JP2017143037A - 導光板用組成物及び導光板 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る導光板用組成物の一態様は、
光拡散粒子(A)と、
分散媒体(B)と、を含有し、
前記光拡散粒子(A)の長径(Rmax)と短径(Rmin)との比率(Rmax/Rmin)が1.01〜1.2の範囲にあることを特徴とする。
適用例1の導光板用組成物において、
前記分散媒体(B)として光重合性成分を含むことができる。
適用例1または適用例2の導光板用組成物において、
さらに、ラジカル捕捉剤(C)を含有することができる。
本発明に係る導光板の一態様は、
適用例1ないし適用例3のいずれか一例の導光板用組成物を用いて作製されたものであることを特徴とする。
本実施形態に係る導光板用組成物(以下、単に「組成物」ともいう。)は、導光板の光拡散部を形成するために用いられる組成物である。本実施形態に係る導光板用組成物は、光拡散粒子(A)と、分散媒体(B)とを含有する。以下、本実施形態に係る導光板用組成物に含まれ得る成分について詳細に説明する。
光拡散粒子(A)として、無機粒子や有機粒子を使用することができる。無機粒子としては、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、二酸化チタン粒子などを好ましく使用することができる。有機粒子としては、コアシェル型の有機粒子、中空状の有機粒子、球形ではない形状の異形有機粒子などを好ましく使用することができる。本発明に用いられる光拡散粒子(A)は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
CV値=(粒子径分布の標準偏差(σ)/数平均粒子径(Dn)) ・・・・(1)
の長径(Rmax)と判断し、像の端部と端部を結んだ直線のうち最も短い径dを光拡散粒子の短径(Rmin)と判断する。図5に示すように、透過型電子顕微鏡により撮影された一つの独立した光拡散粒子40cの像が3つ以上の一次粒子の凝集体である場合、像の端部と端部を結んだ直線のうち最も長い距離eを光拡散粒子の長径(Rmax)と判断し、像の端部と端部を結んだ直線のうち最も短い径fを光拡散粒子の短径(Rmin)と判断する。
に含まれる単量体単位とは異なっていることが好ましい。すなわち、この場合には、異形有機粒子を構成する単量体単位のうち少なくとも1種が、第1の光拡散粒子と第2の光拡散粒子のいずれか一方の光拡散粒子にのみ含まれていることになる。これにより、図6〜図11に示すように、第1の光拡散粒子と第2の光拡散粒子とを非対称に分離させることができる。
本実施形態に係る導光板用組成物は、分散媒体(B)を含有する。光硬化型の導光板用組成物を用いて光拡散部を作製する場合、分散媒体(B)としては、光重合性成分を用いることが好ましい。光重合性成分を用いることにより、後述する光拡散部の空隙の発生を抑制することができ、空隙の発生による乱反射をより抑制することができる。このような光重合性成分は、ビニル基等の光重合性官能基を有することが好ましく、光重合性単量体や感光性重合体を用いることが好ましい。このような成分としては、例えば国際公開第2005/071014号や特開2013−93205号公報に記載の化合物を適時使用することができる。
p−エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、m−ジビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、m−ジイソプロペニルベンゼン、p−ジイソプロペニルベンゼン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、1,1−ジフェニルエチレン、p−メトキシスチレン、N,N−ジメチル−p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノスチレン、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等が挙げられる。
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、[4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸モノエステル;
メトキシポリエチエングリコール、エトキシポリエチレングリコール、メトキシポリプロピレングリコール、エトキシポリプロピレングリコールなどのアルコキシポリアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸モノエステル類;フェノキシポリエチレングリコール、フェノキシポリプロピレングリコールなどのアリーロキシポリアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸モノエステル類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸ジエステル;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール(アルキレングリコール単位数は例えば2〜23)の(メタ)アクリル酸ジエステル、両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシブタジエン−アクリロニトリル共重合体、両末端ヒドロキシポリカプロラクトンなどの両末端に水酸基を有する重合体の(メタ)アクリル酸ジエステル;
グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールアルカン(アルカンの炭素数は例えば1〜3)、テトラメチロールアルカン(アルカンの炭素数は例えば1〜3)、
ペンタエリスリトールの如き3価以上の多価アルコールの(メタ)アクリル酸ジエステル、(メタ)アクリル酸トリエステル又は(メタ)アクリル酸テトラエステルなどの(メタ)アクリル酸オリゴエステル;
3価以上の多価アルコールのポリアルキレングリコール付加物の(メタ)アクリル酸トリエステル又は(メタ)アクリル酸テトラエステルなどの(メタ)アクリル酸オリゴエステル;等が挙げられる。
本実施形態に係る導光板用組成物は、ラジカル捕捉剤(C)を含有してもよい。ラジカル捕捉剤(C)を含有することで、導光板用組成物の貯蔵段階での光重合性成分の重合を効果的に防止できると共に、光拡散部の輝度ムラや色度ムラを抑制して導光板の面発光の均質性を向上させることができる。
度ムラや色度ムラを抑制して導光板の面発光の均質性をより向上させることが明らかになった。
本実施形態に係る導光板用組成物は、光重合開始剤を含有してもよい。特に分散媒体(B)が光重合性成分である場合には、光硬化性を高めるために、光重合開始剤を含有することが好ましい。
2013−93205号公報に記載の化合物などが挙げられる。
本実施形態に係る導光板用組成物は、上記の成分以外の成分、例えばイソチアゾリン系化合物、リン酸エステル、界面活性剤、水、バインダーなどを含有してもよい。
本実施形態に係る導光板用組成物にイソチアゾリン系化合物を添加することにより、イソチアゾリン系化合物が防腐剤として作用して、導光板用組成物を貯蔵した際に、細菌や黴などが増殖して異物が発生することを抑制することができる。
本実施形態に係る導光板用組成物にリン酸エステルを添加することにより、導光基板と光拡散部との密着性を高めることができる。また、導光板用組成物を硬化塗膜にしたときの、硬度、耐擦傷性及び耐摩耗性と低カールとのバランスを向上させることもできる。
本実施形態に係る導光板用組成物に界面活性剤を添加することにより、導光板用組成物の表面張力や導光基板の濡れ性を制御することができる。界面活性剤としては、特に限定されないが、シリコン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤が好ましい。
本実施形態に係る導光板用組成物に水を添加することにより、導光板用組成物の保存安定性が向上する場合がある。
であるため、水分吸着を抑制できる。したがって、導光板用組成物中の水分量を厳密に制御するためには、光拡散粒子(A)は有機粒子であることが好ましい。
本実施形態に係る導光板用組成物にバインダーを添加することにより、導光基板と光拡散部との密着性を向上させることができる。バインダーとしては、特に限定されないが、国際公開第2005/071014号や特開2013−93205号公報に記載のバインダーを使用することができる。
本実施形態に係る導光板は、上述の導光板用組成物を用いて作製されたものであることを特徴とする。具体的には、表面粗さRa<1nmの導光基板に上述の導光板用組成物を塗布または印刷して光拡散部を作製する。
導光板1は、導光基板11を備える。導光基板11の表面粗さRaは、出射面S1及び出射面S2からの光取り出し効率を考慮すると、Ra<1nmであれば十分であり、Ra<0.5nmであることが好ましい。また、後述する光拡散部と導光基板の密着性等を考慮すると、Ra>0.1nmであることが好ましく、Ra>0.2nmであることがより
好ましい。
ガラス基板を構成するガラス組成としては、SiO2を40〜70質量%、Al2O3を2〜25質量%、B2O3を0〜20質量%、R2O(RはLi、Na、Kの一種又は二種以上)を0〜25質量%、MgOを0〜10質量%、CaOを0〜15質量%、SrOを0〜10質量%、BaOを0〜15質量%、ZnOを0〜10質量%、ZrO2を0〜10質量%を含有することが好ましい。
ガラス基板は、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウンドロー法、フロート法、ロールアウト法、リドロー法等で作製することができる。なお、フロート法では、成形時にガラスリボンの表裏面の温度差、組成差が発生し易いが、成形時の温度制御を厳密に行うと、その温度差、組成差を低減することができる。オーバーフローダウンドロー法では、成形時にガラスリボンの表裏面の温度差、組成差が生じ難いと共に、未研磨で表面品位が良好なガラス基板を成形し易くなる。
本実施形態に係る導光板1は、光拡散粒子(A)を含有する光拡散部12を備える。光拡散粒子(A)の数平均粒子径Dn(nm)は、導光基板11の表面粗さRa(nm)に対して200<Dn/Ra<5000の関係にあることが好ましく、300<Dn/Ra
<4000であることがより好ましい。Dn/Raの値が前記範囲であると、導光基板11と光拡散部12の界面に空隙が混入することを抑制することができ、光取り出し効率を向上させて均質な面発光を実現することができると考えられる。
光源3は、図1及び図2に示すように、端面S31やS32の側方に配置される。光源3は、冷陰極蛍光ランプ(CCFL)等の線状光源であってもよいが、LED等の点状光源であることが好ましい。この場合、図2に示すように、導光板11の例えば矩形の出射面S2を構成する4辺のうち互いに対向する2辺に沿って複数の点状光源が配列されるようにして光拡散部12と光源3とを組み合わせることが好ましい。
図1に示すように、透過型画像表示部30は、導光板1の出射面S1側において導光板1と対向配置されており、出射面S1から射出された光が透過型画像表示部30を照明している。透過型画像表示部30は、例えば、液晶セルを有する液晶表示部等を用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例、比較例中の「部」および「%」は、特に断らない限り質量
基準である。
3.1.1.中空粒子1の作製
容量2リットルの反応容器に、水194部、メタクリル酸メチル9部、メタクリル酸1部、分子量調整剤としてオクチルチオグリコレート0.92部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04部を投入した。その一方で、メタクリル酸メチル71部、メタクリル酸19部、オクチルチオグリコレート0.5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部及び水45部を混合攪拌してモノマー混合物の水性分散体を調製した。
り、長径と短径との比率(Rmax/Rmin)が1.02であった。
容量2リットルの反応容器に、水569部、前記中空シード粒子Bの水分散体を固形分で100部(水分散体で324部)、スチレン20部、ジビニルベンゼン(m,p−混合物、純度81%)80部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4部を投入した。前記反応容器を撹拌しながら40℃で3時間保持した後、70℃まで加熱し、重合開始剤として過硫酸ナトリウムの5%水溶液6部を投入した。温度70℃を保持しつつ撹拌を続け、70℃到達後3時間後に過硫酸ナトリウムの5%水溶液2部を投入し、さらに1時間撹拌熟成した。その後、反応容器を40℃まで冷却し、内容物を目開き50μmのナイロン製メッシュを用いて濾過し、さらに濾過精度10μmのポリプロピレン製カートリッジフィルターを用いて加圧濾過を行い、中空粒子2の水性分散体(固形分20.5%)を得た。得られた水性分散体を、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)によって乾燥し、粒子径0.560μm、内孔径0.260μm、容積空孔率10%の単一の空孔を有する球状の中空粒子2を得た。
容量2リットルの反応容器に、水143部、前記シード粒子Aの水性分散体を固形分で10部(水性分散体で34部)、80%アクリル酸水溶液1.2部を投入した。その一方で、スチレン78部、80%アクリル酸水溶液1.3部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部及び水46.7部を混合攪拌してモノマー混合物の水性分散体を調製した。
容量2リットルの反応容器に、水947部、前記シード粒子Aの水性分散体を固形分で1.6部(水性分散体で5.5部)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を投入し、撹拌しながら温度85℃に加熱し、重合開始剤として3%過硫酸カリウム水溶液10部を投入した。温度を85℃に保ちつつ、スチレン80部とジビニルベンゼン(m,p−混合物、純度81%)20部からなるモノマー混合物を連続的に3時間かけて投入し
た。その後2時間の熟成を行った後、反応容器を40℃まで冷却し、内容物を目開き50μmのナイロン製メッシュを用いて濾過し、さらに濾過精度10μmのポリプロピレン製カートリッジフィルターを用いて加圧濾過を行い、密実粒子1の水性分散体(固形分10.0%)を得た。得られた水性分散体を、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)によって乾燥し、粒子径0.813μmの密実粒子1を得た。
容量2リットルの反応容器に、水963.4部、前記シード粒子Aの水性分散体を固形分で10部(水性分散体で34.1部)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を投入し、撹拌しながら温度85℃に加熱し、重合開始剤として3%過硫酸カリウム水溶液10部を投入した。温度を85℃に保ちつつ、スチレン96部、メタクリル酸3部、オクチルチオグリコレート1部からなるモノマー混合物を連続的に3時間かけて投入した。その後2時間の熟成を行った後、反応容器を40℃まで冷却し、内容物を目開き50μmのナイロン製メッシュを用いて濾過し、さらに濾過精度10μmのポリプロピレン製カートリッジフィルターを用いて加圧濾過を行い、粒子径0.460μmのシード粒子Cの水性分散体(固形分10.0%)を得た。
ビス(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド(商品名「パーロイル(登録商標)355」、日油(株)製、水溶解度:0.01%)2部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、及び水17.9部を撹拌して乳化後、超音波ホモジナイザー((株)エスエムテー製)でさらに微粒子化し、重合開始剤の水性分散体を得た。作製した重合開始剤の水性分散体に、コア粒子として前記密実粒子1の水性分散体を固形分で15部(水性分散体で150部)添加し、16時間撹拌した。その後、水680部、メタクリル酸メチル90部、エチレングリコールジメタクリラート10部、BASF社製ジョンクリル(登録商標)62の10%水溶液50部を加えて温度を40℃に保ちつつ3時間撹拌し、さらに温度を80℃に保ちつつ3時間撹拌することにより、前記密実粒子1の表面がポリマー被覆されたコアシェル粒子を合成した。その後、反応容器を40℃まで冷却し、内容物を目開き50μmのナイロン製メッシュを用いて濾過し、さらに濾過精度10
μmのポリプロピレン製カートリッジフィルターを用いて加圧濾過を行い、コアシェル粒子の水性分散体(固形分12.2%)を得た。得られた水性分散体を、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)によって乾燥し、粒子径1.54μmのコアシェル粒子を得た。
容量2リットルの反応容器に、水947部、前記シード粒子Aの水性分散体を固形分で1.6部(水性分散体で5.5部)、スチレン80部、ジビニルベンゼン(m,p−混合物、純度81%)15部、2−ヒドロキシエチルメタクリラート5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を投入し、撹拌しながら温度85℃に加熱し、重合開始剤として3%過硫酸カリウム水溶液10部を投入した。温度を85℃に保ちつつ6時間の熟成を行うことにより、粒径0.809μmの第1重合体粒子の水性分散体(固形分10.0%)を得た。
和光純薬工業株式会社より購入した炭酸カルシウムをメノウ乳鉢で粉砕し、さらに水篩による分級を行った後、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)を使用して乾燥することによって、表1に記載の粒子長径/短径比を有する光拡散粒子を作製した。
和光純薬工業株式会社より購入した硫酸バリウムをメノウ乳鉢で粉砕し、さらに水篩による分級を行った後、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)を使用して乾燥することによって、表1に記載の粒子長径/短径比を有する光拡散粒子を作製した。
和光純薬工業株式会社より購入した硫酸バリウムを磁器乳鉢で粉砕し、さらに水篩による分級を行った後、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)を使用して乾燥することによって、表1に記載の粒子長径/短径比を有する光拡散粒子を作製した。
和光純薬工業株式会社より購入した二酸化チタンをメノウ乳鉢で粉砕し、さらに水篩による分級を行った後、日本ビュッヒ社製ミニスプレードライヤーB−290型を用いて噴霧乾燥法(温度110〜220℃)を使用して乾燥することによって、表1に記載の粒子長径/短径比を有する光拡散粒子を作製した。
上記で作製した中空粒子1 20質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(商品名「CN104」、アルケマ(株)製)33.1質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(商品名「ニューフロンティアPGA」、第一工業製薬(株)製)40.1質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(商品名「KAYAMER PM−2」、日本化薬(株)製、)0.4質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名「イルガキュア184」、BASFジャパン(株)製)6.3質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.08質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.04質量部を混合し、さらに組成分中の水分が0.4質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用して混練し、光拡散粒子(A)として中空粒子1を含有する導光板用組成物を調製した。
以下の条件に従い、ドットをスクリーン印刷した。ドット径は300μm、ドット膜厚15μm、ドットパターンはピッチ500〜2000μmのピッチグラデーション設計とした。
・導光基板の寸法:長さ(導光方向の長さ)718mm、幅413mm、厚み2mm
・塗工面:出射面(導光基板の表面)
・塗布手段:スクリーン印刷
・メッシュ:420メッシュ/インチ
・スキージ角度:50°
・スキージ速度:65mm/s
・スキージ圧:0.198kgf/cm2
・クリアランス:1.1mm
・ランプ:超高圧水銀ランプ(照射波長280nm以上500nm以下)
・照射量:550mJ/cm2(365nm)
(1)硬化性の評価
上記のようにして導光板用組成物を紫外線照射により硬化させた後、形成された光拡散部を触診し、タックが認識できる場合は硬化不良と判断して「×」、タックが認識できない場合は硬化性良好と判断して「○」と表中に表記した。
作製した導光板の両端部に白色LEDを線状に配置した光源を設置し、当該導光板の裏面側に白色拡散反射シート、表面側となる塗工面に光拡散フィルムを積層し、サイドライト式バックライトを作製した。当該サイドライト式バックライトを正面2m離れた位置から目視により観察し、全面で均一な輝度であり輝度ムラを認識することができず、非常に良好と判断できる場合は「◎」、わずかな輝度ムラが認められるが、厳密に均質の輝度が要求されない用途には使用可能と判断できる場合は「○」、明らかに輝度ムラが認められ、使用困難である場合には不良と判断して「×」と表中に表記した。
上記で調製した導光板用組成物を室温において遮光環境下で保存し、1カ月毎に導光板を前記方法により作製し、前記輝度ムラ評価及び色度ムラ評価を行うことにより、導光板用組成物の保存安定性を評価した。導光板の輝度ムラ及び色度ムラが調製直後の導光板用組成物を使用した場合と比較して同等の場合には「◎」、やや変化が見られるが導光板としての使用可否の判断に影響しない程度の場合は「○」、使用可否の判断が異なる場合には「×」と表中に表記した。
光拡散粒子(A)の種類を表1に記載の粒子とし、各材料の使用量を変更した以外は、実施例1と同様にして導光板用組成物を作製し、評価を行った。
上記で作製したコアシェル粒子10質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(アルケマ(株)製、商品名「CN104」)36.6質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」)44.4質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)0.44質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」)7.0質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.05質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.1質量部を混合し、さらに組成分中の水分が1.5質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用して混練することにより光拡散粒子(A)としてコアシェル粒子を含有する導光板用組成物を作製し、実施例1と同様にして評価を行った。
上記で作製した異形粒子30質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(アルケマ(株)製、商品名「CN104」)28.8質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」)34.8質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)0.35質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」)5.45質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.1質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.1質量部を混合し、さらに組成分中の水分が0.4質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用して混練することにより光拡散粒子(A)として異形粒子を含有する導光板用組成物を作製し、実施例1と同様にして評価を行った。
上記で作製した炭酸カルシウム粒子A9質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(アルケマ(株)製、商品名「CN104」)37.6質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」)45.6質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)0.45質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」)7.17質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.06質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.02質量部を混合し、さらに組成分中の水分が0.02質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用して混練することにより光拡散粒子(A)として炭酸カルシウム粒子Aを含有する導光板用組成物を作製し、実施例1と同様にして評価を行った。
上記で作製した硫酸バリウム粒子A9質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(アルケマ(株)製、商品名「CN104」)37.6質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」)45.6質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)0.45質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」)7.17質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.05質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.03質量部を混合し、さらに組成分中の水分が0.03質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用して混練することにより光拡散粒子(A)として硫酸バリウム粒子Aを含有する導光板用組成物を作製し、実施例1と同様にして評価を行った。
上記で作製した二酸化チタン粒子A9質量部、ビスフェノールAエポキシジアクリレート(アルケマ(株)製、商品名「CN104」)37.6質量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」)45.6質量部、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル(日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)0.45質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」)7.17質量部、ヒドロキノンモノメチルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.3質量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(和光純薬工業株式会社製)0.03質量部を混合し、さらに組成分中の水分が0.04質量部となるように調製した。さらに遊星式撹拌装置(倉敷紡績株式会社製、型式「KK−50S」)を使用
して混練することにより光拡散粒子(A)として二酸化チタン粒子Aを含有する導光板用組成物を作製し、実施例1と同様にして評価を行った。
光拡散粒子(A)を表1に記載の粒子に変更した以外は実施例1と同様にして導光板用組成物を作製し、評価を行った。
下表1に各実施例及び比較例に用いた導光板用組成物の組成、物性、並びに評価結果を示す。
分散媒体(B)
・B1:ビスフェノールAエポキシジアクリレート、アルケマ(株)製、商品名「CN104」
・B2:2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、第一工業製薬(株)製、商品名「ニューフロンティアPGA」
ラジカル捕捉剤(C):ヒドロキノンモノメチルエーテル、和光純薬工業(株)製
光重合開始剤:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、BASFジャパン(株)製、商品名「イルガキュア184」
リン酸エステル:ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル、日本化薬(株)製、商品名「KAYAMER PM−2」)
イソチアゾリン系化合物:2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、和光純薬工業(株)製
水:イオン交換水
Claims (4)
- 光拡散粒子(A)と、
分散媒体(B)と、を含有し、
前記光拡散粒子(A)の長径(Rmax)と短径(Rmin)との比率(Rmax/Rmin)が1.01〜1.2の範囲にある、導光板用組成物。 - 前記分散媒体(B)として光重合性成分を含む、請求項1に記載の導光板用組成物。
- さらに、ラジカル捕捉剤(C)を含有する、請求項1または請求項2に記載の導光板用組成物。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の導光板用組成物を用いて作製された導光板。
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