JPWO2008029703A1 - 手袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、着脱性と手袋と指とのグリップ性に優れ、原手が補強されており、柔軟性を有する手袋を提供する点にある。更に作業性、補強、柔軟性に加え、防水性を有する手袋を提供せんとする。【解決手段】繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面側から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または樹脂部分が形成され、該樹脂膜または樹脂部分からなる手袋内面の動摩擦係数が0.8〜1.8であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維製手袋にポリウレタン樹脂を被覆して得られる作業用又はスポーツ用に好適な手袋に関する。
滑り止めや防水性を目的として繊維製手袋からなる原手の一部、例えば掌部あるいは全面を樹脂層またはゴム層を有する作業用手袋が知られている。中でも、ポリウレタン樹脂で被覆した作業用手袋は、透湿性に優れていることから広く用いられている。
繊維製手袋にポリウレタン樹脂を被覆した作業用手袋には、手袋内部に樹脂が浸透しているタイプと手袋内部に樹脂が浸透していないタイプに分けられる。
樹脂が浸透しているタイプは浸透した樹脂により手袋内部の滑り止め効果が高く、手と手袋のグリップ性が良いが着脱性が悪い。例えば、シームレス編手袋を原手とし、この原手を加工用手型に被せたのち外表面にポリウレタンのDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)溶液を塗布し、水槽に手型ごと手袋を浸漬し、溶剤のDMFを水と置換させることでポリウレタンの溶解度を下げて原手上で析出させることでポリウレタン樹脂被膜を形成し、乾燥させることで作業用手袋を得ることができる。この方法で作成した作業用手袋は、DMFが抜けた部分がポーラスとなり通気性がよく、浸透したポリウレタン樹脂により手袋と手の間の滑りが防止され作業性がよく、また指先にあたる部分に縫い目がないため細かい作業を行いやすいという利点がある。しかしポリウレタン樹脂の浸透が原手を超えて手型に沿うように内側まできているため、浸透した樹脂が滑り止めの役割を果たし手袋の着脱性が悪い、また樹脂層が肉厚となるため触感が悪いという問題がある。
樹脂の浸透を防止したポリウレタン樹脂被覆の作業用手袋としては、特許文献1に、DMF浸漬前の原手に十分に水を含浸させ、塗布したポリウレタン樹脂が手袋内面に浸透する前に原手表面付近で析出させることでポリウレタン樹脂が手袋内面に浸透していない手袋が開示されている。この方法では、原手は編目が詰まっていること、スパン糸のような水を保持しやすいことなどが必要であり、できた手袋の着脱性は良いものの、手袋と手の間で滑りが発生し作業性が悪い、或いはグリップ力が低下するという問題がある。また水分を保持させる為に繊維製手袋の厚みが厚くなり、特に繊維製手袋の厚み0.5mm以下の場合は水分の均一な保持は極めて困難である。また含浸させた水はムラが生じやすく、樹脂の付着ムラを生じ、手袋の外観が悪くなる問題がある。また樹脂層が肉厚であり触感が悪いという問題もある。
また特許文献2には基布に水を含浸させたものにポリウレタン溶液を塗布し、ポリウレタンを基布表面付近で析出させた布が開示されているが、これを用いて作成したポリウレタン製作業用手袋では着脱性は良いものの、手袋と手の間で滑りが発生し作業性が悪い、或いはグリップ力が低下するという問題がある。
また特許文献3には溶剤型ポリウレタン溶液と水分散型ポリウレタン溶液を適当な割合で混合させ混合溶液中のポリウレタンの安定性を落とした原料を用意し、水とエタノールを含浸させた繊維製手袋を加工用手型に被せたのち、用意した原料に浸漬し樹脂が内側に浸透する前に析出させる技術が開示されている。この方法では湿式ポリウレタン製作業用手袋製造工程のなかでポリウレタンを溶解している溶媒と水を置換させてポリウレタンを凝固させる工程が不要となるが、原料の安定性が悪いため原料ロスが多く、また原料が早く析出しすぎてポリウレタンフィルムが手袋から剥離しやすく、更に繊維製手袋に含ませる水分管理が難しい問題がある。
また特許文献4には基布にフッ素系撥水処理を施しポリウレタンの浸透防止をおこなった布が開示されているが、これを用いて作成した手袋では着脱性は良いものの、手袋と手の間で滑りが発生し作業性が悪いという問題がある。また原手の編目が開くと樹脂が浸透しやすく、特に手袋のような複雑な形状の基布の編目を開きを防止しながら手型に被せることは困難である。またフッ素系撥水処理が効き過ぎるとポリウレタン層は基布より剥離を起こし、またフッ素系撥水処理の効きが弱いと基布は浸透する事となりフッ素系撥水処理の管理が難しく、特に基布の厚みが薄い場合は極めて困難である。
また特許文献5には基布にポリウレタン樹脂をラミネート加工した非伸縮性編物からなる手袋が開示されている。ラミネート加工であるため樹脂は編物に浸透していない。ウレタン部分を外側に持つ手袋では着脱性は良いものの、手袋と手の間で滑りが発生し作業性が悪い、ポリウレタン部分を内側に持つ手袋では着脱時に手が入りにくいという問題がある。非常に薄い樹脂層は破れやすく、また樹脂層と原手との密着強度が弱く、使用時にすぐに樹脂層が剥離してしまう問題がある。
前述の通り従来の繊維生地からなる作業用手袋にポリウレタン樹脂を被覆して得られる作業用手袋は、内面に樹脂が全浸透している手袋と、樹脂が無浸透である手袋がある。ポリウレタン樹脂が全浸透している手袋は樹脂の滑り止め効果によって手袋の着脱性が悪いという問題があり、また無浸透の手袋は手袋の中で指が遊んでしまい作業性が悪いという問題があった。
特開昭61―146802号公報 特開2001−40583号公報 特開2001-146614号公報 特開2003−253566号公報 特開平6−33303号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、着脱性と手袋と指とのグリップ性に優れ、原手が補強されており、柔軟性を有する手袋を提供する点にある。更に作業性、補強、耐久性、柔軟性に加え、防水性を有する手袋を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意研究の結果、繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させた手袋において、ポリウレタン樹脂が内面に全浸透することを防止し、原手の内目形状に沿わせて浸透させたことを特徴とする手袋が、高い作業性、柔軟性、原手の補強による手袋の耐久性を満足することを見い出した。更に手袋表面に無孔の層を設けることで、作業性、補強、柔軟性に加え、防水性を満足することを見いだした。
すなわち本発明は、繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面側から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または発泡浸透樹脂部分が形成され、該樹脂膜または樹脂部分からなる手袋内面の動摩擦係数が0.8〜1.8であることを特徴とする手袋を構成した。尚、本発明において動摩擦係数の数値は、接触面積63.5×63.5mmで200gの摩擦子に樹脂被覆手袋の掌部分から切り取った試験片を貼り付け、水平に設置された硬度A80(JIS K 6253 3.2(2)タイプAにて測定)よりなり厚み5mm以上の塩化ビニール製シート上を引張速度150mm/minにて30cm引っ張ったときの10〜25cm間の平均摩擦力から求めたものである。
ここで、手袋内面の内目繊維部分のほぼ表面形状に沿って前記樹脂膜または樹脂部分が形成され、また、手袋内面の内目繊維部分表面に渡って断続的に樹脂付着して前記樹脂膜または樹脂部分が形成される。好ましくは、被覆したポリウレタン樹脂により手袋外面に無孔の被覆層が形成される。
また、本発明は繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に手袋内面の内目繊維部分のほぼ表面形状に沿って前記樹脂による樹脂膜または樹脂部分が形成され、手袋外面に被覆した樹脂による無孔の被覆層が形成されていることを特徴とする手袋を構成した。
さらに、本発明は、繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に手袋内面の内目繊維部分表面に渡って断続的に樹脂付着して該樹脂による樹脂膜または樹脂部分が形成されており、手袋外面に被覆した樹脂による無孔の被覆層が形成されていることを特徴とする手袋を構成した。ここで、無孔の被覆層を除くポリウレタン樹脂の全部または一部がスポンジ状であることを特徴とする手袋を構成した。
被覆層の厚みを20〜120μmとしたものが好ましい。また、前記ポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆した後、該樹脂層を溶剤で溶解することにより内面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または樹脂部分が形成される。原手が不織布でつくられている場合は不織布繊維の繊維形状の凹凸を有する樹脂被覆面が形成される。とくに、前記ポリウレタン樹脂が2層構造であり、1層目を浸透させながら被覆した後、溶解性パラメータが9〜11の溶剤を30〜75%配合した2層目の樹脂材料を被覆し、前記1層目の樹脂層を溶解することにより内面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または樹脂部分を形成したものが好ましい。
また、前記ポリウレタン樹脂が1層構造であり、繊維製手袋に水置換速度を向上させた湿式ポリウレタン樹脂材料を浸透させながら被覆した後、水置換して構成される。あるいは、前記ポリウレタン樹脂が2層構造であり、繊維製手袋に溶剤の水置換速度を向上させた湿式ポリウレタン樹脂を1層目の樹脂材料として浸透させながら被覆した後、水置換し、その上から乾式ポリウレタン樹脂を2層目の樹脂材料として被覆して構成される。湿式ポリウレタン樹脂材料は、ポリウレタン樹脂100部に対し界面活性剤を0.3〜6部使用し、水置換速度を向上させた材料であることが好ましい。また、使用するポリウレタン樹脂を透湿性ポリウレタン樹脂で構成してもよい。
以上にしてなる本願発明によれば、着脱性と手袋と指とのグリップ性に優れ、原手も補強され、柔軟性および防水性に優れた手袋が構成できる。
(a)は実施例1の手袋内面の電子顕微鏡写真、(b)は断面の電子顕微鏡写真。 比較例1の手袋内面の電子顕微鏡写真。 比較例2の手袋内面の電子顕微鏡写真。 比較例3の手袋断面の電子顕微鏡写真。
次に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る手袋は、原手の全部又は一部にポリウレタン樹脂が浸透させながら被覆されており、原手表面付近に樹脂層が形成され、外面側から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜、樹脂付着部分または発泡浸透樹脂部分が形成されている。
ここでいう原手とは、既知の合成繊維および/または天然繊維・再生繊維の長繊維(フィラメント)または短繊維からなる手袋であり、具体的には織物、編物等の布帛からなる縫製原手、シームレスの編み原手として使用することができる。手袋は伸縮性があり柔らかい風合いの方が作業性が良いことから、編物の布帛からなる縫製原手またはシームレスの編み原手を使用することが好ましい。
ここでいう天然繊維としては、例えば、綿、羊毛、絹、麻などを使用することができる。また、合成繊維としては、例えばポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、トリアセテート繊維、プロミックス繊維、ビニロン繊維、ビニリデン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリベンゾエート繊維、ポリクラール繊維、ポリエチレン繊維、ポリアラミド系繊維、ポリウレタン繊維などを使用することができる。またポリウレタンゴム、天然ゴムなどからなるゴム糸を使用することもできる。
繊維は目的に合わせて単独で使用しても良いし、複数使用しても良い。例えば、切創事故防護用途では高強度繊維を使用することが好ましく、高強度ポリエチレン繊維、パラフェニレンテレフタルアミド繊維、液晶ポリマー繊維の高強度ポリアリレート繊維等からなる原手を使用することが好ましい。またクリーンルーム用途等発塵防止目的には、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、ポリエチレン繊維、ポリアラミド系繊維等の長繊維またはその捲縮加工糸からなる原手を使用することが好ましい。
原手に使用する糸の太さは用途に合わせて選択することができるが40〜1000dtexが好ましい。1000dtexを超えると原手が硬くなり風合い、触感、柔らかさが劣る傾向がある。
シームレス編み原手の場合の編み密度は手袋の風合い、触感、柔らかさから10ゲージ(以下、「G」とする。)以上が好ましい。より好ましくは13G以上である。さらに好ましくは18G以上である。10G未満の場合は手袋の使用する糸が太くなるので、原手が硬くなり風合い、触感、柔らかさが劣る傾向がある。
編物等の布帛からなる縫製原手の場合は使用する生地の厚みが1mm未満のものが好ましい。より好ましくは0.5mm未満である。使用する生地の厚みが1mm以上の場合繊維内部に浸透するポリウレタン樹脂が多くなり結果として出来上がった手袋が硬くなる。またJIS L 1096 8.12.1(A)法を用いた生地の縦方向の引っ張り伸び率(表目の編目の方向の沿った伸び率)が力を加えない状態を1倍として1.2倍以上が好ましい。1.2倍未満の場合柔軟性の高いポリウレタン樹脂を被覆しても出来上がった手袋が硬くなる傾向がある。
ここで編み原手の場合、緯糸の網目で、前の編目をくぐって手前から向こう側に引き出された編目を裏目、前の編目を通して次の編目を手前に引き出してきた編目を表目といい(繊維の百科事典、本宮達也ら編、丸善株式会社)、手袋表面に表目がくるように配した使用を表使い、手袋表面に裏目がくるように配した使用を裏使いとする。ここで表使い、裏使いにかかわらず手袋内側に配された目を内目(例えば表使いの場合は裏目がくる)、手袋外側に配された目を外目とする。手袋は裏使いとする方が手袋表面の被覆樹脂が均一に付着するため好ましい。
滑り止め防止と補強、防水性などを目的として原手表面部分に樹脂層を設けるが、原手表面部分に形成された樹脂層は原手からの剥離を防止するため外目の糸の一部または全部を取り込んでいることが好ましい。防水性が要求されない用途向には、わずかに空隙が残っていても問題ない。樹脂層が更に浸透し内目糸の半分以上を取り込んだ場合、手袋が硬くなる傾向があり、また手と樹脂層の接触確立が高くなり着脱性が劣る傾向がある。これは手袋断面の顕微鏡写真で確認することが可能であり、樹脂層は外目の糸の断面の3〜100%を取り込んでいることが好ましく、より好ましくは5〜80%であり、更に好ましくは8〜60%、最も好ましくは10〜50%である。
樹脂層の厚みは作業用途に応じて適宜決定することができる。例えば精密加工用途では指先の触感を重視するため樹脂層の厚みは薄い方が良く、切創事故防護用では厚みがあった方が良い。なお厚すぎると作業性や使用感が悪くなる傾向があり、薄すぎるとピンホールや剥離の原因となる傾向がある。したがって厚みは20〜1000μmが好ましく、より好ましくは30〜600μmであり、更に好ましくは40〜200μmである。
原手内部から内目の形状に沿って形成される樹脂膜、樹脂付着部分または発泡浸透樹脂部分は、着脱性を阻害しないために原手内目の糸を完全に覆い隠すものではなく、また手と手袋との間の滑り止めを有する程度に一部原手の内側に向けて露出していることが好ましい。特に内目と発泡浸透樹脂部分の内側への露出との関係が重要であり、顕微鏡で観察が可能であるとともに、着脱性と滑り止め性は動摩擦係数で定義することができる。動摩擦係数が大きい場合は手袋の着脱性が悪くなる傾向があり、また小さい場合は手と手袋の間の滑り止め性が小さく作業性が劣る傾向がある。したがって動摩擦係数で0.8〜1.8が好ましい。より好ましくは1.0〜1.7であり、更に好ましくは1.0〜1.6である。
例えば次に示す方法により上記手袋を作成することができるが、この限りではない。手型に原手を被せ、湿式型ポリウレタン樹脂溶液に浸漬し、引き上げた後、水槽で溶剤と水を置換することでポリウレタン樹脂を析出させる。このとき析出するポリウレタン樹脂は溶剤が抜けた部分に発泡空隙を形成する。
ここで発明者らは、ポリウレタン樹脂溶液の析出速度を上げることで発泡層の空隙が大きくなる傾向があるとともに発泡浸透樹脂が原手にとりこまれた状態で形成しやすく、更に手袋表面で膜を形成しやすくなることを見いだした。更に再度、析出樹脂を溶剤で溶かすと、発泡ポリウレタン樹脂層が溶解し無孔被覆の樹脂層になると共に手袋内側まで全浸透していた発泡浸透樹脂が表面の無孔質フィルム状の樹脂層と繊維部に吸収され、ポリウレタン樹脂が原手内部から内目の糸の表面に渡って断続的な樹脂付着を形成したり、ほぼ内目の形状に沿って樹脂膜または樹脂部分を形成されることを見いだした。ここで大きな空隙であるほど溶かされたとき発泡層を維持できず、樹脂層や繊維部に吸収される傾向がある。なお、無孔質フィルム状のポリウレタン樹脂を除くポリウレタン部分は、溶解をうけたあとでもスポンジ状を残している方が、手袋が柔かさを保つので好ましい。
ここでポリウレタン樹脂溶液としては既知のものを使用することができ、例えば、クリスボン(登録商標)MP−812、クリスボン8006HVLD、クリスボンMP−802(大日本インキ株式会社製)、サンプレン(登録商標)LQ−X37L、サンプレンLQ−3358、サンプレンLQ−3313A(三洋化成工業株式会社製)、RESAMINE(登録商標)CU−4340、RESAMINE CU−4310HV、RESAMINE CU−4210(大日精化工業株式会社)を使用する事が出来る。ポリウレタン樹脂溶液は溶剤が高速で水置換されることが好ましく、高速で水置換を行う方法としては水置換時に水温を60〜70℃の温水にする、或は界面活性剤などの湿式ポリウレタン加工用成膜助剤を使用することなどが挙げられる。
界面活性剤としてはシリコン系界面活性剤と非シリコン系活性剤が挙げられるが、高速化しやすい点でシリコン系界面活性剤が好ましい。界面活性剤はポリウレタン樹脂100部に対し0.3〜6部使用することができ、0.3部未満では置換速度が上がらず、6部より多く使用する場合は置換速度向上に打ち止め傾向がる。好ましくは0.5〜5.5部であり、より好ましくは1〜5部、更に好ましくは2〜4部である。界面活性剤として例えば、ASSISTOR SD−11、ASSISTOR SD−7(大日本インキ株式会社製)、RESAMINE Cut−30(大日精化工業株式会社製)、LUCKSKIN(登録商標)JA−40、LUCKSKIN JA−70、LUCKSKIN JA−110、(セイコー化成株式会社製)などを使用することができる。
またウレタン樹脂溶液は既知の適当な溶剤で希釈することができる。例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチレンホスホンアミド、メチルセルソルブ、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、エチルエチルケトン、エチルプロピルケトン、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホルム、塩化メチレン、ジオキサンなどを使用することができる。これらは単独で使用しても良いし、混合で使用しても良い。
ポリウレタン樹脂原料の粘度は用途に合わせて適宜決定することができる。加工性から100〜1000mPa・sが好ましい。粘度はポリウレタン樹脂溶液の固形分濃度に依存し、粘度100mPa・s未満では固形分濃度が小さく形成される樹脂層にピンホールが多くなり、1000mPa・sより大きくなると発泡空隙が少なく柔軟性が損なわれる傾向がある。
ポリウレタン樹脂層は1層でもよく、複数層でもよい。例えば2層構造としたとき、2層目にポリウレタンへの溶解効果が高い溶剤(溶解性パラメーター9〜11)、例えばDMF,メチルエチルケトン、メチルセロソルブ等を、全溶剤量の30以上、好ましくは30〜75%配合すると、発泡浸透樹脂部分が手袋表面部分の樹脂層や繊維部に吸収される傾向があり、内側繊維部分の着脱性と手と手袋内面のグリップ性のバランスが高くなる傾向がある。
このとき溶解された表面樹脂層は無孔被覆を形成する。無孔被覆の厚みは被覆強度と手袋の柔軟性に寄与する。無孔の、即ち水を通さない被覆層の厚みは20〜120μmが好ましく、より好ましくは30〜100μm、さらに好ましくは40〜85μmである。20μmより薄くなるとフィルムの耐摩耗性が悪くなる傾向があり、またピンホールの原因となる傾向があり、120μmを超えると手袋の柔軟性が低下する傾向がある。
このように外側は補強膜と滑り止め性があり、着脱性がよく、手袋と手の間のグリップ性を有し高い作業性を有する手袋を提供することができる。また発泡層を溶解し潰すことで樹脂層を薄くすることが可能で、精密作業用途向け手袋を提供することができる。
このように外側は補強膜と滑り止め性があり、着脱性がよく、手袋と手の間のグリップ性を有し、高い作業性を有する手袋を提供することができる。また被膜を薄くすることが可能で、精密作業用途向け手袋を提供することができる。また、原料として透湿性ポリウレタン樹脂を使用することで、透湿性手袋を提供することができる。
以下、実施例1〜4、比較例1〜3の各手袋について、内面摩擦、着脱性、作業性、屈曲感、被膜厚み、被膜の耐摩耗性に関する試験の結果を説明する。本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
(実施例1)
13Gでナイロン糸を使用したシームレスの原手を加工用手型に被せ、DMFで固形分濃度10%に稀釈し湿式ポリウレタン加工用成膜助剤、ASSISTOR SD−11(大日本インキ株式会社製)を3配合部数添加した、ポリウレタン樹脂中(製品名:クリスボンMP812NB、大日本インキ株式会社製)にこの手型を浸漬し、引き上げる。次いで60℃の温水中で20分間水溶性有機溶媒と水を置換することによりポリウレタンを発泡凝固させる。水中から手型を取り出し温風で乾燥させた後、DMF:キシレン=1:1の溶媒で固形分濃度10%に稀釈したポリウレタン樹脂中(製品名:クリスボンNYT−18、大日本インキ株式会社製)に手型を浸漬し、引き上げる。120℃の温風にて樹脂を乾燥させた後、手型から完成した手袋を離型し手袋を得た。
(実施例2)
2層目の樹脂をIPA:キシレン=1:1の溶媒比にした以外は実施例1と同じである。
(実施例3)
2層目の樹脂をDMF:MEK:キシレン=1:1:1の溶媒比にした以外は実施例1と同じである。
(実施例4)
芯糸がポリウレタン弾性繊維、巻き糸が超高分子量ポリエチレンフィラメント(商品名:ダイニーマ(登録商標)SK60、東洋紡績株式会社製)からなる13G編み手袋とした以外は実施例1と同じである。
(比較例1)
1層目の樹脂を界面活性剤を添加せず、凝固速度の遅い湿式加工用ポリウレタン樹脂(クリスボン8006HVLD、大日本インキ株式会社製)とし、2nd層目の樹脂を溶解する溶媒をIPA:キシレン=1:1の溶媒比にした以外は実施例1と同じである。
(比較例2)
手袋内面に樹脂が全く浸透していない手袋の例として、特許文献3には綿原手に水を含浸させたものにポリウレタン溶液を塗布し、ポリウレタンを基布表面付近で析出させた布が開示されており、これを用いて作製したポリウレタン製作業用手袋を比較例2とする。ここでは「ダイローブ(登録商標)220」(ダイヤゴム株式会社製)を用いる。
(比較例3)
手袋内面に樹脂が全く浸透していない手袋の例として、特許文献6に例示される薄い生地の上に薄いフィルムをラミネート加工したシート2枚を貼り合せ手袋状に加工した手袋を比較例3とする。ここではProfecio(登録商標) Non Seam Gloves(株式会社ゴールドウィン社製)を比較対照として用いた。
(動摩擦係数)
接触面積63.5×63.5mmで200gの摩擦子に樹脂被覆手袋の掌部分から切り取った試験片を貼り付け、水平に設置された塩化ビニール製シート上を引張速度150mm/minにて30cm引っ張ったときの10〜25cm間の平均摩擦力から動摩擦係数を求めた。ここで用いた塩化ビニール製シートは人の肌との類似傾向のある硬度A80(JIS K 6253 3.2(2)タイプAにて測定した)よりなり厚み5mm以上のものを用いた。
(着脱性)
パネラー10人に手袋の着脱のしやすさをA:非常に良い、B:良い、C:普通、D:悪い、E:非常に悪いで評価してもらいその平均を求めた。
(作業性)
パネラー10人に手袋と指の遊び具合をA:まったく遊ばない、B:遊ばない、C:普通、D:遊ぶ、E:よく遊ぶで評価してもらいその平均を求めた。
(屈曲感)
パネラー10人に手袋の着用した状態で指を屈伸してもらい、屈伸のしやすさをA:非常に良い、B:良い、C:普通、D:悪い、E:非常に悪いの評価の平均を求めた。Aの方が手袋が柔らかく作業しやすいことを示す。
(被膜の耐摩耗性)
CE試験EN388に準拠して、試験機器(Nu−Martindale、James H Heal&co.Ltd製)にて試験を行った。但し、CE試験EN388に準拠した研磨ペーパーは非常に粗く被膜破損の比較が難しくなる為、比較的粗さの低い3Mサンドペーパー(ドライ&ウェット)#2000を使用した。摩耗回数100回での被膜破損状況を目視にて確認した。A:破損なし、B:1mm未満の破損箇所あり、C:1mm以上2mm未満の破損箇所あり、D:2mm以上3mm未満の破損箇所あり、E:3mm以上の破損箇所あり。
各試験の結果は、下記表1のとおりである。
Figure 2008029703
試験結果より、次の事が確認された。
実施例1の手袋は、作業性が「A」であり、内面側の樹脂膜または樹脂部分の存在により手袋の中で指が遊ばず作業性が向上したことが分かる。また、着脱性も樹脂膜または樹脂部分のない比較例2、3には及ばないものの「B」と非常に良く、これは樹脂膜または樹脂部分が繊維目に沿った凹凸面を有することから内側摩擦が適度に調整されたことによることが分かる。樹脂の厚みも薄く、屈曲感も「A」と非常に柔らかい手袋であった。さらに、被膜の耐摩耗性も「A」と高いものであった。これはDMF、MEKが1st層を溶解し易く再溶解した1st樹脂が繊維内部に取り込まれた事による。
実施例2の手袋は、実施例1に比較して内面がやや滑り難いものであったが、着脱性は「B」と問題なく、指の密着性はよく作業性はより快適なものが得られた。しかし被膜強度が「B」とやや弱くなった。これは、2nd樹脂を溶解している溶媒がIPA,キシレンはともに1st樹脂への溶解力が低く、2nd樹脂が再溶解しなかった為に実施例1のようなフィルム状の被膜にはならず、被膜は発泡体となったためである。
実施例3の手袋は、実施例1と同等レベルの滑り具合であり、着脱性、作業性ともに良好なものが得られた。被膜の耐摩耗性も実施例1と同様、高いものであった。
実施例4の手袋は、実施例1と同等レベルの滑り具合であり、着脱性、作業性ともに良好なものが得られた。樹脂の厚みが薄く屈曲感も非常に柔らかい手袋であった。また被膜の耐摩耗性も高いものであった。
比較例1の手袋は、動摩擦係数が「2.13」と大きく、着脱性が「E」と非常に悪いものとなった。また、屈曲感も低下した。これは、1st樹脂が手袋内部に大きく浸透し、また2nd層樹脂を溶解している溶媒により1st層を再溶解しない為、得られた手袋の内面側まで樹脂の浸透が大きく、これにより着脱性や屈曲感に影響したことが分かる。
比較例2の手袋は、手袋は着脱性は良いものの、手袋が遊んでしまい作業性が悪いものであった。これは、手袋内面に樹脂膜または樹脂部分が形成されないことによる。また被覆層が厚くなり、作業性が悪いものであった。
比較例3の手袋は、同じく着脱性は良いものの、手袋が遊んでしまい作業性が悪いものであった。また耐摩耗性が「E」と悪く、被覆層が剥離しやすいことが分かる。
図1〜4は、それぞれ実施例1、比較例1〜3の手袋の電子顕微鏡写真を示している。
図1(a)に示すように、実施例1の手袋では樹脂が内目の糸に沿って膜を形成しており適度な露出が着脱性を向上させ、かつ手袋と手との間のグリップ性を与えること要因となっていることが分かる。また、(b)の断面写真より無孔質樹脂層が手袋表面に形成されていることが分かる。
図2に示すように、比較例1の手袋では内面側に樹脂が原手を覆い隠すように全浸透しており、手袋内面の動摩擦係数が高くなり、着脱性が悪い原因であることがわかる。
図3に示すように、比較例2の手袋では、手袋内面側に樹脂がまったく染み込んでおらず、着脱性は良いが手と手袋のグリップ性が悪い原因であることがわかる。
図4に示すように、比較例3の手袋では、ラミネートフィルムが原手繊維にまったく食い込んでおらず、剥がれ易い構造となっており、手袋の摩耗強度が悪い原因であることがわかる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

Claims (14)

  1. 繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面側から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または発泡浸透樹脂部分が形成され、該樹脂膜または樹脂部分からなる手袋内面の動摩擦係数が0.8〜1.8であることを特徴とする手袋。
  2. 手袋内面の内目繊維部分のほぼ表面形状に沿って前記樹脂膜または樹脂部分が形成されている請求項1記載の手袋。
  3. 手袋内面の内目繊維部分表面に渡って断続的に樹脂付着して前記樹脂膜または樹脂部分が形成されている請求項1又は2記載の手袋。
  4. 被覆したポリウレタン樹脂により手袋外面に無孔の被覆層が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の手袋。
  5. 繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に手袋内面の内目繊維部分のほぼ表面形状に沿って前記樹脂による樹脂膜または樹脂部分が形成され、手袋外面に被覆した樹脂による無孔の被覆層が形成されていることを特徴とする手袋。
  6. 繊維製手袋にポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆させた手袋において、外面から内面側に浸透した樹脂により、内面の樹脂浸透部分の一部又は全面に手袋内面の内目繊維部分表面に渡って断続的に樹脂付着して該樹脂による樹脂膜または樹脂部分が形成されており、手袋外面に被覆した樹脂による無孔の被覆層が形成されていることを特徴とする手袋。
  7. 無孔の被覆層を除くポリウレタン樹脂の全部または一部がスポンジ状であることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の手袋。
  8. 前記被覆層が20〜120μmである請求項4〜7の何れか1項に記載の手袋。
  9. 前記ポリウレタン樹脂を浸透させながら被覆した後、該樹脂層を溶剤で溶解することにより内面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または樹脂部分を形成してなる請求項1〜8の何れか1項に記載の手袋。
  10. 前記ポリウレタン樹脂が2層構造であり、1層目を浸透させながら被覆した後、溶解性パラメータが9〜11の溶剤を30〜75%配合した2層目の樹脂材料を被覆し、前記1層目の樹脂層を溶解することにより内面に繊維の編目又は織目形状に沿った凹凸面を有する樹脂膜または樹脂部分を形成してなる請求項1〜9の何れか1項に記載の手袋。
  11. 前記ポリウレタン樹脂が1層構造であり、繊維製手袋に水置換速度を向上させた湿式ポリウレタン樹脂材料を浸透させながら被覆した後、水置換してなる請求項1〜9の何れか1項に記載の手袋。
  12. 前記ポリウレタン樹脂が2層構造であり、繊維製手袋に水置換速度を向上させた湿式ポリウレタン樹脂材料を1層目の樹脂材料として浸透させながら被覆した後、水置換し、その上から乾式ポリウレタン樹脂を2層目の樹脂材料として被覆してなる請求項1〜10の何れか1項に記載の手袋。
  13. 前記湿式ポリウレタン樹脂材料が、ポリウレタン樹脂100部に対し界面活性剤を0.3〜6部使用し、水置換速度を向上させた材料である請求項11又は12記載の手袋。
  14. 前記ポリウレタン樹脂が透湿性ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の手袋。
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