の範囲第1項記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 溶媒(A)が、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートのみからなる請求の範囲第1項または第2項記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 溶媒(A)が、式(1)で示される含フッ素環状カーボネートと、
    含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エステルおよび含フッ素鎖状エーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種との混合物である請求の範囲第1項または第2項記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 含フッ素鎖状カーボネートが、式(2):
    Figure 2008084846
    (式中、Rfa1およびRfa2は同じかまたは異なり、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である。ただし、少なくとも一方は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
    で示される請求の範囲第4項記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 含フッ素鎖状エステルが、式(3):
    Figure 2008084846
    (式中、Rfb1およびRfb2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である)
    で示される請求の範囲第4項または第5項記載の電気二重層キャパシタ。
  7. 含フッ素鎖状エーテルが、式(4):
    Rfc1−O−Rfc2 (4)
    (式中、Rfc1およびRfc2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数2〜4の含フッ素アルキル基である)
    で示される請求の範囲第4項〜第6項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  8. 溶媒(A)が、
    Figure 2008084846
    の含フッ素環状カーボネートと、CF3CF2CH2−O−CF2CFHCF3、HCF2CF2CH2−O−CF2CFHCF3、CF3CF2CH2−O−CF2CF2HおよびHCF2CF2CH2−O−CF2CF2Hよりなる群れから選ばれる少なくとも1種の含フッ素鎖状エーテルとの混合物である請求の範囲第1項記載の電気二重層キャパシタ。
  9. 環状4級オニウム塩が、スピロ環ビピリジニウム塩またはイミダゾリウム塩である請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  10. 環状4級オニウム塩の対アニオンが、PF6 -、BF4 -、(CF3SO22-または(C25SO22-である請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  11. アニオンがPF6 -である請求の範囲第1項〜第10項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  12. 活性炭が、抽出法により測定されたカリウム含有量が0〜400ppmの活性炭である請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  13. 活性炭が、ピッチを原料とし、かつアルカリ賦活処理により調製された活性炭である請求項1〜12のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  14. 非水系電解液が、溶媒(A)の重量に対して界面活性剤を0.05〜5質量%含有する請求の範囲第1項〜第13項のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  15. 界面活性剤が、式(18):
    Rff1COO-+
    (式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)
    または式(19):
    Rff1SO3 -+
    (式中、Rff1は炭素数2〜10の一部が水素原子で置換されていてもよいパーフルオロアルキル基であり、M+はNH4 +、Li+、Na+またはK+である)
    で示される請求の範囲第14項記載の電気二重層キャパシタ。
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