JPWO2007029679A1 - 光拡散性メタクリル樹脂導光体およびそれを備えた面光源装置 - Google Patents

光拡散性メタクリル樹脂導光体およびそれを備えた面光源装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、暗線の発生を低減し、面光源装置の画面品位を向上することのできるメタクリル酸メチル系樹脂導光体を提供することを目的とし、該導光体は、メタクリル酸メチル系樹脂100質量部に、前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下であり且つ平均粒子径が1μm以上10μm以下の微粒子が0.01質量部以上0.5質量部以下の割合で分散されていることを特徴とし、面光源装置に用いられるものである。

Description

本発明は、エッジライト方式の面光源装置に用いる導光体およびそれを備える面光源装置に関する。
バックライト内蔵の液晶表示装置(液晶ディスプレイ)が広く普及している。このような液晶表示装置では、バックライト部に配置される面光源装置から出射される光が液晶表示素子を透過することにより液晶表示素子に表示された画像が視認される。このようなバックライト用の面光源装置には、エッジライト方式の面光源装置及び直下型面光源装置の二つのタイプがあるが、エッジライト方式の面光源装置は一次光源が導光板の側面にあるため、直下型の面光源装置に比べて薄型化を図るのに有効であるという特徴を備え、携帯用ノートパソコンやモニタ等の表示部として広く使用されている。
このようなエッジライト方式の面光源装置では、透明樹脂等のパネルが導光板として用いられている。この導光板は、出射面とこの出射面に対向する底面との間に、線状光源又は点状光源などの一次光源が配置される入射端面を有している。また、この出射面や底面には白色ドットを施したり、微細パターンを賦形したりすることで出射面への光の取り出し効率が上がるよう調整されている。これにより、一次光源から出射した光は入射端面から導光体に入射され導光板内部を導かれつつ出射面から液晶表示素子部に向けて出射される。
導光体の光制御パターンとしては出射面と裏面の両側に平行パターンを賦形した物が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この形状の導光体では、図1に示すように、導光体3のコーナー部や切りかき部に極めて強い暗線11が見られる事から、この欠点を解決するため拡散シートを用いるなどして、輝度性能を犠牲にしても画面品位を改善せざるを得なかった。
また、別の用途で導光体用途に光拡散性樹脂組成物(散乱剤)を添加する方法が知られており、楔形導光体において屈折率差が大きく散乱効率が高い散乱剤を低濃度配合することで光の透過性と拡散性を両立させる検討がされている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、暗線を低減させる方法として、特許文献2に記載の散乱剤を用いた場合、散乱効率が高いため、少量の濃度変化で拡散性能が大きく変化する。そこで、光学性能を維持しつつ暗線を改善するといった拡散性能を微小に変化させる必要がある場合には不適切であった。
特開2005−142164号広報 特開H7−199116号公報
本発明は、モニタのバックライトとして多く用いられているエッジライト方式の導光体において、光学性能を維持しつつ暗線の発生を低減して、より容易に画面品位を向上させることができるメタクリル樹脂系導光体を提供する事を目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の面光源装置に用いられる導光体は、基材(マトリクス)としてのメタクリル酸メチル系樹脂100質量部に、前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下で且つ平均粒子径が1μm以上10μm以下である微粒子が0.01質量部以上0.5質量部以下の割合で分散されていることを特徴としている。
本発明の導光体は、現行の光学性能をある程度維持したままで、画面品位の改善を容易に行うことができる。このため、例えば導光体のコーナー部や切りかき部に現れる暗線が欠陥となっている場合に画面品位の改善において効果を奏する。
従来の導光体のコーナー部から現れる暗線を説明する図である。 評価に用いたエッジライト方式の面光源装置(バックライト)の構成を説明する図である。 面輝度および色度の測定位置を表した模式図である。 膜乳化装置の模式図である。 表1の評価に用いた両面に光制御パターンを有する導光体の形状をあらわした模式図である。 表2の評価に用いた両面に光制御パターンを有する導光体の形状をあらわした模式図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の導光体は、基材(マトリクス)としてのメタクリル酸メチル系樹脂100質量部に、前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下であり且つ平均粒子径が1μm以上10μm以下の微粒子が0.01質量部以上0.5質量部以下の割合で分散されていることを特徴としている。
本発明に用いる基材樹脂のメタクリル酸メチル系樹脂のひとつとしては、メタクリル酸メチル単独重合体がある。ここでメタクリル酸メチル単独重合体とは、実質的にメタクリル酸メチルのみが重合した重合体であればよい。また、前記基材として用いられるメタクリル酸メチル系樹脂としては、メタクリル酸メチルを主体としこれとアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリロニトリル、無水マレイン酸、スチレン、α―メチルスチレンなどの共重合可能なモノマーとの共重合体などが挙げられる。この基材樹脂中に含まれるメタクリル酸メチルの割合は50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
また、本発明で使用する微粒子(透明微粒子)は、その平均粒子径が1μm以上10μm以下の範囲であることが必要であり、2μm以上10μm以下の範囲であることが好ましく、2μm以上8μm以下であることがより好ましい。微粒子の平均粒子径が1μmより小さい場合には、これを基材樹脂中に分散させて得られる樹脂組成物は、短波長の光を選択的に散乱するため、透過光が黄色を帯びやすく好ましくない。従って、粒子径が1μmより小さい粒子の個数は、全体の5%以下であることが好ましい。微粒子の形状としては、楕円球状ないし球状形状にわたる形態であることが好ましく、球状であることがより好ましい。10μmより大きいと前方散乱が減少し後方散乱が増加し、光の直進性が損なわれるため好ましくない。
なお、本明細書でいう平均粒子径とは、後述するように電子顕微鏡観察により得られた写真を用いた実測によって得られる数平均粒子径(直径)を意味する。
上記微粒子は、光拡散性と光透過性とのバランスに優れ、導光体とした場合に色度ムラを防ぐためにも粒子径がある範囲内で揃っていることが好ましく、例えば、粒子径分布の指標として後述する変動係数(CV値)が50%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましい。
本発明に用いる微粒子の組成は、特に限定されず(メタ)アクリル酸エステル(アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルを意味する)、架橋性単量体および所望により他の共重合可能な単量体からなる樹脂微粒子であることが好ましく、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと架橋性単量体とを重合させて得られる樹脂微粒子、若しくは(メタ)アクリル酸アルキルエステル、架橋性単量体および他の共重合可能な単量体を重合させて得られる樹脂微粒子であることが特に好ましい。
また、本発明で用いられる微粒子は必ずしも一種類の微粒子に限定されるものではない。それぞれが所定の屈折率、粒子径の条件を満たす複数種の微粒子を混合して用いてもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステルとしては、特に限定されないが、例えば、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルであることが好ましい。該単量体(炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル)の具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸トリフルオロメチル、アクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリフルオロメチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのうち、炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル、炭素数1〜8のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルあるいはこれらの混合物がより好ましく、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、あるいはこれらの混合物がさらに好ましく用いられる。
上記(メタ)アクリル酸エステルは、用いる単量体の総量に対して、20質量%以上99.9質量%以下の範囲で用いることが好ましく、30質量%以上99質量%以下の範囲で用いることがより好ましく、60質量%以上96質量%以下の範囲で用いることがさらに好ましい。すなわち、前記微粒子がメタクリル酸エステル重合体からなる場合は、微粒子中のメタクリル酸エステルの割合は、20質量%以上99.9質量%以下が好ましく、30質量%以上99質量%以下がより好ましく、60質量%以上96質量%以下が更に好ましい。更に、前記微粒子がアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる樹脂である場合は、微粒子中のアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの合計の割合は、20質量%以上99.9質量%以下が好ましく、30質量%以上99質量%以下がより好ましく、60質量%以上96質量%以下が更に好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの配合量が20質量%以上99.9質量%以下の範囲内であると、例えば基材樹脂にメタクリル樹脂を用いた場合、製造された樹脂微粒子と基材樹脂とのアッベ数の差が小さくなり、拡散光は見る角度によって色の差が生じにくくなり好ましい。
また、架橋性単量体としては、特に限定されないが、2個以上の不飽和基を有することが好ましく、例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどのジビニル系単量体あるいはトリビニル系単量体などを挙げることができる。これらは1種単独で用いることができるし、2種以上を併用することもできるが、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートなどが好ましく用いられる。
上記架橋性単量体は、用いる単量体の総量に対して、0.1〜80質量%の範囲で用いることが好ましく、1質量%以上70質量%以下の範囲で用いることがより好ましく、4質量%以上40質量%以下の範囲で用いることがさらに好ましい。架橋性単量体の配合量が0.1質量%以上80質量%以下である場合には、製造された樹脂微粒子が十分架橋され、基材樹脂と溶融混合した際にその形状を十分に保持することができ好ましい。
前記微粒子は、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル及び前記架橋性単量体と共重合可能な他の単量体を含んでいてもよい。この(メタ)アクリル酸エステル、架橋性単量体などと共重合可能な「他の単量体」としては、特に限定されず、例えば、他のエチレン性不飽和単量体を挙げることができ、より具体的には、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類;塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類;ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類;スチレン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸またはそのナトリウム塩、カリウム塩等のスチレン系単量体;N−ビニルピロリドン等を挙げることができる。これらの他の単量体は、単独で用いることもできるし、2種以上を併用することもできる。上記他の単量体は、本発明に用いる樹脂微粒子において必須の成分ではないが、用いる単量体の総量に対して、通常0質量%より多く79.9質量%以下の範囲で用いられ、好ましくは0より多く40質量%以下の範囲、より好ましくは0より多く20質量%以下の範囲で用いられる。
本発明で用いる樹脂微粒子は、その屈折率と該樹脂微粒子が分散されているマトリクス部分(基材樹脂)の屈折率との差分絶対値(差の絶対値)が0.001以上0.02以下であることが、見る角度によって色の差が発生することを防止する観点から好ましい。例えば、樹脂微粒子を構成しているマトリクス部分の屈折率の差分絶対値が0.02より大きい場合には、光拡散性は高くなるものの、基材樹脂と樹脂微粒子とのアッベ数の差が大きくなり、拡散光が見る角度によって色の差が生じやすくなることがある。
本発明に用いる樹脂微粒子を製造する方法としては、特に制限されないが、通常上記のように水系懸濁重合にて好適に製造することができる。該水系懸濁重合においては、分散相成分として上記単量体以外に重合開始剤が配合されるが、熱安定剤、光安定剤などの安定剤、顔料等の添加剤をさらに配合してもよい。
水系懸濁重合により樹脂微粒子を製造する際に使用する重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの過酸化アシロイル;クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、i−プロピルパーアセテートなどのアルキル過酸エステル;ジt−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド;アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、2,2−アゾビスー2,4−ジメチルバレロニトリルなどのアゾビスアシロニトリルなどを挙げることができる。また、上記以外に、過酸化物と還元剤を組み合わせたレドックス系重合開始剤、α,α−ジメトキシ−α−モノフォリノ−メチルチオフェニルアセトフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルホスフィンオキシド、ベンゾフェノン、チオキサンソン、テトラメチルチウラムモノサルファイドなど光重合開始剤も使用することができる。上記重合開始剤の使用量は、用いる単量体の合計量100質量部に対して通常0.05質量部以上10質量部以下、好ましくは0.5質量部以上3質量部以下である。
また、水系懸濁重合において用いる溶媒としては、通常純水などの水が用いられるが、エチレングリコール、グリセリンエタノール、メタノール等を用いることもでき、またこれらを併用することもできる。また、均一な微粒子を得る観点から、上記溶媒に界面活性剤、懸濁安定剤などを添加することが好ましい。例えば、懸濁安定剤を使用した場合には、重合時に凝集物の発生が少なく、より均一な粒子径の樹脂微粒子を得ることができ好ましい。
上記界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物などのアニオン系界面活性剤;アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、ベタイン、イミダゾリウムベタイン、レシチンなどのカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノステアレートなどの非イオン系界面活性剤などが挙げられる。 これらの界面活性剤の使用量は、懸濁液の安定性などの観点から、使用する溶媒全量に対して通常0.1質量%以上10質量%以下の範囲で用いることが好ましい。
また上記懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルビロリドン、ポリエチレングリコールなどの親水性合成高分子物質;カルボキシメチルセルロースなどの親水性半合成高分子物質などの有機系懸濁安定剤;マグネシウム、バリウム、カルシウムなどのリン酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、亜鉛華、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムなどの無機系懸濁安定剤などを挙げることができる。 これらの懸濁安定剤の添加量は、懸濁液の安定性などの観点から、連続相液全量に対して通常0.1質量%以上20質量%以下の範囲で用いることが好ましい。
上記水系懸濁重合における単量体の添加量は、生産性、粒子径の均質性などの観点から、水系溶媒100質量部に対して、通常1質量部以上100質量部以下であり、8質量部以上80質量部以下であることが好ましい。
上記方法により得られた樹脂微粒子を基材樹脂へ配合する方法としては、特に限定されず、例えば、基材樹脂ペレットに予め樹脂微粒子を混合してこれを押出成形または射出成形してペレットなどの形態で光拡散性樹脂組成物とする方法;一度基材樹脂と樹脂微粒子とをマスターバッチ化した後に再度所望の配合量とするべく基材樹脂とマスターバッチ品とを押出成形または射出成形してペレットなどの形態で光拡散性樹脂組成物とする方法を採用することができる。
樹脂微粒子の基材樹脂への添加割合は、本発明の効果が奏されるかぎり少量であってもよく、特に限定されないが、以下の条件を満たしている物が好ましい。
(i)基材樹脂100質量部に対して通常0.01質量部以上0.5質量部以下、好ましくは0.02質量部以上0.2質量部以下である。
(ii)屈折率差の絶対値は0.001以上0.02以下であり、好ましくは0.001以上0.014以下である。
上記(i)の範囲を上回ると色度分布の点で劣った物となり、この範囲を下回ると、暗線を低減する効果がほとんど得られないため画面品位の劣った物となる。
上記(ii)の範囲を上回ると散乱効率が高くなり、添加量の制御が難しくなるためロットによる誤差が大きくなる。また、この範囲を下回ると光の散乱効率が低すぎ、光の指方性が低下するので導光性能の点で劣った物となる。
このようにして得られた本発明に用いる光拡散樹脂組成物は、通常のメタクリル酸メチル系樹脂に適用されるような各種の成形方法に供することができ、それによって任意の形状・寸法の導光体を製造することができる。
かかる成形方法としては、特に制限されず、例えば、押出ロール成形、射出成形、プレス成形などの各種の成形法が採用可能である。また、本発明に用いる樹脂微粒子を直接キャスト成形時に基材樹脂形成モノマーに添加混合し、板、フィルム、他の成形体などに重合・成形することもできる。
本発明の導光体としてはパネル形状を有するものが適している。このようなパネル形状の導光体は、出射面と、該出射面に対向し且つ平行な底面と、前記出射面と前記底面との間に位置する側面に形成された互いに対向する少なくとも一対の入射端面とを備える。ここで、前記出射面と前記底面とは、実質的に平行であればよい。このような形状を有する導光体は、前記少なくとも一対の入射端面の2面、3面又は4面に光源を配する面光源装置に用いられる。これにより、出射面上に発生する暗線の低減を図ることができる。
また、本発明の導光体の他の形状としては、一つの入射面を備え、該入射面から離間方向に厚みが漸減する楔形断面を有する形状でもよい。このような断面楔型形状を備える導光体は、前記一つの入射面に光源を配する面光源装置に用いられる。これによっても、出射面上に発生する暗線の低減を図ることができる。
更に、得られる導光体としての商品価値を高めるために、本発明の目的を達成する範囲内で他の添加剤、例えば無機顔料や光安定剤等を少量添加することができる。さらに製品である成形体の輝度調整等を目的として、成形と同時にまたは別個に導光体の表面をマット、プリズム、光学パターン状等にすることも可能である。特に導光体の出射面及び/又は該出射面に対向する底面に出射光を制御する光制御パターンを形成することが好適である。このような光制御パターンは、例えば、断面三角形状又は台形状のプリズム(図5又は図6参照)や、印刷パターンによって実現することができる。また、図2に示す構成において、前記出射面中央部での全方位の半値角を60°以下に制御するような光制御パターンは、更に面光源装置に好適である。さらに詳しく述べると、前記出射面及び前記底面にはそれぞれ所定のピッチで形成された凸条及び/又は凹条のパターンを備え、 前記出射面に形成されたパターンは前記入射端面に直交するとともに前記底面に形成されたパターンは前記入射端面に平行であり、前記出射面及び前記底面の少なくとも一方の面では、前記台形形状の凸条と前記台形形状の凹条とが交互に配列されている。
導光体の寸法としては、導光性能と暗線低減が奏される限り特に限定されないが、対角線の長さが10〜24インチである事が好ましく、板厚は4〜10mmであることが好ましい。
ヘイズについては、目的とする導光体と同じ厚さの平板で測定した値が3〜30%であることが望ましい。
なお、導光体の面内での色度差(Δx、Δy)が0.006以下であることが好ましく0.004以下であることがさらに好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中、特に断りのない限り「%」および「部」はそれぞれ「質量%」および「質量部」である。
また、実施例中の測定方法および諸物性の評価方法を以下に示す。
(1)樹脂微粒子の平均粒子径および変動係数(CV値)
実施例および比較例によって得られた樹脂微粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察し、得られた写真を用いて粒子数200個の粒子径を実測することにより、数平均粒子径、数平均粒子径に対する標準偏差を算出した。
また、粒子径分布の指標として、百分率(%)で示される変動係数(CV値)は次式により求めた。
CV=(平均粒子径に対する標準偏差/平均粒子径)×100
実施例中に記載の屈折率とは、装置:カルニュー光学工業(株)デジタル精密屈折率計 KP
R-20を用い、測定温度 25℃、ナトリウムD線nd(587.6nm)で測定した場合の屈折率の事を指す。
(2)画面品位
導光体の画面品位は、下記の光源を用い下記方法で測定した。
照明光源:冷陰極管(表面輝度:37000cd/cm2)を導光体の2つの長辺にそれぞれ2本ずつ用いた。

測定方法:278×338mm×6mmの出射面及び反射面に図5あるいは図6に示すパターンを賦形した導光体を、図2に示す構成で配置した面光源装置5を製造し、目視によって評価した。図5に示すパターンを有するパネル状の導光体は、出射面13及び底面23に断面三角形状のプリズム30を光制御パターンとして備え(実施例1−実施例3、比較例1−比較例3)、図6に示すパターンを有するパネル状導光板は断面台形状の凸条13aと断面台形状の凹条13bとが交互に配置され、出射面13と対向する裏面23には、複数の断面V字状の溝23aが平行に設けられている光制御パターンとして備えていた(実施例4−実施例12、比較例4−8)。
(3)正面輝度
面光源装置から40cm離れた位置に輝度計(SR−3;(株)トプコン製)を固定し、図3に示す導光板の中央位置P1の正面輝度を測定した。
(4)色度測定
導光体の色度は、分光放射計 (SR−3;(株)トプコン製)を用いて面光源装置から40cmはなし、図3に示すように、光源2(本実施例では冷陰極管)に垂直な方向かつ導光体の中央の位置P1と中央光源から10mm離間した点P2において測定した。すなわち面光源装置5は、背面側から順に反射シート4、導光体3、拡散シート1と配設されており、導光体3の側端面に位置する一対の入射面のそれぞれに光源2が設けられている。
<実施例1>
樹脂組成物の作成
(1)以下の成分を混合して分散相液を調製した。
モノマー成分:
メタクリル酸メチル 38.50g
スチレン 6.50g
エチレングリコールジメタクリレート 5.00g
重合開始剤:
ラウリルパーオキサイド 0.294g
(2)次いで、以下の成分を溶解混合して連続相液を調整した。
蒸留水 450g
ポリビニルアルコール 2.93g
(PVA−217;(株)クラレ製)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.15g
炭酸水素ナトリウム 0.23g
亜硝酸ナトリウム 0.294g
(3)円筒状多孔質ガラス(細孔径0.90μm、直径10mm、長さ20mm)を装着した膜モジュールA、窒素ガスボンベB、分散相液貯蔵タンクC、連続相液循環タンクD、循環ポンプE、第一のバルブF、圧力等測定器G、第二のバルブGなどからなる膜乳化装置(図4参照)の各タンクに分散相液及び連続相液を投入した後に、多孔質ガラスの内部に連続相液を流通させ、次いで円筒状多孔質ガラスの外側から分散相液を0.072MPa(72KPa)の圧力差で円筒内部に圧入し、エマルジョンを得た。
このようにして得られたエマルジョンを容量1000mlのセパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下において回転数130rpmで懸濁液を攪拌しながら、温度75℃で6時間にわたり重合を行い、樹脂微粒子を製造した。
得られた樹脂微粒子の屈折率1.507、数平均粒子径3.1μm、変動係数(CV値)は18.3%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
(4) 上記で得られた樹脂微粒子を、メタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)に混合調製し、ラボプラストミル(LABO PLASTOMILL;(株)東洋精機製作所製)を用いて230℃、8min、60rpmの条件下で溶融混練し1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製した。
(5)測定用の導光体は、出射面と反射面の両面に所定の光制御パターン(図5参照)を賦型させることができる金型(縦278mm×横339mm×厚み6mm)を射出成形機(NADEM5000:(株)名機製作所)に取り付け、260℃、180MPaで該光拡散性樹脂組成物を射出成形して作製した。なおこの実施例では、図5に示したように、導光体の出射面13及び底面23に断面三角形状のプリズム30を光制御パターンとして形成した。
なお、材料は(4)で作ったマスターペレットとメタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)をドライブレンドによって混合し、0.05質量%に調整して用いた。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表1に示す。
<実施例2>
ドライブレンドによって0.1質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例1と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表1に示す。
<実施例3>
ドライブレンドによって0.2質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例1と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表1に示す。
<比較例1>
メタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)のみを材料に使い、実施例1に記載の方法で導光体をえた。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表1に示す。
<比較例2>
樹脂組成物の作成の段階でモノマーの組成を下記配合にする以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物を得た。
(1)以下の成分を混合して分散相液を調製した。
モノマー成分:
メタクリル酸メチル 26.25g
メタクリル酸トリフルオロエチル 18.75g
エチレングリコールジメタクリレート 5.00g
得られた樹脂微粒子の屈折率1.462、数平均粒子径3.2μm、変動係数(CV値)19.2%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
上記で得られた樹脂微粒子を、メタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.4915)に混合調製し、ラボプラストミル(LABO PLASTOMILL;(株)東洋精機製作所製)を用いて230℃、8min、60rpmの条件下で溶融混練し1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製した。
そして、こうして得られた光拡散性樹脂組成物は実施例1と同様にメタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)をドライブレンドによって混合し、0.04質量%に調整し、実施例1に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心最大輝度の評価を表1に示す。
<比較例3>
シリコン系光拡散剤として市販されているトスパール2000B(GE東芝シリコン(株)製:屈折率1.428、数平均粒子径7.1μm、変動係数(CV値)4.3%をメタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)に混合調製し、ラボプラストミル(LABO PLASTOMILL;(株)東洋精機製作所製)を用いて230℃、8min、60rpmの条件下で溶融混練し1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製した。
そして、こうして得られた光拡散性樹脂組成物は実施例1と同様にメタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)をドライブレンドによって混合し、0.015質量%に調整し、実施例1に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表1に示す。
<実施例4>
樹脂組成物の作成
(1)以下の成分を混合して分散相液を調製した。
モノマー成分:
メタクリル酸メチル 37.5g
エチレングリコールジメタクリレート 12.5g
重合開始剤:
ラウリルパーオキサイド 0.294g
(2)次いで、以下の成分を溶解混合して連続相液を調整した。
蒸留水 450g
ポリビニルアルコール 2.93g
(PVA−217;(株)クラレ製)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.15g
炭酸水素ナトリウム 0.23g
亜硝酸ナトリウム 0.294g
(3)円筒状多孔質ガラス(細孔径0.90μm、直径10mm、長さ20mm)を装着した膜モジュールA、窒素ガスボンベB、分散相液貯蔵タンクC、連続相液循環タンクD、循環ポンプE、第一のバルブF、圧力等測定器G、第二のバルブGなどからなる膜乳化装置(図4参照)の各タンクに分散相液及び連続相液を投入した後に、多孔質ガラスの内部に連続相液を流通させ、次いで円筒状多孔質ガラスの外側から分散相液を0.072MPa(72KPa)の圧力差で円筒内部に圧入し、エマルジョンを得た。
このようにして得られたエマルジョンを容量1000mlのセパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下において回転数130rpmで懸濁液を攪拌しながら、温度75℃で6時間にわたり重合を行い、樹脂微粒子を製造した。
得られた樹脂微粒子の屈折率1.495、数平均粒子径3.04μm、変動係数(CV値)は15.4%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
(4) 上記で得られた樹脂微粒子を、メタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)に混合調製し、ラボプラストミル(LABO PLASTOMILL;(株)東洋精機製作所製)を用いて230℃、8min、60rpmの条件下で溶融混練し1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製した。
(5)測定用の導光体は、出射面と反射面の両面に所定の光制御パターン(図6参照)を賦型させることができる金型(縦278mm×横339mm×厚み6mm)を射出成形機(NADEM5000:(株)名機製作所)に取り付け、260℃、180MPaで該光拡散性樹脂組成物を射出成形して作製した。
図6に示すように、面光源装置5の前面側に位置する導光体3の出射面13には、断面台形状の凸条13aと断面台形状の凹条13bとが交互に配置され、また、出射面13と対向する裏面23には、複数の断面V字状の溝23aが平行に設けられ、これにより複数の断面台形の凸条23bが形成されており、この複数の溝23aは、その長手方向が凸条13aの長手方向と交差する方向となっている光制御パターンとして形成した。
なお、材料は(4)で作ったマスターペレットとメタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)をドライブレンドによって混合し、0.1質量%に調整して用いた。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例5>
ドライブレンドによって0.2質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例4と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例6>
ドライブレンドによって0.3質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例4と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例7>
樹脂組成物の作成の段階でモノマーの組成を下記配合にする以外は実施例4と同様にして、樹脂組成物を得た。
モノマー成分:
メタクリル酸メチル 38.50g
スチレン 6.50g
エチレングリコールジメタクリレート 5.00g
得られた樹脂微粒子の屈折率1.505、数平均粒子径3.24μm、変動係数(CV値)は18.5%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
上記で得られた樹脂微粒子を、実施例1と同様にして、1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製し、その後、ドライブレンドにより0.05質量%に調整し、実施例4に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例8>
ドライブレンドによって0.1質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例7と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例9>
ドライブレンドによって0.2質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例7と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例10>
膜乳化の条件を下記の条件に変更する以外は実施例7と同様にして、樹脂組成物を得た。
円筒状多孔質ガラス 細孔径1.60μm、直径10mm、
長さ20mm
円筒状多孔質ガラスの内外の圧力差 0.018MPa(18KPa)
得られた樹脂微粒子の屈折率1.505、数平均粒子径8.30μm、変動係数(CV値)は9.2%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
上記で得られた樹脂微粒子を、実施例4と同様にして、1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製し、その後、ドライブレンドにより0.01質量%に調整し、実施例4に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例11>
ドライブレンドによって0.05質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例10と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<実施例12>
ドライブレンドによって0.1質量%の材料を調整し、成形する以外は実施例10と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<比較例4>
メタクリル酸メチル系樹脂(パラペットGH−SN;(株)クラレ製;屈折率1.491)のみを材料に使い、実施例4に記載の方法で導光体をえた。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<比較例5>
樹脂組成物の作成の段階でモノマーの組成を下記配合にする以外は実施例7と同様にして、樹脂組成物を得た。
モノマー成分:
メタクリル酸メチル 13.6g
メタクリル酸トリフルオロエチル 31.5g
エチレングリコールジメタクリレート 4.9g
得られた樹脂微粒子の屈折率1.462、数平均粒子径3.2μm、変動係数(CV値)19.2%、であることが確認された。この反応における重合収率(モノマー仕込み量に対するポリマー収量)は99%であった。
上記で得られた樹脂微粒子を、実施例7と同様にして、1質量%の光拡散性樹脂組成物を作製し、その後、ドライブレンドにより0.01質量%に調整し、実施例4に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
[比較例6]
ドライブレンドによって0.05質量%の材料を調整し、成形する以外は比較例5と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<比較例7>
樹脂組成物として、シリコン系光拡散剤として市販されているトスパール2000B(GE東芝シリコン(株)製:屈折率1.428、数平均粒子径7.1μm、変動係数(CV値)4.3%を使用する以外は実施例7と同様にして、0.5質量%の光拡散性樹脂組成物を作製し、その後、ドライブレンドにより0.01質量%に調整し、実施例4に記載の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
<比較例8>
ドライブレンドによって0.05質量%の材料を調整し、成形する以外は比較例5と同様の方法で導光体を得た。得た光散乱導光板の画面品位、面内の色度差、中心輝度の評価を表2に示す。
上記中|Δn|は、屈折率差の絶対値を示す。
(1) 画面品位
○ :外観に影響しない
△ :わずかに発生するが概観には大きな問題とならない
× :暗線によって外観品位が低下する
(2) 色度差
Δx:図3の点P1の色度座標xの値から点P2の色度座標xの値を引
いた絶対値
Δy:図3の点P1の色度座標yの値から点P2の色度座標yの値を引
いた絶対値
○ :Δx、y≦0.04
△ :0.004<Δx、y≦0.006
× :0.006<Δx、y
(3)中心輝度評価
図3の点P1における散乱剤入り導光体の輝度を散乱剤なしの導光体(比較例1)の輝度で割った値で評価。
○ :L>0.09
△ :0.09≧L>0.85
× :0.85≧L
(4) 総合評価
○ :総合的に問題のないレベル
△ :わずかな課題はあるが大きな問題とならないレベル
× :大きな課題があり問題となるレベル
上記の実験から、実施例1乃至13は比較例と比し、面光源装置の導光体として優れた品質を備えていた。特に、実施例2、4、5、6、8、11および実施例12は、特に優れた効果を奏した。
上記の実験から、基材としてのメタクリル酸メチル系樹脂に、屈折率1.505、数平均粒子径3.1μmの微粒子が分散されている導光体を用いた実施例1乃至3は、比較例と比し、面光源装置の導光体として優れた品質を備えていた。特に、前記微粒子が0.1質量%分散された実施例2は、特に優れた効果を奏した。
本発明は、メタクリル酸メチル系樹脂100質量部に、前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下であり且つ平均粒子径が1μm以上10μm以下の微粒子が0.01質量部以上0.5質量部以下の割合で分散されている面光源装置に用いられる導光体である。
このような導光体は、分散されている微粒子の屈折率と前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下であるので、分散させる量の調整を精確に行わなくても、優れた拡散特性を有する導光体となる。従って、製品品質の向上および製造コストの低減を図ることができる。
産業上利用可能性
本発明に係る導光体及は、エッジライト方式の面光源装置に用いられ、該導光体を備える面光源装置をも提供し、産業上利用可能性が大きい。
<優先権主張>
本PCT出願は、2005年9月6日に日本に出願した特願2005-257280の優先権を主張するもので、当該出願の全内容を本明細書中に参照して取り込むものである。

Claims (17)

  1. メタクリル酸メチル系樹脂100質量部に、前記メタクリル酸メチル系樹脂との屈折率の差分絶対値が0.001以上0.02以下であり且つ平均粒子径が1μm以上10μm以下の微粒子が0.01質量部以上0.5質量部以下の割合で分散されている面光源装置に用いられる導光体。
  2. 出射面と、該出射面に対向し且つ平行な底面と、前記出射面と前記底面との間に位置する側面に形成された互いに対向する少なくとも一対の入射端面とを備え、
    前記少なくとも一対の入射端面のそれぞれに光源を配する面光源装置に用いられる請求項1に記載の導光体。
  3. 一つの入射面を備えると共に該入射面から離間方向に厚みが漸減する楔形断面を有し、 前記一つの入射面に光源を配する面光源装置に用いられる請求項1に記載の導光体。
  4. 前記メタクリル酸メチル系樹脂はメタクリル酸メチルを含む共重合体からなり、
    該メタクリル酸メチル系樹脂はメタクリル酸メチルが50質量パーセント以上100質量パーセント未満である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導光体。
  5. 前記微粒子がメタクリル酸エステル系樹脂からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の導光体。
  6. 前記メタクリル酸エステル系樹脂が、20質量パーセント以上99.9質量パーセント未満のメタクリル酸エステルを含む請求項5に記載の導光体。
  7. 前記メタクリル酸エステル系樹脂が含んでいるメタクリル酸エステルは、炭素数1以上12以下のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルである請求項5又は6に記載の導光体。
  8. 前記微粒子が、架橋性単量体を含む請求項1乃至7のいずれか1項に記載の導光体。
  9. 前記微粒子の径についての変動係数が50%以下である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の導光体。
  10. 出射面と該出射面に対向する底面とに出射光を制御するための光制御パターンを有する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の導光体。
  11. 前記光制御パターンが、台形状のプリズムである請求項10に記載の導光体。
  12. 前記光制御パターンが、前記出射面中央部での全方位の半値角を60°以下に制御する請求項10又は11に記載の導光体。
  13. 前記光制御パターンが、印刷パターンである請求項10に記載の導光体。
  14. 前記1乃至13のいずれか1項に記載の導光体を備えることを特徴とする面光源装置。
  15. 前記請求項2、4乃至13のいずれか1項に記載の導光体が備える前記少なくとも一対の対向する入射面のそれぞれに対し光源が配設される面光源装置。
  16. 前記導光体のヘイズ値が、3%以上30%以下である請求項14又は15に記載の面光源装置。
  17. 前記導光体の出射面における色度差(Δx, Δy)が、0.006以下である請求項14乃至16のいずれか1項に記載の面光源装置。
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