JP5374921B2 - 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 - Google Patents
透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5374921B2 JP5374921B2 JP2008127641A JP2008127641A JP5374921B2 JP 5374921 B2 JP5374921 B2 JP 5374921B2 JP 2008127641 A JP2008127641 A JP 2008127641A JP 2008127641 A JP2008127641 A JP 2008127641A JP 5374921 B2 JP5374921 B2 JP 5374921B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particle
- dispersion
- transparent resin
- zirconia
- transparent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
プラスチック基板をフラットパネルディスプレイ(FPD)に適用する場合の要求特性としては、透明性、屈折率、機械的特性等が挙げられている。
例えば、光学部材用のプラスチックの屈折率を向上させるための無機酸化物フィラーとしては、ジルコニア、チタニア等の透明高屈折率金属酸化物微粒子が利用されている。
例えば、平均粒径が10〜100nmのジルコニア粒子と樹脂とを複合化したジルコニア複合化プラスチックを用いた、厚みが数ミクロンであり高屈折率かつ高透明性を有する膜が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、ポリカーボネート樹脂(特許文献2)、メタクリル樹脂(特許文献3)、有機エレクトロルミネッセンス(EL)用樹脂(特許文献4)等、様々な樹脂やその応用製品が提案されている。
また、プラスチックレンズ用の樹脂として、樹脂の基本物性を著しく損なうことなく屈折率を向上させることを目的として、樹脂中にイオウを含有させたものも知られている(特許文献5)。
例えば、上述した従来のジルコニア複合化プラスチック膜の場合、厚みを数μmとすることで高屈折率、高透明性を確保したものであるから、厚みが数十μm、あるいはそれ以上になると、透明性を維持するのが困難になる。
また、従来のイオウを含有させた樹脂は、加熱成形時の着色抑制や透明性向上を目的として意図的にイオウを添加したものであるから、さらなる着色抑制や透明性向上が難しいという問題点があった。
しかしながら、この特許出願に係る発明は、ジルコニア複合化プラスチックについての発明であり、ジルコニア以外のチタニア等の透明高屈折率金属酸化物微粒子を用いた複合化プラスチックに対してそのまま適用することは難しい。
前記高屈折率金属酸化物は、ジルコニアおよび/またはチタニアであることが好ましい。
前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることが好ましい。
前記有機溶媒は、アルコール類またはケトン類であることが好ましい。
前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることが好ましい。
前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることが好ましい。
前記透明微粒子を、金属酸化物としたので、透明微粒子を化学的および光学的に安定化することができる。したがって、化学的安定性および光学的安定性に優れた透明性微粒子分散液を提供することができる。
前記金属酸化物を、屈折率が1.8以上の高屈折率金属酸化物としたので、この分散液を樹脂と復合化した場合に、高い透明性を維持しつつ、硫酸基に起因する着色を大幅に抑制することができ、その結果、化学的安定性および光学的安定性に優れ、かつ高屈折率の複合体を得ることができる。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本発明の透明性微粒子分散液は、平均粒径が1nm以上かつ100nm以下の透明微粒子を分散媒中に分散してなる透明性微粒子分散液であり、この分散液における硫酸基の含有量を0.6ppm以下とした透明性の分散液である。
この透明微粒子の平均粒径を1nm以上かつ100nm以下と限定した理由は、平均粒径が1nm未満であると、結晶性が乏しくなり、屈折率等の粒子特性を発現することが難しくなるからであり、一方、平均粒径が100nmを超えると、この透明微粒子を用いて透明性分散液や微粒子含有透明性樹脂を作製した場合に、著しく透明性が低下するからである。
この透明微粒子の平均粒径は、透明性の点から50nm以下が好ましく、より好ましくは20nm以下である。
このように、この透明微粒子はナノメートルサイズの微粒子であるから、この透明微粒子を樹脂中に分散させて微粒子含有透明性樹脂とした場合においても、光散乱が小さく、樹脂の透明性を維持することが可能である。
この屈折率が1.8以上の高屈折率金属酸化物としては、例えば、ジルコニア、チタニア、セリア、酸化亜鉛、酸化スズ、アンチモン添加酸化スズ(ATO)、スズ添加酸化インジウム(ITO)等が挙げられる。この中でも、屈折率が高く、樹脂との親和性も高いジルコニアおよび/またはチタニアが好適に用いられる。
ここで、透明微粒子の含有率を1質量%以上かつ80質量%以下と限定した理由は、この範囲が透明微粒子が良好な分散状態を取りうる範囲であり、含有率が1質量%未満であると、透明微粒子としての効果が低下し、また、80質量%を超えると、ゲル化や凝集沈澱が生じ、分散液としての特徴を消失するからである。
このゲル化や凝集沈澱は、ジルコニア、チタニア、セリア等の高屈折率金属酸化物の場合により顕著である。
この分散液中に硫酸基が混入する主な理由としては、分散媒として使用する有機溶媒中に硫酸基が残留していることが挙げられる。したがって、この分散液中の硫酸基の含有量を0.6ppm以下とするためには、この分散媒として、硫酸基の含有量が0.6ppm以下の有機溶媒を用いることが好ましい。
一般に、金属酸化物等を触媒として用いる直接水和法により製造されたアルコールは、製造工程上、硫酸等の硫黄化合物の混入が無く、したがって、残留する硫酸基の含有量を0.6ppm以下に抑制することが可能である。
これに対し、原料ガスを硫酸エステル化後に加水分解を行う間接水和法により製造されたアルコールは、製造工程で用いた硫酸が残留してしまうので、残留する硫酸基の含有量を0.6ppm以下に抑制することが難しい。
このような分散剤としては、リン酸エステル系分散剤、シリコーン系カップリング剤、有機酸等が挙げられる。
この分散液は、透明微粒子の含有率を5質量%とした場合、光路長を10mmとしたときの可視光線透過率が80%以上が好ましく、より好ましくは90%以上である。
本発明の微粒子含有透明性樹脂組成物は、本発明の透明性微粒子分散液、すなわち、平均粒径が1nm以上かつ100nm以下の透明微粒子を分散媒中に分散し、かつ硫酸基の含有量を0.6ppm以下とした透明性微粒子分散液と、樹脂とを含有した微粒子含有透明性樹脂組成物である。
この樹脂としては、可視光線、あるいは近赤外線、近紫外線等の所定の波長帯域の光に対して透明性を有する樹脂であればよく、熱可塑性、熱硬化性、可視光線や紫外線や赤外線等による光(電磁波)硬化性、電子線照射による電子線硬化性等の硬化性樹脂が好適に用いられる。
これらの樹脂の中でも、特に、光学特性及び機械的特性に優れている点で、アクリレート樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。
「アクリレート樹脂」
アクリレート樹脂としては、単官能アクリレートおよび/または多官能アクリレートが用いられ、これらのうち1種または2種以上が用いられる。
単官能アクリレート及び多官能アクリレートそれぞれの具体例について次に挙げる。
(d)芳香族(メタ)アクリレートのうち、単官能型としては、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート等が、また、多官能型としては、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート等のジアクリレート類、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(f)エポキシ(メタ)アクリレートとしては、ビスフェノールA型エポキシアクリレート、ノボラック型エポキシアクリレート等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、
(a)ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、水素添加ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等の2官能型のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
(b)フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリス・ヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂等の多官能型のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
(c)テトラグリシジルジアミニジフェニルメタン型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂、アミノフェノール型エポキシ樹脂、アニリン型エポキシ樹脂、トルイジン型エポキシ樹脂等のグリシジルアミン型エポキシ樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂に対しては、その特性を損なわない範囲において、酸化防止剤、離型剤、カップリング剤、無機充填剤等を添加してもよい。
ここで、透明微粒子の含有率を1質量%以上かつ80質量%以下と限定した理由は、下限値の1質量%が、機械的特性を向上させることが可能な添加率の最小値であるからであり、この際に高屈折率金属酸化物を用いれば、同時に屈折率の向上も可能である。一方、上限値の80質量%は、樹脂自体の特性(柔軟性、比重)を維持することができる添加率の最大値であるからである。
本発明の微粒子含有透明性樹脂は、本発明の微粒子含有透明性樹脂組成物、すなわち上記の微粒子含有透明性樹脂組成物から分散媒を散逸した微粒子含有透明性樹脂である。
この微粒子含有透明性樹脂は、上記の微粒子含有透明性樹脂組成物を加熱、減圧、あるいは減圧加熱下に置き、この微粒子含有透明性樹脂組成物に含まれる分散媒を蒸発させることにより得ることができる。
この微粒子含有透明性樹脂では、透明微粒子の含有率を25質量%とした場合、光路長を1mmとしたときの可視光線透過率は80%以上が好ましく、より好ましくは90%以上である。
また、ジルコニア微粒子は、セラミックス微粒子の中でも高硬度を有し、第2相として複合化した場合、複合体の機械的特性の向上に適している。
また、ジルコニア微粒子は、ナノメートルサイズの粒子であるから、樹脂と複合化した場合においても、光散乱が小さく、複合体の透明性を維持することが可能である。
この光学部材では、光透過領域の高透明性を維持しつつ、硫酸基に起因する着色を大幅に抑制することができるので、例えば、微粒子含有透明性樹脂における透明微粒子の含有率を25質量%とした場合、光路長を1mmとしたときの可視光線透過率を80%以上、好ましくは90%以上とすることが可能である。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子を40質量%含むナノジルコニア水分散液 NZD−3007(住友大阪セメント製)を用い、このナノジルコニア水分散液500質量部に安息香酸100質量部を加えてジルコニア微粒子の表面を修飾した。次いで、直接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)を用いてMEK置換を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z1)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z1)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を測定した。これらの結果を表1に示す。
(1)硫酸イオンの含有量
メチルエチルケトン(MEK)から採取したサンプル溶液をフラスコ中で加熱蒸発させ、その後、純水を添加することにより硫酸イオンを抽出し、この溶液中の硫酸イオンの含有量をイオンクロマトグラフィにて測定した。
(2)平均分散粒径
ジルコニア分散液(Z1)中のジルコニア微粒子の含有率を1質量%に調製した試料の粒度分布を、動的光散乱式粒径分布測定装置(Malvern社製)を用いて測定し、この測定結果から平均分散粒径を求めた。
分光光度計(日本分光社製)を用いて可視光線の透過率を測定した。
ここでは、上記の平均分散粒径測定の際に調整した測定用試料を10mm厚のセルに注入し、このセル中の測定用試料の透過率が80%以上を「○」、80%未満を「△」とした。
(4)着色程度
上記の可視光線透過率の測定において、400nm〜500nmの波長帯域に吸収が観察されない場合を「○」、吸収が観察された場合を「×」とした。
上記のジルコニア分散液(Z1)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP1)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP1)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z1)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP1)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、実施例1のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度の4点について、下記の装置または方法により評価を行った。
(1)可視光線透過率
分光光度計(日本分光社製)を用いて可視光線の透過率を測定した。
ここでは、測定用試料を100×100×1mmの大きさのバルク体とし、透過率が80%以上を「○」、80%未満を「△」とした。
(2)屈折率
日本工業規格:JIS K 7142「プラスチックの屈折率測定方法」に準拠し、アッベ屈折計により測定した。
ここでは、微粒子を添加していない樹脂を基準として、屈折率が0.05以上向上した場合を「○」、屈折率が0.05未満しか向上しなかった場合を「×」とした。
日本工業規格:JIS K 7215「プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法」に準拠し、デュロメータを用いてJIS−A硬度を測定した。
ここでは、微粒子を添加していない樹脂を基準として、この基準値より高い場合を「○」、この基準値より低い場合を「×」とした。
(4)着色程度
上記の可視光線透過率測定用に準備された100×100×1mmの大きさのバルク体を試料とし、分光光度計(日本分光社製)を用いて拡散反射スペクトルを測定した。ここでは、波長400〜500nmの領域に吸収が観察されない場合を「○」、吸収が観察された場合を「×」とした。
(5)光学部材特性
可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度の4点について、全て「○」の評価が得られたものを「○」、それ以外のものを「△」とした。
以上の評価結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、チタニア微粒子を10質量%含むナノルチル水分散液(住友大阪セメント製)を用い、このナノルチル水分散液500質量部に安息香酸25質量部を加えてチタニア微粒子の表面を修飾した。次いで、直接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)を用いてMEK置換を行い、チタニア微粒子を20質量%含むチタニア分散液(T1)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びチタニア分散液(T1)中のチタニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のチタニア分散液(T1)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、チタニア含有透明性樹脂組成物(TP1)を作製した。
このチタニア含有透明性樹脂組成物(TP1)中のチタニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のチタニア分散液(T1)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のチタニア含有透明性樹脂組成物(TP1)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、実施例2のチタニア含有透明性樹脂を作製した。
このチタニア含有透明性樹脂のチタニアの含有率は50質量%であった。
このチタニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子を40質量%含むナノジルコニア水分散液 NZD−3007(住友大阪セメント製)を用い、このナノジルコニア水分散液500質量部に安息香酸100質量部を加えてジルコニア微粒子の表面を修飾した。次いで、直接水和法の工程を経た2−ブタノールを用いて2−ブタノール置換を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z2)を得た。使用した2−ブタノールの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z2)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア分散液(Z2)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP2)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP2)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z2)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP2)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、実施例3のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
このジルコニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子を40質量%含むナノジルコニア水分散液 NZD−3007(住友大阪セメント製)を用い、このナノジルコニア水分散液500質量部に安息香酸100質量部を加えてジルコニア微粒子の表面を修飾した。次いで、直接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)と間接水和法の工程を経たMEKとを2対5の割合で混合したMEKを用いてMEK置換を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z3)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z3)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア分散液(Z3)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP3)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP3)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z3)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP3)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、実施例4のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
このジルコニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子を40質量%含むナノジルコニア水分散液 NZD−3007(住友大阪セメント製)を用い、このナノジルコニア水分散液500質量部に安息香酸100質量部を加えてジルコニア微粒子の表面を修飾した。次いで、間接水和法工程を経たメチルエチルケトン(MEK)を用いてMEK置換を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z4)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z4)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア分散液(Z4)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP4)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP4)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z4)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP4)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、比較例1のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
このジルコニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、チタニア微粒子を10質量%含むナノルチル水分散液(住友大阪セメント製)を用い、このナノルチル水分散液500質量部に安息香酸25質量部を加えてチタニア微粒子の表面を修飾した。次いで、間接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)を用いてMEK置換を行い、チタニア微粒子を20質量%含むチタニア分散液(T2)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びチタニア分散液(T2)中のチタニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のチタニア分散液(T2)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、チタニア含有透明性樹脂組成物(TP2)を作製した。
このチタニア含有透明性樹脂組成物(TP2)中のチタニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のチタニア分散液(T2)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のチタニア含有透明性樹脂組成物(TP2)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、比較例2のチタニア含有透明性樹脂を作製した。
このチタニア含有透明性樹脂のチタニアの含有率は50質量%であった。
このチタニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子 RC−100(第一希元素社製)を用い、このジルコニア微粒子20gに直接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)を76g、分散剤としてCS−141E(旭工業電化社製)を4g加え、0.1mmφのジルコニアビーズを用いたビーズミルにより分散処理を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z5)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z5)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア分散液(Z5)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP5)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP5)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z5)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP5)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、比較例3のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
このジルコニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
(透明性微粒子分散液の作製)
微粒子として、ジルコニア微粒子を40質量%含むナノジルコニア水分散液 NZD−3007(住友大阪セメント製)を用い、このナノジルコニア水分散液500質量部に安息香酸100質量部を加えてジルコニア微粒子の表面を修飾した。次いで、直接水和法の工程を経たメチルエチルケトン(MEK)と間接水和法の工程を経たMEKとを1対6の割合で混合したMEKを用いてMEK置換を行い、ジルコニア微粒子を20質量%含むジルコニア分散液(Z6)を得た。使用したMEKの硫酸イオンの含有量、及びジルコニア分散液(Z6)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率、着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア分散液(Z6)50gに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート5g、ペンタエリスリトールトリアクリレート2.5g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート2gを加え、ジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP6)を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP6)中のジルコニア微粒子の平均分散粒径、可視光線透過率及び着色程度を、上記のジルコニア分散液(Z6)に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
上記のジルコニア含有透明性樹脂組成物(ZP6)をエバポレーターにて40℃に加温して溶媒を揮発除去し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5gを加え、ガラス板で組み上げた型の中に厚みが1mmになるように流し込み、60℃にて5時間、続いて120℃にて2時間加熱して硬化させ、比較例4のジルコニア含有透明性樹脂を作製した。
このジルコニア含有透明性樹脂のジルコニアの含有率は50質量%であった。
このジルコニア含有透明性樹脂の可視光線透過率、屈折率、硬度及び着色程度を、実施例1に準じて測定した。これらの結果を表1に示す。
一方、比較例1、2では、間接水和法の工程を経たMEKを用いたために、可視光線透過率、屈折率及び硬度は問題がなかったが、硫酸イオンの含有量が高いために樹脂に着色が発生し、したがって、着色程度が劣化していた。
また、比較例3では、サブミクロンのジルコニア粒子を用いたために、可視光線透過率が低いものであった。
また、比較例4では、直接水和法の工程を経たMEKと間接水和法の工程を経たMEKとを1対6の割合で混合したMEKを用いたために、硫酸イオンの含有量が高くなり、樹脂に着色が発生し、したがって、着色程度が劣化していた。
例えば、実施例1のメチルエチルケトン(MEK)中の硫酸イオンを、イオウ酸化物系の陰イオンである亜硫酸イオンに置き換えた場合においても、400nm〜500nmの波長帯域に吸収が認められ、着色が生じていることが確認されている。
ただし、硫酸イオンを亜硫酸イオンに置き換えるには、亜硫酸塩としての添加を行う必要があるために、亜硫酸塩に含まれる陽イオンの影響を避けることが難しく、また、陽イオンによる影響のために、亜硫酸イオンの着色が生じない上限値を確定することは困難である。
Claims (10)
- 透明性樹脂と複合化する際に用いられ、平均粒径が1nm以上かつ100nm以下の金属酸化物からなる透明微粒子を分散媒中に分散してなる透明性微粒子分散液であって、
前記分散媒は、硫酸基の含有量が0.6ppm以下の有機溶媒からなり、
この分散液における硫酸基の含有量は0.6ppm以下であることを特徴とする透明性微粒子分散液。 - 前記金属酸化物は、屈折率が1.8以上の高屈折率金属酸化物であることを特徴とする請求項1記載の透明性微粒子分散液。
- 前記高屈折率金属酸化物は、ジルコニアおよび/またはチタニアであることを特徴とする請求項2記載の透明性微粒子分散液。
- 前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の透明性微粒子分散液。
- 前記有機溶媒は、アルコール類またはケトン類であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の透明性微粒子分散液。
- 請求項1ないし5のいずれか1項記載の透明性微粒子分散液と、透明性樹脂とを含有してなることを特徴とする微粒子含有透明性樹脂組成物。
- 前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることを特徴とする請求項6記載の微粒子含有透明性樹脂組成物。
- 請求項6または7記載の微粒子含有透明性樹脂組成物から前記分散媒を散逸してなることを特徴とする微粒子含有透明性樹脂。
- 前記透明微粒子の含有率は1質量%以上かつ80質量%以下であることを特徴とする請求項8記載の微粒子含有透明性樹脂。
- 少なくとも光透過領域の一部を請求項8または9記載の微粒子含有透明性樹脂としたことを特徴とする光学部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008127641A JP5374921B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008127641A JP5374921B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009275115A JP2009275115A (ja) | 2009-11-26 |
JP5374921B2 true JP5374921B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=41440833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008127641A Active JP5374921B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5374921B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5612533B2 (ja) * | 2010-06-04 | 2014-10-22 | 日本電信電話株式会社 | 石英導波路溝内の充填用材料および光波長合分波回路の屈折率調整方法 |
CN113912792B (zh) * | 2021-11-08 | 2023-12-15 | 东莞市光志光电有限公司 | 一种高折射率纳米氧化锆复合树脂的制备方法及其应用 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06157376A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-06-03 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 高級2級アルコールの製造方法 |
JP3548199B2 (ja) * | 1993-08-17 | 2004-07-28 | チタン工業株式会社 | 二酸化チタン微粉末およびその製造方法 |
JP3530085B2 (ja) * | 1998-10-14 | 2004-05-24 | 株式会社日本触媒 | 金属酸化物系粒子、その製造方法および用途 |
JP4090405B2 (ja) * | 2002-08-07 | 2008-05-28 | 石原産業株式会社 | 二酸化チタン顔料の製造方法 |
JP4273942B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2009-06-03 | Jsr株式会社 | ジルコニア粒子分散液、その製造方法及び光硬化性組成物 |
JP4749200B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-08-17 | 三井化学株式会社 | 高屈折率樹脂組成物 |
MX2009000560A (es) * | 2006-07-20 | 2009-02-18 | Basf Se | Proceso para preparar isopropanol y 2-butanol a partir de los alcanos correspondientes. |
-
2008
- 2008-05-14 JP JP2008127641A patent/JP5374921B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009275115A (ja) | 2009-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101216817B1 (ko) | 경화성 조성물 및 그의 경화물 | |
TWI620710B (zh) | 無機微粒分散液之製造方法及光學構件用硬化物之製造方法 | |
TWI465466B (zh) | Hardened composition and hardened product thereof | |
JP5618510B2 (ja) | 光学材料および光学素子 | |
JP2009191167A (ja) | 高屈折率金属酸化物透明分散液及び透明樹脂複合体並びに光学レンズ | |
KR101285652B1 (ko) | 활성 에너지선 경화형 조성물 | |
US10927199B2 (en) | Curable composition and cured product | |
US11427696B2 (en) | Curable composition and cured product | |
US20130310516A1 (en) | Curable composition and cured material of the same | |
JP5444177B2 (ja) | 硬化性複合体組成物及びその硬化物 | |
TWI708803B (zh) | 硬化性組成物及光學構件 | |
JP5374921B2 (ja) | 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材 | |
WO2019111697A1 (ja) | 無機微粒子分散体、硬化性組成物及び光学部材 | |
WO2019017196A1 (ja) | 酸化ジルコニウム粒子分散体組成物およびその硬化物 | |
WO2016182007A1 (ja) | 酸化ジルコニウム粒子と(メタ)アクリレート類を含む重合性組成物とその製造方法 | |
JP2004204206A (ja) | 光硬化性組成物及びその製造方法、並びに硬化物 | |
JP2007297582A (ja) | 光学表示装置用接着剤及び光学表示素子 | |
JP6589151B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物及び高屈折性樹脂硬化体 | |
JP2009196286A (ja) | 防眩部材 | |
JP2009067862A (ja) | アクリル系樹脂フィルムを用いた積層体の製造方法 | |
JP2008308584A (ja) | 無機酸化物透明分散液と透明複合体およびその製造方法 | |
JP6442198B2 (ja) | 防眩性反射防止フィルム、防眩性反射防止フィルムの製造方法、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP4704175B2 (ja) | 光学レンズ用組成物及び光学レンズ並びに光学部品 | |
JP2008308362A (ja) | 無機酸化物透明分散液と透明複合体およびその製造方法 | |
JP2005316119A (ja) | 光学材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120417 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5374921 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |