JP2002222702A - チップ状電子部品およびチップ抵抗器 - Google Patents
チップ状電子部品およびチップ抵抗器Info
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Abstract
き層やはんだめっき層に穴があいたり、はんだが飛び散
るなどの不具合が生じることはなく、量産性に優れてい
るチップ状電子部品を提供することを目的とする。 【解決手段】 基板11と、この基板11の端面に設け
られた端面電極15とを備え、前記端面電極15を導電
性粒子と樹脂の混合材料により構成するとともに、前記
樹脂として、200℃まで加熱した際に0.1%以上の
重量減少を生じないものを用いたものである。
Description
されるチップ状電子部品およびチップ抵抗器に関するも
ので、特に微細なチップ状電子部品に関するものであ
る。
求がますます増大していく中、回路基板の配線密度を高
めるため、電子部品としては非常に小型のチップ状電子
部品が多く用いられるようになってきた。特に近年では
長さ0.6mm×幅0.3mm×厚み0.25mmとい
う非常に小型のチップ状電子部品も製造されるようにな
ってきた。
チップ抵抗器を一例として説明する。
視図、図4は同チップ抵抗器の断面図である。
板からなる基板、2は基板1の上面の両端部に形成され
た一対の上面電極層で、この一対の上面電極層2は銀系
サーメット厚膜電極により構成されている。3は前記一
対の上面電極層2に電気的に接続されるように形成され
た抵抗体層で、この抵抗体層3はルテニウム系厚膜抵抗
により構成されている。4は抵抗体層3を完全に覆うよ
うに形成された保護層で、この保護層4はエポキシ系樹
脂により構成されている。5は前記基板1の両端面に一
対の上面電極層2と電気的に接続されるように設けられ
た一対の端面電極で、この一対の端面電極5は導電性粒
子と樹脂の混合材料により構成されている。6,7は端
面電極5と上面電極層2の露出部を覆うように設けられ
たニッケルめっき層およびはんだめっき層で、このニッ
ケルめっき層6およびはんだめっき層7ははんだ付け性
を確保するために設けられるもので、これにより外部電
極を形成している。
に代表されるチップ状電子部品をガラスエポキシ基板な
どに実装を行った場合、はんだを溶融させるためにチッ
プ状電子部品は250℃の温度雰囲気下に数秒間さらさ
れる。この場合、上記したチップ抵抗器に代表されるチ
ップ状電子部品では、導電性粒子と樹脂の混合材料によ
り構成された端面電極5の上に形成されているニッケル
めっき層6やはんだめっき層7に穴があいたり、はんだ
が飛び散るなどの不具合が生じた。特に、近年の高密度
実装化に伴ってチップ状電子部品間の実装間隔が狭まる
につれ、上記問題により導通不良などが多く発生するよ
うになった。
するために検討を重ねた結果、ニッケルめっき層6やは
んだめっき層7に穴があいたり、はんだが飛び散るの
は、端面電極5から発生するガスが影響していることを
見出した。この場合の発生ガスとしては残存溶剤および
加熱分解ガスが考えられるが、その特定は困難であり、
複数の因子が混在していると考えられる。
たもので、はんだ溶融時の加熱において、ニッケルめっ
き層やはんだめっき層に穴があいたり、はんだが飛び散
るなどの不具合が生じることはなく、量産性に優れてい
るチップ状電子部品を提供することを目的とするもので
ある。
に本発明のチップ状電子部品は、基板と、この基板の端
面に設けられた端面電極とを備え、前記端面電極を導電
性粒子と樹脂の混合材料により構成するとともに、前記
樹脂として、200℃まで加熱した際に0.1%以上の
重量減少を生じないものを用いたもので、この構成によ
れば、はんだ溶融時の加熱において、ニッケルめっき層
やはんだめっき層に穴があいたり、はんだが飛び散るな
どの不具合が生じることはなく、量産性に優れているチ
ップ状電子部品を提供することができるものである。
は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極とを
備え、前記端面電極を導電性粒子の樹脂の混合材料によ
り構成するとともに、前記樹脂として、200℃まで加
熱した際に0.1%以上の重量減少を生じないものを用
いたもので、この構成によれば、端面電極を導電性粒子
と樹脂の混合材料により構成するとともに、前記樹脂と
して、200℃まで加熱した際に0.1%以上の重量減
少を生じないものを用いているため、このチップ状電子
部品を実装基板に実装する際のはんだ溶融工程におい
て、ニッケルめっき層やはんだめっき層に穴があいた
り、はんだが飛び散るなどの不具合が生じることはなく
なり、そしてこの不良品が減少することにより、部品交
換などの不要な工程が不必要となるため、量産性を向上
させることができるという作用を有するものである。
て熱硬化性樹脂を用いたもので、この構成によれば、耐
熱性に優れガス発生が生じにくい端面電極を得ることが
できるという作用を有するものである。
て紫外線硬化樹脂を用いたもので、この構成によれば、
紫外線硬化樹脂を用いているため、短時間での硬化が可
能となり、これにより、製造時間の短縮が図れて量産性
を向上させることができるという作用を有するものであ
る。
て電子線硬化樹脂を用いたもので、この構成によれば、
電子線硬化樹脂を用いているため、電子線照射装置が必
要となり、そしてこの電子線照射装置は高価で窒素ガス
が必要であるという問題はあるが、電子線硬化樹脂は紫
外線硬化樹脂よりもさらに短時間で硬化が可能であると
いう作用を有するものである。
て熱可塑性樹脂を用いたもので、この構成によれば、熱
可塑性樹脂を用いているため、樹脂電極ペーストの貯蔵
安定性は著しく良好なものとなり、これにより、長期間
にわたって使用可能となり、さらには樹脂価格も安価で
あるため、低コストで量産が可能になるという作用を有
するものである。
子として、銀、ニッケル、タングステン、銅の単一粉体
と、それらの混合粉体あるいはめっき粉体のいずれかを
用いたもので、この構成によれば、導電性粒子として銀
を含むものを用いた場合、高価であるものの低抵抗を得
ることが可能になり、またニッケルや銅を含む場合は、
抵抗は若干高くなるものの、安価に製造することが可能
になるという作用を有するものである。
子として、銀、ニッケル、タングステン、銅の単一粉体
と、それらの混合粉体あるいはめっき粉体のいずれか
に、カーボンを混合させたものを用いた用いたもので、
この構成によれば、カーボンを混合させているため、導
電性粒子間の空隙を埋めることができ、これにより、よ
り抵抗値を下げることが可能になるという作用を有する
ものである。
をニッケルおよびスズ系のめっきにより覆うようにした
もので、この構成によれば、端面電極をニッケルおよび
スズ系のめっきにより覆っているため、はんだめっきの
濡れ性が良くなり、これにより、高強度の端面電極を形
成することが可能になるという作用を有するものであ
る。
板の上面の両端部に設けられた上面電極層と、この上面
電極層に電気的に接続される抵抗体層と、前記基板の端
面に設けられ、かつ前記上面電極層に電気的に接続され
る端面電極とを備え、前記端面電極を導電性粒子と樹脂
の混合材料により構成するとともに、前記樹脂として、
200℃まで加熱した際に0.1%以上の重量減少を生
じないものを用いたもので、この構成によれば、端面電
極を導電性粒子と樹脂の混合材料により構成するととも
に、前記樹脂として、200℃まで加熱した際に0.1
%以上の重量減少を生じないものを用いているため、こ
のチップ抵抗器を実装基板に実装する際のはんだ溶融工
程において、ニッケルめっき層やはんだめっき層に穴が
あいたり、はんだが飛び散るなどの不具合が生じること
はなくなり、そしてこの不良品が減少することにより、
部品交換などの不要な工程が不必要となるため、量産性
を向上させることができるという作用を有するものであ
る。
態1におけるチップ抵抗器について、図面を参照しなが
ら説明する。
プ抵抗器の斜視図、図2は同チップ抵抗器の断面図であ
る。
基板からなる基板、12は基板11の上面の両端部に形
成された一対の上面電極層で、この一対の上面電極層1
2は銀系サーメット厚膜電極により構成されている。1
3は前記一対の上面電極層12に電気的に接続されるよ
うに形成された抵抗体層で、この抵抗体層13はルテニ
ウム系厚膜抵抗により構成されている。14は抵抗体層
13を完全に覆うように形成された保護層で、この保護
層14はエポキシ系樹脂により構成されている。15は
前記基板11の両端面に一対の上面電極層12と電気的
に接続されるように設けられた一対の端面電極で、この
一対の端面電極15は導電性粒子と樹脂の混合材料によ
り構成されている。16,17は端面電極15と上面電
極層12の露出部を覆うように設けられたニッケルめっ
き層およびはんだめっき層で、このニッケルめっき層1
6およびはんだめっき層17ははんだ付け性を確保する
ために設けられるもので、これにより外部電極を形成し
ている。
造方法について説明する。
ルミナ基板からなるシート状の基板を受け入れる。この
シート状の基板には、短冊状および個片状に分割するた
めに、予め分割のための溝(グリーンシート時に金型成
形)が形成されている。
厚膜銀ペーストをスクリーン印刷して乾燥させ、そして
ベルト式連続焼成炉により、850℃の温度で、ピーク
時間6分、IN−OUT45分のプロファイルによって
焼成することにより、上面電極層12を形成する。
るようにシート状の基板の上面に、酸化ルテニウムを主
成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印刷し、ベル
ト式連続焼成炉により、850℃の温度で、ピーク時間
6分、IN−OUT時間45分のプロファイルによって
焼成することにより、抵抗体層13を形成する。
抵抗値を揃えるために、レーザー光によって、抵抗体層
13の一部を切除して抵抗値修正(Lカット、30mm
/秒、12KHz,5W)を行う。
うように、エポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷
し、ベルト式連続硬化炉により、200℃の温度で、ピ
ーク時間30分、IN−OUT50分の硬化プロファイ
ルによって硬化させることにより、保護層14を形成す
る。
工程として、シート状基板を短冊状に分割し、端面電極
15を形成する端面部を露出させる。
いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
うに、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを3本ロールで混練
した樹脂電極ペーストをあらかじめ約50μmの膜厚で
均一にステンレスローラー上に形成してこのステンレス
ローラーを回転させるとともに、凹凸状の保持治具を移
動させることにより、ステンレスローラー上の樹脂電極
ペーストを短冊状基板の側面に接触させて塗布し、画像
認識装置を用いて、塗布状態を確認する。そして短冊状
基板の側面全体にくまなく樹脂電極ペーストが塗布され
ていることが確認できたものは、ベルト式連続遠赤外線
硬化炉により、ピーク時間160℃−30分、IN−O
UT40分の温度プロファイルによって熱処理を行うこ
とにより、側面部の厚みが約10〜20μmの端面電極
15を形成した。
冊状基板を個片状に分割し、そしてこの個片状基板上の
露出した上面電極層12と端面電極15の上にニッケル
めっき層16とはんだめっき層17をバレル方式の電解
めっきにより形成することにより、チップ抵抗器を製造
するものである。
態2について説明する。
器の構造は図1および図2に示す本発明の実施の形態1
におけるチップ抵抗器と同じであるが、端面電極を構成
する樹脂に紫外線硬化樹脂を用いる点と、製造方法が異
なっている。
プ抵抗器の製造工程について説明する。
明の実施の形態1と全く同じである。
5を形成するための準備工程として、シート状基板を短
冊状に分割し、端面電極15を形成する端面部を露出さ
せる。
いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
うに、導電性粒子と紫外線硬化樹脂とを3本ロールで混
練した樹脂電極ペーストをあらかじめ約50μmの膜厚
で均一にステンレスローラー上に形成してこのステンレ
スローラーを回転させるとともに、凹凸状の保持治具を
移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電
極ペーストを短冊状基板の側面に接触させて塗布し、画
像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。そして短冊
状基板の側面全体にくまなく樹脂電極ペーストが塗布さ
れていることが確認できたものは、ベルト式紫外線照射
炉により、照度100mW/cm、IN−OUT1分の
プロファイルによって紫外線照射を行うことにより、側
面部の厚みが約5〜10μmの端面電極15を形成し
た。
明の実施の形態1と全く同じである。
は、端面電極15を構成する導電性粒子と樹脂の混合材
料のうち、樹脂として紫外線硬化樹脂を用いているた
め、短時間での硬化が可能となり、これにより製造時間
の短縮が図れて量産性を向上させることができるという
効果を有するものである。
態3について説明する。
器の構造は図1および図2に示す本発明の実施の形態1
におけるチップ抵抗器と同じであるが、端面電極を構成
する樹脂に電子線硬化樹脂を用いる点と、製造方法が異
なっている。
プ抵抗器の製造工程について説明する。
明の実施の形態1と全く同じである。
5を形成するための準備工程として、シート状基板を短
冊状に分割し、端面電極15を形成する端面部を露出さ
せる。
いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
うに、導電性粒子と電子線硬化樹脂とを3本ロールで混
練した樹脂電極ペーストをあらかじめ約50μmの膜厚
で均一にステンレスローラー上に形成してこのステンレ
スローラーを回転させるとともに、凹凸状の保持治具を
移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電
極ペーストを短冊状基板の側面に接触させて塗布し、画
像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。そして短冊
状基板の側面全体にくまなく樹脂電極ペーストが塗布さ
れていることが確認できたものは、電子線照射炉によ
り、窒素雰囲気中で照射線量3Mradの電子線照射を
行って、側面部の厚みが約10〜20μmの端面電極1
5を形成した。
明の実施の形態1と全く同じである。
は、端面電極15を構成する導電性粒子と樹脂の混合材
料のうち、樹脂として電子線照射により硬化する電子線
硬化樹脂を用いているため、上記本発明の実施の形態2
における紫外線硬化樹脂よりもさらに短時間で硬化が可
能であるという効果を有するものである。
態4について説明する。
器の構造は図1および図2に示す本発明の実施の形態1
におけるチップ抵抗器と同じであるが、端面電極を構成
する樹脂に熱可塑性樹脂を用いる点と、製造方法が異な
っている。
プ抵抗器の製造工程について説明する。
明の実施の形態1と全く同じである。
5を形成するための準備工程として、シート状基板を短
冊状に分割し、端面電極15を形成する端面部を露出さ
せる。
いて端面電極形成面が水平になるように固定する。
うに、導電性粒子と溶剤に溶解した熱可塑性樹脂とを3
本ロールで混練した樹脂電極ペーストをあらかじめ約5
0μmの膜厚で均一にステンレスローラー上に形成して
このステンレスローラーを回転させるととともに、凹凸
状の保持治具を移動させることにより、ステンレスロー
ラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面に接触さ
せて塗布し、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認す
る。そして短冊状基板の側面全体にくまなく樹脂電極ペ
ーストが塗布されていることが確認できたものは、ベル
ト式連続遠赤外線硬化炉により、ピーク時間160℃−
30分、IN−OUT40分の温度プロファイルによっ
て熱処理を行うことにより、側面部の厚みが約5〜10
μmの端面電極15を形成した。
明の実施の形態1と全く同じである。
は、端面電極15を構成する導電性粒子と樹脂の混合材
料のうち、樹脂として熱可塑性樹脂を用いているため、
樹脂電極ペーストの貯蔵安定性は著しく良好なものとな
り、これにより、長期間にわたって使用可能となり、さ
らには樹脂価格も安価であるため、低コストで量産が可
能になるという効果を有するものである。また樹脂が熱
可塑性樹脂であるため、後のはんだ溶融工程において、
加熱により電極形状が変形するという危惧があるが、本
発明者らの検討によれば、この端面電極15はニッケル
めっきによって全面がコートされているため、電極形状
が変形するということはなく、何ら問題はなかった。
3,4において使用される樹脂と導電性粒子の種類につ
いて説明する。
強度の優れている尿素樹脂、メラミン樹脂、グアナミン
樹脂などのアミノ樹脂、ビスフェノールA型、臭素化ビ
スフェノールA型などのエポキシ樹脂およびポリイミド
樹脂が好ましく、これらは単独で用いても良く、あるい
は2種以上を混合して用いても良い。上記エポキシ樹脂
を使用する場合、自己硬化型樹脂を用いても、またアミ
ン類、イミダゾール類、酸無水物またはカチオン類のよ
うな硬化剤を用いても良い。一方、アミノ樹脂は、端面
電極の構成成分として用いられる以外に、上記エポキシ
樹脂の硬化剤として用いても良い。
化樹脂およびカチオン重合硬化樹脂のうち、少なくとも
いずれか一方を用いれば良い。
と下記の2つのものがある。1つは、(メタ)アクリル
系オリゴマーおよび(メタ)アクリル系モノマーを主成
分とし、ベンゾイルアルキルエーテル類、ベンゾフェノ
ン類、アセトフェノン類、チオキサントン類のいずれか
を光重合開始剤とするアクリル型(ビニル重合型)樹脂
である。もう1つは、ポリエン(アリル系不飽和樹脂)
およびポリチオール(メルカプト基含有樹脂)を主成分
とし、ベンゾフェノン類を光重合開始剤とするポリチオ
ール・ポリエン型(付加重合型)樹脂である。
樹脂およびエポキシ希釈剤を主成分とし、光によってル
イス酸を発生する芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニ
ウム塩、芳香族スルホニウム塩を光重合開始剤とするエ
ポキシ開環重合型樹脂がある。
化樹脂およびカチオン重合硬化樹脂のうち、少なくとも
いずれか一方を用いれば良い。
る樹脂であれば同等に硬化させることが可能であるが、
電子線は紫外線よりもそのエネルギーが大きいために、
紫外線硬化樹脂に必要な光重合開始剤や増感剤を添加す
る必要はない。
る樹脂と同等のもので硬化させることが可能である。
ジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ
アクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、セル
ロース類、フェノキシ樹脂、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリアミドなどを用いることができる。
グステン、銅の単一粉体と、それらの混合粉体あるいは
めっき粉体のいずれかを用いれば良い。
片状、涙滴状、樹枝状、角状、海綿状、不規則状などの
ものを使用することができる。粒子の大きさとしては、
好ましくは、平均粒子径が0.05μm〜30μmのも
のを用いる。この場合、0.05μmより小さい粒子で
は、所定の抵抗値を得るために、配合率を高くする必要
があり、強度およびコストの面から実用的ではない。一
方、30μmより大きい粒子では、端面電極の厚みが厚
くなって、微小なチップ状電子部品の規格化された外形
サイズに影響を及ぼすようになるため、適当ではない。
ただし、混合で使用する場合においては、主たる導電性
粒子は上記の平均粒子径範囲が好ましいが、粒子の間隙
を埋める効果を持たせるために添加する導電性粒子につ
いては、0.05μmより細かい粒子であっても良い。
ては、75%〜97%が適当である。75%より少ない
含有率では、抵抗値が高くなるため、端面電極上につけ
るニッケルめっき層がつきにくくなる。一方、97%よ
り多い含有率では、強度およびコストの面から実用的で
はない。
比率については、特に規定はなく、任意の比率を用いる
ことができる。
粉、樹脂への銀めっき粉および銅めっき粉などが挙げら
れる。またこれらの導電粉体を使用することも当然可能
である。
ク、アセチレンブラック、チャンネルブラック等様々な
種類および量のカーボンを使用することができる。
樹脂を配合したペーストの粘度調整などの目的で、必要
に応じて、溶剤を配合しても良い。
ベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングコール
モノブチルエーテルなどのエーテルアルコール系、エー
テルエステル系溶媒などが挙げられる。
には、必要に応じて、添加剤を配合しても良い。
酸カルシウム、酸化チタンなどのフィラー類、レベリン
グ剤、チキソトロピック剤、シランカップリング剤など
を、本発明の効果を妨げない範囲で使用できる。
4に準じた様々な構成のチップ抵抗器の実施例について
説明する。また、本発明の効果を確認するために、20
0℃まで加熱した際に、0.1%以上の重量減少を生じ
る端面電極材料を使用したチップ抵抗器の比較例につい
て説明する。以下に示す実施例および比較例において、
基板は長さ0.9mm、幅0.5mm、厚み0.25m
mのものを用いた。
ップ抵抗器の構造は、図1および図2に示す本発明の実
施の形態1におけるチップ抵抗器の構造と同じであっ
て、端面電極を形成する導電性ペーストには、熱硬化性
樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とイミダ
ゾール硬化剤を使用し、そしてこの熱硬化性樹脂に導電
性粒子として平均粒子粒0.06μmの涙滴状銀粉を8
5%の含有率で配合し、さらにカーボンとしてファーネ
スブラックを2%の含有率で配合したものを使用してい
るものである。この実施例1におけるチップ抵抗器の2
00℃加熱時の重量減少率は、0.00%である。
ップ抵抗器の構造は、図1および図2に示す本発明の実
施の形態1におけるチップ抵抗器の構造と同じであっ
て、端面電極を形成する導電性ペーストには、紫外線硬
化樹脂として、エポキシアクリレートを含むラジカル重
合硬化樹脂(重合開始剤はチオキサントン)を使用し、
そしてこの紫外線硬化樹脂に導電性粒子として平均粒子
径2.5μmの球状ニッケルを90%の含有率で配合し
たものを使用しているものである。この実施例2におけ
るチップ抵抗器の200℃加熱時の重量減少率は、0.
07%である。
ップ抵抗器の構造は、図1および図2に示す本発明の実
施の形態1におけるチップ抵抗器の構造と同じであっ
て、端面電極を形成する導電性ペーストには、電子線硬
化樹脂として、ウレタンアクリレートを含むラジカル重
合硬化樹脂を使用し、そしてこの電子線硬化樹脂に導電
性粒子として平均粒子径5μmの球状タングステンを8
5%の含有率で配合し、さらにカーボンとしてファーネ
スブラックを3%の含有率で配合したものを使用してい
るものである。この実施例3におけるチップ抵抗器の2
00℃加熱時の重量減少率は、0.02%である。
ップ抵抗器の構造は、図1および図2に示す本発明の実
施の形態1におけるチップ抵抗器の構造と同じであっ
て、端面電極を形成する導電性ペーストには、熱可塑性
樹脂として、ポリエステル樹脂を使用し、そしてこの熱
可塑性樹脂に導電性粒子として平均粒子径5μmの球状
銀粉を75%、りん片状銀粉を5%の含有率で配合し、
さらにカーボンとしてアセチレンブラックを2%の含有
率で配合したものを使用しているものである。この実施
例4におけるチップ抵抗器の200℃加熱時の重量減少
率は、0.08%である。
器の構造は、図1および図2に示す本発明の実施の形態
1におけるチップ抵抗器の構造と同じであるが、端面電
極の200℃加熱時の重量減少率が異なるものである。
すなわち、比較例1におけるチップ抵抗器は、端面電極
を形成する導電性ペーストの樹脂として、熱硬化性樹脂
であるビスフェノールF型エポキシ樹脂とアミン系硬化
剤を使用し、そしてこの熱硬化性樹脂に導電性粒子とし
て、りん片状銀粒子を75%、平均粒子径2.5μmの
球状粒子を15%の含有率で配合し、さらにカーボンと
してファーネスブラックを1%の含有率で配合したもの
を使用しているものである。この比較例1におけるチッ
プ抵抗器の200℃加熱時の重量減少率は、0.3%で
ある。
器の構造は、図1および図2に示す本発明の実施の形態
1におけるチップ抵抗器の構造と同じであるが、端面電
極の200℃加熱時の重量減少率が異なるものである。
すなわち、比較例2におけるチップ抵抗器は、端面電極
を形成する導電性ペーストの樹脂として、紫外線硬化樹
脂であるエポキシアクリレートを含むラジカル重合樹脂
(重合開始剤はチオキサントン)を使用し、そしてこの
紫外線硬化樹脂に導電性粒子として、平均粒子径2.5
μmの球状ニッケルを85%の含有率で配合したものを
使用しているものである。この比較例2におけるチップ
抵抗器の200℃加熱時の重量減少率は、0.15%で
ある。
器の構造は、図1および図2に示す本発明の実施の形態
1におけるチップ抵抗器の構造と同じであるが、端面電
極の200℃加熱時の重量減少率が異なるものである。
すなわち、比較例3におけるチップ抵抗器は、端面電極
を形成する導電性ペーストの樹脂として、熱可塑性樹脂
であるポリアミド樹脂を使用し、そしてこの熱可塑性樹
脂に導電性粒子として、平均粒子径10μmの球状銅粒
子を85%の含有率で配合し、さらにカーボンとしてア
セチレンブラックを2%の含有率で配合したものを使用
しているものである。この比較例3におけるチップ抵抗
器の200℃加熱時の重量減少率は、0.5%である。
較例1〜3におけるチップ抵抗器を評価するために行っ
た試験について説明する。
器の200℃加熱時の重量減少率は、次の方法による測
定したものである。厚み10〜100μmで任意の大き
さに各実施の形態に準じた方法で、端面電極に供する導
電性ペーストを硬化させる。硬化した端面電極材料を熱
重量分析装置で測定するに適した粉末状にし、100℃
の恒温槽内に30分間放置する。その後速やかに熱重量
分析装置(TGA−50;島津製作所製)に硬化物を所
定量セッティングし、10℃/分の昇温速度で200℃
まで加熱し、重量減少率を測定する。
期重量−200℃加熱後の重量)/セッティングした初
期重量*100 はんだ飛散試験は、長さ1.0mm、幅0.5mm、厚
み0.25mmサイズのチップ抵抗器を作り、共晶クリ
ームはんだを印刷した箇所へチップ抵抗器を実装する。
その後、270℃のリフロー炉で加熱を行い、はんだを
溶融させる。1種類の端面電極材料に対して、各100
個のチップ抵抗器を光学顕微鏡によって観察し、はんだ
飛散が生じているチップ抵抗器の個数を数え、はんだ飛
散率を算出する。
よび比較例1〜3におけるチップ抵抗器の各試験の結果
をまとめたものである。
の実施例1〜4のように、200℃加熱時の重量減少率
が0.1%以上でない端面電極材料を使用することによ
り、はんだ飛散は見られず、高い良品率を得ることが可
能であることが分かる。
抵抗器の基板として長さ0.9mm、幅0.5mm、厚
み0.25mmのものを使用したが、これに限定される
ものではなく、異なる大きさのものであっても本発明の
効果が有効に得られるものである。
チップ状電子部品の一例として、チップ抵抗器について
説明したが、これに限定されるものではなく、端面電極
を有するチップ状電子部品であれば、同様に本発明の効
果が有効に得られるものである。
は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極とを
備え、前記端面電極を導電性粒子と樹脂の混合材料によ
り構成するとともに、前記樹脂として、200℃まで加
熱した際に0.1%以上の重量減少を生じないものを用
いているため、このチップ状電子部品を実装基板に実装
する際のはんだ溶融工程において、ニッケルめっき層や
はんだめっき層に穴があいたり、はんだが飛び散るなど
の不具合が生じることはなくなり、そしてこの不良品が
減少することにより、部品交換などの不要な工程が不必
要となるため、量産性を向上させることができるという
効果を有するものである。
斜視図
Claims (9)
- 【請求項1】 基板と、この基板の端面に設けられた端
面電極とを備え、前記端面電極を導電性粒子と樹脂の混
合材料により構成するとともに、前記樹脂として、20
0℃まで加熱した際に0.1%以上の重量減少を生じな
いものを用いたチップ状電子部品。 - 【請求項2】 樹脂として熱硬化性樹脂を用いた請求項
1記載のチップ状電子部品。 - 【請求項3】 樹脂として紫外線硬化樹脂を用いた請求
項1記載のチップ状電子部品。 - 【請求項4】 樹脂として電子線硬化樹脂を用いた請求
項1記載のチップ状電子部品。 - 【請求項5】 樹脂として熱可塑性樹脂を用いた請求項
1記載のチップ状電子部品。 - 【請求項6】 導電性粒子として、銀、ニッケル、タン
グステン、銅の単一粉体と、それらの混合粉体あるいは
めっき粉体のいずれかを用いた請求項1記載のチップ状
電子部品。 - 【請求項7】 導電性粒子として、銀、ニッケル、タン
グステン、銅の単一粉体と、それらの混合粉体あるいは
めっき粉体のいずれかに、カーボンを混合させたものを
用いた請求項1記載のチップ状電子部品。 - 【請求項8】 端面電極をニッケルおよびスズ系のめっ
きにより覆うようにした請求項1記載のチップ状電子部
品。 - 【請求項9】 基板と、この基板の上面の両端部に設け
られた上面電極層と、この上面電極層に電気的に接続さ
れる抵抗体層と、前記基板の端面に設けられ、かつ前記
上面電極層に電気的に接続される端面電極とを備え、前
記端面電極を導電性粒子と樹脂の混合材料により構成す
るとともに、前記樹脂として、200℃まで加熱した際
に0.1%以上の重量減少を生じないものを用いたチッ
プ抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001018158A JP2002222702A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | チップ状電子部品およびチップ抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001018158A JP2002222702A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | チップ状電子部品およびチップ抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002222702A true JP2002222702A (ja) | 2002-08-09 |
Family
ID=18884216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001018158A Pending JP2002222702A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | チップ状電子部品およびチップ抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002222702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7794628B2 (en) * | 2005-09-15 | 2010-09-14 | Panasonic Corporation | Chip-shaped electronic component |
US9245672B2 (en) | 2011-02-24 | 2016-01-26 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Chip resistor and method of producing same |
-
2001
- 2001-01-26 JP JP2001018158A patent/JP2002222702A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7794628B2 (en) * | 2005-09-15 | 2010-09-14 | Panasonic Corporation | Chip-shaped electronic component |
US9245672B2 (en) | 2011-02-24 | 2016-01-26 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Chip resistor and method of producing same |
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