JP4787190B2 - 光拡散フィルム - Google Patents
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Description
液晶テレビは、光源からの光の通過を液晶層により制御することで表示を行なっている。光源の配置として、光源を液晶層の下に配置する直下型ライト配置、光源を液晶層の横に配置し、光を導光板により液晶層に導くサイドライト配置が知られている。
特に後者について、サイドライト配置では、導光板から液晶層の表面に対して90°で入射する光の量が、全入射光の量のピークとなり難いことが知られている。具体的には、液晶層の表面に対して60°以上に傾いた角度で入射する光の量にピークを有する場合が多く、90°(正面)方向の光の量(正面輝度)が不足するという課題がある。
上記公報の光拡散フィルムは、透明基材上に光拡散層を備えた構成を有している。光拡散層には、2種類の異なる平均粒子径の透光性樹脂微粒子が含まれている。この公報の実施例では、平均粒子径1.5μmで多官能モノマー量5〜40重量%の粒子を113重量部と、平均粒子径3.0μmで多官能モノマー量5〜80重量%の粒子を13重量部で使用した光拡散フィルムが記載されている。
前記樹脂バインダーが、前記アクリル樹脂粒子100重量部に対して、固形分換算で50〜400重量部使用され、
前記アクリル樹脂粒子が、単官能アクリルモノマーと多官能アクリルモノマーとを含むモノマー混合物から得られ、かつ多官能アクリルモノマー量の異なる架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bで構成され、
前記架橋アクリル樹脂粒子Aが、0.1≦W4A<0.5、
前記架橋アクリル樹脂粒子Bが、0<W4B≦0.05
(但し、架橋アクリル樹脂粒子A用の単官能アクリルモノマーの重量分率をW3A、多官能アクリルモノマーの重量分率をW4Aとし、W3A+W4A=1であり、架橋アクリル樹脂粒子B用の単官能アクリルモノマーの重量分率をW3B、多官能アクリルモノマーの重量分率をW4Bとし、W3B+W4B=1である)をそれぞれ満足し、
前記架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bが、下記の式(1)、(2)及び(3)
W5+W6=1 (1)
0.7≦W5<1 (2)
0<W6≦0.3 (3)
(但し、架橋アクリル樹脂粒子Aの重量分率をW5、架橋アクリル樹脂粒子Bの重量分率をW6と表す)
の配合比率を満たすことを特徴とする光拡散フィルムが提供される。
本発明の光拡散フィルムの一例を図1に示す。図1の光拡散フィルム1は、透明基材2上に光拡散層を備えている。また、光拡散層は、樹脂バインダー3と、二種類の架橋アクリル樹脂粒子(以下、二種類の粒子ともいう)4a及び4bとを含んでいる。この二種類の粒子は光拡散層中で、粒子未配合の光拡散層よりも光拡散性を向上させる。
上記二種類の粒子は、単官能アクリルモノマーと多官能アクリルモノマーとを含むモノマー混合物から得られる。
架橋アクリル樹脂粒子Bは、単官能アクリルモノマーの重量分率をW3B、多官能アクリルモノマーの重量分率をW4Bとした場合、両モノマーの重量を1(W3B+W4B=1)とした時の重量分率の範囲としては0<W4B≦0.05である。多官能アクリルモノマーの重量分率が0である時、架橋アクリル樹脂粒子Bが溶剤に溶解して、光拡散剤としての機能が維持できないことがある。また、重量分率が0.05より多い時、架橋が低い時ほどの輝度が得られないことがある。
W5+W6=1 (1)
0.7≦W5<1 (2)
0<W6≦0.3 (3)
(但し、架橋アクリル樹脂粒子Aの重量分率をW5、架橋アクリル樹脂粒子Bの重量分率をW6と表す)
の配合比率を満たす。
架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bが、下記の式(7)及び(8)
5μm≦γa≦40μm (7)
5μm≦γb≦70μm (8)
(但し、架橋アクリル樹脂粒子Aの平均粒子径をγa、架橋アクリル樹脂粒子Bの平均粒子径をγbと表す)
を満たす平均粒子径を有することが好ましい。
架橋アクリル樹脂粒子Aの平均粒子径γaの下限としては、8μmがより好ましく、上限としては20μmがより好ましく、10μmが更に好ましい。架橋アクリル樹脂粒子Bの平均粒子径γbの下限としては、10μmがより好ましく、上限としては50μmがより好ましく、20μmが更に好ましい。
また、単官能及び多官能アクリルモノマーと共重合可能な他のモノマーを使用してもよい。
二種類の粒子は、乳化重合、懸濁重合、シード重合等の公知の方法により製造できる。この内、水性媒体下での懸濁重合が好ましい。
アソビスバレロニトリル、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,3−ジメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,3,3−トリメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−イソプロピルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、(2−カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリン酸)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系開始剤が挙げられる。
重合開始剤は、単官能アクリルモノマーと多官能アクリルモノマーの合計100重量部に対して、0.01〜10重量部用いるのが好ましく、更に好ましくは0.1〜5重量部である。重合開始剤が0.01重量部未満では、重合開始の機能を果たし難く、また、10重量部を超えて用いる場合は、コスト的に不経済的であるため好ましくない。
上記単官能アクリルモノマーと多官能アクリルモノマーと、任意に重合開始剤とその他の成分は、公知の方法により均一に混合されてモノマー組成物とされる。
また、水系での乳化粒子の発生を抑えるために、亜硝酸塩類、亜硫酸塩類、ハイドロキノン類、アスコルビン酸類、水溶性ビタミンB類、クエン酸、ポリフェノール類等の水溶性の重合禁止剤を用いてもよい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイドや、リン酸エステル系又は亜リン酸エステル系界面活性剤が挙げられる。
モノマー組成物の分散方法として、例えば、水性媒体中にモノマー組成物を直接添加し、プロペラ翼等の攪拌力によりモノマー滴として水性媒体に分散させる方法、ローターとステーターから構成される高せん断力を利用する分散機であるホモミキサー、もしくは超音波分散機等を用いて分散させる方法等が挙げられる。
懸濁重合において、重合温度は30〜100℃程度にするのが好ましく、更に好ましくは、40〜80℃程度である。そしてこの重合温度を保持する時間としては、0.1〜20時間程度が好ましい。
なお、本明細書において、透明には、半透明も含まれる。また、透明とは、所望する波長の光に対して透明であることを意味し、必ずしも全波長の光に対して透明であることを要さない。
なお、光拡散フィルム中で、拡散される光の波長は、可視光領域、赤外領域、紫外領域のいずれであってもよい。少なくとも可視光領域を含むことが好ましい。
液晶表示パネルは、一対の基板(11、12)間に液晶層13が挟まれた構成を有している。基板の液晶層側には、電極(14、15)及び、電極を覆う配向膜(16、17)を備えている。ここで、電極には、薄膜トランジスタが含まれていてもよい。更に、液晶表示パネルは、偏光シート、反射防止シート等を備えていてもよい。
光拡散板の液晶パネル側の発光面には、プリズムシート等が配置されていてもよい。また、光源の裏面には、反射シートが配置されていてもよい。
(平均粒子径)
孔径50〜280μmの細孔に電解質溶液を満たし、電解質溶液を粒子が通過する際の電解質溶液の導電率変化から体積を求め、平均粒子径を計算する。具体的には、測定した平均粒子径は、ベックマンコールター社製のコールターマルチザイザーIIによって測定した体積平均粒子径である。なお、測定に際してはCoulter Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って、測定する粒子の粒子径に適合したアパチャーを用いてキャリブレーションを行い測定する。
全光線透過率はJISK7361によって測定される。具体的には、日本電色工業社製NHD−2000を使用して測定する。ヘイズはJISK7136により測定される。具体的には、日本電色工業社製NDH−2000を使用して測定する。
導光板の厚み4mmの横二方向に太さ4mmの冷陰極管を置き、更に導光板上に、幅6.5cm、長さ6.5cmに切り出した光拡散フィルムを置く。導光板の下には反射シート(東レ社製ルミラーE60L)を置き、導光板から30cm離れた位置に固定した輝度計(コニカミノルタ社製CS−100)により導光板を通過する光量(輝度)を測定する。
製造例1
内容積5Lのオートクレーブに、水2700g、懸濁安定剤として第3リン酸カルシウム87g及びドデシルスルホン酸ナトリウム0.83gを仕込んだ。この仕込物に、メタアクリル酸メチル900gと1,10−デカンジオールジメタクリレート1.8gに開始剤としてアゾビスバレロニトリル2.0g及び過酸化ベンゾイル2.0gを加えた混合物を添加した。これを高速攪拌機(TKホモミキサー)により高速で攪拌を行い、微小液滴を形成した。これを50℃で5時間加熱攪拌することで重合させた。得られた粒子に塩酸を加え懸濁安定剤を分解した後、水により洗浄を行った。洗浄した後、遠心脱水により固体を得た。得られた固体を60℃で10時間真空乾燥を行い、平均粒子径8μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.54g使用すること以外は製造例1と同条件にして平均粒子径20μmの粒子を得た。
製造例3
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.83g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、PEG♯600ジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステル14EG)1.8gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径8μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.83g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン(三菱レイヨン社製:アクリエステルTMG)1.8gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径8μmの粒子を得た。
製造例5
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.83g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)1.8gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径8μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.41g、メタアクリル酸メチル630gを使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)270gを使用し、高速攪拌を行わないこと以外は製造例1と同条件にして平均粒子径70μmの粒子を得た。
内容積5Lのオートクレーブに、水2700g、懸濁安定剤として第3リン酸カルシウム87g及びオレイル硫酸ナトリウム2.6gを仕込んだ。この仕込物に、メタアクリル酸メチル1300gに、開始剤としてアゾビスバレロニトリル2.0g及び過酸化ベンゾイル2.0gを加えた混合物を添加した。この後、製造例1と同様にして平均粒子径8μmの粒子(非架橋粒子)を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.54g、メタアクリル酸メチルを630g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)270gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径20μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.83g、メタアクリル酸メチルを855g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)45gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径8μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.83g、メタアクリル酸メチルを630g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)270gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径8μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.41g、メタアクリル酸メチルを630g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)270gを使用し、高速攪拌を行わないこと以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径50μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.41g、メタアクリル酸メチルを720g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)180gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径30μmの粒子を得た。
ドデシルスルホン酸ナトリウムを0.54g、メタアクリル酸メチルを855g使用し、1,10−デカンジオールジメタクリレートに代えて、エチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン社製:ライトエステルEG)45gを使用すること以外は、製造例1と同条件にして平均粒子径20μmの粒子を得た。
下記表1に製造例1〜13の多官能アクリルモノマー種及び使用量、得られた粒子の平均粒子径を示す。
実施例1
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)99重量部と、架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)1重量部と、アクリル系バインダー(商品名:三菱レイヨン社製:LR-102)140重量部とを混ぜた。そこにトルエンとメチルエチルケトンを1:1で混合した混合溶剤を260重量部添加し、これを遠心攪拌機により3分間攪拌した。この溶液を3時間放置した後、再び遠心攪拌機により3分間攪拌した。この後、得られた溶液をPETフィルム上に100μmコーターを用いて塗工した。得られたフィルムを70℃に保った乾燥機にて1時間乾燥を行ったことにより光拡散フィルムを得た。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例3
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を80重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を20重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例2)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例5
実施例1の架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例9)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例10)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例7
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例11)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例6)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例9
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例12)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例4)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例3)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例11
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例4)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例5)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
実施例13
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部を使用し、アクリル系バインダーとして、商品名:三菱レイヨン社製LR-102を70重量部使用し、溶剤を225重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を100重量部使用し、架橋アクリル樹脂粒子Bを使用しないこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
比較例2
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を50重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を50重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例7)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
比較例4
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例10)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用し、アクリル系バインダーとして商品名:三菱レイヨン社製LR-102)を700重量部使用し、溶剤を700重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム
比較例6
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例8)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用し、アクリル系バインダーとして商品名:三菱レイヨン社製LR-102を28重量部使用し、溶剤を180重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム
架橋アクリル樹脂粒子A(製造例13)を90重量部と架橋アクリル樹脂粒子B(製造例1)を10重量部使用したこと以外は実施例1と同条件で作製した光拡散フィルム。
表2に実施例及び比較例で使用した架橋アクリル樹脂粒子の使用量、平均粒子径及び多官能アクリルモノマー量、バインダー樹脂量をまとめて記載する。
架橋アクリル樹脂粒子Aのみを使用した光拡散フィルム(比較例1)、二種類の架橋アクリル樹脂粒子を同量使用した光拡散フィルム(比較例2)、架橋アクリル樹脂粒子Bに代えて非架橋アクリル樹脂粒子を使用した光拡散フィルム(比較例3)、同量の多官能アクリルモノマーから由来する架橋アクリル樹脂粒子A及びBを使用した光拡散フィルム(比較例4)、樹脂バインダー量が多い光拡散フィルム(比較例5)、樹脂バインダー量が少ない光拡散フィルム(比較例6)、多官能アクリルモノマーの量が少ない架橋アクリル樹脂粒子Aを使用した光拡散フィルム(比較例7)は、いずれも正面輝度が劣っていることがわかる。
2 透明基材
3 樹脂バインダー
4a、4b 架橋アクリル樹脂粒子
5 導光板
6 反射シート
7 光源
10 液晶表示パネル
11、12 基板
13 液晶層
14、15 電極
16、17 配向膜
Claims (2)
- 透明基材上に、アクリル樹脂粒子と樹脂バインダーとを含む光拡散層が形成されてなる光拡散フィルムであって、
前記樹脂バインダーが、前記アクリル樹脂粒子100重量部に対して、固形分換算で50〜400重量部使用され、
前記アクリル樹脂粒子が、単官能アクリルモノマーと多官能アクリルモノマーとを含むモノマー混合物から得られ、かつ多官能アクリルモノマー量の異なる架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bで構成され、
前記架橋アクリル樹脂粒子Aが、0.1≦W4A<0.5、
前記架橋アクリル樹脂粒子Bが、0<W4B≦0.05
(但し、架橋アクリル樹脂粒子A用の単官能アクリルモノマーの重量分率をW3A、多官能アクリルモノマーの重量分率をW4Aとし、W3A+W4A=1であり、架橋アクリル樹脂粒子B用の単官能アクリルモノマーの重量分率をW3B、多官能アクリルモノマーの重量分率をW4Bとし、W3B+W4B=1である)をそれぞれ満足し、
前記架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bが、下記の式(1)、(2)及び(3)
W5+W6=1 (1)
0.7≦W5<1 (2)
0<W6≦0.3 (3)
(但し、架橋アクリル樹脂粒子Aの重量分率をW5、架橋アクリル樹脂粒子Bの重量分率をW6と表す)
の配合比率を満たすことを特徴とする光拡散フィルム。 - 前記架橋アクリル樹脂粒子A及び架橋アクリル樹脂粒子Bが、下記の式(7)及び(8)
5μm≦γa≦40μm (7)
5μm≦γb≦70μm (8)
(但し、架橋アクリル樹脂粒子Aの平均粒子径をγa、架橋アクリル樹脂粒子Bの平均粒子径をγbと表す)
を満たす平均粒子径を有する請求項1に記載の光拡散フィルム。
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