JPWO2006132115A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

定電圧駆動方式のステッピングモータを備える撮像装置であって、スイッチング素子Q1〜Q4に印加するパルス信号を生成するPWM波形生成部4と、PWM波形生成部4で生成されるPWM波形を決定するPWM波形決定部3を備える。PWM波形決定部3は、指定されるステッピングモータの回転速度値と出力トルク値に応じてパルス信号の最小デューティ比と最大デューティ比の範囲であるデューティ比幅を指定する。回転速度値が高速になるに伴ってデューティ比幅が大きくなるように設計される。

Description

本発明は撮像装置に関し、特にステッピングモータを備える撮像装置に関するものである。
制度の高い運動を行う場合に、直流モータの代わりとして回転角度制御が可能なステッピングモータが従来より利用されており、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置においても、例えばズーム操作などを行うためにこのようなステッピングモータが用いられる。そして、このステッピングモータの制御装置として、定電流チョッパ駆動によって制御を行う制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような定電流駆動方式によるステッピングモータが備える駆動回路は、モータ駆動電流を一定に制御するために、基準用分圧抵抗によって設定される基準電圧と、モータに流れる電流を検出する電流検出用抵抗の電圧値とをコンパレータによって比較し、その比較結果に基づいてモータに流れ込む電流をオン・オフ制御している。
しかしながら、このような定電流駆動方式によるステッピングモータの駆動回路には、コンパレータなどのアナログ回路素子が多く必要となるため、オフセット調整や各デバイスのばらつきなどに伴うsin波の歪みが発生するという問題がある。特に、中点付近においてはゼロクロス歪みが発生し、雑音の原因となるため、デジタルビデオカメラのズーム用モータの駆動回路として、この定電流方式を利用する場合には、この雑音をマイクが集音してしまうという問題がある。
さらに、定電流駆動方式の場合、電流検出用の抵抗が必要となるため、この抵抗における電力消費についても問題となる。
一方、定電流駆動方式とは別の定電圧駆動方式によってステッピングモータを駆動する方法も開示されている。この定電圧駆動方式は、定電圧をモータに印加し、順番にコイルのスイッチを切替えて励磁する方式であり、電流値を一定に保つために定電流駆動方式では必要であったコンパレータなどの回路素子が不要であるため、sin波の歪みという問題は発生しない。また、電流検出用の抵抗も不要であるため、定電流駆動方式と比較して、消費電力の観点からも好ましい。
特開2002−78385号公報
しかしながら、定電圧駆動方式においては、モータ回転速度が速くなると、電流の立ち上がり時間より励磁切り替え時間の方が短くなるため、電流が十分に流れずトルク不足になるという問題がある。
図8は、従来の定電圧駆動方式のステッピングモータの回転速度とトルクの関係を示すグラフである。横軸はモータの回転速度を示しており、縦軸はトルク量を示している。図8に示されるように、回転速度が上昇するとモータのインピーダンスが増加するためトルクが減少する。
すなわち、定電圧駆動方式によってステッピングモータを駆動する場合、定電流駆動方式では問題となったsin波の歪みに伴う雑音の発生などの問題は解決するものの、回転速度が上昇すると、トルクが減少して必要量のトルクを得ることができないという問題が存在する。
一方、定電流駆動方式によってステッピングモータを駆動する場合、電流量を一定に保つ制御を行うためトルク量を一定量に維持することができる反面、駆動回路には多くのアナログ素子が必要となり、これに伴って、オフセット調整や各デバイスのばらつきなどに起因するノイズが発生するという問題がある。従って、このようなステッピングモータを撮像装置に利用すると、駆動音をマイクが集音してしまう。
本発明は、このような問題に鑑みて、高速回転時においても一定量のトルクを維持するとともにノイズ発生を抑えた静音型の撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の撮像装置は、パルス信号が入力されることでオンオフ制御が行われるスイッチング素子を介して定電圧が印加されるモータコイルを備える定電圧駆動方式のステッピングモータを有する撮像装置であって、前記スイッチング素子に印加するパルス信号を生成するPWM波形生成部と、内部に予め保持されている初期補正値に対し、指定されるステッピングモータの回転速度値に応じて決定される所定の係数を乗じて補正ゲインを算出する補正ゲイン算出部と、指定されるステッピングモータの出力トルク値に応じてパルス信号の最小デューティ比と最大デューティ比の範囲であるデューティ比幅を指定するとともに、前記補正ゲイン算出部より与えられる補正ゲインに応じて当該デューティ比幅の補正を行い、補正後のデューティ比幅を前記PWM波形生成部に与えるデューティ比幅決定部と、を備え、前記所定の係数の値が、前記回転速度値が高速になるに伴って増大するように設定されていることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、回転速度を高速にした状態でステッピングモータを利用する場合においても、回転速度に応じてモータコイルに与える電流の振幅値を自動的に補正することで、定電圧駆動方式の欠点である高回転速度利用時におけるトルク低下という問題点を解消させることができる。また、定電圧駆動方式であるため、定電流駆動方式のようにノイズが発生するという問題はなく、モータの静音化が図られ、これによって撮像装置に備えられるマイクでノイズを集音するという問題が解決される。さらに、これによって撮像装置が備えるべき防音機構を少なくすることができるため、撮像装置の基盤の縮小化が実現できる。
また、本発明の構成では、回転速度の値に応じて補正を行う補正ゲインの値が予め外部より与えられる初期補正値に基づいて自動的に一意に決定される構成であり、フィードバック機構などの複雑な内部構造を必要としない。このため、簡易な回路構成でトルク補正を行うことができる。さらにこのとき、上記初期補正値を外部より適宜変更できる構成とすることで、柔軟なトルク補正を行うことが可能となる。
は、本発明の実施形態である撮像装置が備えるステッピングモータの構成を示すブロック図である。 は、図1におけるPWM波形決定部3の構成を示すブロック図である。 は、図1におけるPWM波形生成部4で生成されるPWM波形の一例を示す図である。 は、図3AのPWM波がスイッチング素子に入力された場合のモータコイル2に与えられる電流波形の一例を示す図である。 は、図1におけるPWM波形生成部4で生成されるPWM波形の一例を示す図である。 は、図4AのPWM波がスイッチング素子に入力された場合のモータコイル2に与えられる電流波形の別の一例を示す図である。 は、図2における補正ゲイン算出部13の構成の一例を示すブロック図である。 は、図2のトルク設定部11で設定されるトルク値を一定としたとき、回転速度設定部12で設定される回転速度を変化させた場合におけるPWM波形のデューティ比幅の変化を示すグラフである。 は、本発明の実施形態である撮像装置に備えられるステッピングモータの回転速度−トルク特性を示すグラフである は、従来の定電圧駆動方式のステッピングモータの回転速度とトルクの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ステッピングモータ
2 モータコイル
3 PWM波形決定部
4 PWM波形生成部
11 トルク設定部
12 回転速度設定部
13 補正ゲイン算出部
14 デューティ比幅決定部
15 同一パルス出現周期決定部
21 2進変換部
22 設定値保持部
23 補正値決定部
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である撮像装置が備えるステッピングモータの構成を示すブロック図である。なお、撮像装置として、具体的には、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどが該当する。
図1に示されるステッピングモータ1は、モータコイル2と、モータコイル2に与える電流を制御するスイッチング素子Q1〜Q4と、このスイッチング素子Q1〜Q4の制御を行うためのパルス電圧を生成するPWM波形生成部4と、PWM波形生成部4で生成されるPWM波形を決定するPWM波形決定部3とで構成される。なお、モータコイル2が複数相で構成されるものとしても構わない。このとき、各コイルには所定の位相差が考慮された電流が与えられる。
モータコイル2には、スイッチング素子を介して直流電圧Vccが印加されている。スイッチング素子Q1とQ4とがON状態、Q2とQ3がOFF状態であるときモータは正回転をし、スイッチング素子Q2とQ3がON状態、Q1とQ4がOFF状態であるときモータは逆回転をする。なお、以下では、断りのない限り、スイッチング素子Q1とQ4にパルス電圧を印加することでモータを正回転させる場合についてのみ説明を行うが、逆回転させる場合についても同様である。
PWM波形決定部3は、後述するように外部より設定された設定トルク値および回転速度値より、PWM波形生成部4で生成すべきPWM波形を決定する。具体的には、PWM波形の最大デューティ比と最小デューティ比の値、および同一デューティ比を示す波形が現れる周期を決定し、これらの値を波形決定パラメータとしてPWM波形生成部4に与える。
PWM波形生成部4は、PWM波形決定部3より与えられる波形決定パラメータに基づいてPWM波形を生成する。PWM波形生成部4は、例えば一定周波数のクロック信号を発生するクロック発生器と、クロック発生器から発生されるクロック数をカウントするカウンタと、スイッチング素子とを備え、カウンタが予め定められたカウント数のクロックをカウントした時点で、スイッチング素子のON、OFF切換を行って、これによってパルス波形を生成する構成としてもよい。なお、このとき、カウンタがカウントするクロック数の大小によって、出力されるパルス波のデューティ比を変更できる。
PWM波形生成部4で生成されたPWM波形出力は、スイッチング素子Q1〜Q4のうちの所定のスイッチング素子に印加され、これらのスイッチング素子がON、OFF制御される。これらのスイッチング素子のON、OFF制御のタイミングによって、モータコイル2に対する給電時間が制御され、所望の回転速度およびトルクを得ることができる。
図2は、PWM波形決定部3の構成を示すブロック図である。PWM波形決定部3は、出力したいトルク値が設定されるトルク設定部11と、ステッピングモータ1の回転速度が設定される回転速度設定部12と、回転速度設定部12によって設定された回転速度に応じてモータコイル2に与える電流の振幅補正値を算出する補正ゲイン算出部13と、補正ゲイン算出部13によって算出された補正ゲイン値とトルク設定部11によって予め設定されたトルク値とより、PWM波形生成部4が生成するPWM波計の最大デューティ比と最小デューティ比の範囲を決定するデューティ比幅決定部14と、回転速度設定部12によって設定された回転速度より、同一デューティ比を示すパルス信号が出現する周期を決定する同一パルス出現周期決定部15と、で構成される。
利用者は、ステッピングモータ1を動作させるのに要するトルク値について予め把握しており、この必要なトルク値をトルク設定部11において設定する。また利用者は、回転速度設定部12を調整することで、ステッピングモータ1の回転速度の調整を行う。トルク設定部11及び回転速度設定部12は、利用者によって目的とする数値を入力できる構成としても構わない。また、回転速度設定部12においては、つまみなどで構成されることで、回転速度の増減をアナログ的に調整できる構成としてもよい。
回転速度設定部12で設定される回転速度のデータは、補正ゲイン算出部13に与えられ、当該回転速度に応じた補正ゲインの値が算出される。
補正ゲイン算出部13は、ステッピングモータ1がトルク設定部11で設定されたトルクを出力するためにモータコイルに与えるべき電流の振幅値をモータの回転速度に応じて補正すべく、PWM波形生成部4で生成されるPWM波のデューティ幅の補正を行う。補正ゲイン算出部13における補正ゲイン算出方法については後述する。
デューティ比幅決定部14は、トルク設定部11で設定された設定トルク値と、補正ゲイン算出部13によって算出された補正ゲインの値とから、ステッピングモータ1が実際にトルク設定部11で設定された設定トルク値を出力するために、PWM波形生成部4より出力されるパルス信号の最大デューティ比と最小デューティ比を決定する。この最大デューティ比と最小デューティ比の幅(デューティ比幅)が大きいほどモータコイル2に与えられる電流の振幅値が大きくなり、逆に最大デューティ比と最小デューティ比の幅が小さいほどモータコイル2に与えられる電流の振幅値が小さくなる。
なお、デューティ比幅決定部14が、予め設定トルク値に応じたデューティ比幅の値をテーブルとして保持しているものとしても構わない。このとき、トルク設定部11で設定された設定トルク値が与えられると、当該テーブルを参照してこのトルク値に該当する補正前のデューティ比幅を決定し、さらに補正ゲイン算出部13から与えられる補正ゲインの値を考慮して、実際にPWM波形生成部4から出力するPWM波のデューティ比幅を決定するものとしてもよい。
同一パルス出現周期決定部15は、回転速度設定部12で設定される回転速度でステッピングモータ1を回転させるべく、モータコイル2に与える電流波形の周波数を決定し、当該周波数の電流波形を出力すべく、PWM波形生成部4で生成されるPWM波のうちの同一パルス波の出現周期を決定する。
図3A及び図3Bはそれぞれ、PWM波形生成部4で生成されるPWM波形の一例と、このPWM波がスイッチング素子に入力された場合のモータコイル2に与えられる電流波形の一例を示す図である。図3AがPWM波形を表しており、図3Bがモータコイル2に流れる電流波形を表している。
図3Aに示されるPWM波形は、最大デューティ比80%、最小デューティ比20%で設定されたPWMである。PWM波形自体の周期t1はPWM波形生成部4が備える素子によって一意に決定される。また、図3Aにおいて、同一デューティ比を示すパルスが出現する周期がnt1と設定されているとする。例えば、最小デューティ比であるデューティ比20%のパルスP−1が出現してから、次にデューティ比20%のパルスP−2が出現するまでの時間がnt1であることを示している。
一方、図3Bに示される電流波形は、図3Aに示されるPWM波形がスイッチング素子Q1及びQ4に印加されたときにモータコイル2に与えられる電流の波形である。図に示されるように、最小デューティ比であるデューティ比20%のパルス信号が与えられるとき、電流波形は最小値を示しており、最大デューティ比であるデューティ比80%のパルス信号が与えられるとき、電流波形は最大値を示している。
すなわち、モータコイル2に与えられる電流の振幅値A1は、PWM波形生成部4より出力されるパルス波の最大デューティ比と最小デューティ比の差に依存する。ステッピングモータのトルクは電流に比例するため、モータコイル2に与えられる電流の振幅値Atが大きいほど出力トルク値は大きく、逆に電流の振幅値A1が小さいほど出力トルク値は小さくなる。
図4A及び図4Bはそれぞれ、図3A及び図3Bと同様に、PWM波形生成部4で生成されるPWM波形の一例と、このPWM波がスイッチング素子に入力された場合のモータコイル2に与えられる電流波形の一例を示す図である。図3A及び図3Bの場合と異なり、図4A及び図4Bでは、最大デューティ比を90%、最小デューティ比を10%とした場合のPWM波形Aおよびモータコイル2に流れる電流波形Bを表している。なお比較のために、図3の場合と図4の場合とは回転速度を同一とし、図4Bには、図3Bに示す電流波形を点線で重ねて表記している。
図4Aに示されるPWM波形は、最大デューティ比90%、最小デューティ比10%で設定されたPWMである。上述のように、図3の場合と回転速度を同一としているため、同一デューティ比を示すパルスが出現する周期は図3と同じnt1である。すなわち、最小デューティ比であるデューティ比10%のパルスP−3が出現してから、次にデューティ比10%のパルスP−4が出現するまでの時間はnt1である。
図4Bに示されるように、最小デューティ比10%を示すPWM波形が印加されるとき、電流波形は最小値を示しており、逆に最大デューティ比90%を示すPWM波形が印加されるとき、電流波形は最大値を示す。上述したように、この最小デューティ比と最大デューティ比の差が電流波形の振幅値に影響するため、最小デューティ比20%、最大デューティ比80%の場合の振幅値A1と比較して、最小デューティ比10%、最大デューティ比90%の場合の電流波形の振幅値A2は大きくなる。すなわち、ステッピングモータ1が出力するトルク値は大きくなる。
PWM波形生成部4は、PWM波形決定部3より与えられる最大デューティ比と最小デューティ比の差(デューティ比幅)の値、および同一パルス出現周期の値より出力するPWM波形を決定する。上述のように、デューティ幅の値がモータコイル2に与える電流波形の振幅値に影響し、同一パルス出現周期の値がモータコイル2に与える電流波形の周波数に影響する。
なお、このとき、上述のように、カウンタがカウントするクロック発生器からのクロック数を変化させることによってスイッチング素子の切換タイミングを変化させ、これによってPWM波形生成部4より出力されるパルス波のデューティ比を変化させる構成としてもよい。
次に、補正ゲイン算出部13で補正ゲインの値を算出する算出方法について図面を参照して説明する。図5は、補正ゲイン算出部13の構成を示す一例である。
補正ゲイン算出部13は、回転速度設定部12より与えられる回転速度値を2進数表記化する2進変換部21と、予め外部より設定される初期補正値が保持される設定値保持部22と、2進変換部21より与えられる2進数表記された回転速度値と設定値保持部22より与えられる初期補正値より、実際に補正を行う補正値を決定する補正値決定部23とで構成される。そして、この補正値決定部23で決定された補正値がデューティ比幅決定部14に与えられる。
2進変換部21は、回転速度設定部12より与えられる回転速度値を2進数表記に変換する。たとえば、480ppsなる回転速度が回転速度設定部12より与えられた場合は、480を2進数表記に変換した00111100000を補正値決定部23に与え、960ppsなる回転速度が回転速度設定部12より与えられた場合は、960を2進数表記に変換した011111000000を補正値決定部23に与え、1440ppsなる回転速度が回転速度設定部12より与えられた場合は、1440を2進数表記に変換した10110100000を補正値決定部23に与える。
補正値決定部23は、2進変換部21より与えられた2進数表記された回転速度値より上位2ビットの値を見て、補正値を決定する。このとき、設定値保持部22より初期補正値を読み込んで、この初期補正値に基づいて補正値を算出する。なお、以下では設定値保持部22に保持される初期補正値をαと表記する。
例えば、回転速度が480ppsである場合、2進表記された値の上位2ビットは「00」であるため、設定値保持部22に保持されている初期補正値の0倍を補正値として決定する。また、例えば回転速度が960ppsである場合、2進表記された値の上位2ビットは「01」であるため、設定値保持部22に保持されている初期補正値の1倍を補正値として決定する。また、例えば回転速度が1440ppsである場合、2進表記された値の上位2ビットは「10」であるため、設定値保持部22に保持されている初期補正値の2倍を補正値として決定する。
そして、デューティ比幅決定部14は、トルク設定部11で設定されたトルク値に応じたデューティ比幅の値と、補正ゲイン算出部13より与えられる補正ゲインの値より、実際にPWM波形生成部4から出力するPWM波形のデューティ比幅を決定する。
図6は、トルク設定部11で設定されるトルク値をT0としたとき、回転速度設定部12で設定される回転速度を変化させた場合におけるPWM波形のデューティ比幅の変化を示すグラフである。上述したように、PWM波のデューティ比幅はモータコイル2に与えられる電流波形の振幅に影響するため、デューティ比幅が大きいほどステッピングモータ1が出力するトルク値は大きくなる。
図6に示されるように、2進数表記された上位2ビットが「00」である範囲内(512pps以下)では初期トルクT0に応じた所定のデューティ比幅Adを満たすPWM波形を生成する指示をPWM波形生成部4に与えるのに対し、上位2ビットが「01」である範囲内、すなわち回転速度が512pps以上1024pps以下の範囲においては、デューティ比幅Adに初期補正値αを加えたデューティ比幅を満たすPWM波形を生成する指示を与え、上位2ビットが「10」である範囲内、すなわち回転速度が1024pps以上1536pps以下の範囲においては、デューティ比幅Adに補正値2αを加えたデューティ比幅を満たすPWM波形を生成する指示を与え、上位2ビットが「11」である範囲内、すなわち回転速度が1536pps以上の範囲においては、デューティ比幅Adに補正値3αを加えたデューティ比幅を満たすPWM波形を生成する指示を与える。
このように補正を行うとき、回転速度が上昇するに従ってPWM波形のデューティ比幅が上昇し、これによってモータコイル2に与えられる電流波形の振幅値が大きくなり、ステッピングモータ1の出力トルクが向上する。
図7は、回転速度に応じたトルク補正を行う本発明の撮像装置に備えられるステッピングモータの回転速度−トルク特性を示すグラフである。上述のように、回転速度が所定値以上に上昇すると、補正ゲインが加えられてモータコイル2に与えられる電流振幅が増大するので、図8の従来構成のステッピングモータが示す特性のように、出力トルクが低下することなく、ほぼ一定値のトルクを出力することができる。
本発明の撮像装置によれば、回転速度を高速にした状態でステッピングモータを利用する場合においても、回転速度に応じてモータコイルに与える電流の振幅値を自動的に補正することで、定電圧駆動方式の欠点である高回転速度利用時におけるトルク低下という問題点を解消させることができる。また、定電圧駆動方式であるため、定電流駆動方式のようにノイズが発生するという問題はなく、モータの静音化が図られ、これによって撮像装置に備えられるマイクでノイズを集音するという問題が解決される。さらに、これによって撮像装置が備えるべき防音機構を少なくすることができるため、撮像装置の基盤の縮小化が実現できる。
また、定電流駆動方式のステッピングモータのようにアナログ素子を必要としないため、各デバイスのばらつきなどに伴うオフセットやsin波の歪みという問題は発生しない。また、電流検出用の抵抗も不要であるため、定電流駆動方式と比較して、低消費電力の撮像装置が実現できる。
さらには、回転速度の値に応じて補正を行う補正ゲインの値が予め外部より与えられる初期補正値に基づいて自動的に一意に決定される構成であり、フィードバック機構などの複雑な内部構造を必要としない。このため、簡易な回路構成でトルク補正を行うことができる。
さらにこのとき、設定値保持部22において保持される初期補正値を外部より変更可能な構成とすることで、補正ゲイン算出部13で算出される補正値を容易に変更させることができる。これによって、より柔軟な出力トルク補正を行うことができる。
また本発明の構成によれば、回転速度に応じて、所定の補正ゲインを考慮した振幅の電流をモータコイルに与えることで所望のトルクを出力させる構成であり、補正のためのフィードバック機構を備えるものではない。従って、補正用フィードバック機構を備える構成と比較して、補正のための制御機構が簡素化される。
また、上述では、回転速度を2進数表記するとともに、この2進数表記された回転速度の値の上位2ビットの値に応じて補正ゲイン値が決定される構成であるものとしたが、このような構成に限られるものではない。本発明の特徴は、回転速度の値に応じて、考慮すべき補正ゲインの値が予め外部より与えられる初期補正値に基づいて一意に決定される点にあり、かつ、この初期補正値を外部より適宜変更できる点にある。すなわち、前記特徴を備えた撮像装置であれば、上述の構成に限られるものではない。
本発明の撮像装置は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどに好適に利用され得る。

Claims (8)

  1. パルス信号が入力されることでオンオフ制御が行われるスイッチング素子を介して定電圧が印加されるモータコイルを備える定電圧駆動方式のステッピングモータを有する撮像装置であって、
    前記スイッチング素子に印加するパルス信号を生成するPWM波形生成部と、
    内部に予め保持されている初期補正値に対し、指定されるステッピングモータの回転速度値に応じて決定される所定の係数を乗じて補正ゲインを算出する補正ゲイン算出部と、
    指定されるステッピングモータの出力トルク値に応じてパルス信号の最小デューティ比と最大デューティ比の範囲であるデューティ比幅を指定するとともに、前記補正ゲイン算出部より与えられる補正ゲインに応じて当該デューティ比幅の補正を行い、補正後のデューティ比幅を前記PWM波形生成部に与えるデューティ比幅決定部と、
    を備え、
    前記所定の係数の値が、前記回転速度値が高速になるに伴って増大するように設定されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記ステッピングモータの前記回転速度値および前記出力トルク値が外部より指定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記補正ゲイン算出部において、予め保持された前記初期補正値に対して前記ステッピングモータの回転速度値に応じた所定の係数を乗じることで、前記補正ゲインを算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記補正ゲイン算出部が、予め回転速度の値を複数の領域に分割するとともに、与えられるステッピングモータの回転速度値の属する領域に応じて前記所定の係数の値を変化させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記補正ゲイン算出部が、与えられるステッピングモータの回転速度値を2進数表記に変換するとともに、2進表記された回転速度値の上位2ビットの値に応じて前記所定の係数の値を変化させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記補正ゲイン算出部が、
    前記回転速度値を2進数表記化する2進変換部と、
    予め外部より設定される前記初期補正値が保持される設定値保持部と、
    前記2進変換部より与えられる2進数表記された前記回転速度値と前記設定値保持部より与えられる前記初期補正値に基づいて、前記補正ゲイン値を決定する補正値決定部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 外部より前記初期補正値を変更できる構成であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記PWM波形生成部が、クロック信号を発生するクロック発生器と、該クロック発生器から出力されるクロック数をカウントするカウンタとを備え、
    前記カウンタによってカウントされた前記クロック発生器から出力されるクロック信号のカウント数に応じて、生成するパルス信号のデューティ比を変化させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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