JP3986223B2 - ウレタン作業用手袋の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料手袋の外表面に柔軟被膜を形成してなるウレタン作業用手袋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、メリヤス生地を縫製した手袋や、編手袋などの原料手袋(以下、原手ということがある)の外表面に塩化ビニル樹脂ペーストや天然ゴムラテックス、NBR(アクリロニトリル・ブタジエン・ラバー)ラテックス等の溶液を塗布し、その後乾燥して外表面に樹脂被膜やゴム被膜を形成し、耐久性を高めるように考慮された作業用手袋が広く使用されている。
【0003】
上記のように糸を編成した生地からなる縫製手袋や、糸を直接手袋の形に編んで作られた編手袋に対し、その表面に塩化ビニル樹脂ペーストやゴムラテックス等のコーティング材を塗布する場合、このコーティング材の粘度を低く設定すると、生地や編み目にコーティング材が浸透しやすくなるため編手袋の内面にまでコーティング材が浸透して、裏抜けを起こし内面の手触りや風合が損なわれるという問題があった。一方、コーティング材の粘度を高めると裏抜けを防止することはできるものの、塗布被膜が厚くなって作業用手袋としての柔軟性に欠けるという問題があった。コーティング材の粘度や塗布条件をいかに設定するかは製造された作業用手袋の品質を直接左右する重要な問題であるが、この設定は難しい上に、厳密に管理する必要があるため生産性を高める際の障害となっていた。
【0004】
この問題を解決する手段として、本出願人は撥水撥油剤で処理した処理糸と、無処理糸とを組み合わせ、処理糸が内面になるよう編成した編手袋の外表面に、塩化ビニル樹脂被膜、天然ゴム被膜、合成ゴム被膜等の柔軟被膜を形成した作業用手袋を提案している(特登1971548号)。この製造方法によれば、撥水撥油剤で処理された処理糸を内面に編成した編手袋の外表面に対してコーティング材をコーティングすることで、上記処理糸によってコーティング材の網目への浸透を抑制することができ、裏抜けを起こすことなく外表面部分の無処理糸にコーティング材を浸透させ、その後の加熱処理により被膜と編手袋を完全に接着させることができ、しかも上記浸透の抑制によって、薄い被膜の形成で柔軟性に富む作業用手袋が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の製造方法は、特別に処理された処理糸を編成した編手袋を用いる必要があり、通常の糸により編成された編手袋には適用ができない。
【0006】
また、従来コーティング材として使用されている塩化ビニル樹脂やゴムの被膜は耐水性には優れているものの、耐油性、耐寒性の面では必ずしも満足できるものではなく、使用目的によっては柔軟性に関し着用感の面で充分とはいえなかった。特に、寒冷地での使用は風合が硬くなるとともに屈曲性が低下して耐久性が悪くなる場合がある。
【0007】
一方、作業用手袋の耐久性を向上させるために、ウレタン樹脂を湿式により被膜した作業用手袋も提案されているが、ウレタン樹脂を湿式により被膜した場合には、ウレタン樹脂が連泡したセルを形成するために表面摩耗強度がフィルム体になっている場合よりも弱くなる。また、樹脂中に含まれる溶剤(DMF)が水によって抽出される速度により、セルの形状や密度にばらつきが生じやすく、そのため安定した風合と強度を保つ商品を得ることは困難である。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通常の糸により編成された編手袋を用いて、柔軟性、耐久性ともに優れた被膜形成された作業用手袋及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のウレタン作業用手袋の製造方法は、原料手袋の外表面に、ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液との配合液に水を加えて得られる処理液をコーティングした後、加熱乾燥して、ポリウレタン樹脂被膜を前記原料手袋の外表面にのみ形成することを特徴とするものである。
【0010】
ポリウレタン乳濁液とは、溶剤または水を含んだ溶剤中に粒径を持ったウレタン樹脂がゲル化を起こさずに分散された状態にある溶液を意味し、たとえば主鎖及び/または側鎖にシリコーンセグメントを有するポリウレタン樹脂を有機溶剤に分散させた溶液又はこのような分散溶液に水を乳化させたものであることが好ましい。
【0011】
溶剤型ポリウレタン樹脂は、主鎖の繰返し単位中にウレタン結合−NHCOO−をもつ化合物であって、たとえばDMF/MEK(ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン)などの溶剤組成をもつものに溶解されているのであれば、どのような製法、原料により合成されたポリウレタン樹脂であっても用いることが可能である。たとえば、工業的に主として用いられているポリイソシアネートとポリオールとを反応して得られるポリウレタン樹脂であれば、イソシアネート成分として芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートの単独またはこれらの混合物を用い、ポリオール成分としてポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等を用いて合成されたものを用いることができる。なお、DMF/MEK溶剤組成の溶剤型ポリウレタン樹脂溶液は、DMF組成比が多くなるに従って、DMFがポリウレタン乳濁液を溶解し分散系にある配合液を溶解系にしてしまうため、DMFの組成比がポリウレタン乳濁液の分散系を保持できる程度に抑えられているものを選択することが好ましい。
【0012】
配合液とは、ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液とが混合された液を意味し、ポリウレタン樹脂が有機溶剤で均一に溶解された状態ではなく、液中で粒子径を持ちコロイド状に分散された状態であり、ポリウレタン乳濁液に水が添加されている場合には、この添加された水もコロイド状になっている液を意味する。
【0013】
前記配合液の粘度は、200〜20000cpsであることが好ましく、より好ましくは300〜10000cps、さらには400〜2000cpsであることが好ましい。
【0014】
配合液に水を加えて得られる処理液を前記原料手袋の外表面にコーティングする前に、前記原料手袋に水または水とアルコールの混合溶液を含水させることが好ましい。含水量は、前記原料手袋の重量の10〜100重量%であることが好ましく、さらには30〜80重量%であることがより好ましい。
【0015】
本発明のウレタン作業用手袋は、原料手袋の外表面のみが、主鎖及び/または側鎖にシリコーンセグメントを有するポリウレタン樹脂を有機溶剤に分散させ、該分散させた溶液に水を乳化させたポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂を混合した配合液により被膜形成されたものであることが好適である。前記被膜の膜厚は0.05〜1mm、好ましくは0.1〜0.7mm、さらには0.2〜0.5mmであることが好ましい。
【0016】
【発明の効果】
従来の乾式による製造方法では、図4に示すように、原手11の外表面Aからコーティングに用いたポリウレタン樹脂が浸透して原手11を編成している網糸の間から裏抜けし、原手11の内表面Bにまで浸透し被膜12を形成していたため、手袋内面の手触りが悪くなり、また手の皮膚にあたる部分が被膜であるために汗を吸い取る吸水性に欠けていた。
【0017】
本発明のウレタン作業用手袋の製造方法は、原料手袋の外表面に、ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液との配合液に水を加えて得られる処理液をコーティングすることとしたので、原手の外表面にコーティングされた処理液が内表面にまで浸透することがなく、結果、乾式により製造した作業用手袋でありながら、湿式により製造されたウレタン作業用手袋に類似したソフトな風合を持ち、手袋内面の手触りのよい、良好な使用感が得られるものとすることができる。すなわち、本発明のウレタン作業用手袋の製造に用いた処理液は、粒径を持ったポリウレタン樹脂が分散されている状態(通常、ポリウレタン樹脂を溶剤またはさらに水を含んだ溶液に添加した場合にはゲル化してしまうが、たとえばポリウレタン樹脂の主鎖及び/または側鎖にシリコーンセグメントを有するような特定のポリウレタン樹脂を用いることによりポリウレタン樹脂が乳濁した乳濁液とすることができる)にあるので、処理液が原手の網目へ浸透するのを防止することができるため、原手外表面にのみ被膜を形成することが可能となり、従来の乾式方法では得られなかったウレタン作業用手袋を製造することができる。また、原手内表面には被膜が形成されていないため、手の汗を適当に吸い取る吸水性をも兼ね備えたウレタン作業用手袋とすることができる。
【0018】
また、本発明の製造方法は、上記のように処理液を特定のものとしたので、処理液が原手の内表面に浸透しないようにあらかじめ処理された原手を用いる必要がないため、製造コストを抑えることができる。
【0019】
また、従来の湿式による製造方法では、ウレタン樹脂が連泡したセルを形成しているため強度(耐久性)の点で充分ではなく、またセルの形状や密度のばらつきにより安定した風合を有するウレタン作業用手袋を製造することは困難であったが、本発明では加熱乾燥、すなわち乾式により製造しているので、安定した風合と耐久性を兼ね備えたウレタン作業用手袋を製造することができる。
【0020】
なお、処理液をコーティングする前に、原手に水または水とアルコールの混合溶液を含水させることにより、処理液がより一層、原手内表面に浸透することを防ぐことができるため、上記の効果をより得ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明にもとづくウレタン作業用手袋の正面図(手袋を手の甲側から見た図)、図2は本発明にもとづくウレタン作業用手袋の裏面図(手袋を手のひら側から見た図)、図3は本発明にもとづくウレタン作業用手袋の断面を拡大した図である。
【0022】
図1、図2に示すように本発明にもとづくウレタン作業用手袋10は、原手11に、ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液との配合液に水を加えて得られる処理液によるポリウレタン樹脂被膜12を形成してなるものである。図に示したウレタン作業用手袋は、被膜12を手のひら側の全面と手の甲側の一部に形成したものであるが、手の甲側の全面に被膜12を形成したものであってもよい。図3に示すように、この被膜12は、原手11の外表面Aのみに形成されており、原手11の内表面Bには形成されていない状態となっている。すなわち、原手11の外表面Aは処理液により被膜が形成されており原手の糸が外表面に露出していないが、原手11の内表面Bには原手の糸が露出しており、原手11の外表面Aをコーティングした処理液は、原手11の内表面Bまで浸透していない状態となっている。
【0023】
次に本発明のウレタン作業用手袋の製造方法に使用することができる原料について説明する。原料手袋としては、綿、ポリエステル、ナイロン、アクリル、キュープラ、レーヨン、ウレタン等の繊維糸を編成した生地からなる縫製手袋、あるいはそのような繊維糸を使い直接手袋の形に編んで作られた編み手袋を用いることができる。
【0024】
本発明に用いることができるポリウレタン乳濁液としては、シリコーンセグメントを主鎖及び/または側鎖に持つポリウレタン樹脂を含んだハイムレンX−3040(重合度150000〜200000;大日精化工業(株)製)等が好適であり、これを有機溶剤に分散させた液、またはこの分散液に水を乳化させたものを用いることが好ましい。
【0025】
溶剤型ポリウレタン樹脂溶液としては、レザミンME−8133−2、レザミンME−3820LP、レザミンME−8115LP(重合度100000〜150000;大日精化工業(株)製)等を用いることが好ましい。
【0026】
ポリウレタン樹脂を溶解させる有機溶剤としては、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサンなどを用いることができるが、コーティング後乾燥により被膜を形成するので、揮発性の高いメチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエンを用いることが好ましい。
【0027】
原手をあらかじめ含水させる場合に水と混合して用いることができるアルコールとしては、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどを用いることができるが、経済性、取扱いの簡易性といった観点からはエチルアルコールが好ましい。水とアルコールとの混合比率は、7:3〜9:1が好ましい。
【0028】
次に本発明のウレタン作業用手袋の製造方法を、図5及び図6を用いて説明する。図5に示すように原手をまずアルミ製金型、陶器製型などの型に装着する(型入れ)。型入れされた原手に対して、水または水とアルコールの混合溶液を含水率が原手の重量に対して10〜100重量%となるようにスプレー等により原手に含水させる(原手処理)。処理された原手を予め準備しておいた配合液に浸漬した後、余分に付着した配合液を除いて原手にコーティングされた液の量を一定とする(液コーティング)。続いてコーティングされた原手を乾燥炉等で乾燥する(乾燥)。乾燥後、乾燥炉内を冷却し(冷却)、型より被膜形成されたウレタン作業用手袋を抜き取り(型抜き)製品とする。図5に示した型入れと原手処理の順序は、図6に示すように原手処理を先に行い、その後型入れを行ってもよい。以下に実施例を示す。
【0029】
(実施例1)
シリコーンセグメントを持つポリウレタン乳濁液としてハイムレンX−3040(大日精化工業(株)製)40部と、溶剤型ポリウレタン樹脂溶液としてレザミンME−8133−2(大日精化工業(株)製)60部とを混合して配合液を作製し、これをメチルエチルケトン100部、トルエン5部、水40部で希釈し、顔料0.4部を加えて、粘度600cpsの処理液を調整した。
【0030】
ナイロン糸(260デニールの太さ)で編み上げた原手をアルミ製金型に装着し、型入れされた原手に水をスプレーして含水率40重量%となるように処理した。処理された原手を予め準備しておいた処理液に浸漬した。余分に付着した処理液を除いて、原手にコーティングされた液の量を一定とした。続いて90〜180度までの温度勾配を持たせた乾燥炉で25分間乾燥した。次いで乾燥炉内が30〜50度になるまで冷却し、アルミ型より抜き取り製品(ウレタン作業用手袋)とした。
【0031】
(実施例2)
キュープラ糸(225デニールの太さ)で編み上げた原手を陶器型の手型に装着し、型入れされた原手に水をスプレーして含水率40重量%となるように処理した。処理した原手を実施例1と同じ処理液に浸漬した。余分に付着した処理液を除いて、原手にコーティングされた液の量を一定とした。続いて150℃の一定温度に保たれた乾燥炉内で15分間乾燥した。次いで乾燥炉内が30〜50度になるまで冷却し、陶器型より抜き取り製品(ウレタン作業用手袋)とした。
【0032】
(比較例1)
シリコーンセグメントを持つポリウレタン樹脂を含んだ乳濁液としてのハイムレンX−3040(大日精化工業(株)製)100部をメチルエチルケトン100部、トルエン5部、水20部で希釈し、顔料0.4部を加えて、粘度500cpsの処理液を調整した。
【0033】
30単糸、40単糸の太さの異なる綿メリヤスを裁断し縫製した原手を、予め水/エタノール(100/30)の溶液に浸漬したのちマングルで含水率60重量%に調整した。処理された原手をアルミ型に装着し、予め準備しておいた処理液に浸漬した。余分に付着した処理液を除いて、原手にコーティングされた液の量を一定とした。続いて90〜180度までの温度勾配を持たせた乾燥炉内で25分間乾燥した。次いで乾燥炉内が30〜50度になるまで冷却し、アルミ型より抜き取り製品(ウレタン作業用手袋)とした。
【0034】
(比較例2)シリコーンセグメントを持つポリウレタン樹脂を含んだ乳濁液としてハイムレンX−3040(大日精化工業(株)製)70部と、溶剤型ポリウレタン樹脂溶液としてレザミンME−3820LP(大日精化工業(株)製)30部とを混合し、これをメチルエチルケトン60部、トルエン20部で希釈し、顔料0.4部を加えて、粘度300cpsの処理液を調整した。
【0035】
ナイロン糸(260デニールの太さ)で編み上げた原手をアルミ製金型に装着し、型入れされた原手に水をスプレーして含水率10重量%となるように処理した。処理された原手を予め準備しておいた処理液に浸漬した。余分に付着した処理液を除いて、原手にコーティングされた液の量を一定とした。続いて90〜180度までの温度勾配を持たせた乾燥炉内で25分間乾燥した。次いで乾燥炉内が30〜50度になるまで冷却し、陶器型より抜き取り製品(ウレタン作業用手袋)とした。
【0036】
実施例1および2と比較例1および2とで作成したウレタン作業用手袋と、他社製の乾式ウレタン作業用手袋及び他社製の湿式ウレタン作業用手袋とを、風合、及びJIS−L−1096の摩耗強度測定(マーチンデール法)により評価した。風合の評価は、
◎非常にソフト
○ソフト
△やや硬い
×硬い
の4段階で評価した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
表1から明らかなように、本発明にもとづくウレタン作業用手袋は、風合において、従来の乾式ウレタン作業用手袋と比較して格段に良好であり、また、従来の湿式ウレタン作業用手袋の数倍の強度があり、風合と耐久性を兼ね備えた作業用手袋を製造することができた。
【0039】
なお、上記実施例は、すべて原手処理を行った場合についての例であるが、原手処理を行わない場合にも同様のウレタン作業用手袋を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にもとづくウレタン作業用手袋の正面図
【図2】 本発明にもとづくウレタン作業用手袋の裏面図
【図3】 本発明にもとづくウレタン作業用手袋の断面を拡大した図
【図4】 従来のウレタン作業用手袋の断面を拡大した図
【図5】 本発明のウレタン作業用手袋の一つの製造工程を示す工程図
【図6】 本発明のウレタン作業用手袋の他の製造工程を示す工程図
【符号の説明】
10 ウレタン作業用手袋
11 原料手袋
12 被膜
A 手袋外表面
B 手袋内表面
Claims (5)
- 原料手袋の外表面に、ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液との配合液に水を加えて得られる処理液をコーティングした後、加熱乾燥して、ポリウレタン樹脂被膜を前記原料手袋の外表面にのみ形成することを特徴とするウレタン作業用手袋の製造方法。
- ポリウレタン乳濁液中のポリウレタン樹脂が、主鎖及び/または側鎖にシリコーンセグメントを有するものであることを特徴とする請求項1記載のウレタン作業用手袋の製造方法。
- 溶剤型ポリウレタン樹脂溶液に溶解しているポリウレタン樹脂が、主鎖及び/または側鎖にシリコーンセグメントを有しないものであることを特徴とする請求項1または2記載のウレタン作業用手袋の製造方法。
- ポリウレタン乳濁液と溶剤型ポリウレタン樹脂溶液との配合液に水を加えて得られる処理液を原料手袋の外表面にコーティングする前に、前記原料手袋に水または水とアルコールの混合溶液を含水させることを特徴とする請求項1、2または3記載のウレタン作業用手袋の製造方法。
- 含水量が、原料手袋の30〜80重量%であることを特徴とする請求項4記載のウレタン作業用手袋の製造方法。
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