JP2000096321A - Nbr製手袋 - Google Patents

Nbr製手袋

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JP2000096321A
JP2000096321A JP27547598A JP27547598A JP2000096321A JP 2000096321 A JP2000096321 A JP 2000096321A JP 27547598 A JP27547598 A JP 27547598A JP 27547598 A JP27547598 A JP 27547598A JP 2000096321 A JP2000096321 A JP 2000096321A
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JP
Japan
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glove
nbr
gloves
film
membrane
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JP27547598A
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English (en)
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Akio Tanaka
明雄 田中
Yasutaka Nishi
康隆 西
Hidetoshi Kishihara
英敏 岸原
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Showa Co Ltd
Original Assignee
Showa Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D19/00Gloves
    • A41D19/015Protective gloves
    • A41D19/01547Protective gloves with grip improving means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Gloves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭用、作業用手袋として充分に実用に耐え
る皮膜強度を有し、かつ物を掴んだときの手袋表面の滑
りを防止することができるNBR製手袋の提供。 【解決手段】 NBRラテックスからなる手袋皮膜と、
その表面に積層した柔軟な表面皮膜とよりなるNBR製
手袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用及び作業用
のNBR製手袋、特に、装着作業時における手袋表面で
の滑りを防止することができるNBR製手袋に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】NBR(アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム:Acrylonitrile−butadien
e rubber)を素材とする手袋は、NR(天然ゴ
ム:Natural rubber)やPVC(ポリ塩
化ビニル:Polyvinylchloride)を素
材とする手袋に比べ耐油性、耐突き差し性、耐摩耗性、
等に優れた性質を持っている。しかし、反面、NR、P
VC製手袋に比べ、物を掴んだときに手袋表面が滑り易
いという欠点があり、作業の安全性の点から問題視され
ることが多かった。
【0003】この欠点を改善するため、従来は手袋皮膜
の表面に凹凸を作り表面の滑りを防止する試みがなされ
ていた。ところが、この方法のみでは、十分な効果が得
られず、更なる滑り防止の技術開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】NBR製手袋は、通常
NBRラテックス中に陶磁器で作られた手型をそのま
ま、またはそれに繊維性の網手袋または縫製手袋を手型
に着せたものを浸積した後、加熱炉を通して加硫するこ
とによって作られる。このようにすると、NBR分子が
架橋され、手型の表面に強靭な手袋皮膜が形成される。
【0005】NBRの加硫剤としては、多種の薬剤が使
用されているが、主に硫黄(S)と酸化亜鉛(ZnO)
の併用が一般であり、NBRの手袋皮膜の強度及び硬度
は、硫黄(S)と酸化亜鉛(ZnO)の配合部数によっ
て大きく影響される。
【0006】一般的に、家庭用、作業用のNBR製手袋
としての皮膜強度を保つためには、硫黄(S)と酸化亜
鉛(ZnO)の合計配合量は、通常2〜5重量部の範囲
に設定されることが多い。この範囲では、手袋皮膜の引
張強度は200kg/cm2 〜400kg/cm2 となり、皮膜
は強靭である。しかし、100%モジュラスは20kg/
cm2 〜60kg/cm2 と高い値となり、皮膜は硬くなって
その表面が滑り易くなる。
【0007】そこで、研究を重ねたところ、手袋表面の
滑り性には、物を掴んだときの手袋皮膜の表面と物の表
面の接触面積と手袋皮膜の表面の柔らかさが大きく関係
することが経験的に分かってきた。
【0008】しかし、これまでの滑り防止技術では、手
袋皮膜に、実用に耐え得るような強度を持たせると同時
に、物との接触面積を広く保てるような柔らかさを持た
せることはできなかった。
【0009】本発明は、このような技術的背景の下でな
されたもので、家庭用、作業用手袋として充分に実用に
耐える皮膜強度を有し、かつ物を掴んだときの手袋表面
の滑りを防止することができるNBR製手袋を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が提供するNBR
製手袋は、NBRラテックスからなる手袋皮膜と、その
表面に積層した柔軟な表面皮膜とよりなる2層構成の手
袋である。
【0011】上記手袋皮膜の引張強度は、200kg/cm
2 以上であり、上記柔軟な表面皮膜の100%モジュラ
ス値は20kg/cm2 以下である。
【0012】200kg/cm2 以上の引張強度は、硫黄
(S)と酸化亜鉛(ZnO)の合計配合量を2〜5重量
%の範囲に設定し、それらの配合物に加硫促進剤、老化
防止剤等を適量配合することによって得られる。また、
100%モジュラス値が20kg/cm2 以下の表面皮膜
は、硫黄(S)と酸化亜鉛(ZnO)の合計配合量を2
重量以下に設定したときに得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例によって説明する。
【0014】(実施例1)陶磁器製の滑り止め凹凸付手
袋型を30%硝酸カルシウムのメタノール溶液に浸漬し
たのち、下記配合(1)のNBRラテックスコンパウン
ドに30秒間漬け、引き上げて80℃×10min乾燥
させたのち、配合(2)のNBRラテックスコンパウン
ドに浸漬してから130℃×1hr.加熱処理をして手
型より反転離型してNBR製手袋を試作した。
【0015】この手袋の掌部から試験片(63.5mm×
63.5mm)を切り取り、下記方法によりドライ条件で
の動摩擦係数を測定した。その結果を表1に示す。
【0016】また、配合(2)のNBRラテックスコン
パウンドによって形成される手袋皮膜と配合(1)のN
BRラテックスコンパウンドによって形成される手袋皮
膜を、それぞれ下記方法で1枚の試験用フィルムとして
試作し、それぞれの引張強度と100%モジュラス値を
下記方法で測定した。その結果を表2に示す。
【0017】配合(1) NBRラテックス 100重量部 酸化亜鉛 0.4重量部 硫黄 0.8重量部 加硫促進剤 0.5重量部 老化防止剤 1重量部 顔料 適量 配合(2) NBRラテックス 100重量部 酸化亜鉛 2重量部 硫黄 1重量部 加硫促進剤 0.5重量部 老化防止剤 1重量部 顔料 適量 (実施例2)金属製手袋型に綿編み手袋を被せ、1%硝
酸カルシウムのメタノール溶液に浸積したのち、上記配
合(2)のNBRラテックスコンパウンドに10秒間漬
け、引き上げて80℃×10min乾燥させたのち、下
記配合の(1)のNBRラテックスコンパウンドに漬
け、引き上げて130℃×1hr.加熱処理をして手袋
を試作した。この手袋の掌部から試験片(63.5mm×
63.5mm)を切り取り、下記方法によりドライ条件で
の動摩擦係数を測定した。その結果を表1に示す。
【0018】(比較例1)実施例1と同様に、陶磁器製
の滑り止め凹凸付手袋型を30%硝酸カルシウムのメタ
ノール溶液に浸積したのち、上記配合(2)のNBRラ
テックスコンパウンドに30秒間漬け、引き上げて80
℃×10min乾燥させたのち、130℃×1hr.加
熱処理をして手型より反転離型してNBR製手袋を試作
した。この手袋の掌部から試験片(63.5mm×63.
5mm)を切り取り、下記方法によりドライ条件での動摩
擦係数を測定した。その結果を表1に示す。
【0019】(比較例2)実施例2と同様に、金属製手
袋型に綿編み手袋を被せ、1%硝酸カルシウムのメタノ
ール溶液に浸積したのち、下記配合(2)のNBRラテ
ックスコンパウンドに10秒間漬け、引き上げて80℃
×10min乾燥させたのち、130℃×1hr.加熱
処理をして手袋を試作した。この手袋の掌部から試験片
(63.5mm×63.5mm)を切り取り、下記方法によ
りドライ条件での動摩擦係数を測定した。その結果を表
1に示す。
【0020】(比較例3)実施例2と同様に、金属製手
袋型に綿編み手袋を被せ、1%硝酸カルシウムのメタノ
ール溶液に浸積したのち、下記配合(3)のNBRラテ
ックスコンパウンドに10秒間漬け、引き上げて80℃
×10min乾燥させたのち、130℃×1hr.加熱
処理をして手袋を試作した。
【0021】この手袋の掌部から試験片(63.5mm×
63.5mm)を切り取り、下記方法によりドライ条件で
の動摩擦係数を測定した。その結果を表1に示す。
【0022】また、配合(3)のNBRラテックスコン
パウンドによって形成される手袋皮膜を下記方法で1枚
の試験用フィルムとして試作し、その皮膜強度と100
%モジュラスを下記方法で測定した。その結果を表2に
示す。
【0023】配合(3) NBRラテックス 100重量部 酸化亜鉛 2重量部 硫黄 1重量部 加硫促進剤 0.5重量部 老化防止剤 1重量部 NBR粒子 15重量部 顔料 適量 動摩擦係数の測定法法 摩擦係数測定装置にてASTMD1894に基づき、移
動重錘に手袋掌から切り取ったNBRフィルム試験片を
取り付け、厚紙上を150mm/min で移動距離:130
mm走行させ、試験片と厚紙との摩擦によって生じる走行
抵抗(動摩擦係数)を測定する。
【0024】 移動重錘の接触面積 63.5mm×63.5mm 移動重錘の重量 200g 計算式 μK(動摩擦係数)=C/D ただし、C=均斉な走行になってからの平均荷重値
(g) D=移動重錘の重量(200g) 試験用フィルムの試作方法と引張強度及び100%モジ
ュラスの測定方法 陶磁器製板を30%硝酸カルシウムに浸積した後、NB
Rラテックスコンパウンドに漬け、80℃×10mi
n.乾燥後、130℃×1hr.加熱処理をし、充分冷
却してから離型する。出来上がったNBR製フィルムの
引張強度及び100%モジュラスは、JISK6301
に準拠して測定する。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】実施例の評価 実施例1は、アンサポートタイプ手袋の製造例を示した
ものである。はじめに柔軟層となる配合(1)のラテッ
クスで表面皮膜が形成され、その上に配合(2)のラテ
ックスによって強靭な手袋皮膜が形成され、加硫処理
後、手袋型から反転離型することによって製造される。
【0028】実施例1における表面皮膜の100%モジ
ュラスは、12kg/cm2 であり、表面の柔らかいNBR
手袋が得られることが判る。また、手袋皮膜の引張強度
は280kg/cm2 、100%モジュラスは25kg/cm2
と目的通りの強靭な皮膜である。一方、表面皮膜の滑り
性を示す動摩擦係数は1.58と大きく、比較例1の手
袋の動摩擦係数0.46の約3倍強となっている。これ
は実施例の手袋が、表面の滑り性において著しく改善さ
れていることを示している。
【0029】実施例2は、サポートタイプの手袋の製造
例である。はじめに配合(2)のラテックスによって強
靭な手袋皮膜が形成され、その上に柔軟層となる配合
(1)のラテックスからなる表面皮膜が形成されてい
る。この製造法では加硫処理後、手袋を反転することな
く、そのまま抜き取るため、配合(1)による皮膜はそ
のまま手袋の表面皮膜となっている。
【0030】表面皮膜の滑り性を示す動摩擦係数は1.
67で、比較例2の約2倍強である。このことは、サポ
ートタイプの手袋でも、手袋の滑り性において著しく改
善されることを示している。
【0031】比較例3は、通常最も頻繁に行われている
滑り止め方法で、ラテックス中にNBR粒子を混在さ
せ、手袋皮膜の表面に凹凸を作ることで滑り性を改善し
ようとする試みである。しかし、その動摩擦係数は、
0.56であり、滑り性が改善されたとはいえず、硬い
NBR粒子の凹凸面がむしろ滑りを助長していることを
伺わせる。
【0032】以上から明らかなように、実施例1及び実
施例2の手袋によれば、強靭で良好な滑り防止性を持つ
手袋が製造できることが判る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
強靭な手袋皮膜の上に柔軟な表面皮膜を形成するので、
家庭用または作業用として充分に耐久性を有するととも
に、物を掴むときにおいても手袋表面での滑りを起こす
おそれのない手袋を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NBRラテックスからなる手袋皮膜と、
    その表面に積層した柔軟な表面皮膜とよりなるNBR製
    手袋。
  2. 【請求項2】 前記手袋皮膜の引張強度が200kg/cm
    2 以上であり、前記柔軟な表面皮膜の100%モジュラ
    ス値が20kg/cm2 以下であることを特徴とする請求項
    1記載のNBR製手袋。
JP27547598A 1998-09-29 1998-09-29 Nbr製手袋 Pending JP2000096321A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20031021