JP3612123B2 - 走間穿孔装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行中の板材にパンチ穴を打ち抜くための走間穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、アルミニウム板や鋼板等の金属薄板からなる支持体上に感光性組成物を層状に設けて構成されたPS版が、平板印刷に使用されている。PS版は、印刷機に装着して用いられるため、その装着用として前記PS版の所定の位置に複数のパンチ孔を形成する必要がある。
【0003】
このパンチ孔形成用の穿孔装置は、一般的に、該パンチ孔の打ち抜き形状を有する複数のパンチと、このパンチの先端が嵌合する孔形状を有するダイスとを備えており、ウエブ状あるいはシート状の板材(PS版)を前記パンチとダイスとの間に挟み込み、穿孔作業を行うように構成されている。
そこで、この種の穿孔作業を効率的に行うために、例えば、特開昭61−241096号公報に開示されているように、コントローラを介して動作タイミングが制御された穿孔機を、一定速度で巻き戻されるウエブと同速度で移動させながら該ウエブに穿孔作業を行う装置が知られている。
【0004】
この場合、穿孔作業を繰り返し行っていくと、穿孔機を構成する刃の切れ味が劣化し易いため、板材の表面にポリエチレンラミネート紙等の合紙を密着させ、この合紙と一体的に前記板材を穿孔することが行われている。
また、特願平4−326983号公報に開示されているように、オールパルプ紙を合紙として用いるとともに、パンチとダイスの少なくともいずれかの刃先表面に非結晶の硬質カーボンをコーティングすることにより、刃の切れ味を有効に維持する技術が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように、オールパルプ紙を合紙として用い、SKH材製のパンチ表面およびSKD材製のダイス表面に非結晶の硬質カーボンをコーティングし、0.15mmのアルミニウム薄板に穿孔を行ったところ、10〜20回の穿孔作業でパンチ孔周辺やパンチ孔後端に盛り上がりが発生した。具体的には、図9に示すように、板材である金属ウエブ1に形成されたパンチ孔2の後端側に盛り上がり3が生じたり、図10に示すように、この金属ウエブ1の幅方向両端側に形成されたパンチ孔2の周辺に盛り上がり4が設けられている。
【0006】
ここで、図9に示すように、パンチ孔2の後端側に盛り上がり3が形成されるのは、パンチの水平方向の速度と金属ウエブ1の速度がずれることに起因しており、ストリッパとダイスの隙間が多い場合や、ダイスの刃に係合する前記パンチの突出量が多い場合に、該パンチが金属ウエブから抜けるまでに該パンチの水平方向速度が前記金属ウエブの速度に比べて遅くなるからである。
【0007】
また、図10に示すように、金属ウエブ1の両端側のパンチ孔2において、周辺の盛り上がり4が大きくなるのは、パンチを金属ウエブ1から抜くタイミングが、この金属ウエブ1の中央部と端部とで不一致となることに起因しており、この金属ウエブ1の中央部のパンチが該金属ウエブ1の両端のパンチに比べて早く抜けると、該金属ウエブ1の中央部が下方向に撓んで両端側のパンチが抜け難くなり、該パンチとパンチ孔2が接触しながら上昇するからである。
【0008】
そこで、従来、この種の盛り上がり3、4の発生が確認されると、ストリッパとダイスの隙間が幅方向にわたって均等に狭くなるようにこのストリッパの高さを低く調整し、あるいは、金型を分解してストリッパばねによるストリッパの撓み量を該ストリッパの中央部で小さくなるように前記ストリッパばねの本数を削減する等の作業が行われている。これにより、金型の着脱調整やストリッパの調整作業等に著しく多くの時間が費やされてしまい、生産性が低下するとともに、確認のために多大な不良品が発生する等の問題が指摘されている。
【0009】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、金型の調整等が不要であり、生産性の向上および不良品の削減を有効に行うことが可能な走間穿孔装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、パンチがダイスに係合する時のストリッパと前記ダイス中央部の隙間h、板材の幅方向における前記ストリッパと前記ダイス中央部の隙間hの誤差Δh、および前記板材の厚さtが、
t≦h+Δh≦8×t
0≦Δh≦3×t
の関係式を満たす。これにより、パンチ孔の変形が確実に阻止され、穿孔回数が有効に増加するとともに、生産性の向上が図られる。
【0011】
また、パンチの刃先を曲面部により構成する際、この曲面部の深さd、パンチが配設される回転型の回転半径r、ダイスの刃厚w、および前記パンチが前記ダイスの刃に係合する突出量xが、
0.5×t<d≦5.0×t
d<x≦w+d
0.01<(h+w+d)/r<0.06
の関係式を満たす。一方、パンチの刃先を平面部で構成する際、
0<x≦w
0.01<(h+w)/r<0.06
の関係式を満たす。これによって、穿孔時の衝撃を軽減するとともに、パンチの突出量を少なくすることができ、パンチ孔の変形を確実に阻止することが可能になる。
【0012】
また、パンチの刃先平面部からキッカーピンの先端までの距離y、このキッカーピンに係合するスプリングのばね定数k、および合紙の引張り強さfが、
0<y<f/k
w≦x+y
0<x
の関係式を満たす。これにより、パンチのダイス側への突出量を小さくしつつ穿孔屑が引き上げられることを防止でき、しかも、合紙の破れを確実に阻止することが可能になる。
【0013】
また、ストリッパの開口部とパンチのクリアランスcが、
0.2×t≦c≦3.0×t
の関係式を満たすことによって、前記ストリッパとダイスの隙間のばらつきを小さくすることができ、高精度なパンチ孔を形成することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る走間穿孔装置10の概略正面図であり、図2は、前記走間穿孔装置10の一部縦断側面図である。
走間穿孔装置10は、下型プレート12に装着され、図1中、矢印A方向に搬送される金属薄板等の板材14と同速度で矢印A方向に移動自在なダイス16と、上型プレート(回転型)18に配設され前記ダイス16に向かって進退可能な複数のパンチ20と、前記上型プレート18に進退自在に装着されて前記パンチ20による打ち抜き時に前記板材14に当接し、または、該板材14との間に隙間を有するストリッパ22とを備える。
【0015】
図1および図2に示すように、走間穿孔装置10を構成する基台24上には、矢印A方向に指向し、かつ互いに平行な一対のガイドレール26が設けられ、このガイドレール26に移動台28が摺動自在に支持される。移動台28の上部に下型プレート12が配置されるとともに、この移動台28に鉛直方向に指向して摺動自在に支持される一対の加工軸30に、上型プレート18が保持される。
【0016】
図2に示すように、各加工軸30の略中央部には、クランクシャフト32を構成する第1軸34が回転自在に挿入され、この第1軸34と長尺な第2軸36の両端とが一対の第1アーム38を介して連結される。第2軸36は、基台24に回転自在に支持されており、この第2軸36の一方の端部側に設けられた第3軸40は、減速機42を介して駆動モータ44に連結される。この第3軸40には、ベルト・プーリ手段46を介してロータリエンコーダ48が係合している。クランクシャフト32は、駆動モータ44を介して回転し、上型プレート18に装着されたパンチ20が第1アーム38の長さに対応して回転半径rで回転される。
【0017】
図1〜図3に示すように、下型プレート12の4隅には、ガイドロッド50が立設され、このガイドロッド50の近傍にストッパ51が設けられる。下型プレート12の略中央部に、ダイス16が配設され、このダイス16に各パンチ20側に対応して刃部52が設けられている。
ガイドロッド50には、上型プレート18が昇降自在に支持されており、この上型プレート18の下面部にパンチホルダ54を介して複数のパンチ20が装着される。このパンチ20は、2列でかつ各列に4〜70本、本実施形態では、30本ずつ配設されている。上型プレート18の下部には、4〜12本のストリッパスプリング56を介してストリッパ22が昇降自在に保持される。このストリッパ22の下面には、予め深さ0.25mmの凹部58が形成される。この凹部58は、図2に示すように、板材14の走行方向に交差する幅方向に対して上方に湾曲するように構成される。
【0018】
図4に示すように、パンチ20の刃先60には、外周部側の平面部62から前記刃先60の中央部に向かって内方に湾曲する曲面部64が設けられる。パンチ20の中央部に軸線方向に段付孔部66が形成され、この段付孔部66の大径部側にスプリング68が配設され、このスプリング68の一端部が前記パンチ20に螺入されるセットビス70により保持される。スプリング68の他端部にキッカーピン72が係合し、このキッカーピン72の先端部72aが該パンチ20の刃先60から外方に突出している。
【0019】
図5に示すように、パンチ20がダイス16に係合する時のストリッパ22とこのダイス16の中央部の隙間h、板材14の走行方向に交差する幅方向における前記ストリッパ22と前記ダイス16の中央部の隙間hの誤差Δh、および前記板材14の厚さtは、
t≦h+Δh≦8×t …(1)
0≦Δh≦3×t …(2)
の関係式を満たすように設定される。この板材14の厚さtは、アルミニウム薄板である支持体74の板厚t1と、この支持体74の表面に接着されたオールパルプ紙である合紙76の板厚t2とを加えた寸法である。
【0020】
回転型である上型プレート18の回転半径r、パンチ20の刃先60を構成する平面部62から曲面部64までの深さd、ダイス16の刃厚wおよび前記パンチ20による打ち抜き時に該パンチ20が前記ダイス16の刃に係合する突出量x(図6参照)は、
0.5×t<d≦5.0×t …(3)
d<x≦w+d …(4)
0.01<(h+w+d)/r<0.06 …(5)
の関係式を満たすように設定される。
【0021】
パンチ20内に配設されたスプリング68のばね定数k、このパンチ20の刃先60の平面部62からキッカーピン72の先端72aまでの距離y、および合紙76の引張り強さfは、
0<y<f/k …(6)
w≦x+y …(7)
0<x …(8)
の関係式を満たすように設定される。
【0022】
ストリッパ22には、パンチ20を挿通させる開口部22aが形成されるとともに、この開口部22aと前記パンチ20のクリアランスcは、
0.2×t≦c≦3.0×t …(9)
の関係式を満たすように設定される。
このように構成される走間穿孔装置10の動作について、以下に説明する。
【0023】
支持体74の上面に合紙76が接着された板材14が、図1に示すように、矢印A方向に連続的に搬送されており、走間穿孔装置10は、この板材14の搬送に同期して駆動される。
すなわち、駆動モータ44の作用下に減速機42を介しクランクシャフト32が所定の回転速度で、図1中、矢印方向に回転すると、第1軸34が第2軸36を中心に回転半径rを有して回転する。このため、移動台28は、ガイドレール26に沿って矢印B方向に進退変位し、ダイス16とパンチ20とによる加工位置近傍では、板材14と同速度で矢印A方向に移動する。第1軸34に係合する加工軸30は、上下方向(矢印C方向)に進退変位し、この加工軸30に保持されている上型プレート18は、基台24に対し回転半径rに沿って回転移動することになる。
【0024】
この場合、上型プレート18は、ガイドロッド50を介して下型プレート12に対し上下方向に移動し、この上型プレート18が下降して、先ず、ストリッパ22がストッパ51に当接した後、ストリッパスプリング56に抗して前記上型プレート18が下降する。このため、上型プレート18にパンチホルダ54を介して配設されているパンチ20は、ダイス16の刃部52に係合して板材14に対する穿孔作業を行う。
【0025】
上記穿孔作業が終了した後、パンチ20がパンチホルダ54を介して上型プレート18と一体的に上昇すると、ストリッパ22は、このパンチ20が板材14から円滑に離脱するようにこの板材14を保持する。このパンチ20が所定の位置まで上昇した後、ストリッパ22が上型プレート18を介して上昇する。
パンチ20が上昇すると、このパンチ20内に配置されているスプリング68の弾発力を介してキッカーピン72が前記パンチ20の刃先60から下方に突出する。これにより、刃先60に付着している穿孔屑は、キッカーピン72の先端部72aにより押圧されて除去される。
【0026】
次に、板厚t1=0.15mmのアルミニウム薄板である支持体74上に、板厚t2=0.05mmでかつ引張り強さf=2.0kgのオールパルプ紙である合紙76が接着された板材14(t=0.2mm)を用い、表1に示す寸法に設定された従来の走間穿孔装置(具体的な構成は、走間穿孔装置10と同様である)を用いて穿孔作業を行った。なお、上型プレート18の回転半径r=65mmに設定された。
【0027】
【表1】
【0028】
その結果、穿孔回数が10〜30回になると、図9および図10に示すように、パンチ孔2に盛り上がり3、4が生じてしまった。これは、表1中、隙間の誤差(ばらつき)Δh=0.85mmと大きいため、ストリッパ22とダイス16の間隙のばらつきが大きくなって、パンチ20が板材14から抜けるまでに相当な時間がかかり、このパンチ20の水平方向速度が前記板材14の速度に比べて遅くなってしまったからである。
【0029】
また、表1中、クリアランスcが1.0mmに設定されているため、穿孔後にパンチ20が上昇する際、板材14がストリッパ22の開口部22aに入り込んでしまい、図10に示すように、パンチ孔2の周辺部全体に盛り上がり4が発生してしまった。
これに対して、表2に示す寸法に設定された走間穿孔装置10を用いて穿孔作業を行ったところ、穿孔回数が5万回以上の連続穿孔を行っても、パンチ孔2の形状に不良が発生しなかった。
【0030】
【表2】
【0031】
すなわち、表2では、誤差Δh=0.1mmと小さく、かつクリアランスcも0.1mmと小さな値に設定されており、パンチ孔2に盛り上がり3、4が発生することを確実に阻止することができた。従って、(1)式、(2)式および(9)式を満たすことにより、多数の穿孔回数を行っても高精度なパンチ孔2を確実に形成することが可能になるという効果が得られた。
【0032】
ところが、表2に示す条件では、穿孔屑がダイス16に残ってしまい、パンチ20が上昇する際にこの穿孔屑の合紙部分が板材14に付着してこの板材14が損傷する等の品質低下が惹起されてしまった。これは、ダイス16の刃厚wの寸法に対して、パンチ20が前記ダイス16の刃に係合する突出量xの寸法が小さ過ぎるため、穿孔屑を前記ダイス16から押し出すことができないからである。
【0033】
そこで、表3に示すように、各寸法が設定された走間穿孔装置10を用いて穿孔作業を行ったところ、パンチ孔2の形状不良が発生することがなく、しかも穿孔屑が板材14側に引き上げられることがなく、高品質な穿孔作業が確実に遂行されるという利点が得られた。
【0034】
【表3】
【0035】
すなわち、表3では、(7)式の関係をも満たすことにより、合紙76を有する板材14の穿孔作業が有効に遂行されることになる。
このように、本実施形態に係る走間穿孔装置10では、(1)式および(2)式を満たすことにより、板材14に形成されるパンチ孔2に変形が発生することがなく、穿孔回数が有効に増加して生産性の向上が可能になるという効果が得られる。
【0036】
また、(3)式〜(5)式を満たすことにより、パンチ20による穿孔時に生じていた衝撃が軽減されるとともに、パンチ20のダイス16内に突出する突出量xを少なくしても、孔変形が発生することを確実に阻止することができる。
また、(6)式〜(8)式を満たすことにより、パンチ20の突出量xを削減しつつこのパンチ20の上昇時に穿孔屑が引き上げられることを回避し、しかも合紙76の破損等を有効に防止することが可能になる。さらにまた、(9)式を満たすことによって、孔変形の発生を効果的に削減することができる。
【0037】
しかも、本実施形態では、図2に示すように、下型プレート12に設けられたストッパ51とストリッパスプリング56とを、距離s(65mm)の位置に設定するとともに、ストリッパ22の下面に深さ0.25mmの凹部58が形成される。これにより、パンチ20がダイス16に係合する時に、ストリッパ22と前記ダイス16の隙間を板材14の幅方向に向かって均一に維持することが可能になる。
【0038】
なお、パンチ20の刃先60に平面部62と曲面部64が設けられているが、図7に示す第2の実施形態に係るパンチ20aのように、刃先60aを曲面部64aのみから構成してもよい。その際、(3)式〜(5)式を満たすことにより、パンチ20と同様の効果が得られる。
さらに、図8に示す第3の実施形態のように、パンチホルダ54に配設されたパンチ20bの本数が少ない場合には、このパンチ20bの刃先60bを平面部62aのみで構成することもできる。その際、パンチ20bの刃先60bの突出量xと、前記刃先60bからキッカーピン72の先端部72aまでの距離yと、ダイス16の刃厚wとは、
0<x≦w …(10)
0.01<(h+w)/r<0.06 …(11)
w≦x+y(ただし、x>0) …(12)
の関係を満たすように設定されることにより、パンチ20と同様の効果が得られる。
【0039】
また、パンチ20の断面形状は、例えば、円形、長円形、半長円形または四角形等、如何なる形状でも同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る走間穿孔装置では、パンチがダイスに係合する時のストリッパと前記ダイス中央部の隙間h、板材の幅方向における前記ストリッパと前記ダイスの隙間hの誤差Δh、および前記板材の厚さtが、
t≦h+Δh≦8×t
0≦Δh≦3×t
の関係式を満たすことにより、パンチ孔の変形が確実に阻止され、穿孔回数が有効に増加するとともに、生産性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走間穿孔装置の概略正面説明図である。
【図2】前記走間穿孔装置の一部縦断側面図である。
【図3】前記走間穿孔装置を構成する下型プレートおよび上型プレートの縦断面図である。
【図4】前記走間穿孔装置を構成するパンチの縦断面図である。
【図5】前記走間穿孔装置を構成するダイス、ストリッパおよびパンチの一部拡大断面図である。
【図6】ダイスとパンチにより穿孔を行う際の動作を示す一部断面図である。
【図7】刃先が曲面部のみからなるパンチの説明図である。
【図8】刃先が平面部のみからなるパンチの説明図である。
【図9】パンチ孔の後端側に盛り上がりが形成された状態の斜視説明図である。
【図10】パンチ孔の周縁全体に盛り上がりが形成された状態の斜視説明図である。
【符号の説明】
10…走間穿孔装置 12…下型プレート
14…板材 16…ダイス
18…上型プレート 20、20a、20b…パンチ
22…ストリッパ 28…移動台
60、60a、60b…刃先 62、62a…平面部
64、64a…曲面部 68…スプリング
72…キッカーピン 74…支持体
76…合紙
Claims (5)
- 走行中の板材にパンチ穴を打ち抜くための走間穿孔装置であって、
前記板材と略等速度で移動自在なダイスと、
前記ダイスに向かって進退可能なパンチと、
前記パンチによる打ち抜き時に前記板材に当接し、または該板材との間に隙間を有して配置されるストリッパと、
を備えるとともに、
前記パンチが前記ダイスに係合する時の前記ストリッパと前記ダイス中央部の隙間h、前記板材の走行方向に交差する幅方向における前記ストリッパと前記ダイス中央部の隙間hの誤差Δh、および前記板材の厚さtが、
t≦h+Δh≦8×t
0≦Δh≦3×t
の関係式を満たすことを特徴とする走間穿孔装置。 - 請求項1記載の走間穿孔装置において、前記パンチは、回転移動する回転型に配設されるとともに、
前記パンチの刃先には、前記刃先の中央部に向かって内方に湾曲する曲面部が設けられており、
前記回転型の回転半径r、前記曲面部の深さd、前記ダイスの刃厚w、および前記パンチによる打ち抜き時に該パンチが前記ダイスの刃に係合する突出量xが、
0.5×t<d≦5.0×t
d<x≦w+d
0.01<(h+w+d)/r<0.06
の関係式を満たすことを特徴とする走間穿孔装置。 - 請求項1記載の走間穿孔装置において、前記パンチは、回転移動する回転型に配設されるとともに、
前記パンチの刃先は、平面部で構成されており、
前記回転型の回転半径r、前記ダイスの刃厚w、および前記パンチによる打ち抜き時に該パンチが前記ダイスの刃に係合する突出量xが、
0<x≦w
0.01<(h+w)/r<0.06
の関係式を満たすことを特徴とする走間穿孔装置。 - 請求項1記載の走間穿孔装置において、前記パンチの内部にスプリングを介して進退自在に配設され、合紙が静電接着された前記板材を該パンチにより打ち抜く時に生じる加工屑を押し出すためのキッカーピンを備えるとともに、
前記スプリングのばね定数k、前記パンチの刃先平面部から前記キッカーピンの先端までの距離y、および前記合紙の引張り強さfが、
0<y<f/k
w≦x+y
0<x
の関係式を満たすことを特徴とする走間穿孔装置。 - 請求項2または3記載の走間穿孔装置において、前記ストリッパには、前記パンチを挿通させる開口部が形成されるとともに、
前記開口部と前記パンチのクリアランスcが、
0.2×t<c≦3.0×t
の関係式を満たすことを特徴とする走間穿孔装置。
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JPH09141599A (ja) | 1997-06-03 |
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