JPWO2007043166A1 - メタルマスク用金属板の製造方法及びメタルマスク - Google Patents
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Abstract
本発明のメタルマスク用金属板の製造方法は、金属板を準備する第1工程と、ダイ用金型及びパンチ用金型を有する穿孔機構を備えた穿孔装置におけるダイ用金型とパンチ用金型との間に金属板を配置した状態で穿孔機構と金属板との相対位置を変化させながら穿孔を実施して金属板に1個ずつ穴を形成することにより金属板に複数の穴を形成する第2工程と、金属板におけるダイ用金型側の面についてバリ取り研磨を行う第3工程とを含む。このため、メタルマスク用金属板に用いる比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能になる。また、所定の穴径に対応するダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにフォトマスクを作製する必要がなくなり、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
Description
本発明は、メタルマスク用金属板の製造方法及びメタルマスクに関する。
メタルマスクは、プリント配線基板上にはんだペーストなどの印刷ペーストを所定パターンに塗布するときに用いるマスクである。
図11は、メタルマスク10の構造を示す図である。メタルマスク10は、図11に示すように、版枠20と、版枠20に取り付けられたメッシュ30と、メッシュ30に取り付けられ、複数の穴が所定パターンに形成されたメタルマスク用金属板40とを備えている。メタルマスク用金属板40は、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法、電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法又はレーザ加工法によるメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されている。
エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法は、ステンレス等の金属板の両面に所定パターンのマスクを形成した後、エッチング液により金属板の両面からエッチングを行い、金属板に所定パターンの穴を形成することによりメタルマスク用金属板を製造するというものである(例えば、特許文献1参照。)。
電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法は、電鋳母型の表面に所定パターンのマスクを形成した後、電鋳母型におけるマスクで覆われていない部分にニッケル等の電着金属を電着させ、その後、電着金属の表面を機械的研磨や電解研磨によって研磨し、最後に、電着金属を電鋳母型から剥離し、マスクを除去することにより、所定パターンの穴が形成されたメタルマスク用金属板を製造するというものである(例えば、特許文献2参照。)。
レーザ加工法によるメタルマスク用金属板の製造方法は、ステンレス等の金属板の表面に所定パターンに従ってレーザ光を走査して金属板に所定パターンの穴を形成することによりメタルマスク用金属板を製造するというものである(例えば、特許文献1参照。)。
図12は、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法における問題点を説明するために示す図である。符号740はメタルマスク用金属板を示し、符号744は穴の側壁を示す。
エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法においては、比較的厚い金属板の両側からエッチングを行って穴を形成する必要があるため、図12に示すように、ストレートな壁面を有する穴を形成することができないという問題があった。このようにストレートな壁面を有する穴を形成することができないと、印刷ペーストを塗布するとき印刷ペーストの通過性が低下し、プリント配線基板上に塗布される印刷ペーストの品質の低下を招くこととなる。
また、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法においては、新しいメタルマスク用金属板を製造するたびに新しいフォトマスクを作製する必要が生じるため、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化するのが容易ではないという問題があった。
また、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法においては、新しいメタルマスク用金属板を製造するたびに新しいフォトマスクを作製する必要が生じるため、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化するのが容易ではないという問題があった。
図13は、電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法における問題点を説明するために示す図である。符号840はメタルマスク用金属板を示し、符号842aはメタルマスク用金属板の電着母型側の面を示し、符号842bはメタルマスク用金属板の電着金属の面を示し、符号844は穴の側壁を示し、符号846は穴を示す。
電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法においては、比較的厚い金属板を形成するため比較的厚いマスクを形成する必要がある。このため、図13に示すように、マスクの壁面にテーパが付いてしまったりすじが付いてしまったりしてしまう結果、ストレートな壁面を有する穴を形成することができないという問題があった。
また、電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法の製造方法においては、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法の場合と同様に、新しいメタルマスク用金属板を製造するたびに新しいフォトマスクを作製する必要が生じるため、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが容易ではないという問題があった。
また、電鋳法によるメタルマスク用金属板の製造方法の製造方法においては、エッチング法によるメタルマスク用金属板の製造方法の場合と同様に、新しいメタルマスク用金属板を製造するたびに新しいフォトマスクを作製する必要が生じるため、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが容易ではないという問題があった。
図14は、レーザ加工法によるメタルマスク用金属板の製造方法における問題点を説明するために示す図である。図14(a)はレーザ加工法により金属板に穴を形成した直後における金属板の断面図であり、図14(b)は研磨工程によりドロスを除去した後における金属板の断面図である。符号940はメタルマスク用金属板を示し、符号942aはメタルマスク用金属板のレーザ光入射側の面を示し、符号942bはメタルマスク用金属板のレーザ光出射側の面を示し、符号944は穴の側壁を示し、符号946はドロスを示す。
レーザ加工法によるメタルマスク用金属板の製造方法においては、比較的厚い金属板をレーザ光の熱により溶融させながら穴を形成する必要があるため、図14に示すように、穴の壁面にテーパがついてしまったり、穴の壁面の面粗さが粗くなったりして、ストレートな壁面を有する穴を形成することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能で、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが容易なメタルマスク用金属板の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明のメタルマスク用金属板の製造方法は、メタルマスク用金属板の出発部材となる金属板を準備する第1工程と、ダイ用金型及びパンチ用金型を有する穿孔機構を備えた穿孔装置における前記ダイ用金型と前記パンチ用金型との間に前記金属板を配置した状態で前記穿孔機構と前記金属板との相対位置を変化させながら穿孔を実施して前記金属板に1個ずつ穴を形成することにより前記金属板に複数の穴を形成する第2工程と、前記金属板における前記ダイ用金型側の面についてバリ取り研磨を行う第3工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明のメタルマスク用金属板の製造方法によれば、ダイ用金型及びパンチ用金型を用いて穿孔を実施することにより金属板に穴を形成することとしているため、比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能になる。
ところで、メタルマスク用金属板の穴における穴径はある程度規格化されているため、そのような穴径に対応する複数のダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにも、穿孔パターンをプログラムし直すだけの手間で新しいメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。このため、新しいフォトマスクを作製する必要がなくなり、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
なお、金属板におけるダイ用金型側の面には、穿孔を実施する際にバリが発生することがあるが、本発明のメタルマスク用金属板の製造方法によれば、第3工程でバリ取り研磨を行うこととしているため、このようなバリの発生に伴う問題を抑制することができる。
バリ取り研磨は、機械的研磨法、電解研磨法及び化学研磨法のうちいずれの研磨法を用いることもできる。
(2)上記(1)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記穿孔装置は、異なる直径を有する複数のパンチを有する穿孔装置であり、前記第2工程においては、前記複数のパンチから所定のパンチを選択して前記金属板に1個ずつ穴を形成することにより前記金属板に複数の穴を形成することが好ましい。
メタルマスク用金属板には、異なる直径を有する複数種類の穴を形成する必要がある場合がある。例えば、印刷パターン形成用の穴として複数種類の穴を形成する場合や、印刷パターン形成用の穴に加えて印刷を行う際の基準穴などの他の種類の穴を形成する場合がある。本発明のメタルマスク用金属板の製造方法によれば、このような場合であっても、これらの複数種類の穴を、同一の穿孔装置を用いて、かつ、穿孔装置に何度も金属板をセットし直すことなく形成することが可能になり、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高めることが可能になる。
この場合、複数種類のパンチを有するパンチ用金型を用いるとともにこのパンチ用金型から所定のパンチを選択することとしてもよいし、1種類のパンチを有するパンチ用金型を複数個有する穿孔機構を用いるとともにこの穿孔機構から所定のパンチを有するパンチ用金型を選択することとしてもよいし、複数種類のパンチを有するパンチ用金型を複数個有する穿孔機構を用いるとともにこの穿孔機構から所定のパンチを選択することとしてもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記第2工程においては、前記ダイ用金型と前記パンチ用金型との間隔を前記金属板の厚さよりも0.02mm〜3.0mmの範囲内だけ大きくした状態でパンチのみを昇降させて前記金属板に穴を形成することが好ましい。
このような方法とすることにより、パンチのみを昇降させて金属板に穴を形成することとしているため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
また、ダイ用金型とパンチ用金型との間隔を一定に保ったまま穿孔機構と金属板との相対位置を変化させることが可能になるため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
また、ダイ用金型とパンチ用金型との間隔を一定に保ったまま穿孔機構と金属板との相対位置を変化させることが可能になるため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
(4)上記(1)又は(2)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記穿孔装置は、前記パンチ用金型がストリッパプレートを有する穿孔装置であり、前記第2工程においては、前記ストリッパプレートを前記金属板に押し付けた状態で前記金属板に穴を形成することも好ましい。
このような方法とすることにより、ストリッパプレートを金属板に押し付けた状態で金属板に穴を形成することとしているため、高精度で金属板に穴を形成することが可能になる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、 第3工程においては、前記金属板における前記パンチ用金型側の面についても研磨を行うことが好ましい。
このような方法とすることにより、金属板におけるダイ用金型側の面及びパンチ用金型側の面のいずれもが研磨工程を経るようになるため、製造されるメタルマスク用金属板における反りの発生を極力抑制することが可能になる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記穿孔装置は、前記穿孔機構を挟んだ両側から前記金属板を把持する一対のクランパをさらに備えることが好ましい。
このような方法とすることにより、ダイ用金型とパンチ用金型との間に金属板を安定して配置することが可能になる。
この場合、一対のクランパの間の間隔を調整することによって、金属板に適度なテンションを付与することも好ましい。
この場合、一対のクランパの間の間隔を調整することによって、金属板に適度なテンションを付与することも好ましい。
なお、穿孔機構と金属板との相対位置を変化させる方法としては、一対のクランパを同期して移動させることにより、固定した穿孔機構に対して金属板を移動することにより行うこともできるし、穿孔機構を移動させることにより、固定した金属板に対して穿孔機構を移動することにより行うこともできる。
(7)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記穿孔装置は、ロール状のワークをシート状に繰り出す繰り出し機構と、シート状のワークをロール状に巻き取る巻き取り機構とをさらに備え、所定の搬送ピッチでシート状のワークを前記穿孔機構における穿孔可能領域に間欠的に搬送するRTR方式の穿孔装置であり、前記第1工程においては、前記金属板を複数個取りすることが可能な長尺金属シートを準備し、前記第2工程においては、前記長尺金属シートに複数の穴を形成し、前記長尺金属シートを所定の大きさに切断する第4工程をさらに含むことが好ましい。
このような方法とすることにより、ロール状の長尺金属シートを出発部材として用いてRTR方式でメタルマスク用金属板を製造することが可能になるため、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高めることが可能になる。
(8)上記(7)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記長尺金属シートの搬送は、前記長尺金属シートにおける前記金属板の配列ピッチに対応して行うことが好ましい。
このような方法とすることにより、1枚のメタルマスク用金属板の全体を1回の穿孔動作で製造することが可能になるため、品質の安定したメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。
但し、上記(7)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、長尺金属シートの搬送は、長尺金属シートにおける金属板の配列ピッチを考慮せずに行うこともできる。この場合、少なくとも何枚かに1枚の金属板については穿孔が2回の穿孔動作に分けて行なわれることになるため、2回の穿孔動作による穿孔が滑らかにつながるように、撮像装置を用いてフィードバックをかけながら行うことが好ましい。
(9)上記(7)又は(8)に記載のメタルマスク用金属板の製造方法においては、前記穿孔装置は、鉛直方向に沿ってシート状のワークを搬送する縦型の穿孔装置であり、前記第2工程においては、前記長尺金属シートが鉛直方向に沿って配置された状態で前記長尺金属シートに対して穿孔を実施することが好ましい。
このような方法とすることにより、穿孔位置付近の長尺金属シートにその自重に起因した撓みが発生することがなくなる。その結果、長尺金属シートに強いテンションを付与する必要がなくなるため、長尺金属シートが伸び縮みすることが抑制され、長尺金属シートに対して精度の高い穿孔加工を実施することが可能になる。
(10)本発明のメタルマスクは、上記(1)〜(9)のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されたメタルマスク用金属板を備えたことを特徴とする。
このため、本発明のメタルマスクは、ストレートな壁面を有する穴が形成された優れた品質のメタルマスクとなる。また、製造期間の短い短納期化に対応可能な優れたメタルマスクとなる。
以下、本発明のメタルマスク用金属板の製造方法及びメタルマスクについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図2は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔装置100を示す図である。図2(a)は穿孔装置100を横から見た図であり、図2(b)は穿孔装置100を上から見た図である。
図3は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の第2工程を説明するために示す図である。図3(a)〜図3(c)は第2工程における各工程を模式的に示す断面図である。
図1は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図2は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔装置100を示す図である。図2(a)は穿孔装置100を横から見た図であり、図2(b)は穿孔装置100を上から見た図である。
図3は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の第2工程を説明するために示す図である。図3(a)〜図3(c)は第2工程における各工程を模式的に示す断面図である。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、図1に示すように、メタルマスク用金属板の出発部材となる金属板Wを準備する第1工程(S10参照。)と、ダイ用金型120及びパンチ用金型130を有する穿孔機構110を備えた穿孔装置100(図2参照。)を用いて金属板Wに複数の穴を形成する第2工程(S20参照。)と、金属板Wにおけるダイ用金型120側の面についてバリ取り研磨を行う第3工程(S30参照。)とを含む。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法における第2工程においては、図2に示すように、穿孔装置100におけるダイ用金型120とパンチ用金型130との間に金属板Wを配置した状態で穿孔機構110と金属板Wとの相対位置を変化させながら穿孔を実施して金属板Wに1個ずつ穴を形成することにより金属板Wに複数の穴を形成することとしている。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の第2工程においては、図3(a)に示すように、まず、メタルマスクの出発部材となる金属板Wを、ダイ用金型120とパンチ用金型130との間に配置する。次に、図3(b)に示すように、パンチ用金型130におけるパンチ132を下降させて穿孔を実施して、金属板Wに穴を1個形成する。最後に、図3(c)に示すように、パンチ用金型130におけるパンチ132を上昇させる。そして、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、この動作を、穿孔機構110と金属板Wとの相対位置を変化させながら所定回数だけ繰り返す。これにより、金属板Wに必要な数の穴が形成されたメタルマスク用金属板を形成することができる。
このため、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、ダイ用金型120及びパンチ用金型130を用いて穿孔を実施することにより金属板Wに穴を形成することとしているため、メタルマスク用金属板に用いる比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが容易となる。
また、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、所定のダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにも、穿孔パターンをプログラムし直すだけの手間で新しいメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。このため、新しいフォトマスクを作製する必要がなくなりメタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
なお、金属板Wにおけるダイ用金型120側の面には、穿孔を実施する際にバリが発生することがあるが、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、第3工程でバリ取り研磨を行うこととしているため、このようなバリの発生に伴う問題を抑制することができる。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、第2工程においては、図3に示すように、ダイ用金型120とパンチ用金型130との間隔を金属板の厚さよりも所定の範囲内(例えば、0.02mm〜3.0mm。)だけ大きくした状態でパンチ132のみを昇降させて金属板Wに穴を形成することとしている。
このため、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、パンチ132のみを昇降させて金属板Wに穴を形成することとしているため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
また、ダイ用金型120とパンチ用金型130との間隔を一定に保ったまま穿孔機構110と金属板Wとの相対位置を変更することが可能になるため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
また、ダイ用金型120とパンチ用金型130との間隔を一定に保ったまま穿孔機構110と金属板Wとの相対位置を変更することが可能になるため、高速で穿孔を行うことが可能になる。その結果、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高くすることができる。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、穿孔装置100は、穿孔機構100を挟んだ両側から金属板Wを把持する一対のクランパ140,140をさらに備えている。
このため、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、ダイ用金型120とパンチ用金型130との間に金属板Wを安定して配置することが可能になる。
なお、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、一対のクランパ140,140の間の間隔を調整することによって、金属板Wに適度なテンションを付与することとしている。
なお、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、一対のクランパ140,140の間の間隔を調整することによって、金属板Wに適度なテンションを付与することとしている。
図4は、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されたメタルマスク用金属板の写真を示す図である。図4(a)はメタルマスク用金属板におけるダイ用金型側の上面図(バリ取り研磨前)であり、図4(b)はメタルマスク用金属板におけるダイ用金型側から見た斜視図(バリ取り研磨前)であり、図4(c)はメタルマスク用金属板におけるダイ用金型側の上面図(バリ取り研磨後)であり、図4(d)はメタルマスク用金属板におけるダイ用金型側から見た斜視図(バリ取り研磨後前)である。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されたメタルマスク用金属板は、図4に示すように、良好な表面状態及び良好な穴の壁面状態を有する優れたメタルマスク用金属板であることがわかる。
実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されたメタルマスク用金属板は、この後、メッシュを介して版枠に取り付けられる。このようにして、メタルマスクを製造することができる。このようにして製造されるメタルマスクは、上記したような方法で製造されたメタルマスク用金属板を備えているため、ストレートな壁面を有する穴が形成された優れた品質のメタルマスクとなる。また、製造期間の短い短納期化に対応可能な優れたメタルマスクとなる。
なお、メタルマスク用金属板は、厚さは、例えば、30〜150μmのステンレスからなる。穴の穴径は、例えば、80〜300μmである。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法の第2工程を説明するために示す図である。図5(a)〜図5(e)は第2工程における各工程を模式的に示す断面図である。
図5は、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法の第2工程を説明するために示す図である。図5(a)〜図5(e)は第2工程における各工程を模式的に示す断面図である。
実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、基本的には実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とよく似た製造方法であるが、図5に示すように、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とは、用いるパンチ用金型の構造が異なっている。すなわち、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、ストリッパプレート234を有するパンチ用金型230を用いている。そして、第2工程においては、ストリッパプレート234を金属板Wに押し付けた状態で金属板Wに穴を形成することとしている。
このように、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、用いるパンチ用金型の構造が実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合とは異なるが、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合と同様に、ダイ用金型220及びパンチ用金型230を用いて穿孔を実施することにより金属板Wに穴を形成することとしているため、メタルマスク用金属板に用いる比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能になる。
また、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、所定のダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにも、穿孔パターンをプログラムし直すだけの手間で新しいメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。このため、新しいフォトマスクを作製する必要がなくなりメタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
さらにまた、実施形態2に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、ストリッパプレート234を金属板Wに押し付けた状態で金属板Wに穴を形成することとしているため、高精度で金属板Wに穴を形成することが可能になる。
[実施形態3〜5]
図6は、実施形態3に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いるダイ用金型320を上から見た模式図である。図6中、符号322はダイプレートを示し、符号322はダイプレートを示し、符号324a,324bはダイ孔を示し、符号326,326は位置決め孔を示し、符号328は撮影用孔を示す。
図7は、実施形態4に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔機構410を説明するために示す模式図である。図7中、符号420A、420B,420C,420Dはダイ用金型を示す。
図8は、実施形態5に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔機構510を説明するために示す模式図である。図8中、符号520A、520B,520C,520Dはダイ用金型を示す。
図6は、実施形態3に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いるダイ用金型320を上から見た模式図である。図6中、符号322はダイプレートを示し、符号322はダイプレートを示し、符号324a,324bはダイ孔を示し、符号326,326は位置決め孔を示し、符号328は撮影用孔を示す。
図7は、実施形態4に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔機構410を説明するために示す模式図である。図7中、符号420A、420B,420C,420Dはダイ用金型を示す。
図8は、実施形態5に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔機構510を説明するために示す模式図である。図8中、符号520A、520B,520C,520Dはダイ用金型を示す。
実施形態3〜5に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、基本的には実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とよく似た製造方法であるが、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とは、用いるパンチ用金型の構造(及びそれに伴ってダイ用金型の構造)又は穿孔装置の構造が異なっている。
すなわち、実施形態3に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、2種類のパンチ(例えば、100μm径のパンチ及び500μm径のパンチ。)を有するパンチ用金型を用いるとともにこのパンチ用金型から所定のパンチを選択することとしている。なお、図6においては、このパンチ用金型に対応するダイ用金型320を示している。
また、実施形態4に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、4個のパンチ用金型(それぞれが、例えば、100μm径のパンチ2個、120μm径のパンチ2個、140μm径のパンチ2個又は500μm径のパンチ2個を有している。)を有する穿孔機構を用いるとともに、この穿孔機構から所定のパンチを選択することとしている。なお、図7においては、これら4つのパンチ用金型に対応する4つのダイ用金型420A,420B,420C,420Dを示している。
また、実施形態5に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、4個のパンチ用金型(それぞれが、例えば、100μm径のパンチ及び110μmのパンチ、120μm径のパンチ及び130μmのパンチ、140μm径のパンチ及び150μmのパンチ又は500μm径のパンチ及び600μmのパンチを有している。)を有する穿孔機構を用いるとともに、この穿孔機構から所定のパンチを選択することとしている。なお、図8においては、これら4つのパンチ用金型に対応する4つのダイ用金型520A,520B,520C,520Dを示している。
このように、実施形態3〜5に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、用いるパンチ用金型の構造(及びダイ用金型)又は穿孔装置の構造が実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合とは異なるが、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合と同様に、ダイ用金型及びパンチ用金型を用いて穿孔を実施することにより金属板Wに穴を形成することとしているため、メタルマスク用金属板に用いる比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能になる。
また、実施形態3〜5に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、所定のダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにも、穿孔パターンをプログラムし直すだけの手間で新しいメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。このため、新しいフォトマスクを作製する必要がなくなり、メタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
さらにまた、実施形態3〜5に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、第2工程で、複数のパンチから所定のパンチを選択して金属板Wに1個ずつ穴を形成することにより金属板Wに複数の穴を形成することとしているため、メタルマスク用金属板に複数種類の穴を形成する場合(例えば、直径100μmの印刷用穴を20万個形成するとともに、直径500μmの基準穴を4個形成するような場合。)であっても、同一の穿孔装置を用いて、かつ、穿孔装置に何度も金属板Wをセットし直すことなく形成することが可能になり、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高めることが可能になる。
[実施形態6]
図9は、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔装置600を横から見た図である。なお、図9において、符号610は穿孔機構を示し、符号610a,610bは穿孔ユニットを示す。また、図9において、z軸は鉛直方向を示し、y軸はz軸に垂直かつパンチの昇降方向に平行な方向を示し、x軸はz軸及びy軸に垂直な方向を示す。
図9は、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法に用いる穿孔装置600を横から見た図である。なお、図9において、符号610は穿孔機構を示し、符号610a,610bは穿孔ユニットを示す。また、図9において、z軸は鉛直方向を示し、y軸はz軸に垂直かつパンチの昇降方向に平行な方向を示し、x軸はz軸及びy軸に垂直な方向を示す。
図10は、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法における長尺金属シートWの搬送方法を説明するために示す図である。図10(a1)〜図10(a3)は、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法における長尺金属シートWの搬送方法における各工程を示す図であり、図10(b1)〜図10(b3)は、実施形態6の変形例に係るメタルマスク用金属板の製造方法における長尺金属シートWの搬送方法における各工程を示す図である。なお、図中、m1〜m7は後に金属板として切断される部分を示し、符号R0は穿孔可能領域を示し、符号R1は穿孔予定領域を示し、符号R2は穿孔完了領域を示す。
実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、基本的には実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とよく似た製造方法であるが、図9に示すように、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法とは、用いる穿孔装置の構造が異なっている。
すなわち、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、ロール状のワークをシート状に繰り出す繰り出し機構640と、シート状のワークをロール状に巻き取る巻き取り機構650とをさらに備え、所定の搬送ピッチでシート状のワークを穿孔機構610における穿孔可能領域に間欠的に搬送するRTR方式の穿孔装置600を用いている。
このように、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法は、用いる穿孔装置の構造が実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合とは異なるが、実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法の場合と同様に、ダイ用金型及びパンチ用金型を用いて穿孔を実施することにより金属板Wに穴を形成することとしているため、メタルマスク用金属板に用いる比較的厚い金属板に対しても、ストレートな壁面を有する穴を形成することが可能になる。
また、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、所定のダイ用金型及びパンチ用金型を準備しておけば、新しいメタルマスク用金属板を製造するときにも、穿孔パターンをプログラムし直すだけの手間で新しいメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。このため、新しいフォトマスクを作製する必要がなくなりメタルマスク用金属板の製造期間を短期化することが可能になる。
さらにまた、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、第1工程においては、金属板Wを複数個取りすることが可能な長尺金属シートWを準備し、第2工程においては、長尺金属シートWに複数の穴を形成し、長尺金属シートWを所定の大きさに切断する第4工程をさらに含むこととしている。
このため、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、ロール状の長尺金属シートWを出発部材として用いてRTR方式でメタルマスク用金属板を製造することが可能になるため、メタルマスク用金属板を製造する際の生産性を高めることが可能になる。
なお、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、穿孔装置600は、鉛直方向に沿ってシート状のワークを搬送する縦型の穿孔装置であり、第2工程においては、長尺金属シートWが鉛直方向に沿って配置された状態で長尺金属シートWに対して穿孔を実施することとしている。
このため、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、穿孔位置付近の長尺金属シートWにその自重によって撓みが発生することがなくなる。その結果、長尺金属シートWに強いテンションを付与する必要がなくなるため、長尺金属シートWが伸び縮みすることが抑制され、長尺金属シートWに対して精度の高い穿孔加工を実施することが可能になる。
また、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、図10(a1)〜図10(a3)に示すように、長尺金属シートWの搬送は、長尺金属シートWにおける金属板(m1〜m5)の配列ピッチに対応して行うこととしている。
このため、実施形態6に係るメタルマスク用金属板の製造方法によれば、1枚のメタルマスク用金属板を1回の穿孔動作で製造することが可能になるため、品質の安定したメタルマスク用金属板を製造することが可能になる。
但し、本発明のメタルマスク用金属板の製造方法においては、図10(b1)〜図10(b3)に示すように、長尺金属シートWの搬送を、長尺金属シートWにおける金属板(m1〜m7)の配列ピッチを考慮せずに行うこともできる(以下、この方法を実施形態6の変形例に係るメタルマスク用金属板の製造方法という。)。この場合、少なくとも2枚の金属板に対して1枚の金属板の割合で、穿孔が2回の穿孔動作に分けて行なわれることになる。このため、2回の穿孔動作による穿孔が滑らかにつながるように、撮像装置を用いてフィードバックをかけながら行うことが好ましい。
以上、本発明のメタルマスク用金属板の製造方法を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、第3工程において金属板Wにおけるダイ用金型120側の面についてバリ取り研磨を行うこととしているが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、第3工程において、金属板Wにおけるパンチ用金型130側の面についても研磨を行うこととしてもよい。
このようにすれば、金属板Wにおけるダイ用金型120側の面及びパンチ用金型130側の面のいずれもが研磨工程を経るようになるため、メタルマスク用金属板における反りの発生を極力抑制することが可能になる。
このようにすれば、金属板Wにおけるダイ用金型120側の面及びパンチ用金型130側の面のいずれもが研磨工程を経るようになるため、メタルマスク用金属板における反りの発生を極力抑制することが可能になる。
(2)実施形態1に係るメタルマスク用金属板の製造方法においては、一対のクランパ140,140によって金属板Wを把持した状態で穿孔作業を行うこととしているが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、メタルマスク用金属板をメッシュを介してメタルマスクの版枠に取り付けた後、一対のクランパによって版枠を把持した状態で穿孔作業を行うようにすることもできる。
10…メタルマスク、20…版枠、30…メッシュ、40…メタルマスク用金属板、100,600…穿孔装置、110,210,410,510,610…穿孔機構、120,220,320,420A,420B,420C,420D,520A,520B,520C,520D…ダイ用金型、130…パンチ用金型、132,232…パンチ、140…クランパ、234…ストリッパプレート、640…繰り出し機構650…巻き取り機構、m1〜m7…後に金属板として切断される部分、R0…穿孔可能領域、R1…穿孔予定領域、R2…穿孔完了領域、W…ワークとしての金属板又は長尺金属シート
Claims (10)
- メタルマスク用金属板の出発部材となる金属板を準備する第1工程と、
ダイ用金型及びパンチ用金型を有する穿孔機構を備えた穿孔装置における前記ダイ用金型と前記パンチ用金型との間に前記金属板を配置した状態で前記穿孔機構と前記金属板との相対位置を変化させながら穿孔を実施して前記金属板に1個ずつ穴を形成することにより前記金属板に複数の穴を形成する第2工程と、
前記金属板における前記ダイ用金型側の面についてバリ取り研磨を行う第3工程とを含むことを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1に記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記穿孔装置は、異なる直径を有する複数のパンチを有する穿孔装置であり、
前記第2工程においては、前記複数のパンチから所定のパンチを選択して前記金属板に1個ずつ穴を形成することにより前記金属板に複数種類の穴を形成することを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1又は2に記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記第2工程においては、前記ダイ用金型と前記パンチ用金型との間隔を前記金属板の厚さよりも0.02mm〜3.0mmの範囲内だけ大きくした状態でパンチのみを昇降させて前記金属板に穴を形成することを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1又は2に記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記穿孔装置は、前記パンチ用金型がストリッパプレートを有する穿孔装置であり、
前記第2工程においては、前記ストリッパプレートを前記金属板に押し付けた状態で前記金属板に穴を形成することを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
第3工程においては、前記金属板における前記パンチ用金型側の面についても研磨を行うことを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記穿孔装置は、前記穿孔機構を挟んだ両側から前記金属板を把持する一対のクランパをさらに備えたことを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記穿孔装置は、ロール状のワークをシート状に繰り出す繰り出し機構と、シート状のワークをロール状に巻き取る巻き取り機構とをさらに備え、所定の搬送ピッチでシート状のワークを前記穿孔機構における穿孔可能領域に間欠的に搬送するRTR方式の穿孔装置であり、
前記第1工程においては、前記金属板を複数個取りすることが可能な長尺金属シートを準備し、
前記第2工程においては、前記長尺金属シートに複数の穴を形成し、
前記長尺金属シートを所定の大きさに切断する第4工程をさらに含むことを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項7に記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記長尺金属シートの搬送は、前記長尺金属シートにおける前記金属板の配列ピッチに対応して行うことを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項7又は8に記載のメタルマスク用金属板の製造方法において、
前記穿孔装置は、鉛直方向に沿ってシート状のワークを搬送する縦型の穿孔装置であり、
前記第2工程においては、前記長尺金属シートが鉛直方向に沿って配置された状態で前記長尺金属シートに対して穿孔を実施することを特徴とするメタルマスク用金属板の製造方法。 - 請求項1〜9のいずれかに記載のメタルマスク用金属板の製造方法によって製造されたメタルマスク用金属板を備えたことを特徴とするメタルマスク。
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