JPH0421507B2 - - Google Patents

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JPH0421507B2
JPH0421507B2 JP23795484A JP23795484A JPH0421507B2 JP H0421507 B2 JPH0421507 B2 JP H0421507B2 JP 23795484 A JP23795484 A JP 23795484A JP 23795484 A JP23795484 A JP 23795484A JP H0421507 B2 JPH0421507 B2 JP H0421507B2
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JP
Japan
Prior art keywords
leather
elongation
gloves
golf
sheep
Prior art date
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JP23795484A
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English (en)
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JPS61115585A (ja
Inventor
Katsuhiko Shiba
Fumito Nakano
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NANKAI TEKUNAATO KK
Original Assignee
NANKAI TEKUNAATO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は人工の擬革を素材とするゴルフ用手袋
に関するものであり、特に詳細には従来の擬革お
よび天然皮革の欠点を改良した高品質なゴルフ用
手袋に関するものである。 (従来技術) 従来よりゴルフ用の手袋としては様々の素材を
用いたものが実用に供されている。手袋に用いら
れる素材としては主として擬革等の人工素材と天
然皮革とがある。 天然皮革としては、羊、牛、ペツカリー、豚、
鹿、山羊等の皮革が用いられているが、この中で
も羊の皮革、とりわけエチオピア産の羊の皮革は
薄くて柔かく、しかも強靭であるためにゴルフ用
手袋の素材として特に適している。しかしなが
ら、天然皮革を素材とする手袋は、素材自体が高
価である上に、頭部、尾部、背部、腹部等の皮革
の場所の違いによる品質がそれぞれ異なつている
ことから裁断等に手間がかかり、大量生産に適さ
ず、製品のコストが高くなるという問題がある。
また天然皮革はその性質上、水に濡らすと水分を
吸い、膨脹して脱脂されることによりすべり易く
なるとともに、一旦水分を吸つた皮革が乾燥する
と硬くなり、引裂強度が低下して使用に適さなく
なることから、特にゴルフ等しはしば雨中におい
て使用される手袋の素材として好ましくないとい
う問題がある。 一方擬革等の人工素材は安価であり、大量生産
にも適しているが、以下の様な品質上の重大な欠
点がある。 人工素材のうち、編織布、不織布等の繊維素材
のみからなる素材を用いた手袋は、柔軟性に富み
触覚は良いが手と手袋および手袋とゴルフクラブ
のグリツプのすべりが大きいため実用に適さな
い。そこで人工素材としては主として、上記のよ
うな繊維素材を基材とし、基材上の高分子重合体
からなる層が設けられ、各種の表面加工が施され
てなる視覚的に天然皮革と類似した擬革が用いら
れている。しかしながら、これらの擬革を素材と
する手袋は、柔軟さに欠け、手袋を着用した際に
違和感があり、触覚が快適でない等の不都合があ
り、改良が望まれている。 (発明の目的) 本発明は上記のような問題点に鑑みてなされた
ものであり、天然皮革であるエチオピア産の羊の
皮革に近い柔軟性、強靭性、手へのなじみの良さ
等の長所を備え、しかも水に強く、低コストで大
量に生産することのできる素材によるゴルフ用手
袋を提供することを目的とするものである。 (発明の構成) 上記目的を達成するべく、本出願人が鋭意研究
を重ねた結果、エチオピア産の羊の皮革の、柔軟
であるとともに強靭であり、手によくなじむとい
う特徴は皮革の縦方向(羊の頭部−尾部方向)お
よび横方向(羊の背部−腹部方向)の伸び応力に
基づくものであることが判明した。このエチオピ
ア産の羊の皮革の伸び応力を第1図のグラフに示
す。グラフの縦軸は皮革の伸び率であり、横軸は
各伸び率に対して必要な抗張力であり、エチオピ
ア産羊の皮革の値はグラフ中に斜線で示す範囲で
ある。さらにゴルフのプレー中における手袋の伸
縮を分析した結果、ゴルフ用手袋として重要なの
は、第1図に示す伸び曲線の立ち上がり部分、す
なわち縦方向においては15%〜30%、横方向では
30%〜50%の範囲であることが判明した。 従つて本発明は繊維基材の少なくとも片面に高
分子重合体層が積層されてなる擬革を素材として
作成されたゴルフ用手袋において、前記素材の縦
方向の伸び応力が15%の伸びに対して30〜45Kg/
cm2であり、30%の伸びに対して75〜120Kg/cm2
あつて、横方向の伸び応力が30%の伸びに対して
5Kg/cm2以下であり、50%の伸びに対して7〜22
Kg/cm2であることを特徴とするものである。ここ
で縦方向とは天然皮革の前記縦方向に対応し、天
然皮革の縦方向が配される手袋の装着方向であ
り、手袋1の概略を示す第2図において矢印Aで
示す方向である。また、横方向とは天然皮革の横
方向と対応し、手袋1の装着方向と垂直な方向を
意味し、第2図において矢印Bで示す方向であ
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。 前述の伸び応力を示す手袋の素材としては、ま
ずその繊維基材として極細の合成繊維糸が用いら
れる。本発明において使用される合成繊維糸とし
てはポリエステル、ナイロン、ポリアクリル、強
カスフ等があるが強靭性の点からポリエステル、
ナイロンが好ましい。また糸の太さは細いほどし
なやかでよいが強靭性との兼ね合いを考慮する
と、少なくともフロントが2デニール以下、好ま
しくは1デニール以下であるのが良い。これらの
合成繊維からなる繊維基材は織布では縦横とも伸
びが少なく不適であり、編布が適している。また
特に編布の中でも縦方向の伸びが小さく抑えら
れ、横方向の伸びが安易であるトリコツト編が最
も好ましい。 このように形成された繊維基材上に、次いで、
高分子重合体の被膜が形成される。この被膜の形
成方法としては含浸加工、コーテイング加工等の
公知の方法が適用可能であるが、乾式法と湿式法
とでは湿式法が適している。また前記高分子重合
体としてはポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ
アクリルアミド等が用いられるが、湿式法を用い
る点を考慮すると強靭さと柔軟性の点からポリウ
レタンが最も好ましい。このポリウレタンは柔軟
なものであるほどよく、100%モジユラスが90
Kg/cm2以下、好ましくは20〜60Kg/cm2であつて、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)N,N
−ジメチルアセトアミド(DMAC)、テトラヒド
ロフラン(THF)等の有機溶剤にて溶解せしめ
られ、溶液として用いられる。このポリウレタン
溶液中に着色剤、充填剤、凝固促進剤、気孔調整
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が適宜添加され
る。このように各種添加剤を配合され、ポリウレ
タン溶液は、固型分濃度が8〜30%、粘度が常温
で400〜5000cpsになるよう調整される。このポリ
ウレタン溶液を上述のように繊維基材上に100〜
1000g/m2塗布または含浸した後、基材を水中に
浸漬して有機溶剤を抽出し、ポリウレタンを凝固
せしめた後水分を乾燥させると、セーム革状物質
が得られる。 このようにして得られたセーム革状物質は多孔
質で非常に柔軟でありかつ強靭であり、伸び応力
もエチオピア産の羊とほぼ等しい値を示す。さら
に、通気性、透湿性も良好でこのセーム革状物質
を用いて作られたゴルフ用手袋は天然皮革を用い
た手袋とほとんど変らず、しかも水に強くコスト
も低いものとなる。 なお上記のセーム変状物質が基材の両面に高分
子重合体被膜が形成されてなるものである場合
に、裏面を60〜200番手のサンドペーパーで研削
し、表面に、100%モジユラス50〜300Kg/cm2のポ
リウレタンをジメチルホルムアミド、メチルエチ
ルケトン、トルエン、イソプロピルアルコール等
の有機溶液に溶解せしめて作られる固型分5〜20
%、常温での粘度が50〜200cpsの溶液を5〜40
g/m2コーテイングして乾燥させ、次に100〜200
℃、好ましくは130〜160℃に加熱した各種模様の
彫刻された鉄ロールで絞押加工を行なうと、表面
が天然皮革調の外観を有する素材が得られる。ま
た表面も裏面と同様にサンドペーパーにより研削
すれば、スエード調の外観のゴルフ用手袋素材が
得られる。なお上述の絞押加工は前記セーム変状
物質の表面に直接行なつてもよい。また、基材の
表面にのみ高分子重合体被膜が形成されている場
合には裏面の研削は行なう必要はない。 次に具体的な数値により、本発明のゴルフ用手
袋に用いられる素材とエチオピア産羊の皮革とを
比較する。 フロントにナイロン糸の太さ1デニールのフイ
ラメント50本を、バツクにナイロン糸の太さ5デ
ニールのフイラメント7本を用いて、コース8
5、ウエル28の編組織に編立て、精錬、染色後
起毛機により表裏両面を起毛し、仕上機によりコ
ース64、ウエル56にセツトすると繊維基材A
が得られる。 この繊維基材上に、100%モジユラスが60Kg/
cm2のポリウレタンDMF溶液に着色剤、気孔調整
剤、揆水剤、充填剤等の添加物が添加され、固型
分濃度が15%、常温での粘度が2000cpsに調整さ
れてなる塗料をナイフコータによつて600g/m2
コーテイングする。この後水中に浸漬してDMF
を抽出して完全凝固させた後、150℃の熱風によ
り乾燥させるとセーム変調素材が得られる。この
セーム変調素材の表裏面をそれぞれ150番手のサ
ンドペーパーで研削すると、厚みが0.4〜0.5mmの
スエード調素材Bが得られる。 また、前記セーム変調素材の裏面を150番手の
サンドペーパーで研削し、さらに表面に、100%
モジユラス150Kg/cm2のポリウレタンをイソプロ
ピルアルコールにより固型分13%に溶解し、粘度
を常温で800cpsに調整された塗料を100メツシユ
のグラビアロールによりコーテイングし、20g/
cm2付着させる。さらにこのコーテイングの施され
た表面に、天然皮革調の凹凸模様を有するる金属
性の絞ロールを150℃に加熱し、エンボス加工す
ることにより、銀面層付きの天然皮革調素材Cが
得られる。上記のエチオピア産羊の皮革、繊維基
材A、スエード調素材Bおよび天然皮革調素材C
の諸物性は下記の表1に示すとおりである。
【表】 表1から明らかなように本発明によるスエード
調素材Bおよび天然皮革調素材Cは縦横ともに伸
び応力がエチオピア産羊の皮革とほぼ等しくまた
破断強度も劣るところがないことから上記2つの
素材を用いたコルフ用手袋は柔軟でありかつ強靭
な、手へのなじみの良い極めて高品質なものとな
る。また、天然皮革調素材Cについては通気性、
透湿度ともにエチオピア産羊の皮革と同様に良好
であり、一層好ましい。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明のゴルフ用
手袋は、エチオピア産羊の皮革の伸び応力と等し
い伸び応力を有する素材を用いて作られているこ
とから、柔軟性、強靭性にすぐれ、着用した時に
違和感なく、エチオピア産羊の皮革による手袋と
同様の品質を備えることが可能となる。また本発
明の手袋は人工の擬革を素材としていることか
ら、天然皮革を素材とするものと比べ大幅なコス
トダウンが図れるとともに水に強くゴルフ用手袋
としてすぐれた適性を備えたものとなり、その実
用上の価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はエチオピア産の羊の皮革の伸び応力を
示すグラフ、第2図はゴルフ用手袋の概略および
その縦方向、横方向を示す概略図である。 1……ゴルフ用手袋。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維基材の少なくとも片面上に高分子重合体
    からなる層が積層されてなる素材により作成され
    たゴルフ用手袋において、該手袋の素材の縦方向
    の伸び応力が、15%の伸びに対して30〜45Kg/cm2
    であり、30%の伸びに対して75〜120Kg/cm2であ
    つて、横方向の伸び応力が、30%の伸びに対して
    5Kg/cm2以下であり、50%の伸びに対して7〜22
    Kg/cm2であることを特徴とするゴルフ用手袋。
JP59237954A 1984-11-12 1984-11-12 ゴルフ用手袋 Granted JPS61115585A (ja)

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JP59237954A JPS61115585A (ja) 1984-11-12 1984-11-12 ゴルフ用手袋

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JPH0780118A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Tanaka:Kk スポーツ用の手袋
JPH07278924A (ja) * 1994-04-12 1995-10-24 Dia Gomme Kk 作業用手袋及びその製造方法
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