JP2013093205A - 導光板、バックライトユニットおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導光板1を、導光板基材2の少なくとも1つの面にドットパターン3を配置して構成する。ドットパターン3は、屈折率の異なる物質同士の界面を少なくとも一部に有する粒子であって、全体として粒子形状を有する導光板用粒子5とバインダ材6とを含むようにする。導光板用粒子5には、中空粒子、コアシェル粒子または異形粒子を用いる。そして、導光板1と光源を用いてバックライトユニットを構成し、このバックライトユニットを用いて液晶表示装置を構成する。
【選択図】図1
Description
透過型の液晶表示装置は、高輝度かつコントラスト比の高い表示品位の画像表示が可能であり、大型TV装置に好適な表示装置である。そして、近年では、スマートフォン等の携帯情報機器においてもディスプレイにおける表示品位の向上が強く求められており、透過型の液晶表示装置が盛んに利用されるようになっている。
そこで、導光板の出向面から出射する光の方向に十分な広がりを付与することができる光拡散反射部、ひいてはそうした特性を有する導光板が求められている。
そのパターンは、
屈折率の異なる物質同士の界面を少なくとも一部に有する粒子と、
その粒子間を繋ぐバインダ材とを用いて構成されることを特徴とする導光板に関する。
屈折率の異なる物質の一方が、第1の重合体を含むことが好ましい。
コア粒子は、第2の重合体を含み、
シェル層は、第3の重合体を含むことが好ましい。
(a1)芳香族ビニル系単量体単位を20質量%〜98質量%、
(a2)極性官能基含有単量体単位を0質量%〜40質量%、
(a3)多官能単量体単位を0質量%〜40質量%、および
(a4)その他の単量体単位を0質量%〜10質量%
(但し、(a1)+(a2)+(a3)+(a4)=100質量%)
を含むことが好ましい。
(b1)芳香族ビニル系単量体単位を0質量%〜90質量%、
(b2)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を10質量%〜100質量%、
(b3)多官能単量体単位を0質量%〜40質量%、および
(b4)その他の単量体単位を0質量%〜10質量%
(但し、(b1)+(b2)+(b3)+(b4)=100質量%)
を含むことが好ましい。
第1の粒子は、第4の重合体を含み、
第2の粒子は、第5の重合体を含むことが好ましい。
(m1)芳香族ビニル系単量体単位、および
(m3)その他の単量体単位
を含有することが好ましい。
(m2)極性官能基含有単量体単位
を含有することが好ましい。
その導光板の側面に配置された光源とを有することを特徴とするバックライトユニットに関する。
導光板1のドットパターン3は、ここに到達する光の進行方向を変え、導光板基材2内を全反射の状態で伝搬している光の反射角を全反射しないように角度を屈折させることのほか、導光板1の外部からドットパターン3の形成面を介して導光板基材2内に入射する光を、出向面4に対して垂直方向に進行するように屈折させる。
従来、こうした導光板のドットパターン形成用に使用される粒子は、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、ガラスビーズ等、各部の組成が実質的に等しい均一な物質からなり、実質的に均一な構造のものが使用されてきた。そして、それら粒子を用いたドットパターンを有する従来の導光板では、粒子とバインダ材との界面またはその粒子と空気との間に形成される界面を利用し、それら界面で光を屈折または反射させて、出向面から出射する光の方向に広がりを付与してきた。
以下、本実施の形態の導光板について、ドットパターンを構成する導光板用粒子の構造を含め、より詳細に説明する。
本実施の形態の導光板の有するドットパターンに含有される導光板用粒子の例として、中空粒子を挙げることができる。この中空粒子は、上述した屈折率の異なる物質の一方が、重合体を含む物質であり、他方の物質が、例えば、空気からなって、屈折率の異なる物質同士の界面を内部に有している。
この中空粒子の、第1の重合体を含む物質は、トルエン不溶分を40質量%以上含有する。
トルエン不溶分とは、中空粒子をトルエンに溶解させたときに、溶解せずに残存する分をいう。測定は、以下の方法により行う。
中空粒子約1gを採取して精密秤量し((w1)g)、100mLのトルエンに浸漬させ、80℃で6時間攪拌後、遠心分離器を用いて15000rpmで30分間遠心分離し、分離液の一部((v)mL)を採取後、蒸発乾燥固化させ、得られた残存固形分(トルエン可溶分(w2)g)を秤量し、下記式によりトルエン不溶分を算出する。
特定のモノマー(第1重合性モノマー)(α)を水性媒体中で乳化重合させて第1ポリマー粒子(i)の分散体を調製し、次いで、第1ポリマー粒子(i)の表層を特定の第2重合性モノマー(β)に由来する第2ポリマーと未反応の第2重合性モノマー(β)を含むシェル層で被覆させたコアシェル状のポリマー粒子(ii)の分散体を調製し、次いで、コアシェル状のポリマー粒子(ii)の分散体のpHを揮発性塩基によって7以上(25℃換算値)に調整し、コアシェル状のポリマー粒子(ii)を中和膨潤させて、架橋中空ポリマー粒子水分散体(iii)を調製する。この架橋中空ポリマー粒子水分散体(iii)を乾燥させることにより、重合体を含む物質と空気の、異なる物質からなる中空粒子を得る。
上述の第1ポリマー粒子(i)を調製した後に、第1ポリマー粒子(i)5質量部〜1000質量部の存在下で、第2重合性モノマー(β)100質量部を水性溶媒中で乳化重合させて、第1ポリマー粒子(i)の表層に第2重合性モノマー(β)に由来する第2ポリマーと未反応の第2重合性モノマー(β)を含むシェル層を被覆させたコアシェル状のポリマー粒子(ii)の分散体を調製する。
また、中空粒子の製造方法の詳細については、再公表WO2005/071014号パンフレットに記載された方法に従うことが望ましい。
本実施の形態の導光板のドットパターンは、導光板用粒子を含有して分散一体化させるとともに粒子間を繋いでドット状に形状を整えるためのバインダ材を含む。バインダ材としては、導光板用粒子である中空粒子とともに用いられて所望とする形状のドットパターンを形成できる樹脂を選択して使用することが好ましい。樹脂は、可視光線に対して高い透過性を有する透明なものが好ましい。尚、透明とは、無色透明の他に、有色透明、半透明が概念的に含まれるものであり、以下の記載においても同様である。
本実施の形態の導光板の有するドットパターンに含有される導光板用粒子の例として、コア粒子と、そのコア粒子の少なくとも一部を被覆するシェル層とを有するコアシェル粒子を挙げることができる。
このコアシェル粒子は、コア粒子が第2の重合体を含み、シェル層が第3の重合体を含んでおり、屈折率の異なる物質同士の界面を内部に有している。
尚、コア粒子に含有される重合体を第2の重合体と称し、シェル層に含有される重合体を第3の重合体と称して、上述した中空粒子を構成する物質に含有される重合体と区別する。
本実施の形態の導光板に用いるコアシェル粒子を構成するコア粒子は、上述のように、第2の重合体を含んで構成されるものである。そして、コア粒子は、第2の重合体からなることが好ましい。第2の重合体としては、具体的には、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系重合体や、アクリルエステル系重合体等を挙げることができる。
構成単位(a1)を構成するために用いられる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4−エチルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−エトキシスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、4−クロロ−3−メチルスチレン、1−ビニルナフタレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等を挙げることができる。これらの中でも、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル系単量体は、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
構成単位(a2)を構成するために用いられる極性官能基含有単量体は、その分子中に極性官能基を有する単量体である。この極性官能基としては、カルボキシル基、シアノ基、水酸基、グリシジル基、エステル基等を好適例として挙げることができる。これらの中でも、重合安定性に寄与するという観点から、カルボキシル基または水酸基を有する単量体が好ましい。尚、以下に例示する単量体は、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
構成単位(a3)を構成するために用いられる多官能単量体は、例えば、ジビニルベンゼンに代表される非共役ビニル化合物、あるいはトリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPMA)に代表される多価アクリレート化合物等の、少なくとも2個以上の共重合性二重結合を有するモノマーを好ましい例として挙げることができる。
第2の重合体は、上述した各種単量体と共重合可能なその他の単量体からなる単量体単位を含有していてもよい。この構成単位(a4)を構成するその他の単量体としては、例えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド等のN−メチロール化不飽和カルボン酸アミド類;2−ジメチルアミノエチルアクリルアミド等のアミノアルキル基含有アクリルアミド類;(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−エチレンビス(メタ)アクリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド等の不飽和カルボン酸のアミド類またはイミド類;N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等のN−モノアルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド類;2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル基含有(メタ)アクリレート類;2−(ジメチルアミノエトキシ)エチル(メタ)アクリレート等のアミノアルコキシアルキル基含有(メタ)アクリレート類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエステル等のハロゲン化ビニル化合物類;1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等の共役ジエン化合物類等を挙げることができる。
尚、これらの単量体は、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される、コアシェル粒子のシェル層は、上述のように、コア粒子の表面の少なくとも一部を被覆し、その厚みが0.1μm〜2.0μmの範囲であるシェル層である。シェル層は、第3の重合体を含んで構成される。特に、シェル層は、第3の重合体からなることが好ましい。こうしてシェル層を形成することにより、コアシェル粒子を含むドットパターンを備えた導光板において、出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができる。
尚、コア粒子が第2の重合体からなり、シェル層が第3の重合体からなる場合、(a)コア粒子および(b)シェル層の屈折率は、以下のように測定した値である。まず、第2の重合体および第2の重合体にそれぞれ含有される各単量体単位によって構成される各重合体を合成し、合成した各重合体をそれぞれ基材上に塗工し、70℃にて2分間乾燥させて、厚さ10μmのフィルムをそれぞれ形成する。その後、形成したフィルムの屈折率をアッベ屈折率計にて測定する。測定される上記各重合体の屈折率(フィルムの屈折率)を用い、各単量体単位を構成する各単量体の、第2の重合体および第3の重合体中のそれぞれの混合比率から算出する。
本実施の形態の導光板に用いるコアシェル粒子は、例えば、コア粒子をシードポリマー粒子とし、シェル層をシード重合により形成することができる。具体的には、特開2008−209855号公報に記載された方法に従って製造することができる。
本実施の形態の導光板のドットパターンは、導光板用粒子を含有して分散一体化させるとともに粒子間を繋いでドット状に形状を整えるためのバインダ材を含む。バインダ材としては、導光板用粒子であるコアシェル粒子とともに用いられて所望とする特性と形状のドットパターンを形成できる樹脂を使用することが好ましい。
本実施の形態の導光板の有するドットパターンに含有される導光板用粒子の例として、第1の粒子と、その第1の粒子の表面の少なくとも一部に配置された第2の粒子とを有する異形粒子を挙げることができる。
この異形粒子は、数平均粒子径が、0.3μm〜8μmであることが好ましい。そして、この異形粒子は、コア粒子が、第4の重合体を含み、シェル層が、第5の重合体を含んでおり、屈折率の異なる物質同士の界面を内部に有している。
尚、第1の粒子に含有される重合体を第4の重合体と称し、第2の粒子に含有される重合体を第5の重合体と称して、上述した中空粒子を構成する物質に含有される重合体やコアシェル粒子を構成する重合体と区別する。
このような異形粒子は、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与を可能とする。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子を構成する第1の粒子は、第4の重合体を含んで構成される。特に、第1の粒子は、第4の重合体からなることが好ましい。この第4の重合体は、水溶解度が10−2質量%以下の有機化合物を含有する油溶性重合開始剤を吸収可能なシードポリマー粒子であることが好ましい。具体的には、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体等の芳香族ビニル化合物系粒子であることが好ましい。
本実施の形態の導光板に用いる異形粒子を構成する第2の粒子は、上述した第1の粒子の表面の少なくとも一部に配置され、第5の重合体を含有して構成される粒子である。特に、第2の粒子は、第5の重合体からなることが好ましい。
上述した第4の重合体および第5の重合体は共に、例えば、構成単位として、(m1)芳香族ビニル系単量体単位(以下、「構成単位(m1)」と言うことがある。)、および(m3)その他の単量体単位(以下、「構成単位(m3)」と言うことがある。)を含むものであることが好ましい。
構成単位(m1)を構成するために用いられる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4−エチルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−エトキシスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、4−クロロ−3−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1−ビニルナフタレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等を挙げることができる。中でも、スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル系単量体は、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
第4の重合体には、必要に応じて、前述の各種単量体と共重合可能なその他の単量体からなる単量体単位(構成単位(m3)とも言う。)が含まれていてもよい。この構成単位(m3)を構成するその他の単量体としては、例えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド等のN−メチロール化不飽和カルボン酸アミド類;2−ジメチルアミノエチルアクリルアミド等のアミノアルキル基含有アクリルアミド類;(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−エチレンビス(メタ)アクリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド等の不飽和カルボン酸のアミド類またはイミド類;N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等のN−モノアルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド類;2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル基含有(メタ)アクリレート類;2−(ジメチルアミノエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、等のアミノアルコキシアルキル基含有(メタ)アクリレート類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエステル等のハロゲン化ビニル化合物類;1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等の共役ジエン化合物類、
第4の重合体に含まれる構成単位(m1)の割合は、第4の重合体に含まれる全構成単位の合計を100質量%とした場合に、60質量%〜98質量%であることが好ましく、65質量%〜95質量%であることがより好ましく、70質量%〜90質量%であることがさらに好ましい。第4重合体に含まれる構成単位(m1)の割合が60質量%未満であると、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができなくなる場合がある。一方、98質量%を超えると、異形粒子の形成が困難になる傾向にある。
位の合計を100質量%とした場合に、0質量%〜40質量%であることが好ましく、0質量%〜30質量%であることがより好ましく、0質量%〜20質量%であることがさらに好ましい。第4の重合体に含まれる構成単位(m3)の割合が40質量%を超えると、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができなくなる場合がある。
本実施形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子において、第4の重合体には、上記の構成単位の他に、さらに(m2)極性官能基含有単量体単位(以下、「構成単位(m2)」と言うことがある。)が含まれているものであることが好ましく、構成単位(m2)が含まれると、重合安定性を良好に保ちやすい。極性官能基含有単量体とは、その分子中に極性官能基を有する単量体である。この極性官能基としては、例えば、カルボキシル基、シアノ基、水酸基、グリシジル基、エステル基等を好ましい例として挙げることができる。極性官能基含有単量体の具体例としては、(1)カルボキシル基含有単量体、(2)シアノ基含有単量体、(3)水酸基含有単量体、(4)グリシジル基含有単量体、(5)エステル基含有単量体等を挙げることができる。尚、これらの単量体は、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
(1)カルボキシル基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、へキサヒドロフタル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシエチル等のカルボキシル基含有不飽和単量体、その無水物類等を挙げることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸が好ましい。
(2)シアノ基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリロニトリル、クロトンニトリル、ケイ皮酸ニトリル等のシアン化ビニル系単量体;2−シアノエチル(メタ)アクリレート、2−シアノプロピル(メタ)アクリレート、3−シアノプロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらの中でも、(メタ)アクリロニトリルが好ましい。
(3)水酸基含有単量体としては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシ(シクロ)アルキルモノ(メタ)アクリレート類;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の置換ヒドロキシ(シクロ)アルキルモノ(メタ)アクリレート類等を挙げることができる。これらの中でも、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレートが好ましい。
(4)グリシジル基含有単量体としては、例えば、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジルメチルアクリレート、エポキシ化シクロヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらの中でも、グリシジル(メタ)アクリレートが好ましい。
(5)エステル基含有単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、(ターシャリー)ブチル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、p−メトキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらの中でも、メチル(メタ)アクリレート、(ターシャリー)ブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
第4の重合体に構成単位(m2)が含まれる場合、構成単位(m2)の割合は、構成単位(m1)、構成単位(m2)、および構成単位(m3)の合計を100質量%とした場合に、2質量%〜40質量%であることが好ましく、4質量%〜35質量%であることがより好ましく、8質量%〜30質量%であることがさらに好ましい。第4の重合体に含まれる構成単位(m2)の割合が上記の範囲内であることで、第1の粒子と第2の粒子とを非対称に分離させやすくなる。上記割合が2質量%未満であると、本実施形態において意図する形状の粒子が得られなくなる可能性がある。一方、40質量%を超えると、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができなくなる場合がある。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子は、第1の粒子と第2の粒子とを有し、この第2の粒子が、第1の粒子の表面の少なくとも一部に配置されているものである。また、第2の粒子は、第1の粒子の表面の少なくとも一部に突起状に配置されていることが好ましい。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子は、その長径の数平均値(L)と、短径の数平均値(D)との比の値((L)/(D))が、1.0〜2.0であることが好ましく、1.1〜1.9であることがより好ましく、1.2〜1.8であることがさらに好ましい。(L)/(D)の値が2.0を超えると、ドットパターン形成時に、バインダ材への分散性が低下し、ドットパターンにおける均一な機能の発揮が実現できなくなるおそれがある。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子は、第1の粒子の数平均粒子径(La)と、第2の粒子の数平均粒子径(Lb)との比の値((La)/(Lb))が、0.05〜20.0であることが好ましく、0.2〜18であることがより好ましく、0.4〜15であることがさらに好ましい。(La)/(Lb)の値が0.05未満であると、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができなくなる場合がある。一方、(La)/(Lb)の値が20.0を超えても、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることができなくなる場合がある。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子は、第1の粒子の屈折率(Ra)と、第2の粒子の屈折率(Rb)との比の値((Ra)/(Rb))が、0.7〜1.4であることが好ましく、0.8〜1.3であることがより好ましく、0.85〜1.25であることがさらに好ましい。(Ra)/(Rb)の値が0.7未満であると、異形粒子を得難くなる傾向にある。一方、(Ra)/(Rb)の値が1.4を超えても、異形粒子を得難くなる傾向にある。尚、屈折率は、下記の方法により測定した値である。
(1)測定対象となる粒子を80℃で24時間乾燥した後に破砕し、60メッシュ金網で濾過して試験サンプル(乾燥一次粒子)を調製する。(2)調製した乾燥一次粒子と、適当な屈折率の屈折率標準液(Cargille社製)を混合して、一次粒子分散液を調製する。(3)調製した一次粒子分散液を顕微鏡で観察し、一次粒子の輪郭部分が視認可能か否かを確認し、視認不可能な場合における屈折率標準液の屈折率、すなわち、視認することができなくなったときの屈折率標準液の屈折率を、その粒子の「屈折率」とした。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子の全表面積のうち、第1の粒子により形成される露出面と、第2の粒子により形成される露出面との割合(面積比=(a)/(b))は、5/95〜95/5であることが好ましく、10/90〜90/10であることがより好ましい。
第1の粒子と第2の粒子とのいずれか一方の上記割合が上記した範囲よりも少ない場合には、この異形粒子が「異形」であることによる効果が十分に得られない場合がある。尚、異形粒子の全表面積に占める第1の粒子と第2の粒子との露出面の割合は、例えば、電子顕微鏡写真から測定することができる。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子は、例えば、以下に示す方法に従って製造することができる。まず、第4の重合体からなる構成される第1の粒子は、水性媒体を用いた通常の乳化重合方法により得る。この「水性媒体」とは、水を主成分とする媒体を意味する。具体的には、この水性媒体中における水の含有率は、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。水と併用することのできる他の媒体としては、エステル類、ケトン類、フェノール類、アルコール類等の化合物を挙げることができる。例えば、コア粒子をシードポリマー粒子とし、シェル層をシード重合により形成することができる。
より具体的な製造方法については、再公表WO2008/123517号パンフレットに記載された方法に従うことが好ましい。
本実施の形態の導光板のドットパターンに含有される異形粒子としては、中空粒子を用いた別の実施形態の異形粒子とすることも可能である。別の実施形態の異形粒子は、重合体からなる中空粒子と、この中空粒子の表面の少なくとも一部に配置された、重合体からなる粒子とを有して構成される。その数平均粒子径は、0.4μm〜10μmであることが好ましい。このような別の実施形態の異形粒子は、本実施の形態の導光板のドットパターンに含有されて、導光板の出向面から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることが可能となる。
この異形粒子の別の実施形態としては、再公表WO2008/123517号パンフレットに記載された異形粒子を用いることができる。
本実施の形態の導光板のドットパターンは、導光板用粒子を含有して分散一体化させるとともに粒子間を繋いでドット状に形状を整えるためのバインダ材を含む。バインダ材としては、導光板用粒子である異形粒子とともに用いられて所望とする特性と形状のドットパターンを形成できる樹脂を使用することが好ましい。
本実施の形態の導光板は、上述したように、図1に示す構造を有する。すなわち、本実施の形態の導光板1は、導光板1を構成する導光板基材2の、出向面4と対向する面に、多数のパターンとして、多数のドットパターン3を配置して構成される。
導光板基材2には、上述した樹脂等の透明樹脂基板を切り出して表面研磨するか、または射出成形により所定形状にされたものを用いることができる。
また、導光板基材2は、バックライトユニットの光源が配置される端面部7から離れるにつれて基板厚が漸減する楔形状とすることも可能である。
導光板1におけるドットパターン3は、所定の均等な間隔を空けてドットパターン3のそれぞれが規則的に配置された構成とすることも可能であり、ランダムにドットパターン3のそれぞれを配置した構成とすることも可能である。導光板1の出向面4から出射する光の方向に対し、より効率的な広がりの付与をすることを考慮した場合、ランダムにドットパターン3のそれぞれを配置した構成とすることが好ましい。
一方、導光板1において、光源が配置される端面部7から離れるに従って、ドットパターン3の配置密度を高めることも可能である。こうすることにより、導光板1において、光源から離れた部分で、導光板1の出向面4から出射する光の量が低下するのを防ぐことができる。
また、ドットパターン3の各ドットを、光源が配置される端面部7から離れるに従って、大きくすることも可能である。こうすることにより、上述した、導光板1において、光源が配置される端面部7から離れるに従ってドットパターン3の配置密度を高める方法と同様の効果を得ることが可能となる。
また、パターンの印刷方法としては、凸版印刷、平板印刷、凹版印刷のいずれでもよく、具体的にはスクリーン印刷以外にも、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等を挙げることができる。
パターンのサイズについては、本発明の効果を発現できるものであればよく任意に設計することができるが、パターンの密度は、通常、光源から離れるに従って疎から密に変化している。
次に、上述した本実施の形態の導光板を用いて構成された本実施の形態のバックライトユニットについて図面を用いて説明する。
図9は、本実施の形態のバックライトユニットの構成を模式的に説明する断面図である。
本実施の形態のバックライトユニット31は、本実施の形態の導光板1と、この導光板1の側面に配置され端面部7に向けて光を照射する光源32と、導光板1のドットパターン3の形成面を覆う反射板33とを有して構成される。本実施の形態の導光板1は、上述したように、導光板1を構成する導光板基材2の、出向面4と対向する面に、多数のパターンとして、多数のドットパターン3を配置して構成される。
反射板33は、導光板1のドットパターン3の形成面を覆うように形成することができるが、さらに、導光板1の端面部7および出向面4を除いた面を覆うようにし、光の反射効率を向上させることも可能である。
本実施の形態の液晶表示装置は、上述した本実施の形態のバックライトユニットと、液晶パネルとを用いて構成される。
液晶パネル42は、好ましくは透明電極(図示されない)および配向膜(図示されない)を有する2枚の透明基板(図示されない)が、その周辺部を封止され、かつ間隙(セルギャップ)を介して対向し、基板の内表面およびシール剤により区画されたセルギャップ内に液晶(図示されない)が充填された構造を有する。
液晶としては、例えばネマティック液晶、スメクティック液晶を挙げることができるが、液晶パネル42の液晶モードが上記した液晶モードである場合には、ネマティック液晶が用いられる。
したがって、本実施の形態の液晶表示装置41は、高輝度で高い表示品位の画像を表示することができる。
(製造例1:中空粒子の製造)
初めにシード粒子の水性分散体を調製する。
容量2リットルの反応容器に、予め、媒体として水109.5部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名:F65)0.2部、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5部を投入した。その一方で、メタクリル酸メチル90部、メタクリル酸10部、分子量調整剤としてオクチルチオグリコール2.5部、乳化剤(花王(株)製、商品名:F65)0.1部および水40部を混合攪拌してモノマー混合物の水性分散体を調製した。このモノマー混合物の水性分散体の20%を前記反応容器に投入し、反応容器内の液を攪拌しながら温度75℃まで昇温して1時間重合反応を行い、その後温度を75℃に保ちながら残りのモノマー混合物の水性分散体を連続的に2時間かけて反応容器に添加し、さらに、2時間熟成を行い、固形分40%、粒子径0.2μm、重量平均分子量15000のシード粒子の水性分散体を得た。
容量2リットルの反応容器に、予め、媒体として水186部を投入し、これに上述のようにして調製したシード粒子の水性分散体を固形分で10部(水性分散体で25部)、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5部を投入した。その一方で、メタクリル酸メチル79.5部、メタクリル酸20部、ジビニルベンゼン0.5部(純度81%)、オクチルチオグリコール3部、乳化剤(花王(株)製、商品名:F65)0.1部および水40部を混合攪拌してモノマー混合物の水性分散体を調製した。次に、反応容器内の液を攪拌しながら温度80℃まで昇温、保持し、上記モノマー混合物の水性分散体を反応容器に連続的に3時間かけて投入した。その後、さらに2時間熟成を行ない、固形分31%、粒子径0.41μmの第1ポリマー粒子(i)の水性分散体を得た。
まず、単分散粒子を乳化重合によって製造する。具体的には、スチレン90部、メタクリル酸10部を水溶性開始剤として過硫酸カリウムを用いて乳化重合することにより、スチレンに由来する構造単位とメタクリル酸に由来する構造単位との組成比(質量比)が90:10である、平均粒子径1.0μmの単分散粒子を製造した。
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(商品名「パーブチル(登録商標)O」、日油(株)製)2部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1部、および水20部を撹拌して乳化後、超音波ホモジナイザーでさらに微粒子化し、水性分散体を得た。得られた水性分散体に、数平均粒子径1.0μmの単分散ポリスチレン粒子15部を添加し、16時間撹拌した。次いで、スチレン(ST)70部、ジビニルベンゼン(DVB)20部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)10部を加え、40℃で3時間ゆっくり撹拌して、モノマー成分(ST、DVB、およびHEMA)を単分散ポリスチレン粒子に吸収させた。その後、75℃に昇温して、3時間重合反応を行うことにより、第4の重合体からなる第1の粒子を含有するエマルジョンを得た。尚、第1の粒子の数平均粒子径は1.7μmであり、凝固物はほとんど発生しなかった。
m)=1.7/2.5であり、凝固物はほとんど発生しなかった。
(実施例1)
製造例1で得られた中空粒子の5部をシクロヘキサノン95部に超音波分散機を用いて分散し、中空粒子含有液状組成物を得た。中空粒子含有液状組成物の100部に樹脂としてポリメチルメタクリレートを5部混合して、樹脂含有する中空粒子含有液状組成物を得た。これを用い、表面の研磨された厚さ4mmの透明なアクリル樹脂製基材上にスクリーン印刷し、100℃で乾燥し、中空粒子を含有するドットパターンを備えた導光板を得た。
ジペンタエリストールペンタおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(商品名「アロニックス(登録商標)M402」、東亞合成(株)製)100部、および有機溶媒(トルエン/シクロヘキサノン=9/1)100部を混合して得られた混合液を調製した。得られた混合液に対して、製造例2で得られたコアシェル粒子を10部添加して分散させて、コアシェル粒子を含有する液状組成物を得た。
得られた液状組成物を用い、表面の研磨された厚さ4mmの透明なアクリル樹脂製基材上にスクリーン印刷した。次いで、乾燥の後、高圧水銀灯にて紫外線を500mJ/cm2で照射して硬化させることにより、コアシェル粒子を含有するドットパターンを備えた導光板を得た。
ポリメチルメタクリレート(商品名「パラペット(登録商標)HR−L」、(株)クラレ製、メルトインデックス:2g/10分)50部、およびメチルイソブチルケトン300部を混合して得られた混合液に対して、製造例3で得られた異形粒子50部を添加して分散させることにより、異形粒子含有液状組成物を得た。
(実施例4)
実施例1で得られた導光板を用い、中空粒子を含有するドットパターンの形成面側に、反射板として白色塗装したアルミニウム板を配置し、線光源としてCCFLを導光板の端面部の近傍に配置してバックライトユニットを構成した。
製造されたバックライトユニットでは、CCFLから出射された光が導光板の出向面から出射するとともに、出射光の方向に対し、より効率的に広がりの付与をすることができた。
実施例2で得られた導光板を用い、コアシェル粒子を含有するドットパターンの形成面側に、反射板として白色塗装したアルミニウム板を配置し、線光源としてCCFLを導光板の端面部の近傍に配置してバックライトユニットを構成した。
製造されたバックライトユニットでは、CCFLから出射された光が導光板の出向面から出射するとともに、出射光の方向に対し、より効率的に広がりの付与をすることができた。
実施例3で得られた導光板を用い、異形粒子を含有するドットパターンの形成面側に、反射板として白色塗装したアルミニウム板を配置し、線光源としてCCFLを導光板の端面部の近傍に配置してバックライトユニットを構成した。
製造されたバックライトユニットでは、CCFLから出射された光が導光板の出向面から出射するとともに、出射光の方向に対し、より効率的に広がりの付与をすることができた。
(実施例7)
実施例4で得られたバックライトユニットを用い、さらに導光板上にプリズムシート(山形スリーエム(株)製、商品名:BEF)と、光拡散板として光拡散物質のコーティングされたフィルムとを順次配置し、プリズムシートと光拡散板を備えたバックライトユニットを構成した。このバックライトユニットと公知の方法により製造されたIPSモードのカラー液晶パネルを組み合わせ、それらを筐体に収容して液晶表示装置を製造した。
製造された液晶表示装置では、バックライトユニットが、カラー液晶パネルを背面側から効率よく均一に照明することができ、高輝度で高い表示品位の画像を表示することができた。
実施例5で得られたバックライトユニットを用い、さらに導光板上にプリズムシート(山形スリーエム(株)製、商品名:BEF)と、光拡散板として光拡散物質のコーティングされたフィルムとを順次配置し、プリズムシートと光拡散板を備えたバックライトユニットを構成した。このバックライトユニットと公知の方法により製造されたIPSモードのカラー液晶パネルを組み合わせ、それらを筐体に収容して液晶表示装置を製造した。
製造された液晶表示装置では、バックライトユニットが、カラー液晶パネルを背面側から効率よく均一に照明することができ、高輝度で高い表示品位の画像を表示することができた。
実施例6で得られたバックライトユニットを用い、さらに導光板上にプリズムシート(山形スリーエム(株)製、商品名:BEF)と、光拡散板として光拡散物質のコーティングされたフィルムとを順次配置し、プリズムシートと光拡散板を備えたバックライトユニットを構成した。このバックライトユニットと公知の方法により製造されたIPSモードのカラー液晶パネルを組み合わせ、それらを筐体に収容して液晶表示装置を製造した。
製造された液晶表示装置では、バックライトユニットが、カラー液晶パネルを背面側から効率よく均一に照明することができ、高輝度で高い表示品位の画像を表示することができた。
2 導光板基材
3 ドットパターン
4 出向面
5 導光板用粒子
6 バインダ材
7 端面部
11 コアシェル粒子
12 コア粒子
13 シェル層
21a、21b、21c、21d、21e、21f 異形粒子
22a、22b、22c、22d、22e、22f 第1の粒子
23a、23b、23c、23d、23e、23f 第2の粒子
31、31’ バックライトユニット
32 光源
33 反射板
41 液晶表示装置
42 液晶パネル
43 光拡散板
44 プリズムシート
Claims (15)
- 導光板基材の少なくとも1つの面にパターンを配置した導光板であって、
前記パターンは、
屈折率の異なる物質同士の界面を少なくとも一部に有する粒子と、
前記粒子間を繋ぐバインダ材とを用いて構成されることを特徴とする導光板。 - 前記粒子は、中空粒子であって、
前記屈折率の異なる物質の一方が、第1の重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の導光板。 - 前記中空粒子は、粒子径が0.4μm〜5μmであることを特徴とする請求項2に記載の導光板。
- 前記第1の重合体を含む物質は、トルエン不溶分を40質量%以上含有することを特徴とする請求項2または3に記載の導光板。
- 前記粒子は、コア粒子と、該コア粒子の少なくとも一部を被覆するシェル層とを有するコアシェル粒子であって、
前記コア粒子は、第2の重合体を含み、
前記シェル層は、第3の重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の導光板。 - 前記コアシェル粒子は、粒子径が0.8μm〜10μmであることを特徴とする請求項5に記載の導光板。
- 前記第2の重合体に含まれる単量体単位の少なくとも1種が、前記第3の重合体に含まれる単量体単位と異なることを特徴とする請求項5または6に記載の導光板。
- 前記第2の重合体が、
(a1)芳香族ビニル系単量体単位を20質量%〜98質量%、
(a2)極性官能基含有単量体単位を0質量%〜40質量%、
(a3)多官能単量体単位を0質量%〜40質量%、および
(a4)その他の単量体単位を0質量%〜10質量%
(但し、(a1)+(a2)+(a3)+(a4)=100質量%)
を含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の導光板。 - 前記第3の重合体が、
(b1)芳香族ビニル系単量体単位を0質量%〜90質量%、
(b2)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を10質量%〜100質量%、
(b3)多官能単量体単位を0質量%〜40質量%、および
(b4)その他の単量体単位を0質量%〜10質量%
(但し、(b1)+(b2)+(b3)+(b4)=100質量%)
を含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の導光板。 - 前記粒子は、第1の粒子と、前記第1の粒子の表面の少なくとも一部に配置された第2の粒子とを有する、数平均粒子径が0.3μm〜8μmの異形粒子であって、
前記第1の粒子は、第4の重合体を含み、
前記第2の粒子は、第5の重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の導光板。 - 前記第1の粒子の数平均粒子径(La)と、前記第2の粒子の数平均粒子径(Lb)との比の値が、(La)/(Lb)=0.05〜20.0であることを特徴とする請求項10に記載の導光板。
- 前記第4の重合体および前記第5の重合体がともに、
(m1)芳香族ビニル系単量体単位、および
(m3)その他の単量体単位
を含有することを特徴とする請求項10または11に記載の導光板。 - 前記第4の重合体が、さらに
(m2)極性官能基含有単量体単位
を含有することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の導光板。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の導光板と、
前記導光板の側面に配置された光源とを有することを特徴とするバックライトユニット。 - 請求項14に記載のバックライトユニットを有することを特徴とする液晶表示装置。
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