JP4858107B2 - 電解液 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の含フッ素アルキル基含有環状アミン塩からなる電解質塩を含む電解液およびそれを含む耐電圧が向上した電気二重層キャパシタ、およびさらに難燃性が向上したリチウム二次電池に関する。
電気二重層キャパシタに用いる非水系電解液には種々の特性が要求されるが、そのうちの1つとして、耐電圧が高い、たとえば長時間高電圧下に曝されたときの劣化(還元分解)に耐性を持っていることがあげられる。
耐電圧を向上させる試みとして、特許文献1ではポリフルオロアルキルを含有する4級アンモニウムカチオンが用いられている。しかし、この4級アンモニウム塩はフッ素含有量が少ない場合耐電圧向上の効果は低く、たとえば電気二重層キャパシタとして2.8Vまでの耐酸化性しかもち得ず、耐電圧が向上したとはいいがたい。また、溶解性が低く、イオン伝導性も低い。
また、特許文献2ではイミダゾリウム塩にフッ素原子を導入したカチオンを用いた電解液が記載されている。しかし、この電解液でも、フッ素原子を導入したことにより顕著な耐電圧向上効果はみられず、たとえば電気二重層キャパシタとしては3.3Vまでの耐電圧しかもっていない。
特許文献3では、フッ素置換された環状アンモニウムカチオン成分を有するイオン性液体があげられているが、このものの耐電圧は5.3Vでしかない。
特開2002−222739号公報 特開2002−260966号公報 特開2005−179254号公報
本発明者らは鋭意検討した結果、含フッ素アルキル基を有する特定の環状アンモニウムカチオン成分を有する電解質塩が還元分解しにくく、電解液の耐電圧向上に優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、高い耐電圧を有し、かつ広範囲の電解質塩溶解用溶媒への溶解性に優れた電解液を提供することを目的としている。
本発明は、電解質塩溶解用溶媒(I)、および式(1):
Figure 0004858107
(式中、Raは炭素数1〜6のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基;Rfは炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;X-はアニオン)で示される含フッ素アルキル基含有環状アミン塩からなる電解質塩(II)を含む電解液に関する。
電解質塩(II)としては、式(1)において、RaがCH3−、C25−またはCF3CH2CH2−の含フッ素アルキル基含有環状アミン塩であることが好ましい。
また、電解質塩(II)としては、式(1)において、RfがCH3CF2−、CF2HCF2−、CF2HCH2−またはCF3CFHCF2−の含フッ素アルキル基含有環状アミン塩であることが好ましい。
本発明はまた、正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、非水系電解液が前記の電解液である電気二重層キャパシタにも関する。
本発明はまた、正極と負極と非水系電解液とを含むリチウム二次電池であって、非水系電解液が前記の電解液であるリチウム二次電池にも関する。
本発明によれば、高い耐電圧を有し、かつ広範囲の電解質塩溶解用溶媒への溶解性に優れた電解液、特に電気二重層キャパシタ用として有用な電解液を提供することができる。さらには、電池特性を維持しつつリチウム二次電池に難燃性を付与し得る電解液としても有用である。
本発明の電解液は、電解質塩(II)として、式(1):
Figure 0004858107
(式中、Raは炭素数1〜6のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基;Rfは炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;X-はアニオン)で示される含フッ素アルキル基含有環状アミン塩を含む。
式(1)中、Raは炭素数1〜6のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基であり、好ましくは、炭素数1〜3のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基である。
具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、ヘプチル、ヘキシルなどのアルキル基、CF3CH2CH2−、C25CH2CH2−などの含フッ素アルキル基などがあげられ、なかでもメチル、エチル、CF3CH2CH2−が、イオン伝導度が良好な点から好ましい。
式(1)中、Rfは炭素数1〜4の含フッ素アルキル基である。
具体例としては、CF3−、CF3CF2−、CF3CF2CF2−、CF3CF2CF2CF2−などのパーフルオロアルキル基;CF2H−、CF2HCF2−、CFClHCF2−、CF2HCFCl−、CF2CFHCF3、CH3CF2−、CF2HCH2−などの非パーフルオロ系含フッ素アルキル基などがあげられ、なかでもCH3CF2−、CF2HCF2−、CF2HCH2−、CF3CFHCF2−が、合成が容易で、安定性も高い点から好ましい。
-はアニオンであり、無機アニオンでも有機アニオンでもよい。無機アニオンとしては、たとえばAlCl4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、TaF6 -、I-、SbF6 -があげられる。有機アニオンとしては、たとえばCF3COO-、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(C25SO22-などがあげられる。
これらのうち、耐酸化性やイオン解離性が良好な点から、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、(CF3SO22-、(C25SO22-が好ましい。
イミダゾリウムカチオンを含む塩は、粘性が低く解離性が良好なことから、電気二重層キャパシタ用電解質塩として、またリチウム二次電池の難燃性付与剤として用いられている。しかし、還元分解されやすいため還元電位が高く、結果として耐電圧が低くなるため、電気二重層キャパシタに用いた場合、電圧を上げることができない。また、リチウム二次電池の電解液として用いた場合、電気特性を損なうことがある。
本発明で用いる含フッ素アルキル基含有環状アミン塩は還元電位が低く、結果として耐電圧を向上させることができ、したがって電気二重層キャパシタ用電解液として好ましい。また、リチウム二次電池用電解液として用いた場合にも、電池特性を損なわない。
本発明で電解質塩(II)として用いる含フッ素アルキル基含有環状アミン塩の具体例を例示するが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
Figure 0004858107
Figure 0004858107
これらのなかでも、
Figure 0004858107
が、低粘性や高イオン伝導性の点から好ましい。
本発明においては、電解質塩(II)として、他の電解質塩(III)を併用してもよい。
併用可能な他の電解質塩(III)としては、つぎのものがあげられる。
(IIIA)テトラアルキル4級アンモニウム塩
式(IIIA):
Figure 0004858107
(式中、R1、R2、R3およびR4は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のエーテル結合を含んでいてもよいアルキル基;Xはアニオン)で示されるテトラアルキル4級アンモニウム塩が好ましく例示できる。また、このアンモニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
具体例としては、
式(IIIA−1):
Figure 0004858107
(式中、R1、R2およびXは前記と同じ;xおよびyは同じかまたは異なり0〜4の整数で、かつx+y=4)で示されるテトラアルキル4級アンモニウム塩、
式(IIIA−2):
Figure 0004858107
(式中、R5は炭素数1〜6のアルキル基;R6は炭素数1〜6の2価の炭化水素基;R7は炭素数1〜4のアルキル基;zは1または2;Xはアニオン)で示されるアルキルエーテル基含有トリアルキルアンモニウム塩、
などがあげられる。アルキルエーテル基を導入することにより、粘性の低下が図れる。
アニオンX-としては、無機アニオンでも有機アニオンでもよい。無機アニオンとしては、たとえばAlCl4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、TaF6 -、I-、SbF6 -があげられる。有機アニオンとしては、たとえばCF3COO-、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(C25SO22-などがあげられる。
これらのうち、耐酸化性やイオン解離性が良好な点から、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -が好ましい。
テトラアルキル4級アンモニウム塩の好適な具体例としては、Et4NBF4、Et4NClO4、Et4NPF6、Et4NAsF6、Et4NSbF6、Et4NCF3SO3、Et4N(CF3SO22N、Et4NC49SO3、Et3MeBF4、Et3MeClO4、Et3MePF6、Et3MeAsF6、Et3MeSbF6、Et3MeCF3SO3、Et3Me(CF3SO22N、Et3MeC49SO3を用いればよく、特に、Et4NBF4、Et4NPF6、Et4NSbF6、Et4NAsF6、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウム塩などがあげられる。
(IIIB)スピロビピリジニウム塩
式(IIIB):
Figure 0004858107
(式中、R8およびR9は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基;Xはアニオン;n1は0〜5の整数;n2は0〜5の整数)で示されるスピロビピリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このスピロビピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
このスピロビピリジニウム塩は電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で優れている。
(IIIC):イミダゾリウム塩
式(IIIC):
Figure 0004858107
(式中、R10およびR11は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるイミダゾリウム塩が好ましく例示できる。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
このイミダゾリウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
(IIID):N−アルキルピリジニウム塩
式(IIID):
Figure 0004858107
(式中、R12は炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるN−アルキルピリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このN−アルキルピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
このN−アルキルピリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
(IIIE)N,N−ジアルキルピロリジニウム塩
Figure 0004858107
(式中、R13およびR14は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるN,N−ジアルキルピロリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 0004858107
Figure 0004858107
などがあげられる。
このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
これらのアンモニウム塩のうち、(IIIA)、(IIIB)および(IIIC)が電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で好ましく、さらには
Figure 0004858107
(式中、Meはメチル基;Etはエチル基;X、x、yは式(IIA−1)と同じ)
が好ましい。
また、他の電解質塩としてリチウム塩を用いてもよい。リチウム塩としては、たとえばLiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiN(O2SCF32、LiN(O2SC252が好ましい。さらには、リチウム塩を2種以上混合使用してもよい。好適な組合せとしては、たとえばLiPF6とLiN(O2SCF32の組合せがあげられる。
さらに容量を向上させるためにマグネシウム塩を用いてもよい。マグネシウム塩としては、たとえばMg(ClO42、Mg(OOC252などが好ましい。
本発明で用いる電解質塩溶解用溶媒(I)は特に限定されず、たとえばつぎのものが例示できる。
(IA)式(I):
Figure 0004858107
(式中、X1〜X6は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CH3または含フッ素メチル基;ただし、X1〜X6の少なくとも1つは含フッ素メチル基である)で示される含フッ素ラクトン:
1〜X6における含フッ素メチル基は、−CH2F、−CHF2および−CF3であり、耐電圧性が良好な点から−CF3が好ましい。
含フッ素メチル基はX1〜X6の全てに置換していてもよいし、1個だけでもよい。好ましくは、電解質塩の溶解性が良好な点から1〜3個、特に1〜2個である。
含フッ素メチル基の置換位置は特に限定されないが、合成収率が良好なことから、X3および/またはX4が、特にX4が含フッ素メチル基、なかでも−CF3であることが好ましい。含フッ素メチル基以外のX1〜X6は、H、F、ClまたはCH3であり、特に電解質塩の溶解性が良好な点からHが好ましい。
含フッ素ラクトン(IA)のフッ素含有率は10質量%以上、好ましくは20質量%以上、特に30質量%以上であり、上限は通常76質量%、好ましくは55質量%である。
(IB)フッ素原子を有していてもよい環状カーボネート:
これらには、含フッ素環状カーボネート(IB−1)とフッ素原子を含まない非フッ素系環状カーボネート(IB−2)がある。
含フッ素環状カーボネート(IB−1)としては、たとえば式(IB−1):
Figure 0004858107
(式中、Rf1は含フッ素エーテル基、含フッ素アルコキシ基または炭素数2以上の含フッ素アルキル基;X7およびX8は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3またはCH3;X9はH、F、Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)で示される含フッ素環状カーボネートなどがあげられる。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
耐電圧が高く、誘電率も高い含フッ素環状カーボネートとしては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
また、耐電圧が高く、電解質塩の溶解性も良好な含フッ素環状カーボネートとしては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
その他、含フッ素環状カーボネート(IB−1)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 0004858107
非フッ素系環状カーボネート(IB−2)としては、たとえば
Figure 0004858107
などがあげられる。
環状カーボネートのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
(IC)フッ素原子を有していてもよい鎖状カーボネート:
これらには、含フッ素鎖状カーボネート(IC−1)とフッ素原子を含まない非フッ素系鎖状カーボネート(IC−2)がある。
含フッ素鎖状カーボネート(IC−1)としては、たとえば式(IC−1−1):
Figure 0004858107
(式中、Rf1aは、式:
Figure 0004858107
(式中、X1aおよびX2aは同じかまたは異なりHまたはF)で示される部位を末端に有しかつ好ましくはフッ素含有率が10〜76質量%であるフルオロアルキル基;Rf2aは前記式で示される部位または−CF3を末端に有しかつ好ましくはフッ素含有率が10〜76質量%であるフルオロアルキル基)で示される鎖状カーボネート;
式(IC−1−2):
Figure 0004858107
(式中、Rf1bはCF3を末端に有しかつフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基;Rf2bはフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基または含フッ素アルキル基)で示される鎖状カーボネート;
式(IC−1−3):
Figure 0004858107
(式中、Rf1cは式:
HCFX1c
(式中、X1cはHまたはF)で示される部位を末端に有しかつフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基;R2cは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)で示される鎖状カーボネートなども併用してもよい。特に、高耐電圧が必要なキャパシタ用途では、他の電解質塩溶解用溶媒として上記の含フッ素鎖状カーボネートを用いることが望ましい。
含フッ素鎖状カーボネート(IC−1)としては、たとえば式:
Figure 0004858107
において、Rf1dおよびRf2dが、H(CF22CH2−、FCH2CF2CH2−、H(CF22CH2CH2−、CF3CF2CH2−、CF3CH2CH2−、CF3CF(CF3)CH2CH2−、C37OCF(CF3)CH2−、CF3OCF(CF3)CH2−、CF3OCF2−などの含フッ素基を組み合わせた鎖状カーボネートであることが好ましい。
鎖状カーボネートのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
その他、含フッ素鎖状カーボネート(IC−1)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 0004858107
非フッ素系鎖状カーボネート(IC−2)としては、たとえば
Figure 0004858107
(式中、Rは同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基)で示される鎖状カーボネートが好ましい。
非フッ素系鎖状カーボネート(IC−2)のなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
その他、非フッ素鎖状カーボネート(IC−2)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 0004858107
(ID)フッ素原子を有していてもよいラクトン:
これらには、含フッ素ラクトン(ID−1)とフッ素原子を含まない非フッ素系ラクトン(ID−2)がある。
含フッ素ラクトン(ID−1)としては、前記式(I)で示される含フッ素ラクトン(IA)以外の含フッ素ラクトンであり、たとえば式(ID−1):
Figure 0004858107
(式中、A1およびB1はいずれか一方がCX1516(X15およびX16は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3、CH3または水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)であり、他方は酸素原子;Rf2は含フッ素エーテル基、含フッ素アルコキシ基または炭素数2以上の含フッ素アルキル基;X10およびX11は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3またはCH3;X12〜X14はH、F、Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基;n=0または1)で示される含フッ素ラクトンなどがあげられる。
式(ID−1)で示される含フッ素ラクトンとしては、式(ID−1−1):
Figure 0004858107
(式中、A1、B1、Rf2、X10、X11およびX12は式(ID−1)と同じ)で示される5員環構造が、合成が容易である点、化学的安定性が良好な点から好ましい。
式(ID−1−1)で示される含フッ素ラクトンには、A1とB1の組合せにより、式:
Figure 0004858107
(式中、Rf2、X10、X11、X12、X15およびX16は式(ID−1−1)と同じ)で示される含フッ素ラクトンと、
式:
Figure 0004858107
(式中、Rf2、X10、X11、X12、X15およびX16は式(ID−1−1)と同じ)で示される含フッ素ラクトンがある。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
その他、含フッ素ラクトン(ID−1)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 0004858107
非フッ素系ラクトン(ID−2)としては、たとえば
Figure 0004858107
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基)
などがあげられる。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
(IE)フッ素原子を有していてもよいスルホラン誘導体:
これらには、含フッ素スルホラン誘導体(IE−1)とフッ素原子を含まない非フッ素系スルホラン誘導体(IE−2)がある。
含フッ素スルホラン誘導体(IE−1)としては、特開2003−132994号公報に記載された含フッ素スルホラン誘導体が例示でき、なかでもつぎのものが好ましく使用できる。
Figure 0004858107
非フッ素系スルホラン誘導体(IE−2)としては、たとえば
Figure 0004858107
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基)で示される非フッ素系スルホラン誘導体などがあげられる。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 0004858107
(IF)上記以外の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒:
従来より電解質塩溶解用溶媒として使用されている非フッ素系のエステル系溶媒、ニトリル系溶媒、フラン類、オキソラン類などが例示できる。
こうした非フッ素系溶媒としては、たとえば蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチルなどのエステル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのフラン類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどのオキソラン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;プロパンサルトン、ブタンサルトンなどのサルトン類などがあげられ、特に誘電率や耐酸化性、電気化学的安定性の向上の点、低粘性に優れる点から、ニトリル類、アミド類、サルトン類などがあげられ、特に誘電率や耐酸化性に優れたアセトニトリル、スクシノニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル類、なかでもスクシノニトリル、グルタロニトリルが好ましい。
(IG)上記以外の含フッ素系電解質塩溶解用溶媒
そのほか、含フッ素エーテル系溶媒、含フッ素エステル系溶媒なども併用できる。
本発明の電解液は、電解質塩(II)、さらには他の電解質塩(III)を電解質塩溶解用溶媒(I)に溶解させることで調製される。
式(1)で示される電解質塩(II)の配合量は要求される電流密度、用途、電解質塩の種類などによって異なるが、電解質塩溶解用溶媒(I)100質量部に対し0.1質量部以上、さらには1質量部以上、特に5質量部以上で、200質量部以下、さらには100質量部以下、特に50質量部以下とすることが好ましい。
他の電解質塩(III)を併用する場合は、電解質塩(II)の0.1〜10倍量(質量)、さらには0.5〜5倍量(質量)とすることが、イオン伝導性の向上の点から好ましい。
また、本発明の電解液は、本発明の電解液に使用する溶媒に溶解または膨潤する高分子材料と組み合わせてゲル状(可塑化された)のゲル電解液としてもよい。
かかる高分子材料としては、従来公知のポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド、それらの変性体(特開平8−222270号公報、特開2002−100405号公報);ポリアクリレート系ポリマー、ポリアクリロニトリルや、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などのフッ素樹脂(特表平4−506726号公報、特表平8−507407号公報、特開平10−294131号公報);それらフッ素樹脂と炭化水素系樹脂との複合体(特開平11−35765号公報、特開平11−86630号公報)などがあげられる。特には、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体をゲル電解質用高分子材料として用いることが望ましい。
そのほか、特願2004−301934号明細書に記載されているイオン伝導性化合物も使用できる。
このイオン伝導性化合物は、式(2−1):
P−(D)−Q (2−1)
[式中、Dは式(2−2):
−(D1)n−(FAE)m−(AE)p−(Y)q− (2−2)
(式中、D1は、式(2a):
Figure 0004858107
(式中、Rfは架橋性官能基を有していてもよい含フッ素エーテル基;R15はRfと主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素エーテル基を有するエーテル単位;
FAEは、式(2b):
Figure 0004858107
(式中、Rfaは水素原子、架橋性官能基を有していてもよい含フッ素アルキル基;R16はRfaと主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素アルキル基を有するエーテル単位;
AEは、式(2c):
Figure 0004858107
(式中、R17は水素原子、架橋性官能基を有していてもよいアルキル基、架橋性官能基を有していてもよい脂肪族環式炭化水素基または架橋性官能基を有していてもよい芳香族炭化水素基;R18はR17と主鎖を結合する基または結合手)で示されるエーテル単位;
Yは、式(2d−1)〜(2d−3):
Figure 0004858107
の少なくとも1種を含む単位;
nは0〜200の整数;mは0〜200の整数;pは0〜10000の整数;qは1〜100の整数;ただしn+mは0ではなく、D1、FAE、AEおよびYの結合順序は特定されない);
PおよびQは同じかまたは異なり、水素原子、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいフェニル基、−COOH基、−OR14(R14は水素原子またはフッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基)、エステル基またはカーボネート基(ただし、Dの末端が酸素原子の場合は−COOH基、−OR14、エステル基およびカーボネート基ではない)]で表される側鎖に含フッ素基を有する非晶性含フッ素ポリエーテル化合物である。
本発明の電解液には必要に応じて、他の添加剤を配合してもよい。他の添加剤としては、たとえば金属酸化物、ガラスなどがあげられる。
なお、本発明の電解液は低温(たとえば0℃や−20℃)で凍ったり、電解質塩が析出しないことが好ましい。具体的には、0℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、30mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。さらにまた、具体的には、−20℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、40mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。
こうした電解液は、難燃性、低温特性、電解質塩の溶解性および炭化水素系溶媒との相溶性を同時に向上させることができ、さらに6Vを超える、さらには7Vを超える電位窓で安定した特性が得られる。
本発明の電解液は、耐酸化性も向上するが、とりわけ耐還元性が向上することに特徴がある。非フッ素系のイミダゾリウムカチオンは耐還元性が低いために電解液の耐電圧が低くなるが、本発明のフッ素系のイミダゾリウムカチオンを用いる電解液では、耐還元性に優れるので耐電圧も向上する。
本発明の電解液は、たとえば電気二重層キャパシタの電解液として優れている。
電気二重層キャパシタでは、正極および負極の少なくとも一方は分極性電極であり、分極性電極および非分極性電極としては特開平9−7896号公報に詳しく記載されている以下の電極が使用できる。
用いる活性炭を主体とする分極性電極は、好ましくは大比表面積の不活性炭と電子伝導性を付与するカーボンブラック等の導電剤とを含むものである。分極性電極は種々の方法で形成することができる。たとえば、活性炭粉末とカーボンブラックとフェノール系樹脂を混合し、プレス成形後不活性ガス雰囲気中および水蒸気雰囲気中で焼成、賦活することにより、活性炭とカーボンブラックからなる分極性電極を形成できる。好ましくは、この分極性電極は集電体と導電性接着剤などで接合する。
また、活性炭粉末、カーボンブラックおよび結合剤をアルコールの存在下で混練してシート状に成形し、乾燥して分極性電極とすることもできる。この結合剤には、たとえばポリテトラフルオロエチレンが用いられる。また、活性炭粉末、カーボンブラック、結合剤および溶媒を混合してスラリーとし、このスラリを集電体の金属箔にコートし、乾燥して集電体と一体化された分極性電極とすることもできる。
活性炭を主体とする分極性電極を両極に用いて電気二重層キャパシタとしてもよいが、片側に非分極性電極を用いる構成、たとえば、金属酸化物等の電池活物質を主体とする正極と、活性炭を主体とする分極性電極の負極とを組合せた構成、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする負極、またはリチウム金属やリチウム合金の負極と、活性炭を主体とする分極性電極とを組合せた構成も可能である。
また、活性炭に代えてまたは併用して、カーボンブラック、グラファイト、膨張黒鉛、ポーラスカーボン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、ケッチェンブラックなどの炭素質材料を用いてもよい。
非分極性電極としては、好ましくはリチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とするものとし、この炭素材料にリチウムイオンを吸蔵させたものを電極に使用する。この場合、電解質にはリチウム塩が使用される。
電極の作製におけるスラリーの調製に用いる溶媒は結合剤を溶解するものが好ましく、結合剤の種類に合わせ、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、イソホロン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、フタル酸ジメチル、エタノール、メタノール、ブタノールまたは水が適宜選択される。
分極性電極に用いる活性炭としては、フェノール樹脂系活性炭、やしがら系活性炭、石油コークス系活性炭などがある。これらのうち大きい容量を得られる点で石油コークス系活性炭またはフェノール樹脂系活性炭を使用するのが好ましい。また、活性炭の賦活処理法には、水蒸気賦活処理法、溶融KOH賦活処理法などがあり、より大きな容量が得られる点で溶融KOH賦活処理法による活性炭を使用するのが好ましい。
分極性電極に用いる好ましい導電剤としては、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、金属ファイバ、導電性酸化チタン、酸化ルテニウムがあげられる。分極性電極に使用するカーボンブラック等の導電剤の混合量は、良好な導電性(低い内部抵抗)を得るように、また多すぎると製品の容量が減るため、活性炭との合計量中1〜50質量%とするのが好ましい。
また、分極性電極に用いる活性炭としては、大容量で低内部抵抗の電気二重層キャパシタが得られるように、平均粒径が20μm以下で比表面積が1500〜3000m2/gの活性炭を使用するのが好ましい。また、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする電極を構成するための好ましい炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化メソカーボン小球体、黒鉛化ウィスカ、気層成長炭素繊維、フルフリルアルコール樹脂の焼成品またはノボラック樹脂の焼成品があげられる。
集電体は化学的、電気化学的に耐食性のあるものであればよい。活性炭を主体とする分極性電極の集電体としては、ステンレス、アルミニウム、チタンまたはタンタルが好ましく使用できる。これらのうち、ステンレスまたはアルミニウムが、得られる電気二重層キャパシタの特性と価格の両面において特に好ましい材料である。リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする電極の集電体としては、好ましくはステンレス、銅またはニッケルが使用される。
また、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料にあらかじめリチウムイオンを吸蔵させるには、(1)粉末状のリチウムをリチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料に混ぜておく方法、(2)リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料と結合剤により形成された電極上にリチウム箔を載せ、電極と電気的に接触させた状態で、この電極をリチウム塩を溶かした電解液中に浸漬することによりリチウムをイオン化させ、リチウムイオンを炭素材料中に取り込ませる方法、(3)リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料と結合剤により形成された電極をマイナス側に置き、リチウム金属をプラス側に置いてリチウム塩を電解質とする非水系電解液中に浸漬し、電流を流して電気化学的に炭素材料中にリチウムをイオン化した状態で取り込ませる方法がある。
また、本発明の電解液は、リチウム二次電池の電解液成分として添加することにより、非常に優れた難燃性を付与することができることから、ハイブリッド自動車用や分散電源用の大型リチウム二次電池などの電解液として有用であり、さらに小型のリチウム二次電池の電解液としても有用である。
本発明の電解液は、電気二重層キャパシタやリチウム二次電池のほか、電解液を備えた各種の電気化学デバイスの電解液として有用である。電気化学デバイスとしては、ラジカル電池、太陽電池(特に色素増感型太陽電池)、燃料電池、各種電気化学センサー、エレクトロクロミック素子、電気化学スイッチング素子、アルミニウム電解コンデンサ、タンタル電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ以外のキャパシタなどがあげられ、そのほか、帯電防止用コーティング材のイオン伝導体などとしても使用できる。
つぎに本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明はかかる例のみに限定されるものではない。
なお、本発明で採用した測定法は以下のとおりである。
(1)NMR:BRUKER社製のAC−300を使用。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(2)フッ素含有率
化学構造から算出する(質量%)。
合成例1
ステンレススチール製の500mlオートクレーブにイミダゾール1(300g:4.4mol):
Figure 0004858107
を入れ、室温で真空−窒素置換を3回行った。系内を真空にした後、反応系を100℃にし、フッ素アルケン2a(726g:4.484mol):
Figure 0004858107
を少しずつ加えていった。2aの添加量が1.1equivになった時点で供給を止め、100℃で2−8hr反応させた。反応終了後オートクレーブを室温に戻し、ブロー後、反応系をそのまま蒸留し、アルキルイミダゾール3a(270g:1.24mol):
Figure 0004858107
を収率90%で得た。
次に、1L四つ口フラスコに3aを入れ、アセトニトリル(200ml)溶媒中、ヨウ化メチル(176g:1.36mol)を1.2equiv加え、60℃で3hr攪拌反応させた。そのまま再結晶を行い、減圧乾燥しイミダゾリウム塩4a(200g:0.55mol):
Figure 0004858107
を得た。
次に、1L四つ口フラスコに得られた4aをいれ、メタノール(200ml)溶媒中、室温下でHBF4aq(120g:0.6mol)を1.1equivゆっくり滴下した。反応系の温度は5−10℃上昇した。反応終了後、100℃で減圧乾燥し、イミダゾリウム塩5a:
Figure 0004858107
を収率80%得た。形状は液体であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、側鎖に含フッ素アルキル基を有するイミダゾリウム塩5a:
Figure 0004858107
であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−55.22ppm(3F)、−75.41〜−82.5ppm(2F)、−137.60〜−147.00ppm(4F)、−181.2ppm(1F)
1H−NMR:(neat):4.159〜4.169ppm(3H)、6.40〜6.49ppm(1H)、8.012〜8.179ppm(2H)、9.681ppm(1H)
この含フッ素イミダゾール塩5aのフッ素含有率は59質量%であった。
合成例2
ステンレススチール製の500mlオートクレーブにイミダゾール1(300g:4.4mol):
Figure 0004858107
を入れ、室温で真空−窒素置換を3回行った。系内を真空にした後、反応系を100℃にし、フッ素アルケン2b(274g:1.7mol):
Figure 0004858107
を少しずつ加えていった。2bの添加量が1.1equivになった時点で供給を止め、100℃で2−8hr反応させた。反応終了後オートクレーブを室温に戻し、ブロー後、反応系をそのまま蒸留し、アルキルイミダゾール3b(330g:1.47mol):
Figure 0004858107
を収率98%で得た。
次に、2L四つ口フラスコに3bを入れ、アセトニトリル(400ml)溶媒中、ヨウ化メチル(223g:1.5mol)を1.2equiv加え、60℃で3hr攪拌反応させた。そのまま再結晶を行い、減圧乾燥しイミダゾリウム塩4b(200g:0.53mol):
Figure 0004858107
を得た。
次に、1L四つ口フラスコに得られた4bをいれ、メタノール(200ml)溶媒中、室温下でHBF4aq(116g:0.6mol)を1.1equivゆっくり滴下した。反応系の温度は5−10℃上昇した。反応終了後、100℃で減圧乾燥し、イミダゾリウム塩5b:
Figure 0004858107
を収率85%で得た。形状は固体であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、側鎖に含フッ素アルキル基を有するイミダゾリウム塩5b:
Figure 0004858107
であることが確認された。
19F−NMR:(acetone):−45.32ppm(3F)、−82.01〜−84.95ppm(2F)、−130.42ppm(1F)、−137.18ppm(4F)
1H−NMR:(acetone):4.18ppm(3H)、7.12〜7.33ppm(1H)、8.02〜8.17ppm(2H)、9.65ppm(1H)
この含フッ素イミダゾール塩5bのフッ素含有率は56.4質量%であった。
合成例3
100ml四つ口フラスコに、フッ素アルキルイミダゾール3a(10g:0.46mol):
Figure 0004858107
を入れ、アセトニトリル(20ml)溶媒中、ヨウ化エチル(8.6g:0.54mol)を1.2equiv加え、80℃で15hr攪拌反応させた。そのまま再結晶を行い、減圧乾燥しイミダゾリウム塩4c(16g:0.42mol):
Figure 0004858107
を収率92%で得た。
次に、200mL四つ口フラスコに得られた4cをいれ、メタノール(50ml)溶媒中、室温下でHBF4aq(11g:0.5mol)を1.2equivゆっくり滴下した。反応系の温度は5−10℃上昇した。反応終了後、100℃で減圧乾燥し、イミダゾリウム塩5c:
Figure 0004858107
を収率80%で得た。形状は固体であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、側鎖に含フッ素アルキル基を有するイミダゾリウム塩5c:
Figure 0004858107
であることが確認された。
19F−NMR:(acetone):−62.7ppm(3F)、−77.04〜−83.65ppm(2F)、−138.72〜−142.06ppm(4F)、−199.57ppm(1F)
1H−NMR:(acetone):1.69ppm(3H)、4.46〜4.89ppm(2H)、6.23〜6.57ppm(1H)、8.02〜8.28ppm(2H)、9.73ppm(1H)
この含フッ素イミダゾール塩5cのフッ素含有率は56質量%であった。
合成例4
100ml四つ口フラスコに、1−メチルイミダゾール10g(0.12mol)、
Figure 0004858107
を入れ、アセトニトリル50mLを加えて室温で攪拌した。滴下ロートからヨウ化エチル 20g(1.14mol)1.2equivを滴下した。
滴下と同時に10℃ほど発熱が見られ、固体が析出した。メタノールから再結晶を行い。イミダゾリウム塩4d(25g:0.10mol):
Figure 0004858107
を収率83%で得た。
次に、100mL四つ口フラスコに得られた4dをいれ、アセトン(50ml)溶媒中、室温下でNaSbF6(30g:0.12mol)のアセトン溶液をゆっくり滴下した。反応系の温度は5−10℃上昇した。室温で3hr反応させた後、セライトにより固体をろ別後、さらにジクロロメタンで抽出、溶媒留去し、イミダゾリウム塩5d:
Figure 0004858107
を収率75%で得た。形状は液体であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析し、対イオンにSbF6 -を持つイミダゾリウム塩5d;
Figure 0004858107
であることが確認された。
19F−NMR:(acetone):−123.13〜−161.22ppm(6F)
1H−NMR:(neat):1.28〜1.55ppm(3H)、3.98(3H)、4.28〜4.36(2H)、7.57〜7.79ppm(2H)、8.81ppm(1H)
この含フッ素イミダゾール塩5dのフッ素含有率は32.6質量%であった。
合成例5
100ml四つ口フラスコに、イミダゾリウム塩4a(25g:0.07mol):
Figure 0004858107
を入れ、メタノール(50ml)溶媒中、室温下でHPF6aqを(12g:0.08mol)をゆっくり滴下した。反応系の温度は5−10℃上昇した。反応終了後、100℃で減圧乾燥し、イミダゾリウム塩5e:
Figure 0004858107
を収率67%で得た。形状は固体であった。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析し、対イオンにPF6 -を持つイミダゾリウム塩5e;
Figure 0004858107
であることが確認された。
19F−NMR:(acetone):−55.22ppm(3F)、−70.20〜−72.60ppm(6F)−75.41〜−82.5ppm(2F)、−181.2ppm(1F)−123.13〜−161.22ppm(6F)
1H−NMR:(acetone):1.28〜1.55ppm(3H)、3.98(3H)、4.28〜4.36(2H)、7.57〜7.79ppm(2H)、8.81ppm(1H)
この含フッ素イミダゾール塩5eのフッ素含有率は59.8質量%であった。
実施例1
電解質塩溶解用溶媒(I)としてプロピレンカーボネートを用い、電解質塩(II)として、
Figure 0004858107
を1モル/リットルとなるように添加して電解液を調製した。この電解液について、以下に示す方法により溶解性および電位窓を調べた。溶解性の結果と電位窓の結果を表1に示す。
(電解質塩の溶解性)
電解液における電解質塩の溶解状態を目視で観察する。
○:均一に溶解した。
△:若干懸濁している状態となった。
×:不溶分が沈殿した。
(電位窓)
3電極式電圧測定セル(作用極、対極:白金(なお、対極と作用極の面積比を5:1とする)、参照極:Ag。宝泉(株)製のHSセル)に電解液を入れ、ポテンシオスタットで3mV/secで電位走引し、分解電流を測定する。
実施例2
電解質塩溶解用溶媒(I)として、
Figure 0004858107
を使用したほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その溶解性および電位窓を調べた。結果を表1に示す。
実施例3
電解質塩溶解用溶媒(I)として、γ−ブチロラクトンを使用したほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その溶解性および電位窓を調べた。結果を表1に示す。
実施例4
電解質塩溶解用溶媒(I)として、
Figure 0004858107
を使用したほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その溶解性および電位窓を調べた。結果を表1に示す。
比較例1
電解質塩としてエチルメチルイミダゾリウムBF4塩を用いたほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その溶解性および電位窓を調べた。結果を表1に示す。
Figure 0004858107
実施例5
活性炭(商品名:NSK260。クラレケミカル(株)製)85質量部、カーボンブラック(商品名:デンカブラック。電気化学工業(株)製)10質量部、エラストマー系バインダ(商品名:AD181。日本ゼオン(株)製)5質量部(固形分)、カルボキシメチルセルロース(商品名:DN800H。ダイセル(株)製)3質量部、および水200質量部を攪拌機で30分間混練し、スラリーを調製した。
このスラリーをアルミニウム製集電体上にバーコータで塗布し、70℃で15分間、130℃で30分間乾燥させて厚さ100μmの電極とし、これを直径12mmの円盤に打ち抜き、電極を作製した。
この円盤状の電極を、コイン型セルの集電体兼ハウジング部材とするステンレススチール製のケースの正極側および負極側の内側に、それぞれ黒鉛系接着剤を用いて接着した。次にこのステンレス製ケースごと減圧下、200℃で加熱処理して水分を除き、実施例1で製造した電解液を円盤状の電極中に含浸させた。ついで、両電極の間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータ(厚さ50μm、空隙率70%)を挟み、ステンレススチール製のケースを絶縁体であるガスケットを介してかしめ封印し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイン型電気二重層キャパシタを作製した。
このコイン型セルについて、5mAで3.5Vまで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、5サイクル目の容量と比較した500サイクル目の容量保持率を算出したところ、保持率は100%(変化なし)であった。
実施例6
実施例2で製造した電解液を用いたほかは実施例5と同様にしてコインセルを作製し、このコイン型セルについて、5mAで4.0Vまで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、5サイクル目の容量と比較した500サイクル目の容量保持率を算出したところ、保持率は99.6%であった。
実施例7
実施例3で製造した電解液を用いたほかは実施例5と同様にしてコインセルを作製し、このコイン型セルについて、5mAで3.5Vまで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、5サイクル目の容量と比較した500サイクル目の容量保持率を算出したところ、保持率は98.2%であった。
実施例8
実施例4で製造した電解液を用いたほかは実施例5と同様にしてコインセルを作製し、このコイン型セルについて、5mAで4.0Vまで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返し、5サイクル目の容量と比較した500サイクル目の容量保持率を算出したところ、保持率は99.1%であった。
実施例9
エチレンカーボネート/ジエチルカーボネートを30/70体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6を0.8モル/リットルの濃度となるように加え、さらに合成例1で合成した化合物を0.2モル/リットル加えて25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
実施例10
実施例9において、合成例1の化合物に代えて合成例2で合成した化合物を用いたほかは同様にして本発明の電解液を製造した。
実施例11
実施例9において、LiPF6に代えてLiN(O2SC252を用いたほかは同様にして本発明の電解液を製造した。
実施例12
実施例9において、LiPF60.8モル/リットルに代えてLiPF60.2モル/リットルとLiN(O2SCF320.6モル/リットルを混合使用したほかは同様にして本発明の電解液を製造した。
比較例2
エチレンカーボネート/ジエチルカーボネートを30/70体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6を1.0モル/リットルの濃度となるように加えて25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
実施例13
つぎの方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
(正極の作製)
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製。商品名KF−1000)を85/6/9(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ20μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて正極を作製した。
(負極の作製)
人造黒鉛粉末(テイムカル社製。商品名KS−44)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体((厚さ18μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて負極を作製した。
(セパレータの作製)
直径14mmのポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)に上記実施例9〜12および比較例2でそれぞれ製造した電解液を含浸させてセパレータを作製した。
(コイン型リチウム二次電池の作製)
正極集電体を兼ねるステンレススチール製の缶体に上記正極を収容し、その上に上記セパレータを介して上記負極を載置し、この缶体と負極集電体を兼ねる封口板とを絶縁用ガスケットを介してかしめて密封し、コイン型リチウム二次電池を作製した。
これらのコイン型リチウム二次電池について、つぎの充放電測定条件で50サイクル後の放電容量を測定した。評価は、比較例2の結果を100とした指数で行う。結果を表2に示す。
充放電電圧:2.5〜4.2V
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:1C
実施例14
実施例9〜12で製造した電解液の難燃性をつぎの方法で調べた。結果を表2に示す。
(サンプルの調製)
実施例13と同様にして作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、これらでポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を挟んで積層体とする。正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記実施例9〜12でそれぞれ製造した電解液に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセルを作製する。
(試験方法)
ラミネートセルについて、つぎの2種類の難燃性試験を行う。
[釘刺し試験]
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べる。
[短絡試験]
4.3Vまでラミネートセルを充電した後、正極と負極を銅線で短絡させ、ラミネートセルの発火の有無を調べる。
評価は、いずれの試験においても、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とする。
Figure 0004858107

Claims (3)

  1. 電解質塩溶解用溶媒(I)、および式(1):
    Figure 0004858107
    (式中、RCH −、C −またはCF CH CH ;RfはCH CF −、CF HCH −、CF HCF −またはCF CFHCF ;Xはアニオン)で示される含フッ素アルキル基含有環状アミン塩からなる電解質塩(II)を含む電解液。
  2. 正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、非水系電解液が請求項1に記載の電解液である電気二重層キャパシタ。
  3. 正極と負極と非水系電解液とを含むリチウム二次電池であって、非水系電解液が請求項1に記載の電解液であるリチウム二次電池。
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