JPWO2006134837A1 - 遅延回路、試験装置、タイミング発生器、テストモジュール、及び電子デバイス - Google Patents

遅延回路、試験装置、タイミング発生器、テストモジュール、及び電子デバイス Download PDF

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Abstract

入力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、入力信号を受け取り、入力信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを備える遅延回路を提供する。遅延回路は、バッファが出力する遅延信号を受け取り、遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延素子を更に備えてよい。

Description

本発明は、入力信号を遅延させて出力する遅延回路、当該遅延回路を備える試験装置、タイミング発生器、テストモジュール、及び電子デバイスに関する。本出願は、下記の日本国出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
特願2005−177851 出願日 2005年6月17日
従来、入力信号を遅延させる遅延回路として、入力信号の波形をなまらせることにより、入力信号に所定の遅延を生じさせる回路が知られている。例えば、入力信号をインバータに入力し、インバータの負荷容量を充放電させ、当該負荷容量における電圧波形を出力する遅延回路が知られている。当該遅延回路では、当該インバータの電源電流を制御して負荷容量の充放電電流を制御することにより、負荷容量における電圧波形の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を調整し、入力信号に与える遅延量を制御している。
関連する特許文献等は、現在認識していないため、その記載を省略する。
しかし、従来の遅延回路において大きな遅延を生じさせると、パルスがセットリングしなくなる場合がある。例えば、負荷容量を充放電させる遅延回路において、大きな遅延量を生じさせる場合、負荷容量を充電する電流値を小さくする。当該遅延回路では、入力信号のパルスがH論理を示す期間に負荷容量を充電するが、充電電流が小さいため、パルスがH論理を示す期間では、負荷容量の電圧が所定の基準値に達しない場合や、負荷容量の電圧が基準値以上となる時間を十分とることができない場合がある。
このような問題に対し、複数の遅延回路を直列に接続し、それぞれの遅延回路において、パルスがセットリングする範囲の遅延量を生じさせる形態が考えられる。しかし、このような形態においても、それぞれの遅延回路が出力する波形はなまっている。それぞれの遅延回路では、入力信号の電圧によってCMOSトランジスタをオン/オフさせ、遅延設定に応じた電源電流で負荷容量を充放電させるが、前段の遅延回路から受け取る信号の波形がなまっている場合、遅延設定に応じた電源電流を流させる十分な電圧をCMOSトランジスタに印加するタイミングが遅れてしまう。このため、当該遅延回路における遅延時間は、遅延設定に対して誤差を有してしまう。このため、当該遅延回路における遅延の直線性(リニアリティ)が劣化してしまう。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる遅延回路、試験装置、テストモジュール、電子デバイス、及びタイミング発生器を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、入力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、入力信号を受け取り、入力信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを備える遅延回路を提供する。
遅延回路は、バッファが出力する遅延信号を受け取り、遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延素子を更に備えてよい。第1の遅延素子及び第2の遅延素子は、予め設定される遅延設定データに応じた遅延量をそれぞれ生成する可変遅延素子であり、バッファは、遅延設定データによらず略一定の遅延量を生成する素子であってよい。
第1の遅延素子は、入力信号を遅延及び反転させた遅延信号を出力する第1のインバータを有し、第2の遅延素子は、遅延信号を遅延及び反転させて出力する第2のインバータを有し、バッファは、遅延信号を、直列に接続された2つのインバータを介して第2の遅延素子へ出力してよい。
第1の遅延素子は、第1のインバータの電源電流を制御することにより、第1のインバータにおける遅延量を制御する第1の電流源を更に有し、第2の遅延素子は、第2のインバータの電源電流を制御することにより、第2のインバータにおける遅延量を制御する第2の電流源を更に有し、遅延回路は、第1の電流源及び第2の電流源が生成する電源電流を制御する遅延制御ブロックを更に備えてよい。
遅延制御ブロックは、与えられる遅延設定データに応じた基本電圧を生成する電圧生成部と、第1の電流源及び第2の電流源に電源電流を生成させるべく、第1の電流源及び第2の電流源の特性に応じて、基本電圧を制御電圧に変換し、第1の電流源及び第2の電流源に供給する電圧変換部とを有してよい。
本発明の第2の形態においては、入力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、入力信号を受け取り、入力信号を遅延させて出力する第1の遅延ブロックと、第1の遅延ブロックが出力する遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延ブロックと、第2の遅延ブロックにおける遅延量を制御する第2の遅延制御ブロックとを備え、第1の遅延ブロック及び第2の遅延ブロックはそれぞれ、入力信号を受け取り、入力信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを有し、第2の遅延制御ブロックは、第1の遅延ブロックに入力される信号を分岐して受け取り、遅延量を制御するための遅延設定データを、第1の遅延ブロックに入力される信号に応じて取り込むフリップフロップと、フリップフロップが取り込んだ遅延設定データに基づいて、第2の遅延ブロックにおける遅延量を制御する遅延制御部とを有する遅延回路を提供する。
第1の遅延ブロック及び第2の遅延ブロックはそれぞれ、バッファが出力する遅延信号を受け取り、遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延素子を更に有してよい。遅延回路は、第1の遅延ブロックにおける遅延量を制御する第1の遅延制御ブロックを更に備え、第1の遅延制御ブロック及び第2の遅延制御ブロックは、第1の遅延ブロック及び第2の遅延ブロックにおける遅延量を略同一の値に制御してよい。
第1の遅延制御ブロックは、遅延設定データを、与えられるトリガ信号に応じて取り込むフリップフロップと、フリップフロップが取り込んだ遅延設定データに基づいて、第1の遅延ブロックにおける遅延量を制御する遅延制御部とを有し、第2の遅延制御ブロックのフリップフロップは、第1の遅延制御ブロックのフリップフロップが出力する遅延設定データを、第1の遅延ブロックに入力される信号に応じて取り込んでよい。
本発明の第3の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生器と、被試験デバイスに供給する試験信号を、試験パターンに基づいて成形し、被試験デバイスに供給する波形成形器と、波形成形器が、試験信号を被試験デバイスに供給するタイミングを制御するタイミング信号を生成するタイミング発生器とを備え、タイミング発生器は、基準信号を受け取り、基準信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを有する試験装置を提供する。
本発明の第4の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置に用いられるテストモジュールであって、信号を受け取り、信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを備えるテストモジュールを提供する。
本発明の第5の形態においては、動作回路と、動作回路と信号の授受を行う遅延回路とを備える電子デバイスであって、遅延回路は、信号を受け取り、信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを有する電子デバイスを提供する。
本発明の第6の形態においては、基準信号に基づいてタイミング信号を生成するタイミング発生器であって、基準信号を受け取り、基準信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファとを備えるタイミング発生器を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、入力信号を精度よく遅延させることができる。特に、入力信号に対して大きな遅延を生じさせるべく、複数段の遅延素子を従属接続した場合において、入力信号の遅延量を精度よく制御することができる。また、タイミングを精度よく制御した信号を用いて、被試験デバイスを精度よく試験することができる。
本発明の実施形態に係る遅延回路300の構成の一例を示す図である。 入力信号及び遅延信号の波形の一例を示す図である。図2(a)は、従来の遅延回路における波形を示し、図2(b)は、第1の遅延素子310における波形を示す。 第2の遅延素子330の負荷容量における信号の波形の一例を示す図である。図3(a)は、第2の遅延素子330において、負荷容量を充電する電流波形の例を示し、図3(b)は、当該負荷容量における電圧波形の例を示す。 本発明の実施形態に係る遅延回路400の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す図である。 図4において説明した遅延制御部424及び第1の遅延素子310の構成の一例を示す図である。 第1の遅延素子310の構成の他の例を示す図である。 基本電流源22の構成の他の例を示す図である。 基本電流源22の構成の更なる他の例を示す図である。 電流電圧変換部24の構成の他の例を示す図である。 電流電圧変換部24の構成の更なる他の例を示す図である。 遅延回路300又は400が設けられる電子デバイス500の回路構成の概要を示す図である。
符号の説明
10・・・パターン発生器、12・・・波形整形器、14・・・判定部、20・・・タイミング発生器、22・・・基本電流源、24・・・電流電圧変換部、34・・・オフセット電流生成回路、40・・・遅延量変換電流生成回路、48・・・インバータ回路、49・・・電圧変換回路、50・・・ダミートランジスタ、52・・・変換トランジスタ、68・・・遅延素子、70・・・電流源、71・・・基準電流源、72・・・基本電流変換部、80・・・増幅部、90・・・スイッチ、94・・・電流源、96・・・電流分流部、98・・・ミラー回路、100・・・試験装置、102・・・電流分流部、132・・・オフセット電流生成回路、134・・・増幅部、154・・・粗オフセット電流生成回路、156・・・精オフセット電流生成回路、158・・・粗増幅部、160・・・精増幅部、200・・・被試験デバイス、300・・・遅延回路、310・・・第1の遅延素子、312・・・ソース側電流源、314・・・第1のインバータ、316・・・ソース側電流源、320・・・バッファ、322、324・・・インバータ、330・・・第2の遅延素子、332・・・ソース側電流源、334・・・第2のインバータ、336・・・シンク側電流源、400・・・遅延回路、402・・・パルサー、410・・・遅延制御ブロック、416、418・・・フリップフロップ、424・・・遅延制御部、500・・・電子デバイス、510・・・動作回路
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る遅延回路300の構成の一例を示す図である。遅延回路300は、入力信号を遅延させて出力する回路であって、第1の遅延素子310、第2の遅延素子330、及びバッファ320を備える。
第1の遅延素子310は、入力信号を受け取り、入力信号を遅延させて出力する。また、第1の遅延素子310は、与えられる遅延設定データに応じて入力信号の波形をなまらせることにより、入力信号を遅延させる。本例において第1の遅延素子310は、ソース側電流源312、シンク側電流源316、及び第1のインバータ314を有する。
第1のインバータ314は、入力信号を受け取り、入力信号を遅延及び反転させた遅延信号を出力する。ソース側電流源312及びシンク側電流源316は、与えられる遅延設定データに応じた電源電流を第1のインバータ314に供給し、第1のインバータ314における遅延量を制御する。
例えば、第1のインバータ314は、入力信号をゲート端子に受け取るCMOSトランジスタを有し、CMOSトランジスタのオン/オフに応じて、負荷容量を充電/放電し、負荷容量の電圧波形を遅延信号の電圧波形として出力する。ソース側電流源312は、負荷容量を充電する電源電流を第1のインバータ314に供給し、シンク側電流源316は、負荷容量を放電する電源電流を第1のインバータ314から引き込む。
例えば、第1の遅延素子310において大きな遅延を生じさせる場合、ソース側電流源312が第1のインバータ314に与える電源電流を小さくし、第1のインバータ314が出力する遅延信号の波形の立ち上がりエッジをなまらせる。このような制御により、第1の遅延素子310において、所望の遅延を生じさせる。
バッファ320は、第1の遅延素子310が出力する遅延信号を受け取り、第1の遅延素子において生じる遅延信号の波形のなまりを補正して出力する。ここで、バッファ320は、第1の遅延素子310において生じた遅延を保持した状態で、遅延信号の波形のなまりを補正することが好ましい。
例えば、入力信号に対する遅延信号の遅延量は、入力信号の立ち上がりエッジの電圧値が所定の閾電圧を越えるタイミングと、遅延信号の立ち上がりエッジの電圧値が当該閾電圧を越えるタイミングとの差分により与えられる。このとき、バッファ320は、受け取った遅延信号を、当該遅延信号の立ち上がりエッジの電圧値が当該閾電圧を越えるタイミングにおいて、立ち上がり時間が零に近似できる立ち上がりエッジを有する信号に補正する。また、バッファ320は、受け取った遅延信号を、当該遅延信号の立ち上がりエッジの電圧値が当該閾電圧を越えるタイミングにおいて、入力信号の立ち上がりエッジと略同一の立ち上がり時間の立ち上がりエッジを有する信号に補正してもよい。
本例において、バッファ320は、直列に接続された2つのインバータ(322、324)を有する。バッファ320は、第1の遅延素子310から遅延信号を、2つのインバータ(322、324)を介して第2の遅延素子330に出力する。また、バッファ320は、直列に接続された、2より多数の偶数段のインバータを有してもよい。
第2の遅延素子330は、バッファ320が出力する遅延信号を受け取り、遅延信号を遅延させて出力する。また、第2の遅延素子330は、第1の遅延素子310と同様に、与えられる遅延設定データに応じて入力信号の波形をなまらせることにより、入力信号を遅延させる。また、第2の遅延素子330は、第1の遅延素子310と同一の構成を有してよい。本例において、第2の遅延素子330は、ソース側電流源332、シンク側電流源336、及び第2のインバータ334を有する。第2の遅延素子330におけるソース側電流源332、シンク側電流源336、及び第2のインバータ334は、第1の遅延素子310におけるソース側電流源312、シンク側電流源316、及び第1のインバータ314とそれぞれ同一の特性及び機能を有してよい。
このような構成により、第1の遅延素子310において生じる波形のなまりを補正し、第2の遅延素子330において精度よく遅延を生成することができる。また、遅延回路300は、第1の遅延素子310及び第2の遅延素子330における遅延量を略同一に制御してよい。本例においては、第1の遅延素子310及び第2の遅延素子330には、同一の遅延設定データが与えられ、それぞれの電流源は、当該遅延設定データに応じた電源電流を生成する。この場合、第1の遅延素子310及び第2の遅延素子330は、遅延回路300において生成するべき遅延量を略二分割した遅延をそれぞれ生成する。
また、遅延回路300に与える遅延設定データを制御することにより、遅延回路300において所望の遅延を生じさせることができる。この場合、第1の遅延素子310及び第2の遅延素子330は、予め設定される遅延設定データに応じた遅延量をそれぞれ生成する可変遅延回路として機能する。また、バッファ320は、当該遅延設定データによらず略一定の遅延量を生成する。このとき、遅延設定データに対して期待される遅延量と、遅延回路300において生じる遅延量との間に、バッファ320における遅延により誤差が生じる場合がある。しかし、バッファ320における遅延量は、遅延設定データによらず一定であるため、遅延回路300において生じる遅延のリニアリティは劣化しない。このため、例えば予めバッファ320における遅延量を測定することにより、遅延回路300における遅延を、遅延設定データにより精度よく制御することができる。
図2は、入力信号及び遅延信号の波形の一例を示す図である。図2(a)は、従来の遅延回路における波形を示し、図2(b)は、第1の遅延素子310における波形を示す。図2(a)に示すように、一段の遅延素子により大きな遅延を生成する場合、遅延波形の立ち上がり及び立ち下がりのなまりを大きくする必要がある。このため、遅延信号の電圧が所定の閾電圧Vthを越えるタイミングが遅れ、遅延信号のセットリング時間を十分に確保することができない場合がある。
これに対し、遅延回路300における第1の遅延素子310は、遅延回路300において生成するべき遅延量Tを二分割した遅延を生成する。このため、遅延信号の立ち上がりエッジの始点から、遅延信号の電圧が所定の閾電圧Vthを越えるまでの時間は、図2(a)に示した例に対し、略半分となる。このため、第1の遅延素子310が出力する遅延信号においては、セットリング時間を確保することができる。
また、図1においては、2つの遅延素子を備える遅延回路300を示したが、遅延回路300において生じるべき遅延量を二分割した場合であっても、それぞれの遅延素子における遅延信号のセットリング時間を確保できない場合、遅延回路300は、第1の遅延素子310又は第2の遅延素子330と同一の構成を有する遅延素子を、第2の遅延素子330に従属して更に備えてよい。遅延回路300は、生成するべき遅延量を各段の遅延素子において分割して生成した場合に、各段の遅延素子における遅延量が、遅延信号のパルスがセットリングする範囲となるように、複数の遅延素子を備えてよい。
図3は、第2の遅延素子330の負荷容量における信号の波形の一例を示す図である。図3(a)は、第2の遅延素子330において、負荷容量を充電する電流波形の例を示し、図3(b)は、当該負荷容量における電圧波形の例を示す。第2の遅延素子330のソース側電流源332は、遅延設定データに応じた電源電流Iを生成するが、第2のインバータ334が有するCMOSトランジスタの特性、及び入力される遅延信号の電圧波形によって、負荷容量に供給される充電電流がIに達するまでの時間に遅れが生じる。
例えば、CMOSトランジスタのゲート端子に電圧Vgが印加されたときに、CMOSトランジスタが充電電流Iを出力する場合について説明する。このとき、CMOSトランジスタのゲート端子に入力される遅延信号の立ち上がりエッジの電圧値がVgに達するまでの時間が零で近似できれば、図3(a)の理想波形に示すように、充電電流がIに達する時間(t2−t0)は、零で近似できる。このとき、負荷容量における電圧波形の電圧値は、図3(b)の理想波形に示すように、略一定の傾きで増加する。この場合、第2の遅延素子330における遅延のリニアリティは劣化しない。
しかし、図2(b)の遅延波形に示したように、CMOSトランジスタのゲート端子に入力される遅延信号の立ち上がりがなまっている場合、CMOSトランジスタのゲート電圧がVgに達するまでに時間がかかる。係る場合、図3(a)の実波形に示すように、負荷容量の充電電流がIに達するまでの時間(t1−t0)に遅れが生じる。このとき、負荷容量における電圧波形は、図3(b)の実波形に示すように、非線形に増加する領域(t0〜t1)と、線形に増加する領域(t1〜)とを有する。このため、第2の遅延素子330における遅延のリニアリティが劣化してしまう。
図1に示した遅延回路300によれば、第2の遅延素子330の前段にバッファ320を設け、第1の遅延素子310において生成した遅延を維持した状態で、第2の遅延素子330に入力する遅延信号の波形のなまりを補正する。このため、図3において説明した遅延のリニアリティの劣化を低減することができる。このため、精度のよい遅延を生成することができる。
図4は、本発明の実施形態に係る遅延回路400の構成の一例を示す図である。本例における遅延回路400は、入力信号を遅延させて出力する回路であって、パルサー402、第1の遅延ブロック300−1、第2の遅延ブロック300−2、第1の遅延制御ブロック410−1、及び第2の遅延制御ブロック410−2を備える。パルサー402は、入力信号を受け取り、入力信号におけるパルスを整形して出力する。
第1の遅延ブロック300−1は、パルサー402から入力信号を受け取り、当該入力信号を遅延して出力する。また、第2の遅延ブロック300−2は、第1の遅延ブロック300−1が出力する遅延信号を受け取り、当該遅延信号を遅延して出力する。
第1の遅延ブロック300−1及び第2の遅延ブロック300−2は、図1に関連して説明した遅延回路300の構成に加え、それぞれインバータ340〜346を更に有する。インバータ340及びインバータ346は、バッファ320が有するインバータと同様に、遅延ブロック間を伝送する遅延信号の波形のなまりを補正する。本例において、インバータ340は、第1の遅延素子310の前段に設けられ、インバータ346は、第2の遅延素子330の後段に設けられる。各遅延ブロックにおけるインバータ346と、次段の遅延ブロックにおけるインバータ340とにより、バッファ320と同一の機能を奏する。インバータ340及びインバータ346は、図1において説明したインバータ322及び324と同一の機能及び構成を有してよい。また、他の例においては、インバータ340及びインバータ346は、共に第1の遅延素子310の前段に設けられてよく、共に第2の遅延素子330の後段に設けられていてもよい。
図4においては、2段の遅延ブロックを接続した例について説明したが、更に多くの遅延ブロックを接続することができる。このような構成により、複数の遅延ブロックを従属接続した構成において、遅延素子間を伝送する信号のなまりを補正し、多段の遅延素子を用いて入力信号を遅延させることができる。このため、遅延素子一段当たりで生成する遅延量を小さくすることができ、より大きな遅延を生成する場合であっても、各遅延素子において波形のセットリングを容易にすることができる。また、遅延回路400が備える遅延ブロックは、それぞれ同一の構成を有するので、遅延ブロックの段数を容易に調整することができる。
また、各遅延ブロックのインバータ342及びインバータ344は、各遅延ブロックの第1の遅延素子310に入力される信号を、次段の遅延ブロックに対応する遅延制御ブロック410に入力する。各遅延制御ブロック410は、前段の遅延ブロックから受け取る信号をトリガ信号として、遅延制御データを取り込み、対応する遅延ブロックにおける遅延量を制御する。また、初段の遅延制御ブロック410は、パルサー402から与えられるトリガ信号に応じて、遅延制御データを取り込み、第1の遅延ブロック300−1における遅延量を制御する。
このような構成により、各遅延ブロックにおける遅延量をリアルタイムに制御することができる。このため、入力信号に対して多様な遅延を与えることができる。また、パルサー402は、第1の遅延ブロック300−1に入力信号を入力する前に、第1の遅延制御ブロックが遅延量を設定できるように、トリガ信号を出力することが好ましい。
各遅延制御ブロック410は、遅延ブロックに対応して設けられる。図4における遅延回路400は、2段の遅延ブロック及び2段の遅延制御ブロック410を備えるが、他の例においては、更に多段の遅延ブロック及び同数の遅延制御ブロック410を備えてよい。各遅延制御ブロック410はそれぞれ、複数のインバータ(412、414、420、422)、複数のフリップフロップ(416、418)、及び遅延制御部424を有する。
インバータ412及びインバータ414は、遅延設定データを受け取る。例えば、インバータ412は、遅延設定データのうち、予め定められた上位ビットを受け取り、インバータ414は、遅延設定データのうち、他の下位ビットを受け取る。フリップフロップ416及びフリップフロップ418は、与えられるトリガ信号に応じて、インバータ412及びインバータ414が出力する遅延設定データを取り込み、保持する。
遅延制御部424は、フリップフロップ416及びフリップフロップ418が保持した遅延設定データに基づいて、対応する遅延ブロックにおける遅延量を制御する。本例において遅延制御部424は、受け取った遅延設定データをアナログの制御電圧に変換するデジタルアナログ変換器であってよい。この場合、遅延制御部424は、当該制御電圧を用いて、対応する第1の遅延素子310及び第2の遅延素子330が有する電流源が生成する電源電流を制御する。
インバータ420及びインバータ422は、フリップフロップ416及びフリップフロップ418が保持する遅延設定データを、次段の遅延制御ブロック410に受け渡す。次段の遅延制御ブロック410は、受け取った遅延設定データに基づいて、対応する遅延ブロックの遅延量を同様に制御する。
例えば、第2の遅延制御ブロック410のフリップフロップ(416、418)は、第1の遅延ブロック300−1に入力される信号を分岐して受け取り、遅延量を制御するための遅延設定データを、第1の遅延ブロック300−1に入力される信号に応じて取り込む。そして、第2の遅延制御ブロック410の遅延制御部424は、フリップフロップ(416、418)が取り込んだ遅延設定データに基づいて、第2の遅延ブロック300−2における遅延量を制御する。
また、各遅延制御ブロック410が対応する遅延ブロックに設定する遅延量は、略同一である。即ち、各遅延制御ブロック410は、同一の遅延設定データに基づいて、対応する遅延ブロックにおける遅延量を制御する。例えば、本例のように2つの遅延制御ブロック410を有する場合、第1の遅延制御ブロック410−1及び第2の遅延制御ブロック410−2は、第1の遅延ブロック300−1及び第2の遅延ブロック300−2における遅延量を略同一の値に制御する。
各遅延ブロックでは、素子バラツキ等により、各遅延設定データに対して遅延誤差を有する場合がある。このため、各遅延ブロックに対して異なる遅延設定データを用いて遅延量を制御した場合、各遅延ブロックにおける遅延誤差の最悪値の和の誤差が生じる場合、ある遅延ブロックにおける遅延誤差の影響が大きくなる場合等が生じてしまい、精度のよい遅延を生成することができない。これに対し、本例における遅延回路400によれば、各遅延ブロックにおいて略均等な遅延を生成するため、各遅延ブロックにおける遅延誤差を平均化することができ、遅延誤差の最悪値となる可能性を低減することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す。試験装置100は、例えば半導体素子等の被試験デバイス200を試験する。本例において試験装置100は、パターン発生器10、波形整形器12、タイミング発生器20、及び判定部14を備える。
パターン発生器10は、被試験デバイス200を試験するための試験パターンを生成し、波形整形器12に供給する。波形整形器12は、受け取った試験パターンを整形した試験信号を、タイミング発生器20から与えられるタイミングに応じて被試験デバイス200に供給する。
タイミング発生器20は、例えば遅延回路であって、与えられる基準クロックを所望の遅延量だけ遅延させて波形整形器12に供給することにより、波形整形器12が試験信号を供給するタイミングを制御する。本例において、タイミング発生器20は、図1から図4において説明した、遅延回路300又は遅延回路400である。この場合、遅延回路300又は遅延回路400は、入力信号として基準クロックを受け取り、当該入力信号を予め設定される遅延量で遅延して、波形整形器12に供給する。
また、判定部14は、被試験デバイスが試験信号に応じて出力する出力信号と、パターン発生器10から与えられる期待値信号とを比較することにより、被試験デバイス200の良否を判定する。
本例における試験装置100によれば、図1から図4において説明したように、基準クロックを精度よく遅延して波形整形器12に供給できるため、被試験デバイス200の良否を精度よく判定することができる。
図6は、図4において説明した遅延制御部424及び第1の遅延素子310の構成の一例を示す図である。図6においては、遅延制御部424及び第1の遅延素子310以外の構成については省略する。本例において遅延制御部424は、基本電流源22及び電流電圧変換部24を有する。また、本例においては、第1の遅延素子310の構成を示すが、第2の遅延素子330も同一の構成を有してよい。
基本電流源22及び電流電圧変換部24は、遅延設定データ(S0〜S5)に応じた基本電圧を生成する。基本電流源22は、予め定められた直流の基本電流を生成する。そして、電流電圧変換部24は、基本電流源22が生成した基本電流に基づいて基本電圧を生成し、第1の遅延素子310に供給する。このとき、電流電圧変換部24は、タイミング発生器20における所望の遅延設定データが与えられ、当該遅延設定データに応じたレベルの基本電圧を生成する。本例においては、電流電圧変換部24は、基本電流のk倍〜k+63倍の任意の整数倍の大きさの電流を生成し、生成した電流を電圧に変換することにより、基本電圧を生成する。図6に示すように、電流電圧変換部24は、S0〜S5までの6ビットの2進数で表される0〜63までの倍率を、遅延設定データとして受け取る。
第1の遅延素子310は、与えられる基本電圧に応じた遅延量だけ入力信号を遅延させて出力する。次に、基本電流源22、電流電圧変換部24、及び第1の遅延素子310の詳細な構成及び動作について説明する。
基本電流源22は、p−MOSトランジスタ28、及びn−MOSトランジスタ32を有する。ここで、p−MOSトランジスタとは、pチャネル型のMOS(metal-oxide-semiconductor)トランジスタであり、n−MOSトランジスタとは、nチャネル型のMOSトランジスタである。
p−MOSトランジスタ28は、ソース端子に予め定められたソース電圧VDが与えられ、ゲート端子とドレイン端子とが接続される。また、n−MOSトランジスタ32は、ゲート端子に予め定められたゲート電圧VGが与えられ、ドレイン端子がp−MOSトランジスタ28のドレイン端子に接続され、ソース端子に予め定められたソース電圧VSが与えられる。このような構成により、基本電流源22は、予め定められた基本電流を生成し、p−MOSトランジスタ28のドレイン電圧及びゲート電圧を、予め定められた電圧として電流電圧変換部24に出力する。
電流電圧変換部24は、オフセット電流生成回路34、複数の遅延量変換電流生成回路(40−0〜40−5、以下40と総称する)、及び電圧変換回路49を有し、基本電流から、遅延設定データに応じた基本電圧を生成する。
また本例において、電流電圧変換部24は、6個の遅延量変換電流生成回路40を有しているが、遅延量変換電流生成回路40の個数は6個に限定されない。電流電圧変換部24は、必要な遅延設定データ範囲及び遅延設定データ分解能に応じた数の遅延量変換電流生成回路40を有する。
オフセット電流生成回路34、及び複数の遅延量変換電流生成回路40は、ソース電圧VDが与えられる端子に対してそれぞれ並列に設けられる。オフセット電流生成回路34は、基本電流のk倍の大きさのオフセット電流を生成する。本例においては、オフセット電流生成回路34は、k個並列に設けられたp−MOSトランジスタ36、及びk個並列に設けられたp−MOSトランジスタ38を有する。それぞれのp−MOSトランジスタ36は、ソース端子にソース電圧VDが与えられ、ドレイン端子がp−MOSトランジスタ38のソース端子と接続される。本明細書におけるp−MOSトランジスタは、それぞれ略同一の特性を有し、p−MOSトランジスタは、それぞれ略同一の導電特性を有する。また、p−MOSトランジスタ36のゲート端子は、p−MOSトランジスタ28のゲート端子に接続される。このような構成により、オフセット電流生成回路34には、基本電流のk倍の大きさのオフセット電流が流れる。
それぞれの遅延量変換電流生成回路40−xは、基本電流をそれぞれ異なる倍率で増幅する。本例においてそれぞれの遅延量変換電流生成回路40−xは、それぞれ基本電流の2倍の大きさの電流を生成する。また、それぞれの遅延量変換電流生成回路40−xには、それぞれ遅延設定データのSのビットが与えられる。それぞれの遅延量変換電流生成回路40−xは、ダミー電流路と遅延量変換電流路とを有しており、与えられるビットが0の場合に、生成した電流をダミー電流路に流し、与えられるビットが1の場合に、生成した電流を遅延量変換電流路に流す。
本例においてそれぞれの遅延量変換電流生成回路40−xは、2個並列に設けられたp−MOSトランジスタ42−x、2個並列に設けられ、前述したダミー電流路として機能するp−MOSトランジスタ44−x、2個並列に設けられ、前述した遅延量変換電流路として機能するp−MOSトランジスタ46−x、及びインバータ回路48−xを有する。
p−MOSトランジスタ42−xは、p−MOSトランジスタ36と同様に、ソース端子にソース電圧VDが与えられ、ゲート端子がp−MOSトランジスタ28のゲート端子に接続される。つまり、2個並列に設けられたp−MOSトランジスタ42−xに流れる電流の総和は、基本電流の2倍となる。
p−MOSトランジスタ44−xと、p−MOSトランジスタ46−xとは、p−MOSトランジスタ42−xに対して並列に設けられ、p−MOSトランジスタ44−xのゲート端子には遅延設定データのSのビットが入力され、p−MOSトランジスタ46−xのゲート端子には、インバータ回路48−xを介して遅延設定データSの反転ビットが入力される。つまり、p−MOSトランジスタ42−xに流れる電流は、遅延設定データSに応じて、p−MOSトランジスタ44−x、又はp−MOSトランジスタ46−xのいずれかを流れる。
つまり、複数のインバータ回路48は、所望の遅延設定データに基づいて、複数の遅延量変換電流生成回路40においてそれぞれ増幅された複数の電流から、1つ又は複数の電流を選択し、選択した電流を遅延量変換電流路に流し、選択しなかった電流をダミー電流路に流す選択部として機能する。
電圧変換回路49は、それぞれの遅延量変換電流生成回路40の、遅延量変換電流路を流れる電流の総和に基づいて、基本電圧を生成する。電圧変換回路49は、ダミートランジスタ50及び変換トランジスタ52を有する。ダミートランジスタ50のドレイン端子には、それぞれの遅延量変換電流生成回路40の、ダミー電流路を流れた電流の総和が供給され、変換トランジスタ52には、それぞれの遅延量変換電流生成回路40の、遅延量変換電流路を流れた電流の総和が供給される。また、変換トランジスタ52は、ソース端子に予め定められたソース電圧VSが与えられ、ドレイン端子とゲート端子とが接続される。
このような構成により、変換トランジスタ52のゲート電圧は、遅延設定データに応じた電圧となり、電圧変換回路49は、変換トランジスタ52のゲート電圧を基本電圧として、第1の遅延素子310に供給する。本例における電流電圧変換部24によれば、所望の遅延設定データに応じた基本電圧を生成することができる。また、複数の遅延量変換電流生成回路40における消費電流は、遅延設定データによらず一定となる。また、オフセット電流生成回路34に流れるオフセット電流は、第1の遅延素子310の特性に応じて予め定められた一定値である。このため、実動作時に遅延設定データを変化させる場合であっても、電流電圧変換部24における消費電流の総和を一定とすることができ、発熱量等を一定に保つことができる。このため、それぞれのトランジスタの特性が遅延設定データによって変動せず、遅延設定データに応じた基本電圧を精度よく生成することができる。
第1の遅延素子310は、遅延素子68、遅延素子68に電流を供給する電流供給部、及び電流供給部を制御する制御部を有する。本例において、制御部は、p−MOSトランジスタ54(第4のMOSトランジスタ)、n−MOSトランジスタ58、及びn−MOSトランジスタ64(第3のMOSトランジスタ)から構成され、電流供給部は、p−MOSトランジスタ56(第1のMOSトランジスタ)、及びn−MOSトランジスタ66(第2のMOSトランジスタ)から構成される。
本例において遅延素子68は、p−MOSトランジスタ60及びn−MOSトランジスタ62から構成されるインバータであって、入力信号に応じて出力容量を充放電することにより、入力信号を遅延させて出力する。また、遅延素子68における遅延時間は、出力容量の充放電時間に依存するため、電流供給部から与えられる供給電流に基づく遅延時間、入力信号を遅延させて出力する。本例においては、p−MOSトランジスタ56は、遅延素子68の出力容量を充電するための充電電流を供給し、n−MOSトランジスタ66は、遅延素子68の出力容量を放電するための放電電流を供給する。
本例においては、入力信号として基準クロックが遅延素子68に与えられる。また、遅延素子68は、インバータと出力端子との間に、インバータと並列に設けられ、可変容量を有するコンデンサを更に有していてもよい。この場合、所望の遅延設定データの可変範囲に基づいて、コンデンサの容量を制御することが好ましい。
制御部には、与えられる基本電圧に応じた制御電流が流れる。また電流供給部のそれぞれのトランジスタは、制御部のトランジスタとカレントミラー接続されており、制御電流と略同一の供給電流を生成する。このため、電流電圧変換部24において、所望の遅延設定データに応じた基本電圧を生成することにより、遅延素子68における遅延量を容易に制御することができる。
制御部は、電流供給部に供給電流を発生させるべく、電流供給部の特性に応じて、電流電圧変換部24から与えられる基本電圧を制御電圧に変換し、電流供給部に供給する。制御部のそれぞれのトランジスタには、与えられる基本電圧に応じた制御電流が流れ、当該制御電流に基づいた制御電圧を生成する。このとき、制御部は、p−MOSトランジスタ56が飽和領域で動作する第1の制御電圧を生成し、p−MOSトランジスタ56のゲート端子に供給することが好ましい。また制御部は、n−MOSトランジスタ66が飽和領域で動作する第2の制御電圧を生成し、n−MOSトランジスタ66のゲート端子に供給することが好ましい。
p−MOSトランジスタ54のソース端子には、予め定められたソース電圧VDが与えられ、ゲート端子とドレイン端子とが電気的に接続される。つまり、p−MOSトランジスタ54は、ドレイン端子とソース端子との間に、制御電流に応じた電位差が生じる抵抗として機能する。p−MOSトランジスタ54は、当該電位差に基づいて、p−MOSトランジスタ56が生成する供給電流を制御する第1の制御電圧を生成する。また、p−MOSトランジスタ54のドレイン端子は、n−MOSトランジスタ58を介してn−MOSトランジスタ64のドレイン端子と電気的に接続される。
n−MOSトランジスタ64のソース端子には、予め定められたソース電圧VSが与えられる。また、変換トランジスタ52のゲート端子とドレイン端子とは電気的に接続される。n−MOSトランジスタ64のゲート端子には、変換トランジスタ52から基本電圧が与えられ、当該基本電圧に応じて、制御電流の大きさを制限する。つまり、n−MOSトランジスタ64は、変換トランジスタ52と同様に、ドレイン端子とソース端子との間に、制御電流に応じた電圧が生じる抵抗として機能する。変換トランジスタ52は、当該電位差に基づいて、n−MOSトランジスタ66が生成する供給電流を制御する第2の制御電圧を生成する。
p−MOSトランジスタ54とp−MOSトランジスタ56、及びn−MOSトランジスタ64とn−MOSトランジスタ66は、図6に示すようにそれぞれカレントミラー接続され、それぞれ略同一のドレイン電流を生成する。また、第1の遅延素子310において、それぞれのn−MOSトランジスタとp−MOSトランジスタとは、同一のゲート電圧及びドレイン電圧が与えられた場合に、ドレイン電流が略同一となるような特性を有することが好ましい。例えば、それぞれのトランジスタは、当該条件においてドレイン電流が略同一となるようなゲート幅、ゲート長を有していてよく、また並列に設けたp−MOSトランジスタ群を一つのp−MOSトランジスタとして用いてもよい。
また、他の例においては、例えばn−MOSトランジスタ64は、n個並列に設けられたn−MOSトランジスタ群であり、n−MOSトランジスタ66は、m個並列に設けられたn−MOSトランジスタ群であってもよい。このように、カレントミラー接続されたそれぞれのMOSトランジスタの並列数を調整することにより、制御電流と供給電流との比をn:mとすることができ、所望の供給電流を生成することができる。
また、電流電圧変換部24のオフセット電流生成回路34は、遅延設定データの範囲において、p−MOSトランジスタ(54、56)及びn−MOSトランジスタ(64、66)が飽和領域で動作する大きさの前記オフセット電流を生成することが好ましい。ここで、飽和領域とは、例えばMOSトランジスタのドレイン端子−ソース端子間の電位差が、ゲート端子−ソース端子間の電位差からMOSトランジスタの特性により定まる閾電圧を引いたものより大きい状態で動作する領域を指す。電流供給部のそれぞれのトランジスタを飽和領域で動作させることができるため、遅延設定データの変動に対し、供給電流の大きさが直線的に変動する。このため、遅延素子68における遅延量を精度よく制御することができる。それぞれのトランジスタを飽和領域で動作させるためのオフセット電流値は、予め測定することにより、容易に定めることができる。
図7は、第1の遅延素子310の構成の他の例を示す。本例における第1の遅延素子310は、図6において説明した第1の遅延素子310の構成に比べ、p−MOSトランジスタ54、n−MOSトランジスタ64、p−MOSトランジスタ56、及びn−MOSトランジスタ66のそれぞれのゲートの接続が異なる。他の構成については、図6において説明した第1の遅延素子310と同一であるため、説明を省略する。
本例において、n−MOSトランジスタ64のゲート端子及びp−MOSトランジスタ56のゲート端子は電気的に接続される。つまり、n−MOSトランジスタ58は、制御電流によって生じる、ドレイン端子とソース端子との間の電位差に基づいて、p−MOSトランジスタ56を制御するための第1の制御電圧を生成する。
また、p−MOSトランジスタ54のゲート端子とドレイン端子、及びn−MOSトランジスタ66のゲート端子は電気的に接続される。つまり、p−MOSトランジスタ54は、ドレイン端子とソース端子との間の電位差に基づいて、n−MOSトランジスタ66を制御するための第2の制御電圧を生成する。
図6においては、制御部に流れる制御電流と、電流供給部が生成する供給電流とが略同一であったが、本例において電流供給部は、制御電流とは異なる供給電流を生成する。また、本例においては、オフセット電流生成回路34は、遅延設定データの範囲において、n−MOSトランジスタ64及びp−MOSトランジスタ54をリニア領域で動作させ、且つp−MOSトランジスタ56及びn−MOSトランジスタ66を飽和領域で動作させる大きさのオフセット電流を生成する。ここで、リニア領域とは、例えばMOSトランジスタのドレイン端子−ソース端子間の電位差が、ゲート端子−ソース端子間の電位差からMOSトランジスタの特性により定まる閾電圧を引いたものより小さい状態で動作する領域を指す。
本例によれば、電流供給部のそれぞれのトランジスタを飽和領域で動作させることができるため、遅延設定データの変動に対し、供給電流の大きさが直線的に変動する。このため、遅延素子68における遅延量を精度よく制御することができる。また、制御部のそれぞれのトランジスタをリニア領域で動作させるため、制御部における消費電流量を低減することができる。
図8は、基本電流源22の構成の他の例を示す図である。本例における基本電流源22は、遅延設定データの分解能に応じて、異なる大きさの複数の前記基本電流を生成する。本例における基本電流源22を用いる場合、電流電圧変換部24は、図10又は図11において後述する構成を有することが好ましい。図6において説明した基本電流源22及び電流電圧変換部24は、一つの基本電流に基づいて基本電圧を生成している。このため、基本電圧の分解能は、予め定められた基本電流の大きさによって定まる。これに対し、本例における基本電流源22は、大きさが任意に調整できる複数の基本電流を生成する。この場合、電流電圧変換部24は、大きさの異なる複数の基本電流を分解能として基本電圧を生成することができるため、より広い範囲において細かい分解能で基本電圧を生成することができる。すなわち、より広い範囲において細かい分解能で第1の遅延素子310における遅延量を制御することができる。
本例における基本電流源22は、大きさが任意に調整できる電流源70、及び複数の基本電流変換部(72−1〜72−3、以下72と総称する)を有する。電流源70は、それぞれ異なる大きさの基準電流を生成する複数の基準電流源を有する。本例においては、電流源70は、第1の基準電流源71−1、第2の基準電流源71−2、及び第3の基準電流源71−3を有する。第1の基準電流源71−1は、a個並列に設けられたp−MOSトランジスタ74−1、及びa個並列に設けられたn−MOSトランジスタ78−1を有する。また、第2の基準電流源は、a個並列に設けられたp−MOSトランジスタ74−2、及びb個並列に設けられたn−MOSトランジスタ78−2を有する。また、第3の基準電流源は、a個並列に設けられたp−MOSトランジスタ74−3、及びc個並列に設けられたn−MOSトランジスタ78−3を有する(但し、a、b、cは、a<b<cを満たす整数)。
それぞれのp−MOSトランジスタ74は、カレントミラー接続されており、それぞれの基準電流源には略同一の電流a×Iが流れる。第1の基準電流源71−1は、第1の基準電流a×Iを、並列に設けられたa個のn−MOSトランジスタ78−1のそれぞれに分流し、第1の基準電流Iを生成する。
また、第2の基準電流源71−2は、電流a×Iを並列に設けられたb個のn−MOSトランジスタ78−2のそれぞれに分流し、第1の基準電流のb分のa倍の第2の基準電流を生成する。つまり、一つのn−MOSトランジスタ78−2に流れる電流I×a/bを第2の基準電流とする。
また、第3の基準電流源71−3は、電流a×Iを並列に設けられたc個のn−MOSトランジスタ78−3のそれぞれに分流し、第1の基準電流のc分のa倍の第3の基準電流を生成する。つまり、一つのn−MOSトランジスタ78−2に流れる電流I×a/cを第3の基準電流とする。
そして、複数の基本電流変換部72は、第1の基準電流、第2の基準電流、及び第3の基準電流に基づいて、それぞれ異なる大きさの基本電流を生成する。それぞれの基本電流変換部72は、複数の基準電流源に対応する複数の増幅部、及びp−MOSトランジスタを有する。本例において、基本電流変換部72は、第1の増幅部80−1、第2の増幅部80−2、及び第3の増幅部80−3を有する。
第1の増幅部80−1は、複数のn−MOSトランジスタ(92−1〜92−m、以下92と総称する)と、複数のスイッチ(90−1〜90−m、以下90と総称する)とを有する。n−MOSトランジスタ92は、それぞれn−MOSトランジスタ78−1とカレントミラー接続される。また、スイッチ90は、それぞれのn−MOSトランジスタ92と対応して設けられ、対応するn−MOSトランジスタ92に電流を流すか否かを切り替える。複数のスイッチ90を制御して、第1の基準電流と同一の大きさの電流が流れるn−MOSトランジスタ92の個数を制御することにより、第1の基準電流を任意の整数倍の大きさに増幅した電流を生成することができる。
また、第2の増幅部80−2及び第3の増幅部80−3は、第1の増幅部80−1と同様の構成を有し、第2の基準電流及び第3の基準電流を任意の整数倍の大きさに増幅した電流をそれぞれ生成する。
そして、p−MOSトランジスタ81は、第1の増幅部80−1、第2の増幅部80−2、及び第3の増幅部80−3がそれぞれ生成した電流の和を基本電流として生成し、基本電流に応じた電圧を出力する。このような構成により、基本電流変換部72は、任意の大きさの基本電流を生成することができる。また、複数の基本電流変換部72がそれぞれ独立に動作することにより、基本電流源22は、それぞれ任意の大きさを有する複数の基本電流を容易に生成することができる。基本電流源22が生成する基本電流の大きさにより、第1の遅延素子310における遅延量の分解能が定まるが、本例における基本電流源22によれば、必要な遅延量の分解能に適した基本電流を生成することができる。また、大きさの異なる複数の基本電流を生成するため、遅延設定データとして広範囲において細かい分解能が必要となる場合であっても対応することができる。
図9は、基本電流源22の構成の更なる他の例を示す図である。本例における基本電流源22においても、図8における基本電流源22と同様に、遅延設定データの分解能に応じて、異なる大きさの複数の前記基本電流を生成する。また本例における基本電流源22を用いる場合も、電流電圧変換部24は、図10又は図11において後述する構成を有することが好ましい。
本例における基本電流源22は、電流源94、複数の電流分流部(96、102)、ミラー回路98を有する。電流源94は、p−MOSトランジスタ104と、n−MOSトランジスタ108を有する。p−MOSトランジスタ104と、n−MOSトランジスタ108とは、予め定められたドレイン電位VDと、予め定められたソース電位VSとの間に、直列に設けられており、予め定められた大きさの第1の基本電流を生成する。
第1の電流分流部96は、第1の基本電流を、並列に設けられた複数のトランジスタに分流し、第1の基本電流の整数分の1倍の大きさの第2の基本電流を生成する。本例において、第1の電流分流部96は、p−MOSトランジスタ110、複数のn−MOSトランジスタ112、及び複数のn−MOSトランジスタ114を有する。
p−MOSトランジスタ110は、p−MOSトランジスタ104とカレントミラー接続され、第1の基本電流を流す。そして、複数のn−MOSトランジスタ114は、p−MOSトランジスタ110に対してそれぞれ並列に設けられ、第1の基本電流を分流する。また、複数のn−MOSトランジスタ112は、複数のn−MOSトランジスタ114と対応して設けられ、対応するn−MOSトランジスタ114に第1の基本電流を分流させるか否かを切り替える。但し、本例においてn−MOSトランジスタ112は、常に対応するn−MOSトランジスタ114に分流させ、第2の基本電流を生成する。図8において説明した増幅部80と同様に、第1の基本電流を分流させるn−MOSトランジスタ114の個数を制御することにより、n−MOSトランジスタ114−0に流れる第2の基本電流を、第1の基本電流の1/w(但し、wは任意の整数)倍の大きさに制御することができる。
ミラー回路98は、n−MOSトランジスタ114とカレントミラー接続され、第2の基本電流を流すn−MOSトランジスタ124と、n−MOSトランジスタ124と直列に接続され、第2の基本電流が流れるp−MOSトランジスタ118とを有する。そして、p−MOSトランジスタ118は、図10及び図11において後述する電流電圧変換部24のp−MOSトランジスタとカレントミラー接続される。
図10及び図11に示すように、基本電流源22と電流電圧変換部24とは、p−MOSトランジスタ同士をカレントミラー接続することにより、基本電流を受け渡している。本例におけるミラー回路98を用いることにより、第1の電流分流部96のように、n−MOSトランジスタを用いて基本電流を生成した場合であっても、電流電圧変換部24におけるp−MOSトランジスタに基本電流を容易に受け渡すことができる。
また、第2の電流分流部102は、第1の電流分流部96と同様に、第2の基本電流を、並列に設けられた複数のトランジスタに分流し、第2の基本電流の整数分の1倍の大きさの第3の基本電流を生成する。本例において、第2の電流分流部102は、n−MOSトランジスタ130、複数のp−MOSトランジスタ128、及び複数のp−MOSトランジスタ126を有する。
n−MOSトランジスタ130は、n−MOSトランジスタ114とカレントミラー接続され、第2の基本電流を流す。そして、複数のp−MOSトランジスタ126は、複数のn−MOSトランジスタ112と同様に、第2の基本電流を分流し、複数のp−MOSトランジスタ128は、対応するp−MOSトランジスタ126に第2の基本電流を分流させるか否かを切り替える。本例における基本電流源22によれば、大きさの異なる複数の基本電流を小さな回路規模で生成することができる。
図10は、電流電圧変換部24の構成の他の例を示す図である。本例における電流電圧変換部24は、大きさの異なる複数の基本電流を受け取り、遅延設定データに応じて、それぞれの基本電流を増幅し、増幅した複数の基本電流の和に基づいて、第1の遅延素子310に与える基本電圧を発生する。
本例における電流電圧変換部24は、複数のオフセット電流生成回路(132−1〜132−3、以下132と総称する)、増幅部134、ダミートランジスタ50、及び変換トランジスタ52を有する。ダミートランジスタ50及び変換トランジスタ52の機能は、図6において説明したダミートランジスタ50及び変換トランジスタ52と同一である。
それぞれのオフセット電流生成回路132は、図8又は図9において説明した基本電流源22から、異なる大きさの基本電流を受け取り、受け取った基本電流をそれぞれ増幅し、増幅したオフセット電流の和を変換トランジスタ52に供給する。例えば、複数のオフセット電流生成回路132は、図8において説明した複数の基本電流変換部72と対応して設けられていてよく、また図9において説明した電流源94、第2の電流分流部102、及びミラー回路98とそれぞれ対応して設けられていてもよい。本例においては、オフセット電流生成回路(132−1〜132−3)が、基本電流変換部(72−1〜72−3)と対応して設けられる場合について説明する。
それぞれのオフセット電流生成回路132は、複数のp−MOSトランジスタ(136−1〜136−m、以下136と総称する)、及び複数のp−MOSトランジスタ(138−1〜138−m、以下138と総称する)を有する。
複数のp−MOSトランジスタ136は、対応する基本電流変換部72のp−MOSトランジスタ81とそれぞれカレントミラー接続される。そして、複数のp−MOSトランジスタ138は、複数のp−MOSトランジスタ136と対応して設けられ、対応するp−MOSトランジスタ136に電流を流すか否かを切り替える。電流を流すp−MOSトランジスタ136の個数を制御することにより、対応する基本電流の任意の整数倍の大きさのオフセット電流を生成することができる。
本例における複数のオフセット電流生成回路132によれば、複数の基本電流をそれぞれ任意に増幅して足すことにより、最も大きい基本電流の増幅範囲で、最も小さい基本電流を分解能として変化することのできるオフセット電流を生成することができる。
また、増幅部134は、複数の基本電流変換部72のうちのいずれかが生成した基本電流を受け取り、受け取った基本電流を遅延設定データに応じて増幅する。増幅部134は、図6において説明した電流電圧変換部24から、オフセット電流生成回路34、ダミートランジスタ50、及び変換トランジスタ52を除いた構成及び機能を有してよい。また、増幅部134は、複数の基本電流のうち最も小さい基本電流を、遅延設定データに基づいて増幅してよい。本例における電流電圧変換部24によれば、オフセット電流を所望の電流に設定することができる。
図11は、電流電圧変換部24の構成の更なる他の例を示す。本例における電流電圧変換部24は、大きさの異なる複数の基本電流を受け取り、遅延設定データに応じて、それぞれの基本電流を増幅し、増幅した複数の基本電流の和に基づいて、第1の遅延素子310に与える基本電圧を発生する。つまり、本例における電流電圧変換部24は、オフセット電流及び基本電圧を、複数の階調で設定する。
本例における電流電圧変換部24は、粗オフセット電流生成回路154、精オフセット電流生成回路156、粗増幅部158、精増幅部160、ダミートランジスタ50、及び変換トランジスタ52を有する。ダミートランジスタ50及び変換トランジスタ52の機能は、図6において説明したダミートランジスタ50及び変換トランジスタ52と同一である。また本例では、基本電流源22が図9に示した構成である場合について説明する。
粗オフセット電流生成回路154、及び精オフセット電流生成回路156は、複数の基本電流のうち、最も大きい基本電流を少なくとも含む、一つ又は複数の基本電流を増幅してオフセット電流を生成し、それぞれ異なる基本電流を任意の整数倍に増幅したオフセット電流を生成し、変換トランジスタ52に供給する。例えば、粗オフセット電流生成回路154は、第1の基本電流を増幅し、精オフセット電流生成回路156は、第3の基本電流を増幅する。本例においては、粗オフセット電流生成回路154は、第1の基本電流を分解能としたオフセット電流を生成し、精オフセット電流生成回路156は、第1の基本電流より十分小さい第3の基本電流を分解能としてオフセット電流を生成する。
粗オフセット電流生成回路154は、複数の基本電流のうち、最も大きい基本電流を受け取り、受け取った基本電流を任意の整数倍に増幅したオフセット電流を生成する。粗オフセット電流生成回路154は、図10において説明したオフセット電流生成回路132と同一の機能及び構成を有しており、電流源94のp−MOSトランジスタ104とカレントミラー接続される複数のp−MOSトランジスタ162を有し、第1の基本電流を受け取る。
また、精オフセット電流生成回路156は、粗オフセット電流生成回路154が受け取った基本電流より小さい基本電流を受け取り、受け取った基本電流を任意の整数倍に増幅したオフセット電流を生成する。但し、本例における精オフセット電流生成回路156が生成するオフセット電流は、粗オフセット電流生成回路154が受け取る第1の基本電流より小さい。本例における精オフセット電流生成回路156は、p−MOSトランジスタ166、複数のp−MOSトランジスタ168、複数のp−MOSトランジスタ170、及び複数のp−MOSトランジスタ171を有する。
p−MOSトランジスタ166は、電流源94のp−MOSトランジスタ104とカレントミラー接続される。つまり、p−MOSトランジスタ166は、複数のp−MOSトランジスタ168に流れる電流の和の最大値を、第1の基本電流に制限する。また、複数のp−MOSトランジスタ168は、p−MOSトランジスタ166に対して並列に接続されており、それぞれ第2の電流分流部102のp−MOSトランジスタ126−0とカレントミラー接続され、それぞれ第3の基本電流と同一の電流が流れる。
また、複数のp−MOSトランジスタ176は、複数のp−MOSトランジスタ44と同一の機能を有し、複数のp−MOSトランジスタ178は、複数のp−MOSトランジスタ46と同一の機能を有する。複数のp−MOSトランジスタ170は、それぞれダミートランジスタ50に接続され、複数のp−MOSトランジスタ171は、それぞれ変換トランジスタ52に接続される。そして、与えられるオフセット時間設定(sb1〜sbj)に応じて、それぞれのp−MOSトランジスタ168が受け取った基本電流を、ダミートランジスタ50に供給するか、変換トランジスタ52に供給するかを選択する。これにより、精オフセット電流生成回路156における消費電流を一定にしつつ、オフセット時間設定に応じた電流を変換トランジスタ52に供給することができる。本例における粗オフセット電流生成回路154及び精オフセット電流生成回路156によれば、粗オフセット電流生成回路154が増幅する第1の基本電流の最小増幅範囲から最大増幅範囲までの間において、精オフセット電流生成回路156が増幅する第3の基本電流を分解能として変化することのできるオフセット電流を容易に生成することができる。この場合、精オフセット電流生成回路156が生成することのできる電流の最大値は、粗オフセット電流生成回路154が生成する電流の分解能と略同一であってよい。
粗増幅部158及び精増幅部160は、複数の基本電流のうち、最も小さい基本電流を少なくとも含む、一つ又は複数の基本電流を遅延設定データに基づいて増幅し、変換トランジスタ52に供給する。本例において粗増幅部158及び精増幅部160は同一の構成を有する。例えば、粗増幅部158は、第2の基本電流を受け取り、精増幅部160は、第3の基本電流を受け取り、それぞれ遅延設定データに基づいて増幅する。つまり、複数の階調の遅延設定データに対応することができる。例えば、粗増幅部158が増幅する第2の基本電流の最小増幅範囲から最大増幅範囲までの間において、精増幅部160が増幅する第3の基本電流を分解能として変化することのできる電流を生成することができる。この場合、精増幅部160が生成することのできる電流の最大値は、粗増幅部158が生成する電流の分解能と略同一であってよい。また、本例における粗増幅部158及び精増幅部160がそれぞれ生成する電流は、粗オフセット電流生成回路154が受け取る第1の基本電流より小さい。
粗増幅部158及び精増幅部160は、p−MOSトランジスタ172、複数のp−MOSトランジスタ174、複数のp−MOSトランジスタ176、及び複数のp−MOSトランジスタ178を有する。
p−MOSトランジスタ172は、電流源94のp−MOSトランジスタ104とカレントミラー接続される。また、複数のp−MOSトランジスタ174は、図6において説明した複数のp−MOSトランジスタ42と同一の機能を有し、複数のp−MOSトランジスタ176は、複数のp−MOSトランジスタ44と同一の機能を有し、複数のp−MOSトランジスタ178は、複数のp−MOSトランジスタ46と同一の機能を有する。それぞれのp−MOSトランジスタ174は、ミラー回路98のp−MOSトランジスタ118、又は第2の電流分流部102のp−MOSトランジスタ126−0とカレントミラー接続され、第2の基本電流又は第3の基本電流を受け取る。
そして、複数のp−MOSトランジスタ176及び複数のp−MOSトランジスタ178は、与えられる遅延設定データに応じて、それぞれのp−MOSトランジスタ174が受け取った基本電流を、ダミートランジスタ50に供給するか、変換トランジスタ52に供給するかを選択する。これにより、増幅部における消費電流を一定にしつつ、遅延設定データに応じた電流を変換トランジスタ52に供給することができる。また、本例における粗増幅部158及び精増幅部160によれば、遅延設定データに応じて、大きい基本電流の増幅範囲で、小さい基本電流を分解能として変化することのできる電流を変換トランジスタ52に供給することができる。
また、それぞれの基本電流の大きさは、階調間のリニアリティがとれるように、予めイニシャライズされることが好ましい。また以上においては、試験装置100のタイミング発生器20に遅延回路300又は400を用いた実施形態を説明したが、遅延回路300又は400は、試験装置100の他のテストモジュールにおいても用いることができる。即ち、遅延回路300又は400は、試験装置100内部のいずれの遅延回路としても用いてよい。例えば、図5において説明したパターン発生器10、波形成形器12、又は判定部14の内部に遅延手段が設けられる場合、当該遅延手段として遅延回路300又は400を用いてよい。当該テストモジュールは、遅延回路300又は400に対する遅延設定データを外部から受け取る端子を有してよい。
また、遅延回路300又は400が設けられるテストモジュールは、パターン発生器10、波形成形器12、判定部14、又はタイミング発生器20のような構成単位とは限らない。複数のテストモジュールにより、パターン発生器10、波形成形器12、判定部14、又はタイミング発生器20のいずれかの機能を実現するものであってよく、また一つのテストモジュールがパターン発生器10、波形成形器12、判定部14、又はタイミング発生器20のうちの複数の機能を実現するものであってもよい。また試験装置100が有する他の機能を実現するテストモジュールであってもよい。また、遅延回路300又は400は、試験装置100に限らず、他の用途の電子デバイス内の遅延手段として用いられてもよい。
図12は、遅延回路300又は400が設けられる電子デバイス500の回路構成の概要を示す図である。例えば電子デバイス500は、通信機器に用いられる回路であってよい。電子デバイス500は、動作回路510及び遅延回路300を備える。動作回路510及び遅延回路300は、同一の半導体基板上に形成される。また電子デバイス500は、動作回路510、遅延回路300、及び当該半導体基板を内包するパッケージ部を更に備えてよい。当該パッケージ部は、例えば樹脂又はセラミック等により、動作回路510、遅延回路300、及び半導体基板を外部から絶縁してよい。また電子デバイス500は、遅延回路300に代えて遅延回路400を備えてもよい。
遅延回路300は、電子デバイス500に入力される信号を遅延させ、動作回路510に入力する。動作回路510は、当該信号に応じて動作し、当該信号に応じた出力信号を出力する。動作回路510は、デジタル回路又はアナログ回路のいずれであってもよく、またデジタル回路及びアナログ回路が混在する回路であってもよい。本例における電子デバイス500によれば、動作回路510への入力信号を精度よく遅延させることができる。
また、遅延回路300は、動作回路510の出力信号を遅延させ、外部に出力してもよい。係る構成により、当該出力信号を精度よく遅延させることができる。また、遅延回路300は、動作回路510の内部に設けられ、動作回路510の内部を伝送する信号を遅延させてもよい。係る構成により、動作回路510の内部における信号を精度よく遅延させ、動作回路510を精度よく動作させることができる。また、電子デバイス500は、遅延回路300に対する遅延設定データを外部から受け取る端子を有してよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
以上から明らかなように、本発明によれば、入力信号を精度よく遅延させることができる。特に、入力信号に対して大きな遅延を生じさせるべく、複数段の遅延素子を従属接続した場合において、入力信号の遅延量を精度よく制御することができる。また、タイミングを精度よく制御した信号を用いて、被試験デバイスを精度よく試験することができる。

Claims (14)

  1. 入力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、
    前記入力信号を受け取り、前記入力信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を備える遅延回路。
  2. 前記バッファが出力する前記遅延信号を受け取り、前記遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延素子を更に備える請求項1に記載の遅延回路。
  3. 前記第1の遅延素子及び前記第2の遅延素子は、予め設定される遅延設定データに応じた遅延量をそれぞれ生成する可変遅延素子であり、
    前記バッファは、前記遅延設定データによらず略一定の遅延量を生成する素子である
    請求項2に記載の遅延回路。
  4. 前記第1の遅延素子は、前記入力信号を遅延及び反転させた前記遅延信号を出力する第1のインバータを有し、
    前記第2の遅延素子は、前記遅延信号を遅延及び反転させて出力する第2のインバータを有し、
    前記バッファは、前記遅延信号を、直列に接続された2つのインバータを介して前記第2の遅延素子へ出力する
    請求項3に記載の遅延回路。
  5. 前記第1の遅延素子は、前記第1のインバータの電源電流を制御することにより、前記第1のインバータにおける遅延量を制御する第1の電流源を更に有し、
    前記第2の遅延素子は、前記第2のインバータの電源電流を制御することにより、前記第2のインバータにおける遅延量を制御する第2の電流源を更に有し、
    前記遅延回路は、前記第1の電流源及び前記第2の電流源が生成する前記電源電流を制御する遅延制御ブロックを更に備える
    請求項4に記載の遅延回路。
  6. 前記遅延制御ブロックは、
    与えられる遅延設定データに応じた基本電圧を生成する電圧生成部と、
    前記第1の電流源及び前記第2の電流源に前記電源電流を生成させるべく、前記第1の電流源及び前記第2の電流源の特性に応じて、前記基本電圧を制御電圧に変換し、前記第1の電流源及び前記第2の電流源に供給する電圧変換部と
    を有する請求項5に記載の遅延回路。
  7. 入力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、
    前記入力信号を受け取り、前記入力信号を遅延させて出力する第1の遅延ブロックと、
    前記第1の遅延ブロックが出力する遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延ブロックと、
    前記第2の遅延ブロックにおける遅延量を制御する第2の遅延制御ブロックと
    を備え、
    前記第1の遅延ブロック及び前記第2の遅延ブロックはそれぞれ、
    前記入力信号を受け取り、前記入力信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を有し、
    前記第2の遅延制御ブロックは、
    前記第1の遅延ブロックに入力される信号を分岐して受け取り、遅延量を制御するための遅延設定データを、前記第1の遅延ブロックに入力される信号に応じて取り込むフリップフロップと、
    前記フリップフロップが取り込んだ前記遅延設定データに基づいて、前記第2の遅延ブロックにおける遅延量を制御する遅延制御部と
    を有する遅延回路。
  8. 前記バッファが出力する前記遅延信号を受け取り、前記遅延信号を遅延させて出力する第2の遅延素子を更に備える請求項7に記載の遅延回路。
  9. 前記遅延回路は、前記第1の遅延ブロックにおける遅延量を制御する第1の遅延制御ブロックを更に備え、
    前記第1の遅延制御ブロック及び前記第2の遅延制御ブロックは、前記第1の遅延ブロック及び前記第2の遅延ブロックにおける遅延量を略同一の値に制御する
    請求項8に記載の遅延回路。
  10. 前記第1の遅延制御ブロックは、
    前記遅延設定データを、与えられるトリガ信号に応じて取り込むフリップフロップと、
    前記フリップフロップが取り込んだ前記遅延設定データに基づいて、前記第1の遅延ブロックにおける遅延量を制御する遅延制御部と
    を有し、
    前記第2の遅延制御ブロックの前記フリップフロップは、前記第1の遅延制御ブロックの前記フリップフロップが出力する前記遅延設定データを、前記第1の遅延ブロックに入力される信号に応じて取り込む
    請求項9に記載の遅延回路。
  11. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生器と、
    前記被試験デバイスに供給する試験信号を、前記試験パターンに基づいて成形し、前記被試験デバイスに供給する波形成形器と、
    前記波形成形器が、前記試験信号を前記被試験デバイスに供給するタイミングを制御するタイミング信号を生成するタイミング発生器と
    を備え、
    前記タイミング発生器は、
    基準信号を受け取り、前記基準信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を有する試験装置。
  12. 被試験デバイスを試験する試験装置に用いられるテストモジュールであって、
    信号を受け取り、信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を備えるテストモジュール。
  13. 動作回路と、動作回路と信号の授受を行う遅延回路とを備える電子デバイスであって、
    前記遅延回路は、
    前記信号を受け取り、信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を有する電子デバイス。
  14. 基準信号に基づいてタイミング信号を生成するタイミング発生器であって、
    基準信号を受け取り、前記基準信号を遅延させて出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延素子が出力する遅延信号を受け取り、前記第1の遅延素子において生じる前記遅延信号の波形のなまりを補正して出力するバッファと
    を備えるタイミング発生器。
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