JPWO2007032201A1 - チップ状電子部品 - Google Patents

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尚弘 高嶋
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聖治 星徳
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孝志 大林
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充 原田
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Abstract

基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層は、導電性粒子である、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、重量平均分子量が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品。

Description

本発明は、各種電子機器に利用されるチップ状電子部品に関する。特に微小なチップ状電子部品に関する。
電子機器の軽薄短小化に対する要求がますます増大していく中、回路基板の配線密度を高めるため、電子機器には非常に小型のチップ状電子部品が多く用いられるようになってきた。特に近年では長さ1.0mm×幅0.5mm×厚み0.25mmという非常に小型のチップ状電子部品が主流となりつつある。
従来のチップ状電子部品について、角形チップ抵抗器を一例として説明する。
図3は従来の角形チップ抵抗器の構造を示す斜視図、図4は同角形チップ抵抗器の断面図である。
図3、図4において、1は96アルミナ基板からなる基板、2は基板1の上面の両端部に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層2は銀系の厚膜電極により構成されている。3は前記一対の上面電極層2に電気的に接続されるように形成された抵抗体層である。この抵抗体層3はルテニウム系厚膜抵抗により構成されている。4は抵抗体層3を完全に覆うように形成された保護層である。この保護層4はエポキシ系樹脂により構成されている。5は前記基板1の両端面に前記一対の上面電極層2と電気的に接続するように設けられた一対の端面電極層である。この一対の端面電極層5は導電性粒子と樹脂の混合材料により構成されている。6は前記端面電極層5と上面電極層2の露出部を覆うように設けられたニッケルめっき層、7は前記ニッケルめっき層6を覆うように設けられたはんだまたは錫めっき層である。前記ニッケルめっき層6と前記はんだまたは錫めっき層7とにより外部電極を形成している。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記した角形チップ抵抗器に代表されるチップ状電子部品をガラスエポキシ基板などに実装を行った場合、はんだを溶融させるためにチップ状電子部品は250℃程度の温度雰囲気下に数秒間さらされる。この場合、上記した角形チップ抵抗器に代表されるチップ状電子部品では、導電性粒子と樹脂の混合材料により構成された端面電極層5の上に形成されているニッケルめっき層6やはんだまたは錫めっき層7に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が生じた。特に、近年の高密度実装化に伴ってチップ状電子部品間の実装間隔が狭まるにつれ、上記問題によって導通不良などが多く発生するようになった。
そこで、本発明者らは上記の課題を解決するために種々検討を重ねた。その結果、ニッケルめっき層6やはんだまたは錫めっき層7に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合は、端面電極層5から発生するガスが影響することが見出された。この場合のガス発生は残存水分や加熱分解ガスなどが原因として考えられる。しかしながら、その特定は困難であり、複数の因子が混在していると考えられる。
特開平7−283004号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、はんだ溶融時の加熱において、ニッケルめっき層やはんだまたは錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減され、量産性に優れたチップ状電子部品を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層は、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆したウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、重量平均分子量(以下、単に分子量という)が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品である。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器の斜視図である。 図1におけるI−I線の断面図である。 従来のチップ抵抗器の斜視図である。 図3におけるII−II線の断面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器の斜視図、図2は同角形チップ抵抗器の断面図である。
図1、及び図2において、11は96アルミナ基板からなる基板、12は基板11の上面の両端部に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層12は銀系の厚膜電極により構成されている。13は前記一対の上面電極層12に電気的に接続されるように形成された抵抗体層である。この抵抗体層13はルテニウム系厚膜抵抗により構成されている。14は抵抗体層13を完全に覆うように形成された保護層である。この保護層14はエポキシ系樹脂により構成されている。15は前記基板11の両端面に一対の上面電極層12と電気的に接続されるように設けられた一対の端面電極層である。この一対の端面電極層15は導電性粒子と樹脂との混合材料により構成されている。16は前記端面電極層15と上面電極層12の露出部を覆うように設けられたニッケルめっき層である。17は前記ニッケルめっき層16を覆うように設けられたはんだまたは錫めっき層である。前記ニッケルめっき層16とはんだまたは錫めっき層17とにより外部電極を形成している。
次に、上記構成における角形チップ抵抗器の製造方法について説明する。
まず、耐熱性および絶縁性に優れた96アルミナ基板からなるシート状の基板を準備する。このシート状の基板には、短冊状および個片状に分割するための溝(前記溝は、グリーンシートの金型成形時に形成される)が予め形成されている。
次に、シート状の基板の上面に厚膜銀ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを乾燥させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度850℃、ピーク時間6分、IN−OUT時間45分のプロファイルによって厚膜銀ペーストを焼成することにより、上面電極層12を形成する。
次に、上面電極層12に電気的に接続されるようにシート状の基板の上面に、酸化ルテニウムを主成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを乾燥させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度850℃、ピーク時間6分、IN−OUT時間45分のプロファイルによって厚膜抵抗ペーストを焼成することにより、抵抗体層13を形成する。
次に、上面電極層12間の抵抗体層13の抵抗値を揃えるために、レーザー光によって、抵抗体層13の一部を切除して抵抗値修正(Lカット、30mm/秒、12kHz、5W)を行う。
次に、少なくとも抵抗体層13を完全に覆うように、エポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷する。そしてベルト式連続硬化炉で、温度200℃、ピーク時間30分、IN−OUT時間50分の硬化プロファイルによってエポキシ系樹脂ペーストを硬化させることにより、保護層14を形成する。
次に、端面電極層15を形成するための準備工程で、シート状の基板を短冊状に分割し、端面電極層15を形成するための端面部を露出させる。
次に、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
次に、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量800のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:55体積%)を、14:5:6:75の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:65体積%)を3本ロールミルで混練することにより端面電極ペーストを調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後に、電気めっきの準備工程として、短冊状基板を個片状に分割する。そして、この個片状基板上の露出した上面電極層12と端面電極層15の上にニッケルめっき層16と、はんだまたは錫めっき層17とをバレル方式の電気めっきでそれぞれ形成することにより、角形チップ抵抗器を製造する。
上記した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器においては、200℃加熱時の端面電極層の重量減少率が0.09%であり、かつ、はんだ爆ぜ発生率も0%である。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量800のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:55体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:65体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、72:28である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態2においては、カーボン粉末と、表面が銀で被覆されたウイスカ状無機フィラーと、フレーク状の銀粉末と、エポキシ樹脂含有溶液とが10:3:6:81の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態1と比較して、電極強度を向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量1,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:60体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:70体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、74:26である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態3においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が1,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が60体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態4においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が50,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が66体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量80,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:75体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:84体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、82:18である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態5においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が80,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が75体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量100,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:80体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:89%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、85:15である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態6においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が100,000であるため、溶剤含有率が80体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。しかしながら、エポキシ樹脂の分子量が100,000と大きすぎるため、膜厚が全体的に薄くなる。このため、本発明の他の実施の形態に比べ、基板エッジ部の被覆性が全体的に低下する傾向がある。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約202℃のエチルカルビトール,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態7においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂含有溶液中の溶剤が、約202℃の沸点を有するエチルカルビトール(沸点200℃以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発が少なくなる。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくすることができる。このため、本発明の実施の形態1〜6と比較して、安定した形状で端面電極ペーストの塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態8においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂含有溶液中の溶剤が、約247℃の沸点を有するブチルカルビトールアセテート(沸点200℃以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発が少なくなる。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくすることができる。このため、本発明の実施の形態1〜6と比較して、安定した形状で端面電極ペーストの塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を9:5:6:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、82:18である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態9においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、9:5:6:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態10においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、7:5:8:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を4:7:9:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、83:17である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態11においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、4:7:9:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態12)
次に、本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、以下のようにして少なくとも上面電極層12の一部を覆うように端面電極ペーストを形成する。端面電極ペーストは、1g当たり1,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が1,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:77体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態12においては、カーボン粉末が1g当たり1,000平方メートルの表面積(1g当たり1,000平方メートル以上の表面積が好ましい)を有するため、0.006(l/s)のズリ速度で1,000Pa・sの粘度を有する混合材料が得られる(1,000Pa・s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態9〜11と比較して、基板上への混合材料の流れを小さく抑えることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態13)
次に、本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率66%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態13においては、カーボン粉末は1g当たり2,000平方メートルの表面積(1,000平方メートル以上の表面積が好ましい)を有するため、0.006(l/s)のズリ速度で2,000Pa・sの粘度を有する混合材料が得られる(1,000Pa・s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態9〜11と比較して、混合材料の基板上への流れを小さく抑えることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態14)
次に、本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態14においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態15)
次に、本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のシリカ(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態15においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態16)
次に、本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のウォラストナイト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態16においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態17)
次に、本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のセピオライト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態17においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態18)
次に、本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化亜鉛(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態18においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態19)
次に、本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の炭酸カルシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態19においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態20)
次に、本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化チタン(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態20においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態21)
次に、本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の硫酸バリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態21においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態22)
次に、本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の水酸化アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態22においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態23)
次に、本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態23においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態24)
次に、本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の水酸化マグネシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態24においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態25)
次に、本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1と異なっている。
以下、本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のゾノトライト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態25においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態26)
次に、本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1と異なっている。
以下、本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のホウ酸アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態26においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態27)
次に、本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の硫酸マグネシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:82体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態27においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態28)
次に、本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のケイ酸カルシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:78体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態28においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態29)
次に、本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の窒化ケイ素(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態29においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態30)
次に、本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の炭化ケイ素(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態30においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態31)
次に、本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面をニッケルで被覆したウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態31においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態32)
次に、本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面を金で被覆したウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態32においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態33)
次に、本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が錫で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態33においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態34)
次に、本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銅で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態34においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態35)
次に、本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が白金で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態35においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態36)
次に、本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面がはんだで被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態36においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態37)
次に、本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.1μm,平均繊維長:1μm,アスペクト比:10)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態37においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態38)
次に、本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:1μm,平均繊維長:100μm,アスペクト比:100)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態38においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態39)
次に、本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:1μm,平均繊維長:10μm,アスペクト比:10)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態39においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態40)
次に、本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の黒鉛(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態40においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態41)
次に、本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態41においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態42)
次に、本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態42においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態43)
次に、本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の錫粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態43においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態44)
次に、本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態44においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態45)
次に、本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態45においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態46)
次に、本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、INOUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態46においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態47)
次に、本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態47においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態48)
次に、本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態48においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態49)
次に、本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態49においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態50)
次に、本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態50においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態51)
次に、本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態51においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態52)
次に、本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:1μm、厚みと粒子径のアスペクト比:10)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態52においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態53)
次に、本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:50μm、厚みと粒子径のアスペクト比:5)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態53においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態54)
次に、本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:13:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、83:17である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態54においては、混合材料中に導電膜で被覆されたウイスカ状の無機フィラーが配合されてないため、電極強度が200Nとなり、電極強度の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態55)
次に、本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:13:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態55においては、混合材料中にフレーク状導電粉末が配合されてないため、前記導電粉末の端面電極の表面での露出量が少ない。このため、めっき密着性の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
(実施の形態56)
次に、本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、球状の銀粉末からなる導電粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:1)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態56においては、フレーク状の導電粉末でなく球状の銀導電粉末が使用されているため、抵抗値が高い。このため、めっき付き性が薄く、まためっき密着性も弱くなっている。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
(実施の形態57)
次に、本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を1:8:11:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、85:15である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態57においては、カーボン粉末が少ないため、カーボン粉末の表面を濡らしている溶剤量が少ない。このため、混合材料の塗布・硬化時に発生する混合材料中の樹脂成分あるいは溶剤成分の基板上へのしみだし現象を抑制できず、基板上へのこれら成分の流れが大きくなる傾向がある。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
上記表1、表2、表3、表4、表5、表6、表7、表8、表9、及び表10から明らかなように、本発明の実施の形態1〜57においては、本発明の目的の1つである200℃まで加熱した際の端面電極層の重量減少率はいずれも0.1質量%以下であり、またはんだ爆ぜ不具合はいずれもn=1,000個中0個である。また、表面を導電物で被覆したウイスカ状の無機フィラーを添加することにより、200〜320Nという非常に強い強度が得られていることも確認できる。
比較例1として、本発明の実施の形態1におけるエポキシ樹脂をエポキシ変成フェノール樹脂に置き換えて角形チップ抵抗器を作製した。この比較例1においては、表10からも明らかなように、200℃まで加熱した際の端面電極層の重量減少率が約0.3質量%となり、またはんだ爆ぜ不具合はn=1,000個中12個である。
なお、上記本発明の実施の形態1〜57においては、チップ状電子部品の一例として、角形チップ抵抗器により説明したが、これに限定されるものではない。上記以外の端面電極を有するチップ状電子部品に適用した場合でも、上記本発明の実施の形態1〜57と同様の効果が得られる。
また、導電性を向上させるために、本発明の実施の形態に球状の導電性粒子をさらに添加した場合でも、上記本発明の実施の形態1〜57と同様の効果が得られる。
以上詳述したように、本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層が、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆したウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、分子量が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品である。
この構成によれば、端面電極層の構成材料としてエポキシ樹脂を用いているため、200℃までチップ状電子部品が加熱された際にも、0.1質量%以上の端面電極層の重量減少が抑えられる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する際のはんだ溶融工程においても、ニッケルめっき層や、はんだめっき層または錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。また、このエポキシ樹脂は、1,000〜80,000の分子量を有するため、チップ状電子部品の形成時に、チップ状電子部品の基板エッジ部の被覆性に優れる。これにより、基板エッジ部での端面電極切れ等の不具合が発生しにくくなる。このため、部品交換などの工程も不要となり、量産性を向上させることができる。そしてまた、混合材料中に表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有するため、端面電極層の破壊靭性強度を向上させることができる。これにより、端面電極層の強度を向上させることができる。さらには、混合材料中にフレーク状導電粉末も含有するため、導電性も向上させることができる。そして、フレーク状導電粉末の添加により端面電極層の表面には金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して均一な膜が形成できる。
上記ウイスカ状無機フィラーとしては、特に限定されないが、具体的には、例えば、チタン酸カリウム、シリカ、ウォラストナイト、セピオライト、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゾノトライト、ホウ酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、窒化ケイ素、黒鉛、及び炭化ケイ素からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。このようなウイスカ状無機フィラーとしては、例えば、大塚化学社製のデントールBK400(チタン酸カリウム)、四国化成社製のアルボレックスY(ホウ酸アルミニウム)、宇部マテリアルズ社製のモスハイジ(硫酸マグネシウム)、丸尾カルシウム社製のウィスカル(炭酸カルシウム)、川鉄工業社製のウォラストナイトKH−30(ウォラストナイト)等が挙げられる。
特に、前記ウイスカ状無機フィラーはチタン酸カリウムを含有することが好ましい。この構成によれば、ウイスカ状無機フィラーとしてチタン酸カリウムを混合材料中に含有するため、混合材料の破壊靭性強度を向上させることができる。これにより、端面電極層の強度を向上させることができる。
また、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
特に、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜は銀を含有することが好ましい。この構成によれば、表面が銀で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有することにより混合材料の導電性が向上するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜のニッケルめっき層が形成できる。
なお、前記ウイスカ状無機フィラーは、特に限定されないが、0.1〜2μmの平均繊維径、5〜30μmの平均繊維長、及び10〜100のアスペクト比(平均繊維長/平均繊維径)を有することが好ましい。上記平均繊維径及び平均繊維長はSEM観察によって求められる値である。
また、前記エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂含有溶液として前記導電性粒子と混合することが好ましい。このようなエポキシ樹脂含有溶液としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、ジャパンエポキシレジン社製のエピコート1000番シリーズ、大日本インキ社製のエピクロン9000番シリーズ等が挙げられる。なお、エポキシ樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィを用いて、0.1質量%の濃度でエポキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、それを0.5μmのメンブランフィルターに通して調製した溶液を測定したときの値(ポリスチレン換算)である。
特に、エポキシ樹脂含有溶液の溶剤含有率は60体積%以上が好ましい。この構成によれば、エポキシ樹脂含有溶液が60体積%以上の溶剤含有率を有するため、導電性粒子とエポキシ樹脂とを含有する混合材料を基板の端面に塗布して硬化させた場合、得られる電極の体積が小さくなる。これにより、塗布時の形状のばらつきが低減されるため、チップ状電子部品の寸法精度を向上させることができる。溶剤含有率の上限は特に限定されないが、80体積%以下の溶剤含有率が好ましい。
前記カーボン粉末は、表面積の大きなカーボン粉末が好ましい。このようなカーボン粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、コロンビアンカーボン日本社製のROYAL SPECTRA、ケッチェンブラックインターナショナル社製のEC600JD、三菱化学社製の#3950、キャボット社製のBlack Pearl 2000等が挙げられる。
特に、カーボン粉末は1g当たり1,000平方メートル以上の表面積を有することが好ましい。この構成によれば、導電性粒子とエポキシ樹脂とを含有する混合材料に添加する溶剤の量を多くしても、溶剤がカーボン粉末の表面に十分に吸着される。これにより、混合材料の塗布・硬化時に発生する混合材料中の樹脂成分あるいは溶剤成分の基板上へのしみだし現象を抑制できる。表面積の上限は特に限定されないが、2,000平方メートル以下の表面積が好ましい。上記表面積は、カーボン粉末の試料をBET法(流動法)により、吸着質に窒素を用い、脱気温度200℃で測定したときの値である。
上記導電性粒子とエポキシ樹脂含有溶液を混合して混合材料を調製する場合、各構成材料の添加量を調整することが好ましい。特に、導電性粒子とエポキシ樹脂含有溶液との配合比率(体積比)は、10:90〜30:70が好ましい。この構成によれば、端面電極層の面積抵抗値を低くすることができる。このため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜のニッケルめっき層が形成できる。また、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、51:49〜85:15が好ましい。
導電性粒子の各構成材料の添加量は調整することが好ましい。特に、カーボン粉末と(ウイスカ状無機フィラー+フレーク状導電粉末)との配合比率(体積比)は、10:90〜50:50が好ましい。この構成によれば、端面電極層の面積抵抗値を低くすることができる。このため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜としてニッケルめっき層が形成できる。また、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、上記において、ウイスカ状無機フィラーとフレーク状導電粉末との配合比率(体積比)は、25:75〜50:50が好ましい。
前記混合材料は、さらにカップリング剤を含有することが好ましい。この構成によれば、基板と端面電極層の密着力を向上させることができる。このため、端面電極層の電極強度を高くできる。
カップリング剤としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のシラン系カップリング剤が挙げられる。これらは単独又は2種以上を併用してもよい。これらの中でも、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。カップリング剤の含有量としては、特に限定されないが、導電性粒子とエポキシ樹脂の合計量に対して、体積比で99.9:0.1〜90:10が好ましい。
そして、溶剤が混合された前記混合材料を前記基板の端面に塗布し、前記塗布された混合材料を硬化して前記端面電極層の形成する際に、前記溶剤を含有する混合材料は、0.006(l/s)のズリ速度で800Pa・s以上の粘度を有することが好ましい。この構成によれば、混合材料の塗布直後で、かつ硬化前における混合材料の基板上への流れを抑えることができる。このため、端面電極層の寸法精度を向上させることができる。粘度の上限は特に限定されないが、2,000Pa・s以下の粘度が好ましい。なお、上記粘度は、低ずり制御型粘度計を用い、4°コーンで、25℃の条件下測定したときの値である。
前記フレーク状導電粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、フレーク状銀粉末、フレーク状銅粉末、フレーク状ニッケル粉末、及びフレーク状錫粉末からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。このようなフレーク状導電粉末としては、例えば、デグサ社製のSilver Flake #4M(銀粉末)、福田金属箔粉工業社製のXF301(銀粉末)、徳力本店社製のTC−25A(銀粉末)、インコ社製のHCA−1(ニッケル粉末)、三井金属鉱業社製のMA−CF(銅粉末)等が挙げられる。
特に、前記フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有することが好ましい。この構成によれば、フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有するため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
さらに、上記フレーク状導電粉末は、表面を導電膜で被覆してもよい。このような導電膜としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
前記フレーク状導電粉末は、1〜50μmの平均粒子径を有することが好ましい。この構成によれば、1〜50μmの平均粒子径を有するフレーク状導電粉末が用いられるため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
また、前記フレーク状導電粉末は、5以上の厚みと粒子径とのアスペクト比を有することが好ましい。この構成によれば、厚みと粒子径とのアスペクト比が5以上のフレーク状導電粉末が用いられるため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
前記フレーク状導電粉末の平均粒子径は、レーザー回折・散乱法を用いて求められる粒度分布のD50の値である。また、厚みと粒子径とのアスペクト比は、SEM観察によって測定した平均厚みと上記D50の平均粒子径との比(平均粒子径/平均厚み)である。
本発明にかかるチップ状電子部品は、端面電極層を構成する樹脂としてエポキシ樹脂を用いているため、200℃まで加熱した際に0.1質量%以上の端面電極層の重量減少が抑制できる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する際のはんだ溶融工程においても、ニッケルめっき層やはんだめっき層または錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。またこの不具合が減少することにより、部品交換などの工程が不必要となるため、量産性を向上させることができる。また、混合材料中に表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを添加しているため、端面電極層の破壊靭性強度が向上する。このため、端面電極層の強度を向上させることができる。さらに、混合材料中にフレーク状導電粉末も添加しているため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜を形成できる。
本発明は、各種電子機器に利用されるチップ状電子部品に関する。特に微小なチップ状電子部品に関する。
電子機器の軽薄短小化に対する要求がますます増大していく中、回路基板の配線密度を高めるため、電子機器には非常に小型のチップ状電子部品が多く用いられるようになってきた。特に近年では長さ1.0mm×幅0.5mm×厚み0.25mmという非常に小型のチップ状電子部品が主流となりつつある。
従来のチップ状電子部品について、角形チップ抵抗器を一例として説明する。
図3は従来の角形チップ抵抗器の構造を示す斜視図、図4は同角形チップ抵抗器の断面図である。
図3、図4において、1は96アルミナ基板からなる基板、2は基板1の上面の両端部に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層2は銀系の厚膜電極により構成されている。3は前記一対の上面電極層2に電気的に接続されるように形成された抵抗体層である。この抵抗体層3はルテニウム系厚膜抵抗により構成されている。4は抵抗体層3を完全に覆うように形成された保護層である。この保護層4はエポキシ系樹脂により構成されている。5は前記基板1の両端面に前記一対の上面電極層2と電気的に接続するように設けられた一対の端面電極層である。この一対の端面電極層5は導電性粒子と樹脂の混合材料により構成されている。6は前記端面電極層5と上面電極層2の露出部を覆うように設けられたニッケルめっき層、7は前記ニッケルめっき層6を覆うように設けられたはんだまたは錫めっき層である。前記ニッケルめっき層6と前記はんだまたは錫めっき層7とにより外部電極を形成している。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記した角形チップ抵抗器に代表されるチップ状電子部品をガラスエポキシ基板などに実装を行った場合、はんだを溶融させるためにチップ状電子部品は250℃程度の温度雰囲気下に数秒間さらされる。この場合、上記した角形チップ抵抗器に代表されるチップ状電子部品では、導電性粒子と樹脂の混合材料により構成された端面電極層5の上に形成されているニッケルめっき層6やはんだまたは錫めっき層7に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が生じた。特に、近年の高密度実装化に伴ってチップ状電子部品間の実装間隔が狭まるにつれ、上記問題によって導通不良などが多く発生するようになった。
そこで、本発明者らは上記の課題を解決するために種々検討を重ねた。その結果、ニッケルめっき層6やはんだまたは錫めっき層7に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合は、端面電極層5から発生するガスが影響することが見出された。この場合のガス発生は残存水分や加熱分解ガスなどが原因として考えられる。しかしながら、その特定は困難であり、複数の因子が混在していると考えられる。
特開平7−283004号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、はんだ溶融時の加熱において、ニッケルめっき層やはんだまたは錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減され、量産性に優れたチップ状電子部品を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層は、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆したウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、重量平均分子量(以下、単に分子量という)が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品である。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器の斜視図、図2は同角形チップ抵抗器の断面図である。
図1、及び図2において、11は96アルミナ基板からなる基板、12は基板11の上面の両端部に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層12は銀系の厚膜電極により構成されている。13は前記一対の上面電極層12に電気的に接続されるように形成された抵抗体層である。この抵抗体層13はルテニウム系厚膜抵抗により構成されている。14は抵抗体層13を完全に覆うように形成された保護層である。この保護層14はエポキシ系樹脂により構成されている。15は前記基板11の両端面に一対の上面電極層12と電気的に接続されるように設けられた一対の端面電極層である。この一対の端面電極層15は導電性粒子と樹脂との混合材料により構成されている。16は前記端面電極層15と上面電極層12の露出部を覆うように設けられたニッケルめっき層である。17は前記ニッケルめっき層16を覆うように設けられたはんだまたは錫めっき層である。前記ニッケルめっき層16とはんだまたは錫めっき層17とにより外部電極を形成している。
次に、上記構成における角形チップ抵抗器の製造方法について説明する。
まず、耐熱性および絶縁性に優れた96アルミナ基板からなるシート状の基板を準備する。このシート状の基板には、短冊状および個片状に分割するための溝(前記溝は、グリーンシートの金型成形時に形成される)が予め形成されている。
次に、シート状の基板の上面に厚膜銀ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを乾燥させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度850℃、ピーク時間6分、IN−OUT時間45分のプロファイルによって厚膜銀ペーストを焼成することにより、上面電極層12を形成する。
次に、上面電極層12に電気的に接続されるようにシート状の基板の上面に、酸化ルテニウムを主成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを乾燥させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度850℃、ピーク時間6分、IN−OUT時間45分のプロファイルによって厚膜抵抗ペーストを焼成することにより、抵抗体層13を形成する。
次に、上面電極層12間の抵抗体層13の抵抗値を揃えるために、レーザー光によって、抵抗体層13の一部を切除して抵抗値修正(Lカット、30mm/秒、12kHz、5W)を行う。
次に、少なくとも抵抗体層13を完全に覆うように、エポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷する。そしてベルト式連続硬化炉で、温度200℃、ピーク時間30分、IN−OUT時間50分の硬化プロファイルによってエポキシ系樹脂ペーストを硬化させることにより、保護層14を形成する。
次に、端面電極層15を形成するための準備工程で、シート状の基板を短冊状に分割し、端面電極層15を形成するための端面部を露出させる。
次に、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
次に、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量800のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:55体積%)を、14:5:6:75の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:65体積%)を3本ロールミルで混練することにより端面電極ペーストを調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後に、電気めっきの準備工程として、短冊状基板を個片状に分割する。そして、この個片状基板上の露出した上面電極層12と端面電極層15の上にニッケルめっき層16と、はんだまたは錫めっき層17とをバレル方式の電気めっきでそれぞれ形成することにより、角形チップ抵抗器を製造する。
上記した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器においては、200℃加熱時の端面電極層の重量減少率が0.09%であり、かつ、はんだ爆ぜ発生率も0%である。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態2における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量800のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:55体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:65体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、72:28である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態2においては、カーボン粉末と、表面が銀で被覆されたウイスカ状無機フィラーと、フレーク状の銀粉末と、エポキシ樹脂含有溶液とが10:3:6:81の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態1と比較して、電極強度を向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態3における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量1,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:60体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:70体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、74:26である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態3においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が1,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が60体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態4における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態4においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が50,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が66体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態5における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量80,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:75体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:84体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、82:18である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態5においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が80,000(1,000〜80,000の範囲の分子量が好ましい)であるため、溶剤含有率が75体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態2と比較して、基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態6における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量100,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約194℃のメチルカルビトール,溶剤含有率:80体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:89%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、85:15である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態6においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂の分子量が100,000であるため、溶剤含有率が80体積%(60体積%以上の溶剤含有率が好ましい)のエポキシ樹脂含有溶液を使用することができる。しかしながら、エポキシ樹脂の分子量が100,000と大きすぎるため、膜厚が全体的に薄くなる。このため、本発明の他の実施の形態に比べ、基板エッジ部の被覆性が全体的に低下する傾向がある。また、その他の特性に関しては、下記の表1に示す。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態7における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約202℃のエチルカルビトール,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態7においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂含有溶液中の溶剤が、約202℃の沸点を有するエチルカルビトール(沸点200℃以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発が少なくなる。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくすることができる。このため、本発明の実施の形態1〜6と比較して、安定した形状で端面電極ペーストの塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態8における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を10:3:6:81の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態8においては、端面電極層15を構成するエポキシ樹脂含有溶液中の溶剤が、約247℃の沸点を有するブチルカルビトールアセテート(沸点200℃以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発が少なくなる。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくすることができる。このため、本発明の実施の形態1〜6と比較して、安定した形状で端面電極ペーストの塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態9における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を9:5:6:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、82:18である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態9においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、9:5:6:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態10における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態10においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、7:5:8:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態11における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を4:7:9:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:74体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、83:17である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態11においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)と、分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)とが、4:7:9:80の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態7,8と比較して、面積抵抗値が低くなる。これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態12)
次に、本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態12における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、以下のようにして少なくとも上面電極層12の一部を覆うように端面電極ペーストを形成する。端面電極ペーストは、1g当たり1,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が1,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:77体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態12においては、カーボン粉末が1g当たり1,000平方メートルの表面積(1g当たり1,000平方メートル以上の表面積が好ましい)を有するため、0.006(l/s)のズリ速度で1,000Pa・sの粘度を有する混合材料が得られる(1,000Pa・s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態9〜11と比較して、基板上への混合材料の流れを小さく抑えることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表2に示す。
(実施の形態13)
次に、本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態13における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率66%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれに0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態13においては、カーボン粉末は1g当たり2,000平方メートルの表面積(1,000平方メートル以上の表面積が好ましい)を有するため、0.006(l/s)のズリ速度で2,000Pa・sの粘度を有する混合材料が得られる(1,000Pa・s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態9〜11と比較して、混合材料の基板上への流れを小さく抑えることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態14)
次に、本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態14における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態14においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態15)
次に、本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態15における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のシリカ(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態15においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態16)
次に、本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態16における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のウォラストナイト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態16においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態17)
次に、本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態17における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のセピオライト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態17においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態18)
次に、本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態18における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化亜鉛(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態18においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表3に示す。
(実施の形態19)
次に、本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態19における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の炭酸カルシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態19においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態20)
次に、本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態20における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化チタン(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態20においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態21)
次に、本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態21における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の硫酸バリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態21においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態22)
次に、本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態22における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の水酸化アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態22においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態23)
次に、本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態23における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の酸化アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態23においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態24)
次に、本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態24における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の水酸化マグネシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態24においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表4に示す。
(実施の形態25)
次に、本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1と異なっている。
以下、本発明の実施の形態25における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のゾノトライト(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態25においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態26)
次に、本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1と異なっている。
以下、本発明の実施の形態26における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のホウ酸アルミニウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態26においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態27)
次に、本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態27における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の硫酸マグネシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:82体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態27においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態28)
次に、本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態28における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のケイ酸カルシウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:78体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態28においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態29)
次に、本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態29における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の窒化ケイ素(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態29においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態30)
次に、本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態30における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の炭化ケイ素(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態30においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表5に示す。
(実施の形態31)
次に、本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態31における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面をニッケルで被覆したウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態31においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態32)
次に、本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態32における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面を金で被覆したウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態32においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態33)
次に、本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態33における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が錫で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態33においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態34)
次に、本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態34における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銅で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態34においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態35)
次に、本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態35における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が白金で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態35においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態36)
次に、本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態36における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面がはんだで被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態36においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表6に示す。
(実施の形態37)
次に、本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態37における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.1μm,平均繊維長:1μm,アスペクト比:10)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態37においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態38)
次に、本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態38における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:1μm,平均繊維長:100μm,アスペクト比:100)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態38においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態39)
次に、本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態39における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:1μm,平均繊維長:10μm,アスペクト比:10)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態39においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態40)
次に、本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態40における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状の黒鉛(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態40においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態41)
次に、本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態41における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態41においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態42)
次に、本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態42における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態42においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表7に示す。
(実施の形態43)
次に、本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態43における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の錫粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態43においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態44)
次に、本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態44における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態44においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態45)
次に、本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態45における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態45においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態46)
次に、本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態46における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、INOUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態46においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態47)
次に、本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態47における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状の銅粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態47においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態48)
次に、本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態48における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態48においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表8に示す。
(実施の形態49)
次に、本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態49における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態49においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態50)
次に、本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態50における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態50においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態51)
次に、本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態51における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状のニッケル粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態51においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態52)
次に、本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態52における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:1μm、厚みと粒子径のアスペクト比:10)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:80体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態52においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態53)
次に、本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態53における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:50μm、厚みと粒子径のアスペクト比:5)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態53においては、本発明の実施の形態12,13と比較して、混合材料中にシラン系カップリング剤が1体積%添加されているため、基板と混合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を320Nに向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態54)
次に、本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態54における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:13:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、83:17である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態54においては、混合材料中に導電膜で被覆されたウイスカ状の無機フィラーが配合されてないため、電極強度が200Nとなり、電極強度の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表9に示す。
(実施の形態55)
次に、本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態55における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:13:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、77:23である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態55においては、混合材料中にフレーク状導電粉末が配合されてないため、前記導電粉末の端面電極の表面での露出量が少ない。このため、めっき密着性の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
(実施の形態56)
次に、本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態56における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、球状の銀粉末からなる導電粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:1)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を7:5:8:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、81:19である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態56においては、フレーク状の導電粉末でなく球状の銀導電粉末が使用されているため、抵抗値が高い。このため、めっき付き性が薄く、まためっき密着性も弱くなっている。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
(実施の形態57)
次に、本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器について説明する。
本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器の構造は図1および図2に示した本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端面電極層15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態1のそれらと異なっている。
以下、本発明の実施の形態57における角形チップ抵抗器の製造工程について説明する。
短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定するまでの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固定した後、少なくとも上面電極層12の一部を覆うように、以下のようにして端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、1g当たり2,000平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フィラーとして表面が銀で被覆されたウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径:0.5μm、平均繊維長:30μm、アスペクト比:60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末(平均粒子径:5μm、厚みと粒子径のアスペクト比:100)、及び分子量50,000のエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂含有溶液(溶剤:沸点が約247℃のブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:66体積%)を1:8:11:80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を1体積%、及び0.006(l/s)のズリ速度での粘度が2,000Pa・sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料(溶剤含有率:76体積%)を3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、85:15である。そして、あらかじめ約50μmの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間160℃−30分、IN−OUT時間40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約5〜10μmの端面電極層15を形成する。
最後の電気めっきの工程は、本発明の実施の形態1と同じである。
上記した本発明の実施の形態57においては、カーボン粉末が少ないため、カーボン粉末の表面を濡らしている溶剤量が少ない。このため、混合材料の塗布・硬化時に発生する混合材料中の樹脂成分あるいは溶剤成分の基板上へのしみだし現象を抑制できず、基板上へのこれら成分の流れが大きくなる傾向がある。また、その他の特性に関しては、下記の表10に示す。
上記表1、表2、表3、表4、表5、表6、表7、表8、表9、及び表10から明らかなように、本発明の実施の形態1〜57においては、本発明の目的の1つである200℃まで加熱した際の端面電極層の重量減少率はいずれも0.1質量%以下であり、またはんだ爆ぜ不具合はいずれもn=1,000個中0個である。また、表面を導電物で被覆したウイスカ状の無機フィラーを添加することにより、200〜320Nという非常に強い強度が得られていることも確認できる。
比較例1として、本発明の実施の形態1におけるエポキシ樹脂をエポキシ変成フェノール樹脂に置き換えて角形チップ抵抗器を作製した。この比較例1においては、表10からも明らかなように、200℃まで加熱した際の端面電極層の重量減少率が約0.3質量%となり、またはんだ爆ぜ不具合はn=1,000個中12個である。
なお、上記本発明の実施の形態1〜57においては、チップ状電子部品の一例として、角形チップ抵抗器により説明したが、これに限定されるものではない。上記以外の端面電極を有するチップ状電子部品に適用した場合でも、上記本発明の実施の形態1〜57と同様の効果が得られる。
また、導電性を向上させるために、本発明の実施の形態に球状の導電性粒子をさらに添加した場合でも、上記本発明の実施の形態1〜57と同様の効果が得られる。
以上詳述したように、本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層が、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆したウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、分子量が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品である。
この構成によれば、端面電極層の構成材料としてエポキシ樹脂を用いているため、200℃までチップ状電子部品が加熱された際にも、0.1質量%以上の端面電極層の重量減少が抑えられる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する際のはんだ溶融工程においても、ニッケルめっき層や、はんだめっき層または錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。また、このエポキシ樹脂は、1,000〜80,000の分子量を有するため、チップ状電子部品の形成時に、チップ状電子部品の基板エッジ部の被覆性に優れる。これにより、基板エッジ部での端面電極切れ等の不具合が発生しにくくなる。このため、部品交換などの工程も不要となり、量産性を向上させることができる。そしてまた、混合材料中に表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有するため、端面電極層の破壊靭性強度を向上させることができる。これにより、端面電極層の強度を向上させることができる。さらには、混合材料中にフレーク状導電粉末も含有するため、導電性も向上させることができる。そして、フレーク状導電粉末の添加により端面電極層の表面には金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して均一な膜が形成できる。
上記ウイスカ状無機フィラーとしては、特に限定されないが、具体的には、例えば、チタン酸カリウム、シリカ、ウォラストナイト、セピオライト、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゾノトライト、ホウ酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、窒化ケイ素、黒鉛、及び炭化ケイ素からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。このようなウイスカ状無機フィラーとしては、例えば、大塚化学社製のデントールBK400(チタン酸カリウム)、四国化成社製のアルボレックスY(ホウ酸アルミニウム)、宇部マテリアルズ社製のモスハイジ(硫酸マグネシウム)、丸尾カルシウム社製のウィスカル(炭酸カルシウム)、川鉄工業社製のウォラストナイトKH−30(ウォラストナイト)等が挙げられる。
特に、前記ウイスカ状無機フィラーはチタン酸カリウムを含有することが好ましい。この構成によれば、ウイスカ状無機フィラーとしてチタン酸カリウムを混合材料中に含有するため、混合材料の破壊靭性強度を向上させることができる。これにより、端面電極層の強度を向上させることができる。
また、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
特に、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜は銀を含有することが好ましい。この構成によれば、表面が銀で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有することにより混合材料の導電性が向上するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜のニッケルめっき層が形成できる。
なお、前記ウイスカ状無機フィラーは、特に限定されないが、0.1〜2μmの平均繊維径、5〜30μmの平均繊維長、及び10〜100のアスペクト比(平均繊維長/平均繊維径)を有することが好ましい。上記平均繊維径及び平均繊維長はSEM観察によって求められる値である。
また、前記エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂含有溶液として前記導電性粒子と混合することが好ましい。このようなエポキシ樹脂含有溶液としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、ジャパンエポキシレジン社製のエピコート1000番シリーズ、大日本インキ社製のエピクロン9000番シリーズ等が挙げられる。なお、エポキシ樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィを用いて、0.1質量%の濃度でエポキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、それを0.5μmのメンブランフィルターに通して調製した溶液を測定したときの値(ポリスチレン換算)である。
特に、エポキシ樹脂含有溶液の溶剤含有率は60体積%以上が好ましい。この構成によれば、エポキシ樹脂含有溶液が60体積%以上の溶剤含有率を有するため、導電性粒子とエポキシ樹脂とを含有する混合材料を基板の端面に塗布して硬化させた場合、得られる電極の体積が小さくなる。これにより、塗布時の形状のばらつきが低減されるため、チップ状電子部品の寸法精度を向上させることができる。溶剤含有率の上限は特に限定されないが、80体積%以下の溶剤含有率が好ましい。
前記カーボン粉末は、表面積の大きなカーボン粉末が好ましい。このようなカーボン粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、コロンビアンカーボン日本社製のROYAL SPECTRA、ケッチェンブラックインターナショナル社製のEC600JD、三菱化学社製の#3950、キャボット社製のBlack Pearl 2000等が挙げられる。
特に、カーボン粉末は1g当たり1,000平方メートル以上の表面積を有することが好ましい。この構成によれば、導電性粒子とエポキシ樹脂とを含有する混合材料に添加する溶剤の量を多くしても、溶剤がカーボン粉末の表面に十分に吸着される。これにより、混合材料の塗布・硬化時に発生する混合材料中の樹脂成分あるいは溶剤成分の基板上へのしみだし現象を抑制できる。表面積の上限は特に限定されないが、2,000平方メートル以下の表面積が好ましい。上記表面積は、カーボン粉末の試料をBET法(流動法)により、吸着質に窒素を用い、脱気温度200℃で測定したときの値である。
上記導電性粒子とエポキシ樹脂含有溶液を混合して混合材料を調製する場合、各構成材料の添加量を調整することが好ましい。特に、導電性粒子とエポキシ樹脂含有溶液との配合比率(体積比)は、10:90〜30:70が好ましい。この構成によれば、端面電極層の面積抵抗値を低くすることができる。このため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜のニッケルめっき層が形成できる。また、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、導電性粒子とエポキシ樹脂との配合比率(質量比)は、51:49〜85:15が好ましい。
導電性粒子の各構成材料の添加量は調整することが好ましい。特に、カーボン粉末と(ウイスカ状無機フィラー+フレーク状導電粉末)との配合比率(体積比)は、10:90〜50:50が好ましい。この構成によれば、端面電極層の面積抵抗値を低くすることができる。このため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜としてニッケルめっき層が形成できる。また、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、上記において、ウイスカ状無機フィラーとフレーク状導電粉末との配合比率(体積比)は、25:75〜50:50が好ましい。
前記混合材料は、さらにカップリング剤を含有することが好ましい。この構成によれば、基板と端面電極層の密着力を向上させることができる。このため、端面電極層の電極強度を高くできる。
カップリング剤としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のシラン系カップリング剤が挙げられる。これらは単独又は2種以上を併用してもよい。これらの中でも、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。カップリング剤の含有量としては、特に限定されないが、導電性粒子とエポキシ樹脂の合計量に対して、体積比で99.9:0.1〜90:10が好ましい。
そして、溶剤が混合された前記混合材料を前記基板の端面に塗布し、前記塗布された混合材料を硬化して前記端面電極層の形成する際に、前記溶剤を含有する混合材料は、0.006(l/s)のズリ速度で800Pa・s以上の粘度を有することが好ましい。この構成によれば、混合材料の塗布直後で、かつ硬化前における混合材料の基板上への流れを抑えることができる。このため、端面電極層の寸法精度を向上させることができる。粘度の上限は特に限定されないが、2,000Pa・s以下の粘度が好ましい。なお、上記粘度は、低ずり制御型粘度計を用い、4°コーンで、25℃の条件下測定したときの値である。
前記フレーク状導電粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、フレーク状銀粉末、フレーク状銅粉末、フレーク状ニッケル粉末、及びフレーク状錫粉末からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。このようなフレーク状導電粉末としては、例えば、デグサ社製のSilver Flake #4M(銀粉末)、福田金属箔粉工業社製のXF301(銀粉末)、徳力本店社製のTC−25A(銀粉末)、インコ社製のHCA−1(ニッケル粉末)、三井金属鉱業社製のMA−CF(銅粉末)等が挙げられる。
特に、前記フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有することが好ましい。この構成によれば、フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有するため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
さらに、上記フレーク状導電粉末は、表面を導電膜で被覆してもよい。このような導電膜としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
前記フレーク状導電粉末は、1〜50μmの平均粒子径を有することが好ましい。この構成によれば、1〜50μmの平均粒子径を有するフレーク状導電粉末が用いられるため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
また、前記フレーク状導電粉末は、5以上の厚みと粒子径とのアスペクト比を有することが好ましい。この構成によれば、厚みと粒子径とのアスペクト比が5以上のフレーク状導電粉末が用いられるため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
前記フレーク状導電粉末の平均粒子径は、レーザー回折・散乱法を用いて求められる粒度分布のD50の値である。また、厚みと粒子径とのアスペクト比は、SEM観察によって測定した平均厚みと上記D50の平均粒子径との比(平均粒子径/平均厚み)である。
本発明にかかるチップ状電子部品は、端面電極層を構成する樹脂としてエポキシ樹脂を用いているため、200℃まで加熱した際に0.1質量%以上の端面電極層の重量減少が抑制できる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する際のはんだ溶融工程においても、ニッケルめっき層やはんだめっき層または錫めっき層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。またこの不具合が減少することにより、部品交換などの工程が不必要となるため、量産性を向上させることができる。また、混合材料中に表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを添加しているため、端面電極層の破壊靭性強度が向上する。このため、端面電極層の強度を向上させることができる。さらに、混合材料中にフレーク状導電粉末も添加しているため、端面電極層を形成した後に電気めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜を形成できる。
本発明の実施の形態1における角形チップ抵抗器の斜視図である。 図1におけるI−I線の断面図である。 従来のチップ抵抗器の斜視図である。 図3におけるII−II線の断面図である。

Claims (14)

  1. 基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前記端面電極層は、導電性粒子である、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、重量平均分子量が1,000〜80,000のエポキシ樹脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部品。
  2. 前記混合材料は、前記ウイスカ状無機フィラーとして、チタン酸カリウム、シリカ、ウォラストナイト、セピオライト、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゾノトライト、ホウ酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、窒化ケイ素、黒鉛、及び炭化ケイ素からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  3. 前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜は、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  4. 前記エポキシ樹脂は、溶剤含有率が60体積%以上のエポキシ樹脂含有溶液として前記導電性粒子と混合される請求項1に記載のチップ状電子部品。
  5. 前記カーボン粉末は、1g当たり1,000平方メートル以上の表面積を有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  6. 導電性粒子とエポキシ樹脂含有溶液との配合比率(体積比)が、10:90〜30:70である請求項4に記載のチップ状電子部品。
  7. カーボン粉末と(ウイスカ状無機フィラー+フレーク状導電粉末)との配合比率(体積比)が、10:90〜50:50である請求項1に記載のチップ状電子部品。
  8. 前記混合材料は、さらにカップリング剤を含有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  9. 前記端面電極層は、前記混合材料を前記基板の端面に塗布し、前記塗布された混合材料を硬化することにより形成されてなり、前記混合材料は、0.006(l/s)のズリ速度での粘度が800Pa・s以上である請求項1に記載のチップ状電子部品。
  10. 前記混合材料は、前記フレーク状導電粉末として、フレーク状銀粉末、フレーク状銅粉末、フレーク状ニッケル粉末、及びフレーク状錫粉末からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  11. 前記フレーク状導電粉末の表面が導電膜で被覆されている請求項1に記載のチップ状電子部品。
  12. 前記フレーク状導電粉末の表面を被覆する導電膜は、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項11に記載のチップ状電子部品。
  13. 前記フレーク状導電粉末は、1〜50μmの平均粒子径を有する請求項1に記載のチップ状電子部品。
  14. 前記フレーク状導電粉末は、厚みと粒子径とのアスペクト比が5以上である請求項1に記載のチップ状電子部品。
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