JP2004226604A - 合成樹脂粒子、光拡散板、液晶表示装置用バックライトユニット及び液晶表示装置 - Google Patents

合成樹脂粒子、光拡散板、液晶表示装置用バックライトユニット及び液晶表示装置 Download PDF

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Kenzo Teramoto
健三 寺本
Yuji Noguchi
雄司 野口
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Abstract

【課題】本発明は、液晶表示装置の輝度を向上させて表示性能を向上させることができる光拡散板を形成するための合成樹脂粒子を提供する。
【解決手段】本発明の合成樹脂粒子は、透明な合成樹脂からなる基板中に分散させ或いは透明な合成樹脂からなるシート上に分散一体化させて光拡散板を構成するための合成樹脂粒子であって、上記合成樹脂粒子は、平均粒径が3〜30μmであって、平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光拡散板の製造に用いられる合成樹脂粒子、この合成樹脂粒子を用いて形成された光拡散板、並びに、この光拡散板を組み込んで構成された液晶表示装置用バックライトユニット及び液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、テレビやパソコンの表示装置として液晶表示装置が汎用されている。この液晶表示装置は、導光板と、この導光板の近傍に配設されて該導光板を照射する光源と、上記導光板の前方に順次配設される光拡散板及びプリズムシートと、このプリズムシートの前方に配設される液晶表示パネルとからなり、この液晶表示装置の品質の一つとして輝度が挙げられ、この輝度が高くなる程、優れた表示性能を有する。
【0003】
一方、光拡散板は、光源から照射された光を面光源とするための導光板を通過した光をさらに均一に拡散させるために使用されているが、この光拡散板を改良することによって液晶表示装置の輝度を向上させることが試みられている。
【0004】
このような試みとしては、特許文献1に記載したように、特定の平均粒径及び粒径分布のCV値を有する光拡散性樹脂粒子を用いることによって光拡散板の光拡散性能を向上させることが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載した光拡散性樹脂粒子を用いた光拡散板を組み込んで構成された液晶表示装置の輝度は必ずしも向上しているものではなく、光拡散板の更なる改良が望まれていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−234304号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、液晶表示装置の輝度を向上させて表示性能を向上させることができる光拡散板を形成するための合成樹脂粒子、この合成樹脂粒子を用いて形成された光拡散板、並びに、この光拡散板を組み込んで構成された液晶表示装置用バックライトユニット及び液晶表示装置を提供する。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明の合成樹脂粒子は、透明な合成樹脂からなる基板中に分散させ或いは透明な合成樹脂からなるシート上に分散一体化させて光拡散板を構成するための合成樹脂粒子であって、上記合成樹脂粒子は、平均粒径が3〜30μmであって、該平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とする。
【0009】
上記合成樹脂粒子の平均粒径は、小さいと、合成樹脂粒子を用いた光拡散板の光透過性が低下し、この光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下し、又、大きいと、合成樹脂粒子を用いた光拡散板の光拡散性が低下し、この光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下するので、3〜30μmに限定され、10〜20μmが好ましい。
【0010】
又、上記合成樹脂粒子は、合成樹脂粒子の平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ合成樹脂粒子の平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有している必要があり、35〜40重量%含有していることが好ましい。
【0011】
これは、上記粒径範囲内の合成樹脂粒子が少ないと、光拡散板の光拡散性及び光透過性が低下する一方、上記粒径範囲内の合成樹脂粒子が多いと、光拡散板の光透過性は向上するものの光拡散性が低下してしまって、結果として、液晶表示装置の輝度が低下するからである。
【0012】
又、上記合成樹脂粒子は、合成樹脂粒子の平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ合成樹脂粒子の平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有している必要があり、63〜75重量%含有していることが好ましい。
【0013】
これは、上記粒径範囲内の合成樹脂粒子が少ないと、光拡散板の光拡散性及び光透過性が低下する一方、上記粒径範囲内の合成樹脂粒子が多いと、光拡散板の光透過性は向上するものの光拡散性が低下してしまって、結果として、液晶表示装置の輝度が低下するからである。
【0014】
ここで、上記合成樹脂粒子の平均粒径は下記の要領で測定される。即ち、合成樹脂粒子の平均粒径及び粒径分布は、電気抵抗法によって測定されたものをいい、具体的には、アパチャー(細孔)の両側に電極が配設されたアパチャー・チューブを、測定対象となる合成樹脂粒子が電解液中に懸濁されてなる懸濁液中に浸漬した状態とする。
【0015】
そして、上記アパチャー・チューブの電極間に上記懸濁液を介して電流を流し、電極間の電気抵抗を測定する。懸濁液中の合成樹脂粒子が吸引されてアパチャーを通過する時に粒子体積に相当する電解液が置換されて、電極間の電気抵抗に変化が生じる。この電気抵抗の変化量は粒子の大きさに比例することから、上記電気抵抗の変化量を電圧パルスに変換して増幅、検出することによって粒子体積を算出することができ、この算出された粒子体積に相当する真球の直径を合成樹脂粒子の粒径とする。
【0016】
更に、合成樹脂粒子の平均粒径は、上記の如くして測定された各合成樹脂粒子の粒径の平均をとることにより算出することができ、即ち、本発明の合成樹脂粒子の平均粒径は体積平均粒径を意味する。
【0017】
又、合成樹脂粒子の粒径分布は、上記の如くして測定された各合成樹脂粒子の粒径に基づいて得ることができる。そして、この粒径分布から標準偏差を算出し、下記式(1)によって変動係数(CV値)を算出することができる。
変動係数(%)=100×標準偏差/平均粒径・・・式(1)
【0018】
なお、上記合成樹脂粒子の平均粒径及び粒径分布は、例えば、ベックマンコールター株式会社から商品名「コールターマルチサイザー II 」で市販されている測定装置を用いて測定することができる。
【0019】
又、上記合成樹脂粒子の変動係数(CV値)は、低いと、合成樹脂粒子を用いた光拡散板の光透過性が低下し、この光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下することがあり、又、高いと、光拡散板の光拡散性が低下して、この光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下することがあるので、15〜28%が好ましい。
【0020】
上記合成樹脂粒子を構成する合成樹脂としては、特に限定されないが、ビニル系単量体と多官能性モノマーとを共重合させてなるものが好ましい。このようなビニル系単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート;スチレン、α−メチルスチレン、エチルスチレン等のスチレン類等が挙げられ、これらは単独で用いられても併用されてもよい。
【0021】
又、多官能性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられ、これらは単独で用いられても併用されてもよい。
【0022】
そして、上記合成樹脂粒子の製造方法としては、従来から汎用されている製造方法が用いられ、例えば、乳化重合法、懸濁重合法、シード重合法、分散重合法等が挙げられる。
【0023】
上記乳化重合法、シード重合法及び分散重合法は、粒径の揃った(粒径分布の狭い)合成樹脂粒子が得られるが、このような場合には、異なる粒径分布を有する合成樹脂粒子同士を混合することによって、上記のような粒径分布を有する合成樹脂粒子を得ることができる。
【0024】
逆に、上記懸濁重合法は、粒径のばらついた(粒径分布の広い)合成樹脂粒子が得られるが、このような場合には、風力分級機や気流分級機等の分級装置を用いて分級することによって、上記のような粒径分布を有する合成樹脂粒子を得ることができる。
【0025】
次に、上記平均粒径及び粒径分布を有する合成樹脂粒子を用いた光拡散板について説明する。光拡散板Aは、図1に示したように、透明な合成樹脂からなる基板1中に上記平均粒径及び粒径分布を有する合成樹脂粒子、即ち、平均粒径が3〜30μmであって、合成樹脂粒子の平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ上記合成樹脂粒子の平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、上記合成樹脂粒子の平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ上記合成樹脂粒子の平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有している合成樹脂粒子2を分散させることによって形成される。
【0026】
基材1を構成する透明な合成樹脂としては、特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体或いは共重合体、上記アルキル(メタ)アクリレートとスチレンの共重合体等が挙げられる。なお、透明とは、無色透明の他に、有色透明、半透明の何れでもよい。
【0027】
透明な合成樹脂の光透過率は、低いと、光拡散板の光透過性が低下して光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下するので、80%以上が好ましく、90〜95%がより好ましい。なお、透明な合成樹脂の光透過率は、JIS K7105に基づいて測定された全光線透過率をいう。
【0028】
又、光拡散板A中における合成樹脂粒子2の含有量は、少ないと、光拡散性が低下して、光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下することがあり、又、多いと、光透過性が低下して、光拡散板を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下することがあるので、0.5〜20重量%が好ましく、1.0〜10重量%がより好ましい。
【0029】
そして、上記光拡散板Aの製造方法としては、例えば、基材を構成する透明な合成樹脂及び合成樹脂粒子を押出機に供給して押出したものをマスターバッチ化した後、このマスターバッチを押出機に供給して雌雄金型間に形成されたキャビティ内に射出して光拡散板を成形加工する光拡散板の製造方法が挙げられる。
【0030】
又、光拡散板A’は、図2に示したように、透明な合成樹脂からなるシート3上に合成樹脂粒子、即ち、平均粒径が3〜30μmであって、合成樹脂粒子の平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ上記合成樹脂粒子の平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、上記合成樹脂粒子の平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ上記合成樹脂粒子の平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有している合成樹脂粒子4を分散一体化させることによっても形成することができる。なお、シートを構成する合成樹脂は、上記基材1を構成する合成樹脂と同様であるので、その説明を省略する。
【0031】
具体的には、上記光拡散板A’は、透明な合成樹脂からなるシート3上に、上記のような特定の平均粒径及び粒径分布を有する合成樹脂粒子4を透明なバインダ樹脂5によって分散一体化させることにより形成されている。なお、バインダ樹脂5における「透明」とは、無色透明の他、有色透明、半透明の何れであってもい。
【0032】
又、上記バインダ樹脂5としては、透明で且つシート3上に合成樹脂粒子4を分散一体化させることができれば、特に限定されず、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ニトロセルロース等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。なお、上記バインダ樹脂には硬化剤、分散剤、染料等を添加してもよい。
【0033】
そして、上記バインダ樹脂5の光透過率は、低いと、光拡散板A’の光透過性が低下して、光拡散板A’を組み込んだ液晶表示装置の輝度が低下するので、80%以上が好ましく、90〜95%がより好ましい。なお、バインダ樹脂5の光透過率は、JIS K7105に基づいて測定された全光線透過率をいう。
【0034】
上記合成樹脂粒子4は、バインダ樹脂5によってシート3上に一体化されており、一部の合成樹脂粒子4は、透明なバインダ樹脂5の表面51から一部を突出させた状態となっている。又、合成樹脂粒子4におけるバインダ樹脂5の表面51から突出した部分は、バインダ樹脂5によって全面的に被覆されていても一部のみが被覆されていてもよい。なお、合成樹脂粒子4の全てがバインダ樹脂5中に完全に埋没した状態であってもよい。
【0035】
そして、上記シート3上におけるバインダ樹脂5に対する合成樹脂粒子4の割合は、少ないと、光拡散板の光拡散性が低下して、光拡散板を組み込んで構成される液晶表示装置の輝度が低下し、又、多いと、光拡散板の光透過性が低下して、光拡散板を組み込んで構成される液晶表示装置の輝度が低下するので、バインダ樹脂100重量部に対して5〜200重量部が好ましく、10〜150重量部がより好ましく、80〜120重量部が特に好ましい。
【0036】
更に、上記光拡散板A’の製造方法としては、例えば、1)バインダ樹脂を有機溶媒中に溶解させ且つ上記平均粒径及び粒径分布を有する合成樹脂粒子4を分散させてなるバインダ溶液を作製し、このバインダ溶液をシート3上に均一な厚みで塗布した後、バインダ溶液の有機溶媒を蒸発、除去して光拡散板を製造する光拡散板の製造方法や、2)熱硬化性単量体或いは光硬化性単量体中に、合成樹脂粒子4を分散させてなる単量体溶液を作製し、この単量体溶液をシート3上に均一な厚みで塗布した後、単量体溶液に熱を加え或いは光を照射して単量体溶液中の単量体を重合させて光拡散板を製造する光拡散板の製造方法が挙げられる。
【0037】
上記製造方法2)のように、熱硬化性単量体或いは光硬化性単量体を重合させてバインダ樹脂5を形成する場合、分子中に重合性不飽和結合若しくはエポキシ基を有するプレポリマー、分子中に重合性不飽和結合若しくはエポキシ基を有するオリゴマー及び/又は単量体を適量混合してなる組成物を用いることができる。
【0038】
そして、上記プレポリマー又はオリゴマーとしては、例えば、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの縮合物等の不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート等のアクリレート類が挙げられる。
【0039】
更に、上記単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステル、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート等の多官能性単量体等が挙げられる。
【0040】
続いて、上記光拡散板A、A’を組み込んだ液晶表示装置用バックライトユニットB及びこの液晶表示装置用バックライトユニットBを用いた液晶表示装置Cについて説明する。
【0041】
上記液晶表示装置用バックライトユニットBは、図3に示したように、導光板B1と、この導光板B1の近傍に配設されて導光板B1を照射する光源B2と、上記導光板B1の前方に配設されたプリズムシートB2とを備え、上記プリズムシートB3と上記導光板B1との間に上記光拡散板A(A’)を配設してなる。そして、この液晶表示装置用バックライトユニットBのプリズムシートB3の前方に液晶表示パネルC1を配設して液晶表示装置Cが構成される。
【0042】
上記光源B2は、上記導光板B1の一の端面に対向させて配設された光照射源である冷陰極管B21 と、導光板B1の後方に配設された反射板B22 とからなり、冷陰極管B21 から発せられた光は導光板B1の端面から導光板B1内に進入すると共に、導光板B1の後面から後方に放出された光は、反射板B22 によって反射されて再度、導光板B1の後面から導光板B1内に進入するように構成されている。
【0043】
なお、冷陰極管B21 を導光板B1の一の端面に対向させて配設する代わりに、導光板B1の後方に、導光板B1を後方から全面的に照射し得る光照射源を配設してもよい。この場合は、反射板B22 を配設する必要はない。
【0044】
上記導光板B1は、上記光源B2から照射された光を面光源とするために用いられ、導光板B1の後面にはドット印刷が施されて乱反射部(図示せず)が形成されており、冷陰極管B22 から照射されて導光板B1内に進入した光は乱反射部によって乱反射された上で導光板B1の前面から放出される。
【0045】
そして、導光板B1の前面から放出された光は、この導光板B1の前方に配設された上記光拡散板A(A’)内に進入して光拡散される。この光拡散板A(A’)は、上記の如き特定の平均粒径及び粒径分布を有する合成樹脂粒子を用いて形成されていることから、導光板B1の乱反射部のドットパターンを視認させることなく液晶表示装置の輝度を向上させることができる。
【0046】
このように光拡散板A(A’)によって光拡散された光は、該光拡散板A(A’)の前方に配設された一枚或いは複数枚のプリズムシートB3(図3では一枚)によって所定方向に集光された上で、プリズムシートB3の前方に配設された液晶表示パネルC1内に進入し、この液晶表示パネルC1内に入射した光によって液晶表示パネルC1に表示された映像を高い輝度でもって良好に視認することができる。
【0047】
ここで、上記プリズムシートB3は、前面に断面三角形状の多数の突条部が幅方向に畝状に並設されており、複数枚のプリズムシートB3を重ね合わせて用いる場合には、前後方向に隣接するプリズムシートB3、B3の突条部B31 、B31 同士が互いに直交した状態にプリズムシートB3、B3・・・を重ね合わせて用いる。
【0048】
又、上記液晶表示パネルC1で用いられる液晶モードとしては、ツイステッドネマチックタイプ(TN)、スーパーツイステッドネマチィックタイプ(STN)、ゲスト−ホストタイプ(GH)、相転移タイプ(PC)、高分子分散タイプ(PDLC)等の何れであってもよい。
【0049】
更に、液晶の駆動モードとしては、単純マトリックスタイプ、アクティブマトリックスタイプのどちらでもよく、アクティブマトリックスタイプの場合では、TFT、MIN等の駆動方式が採られる。
【0050】
【実施例】
(実施例1)
攪拌器及び温度計を備えた重合容器内に、ラウリル硫酸ナトリウム0.3重量部を溶解させた脱イオン水1400重量部を供給した後、難水溶性の第三リン酸カルシウム100重量部を分散させた。
【0051】
次に、メチルメタクリレート140重量部、スチレン40重量部及びジビニルベンゼン20重量部からなる重合性単量体に、過酸化ベンゾイル0.5重量部及びアゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を溶解させてなる混合液を作製した。
【0052】
そして、上記混合液を重合容器内に供給し、攪拌器により液滴径が8μmとなるように攪拌しつつ、重合容器内の液温が70℃となるように加熱して重合性単量体を5時間、懸濁重合した後、室温に冷却した。得られた懸濁液を濾過、洗浄、乾燥することによって合成樹脂粒子を得た。
【0053】
続いて、上記合成樹脂粒子を分級装置(日清エンジニアリング社製 商品名「ターボクラシファイアーTC−15N」)を用いて、粒径が5μm以下の合成樹脂粒子と粒径が11μm以上の合成樹脂粒子を排除して、目的とする合成樹脂粒子を得た。
【0054】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、8.3μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が7.5〜9.1μmの合成樹脂粒子の含有量は38.5重量%、粒径が6.6〜10.0μmの合成樹脂粒子の含有量は72.8重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、22.8%であった。
【0055】
次に、上記合成樹脂粒子を均一に2重量%含有させたメチルメタクリレート(住友化学社製 商品名「MG−5」、光透過率:92%)を押出機に供給して溶融、混練し、押出機から棒状に押出して、ペレット状の光拡散性樹脂組成物(マスターバッチ)を得た。
【0056】
そして、上記光拡散性樹脂組成物を再び、押出機に供給して溶融、混練した上で雌雄金型間に形成されたキャビティ内に射出して、縦100mm×横50mm×厚み2mmの板状の光拡散板を得た。
【0057】
(比較例1)
攪拌器及び温度計を備えた重合容器内に、脱イオン水3400重量部にノルマルオクチルメルカプタン5.6重量部を溶解させたものにメチルメタクリレート560重量部を添加してなる混合液を供給し、攪拌器により混合液を攪拌しつつ、窒素気流中で混合液の液温が70℃となるように加熱、維持した上で、重合容器内に過硫酸カリウム2.8重量部を供給して4時間重合反応を行い、平均粒径が0.5μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液(固形分:14.3重量%)を得た。
【0058】
次に、上記単分散ポリメチルメタクリレート分散液130重量部と脱イオン水3500重量部とを混合して混合溶液を作製し、この混合溶液を攪拌しながら、混合溶液の液温が70℃となるように加熱した後、この混合溶液に過硫酸カリウム1.9重量部を供給した。
【0059】
そして、上記混合溶液中にメチルメタクリレート380重量部を1時間かけて滴下し、混合溶液の液温を70℃に維持しつつ、5時間にわたって重合反応を行って、平均粒径が1.3μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液(固形分:10重量%)を作製した。
【0060】
一方、メチルメタクリレート148重量部、スチレン42重量部及びジビニルベンゼン21重量部を混合してなるものに2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.6重量部を添加してなる単量体混合液と、脱イオン水400重量部にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.6重量部を添加してなるイオン水とを混合したものを攪拌装置(特殊機化工業株式会社製 商品名「T.KホモミキサーMark2.5型」)に供給して8000rpmで10分間攪拌して乳化液を得た。
【0061】
得られた乳化液を上記平均粒径が1.3μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液7重量部に添加して室温にて2時間攪拌して混合分散液を作製し、この混合分散液に、分散安定剤としてポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「ゴーセノールGH−23」)の5重量%水溶液300重量部を添加した上で、混合分散液を55℃に加熱して8時間重合させた後、室温に冷却した。得られた混合分散液を濾過、洗浄、乾燥することによって合成樹脂粒子を得た。
【0062】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、8.7μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が7.8〜9.6μmの合成樹脂粒子の含有量は92.0重量%、粒径が7.0〜10.4μmの合成樹脂粒子の含有量は94.4重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、12.9%であった。
【0063】
次に、上記合成樹脂粒子を均一に2重量%含有させたメチルメタクリレート(住友化学社製 商品名「MG−5」、光透過率:92%)を押出機に供給して溶融、混練し、押出機から棒状に押出して、ペレット状の光拡散性樹脂組成物(マスターバッチ)を得た。
【0064】
そして、上記光拡散性樹脂組成物を再び、押出機に供給して溶融、混練した上で雌雄金型間に形成されたキャビティ内に射出して、縦100mm×横50mm×厚み2mmの板状の光拡散板を得た。
【0065】
(比較例2)
合成樹脂粒子を分級装置で分級しなかったこと以外は実施例1と同様にして光拡散板を得た。
【0066】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、8.1μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が7.3〜8.9μmの合成樹脂粒子の含有量は28.9重量%、粒径が6.5〜9.7μmの合成樹脂粒子の含有量は53.5重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、30.3%であった。
【0067】
(実施例2)
攪拌器及び温度計を備えた重合容器内に、ラウリル硫酸ナトリウム0.3重量部を溶解させた脱イオン水1400重量部を供給した後、複分解ピロリン酸マグネシウム30重量部を分散させた。
【0068】
次に、メチルメタクリレート270重量部及びエチレングリコールジメタクリレート30重量部からなる重合性単量体に、過酸化ベンゾイル0.5重量部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5重量部を溶解させてなる混合液を作製した。
【0069】
そして、上記混合液を重合容器内に供給して重合容器内を攪拌器により液滴径が15μmとなるように攪拌しつつ、重合容器内の液温が60℃となるように加熱して重合性単量体を5時間、懸濁重合した後、室温に冷却した。得られた懸濁液を濾過、洗浄、乾燥することによって合成樹脂粒子を得た。
【0070】
続いて、上記合成樹脂粒子を分級装置(日清エンジニアリング社製 商品名「ターボクラシファイアーTC−15N」)を用いて、粒径が10μm以下の合成樹脂粒子と粒径が20μm以上の合成樹脂粒子を排除して、目的とする合成樹脂粒子を得た。
【0071】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、16.0μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が14.4〜17.6μmの合成樹脂粒子の含有量は35.2重量%、粒径が12.8〜19.2μmの合成樹脂粒子の含有量は65.1重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、24.7%であった。
【0072】
次に、アクリル系バインダ樹脂(三菱レイヨン社製 商品名「BR−106」、光透過率:92%)3重量部を有機溶媒(トルエン:60重量%、酢酸エチル:30重量%、酢酸ブチル:10重量%)9重量部に溶解させ且つ上記合成樹脂粒子3重量部を分散させてなるバインダ溶液を作製した。
【0073】
そして、ポリエチレンテレフタレート(光透過率:85%)からなるシート上に上記バインダ溶液を厚み75μmでもって均一に塗布した後、60℃で3時間乾燥させて光拡散板を得た。
【0074】
なお、光拡散板を顕微鏡にて観察すると、シート上にアクリル系バインダ樹脂によって分散一体化された合成樹脂粒子は略単層状となっていると共に、一部の合成樹脂粒子は、その一部がアクリル系バインダ樹脂の表面から突出した状態となっていた。又、アクリル系バインダ樹脂の表面から突出した合成樹脂粒子部分は全てアクリル系バインダ樹脂によって全面的に被覆されていた。
【0075】
(比較例3)
攪拌器及び温度計を備えた重合容器内に、脱イオン水3400重量部にノルマルオクチルメルカプタン5.6重量部を溶解させたものにメチルメタクリレート560重量部を添加してなる混合液を供給し、攪拌器により混合液を攪拌しつつ、窒素気流中で重合溶液内の液温が70℃となるように加熱、維持した上で、重合容器内に過硫酸カリウム2.8重量部を供給して4時間重合反応を行い、平均粒径が0.5μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液(固形分:14.3重量%)を得た。
【0076】
次に、上記単分散ポリメチルメタクリレート分散液130重量部と脱イオン水3500重量部とを混合して混合溶液を作製し、この混合溶液を攪拌しながら、混合溶液の液温が70℃となるように加熱した後、この混合溶液に過硫酸カリウム1.9重量部を供給した。
【0077】
そして、上記混合溶液中にメチルメタクリレート380重量部を1時間かけて滴下し、液温70℃で5時間にわたって重合反応を行って、平均粒径が1.3μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液(固形分:10重量%)を作製した。
【0078】
一方、メチルメタクリレート150重量部に2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.6重量部を添加してなる第一単量体混合液と、脱イオン水400重量部にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.6重量部を添加してなるイオン水とを混合したものを攪拌装置(特殊機化工業株式会社製 商品名「T.KホモミキサーMark2.5型」)に供給して8000rpmで10分間攪拌して第一乳化液を得た。
【0079】
得られた第一乳化液を上記平均粒径が1.3μmの単分散ポリメチルメタクリレート分散液100重量部に添加して室温にて2時間攪拌して第一混合分散液を作製し、この第一混合分散液に、分散安定剤としてポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「ゴーセノールGH−23」)の5重量%水溶液300重量部を添加した上で、第一混合分散液を55℃に加熱して8時間重合させて重合分散液(平均粒径:3.0μm、固形分:29重量%)を得た。
【0080】
一方、メチルメタクリレート270重量部及びエチレングリコールジメタクリレート30重量部に2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.6重量部を添加してなる第二単量体混合液と、脱イオン水600重量部にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.4重量部を添加してなるイオン水とを混合したものを攪拌装置(特殊機化工業株式会社製 商品名「T.KホモミキサーMark2.5型」)に供給して8000rpmで10分間攪拌して第二乳化液を得た。
【0081】
得られた第二乳化液を上記重合分散液8重量部に添加して室温にて2時間攪拌して第二混合分散液を作製し、この第二混合分散液に、分散安定剤としてポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「ゴーセノールGH−23」)の5重量%水溶液300重量部を添加した上で、第二混合分散液を55℃に加熱して8時間重合させた後、冷却した。得られた第二混合分散液を濾過、洗浄、乾燥することによって合成樹脂粒子を得た。
【0082】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、15.3μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が13.8〜16.8μmの合成樹脂粒子の含有量は86.7重量%、粒径が12.2〜18.4μmの合成樹脂粒子の含有量は92.6重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、12.0%であった。
【0083】
次に、アクリル系バインダ樹脂(三菱レイヨン社製 商品名「BR−106」、光透過率:92%)3重量部を有機溶媒(トルエン:60重量%、酢酸エチル:30重量%、酢酸ブチル:10重量%)9重量部に溶解させ且つ上記合成樹脂粒子3重量部を分散させてなるバインダ溶液を作製した。
【0084】
そして、ポリエチレンテレフタレート(光透過率:85%)からなるシート上に上記バインダ溶液を厚み75μmでもって均一に塗布した後、60℃で3時間乾燥させて光拡散板を得た。
【0085】
なお、光拡散板を顕微鏡にて観察すると、シート上にアクリル系バインダ樹脂によって分散一体化された合成樹脂粒子は略単層状となっていると共に、一部の合成樹脂粒子は、その一部がアクリル系バインダ樹脂の表面から突出した状態となっていた。又、アクリル系バインダ樹脂の表面から突出した合成樹脂粒子部分は全てアクリル系バインダ樹脂によって全面的に被覆されていた。
【0086】
(比較例4)
合成樹脂粒子を分級装置で分級しなかったこと以外は実施例2と同様にして光拡散板を得た。
【0087】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、16.8μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が15.1〜18.5μmの合成樹脂粒子の含有量は24.3重量%、粒径が13.4〜20.2μmの合成樹脂粒子の含有量は43.6重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、35.4%であった。
【0088】
(比較例5)
攪拌器及び温度計を備えた重合容器内に、ラウリル硫酸ナトリウム0.2重量部を溶解させた脱イオン水1400重量部を供給した後、複分解ピロリン酸マグネシウム30重量部を分散させて分散液を作製した。
【0089】
次に、メチルメタクリレート450重量部及びエチレングリコールジメタクリレート50重量部からなる重合性単量体に、過酸化ベンゾイル1.5重量部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.5重量部を溶解させてなる混合液を作製した。
【0090】
そして、上記重合容器内の分散液に上記混合液を加えた上で重合容器内を攪拌器により液滴径が20μmとなるように攪拌して混合分散溶液を作製し、この混合分散溶液を直ちに高圧分散機(みずほ工業社製 商品名「マイクロフルイダイザー」)で処理して二次混合分散溶液を得た。
【0091】
続いて、二次混合分散溶液を攪拌器及び温度計を備えた別の重合容器内に供給し、重合容器内の二次混合分散溶液の液温が60℃となるように加熱して重合性単量体を5時間、懸濁重合した後、室温に冷却した。得られた懸濁液を濾過、洗浄、乾燥することによって合成樹脂粒子を得た。
【0092】
なお、合成樹脂粒子の平均粒径は、15.3μmであった。合成樹脂粒子中、粒径が13.8〜16.8μmの合成樹脂粒子の含有量は59.0重量%、粒径が12.2〜18.4μmの合成樹脂粒子の含有量は84.5重量%であった。合成樹脂粒子のCV値(変動係数)は、20.1%であった。
【0093】
次に、アクリル系バインダ樹脂(三菱レイヨン社製 商品名「BR−106」、光透過率:92%)3重量部を有機溶媒(トルエン:60重量%、酢酸エチル:30重量%、酢酸ブチル:10重量%)9重量部に溶解させ且つ上記合成樹脂粒子3重量部を分散させてなるバインダ溶液を作製した。
【0094】
そして、ポリエチレンテレフタレート(光透過率:85%)からなるシート上に上記バインダ溶液を厚み75μmでもって均一に塗布した後、60℃で3時間乾燥させて光拡散板を得た。
【0095】
なお、光拡散板を顕微鏡にて観察すると、シート上にアクリル系バインダ樹脂によって分散一体化された合成樹脂粒子は略単層状となっていると共に、一部の合成樹脂粒子は、その一部がアクリル系バインダ樹脂の表面から突出した状態となっていた。又、アクリル系バインダ樹脂の表面から突出した合成樹脂粒子部分は全てアクリル系バインダ樹脂によって全面的に被覆されていた。
【0096】
上記の如くして得られた光拡散板の光拡散性、光透過性及び正面輝度を下記に示した要領で測定し、その結果を表1に示した。
【0097】
(光拡散性)
光拡散板のヘイズをJIS K7105に基づいて測定し、ヘイズを光拡散性とした。
【0098】
(光透過性)
光拡散板の全光線透過率をJIS K7105に基づいて測定し、全光線透過率を光透過性とした。
【0099】
(正面輝度)
正面横長長方形状のアクリル系樹脂製導光板(縦:4.3cm×横:5.5cm)の一側端面に対向させた状態で冷陰極管を配設すると共に、導光板の後方に反射シートを配設した。更に、上記導光板の前面上に光拡散板を積層させると共に、光拡散板の前面に二枚のプリズムシート(住友スリーエム社製 商品名「BEFII」)を積層させて測定装置を作製した。なお、二枚のプリズムシートを、プリズムシート間において、その前面に畝状に形成された断面三角形状の突条部同士が互いに直交した状態に重ね合わせた。
【0100】
そして、冷陰極管から導光板の端面に光を照射すると共に、前側のプリズムシートの後面に対する法線方向であってプリズムシートの突条部の前端から6cm前方に離れた位置に輝度計を設置し、この輝度計によってプリズムシートの中央部の正面輝度を測定した。なお、導光板の正面輝度が750cd/cmとなるように冷陰極管の照射度を調整した。この導光板の正面輝度は、導光板の前面に対する法線方向であって導光板の前面から6cm前方に離れた位置に輝度計を設置し、この輝度計によって測定された導光板の中央部の正面輝度をいう。
【0101】
【表1】
Figure 2004226604
【0102】
【発明の効果】
本発明の合成樹脂粒子は、透明な合成樹脂からなる基板中に分散させ或いは透明な合成樹脂からなるシート上に分散一体化させて光拡散板を構成するための合成樹脂粒子であって、上記合成樹脂粒子は、平均粒径が3〜30μmであって、該平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とするので、この合成樹脂粒子を用いて形成された光拡散板を組み込んで構成された液晶表示装置は優れた輝度を有しており、液晶表示装置に表示された映像を良好に視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光拡散板を示した縦断面図である。
【図2】本発明の光拡散板を示した縦断面図である。
【図3】本発明の液晶表示装置を示した模式図である。
【符号の説明】
1 基材
2 合成樹脂粒子
3 シート
4 合成樹脂粒子
5 バインダ樹脂
A、A’ 光拡散板
B 液晶表示装置用バックライトユニット
B1 導光板
B2 光源
B21 冷陰極管
B22 反射板
B3 プリズムシート
C 液晶表示装置
C1 液晶表示パネル

Claims (5)

  1. 透明な合成樹脂からなる基板中に分散させ或いは透明な合成樹脂からなるシート上に分散一体化させて光拡散板を構成するための合成樹脂粒子であって、上記合成樹脂粒子は、平均粒径が3〜30μmであって、平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とする合成樹脂粒子。
  2. 透明な合成樹脂からなる基板中に合成樹脂粒子を分散させてなる光拡散板であって、上記合成樹脂粒子の平均粒径が3〜30μmであり、更に、上記合成樹脂粒子は、平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とする光拡散板。
  3. 透明な合成樹脂からなるシート上に合成樹脂粒子を分散一体化させてなる光拡散板であって、上記合成樹脂粒子の平均粒径が3〜30μmであり、更に、上記合成樹脂粒子は、平均粒径の0.9倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.1倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を33〜50重量%含有すると共に、平均粒径の0.8倍以上の粒径で且つ平均粒径の1.2倍以下の粒径を有する合成樹脂粒子を60〜80重量%含有していることを特徴とする光拡散板。
  4. 導光板と、この導光板の近傍に配設されて該導光板を照射する光源と、上記導光板の前方に配設されたプリズムシートとを備え、上記プリズムシートと上記導光板との間に、請求項2又は請求項3の光拡散板が配設されてなることを特徴とする液晶表示装置用バックライトユニット。
  5. 導光板と、この導光板の近傍に配設されて該導光板を照射する光源と、上記導光板の前方に配設されたプリズムシートと、このプリズムシートの前方に配設された液晶表示パネルとを備え、上記プリズムシートと上記導光板との間に、請求項2又は請求項3の光拡散板が配設されてなることを特徴とする液晶表示装置。
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