JPH08273440A - 異方性導電膜 - Google Patents

異方性導電膜

Info

Publication number
JPH08273440A
JPH08273440A JP7557895A JP7557895A JPH08273440A JP H08273440 A JPH08273440 A JP H08273440A JP 7557895 A JP7557895 A JP 7557895A JP 7557895 A JP7557895 A JP 7557895A JP H08273440 A JPH08273440 A JP H08273440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
powder
concentration
anisotropic conductive
conductive film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7557895A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Sato
次郎 佐藤
Yoshio Hayashi
善夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP7557895A priority Critical patent/JPH08273440A/ja
Publication of JPH08273440A publication Critical patent/JPH08273440A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

Abstract

(57)【要約】 【構成】 樹脂層中に導電性粉末を有し、接合する電極
の間に挟んで圧着し硬化することにより電極間の電気的
接合を得る異方性導電膜において、前記導電性粉末がN
i,Cu,Au,Agおよびその合金粉末もしくは金属
めっき粒子粉末からなり、前記電極間に位置する膜に分
散された導電性粉末の濃度が高いことを特徴とする異方
性導電膜である。 【効果】 本発明の異方性導電膜を用いると、従来の異
方性導電膜に比べ、接合部の導電性の向上と、隣り合う
端子間の絶縁性の向上の双方を同時に達成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の基板上に形成さ
れた微細な配線パターンに対して、対応する他の配線パ
ターンまたは各種電子部品の電極を接続する際に用いら
れる、異方性導電膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器や電子部品が小型化する
にともない、各種の基板例えばリジッド基板やフレキシ
ブル基板の配線が微細になり、配線間の間隔(ピッチ)
も狭くなるいわゆる狭ピッチ化の傾向にある。これに対
応した他の配線基板の配線パターンや液晶表示素子、I
C等の電子部品の端子間隔も同様に狭ピッチ化してお
り、これらの狭ピッチ化した配線と配線または配線と端
子を信頼性高く電気的に接合する技術が必要になりつつ
ある。
【0003】このような狭ピッチ化された配線パターン
に配線または端子を接続する方法として、例えば液晶基
板とTABの接続などにおいて異方性導電膜を用いる方
法が知られている。異方性導電膜は例えば熱硬化性樹脂
中に各種の導電性粒子を分散させ、これをテフロンなど
のベースフィルム上に層状に積層したものである。この
異方性導電膜を、互いに接続すべき相対する配線または
端子間に介在させて熱圧着させることにより、配線また
は端子の間で圧着された部分のみ導電性を示し、これに
より電気的に接続させることができる。
【0004】異方性導電膜に用いられる導電性粉末は、
一般的に樹脂粒子の表面に金などの導電性が良好で耐酸
化性の高い金属の皮膜を形成したものが一般的である
が、ニッケル等の金属粉末を用いる場合もある。特に銀
を含む銅合金で表面の銀濃度が平均濃度より高い構造を
有する粒子を用いた場合、金などの高価な材料を用いず
に、高い導通と良好な信頼性が得られることが知られて
いる(特開平6−223633号公報)。上記の各種導
電性粉末はいずれも樹脂中に互いに接触しないように均
一に分散されている。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】上記の従来の異方性導
電膜を用いた場合、接続される配線のピッチが狭くなる
に従い、互いに接続される配線または端子部の接触面積
が小さくなるため、接続部の間に挟まれた導電性粒子の
個数が少なくなり、接続部の電気抵抗が大きくなる。樹
脂中に分散させた導電性粒子の個数を増やして電気抵抗
を小さくすることは可能であるが、導電性粒子間の距離
が短くなるためショートが起きやすくなり、隣り合う配
線間の絶縁性の信頼度が低下するという問題があった。
また狭ピッチ化にともない、導電性粒子一個あたりに流
れる電流量が増大するため、特に樹脂粒子の表面に金属
に皮膜を形成した導電性粒子を用いた場合は、高い電流
値での耐性が低く、ジュール熱により金属皮膜が破壊さ
れるために充分な電流量を流せない。
【0006】そこで、本発明は狭ピッチ化した配線への
接続において、隣り合う配線間の絶縁性は低下させない
で、接続部の導電性を維持し、且つ電流値の上昇に対し
ても充分な耐性を有する、狭ピッチ接続に適した異方性
導電膜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の異方性導電膜
は、樹脂層中に導電性粉末を有し、接合する電極の間に
挟んで圧着し硬化することにより電極間の電気的接合を
得る異方性導電膜において、前記導電性粉末がNi,C
u,Au,Agおよびその合金粉末もしくは金属めっき
粒子粉末からなり、前記電極間に位置する膜に分散され
た導電性粉末の濃度が高いことを特徴とするものであ
り、特に導電性粉末が一般式AgxCuy(0.01≦x
≦0.40、0.60≦y≦0.99、x+y=1、x
およびyは原子比)で表され粒子表面の銀濃度が平均濃
度より高くなっている銅合金粉末であることを特徴とす
るものである。
【0008】本発明においては、異方性導電膜中に分散
した導電性粉末の濃度(単位面積当たりの個数)が均一
でなく、濃度の大きい密の部分と濃度の小さい疎の部分
が繰り返される周期的な分布をしている。この異方性導
電膜を基板に積層する際には、接合する配線または端子
の間には密の部分があり、その他は疎の部分があるよう
に位置を合わせて積層する。例えば80μmピッチの配
線を接続する場合、密の部分が80μmの周期で繰り返
される異方性導電膜を作製し、その密の部分が配線上に
なるように位置合わせをして積層する。このようにして
接合する事により、従来の異方性導電膜では困難であっ
た狭ピッチ接合における接合部の導電性の向上と配線間
の絶縁性の向上が同時に達成できることを見いだした。
密の部分の濃度を高めるほど、接合部の抵抗値を下げる
ことができる。また疎の部分の濃度を下げるほど、隣り
合う配線間の絶縁性を向上できる。さらに導電性粉末と
して銀を含み、表面の銀濃度が平均の濃度よりも高い構
造を有する銅合金粉を用いることにより、充分な電流値
に対する耐性を保持させることができることを見いだし
た。また本発明の方法を用いると、従来用いられていた
ピッチにおいても、接合部の導電性を向上させること
と、隣り合う端子間の絶縁性を向上させることを同時に
行うことも可能である。
【0009】本発明において、異方性導電膜はベースフ
ィルム上に積層された形で用いられる。使用に際しては
異方性導電膜の露出した面を電極の並んだ面に位置合わ
せをして圧着する。次いでベースフィルムを剥離した
後、もう一方の接続する電極をその上から積層し加熱圧
着をした後硬化して接合させる。ベースフィルム上に任
意のパターンに導電性粉末の濃度の高い樹脂層を積層す
る方法としては特に制限はない。例えば一般的な各種の
印刷法やペーストの塗布方法により導電性粉末を所定濃
度に分散させた樹脂溶液をパターン印刷した後、溶剤を
乾燥除去する方法が用いられる。例えば印刷法としては
スクリーン印刷、凹版オフセット印刷、凸版オフセット
印刷等が挙げられる。スクリーン印刷法は比較的安価な
設備で実施できる。凹版オフセット印刷は細線を精度良
く印刷するのに適している。またその他のペーストの塗
布方法としては、ディスペンサー法が挙げられる。上記
の方法で導電性粉末の濃度の高い部分をベースフィルム
上に積層したものをそのまま用いることも可能である
が、充分な膜厚が得られず接着性が不安定な場合は、さ
らにその上に導電性粉末の濃度が低いかまたは導電性粉
末を含まない樹脂層を積層する事も可能である。この場
合はフィルム全体に一様に塗布するため、各種の一般的
なコーターが用いられる。例えば、ロールコーター、ブ
レードコーター、パイプドクター式コーター、ダイコー
ター、バーコーター等が挙げられる。導電性粉末の濃度
が低いかまたは含まない樹脂の溶液を上記コーターで、
導電性粉末の濃度の高い樹脂を積層した上から塗布した
後、溶剤を乾燥除去して均一な膜厚の異方性導電膜を得
る事ができる。また高濃度印刷部を形成した後、同様に
して低濃度印刷を印刷する二段階印刷の方法で作成して
もよい。
【0010】異方性導電膜の厚みは5〜100μmが好
ましい。5μm未満では充分な接着性が得られず、10
0μmを越えると狭ピッチでの濃度分布の精度が得られ
ず好ましくない。塗布後に異方性導電膜をベースフィル
ムと積層した状態で、必要な長さと幅に切り出し使用す
る。枚葉で用いても良いし。ロール上に巻き上げて用い
ても良い。
【0011】導電性粉末の濃度は、例えば光学顕微鏡を
用いて測定することができる。導電性粒子の多い部分の
少ない部分に対する濃度比は、好ましくは2以上であ
り、濃度比は大きいほど好ましい。本発明で導電性粉末
としては、Ni,Cu,Au,Agおよびその合金粉末
もしくは金属めっき粒子粉末が使用可能であるが、特に
前記の銀を含む銅合金粉末は好ましい。Au粉は高価で
経済性に劣る。Cu粉は酸化されやすく導電性が低下し
やすい。銀粉はエレクトロマイグレーションを起こしや
すい。Ni粉は酸化されやすく、また堅く変形しにくい
ため接点が不安定になりやすい。また樹脂粉末などの表
面に金属めっきした粉体は、導電層が薄いため高い電流
値ではジュール熱により導電層の変形が起こり導電性が
低下しやすい。一方前記銅合金粉末は表面の耐酸化性に
優れると共に、エレクトロマイグレーションを起こしに
くい。従って狭ピッチ接続における導電性と配線間の絶
縁性の保持に適している。
【0012】銅合金粉は前記の通りであるが、すでに公
知の方法で作製することができる(特開平1−2055
61号公報)。中でも特に不活性ガスアトマイズ法が好
ましい。開示内容によれば、所定の組成の銀粒子と銅粒
子を黒鉛るつぼ中で融解し、不活性ガス雰囲気中で融液
をアトマイズし、微粉末化するものである。本発明で使
用できる導電性粉末は銀量xが0.01〜0.4(原子
比)であるが、0.01未満の場合は粒子表面の同成分
の酸化で電極との接点抵抗が不安定になる。xが0.4
を越えると電極間での銀マイグレーションによるショー
トが発生しやすくなる。粒子表面の銀濃度は平均の銀濃
度より高く、1.8倍以上が好ましい。1.8倍未満で
ある場合には粒子表面の耐酸化性が十分でない。本発明
で用いられる銀濃度とはXPS(X線光電子分光分析装
置:XSAM800、KRATOS社製)を用いて測定
したものである。
【0013】本発明で用いる導電性粉末の平均粒径は、
2〜30μm程度が好ましい。粒径が2μm未満である
と、導電性粉末と電極面との接触が不安定となり熱圧着
後の電気抵抗の信頼性が低下する。粒径が30μmを越
えると、狭ピッチ接続での隣り合う電極間の絶縁性の信
頼性が低下する。粒径の分布は狭い方が電極で挟まれて
導通に寄与する粉体の比率が高くなり好ましい。
【0014】本発明の導電性粉末を分散した樹脂組成物
は高濃度部分に用いるものは導電性粉末1重量部に対し
て有機バインダーを0.2〜100重量部含有してい
る。有機バインダーが0.2重量部未満の場合、配線間
の絶縁性の低下を起こし、100重量部を越える場合は
充分な導電性が得られない。また導電性粉末の低濃度の
部分に用いる樹脂組成物は上記の高濃度部分の濃度より
低くし、必要に応じ任意に設定でき、全く導電性粉末を
含まなくても良い。
【0015】本発明に用いられる有機バインダーとし
て、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂などを
用いることができ、それぞれを単独で用いても良いし混
合して用いても良い。熱可塑性樹脂としては、熱可塑性
アクリル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂などが挙
げられる。
【0016】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂およ
びその硬化剤、レゾール型フェノール樹脂、アミノ樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、熱硬化性アク
リル樹脂等が挙げられ、単独で用いても良いし混合して
用いても良い。エポキシ硬化剤はイミダゾール系やジシ
アンジアミドなど各種のものが使用可能であるが、イミ
ダゾール誘導体とエポキシ化合物との反応により形成さ
れた潜在性硬化剤などが好ましい。
【0017】紫外線硬化型樹脂を用いる場合は重合性オ
リゴマー、硬化性モノマー、光重合開始剤等が組み合わ
されて用いられる。重合性オリゴマーとしてはエポキシ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート等が挙げられる。重合性モノマーとしてはアクリロ
イル基やメタクリロイル基を1分子中に1個または2個
以上有するものであり、通常は官能基数の異なるモノマ
ーの混合系で用いられる。光開始剤は光でラジカル重合
を開始するものが一般的であり、アセトフェノン系、チ
オキサントン系、ベンゾイン系、パーオキサイド系など
公知のものが使用できる。
【0018】樹脂組成物をベースフィルムに印刷または
塗布する際に用いられる溶剤は、異方性導電膜の特性を
損なわないものであれば特に制限はない。たとえばメチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、及びそれらのア
セテート、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、及び
それらのアセテート、メチルエチルケトン、アセトン、
酢酸エチル等が挙げられる。
【0019】本発明に用いられるベースフィルムは耐熱
性や寸法安定性が要求範囲に入れば特に制限はない。例
えばPETフィルム、テフロンフィルム、ポリイミドフ
ィルムなどが挙げられる。これらのフィルムは必要に応
じてその片面または両面に剥離性を付与するために架橋
シリコン層を積層したり、逆に密着性を向上させるため
のコロナ処理などをすることができる。特に表面を剥離
性膜で処理したPETフィルムやポリイミドフィルムは
寸法安定性に優れるため好ましい。ベースフィルムの膜
厚は特に制限は無いが、10〜100μmの範囲が一般
的である。
【0020】本発明の材料を用いて電極を形成する場
合、必要に応じて位置制御用のパターンを設けることも
できる。またプロセス上、リペア性を確保するために一
旦仮止めしてから本接着する二段階加熱方式をとること
もできる。 銅合金粉末作成例 銅粒子(純度99.9重量%以上)603g、銀粒子
(純度99.9重量%以上)54gを混合して、黒鉛る
つぼ中1700℃まで窒素雰囲気加熱溶融した。融液を
るつぼ先端より窒素雰囲気中に噴出し、噴出と同時に、
50Kg/cm2Gの窒素ガス(純度99.9重量%以
上)を融液に対して噴出し、アトマイズした。得られた
導電性粉末は球状で平均粒子径は10μmであった。気
流分級機(日清エンジニアリング社製 TC−15N)
を用いて5〜10μmの粒径範囲でで分級した。平均粒
子径は7μmであった。表面銀濃度は0.55であっ
た。平均銀濃度は0.05であり粒子表面の銀濃度は平
均の銀濃度の11倍であった。
【0021】
【実施例1】 1.異方性導電膜の作製 ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(商品名:AER
331、旭チバ社製)9g、ビスフェノールA型固形エ
ポキシ樹脂(商品名:AER664、旭チバ社製)21
g、硬化剤(商品名:HX37481、旭化成工業社
製)13.5g、ポリエステル樹脂(商品名:エリーテ
ルUE3500、ユニチカ社製)15g、シラン系カッ
プリング剤(商品名:LS−2940、信越化学工業社
製)0.1g溶剤としてメチルエチルケトン21gを混
合して溶解し樹脂溶液Aを得た。この溶液に上記粉末作
成例で作製した銅合金粉末9gを添加し撹拌して、銅合
金粉末が均一に分散した分散液Aを得た。
【0022】分散液Aと同じ樹脂溶液Aを作製し、銅合
金粉末を2g添加し撹拌して、銅合金粉末が均一に分散
した分散液Bを得た。スクリーン印刷用のスクリーン版
は、幅60μmで長さ10cmの開口部が60μmの間
隔で平行に100個並んだパターンを作製した。このス
クリーン版を用い上記の溶液Aを、厚み20μmの片面
コロナ処理したテフロンフィルムの処理面上にスクリー
ン印刷した後、温風加熱して乾燥塗膜を得た。印刷され
たパターンのライン幅の平均は66μmで、厚みの平均
は11μmであった。
【0023】上記のパターン形成したフィルム上にバー
コーターを用いて分散液Bを塗布し温風加熱して均一な
厚みの乾燥塗膜を得た。乾燥膜の厚みの平均は22μm
であった。得られた乾燥膜を光学顕微鏡で観察した結
果、銅合金粉末の濃度の高い線状部が100本平行に並
んでおり、そのピッチ間隔は120μmであった。濃度
の高い部分と低い部分の濃度比は2.8倍であった。濃
度の高い線状部に直交する方向に幅3mmの帯状に上記
フィルムを切断して異方性導電膜(1)を得た。 2.配線の接続と評価 得られた異方性導電膜(1)をTABとガラス基板上の
ITO電極との端子間(ピッチ120μm)の接合に用
いた。ITO電極の端子上に異方性導電膜(1)の高濃
度部が接するように位置合わせをして圧着したのちベー
スフィルムを除去した。その上にTABを重ねて、この
端子間を150℃、40Kg/cm2 で20秒間加熱圧
着して接合した。
【0024】導通性は、接合部の電気抵抗の最大値が5
0Ω以下の場合は○とし、50Ωを越える場合は×とし
た。隣り合う端子間の絶縁性は、抵抗値の最低値が1K
Ω以上の場合は○とし、1KΩ未満の場合は×とした。
高い電流値での耐性は100mAおよび500mAの電
流を流して導通性に変化の無かった場合は○で、導通性
が低下した端子があった場合には×とした。その結果を
表1に示すが、いずれの評価でも○であった。
【0025】
【比較例1】実施例1で示したと同じ方法で分散液Aを
作製し、片面をコロナ処理した厚み20μmのテフロン
フィルムの処理面上に、バーコーターを用いて均一の厚
みに塗布して乾燥した。乾燥膜の厚みは20μmであっ
た。得られたフィルムを幅3mmの帯状に切り出し異方
性導電膜(2)を得た。
【0026】実施例と同様のTABとITO電極を異方
性導電膜(2)を介して接合した。導電性、絶縁性、高
い電流値での耐性の評価結果は表1に示すとおりであ
る。
【0027】
【比較例2】実施例1で示したと同じ方法で分散液Bを
作製し、片面をコロナ処理した厚み20μmのテフロン
フィルムの処理面上に、バーコーターを用いて均一の厚
みに塗布して乾燥した。乾燥膜の厚みは22μmであっ
た。得られたフィルムを幅3mmの帯状に切り出し異方
性導電膜(3)を得た。
【0028】実施例1と同様の条件でTABとITO電
極を、異方性導電膜(3)を介して接合した。ただしこ
の場合は異方性導電膜の位置合わせは不要である。導電
性、絶縁性、高い電流値での耐性の評価結果は表1に示
すとおりである。
【0029】
【実施例2】実施例1で示したと同じ方法で樹脂溶液A
を79.6g作製し、ポリスチレン粒子表面に金めっき
を施した導電性粒子(粒径8μm)を12g添加し攪拌
して均一な分散液Cを得た。また同様にして樹脂溶液A
を79.6g作製し、上記の導電性粒子を4g添加し攪
拌して均一な分散液Dを得た。
【0030】実施例1同様の方法で、ベースフィルム上
に分散液Cをパターン印刷した。得られたラインの幅は
65μmで膜厚は12μmであった。さらにこの上に分
散液Dを実施例1同様にして塗布し均一な厚みの乾燥塗
膜を得た。厚みは23μmであった。このフィルムを実
施例1と同様に3mm幅の帯状に切り出し、異方性導電
膜(4)を得た。
【0031】実施例と同様のTABとITO電極を異方
性導電膜(4)を介して接合した。導電性、絶縁性、高
い電流値での評価結果は表1に示すとおりである。
【0032】
【実施例3】実施例1と同様にして分散液3と分散液4
を作製した。凹版オフセット印刷機により分散液1をベ
ースフィルム上にピッチ間隔100μmで100本平行
に並んだパターンで印刷し乾燥した。得られた乾燥膜の
ライン幅の平均値は56μmで厚みは17μmであっ
た。用いたベースフィルムは厚み20μmのPETフィ
ルムの片面に架橋シリコン層を積層した剥離性フィルム
を用い、架橋シリコン層上に印刷した。
【0033】上記のパターン形成したフィルム上にバー
コーターを用いて分散液Bを塗布し温風加熱して均一な
厚みの乾燥塗膜を得た。乾燥膜の厚みの平均は21μm
であった。得られた乾燥膜を光学顕微鏡で観察した結
果、銅合金粉末の濃度の高い線状部が100本平行に並
んでおり、そのピッチ間隔は100μmであった。導電
性粉末の濃度の高い部分の低い部分に対する濃度比は
3.8倍であった。
【0034】印刷したラインと直交する方向に幅3mm
の帯状にフィルムを切り出し異方性導電膜(5)とし
た。得られた異方性導電膜(5)をTABとガラス基板
上のITO電極との端子間(ピッチ100μm)の接合
に用いた。ITO電極の端子上に異方性導電膜(5)の
高濃度部が接するように位置合わせをして圧着したのち
ベースフィルムを除去した。その上にTABを重ねて、
この端子間を150℃、40Kg/cm2 で20秒間加
熱圧着して接合した。導電性、絶縁性、高い電流値での
耐性の評価結果は表1に示すとおりである。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の異方性導電膜を用いると、従来
の異方性導電膜に比べ、接合部の導電性の向上と、隣り
合う端子間の絶縁性の向上の双方を同時に達成すること
ができる。また請求項2に記載した導電性粉末を用いる
と、樹脂粉末に金属めっきしたものよりも、高い電流値
での耐性を高くすることができ、高い電流値においても
導電性を維持することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層中に導電性粉末を有し、接合する
    電極の間に挟んで圧着し硬化することにより電極間の電
    気的接合を得る異方性導電膜において、前記導電性粉末
    がNi,Cu,Au,Agおよびその合金粉末もしくは
    金属めっき粒子粉末からなり、前記電極間に位置する膜
    に分散された導電性粉末の濃度が高いことを特徴とする
    異方性導電膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導電性粉末が一般式Ag
    xCuy(0.01≦x≦0.40、0.60≦y≦0.
    99、x+y=1、xおよびyは原子比)で表され粒子
    表面の銀濃度が平均濃度より高くなっている銅合金粉末
    であることを特徴とする異方性導電膜。
JP7557895A 1995-03-31 1995-03-31 異方性導電膜 Withdrawn JPH08273440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7557895A JPH08273440A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 異方性導電膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7557895A JPH08273440A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 異方性導電膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08273440A true JPH08273440A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13580221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7557895A Withdrawn JPH08273440A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 異方性導電膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08273440A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095343A1 (fr) * 2000-06-02 2001-12-13 Fujiprint Industrial Co. Ltd. Composition conductrice, procede pour produire une electrode ou une carte de circuit imprime comportant ladite composition, procede pour connecter l'electrode comprenant ladite composition et electrode ou carte de circuit imprime utilisant ladite composition
US6627118B2 (en) 2000-04-26 2003-09-30 Hitachi Metals, Ltd. Ni alloy particles and method for producing same, and anisotropic conductive film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6627118B2 (en) 2000-04-26 2003-09-30 Hitachi Metals, Ltd. Ni alloy particles and method for producing same, and anisotropic conductive film
WO2001095343A1 (fr) * 2000-06-02 2001-12-13 Fujiprint Industrial Co. Ltd. Composition conductrice, procede pour produire une electrode ou une carte de circuit imprime comportant ladite composition, procede pour connecter l'electrode comprenant ladite composition et electrode ou carte de circuit imprime utilisant ladite composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100377309B1 (ko) 부동태 부품을 매립하는 개선된 방법
EP0169060B1 (en) Solderable conductive compositions, their use as coatings on substrates, and compositions useful in forming them
KR20050088946A (ko) 접착제 및 접착 필름
JP2648712B2 (ja) 異方導電性接着剤およびその異方導電性接着剤を使用した電極間を電気的に接続する方法並びにその方法により形成される電気回路基板
JP3419436B2 (ja) 異方性導電接着フィルム
JPH0773740A (ja) 異方導電接続用組成物
JPH1064331A (ja) 導電ペースト、導電ペーストを用いた電気回路及び電気回路の製造法
JP3222950B2 (ja) 強固なはんだ付け可能な導電性ペースト
JPH08273440A (ja) 異方性導電膜
JP3513636B2 (ja) 複合導電粉、導電ペースト、電気回路及び電気回路の製造法
JP2002358825A (ja) 異方導電性接着フィルム
JPH1021740A (ja) 異方導電性組成物及びフィルム
JP3165477B2 (ja) 回路接続方法
JPH06223633A (ja) 導電異方性電極接続用組成物および該組成物の硬化膜
JPH1021741A (ja) 異方導電性組成物及びフィルム
JP3129218B2 (ja) ファインピッチコネクタ部材
WO2006118181A1 (ja) 導電性ペースト及びその導電性ペーストを用いて得られるフレキシブルプリント配線板
JP2001297631A (ja) 異方導電性フィルム
JPH1166956A (ja) 導電性ペースト
JP2002245873A (ja) 低抵抗導電体の形成方法
JP2847563B2 (ja) 電子線硬化型の導電性ペースト組成物
JP2009033728A (ja) 平面アンテナおよびその製造方法
JP3129217B2 (ja) ファインピッチコネクタ部材
JP3614228B2 (ja) 異方導電性組成物
WO1996022670A1 (en) Production of electrical circuit boards

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604