JP6965188B2 - 活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6965188B2 JP6965188B2 JP2018040524A JP2018040524A JP6965188B2 JP 6965188 B2 JP6965188 B2 JP 6965188B2 JP 2018040524 A JP2018040524 A JP 2018040524A JP 2018040524 A JP2018040524 A JP 2018040524A JP 6965188 B2 JP6965188 B2 JP 6965188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- active energy
- energy ray
- meth
- curable composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Description
このプロセスは、生産性の面で優位であるため、光学部材(プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー等)、電気・電子部材(フレキシブルプリント配線板用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プリント配線板用層間絶縁膜、感光性光導波路等)、シーリング材、接着剤並びに紙及びプラスチック等のコーティング剤など幅広い分野で使用されている。
高屈折率化を実現する手段として、樹脂中の芳香環濃度を高める方法や金属酸化物の微粒子を分散させる方法が挙げられる。具体的には、フルオレン等の骨格を有するアクリレートモノマーを用いたもの(特許文献1)、高屈折率樹脂に金属酸化物の微粒子を分散させたもの(特許文献2)等が提案されている。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるモノマー(A)と、(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)と、ラジカル重合開始剤(C)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、25℃での屈折率が1.54〜1.67である活性エネルギー線硬化性組成物(D)、及びこの活性エネルギー線硬化性組成物(D)の硬化物である。
なお、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタアクリロイル基を表す。
(A)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(B)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物(D)は、(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)を含有させることにより、硬化物の透明性が高くかつ金型離型性が良くなる。
金属酸化物は、1種又は2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリロイル基を有する化合物(b)は1種又は2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)の屈折率は、(D)の屈折率の観点から、好ましくは1.60〜2.80である。
このメジアン粒子径(体積基準)とは、体積基準で積算分布曲線における50%累積値に対応する粒子径(累積50%粒径)で定義される。
測定原理として動的光散乱法で測定した値であり、例えば動的光散乱式粒子径分布測定器[商品名:ナノ粒子解析装置nano Partica SZ−100、(株)堀場製
作所製]を用いて測定した。
(C)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、一般に(C1)〜(C10)は光重合開始剤、(C11)〜と(C12)は熱重合開始剤と呼ばれる。
光重合開始剤の(C1)〜(C10)のうち、硬化物が黄変しにくいという耐光性の観点から好ましいのは、アセトフェノン化合物(C2)及びホスフィンオキシド(C7)であり、更に好ましいのは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド及びビス−(2、6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、特に好ましいのは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドである。
(D)の25℃での屈折率は以下の計算式(1)を用いて調整することができる。
(D)の屈折率をnd(液)とする。
nd(液)={nd(A)×w%(A)/ρA + nd(B)×w%(B)/ρB + nd(E)×w%(E)/ρE}/{w%(A)/ρA + w%(B)/ρB + w%(E)/ρE} ・・・(1)
ここで、
Aの屈折率(液体、25℃):nd(A)
Bの屈折率(液体、25℃):nd(B)
Eの屈折率(液体、25℃):nd(E)
Aの比重(液体、25℃):ρA
Bの比重(液体、25℃):ρB
Eの比重(液体、25℃):ρE
Aの重量%:w%(A)
Bの重量%:w%(B)
Eの重量%:w%(E)
である。
(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)の含有量は、金型離型性と透明性の両立の観点から、(D)の重量に基づいて、好ましくは50〜90重量%であり、更に好ましくは60〜70重量%である。
本発明における(A)と(B)の含有比率は、金型離型性及びプラスチックとの密着性の両立の観点から、(A)/(B)の含有比率が重量比で5/95〜95/5であり、更に好ましくは10/90〜40/60である。
ラジカル重合開始剤(C)の含有量は、耐傷付性及び透明性の観点から、(C)の重量を除いた(D)の重量に基づいて、好ましくは0.1〜5重量%であり、更に好ましくは1〜4重量%である。
式(2)中の(x+y)個のR6はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表し、( )で囲んだ化学構造はオキシエチレン基、オキシプロピレン基、これらの併用を表す。R6として好ましくは水素原子である。
xとyは、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの合計の付加モル数を表し、屈折率の観点から、好ましくはそれぞれ1〜10の整数である。x+yは好ましくは2〜15であり、更に好ましくは2〜10であり、特に好ましくは2〜6である。
式(3)中の(k+m)個のR8はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表し、( )で囲んだ化学構造はオキシエチレン基、オキシプロピレン基、これらの併用を表す。R8として好ましくは水素原子である。
2個のR9はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。
kとmは、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの合計の付加モル数を表し、屈折率の観点から、好ましくはそれぞれ1〜15の整数である。k+mは好ましくは2〜30であり、更に好ましくは2〜20であり、特に好ましくは2〜4である。
溶媒としては、他の成分との相溶性、分散性の観点から、有機溶剤が好ましい。このような有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン;
酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエステル;
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のエーテル; ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミドを挙げることができる。
中でも、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、トルエン及びキシレンが好ましい。
溶媒は、1種の単独使用又は2種以上の併用のいずれでもよい。
(メタ)アクリロイル基含有モノマー(F)としては、脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリレート、芳香環を有する(メタ)アクリレート(ベンジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート及び(E)以外のビスフェノールA アルキレンオキサイド付加物ジアクリレート等)、水酸基含有(メタ)アクリレート、ウレタン基を有する多官能(メタ)アクリロイル基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
添加剤としては、酸化防止剤、ヒンダードアミン光安定剤、紫外線吸収剤、耐電防止剤、着色剤、重合禁止剤、連鎖移動剤、充填剤、界面活性剤、可塑剤、分散剤及びチクソトロピー性付与剤(増粘剤)などが挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、光学部材、電気・電子部材の用途に有用である。より詳しくは、高屈折率であって、高い透明性を有し、プラスチック基材との密着性、金型離型性が優れているため、フィルム状やシート状で使われるほか、プラスチックレンズ(プリズムレンズ、レンチキュラーレンズ、マイクロレンズ、フレネルレンズ、視野角向上レンズ、視野角制御レンズ及びコントラスト向上レンズ等)、光学補償フィルム、位相差フィムル、電磁波シールド用フィルム、プリズム、光ファイバー、フレキシブルプリント配線用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プリント配線板用層間絶縁膜及び感光性光導波路としての用途に有用である。
本発明において、活性光線とは250nm〜830nmの波長を有する紫外線を意味する。
本発明の樹脂組成物を活性エネルギー線により硬化させる場合は、種々の活性エネルギー線照射装置[例えば、フュージョンUVシステムズ(株)製、活性エネルギー線照射装置[型番「VPS/I600」]が使用できる。
使用するランプとしては、例えば高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が挙げられる。
活性エネルギー線の照射量は、組成物の硬化性及び硬化物の可撓性の観点から好ましくは10〜10,000mJ/cm2、更に好ましくは100〜5,000mJ/cm2である。
撹拌装置及び温度計を取り付けたガラス製の反応容器に、ポリテトラメチレングリコール[商品名:PTMG−1000、三菱化学(株)製]65.0重量部、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート[商品名:デスモジュールW、住化バイエルウレタン(株)製]26.6重量部、触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)の2−エチルヘキサン酸50重量%溶液を0.5重量部仕込み、攪拌して均一溶液とした後、80℃に昇温した。容器内の温度を80℃に温度調整しながら、1段目のウレタン化反応を6時間行った。
イソシアネート含有量が5.65重量%以下になったのを確認した後、重合禁止の目的で酸素濃度を8%に調整した窒素と酸素の混合気体を液中に通気しながら、2−ヒドロキシエチルアクリレートを8.4重量部加え、75℃で2段目のウレタン化反応を2時間行った。イソシアネート含有量が0.01重量%以下になったのを確認した後、60℃に冷却し、(A)及び(E)以外の(メタ)アクリロイル基含有モノマー(F−2)を得た。(F−2)のMnは2,200であった。
撹拌機と温度計を備えた反応容器に、(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子分散液[商品名:AX−ZP−158−A、(株)日本触媒製、80重量%メチルエチルケトン溶液、メジアン粒子径(体積基準)10nm]85.7重量部、N,N−ジエチルアクリルアミド(A−2)[商品名「ジエチルアクリルアミドDEAA」、KJケミカルズ(株)製、官能基数1]を40重量部仕込み25℃で30分間攪拌した後、(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子分散液に含まれている溶媒のメチルエチルケトン25.7重量部をエバポレーターで取り除き、金属酸化物(B−2)60重量部とN,N−ジメチルアクリルアミド(A−1)40重量部の混合液(G−1)を得た。なおエバポレーターの温調用の水浴温度は30℃に設定し、メチルエチルケトンのみを減圧留去した。
その後、混合液(G−1)の入った容器に、ジ−t−ブチルパーオキサイド(C1−1)[商品名「パーブチルD」、日油(株)製]を3.0重量部を加え、40℃で混合し、実施例1の活性エネルギー線硬化性組成物(D−1)を得た。
表1に示す配合組成(重量部)で、実施例1と同様の操作を行って不要なメチルエチルケトンを減圧留去し、表1に示す配合組成(重量部)で40℃で混合して、実施例2〜4の活性エネルギー線硬化性組成物(D−2)〜(D−4)を得た。
撹拌機と温度計を備えた反応容器に、N,N−ジメチルアクリルアミド(A−1)[商品名「ジメチルアクリルアミドDMAA」、KJケミカルズ(株)製、官能基数1]を20.0重量部、(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子80重量%分散液(B−1)[商品名:AX−HR−10−3、(株)日本触媒製、(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子80重量%と分散媒としてベンジルアクリレート20重量%とを含む溶液、メジアン粒子径(体積基準)10nm]を70重量部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(C−3)[商品名「ルシリンTPO」、BASF社製]を3.0重量部、ウレタン基を有する多官能(メタ)アクリロイル基含有モノマー(F−2)10.0重量部を加え、40℃で混合して、実施例5の活性エネルギー線硬化性組成物(D−5)を得た。なお、表1で「(B−1)中に20重量%含まれるベンジルアクリレート分」を括弧内に記載した。
表1に示す配合組成(重量部)で、40℃で混合して、実施例6〜14の樹脂組成物(D−6)〜(D−14)及び比較例1〜5の樹脂組成物(D’−1)〜(D’−5)を得た。
(A−1):N,N−ジメチルアクリルアミド[商品名「ジメチルアクリルアミドDMAA」、KJケミカルズ(株)製、官能基数1、屈折率(液、25℃):1.47、比重(液、25℃):0.96]
(A−2):N,N−ジエチルアクリルアミド[商品名「ジエチルアクリルアミドDEAA」、KJケミカルズ(株)製、官能基数1、屈折率(液、25℃):1.46、比重(液、25℃):0.92]
(B−2):(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子分散液[商品名:AX−ZP−158−A、(株)日本触媒製、(メタ)アクリロイル基を有するジルコニアナノ粒子70重量%と分散媒として30重量%のメチルエチルケトンとを含む溶液、メジアン粒子径(体積基準)10nm]から更にメチルエチルケトンを除去したもの(100重量%品)、屈折率(液、25℃):1.67、比重(液、25℃):2.2
(B’−1):(メタ)アクリロイル基を有しない酸化ジルコニウム70重量%分散液[商品名:SZR−M、堺化学工業(株)製、30重量%メタノール溶液、メジアン粒子径(体積基準)3nm、屈折率(液、25℃):1.70、比重(液、25℃):2.5]
(C−2):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名「イルガキュア184」、BASF社製、屈折率(液、25℃):、比重(液、25℃):1.17]
(C−3):2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド[商品名「ルシリンTPO」、BASF社製、屈折率(液、25℃):1.47、比重(液、25℃):1.12]
(C−4):ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド[商品名「イルガキュア819」、BASF社製]
(C−5):2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン[商品名「イルガキュア907」、BASF社製]
(E−2):ビスフェノールフルオレン EO10モル付加物ジアクリレート[商品名:KONOMER−D104、KPXケミカル(株)製、一般式(1)でx=y=5、官能基数2、屈折率(液、25℃):1.56、比重(液、25℃):1.1]
(E−3):ビスフェノールA EO4モル付加物ジアクリレート[商品名:ネオマーBA−641、三洋化成工業(株)製、官能基数2、屈折率(液、25℃):1.54、比重(液、25℃):1.14]
(E−4):ビスフェノールフルオレン EO20モル付加物ジアクリレート[商品名:KONOMER−D104、KPXケミカル(株)製、一般式(1)でx=y=10、官能基数2、屈折率(液、25℃):1.53、比重(液、25℃):1.1]
(E−5):エトキシ化(EO20モル)ビスフェノールAジアクリレート[商品名「NKエステル A−BPE-20」、新中村化学(株)製、官能基数2、屈折率(液、25℃)1.50:、比重(液、25℃):1.13]
(F−2):製造例1で得た(A)及び(E)以外の(メタ)アクリロイル基含有モノマー。
活性エネルギー線硬化性組成物の25℃での屈折率をnd(液)とする。活性エネルギー線硬化性組成物の25℃での屈折率は以下の計算式(2)を用いて求めた。A及びBの屈折率はJIS K 0062:1992に準じて測定した。
nd(液)={nd(A)×w%(A)/ρA + nd(B)×w%(B)/ρB}/{w%(A)/ρA + w%(B)/ρB} ・・・(2)
ここで、
Aの屈折率(液体、25℃):nd(A)
Bの屈折率(液体、25℃):nd(B)
Aの比重(液体、25℃):ρA
Bの比重(液体、25℃):ρB
Aの重量%:w%(A)
Bの重量%:w%(B)
である。
下記の密着性評価の硬化フィルムの作製において、基材フィルムをTAC樹脂製からポリエステル樹脂製[例えば、商品名「コスモシャインA4300」東洋紡績(株)製]に変更した以外は同様の操作で、硬化物の25℃での屈折率評価用の硬化フィルムを作製した。
硬化フィルムの屈折率を25℃の環境下で屈折率計[商品名:アッベ屈折率計4T、(株)アタゴ製]を用いて測定した。
JIS−K7105に準拠し、ヘイズメーター[商品名:「haze−gard dual」BYK gardner(株)製]を用いて前記の硬化フィルムのヘイズを測定した。
本評価方法では、ヘイズ値が1%以下であれば透明性が良好である。
(1)板ガラスの表面に、厚さが30μmになるように各樹脂組成物を塗工する。
(2)縦100mm×横100mm×厚さ80μmの平坦なTAC樹脂製の基材フィルムとして「FTUV80」[ 富士写真フィルム(株)製]を塗工面に乗せ、ローラーを上から転がして空気を押し出して貼り合わせる。
(3)基材フィルム側から活性エネルギー線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]により、紫外線を1,000mJ/cm2照射して、硬化させ、硬化膜を作成した。基材フィルムと密着した硬化膜を板ガラスから剥離する。
(4)板ガラスから剥離した硬化物をJIS K 5600−5−6に準拠し、25個(5個×5個)のマスができるよう2mm幅にカッターナイフで切込みを入れ、25マス中の剥離せず密着しているマス目の個数を数える。
○:試験後にフィルム上にマス目25個全部が残っている。
×:試験後にフィルム上のマス目が1個以上欠けている。
(1)溝の深さ22μm、ピッチ幅50μmで平行に線を刻んで、微細に凹凸処理を施したSUS製の金型の表面に、厚さが50μmになるように各樹脂組成物を塗工する。
(2)基材である厚さ80μmの上記記載のTAC樹脂製の基材フィルムを塗工面に乗せ、ローラーを上から転がして空気を押し出して貼り合わせる。
(3)TAC樹脂製の基材フィルム側から活性エネルギー線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]により、活性エネルギー線を1,000mJ/cm2照射して、各樹脂組成物を硬化させ、硬化膜を作成する。
(4)フィルムと密着した硬化膜を金型から剥離し、凹凸の転写が再現されているかをレーザー顕微鏡で判定する。
◎:金型から剥離する際の力が5.0N/cmより小さく、剥離が容易で、金型に樹脂残りがなく、凹凸の転写が再現できている。
○:金型から剥離する際の力が5.0N/cm以上だが、金型に樹脂残りがなく、凹凸の転写が再現できている。
×:金型に樹脂残りがあるか、凹凸の転写が再現できていない。
なお、TAC樹脂製の基材フィルムに密着しなかった比較例1については評価できなかった。
一方、モノマー(A)を含まない比較例1、4及び5はプラスチック基材との密着性が悪い。(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)を含まない比較例2は屈折率が低い。(B)の代わりに(メタ)アクリロイル基を有しない金属酸化物微粒子(B’−1)を用いた比較例3は高屈折率であるが、透明性が低い。
また、本発明の硬化物を用いた光学部品も、高屈折率であって、高い透明性を有し、プラスチック基材との密着性、金型離型性が優れているため、フィルム状やシート状で使われるほか、プラスチックレンズ(プリズムレンズ、レンチキュラーレンズ、マイクロレンズ、フレネルレンズ、視野角向上レンズ、視野角制御レンズ及びコントラスト向上レンズ等)、光学補償フィルム、位相差フィムル、電磁波シールド用フィルム、プリズム、光ファイバー、フレキシブルプリント配線用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プリント配線板用層間絶縁膜及び感光性光導波路として(極めて)有用である。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で表されるモノマー(A)と、(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)と、ラジカル重合開始剤(C)と、オキシアルキレン基と2〜4個の(メタ)アクリロイル基とを有しウレタン基を有さない(メタ)アクリロイル基含有モノマー(E)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記(E)が下記一般式(2)で表される(メタ)アクリレート(E1)及び下記一般式(3)で表される(メタ)アクリレート(E2)であり、活性エネルギー線硬化性組成物の重量に基づいて、前記(E)の含有量が5〜15重量%であり、25℃での屈折率が1.54〜1.67である活性エネルギー線硬化性組成物(D)。
- 動的光散乱法によって測定された活性エネルギー線硬化性組成物(D)中での(メタ)アクリロイル基を有する金属酸化物微粒子(B)のメジアン粒子径(体積基準)が1〜50nmである請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- (A)/(B)の含有比率が重量比で5/95〜95/5である請求項1又は2記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 光学部品用である請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化性組成物(D)の硬化物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017046499 | 2017-03-10 | ||
JP2017046499 | 2017-03-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018150524A JP2018150524A (ja) | 2018-09-27 |
JP6965188B2 true JP6965188B2 (ja) | 2021-11-10 |
Family
ID=63681380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018040524A Active JP6965188B2 (ja) | 2017-03-10 | 2018-03-07 | 活性エネルギー線硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6965188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102357696B1 (ko) * | 2021-10-21 | 2022-02-08 | 주식회사 두성코리아 | 엑시머 방출광에 적합한 자외선 경화형 무광 도료 조성물, 이를 이용한 무광 데코시트 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4315195B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2009-08-19 | ソニー株式会社 | 硬化性樹脂材料−微粒子複合材料及びその製造方法、光学材料、並びに発光装置 |
JP2011201740A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 無機粒子と無機粒子ポリ(メタ)アクリレート複合体及び無機粒子分散液並びに光学部材 |
JP2012082386A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-04-26 | Dic Corp | 光学材料用高屈折組成物およびその硬化物 |
JP5952040B2 (ja) * | 2012-03-15 | 2016-07-13 | 東京応化工業株式会社 | 光インプリント用の膜形成組成物及び光学部材の製造方法 |
-
2018
- 2018-03-07 JP JP2018040524A patent/JP6965188B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018150524A (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4859998B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその用途 | |
JP5202146B2 (ja) | (メタ)アクリレート化合物及びそれを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物並びにその硬化物 | |
JP4457960B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型光学部材用組成物 | |
JP5779039B2 (ja) | ハードコート性樹脂組成物及びその硬化物 | |
WO2017222025A1 (ja) | モデル材用樹脂組成物、および、光造形品の製造方法 | |
JP5556766B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型光学材料用組成物 | |
JPWO2006093075A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物 | |
TW201250386A (en) | Energy ray-curable resin composition for optical lens sheet and cured product thereof, and the optical lens sheet | |
WO2014208487A1 (ja) | インクジェット吐出方法、パターン形成方法、および、パターン | |
JP5307511B2 (ja) | 被膜形成用ラジカル重合性樹脂組成物 | |
JP6543974B2 (ja) | 光学的立体造形用活性エネルギー線重合性樹脂組成物、及び立体造形物 | |
WO2017159358A1 (ja) | モデル材用組成物、光造形品、および、光造形品の製造方法 | |
JP6965188B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
WO2005077997A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化型光学材料用組成物 | |
JP5229879B2 (ja) | (メタ)アクリレート化合物及びそれを含有する樹脂組成物並びにその硬化物 | |
JP7058561B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP7022033B2 (ja) | 硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP2014159556A (ja) | 光学的立体造形用光硬化性組成物および造形物の製造方法 | |
JP2017179005A (ja) | 硬化性組成物、およびそれを用いる硬化物 | |
JP5892799B2 (ja) | 伸びがあり耐傷つき性に優れる硬化物を形成するウレタン(メタ)アクリレートおよびそれを含有する光硬化性樹脂組成物 | |
JP2011037941A (ja) | 硬化性樹脂組成物、その硬化物、及びプラスチックレンズ | |
JP6894835B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及び硬化物 | |
JP6365917B1 (ja) | インクジェットインク組成物 | |
JP6912960B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP6879876B2 (ja) | 硬化性組成物及び硬化物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200908 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6965188 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |