JPWO2006126625A1 - ピラゾロン誘導体を含む医薬 - Google Patents

ピラゾロン誘導体を含む医薬 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006126625A1
JPWO2006126625A1 JP2007517887A JP2007517887A JPWO2006126625A1 JP WO2006126625 A1 JPWO2006126625 A1 JP WO2006126625A1 JP 2007517887 A JP2007517887 A JP 2007517887A JP 2007517887 A JP2007517887 A JP 2007517887A JP WO2006126625 A1 JPWO2006126625 A1 JP WO2006126625A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
antibiotic
alkyl
phenyl
pyrazolin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007517887A
Other languages
English (en)
Inventor
衛 務臺
衛 務臺
大山 直樹
直樹 大山
石井 俊一郎
俊一郎 石井
深雪 森田
深雪 森田
巨治 稲垣
巨治 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Tanabe Pharma Corp filed Critical Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Publication of JPWO2006126625A1 publication Critical patent/JPWO2006126625A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/4151,2-Diazoles
    • A61K31/41521,2-Diazoles having oxo groups directly attached to the heterocyclic ring, e.g. antipyrine, phenylbutazone, sulfinpyrazone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/54Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame
    • A61K31/542Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/545Compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins, cefaclor, or cephalexine
    • A61K31/546Compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins, cefaclor, or cephalexine containing further heterocyclic rings, e.g. cephalothin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/12Drugs for disorders of the urinary system of the kidneys
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明の目的は、ピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用して投与する際に増悪される腎障害を軽減できるような投与形式で使用される医薬を提供することにある。本発明によれば、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンなどのピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む抗生物質を投与される患者のための脳保護剤であって、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする脳保護剤が提供される。

Description

本発明は、ピラゾロン誘導体若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物(以下、これらを総称して、単にピラゾロン誘導体ということがある。)を有効成分として含む医薬に関する。
一方、下記式(I):
Figure 2006126625
(式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)で表されるピラゾロン誘導体については、医薬の用途として、脳機能正常化作用(特公平5−31523号公報参照)、過酸化脂質生成抑制作用(特公平5−35128号公報参照)、抗潰瘍作用(特開平3−215425号公報参照)、血糖上昇抑制作用(特開平3−215426号公報参照)等が知られている。
また、上記式(I)の化合物のうち、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを有効成分とする製剤は、2001年6月以来、脳保護剤(一般名「エダラボン」、商品名「ラジカット」:三菱ウェルファーマ株式会社製造・販売)として上市されている。この「エダラボン」は、活性酸素に対して高い反応性を有することが報告されている(Kawai, H., et al., J. Phamacol. Exp. Ther., 281(2), 921, 1997;及びWu, TW. et al., Life Sci, 67(19), 2387, 2000)。このように、エダラボンは活性酸素をはじめとする種々のフリーラジカルを消去することで、細胞障害などを防ぐ働きをするフリーラジカルスカベンジャーである。
上記したエダラボンを脳保護剤として脳梗塞患者に投与する場合、抗生物質と併用して投与される場合があるが、エダラボンと抗生物質との投与形式についてはこれまで十分な検討がなされていなかった。本発明の課題は、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用して投与する際に増悪される腎障害及び/又は腎機能障害を軽減できるような投与形式で使用される医薬を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決することを目的として、式(I)で示されるピラゾロン誘導体と抗生物質(セファロチン)とを各種の投与形式によってラットに投与して、腎(機能)障害の程度について検討した。その結果、式(I)で示されるピラゾロン誘導体と腎排泄型の抗生物質(セファロチン)との併用により認められる腎(機能)障害の増悪は、式(I)で示されるピラゾロン誘導体を先に投与した場合よりも、同時に及び後に投与した場合の方が強くあらわれることを見出した。すなわち、ピラゾロン誘導体を投与した後に抗生物質(セファロチン)を投与することによって、式(I)で示されるピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害及び/又は腎機能障害を軽減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、下記式(I):
Figure 2006126625
(式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む、抗生物質を投与される患者のための脳保護剤であって、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする脳保護剤が提供される。
本発明の別の側面によれば、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、ピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害の軽減剤が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪の軽減剤が提供される。
本発明の脳保護剤は、好ましくは、脳血管障害の治療及び/又は予防のための医薬として使用する。
好ましくは、脳血管障害は脳梗塞である。
好ましくは、脳血管障害の治療は、脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害又は機能障害の改善である。
好ましくは、抗生物質は腎排泄型の抗生物質である。
好ましくは、抗生物質はセフェム骨格を有する抗生物質である。
好ましくは、抗生物質はセファロチンナトリウムである。
好ましくは、式(I)で示されるピラゾロン誘導体は3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである。
本発明のさらに別の側面によれば、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンと抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪の軽減剤が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを含む、上記ピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害の軽減方法が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを含む、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪を軽減する方法が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを投与後に抗生物質を投与することを含む、上記3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンと抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪を軽減する方法が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、抗生物質を投与される患者のための脳保護剤であって、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする脳保護剤の製造のための上記式(I)で示されるピラゾロン誘導体若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の使用が提供される。
本発明により提供される脳保護剤、及び上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害及び/又は腎機能障害の軽減剤(以下、これらを総称して本発明の医薬と称する)は、本明細書に定義する式(I)で示されるピラゾロン誘導体若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む。
本発明で用いる式(I)で示される化合物は、互変異性により、以下の式(I')又は(I”)で示される構造をもとりうる。本明細書の式(I)には、便宜上、互変異性体のうちの1つを示したが、当業者には下記の互変異性体の存在は自明である。本発明の医薬の有効成分としては、下記の式(I')又は(I”)で表される化合物若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を用いてもよい。
Figure 2006126625
式(I)において、R1の定義におけるアリール基は単環性又は多環性アリール基のいずれでもよい。例えば、フェニル基、ナフチル基などのほか、メチル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子などのハロゲン原子、又は水酸基等の置換基で置換されたフェニル基等が挙げられる。アリール部分を有する他の置換基(アリールオキシ基など)におけるアリール部分についても同様である。
1、R2及びR3の定義における炭素数1〜5のアルキル基は直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよい。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。アルキル部分を有する他の置換基(アルコキシカルボニルアルキル基)におけるアルキル部分についても同様である。
1の定義における総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキル基としては、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メトキシカルボニルプロピル基等が挙げられる。
1及びR2の定義における炭素数3〜5のアルキレン基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、メチルトリメチレン基、エチルトリメチレン基、ジメチルトリメチレン基、メチルテトラメチレン基等が挙げられる。
2の定義におけるアリールオキシ基としては、p−メチルフェノキシ基、p−メトキシフェノキシ基、p−クロロフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基等が挙げられ、アリールメルカプト基としては、フェニルメルカプト基、p−メチルフェニルメルカプト基、p−メトキシフェニルメルカプト基、p−クロロフェニルメルカプト基、p−ヒドロキシフェニルメルカプト基等が挙げられる。
2及びR3の定義における炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。R3の定義における炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
3の定義において、フェニル基の置換基における炭素数1〜5のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基等が挙げられ、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等が挙げられ、炭素数1〜3のアルキルメルカプト基としては、メチルメルカプト基、エチルメルカプト基、プロピルメルカプト基等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等が挙げられる。
本発明の医薬の有効成分として好適に用いられる化合物(I)として、例えば、以下に示す化合物が挙げられる。
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(2−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロピルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロポキシフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸;
1−(4−エトキシカルボニルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ニトロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−エチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−3−プロピル−2−ピラゾリン−5−オン;
1,3−ジフェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−フェニル−1−(p−トリル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3,4−ジメチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−イソブチル−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェノキシ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェニルメルカプト−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3,3',4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2−フェニル−2H−インダゾール−3−オン;
3−(エトキシカルボニルメチル)−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−エチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ブチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキエチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−シクロヘキシル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ベンジル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(α−ナフチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−メチル−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−アミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(アセトアミドフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;及び
1−(4−シアノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン
本発明の医薬の有効成分としては、式(I)で表される遊離形態の化合物のほか、生理学的に許容される塩を用いてもよい。生理学的に許容される塩としては、塩酸、硫酸、臭化水素塩、リン酸等の鉱酸との塩;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸等の有機酸との塩;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩;アンモニア、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のアミンとの塩が挙げられる。この他、生理的に許容されるものであれば塩の種類は特に限定されることはない。
式(I)で表される化合物はいずれも公知の化合物であり、特公平5−31523号公報などに記載された方法により当業者が容易に合成できる。
本発明の医薬の投与量は特に限定されないが、通常は、有効成分である式(I)で示される化合物の重量として一般に経口投与の場合には一日あたり0.1〜100mg/kg体重であり、非経口投与の場合には一日あたり0.1〜100mg/kg体重である。上記投与量は1日1回又は2〜3回に分けて投与するのが好ましく、年齢、病態、症状により適宜増減してもよい。
本発明の医薬としては、上記式(I)で表される化合物若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物をそのまま投与してもよいが、一般的には、有効成分である上記の物質と薬理学的及び製剤学的に許容される添加物を含む医薬組成物を調製して投与することが好ましい。
薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物としては、例えば、賦形剤、崩壊剤ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤ないし溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤、噴射剤、及び粘着剤等を用いることができる。
経口投与に適する医薬組成物には、添加物として、例えば、ブドウ糖、乳糖、D−マンニトール、デンプン、又は結晶セルロース等の賦形剤;カルボキシメチルセルロース、デンプン、又はカルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はゼラチン等の結合剤;ステアリン酸マグネシウム又はタルク等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポリエチレングリコール又は酸化チタン等のコーティング剤;ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、又はハードファット等の基剤を用いることができる。
注射あるいは点滴用に適する医薬組成物には、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール等の水性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解剤又は溶解補助剤;ブドウ糖、塩化ナトリウム、D−マンニトール、グリセリン等の等張化剤;無機酸、有機酸、無機塩基又は有機塩基等のpH調節剤等の添加物を用いることができる。
本発明の医薬の形態は特に限定されず、当業者に利用可能な種々の形態をとることができる。経口投与に適する医薬として、例えば、固体の製剤用添加物を用いて錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤などを調製することができ、液状の製剤用添加物を用いてシロップ剤などを調製することができる。また、非経口投与に適する医薬として、注射剤、点滴剤、坐剤、経皮吸収剤などを調製することができる。なお、上記の式(I)の化合物を有効成分とする脳保護剤(点滴剤)が、すでに臨床において使用されているので(一般名「エダラボン」、商品名「ラジカット」:三菱ウェルファーマ株式会社製造・販売)、本発明の医薬において上記市販製剤をそのまま用いることができる。
本発明の医薬の投与経路は特に限定されず、経口的又は非経口的に投与することができる。非経口投与の投与経路も特に限定されず、静脈内、動脈内に注射投与することができる。
本発明の医薬は、抗生物質の投与に先立って投与される。即ち、本剤(即ち、式(I)で表されるピラゾロン誘導体)と抗生物質とを併用する場合には、可能な限り同時投与を避け、本剤の投与を先に行うことが望ましく、本剤を先に投与することを考慮することが望ましい。
本発明の医薬は、抗生物質の投与に先立って投与される限り、その投与間隔は特に限定されないが、好ましくは、抗生物質の投与の1時間以上前に、より好ましくは2時間以上前に投与することができる。本発明の医薬は、例えば、抗生物質の投与に対して1時間から6時間程度前に、さらに好ましくは2時間から6時間程度前に投与することができ、特に好ましくは2時間から4時間前に投与することができる。
式(I)で表されるピラゾロン誘導体と併用される抗生物質の種類は特に限定されるものではないが、例えば、腎排泄型の抗生物質が挙げられ、セフェム骨格を有する抗生物質などが挙げられる。抗生物質の具体例としては、セファゾリンナトリウム、塩酸セフォチアム、ピペラシリンナトリウム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の医薬の投与の対象者は、活性酸素をはじめとする種々のフリーラジカルを消去することで予防及び/又は治療効果を期待できる患者であれば、特に限定されない。特公平5−31523号公報にも記載の通り、式(I)で示されるピラゾロン誘導体は、脳波正常化作用及び脳虚血保護作用を併せ持ち、かつ経口投与も可能であり、頸部外傷、脳内出血、脳動脈硬化、脳梗塞、脳塞栓等の治療、前記疾患に起因する脳浮腫等の虚血性脳血管障害の急性期における治療、前記急性期を経過し、延命後の脳血管障害の亜急性期及び慢性期に認められる諸種疾患、例えば、血管性痴呆等に代表される脳機能低下の治療及び再発防止、加齢に伴う脳血管組織病変の進展によって併発される諸種脳症の治療、脳血管障害の急性期及び慢性期に出現する意識混濁の清明化並びに麻酔覚醒等に広く適用することができる。
本明細書において、腎障害又は腎機能障害とは、例えば、尿量減少(乏尿)、血中尿素窒素(BUN)上昇、血清クレアチニン上昇、又は腎不全などを挙げることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により限定されるものではない。
合成例:3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(以下、エダラボンと称す)の合成
エタノール50ml中にアセト酢酸エチル13.0g及びフェニルヒドラジン10.8gを加え、3時間還流攪拌した。反応液を放冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールより再結晶して、表題の化合物11.3gを無色結晶として得た。
収率 67%
融点 127.5〜128.5℃
試験例1:
被験動物としては、Crj:CD(SD)雄ラット(10〜11週齢)を使用した。実験は以下の4群に分けて行い、各群につき10匹のラットを使用した。
A群:エダラボンを投与せず、セファロチンとグリセロールのみを投与する群
B群:エダラボンとセファロチンとグリセロールを同時に投与する群
C群:エダラボン投与の2時間後にセファロチンとグリセロールを投与する群
D群:エダラボン投与の4時間後にセファロチンとグリセロールを投与する群
全てのラットは投与前日から投与翌日までの48時間を絶水とした。投与当日に、エダラボンを投与する群については、エダラボン(投与量は200mg/kg、bid)を7.5時間の間隔を置いて2回に分けて投与した。また、セファロチン(2000mg/kg)とグリセロール(1g/kg)を、B群についてはエダラボンの最初の投与と同時に投与し、C群についてはエダラボンの最初の投与の2時間後に投与し、D群についてはエダラボンの最初の投与の4時間後に投与した。なお、A群については、セファロチン(2000mg/kg)とグリセロール(1g/kg)のみを同時に投与し、エダラボンは投与しなかった。上記の投与の翌日に、各群のラットの解剖を行い、腎組織の(HE染色標本を作製し、)病理組織学的検査と形態計測的解析を行った。
病理組織学的検査では、顕微鏡観察を行い、認められた所見について4段階(−:変化なし、+:軽度、++:中等度、+++:重度)で評価した。形態計測的解析では、腎皮質の全領域について近位尿細管上皮の変性/壊死を顕微鏡下倍率200倍の視野毎にHoughtonの基準(Houghton DC, et al., Am. J. Pathol. 1978, 94: 137-152)に従い下記の4段階でグレード評価し、各動物のスコアの平均値を求めた。
Figure 2006126625
試験例2:
被験動物としては、Crj:CD(SD)雄ラット(10〜11週齢)を使用した。実験は以下の5群に分けて行い、各群につき10匹のラットを使用した。
E群:エダラボンを投与せず、セファロチンとグリセロールのみを投与する群
F群:エダラボンとセファロチンとグリセロールを同時に投与する群
G群:エダラボン投与の1時間後にセファロチンとグリセロールを投与する群
H群:エダラボン投与の1時間前にセファロチンとグリセロールを投与する群
I群:エダラボン投与の2時間前にセファロチンとグリセロールを投与する群
全てのラットは投与前日から投与翌日までの48時間を絶水とした。投与当日に、エダラボンを投与する群については、エダラボン(投与量は200mg/kg、bid)を7.5時間の間隔を置いて2回に分けて投与した。また、セファロチン(2000mg/kg)とグリセロール(1g/kg)を、F群についてはエダラボンの最初の投与と同時に投与し、G群についてはエダラボンの最初の投与の1時間後に投与し、H群についてはエダラボンの最初の投与の1時間前に投与し、G群についてはエダラボンの最初の投与の2時間前に投与した。なお、E群については、セファロチン(2000mg/kg)とグリセロール(1g/kg)のみを同時に投与し、エダラボンは投与しなかった。上記の投与の翌日に、各群のラットの解剖を行い、(腎組織のHE染色標本を作製し、)病理組織学的検査と形態計測的解析を試験例1と同様に行った。
試験例1及び試験例2の結果を以下の表2及び表3に示す。
Figure 2006126625
Figure 2006126625
表2及び表3の結果から分かるように、エダラボンの投与後に抗生物質を投与するC群、D群及びG群においては、腎臓(皮質)の近位尿細管上皮の変性/壊死が、これらを同時に投与するB群、F群と比較して低減しており、腎臓皮質障害スコアも低かった。即ち、エダラボンの投与後に抗生物質を投与することによって、同時併用投与による腎障害増悪作用及び/又は腎機能障害増悪作用を軽減できることが示された。
本発明による医薬によれば、上記式(I)で表されるピラゾロン誘導体と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害及び/又は腎機能障害を効果的に軽減することができる。
本出願は日本で出願された特願2005−152274を基礎としており、その内容は本明細書にすべて包含されるものである。

Claims (22)

  1. 下記式(I):
    Figure 2006126625
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
    で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む、抗生物質を投与される患者のための脳保護剤であって、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする脳保護剤。
  2. 脳血管障害の治療及び/又は予防のための医薬として使用する、請求項1に記載の脳保護剤。
  3. 脳血管障害が脳梗塞である、請求項2に記載の脳保護剤。
  4. 脳血管障害の治療が、脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害又は機能障害の改善である、請求項2又は3に記載の脳保護剤。
  5. 抗生物質が腎排泄型の抗生物質である、請求項1から4の何れかに記載の脳保護剤。
  6. 抗生物質がセフェム骨格を有する抗生物質である、請求項1から5の何れかに記載の脳保護剤。
  7. 抗生物質がセファロチンナトリウムである、請求項1から6の何れかに記載の脳保護剤。
  8. 式(I)で示されるピラゾロン誘導体が3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、請求項1から7の何れかに記載の脳保護剤。
  9. 下記式(I):
    Figure 2006126625
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
    で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害の軽減剤。
  10. 下記式(I):
    Figure 2006126625
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
    で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪の軽減剤。
  11. 抗生物質が腎排泄型の抗生物質である、請求項9又は10に記載の軽減剤。
  12. 抗生物質がセフェム骨格を有する抗生物質である、請求項9から11の何れかに記載の軽減剤。
  13. 抗生物質がセファロチンナトリウムである、請求項9から12の何れかに記載の軽減剤。
  14. 式(I)で示されるピラゾロン誘導体が3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、請求項9から13の何れかに記載の軽減剤。
  15. 3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを有効成分として含み、抗生物質を投与される患者に投与され、かつ3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを投与後に抗生物質を投与することを特徴とする、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンと抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪の軽減剤。
  16. 下記式(I):
    Figure 2006126625
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
    で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを含む、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質とを併用することで増悪される腎障害の軽減方法。
  17. 下記式(I):
    Figure 2006126625
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
    で表されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を投与後に抗生物質を投与することを含む、上記ピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪を軽減する方法。
  18. 抗生物質が腎排泄型の抗生物質である、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 抗生物質がセフェム骨格を有する抗生物質である、請求項16から18の何れかに記載の方法。
  20. 抗生物質がセファロチンナトリウムである、請求項16から19の何れかに記載の方法。
  21. 式(I)で示されるピラゾロン誘導体が3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、請求項16から20の何れかに記載の方法。
  22. 3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを投与後に抗生物質を投与することを含む、上記3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンと抗生物質との同時投与により認められる腎機能障害の増悪を軽減する方法。
JP2007517887A 2005-05-25 2006-05-25 ピラゾロン誘導体を含む医薬 Pending JPWO2006126625A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152274 2005-05-25
JP2005152274 2005-05-25
PCT/JP2006/310425 WO2006126625A1 (ja) 2005-05-25 2006-05-25 ピラゾロン誘導体を含む医薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006126625A1 true JPWO2006126625A1 (ja) 2008-12-25

Family

ID=37452049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007517887A Pending JPWO2006126625A1 (ja) 2005-05-25 2006-05-25 ピラゾロン誘導体を含む医薬

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPWO2006126625A1 (ja)
KR (1) KR20080015123A (ja)
WO (1) WO2006126625A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2859985C (en) 2011-12-21 2020-11-03 The Regents Of The University Of Colorado Anti-cancer compounds targeting ral gtpases and methods of using the same
US10202397B2 (en) 2014-07-10 2019-02-12 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Anti-cancer compounds targeting Ral GTPases and methods of using the same

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61263917A (ja) * 1985-05-20 1986-11-21 Mitsubishi Yuka Yakuhin Kk 脳機能正常化剤
JPH0952831A (ja) * 1995-08-10 1997-02-25 Mitsubishi Chem Corp 急性腎不全治療・予防剤
JP2004099560A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Hiroshi Makino 薬剤性腎障害の予防及び/又は治療のための医薬
JP2004300153A (ja) * 2003-03-20 2004-10-28 Kiyoshi Kurokawa 蛋白修飾物生成抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
KR20080015123A (ko) 2008-02-18
WO2006126625A1 (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081890B2 (ja) 抗血栓薬とピラゾロン誘導体との組み合わせ薬剤
JPWO2006126625A1 (ja) ピラゾロン誘導体を含む医薬
JP5259970B2 (ja) 薬物依存症治療剤
JP2004123716A (ja) 化学物質に起因する肝障害の予防及び/又は治療のための医薬
JP2004091441A (ja) ピラゾロン誘導体を含有する経口投与製剤
JP2005029573A (ja) 腫瘍転移抑制剤
JP4418621B2 (ja) 肺障害の予防及び/又は治療のための医薬
JP2009107955A (ja) ピラゾロン誘導体を含む動脈瘤の予防・治療剤
JP2008266142A (ja) 角膜障害の予防及び/又は治療剤
JPWO2004063167A1 (ja) 血液脳関門破綻抑制剤
JP2006096664A (ja) 肝繊維化抑制剤
JP2008037753A (ja) 掻痒の治療及び/又は予防剤
JP2004277315A (ja) 抗腫瘍剤
JPWO2005012255A1 (ja) 炎症性関節疾患の治療剤
JP2004002381A (ja) エンドトキシン血症に起因する肝障害の予防及び/又は治療のための医薬
JP2004002400A (ja) 軽微低体温療法を行うために用いる脳保護及び/又は脳機能正常化のための医薬
JP2003300880A (ja) アポトーシス抑制剤
JP2006298786A (ja) 2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−チオール生成抑制剤
JPWO2004022543A1 (ja) 炎症性腸疾患の予防及び/又は治療のための医薬
WO2003078401A1 (fr) Agent prophylactique et/ou therapeutique conçu pour un trouble cerebral ischemique hypoxique
JP2004346067A (ja) 抗血栓薬の治療可能時間を延長するための薬剤
JP2004115508A (ja) 熱傷皮膚組織の機能改善のための医薬
WO2003064395A1 (fr) Agents preventifs et therapeutiques destines a lutter contre des maladies neurodegeneratives
JPWO2004013107A1 (ja) 脊髄損傷による障害の予防及び/又は治療のための医薬
JP2004161720A (ja) パラコート中毒の治療・予防剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081205

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081205

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105