JPWO2006126448A1 - 導電性高分子積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
1.基材と、
前記基材の上に、実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体、及び(b)フェノール性水酸基を有する化合物を含む導電性ポリアニリン組成物から形成された、膜厚が1μm以下の薄膜からなる導電性高分子積層体。
2.低極性な表面を有する基材と、
前記基材の上に、実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体、及び(b)フェノール性水酸基を有する化合物を含む導電性ポリアニリン組成物から形成された、膜厚が1μm以下の薄膜からなる導電性高分子積層体。
3.固有表面抵抗率が、1010Ω/□以下である1又は2記載の導電性高分子積層体。
4.固有表面抵抗率が、105Ω/□以下である3記載の導電性高分子積層体。
5.全光線透過率が80%以上である1〜4のいずれか記載の導電性高分子積層体。
6.前記導電性ポリアニリン組成物が、バインダー樹脂及び/又は硬化性樹脂モノマーを含有する1〜5のいずれか一項記載の導電性高分子積層体。
本発明の導電性高分子積層体は、基材と、その基材の上に形成された所定の導電性ポリアニリン組成物からなる薄膜からなる。この薄膜の膜厚は、好ましくは1μm以下、より好ましくは200nm以下である。下限値は通常は1nm以上であるがこれに限定されない。
導電性ポリアニリン組成物(以下、組成物という)は、実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体、及び(b)フェノール性水酸基を有する化合物を含む。
(i)実質的に水と混和しない有機溶剤中、下記式(I)
M(XARn)m (I)
{式中、
Mは、水素原子又は有機若しくは無機遊離基であり、
Xは、酸性基であり、
Aは、置換基を含んでもよい炭化水素基であり、
Rは、それぞれ独立して、−R1、−OR1、−COR1、−COOR1、−CO(COR1)、―CO(COOR1)[ここで、R1は炭素数が4以上の置換基を含んでもよい炭化水素基、シリル基、アルキルシリル基、または−(R2O)x−R3基、−(OSiR3 2)x−OR3基(R2はアルキレン基、R3はそれぞれ同一でも異なってもいてもよい炭化水素基であり、xは1以上の整数である)である]であり、
nは2以上の整数であり、
mは、Mの価数である}
で示される有機プロトン酸又はその塩の存在下で、置換又は未置換アニリンを化学酸化重合させて、有機溶剤に可溶の(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体を得る工程、及び
(ii)実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、該(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体に、(b)フェノール性水酸基を有する化合物を添加する工程
を含む導電性ポリアニリン組成物の製造方法で製造することが好ましい。
また、組成物全体では(b)フェノール性水酸基を有する化合物のモル数濃度が、0.01mol/L〜5mol/Lの範囲であることが好ましい。この化合物の添加量が少なすぎると、電気伝導率の改善効果が得られないおそれがある。また、多すぎる場合にも、組成物の均一性が損なわれたり、揮発除去する際に多大な熱や時間等の労力を必要とし、結果として、透明性や電気特性が損なわれた材料となるおそれがある。
M(XARn)m (I)
で示される有機プロトン酸又はその塩(以下、有機プロトン酸(I)又はその塩という)によってプロトネーションされてなるものが好ましい。
尚、ポリアニリンの分子量は、ゲルパーミェションクロマトグラフィ(GPC)により測定したものである。測定方法の詳細は、後述する実施例に記載する。
Xは、酸性基であり、例えば、−SO3 −基、−PO3 2−基、−PO4(OH)−基、−OPO3 2−基、−OPO2(OH)−基、−COO−基等が挙げられ、−SO3 −基が好ましい。
nは2以上の整数であり、mは、Mの価数である。
M(XCR4(CR5 2COOR6)COOR7)p (II)
上記式(II)において、Mは、式(I)の場合と同様に水素原子又は有機若しくは無機遊離基である。有機遊離基としては、例えば、ピリジニウム基、イミダゾリウム基、アニリニウム基等が挙げられ、無機遊離基としては、例えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、セリウム、アンモニウム等が挙げられる。
M(O3SCH(CH2COOR12)COOR13)m (III)
上記式(III)において、M及びmは、上記式(I)と同様である。
また、その均一性故に、非常に透明性の高い導電性積層体となり得る。
90%以上である。全光線は波長が350〜800nmの光線である。また、450nmの光線透過率は70%以上であることが好ましい。
[実施例]
(1)導電性ポリアニリン複合体の製造
和光純薬工業社製エーロゾルOT(ジイソオクチルスルホコハク酸ナトリウム、純度75%以上)144gをトルエン4Lに攪拌溶解し、窒素気流下においた30Lのガラス反応器(機械式攪拌器、ジャケット、温度計、滴下ロート付)に、溶液を入れ、さらにこの溶液に、150gの原料アニリンを加え、攪拌溶解した。
冷媒によるフラスコの攪拌冷却を開始し、1N塩酸12Lを溶液に添加した。
次に溶液温度が−3℃に冷却された状態で、214gの薬品過硫酸アンモニウムを1N塩酸4Lに溶解した溶液を滴下ロートで滴下し、3時間10分で完了した。滴下開始から18時間30分の間、溶液内温を0℃±1℃に保ったまま攪拌を行った。その後、トルエン8Lを加え、溶液温度を19℃に上昇させ、静置した。
静置により二相に分離した水相(下相)を反応器下部から抜き出し、粗ポリアニリン複合体トルエン溶液を得た。
この複合体溶液に含まれる若干の不溶物を#5Cの濾紙により除去し、トルエンに可溶なポリアニリン複合体のトルエン溶液を回収した。この溶液をエバポレーターに移し、60℃の湯浴で加温し、減圧することにより、揮発分を蒸発留去し、208gのポリアニリン複合体を得た。
炭素61.70重量%、水素:8.20重量%、窒素:3.90重量%、硫黄:5.50重量%、塩素:0.12重量%
尚、分子量測定は、ゲルパーミェションクロマトグラフィ(GPC)により決定した。具体的に、カラムとしてTOSOH TSK−GEL GMHHR−Hを使用し、0.01MのLiBr/N−メチルピロリドン溶液を使用し、60℃、流速0.35ml/分で測定を行った。試料は、0.2g/L溶液を100μL注入し、260nmのUVにて検出した。標準として、PS(ポリスチレン)換算法にて平均分子量を算出した。
上記(1)で得た、導電性ポリアニリン複合体1gを20mlのトルエンに再度溶解し、均一な導電性ポリアニリン複合体溶液を調製し、さらに、m−クレゾール2mlを添加して、導電性ポリアニリン組成物を得た。
(1)導電性ポリアニリン複合体の製造
機械式攪拌機、滴下ロートを備える1Lのガラスフラスコに、トルエン100mLを入れ、エーロゾルOT(ジイソオクチルスルホコハク酸ナトリウム;和光純薬工業社製)3.6gとアニリン(和光純薬工業社製)3.74gを溶解させた。この溶液を撹拌しながら、1N塩酸300mLを加え、氷水浴にてフラスコを冷却した。ここに、過硫酸アンモニウム5.36gを1N塩酸100mLに溶解した溶液を、上記滴下ロートより滴下してアニリンの重合を開始させた。フラスコを氷水浴で冷却しながら重合反応させ、18時間後に撹拌を停止した。反応溶液を分液ロートに移し、二層に分離した反応溶液から水相を廃棄し、トルエン有機相をイオン交換水で2回、1N塩酸溶液で2回洗浄した。目的物を含むトルエン溶液から揮発分(有機溶剤)を減圧留去して、プロトネーションされた固形状のポリアニリン複合体を得た。
上記(1)で得たポリアニリン複合体を、再度トルエンに溶解し、ポリアニリン複合体を50g/Lの割合で含むトルエン溶液1mLに、m−クレゾール1mmolを添加して、m−クレゾールの濃度が約0.9mol/Lである、導電性ポリアニリン組成物を得た。
(1)導電性ポリアニリン複合体の製造
和光純薬工業社製エーロゾルOT(ジイソオクチルスルホコハク酸ナトリウム、純度75%以上)144gをトルエン4Lに攪拌溶解し、窒素気流下においた30Lのガラス反応器(機械式攪拌器、ジャケット、温度計、滴下ロート付)に、溶液を入れ、さらにこの溶液に、150gの原料アニリンを加え、攪拌溶解した。
冷媒によるフラスコの攪拌冷却を開始し、1N塩酸12Lを溶液に添加した。
次に溶液温度が3℃に冷却された状態で、292gの薬品過硫酸アンモニウムを1N塩酸4Lに溶解した溶液を滴下ロートで滴下し、3時間10分で完了した。滴下開始から18時間の間、溶液内温を5℃±1℃に保ったまま攪拌を行った。その後、トルエン8Lを加え、溶液温度を20℃に上昇させ、静置した。
静置により二相に分離した水相(下相)を反応器下部から抜き出し、粗ポリアニリン複合体トルエン溶液を得た。
この複合体溶液に含まれる若干の不溶物を#5Cの濾紙により除去し、トルエンに可溶なポリアニリン複合体のトルエン溶液を回収した。この溶液をエバポレーターに移し、60℃の湯浴で加温し、減圧することにより、揮発分を蒸発留去し、125gのポリアニリン複合体を得た。
炭素61.4重量%、水素:8.30重量%、窒素:3.80重量%、硫黄:5.70重量%、塩素:0.11重量%
上記(1)で得た、導電性ポリアニリン複合体1gを20mlのトルエンに再度溶解し、均一な導電性ポリアニリン複合体溶液を調製し、さらに、m−クレゾール2mlを添加して、導電性ポリアニリン組成物を得た。
製造例1で得た導電性ポリアニリン組成物10mlにトルエン39mlを加え、導電性ポリアニリン組成物10g/Lを調製した。この後、この組成物約2mlをA5サイズ、厚さ105μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT100)の片面に展開し、#12のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が48nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は86%(基材のみの透過率は89%)、固有表面抵抗率は830Ω/□であった。
タングステンランプ7027を光源とするヘイズメータ(日本電色工業社製:形式NDH(光学部)、300A(計測部))を用いて、JIS K7105規格に準拠して、全光線透過率を測定した。
[固有表面抵抗率の測定方法]
ロレスターGP(三菱化学社製;四探針法による抵抗率計)を用いて、JIS K7194の5点測定法により測定した。
バーを#4に代えた以外は、実施例1と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は87.4%、固有表面抵抗率は4.4kΩ/□であった。
実施例1で用いた組成物にトルエンを加え、1/2の濃度にして使用した以外は、実施例2と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は88.1%、固有表面抵抗率は13.4kΩ/□であった。
実施例1で使用した組成物約2mlをA5サイズ、厚さ300μmのポリプロピレン系フィルム(出光ユニテック社製、スーパーピュアレイ)の片面に展開し、#12のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が45nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は88.8%(基材のみの透過率は92.3%)、固有表面抵抗率は860Ω/□であった。
バーを#4に代えた以外は、実施例4と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は90.2%、固有表面抵抗率は4.4kΩ/□であった。
実施例1で用いた組成物にトルエンを加え、1/2の濃度にして使用した以外は、実施例5と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は91.1%、固有表面抵抗率は21.4kΩ/□であった。
実施例1で使用した組成物約2mlをA5サイズのトリアセチルセルロース系フィルム(富士写真社製)の片面に展開し、#12のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が52nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は89.7%(基材のみの透過率は93.3%)、固有表面抵抗率は5.5kΩ/□であった。
バーを#4に代えた以外は、実施例7と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は90.7%、固有表面抵抗率は35.5kΩ/□であった。
実施例1で用いた組成物にトルエンを加え、1/2の濃度にして使用した以外は、実施例7と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は91.8%、固有表面抵抗率は86.1kΩ/□であった。
実施例1で使用した組成物約2mlをA5サイズの易接着表面処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製:コスモシャインA4300)の片面に展開し、#12のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が50nmの導電性積層体フィルムを得た。
この積層体フィルムの全光線透過率は87.7%(基材のみの透過率は91.6%)。固有表面抵抗率は2.6kΩ/□であった。
バーを#4に代えた以外は、実施例10と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は90.7%、固有表面抵抗率は65.1kΩ/□であった。
実施例1で用いた組成物にトルエンを加え、1/2の濃度にして使用した以外は、実施例10と同様にして導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は91.0%、固有表面抵抗率は1.5MΩ/□であった。
製造例2で製造した導電性ポリアニリン組成物に、トルエンを添加して2倍希釈した25g/L濃度の組成物溶液数mLを5cm×5cmのガラス基板上に展開し、1,000rpmで1分間スピンコートした。このコートガラス基板を120℃、10分間空気気流下に乾燥した。このコートガラス基板の薄膜の厚さは50nmであった。このコートガラス基板の薄膜の固有表面抵抗率は1.19kΩ/□であり、非常に高い電気伝導率を有することを示している。このガラス基板上の薄膜のUV−vis(紫外可視)スペクトルを図1に示す。このスペクトルから、450nmの光線透過率は76%であることが分かる。
製造例3(2)で得た導電性ポリアニリン組成物にラックスキン0.1g(セイコー化成製、ポリアクリル酸エステル系バインダー)を加え、トルエンを加えて全量を50mlとし、導電性ポリアニリン組成物20g/L(ラックスキン2g/L)を調製した。この組成物約1mlをA5サイズ、厚さ105μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT100)の片面に展開し、バー#0(松尾産業株式会社製、ウエット膜厚14μm)のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が約100nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は86.1%(基材のみの透過率は89%)、固有表面抵抗率は3.3kΩ/□であった。
実施例14で調製した組成物5mlにトルエン15mlを加えて、導電性ポリアニリン組成物5g/L(ラックスキン0.5g/L)を調製した。この組成物約1mlをA5サイズ、厚さ105μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT100)の片面に展開し、バー#2(松尾産業株式会社製、ウエット膜厚12μm)のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が約30nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は87.0%(基材のみの透過率は89%)、固有表面抵抗率は7.1kΩ/□であった。
製造例3(2)で得た導電性ポリアニリン組成物にラックスキン0.5g(セイコー化成製、ポリアクリル酸エステル系バインダー)を加え、トルエンを加えて全量を50mlとし、導電性ポリアニリン組成物20g/L(ラックスキン10g/L)を調製した。この組成物約1mlをA5サイズ、厚さ105μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT100)の片面に展開し、バー#0(松尾産業株式会社製、ウエット膜厚4μm)のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が約100nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は86.8%(基材のみの透過率は89%)、固有表面抵抗率は5.8kΩ/□であった。
実施例16で調製した組成物5mlにトルエン15mlを加えて、導電性ポリアニリン組成物5g/L(ラックスキン2.5g/L)を調製した。この組成物約1mlをA5サイズ、厚さ105μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT100)の片面に展開し、バー#2(松尾産業株式会社製、ウエット膜厚12μm)のバーによりバーコートを行い、75℃の空気気流下、30秒乾燥することにより、形成された薄膜の膜厚が約50nmの導電性積層体フィルムを得た。
この導電性積層体フィルムの全光線透過率は87.6%(基材のみの透過率は89%)、固有表面抵抗率は56kΩ/□であった。
製造例2(2)でm−クレゾールを添加しないで得た組成物に、トルエンを添加して2倍希釈した組成物溶液を用いた以外は実施例13と同様にしてコートガラス基板を作製した。得られたコートガラス基板の薄膜の厚さは48nmであった。このコートガラス基板の薄膜の固有表面抵抗率は78.0MΩ/□と非常に高く、電気伝導率が低いことを示している。また、このコートガラス基板をトルエンに浸漬すると、たやすく薄膜が剥離、溶出し、耐溶剤性が低いことが示唆された。このガラス基板上の薄膜のUV−visスペクトルを図2に示す。
製造例1で得た導電性ポリアニリン組成物をガラス基材上、15mm×50mmの範囲に展開し、空気気流下80℃で30分間乾燥し、形成された薄膜の膜厚が35μmの導電性積層体を作製した。
この導電性積層体の固有表面抵抗率は1.2Ω/□、全光線透過率は0%であった。
Claims (6)
- 基材と、
前記基材の上に、実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体、及び(b)フェノール性水酸基を有する化合物を含む導電性ポリアニリン組成物から形成された、膜厚が1μm以下の薄膜からなる導電性高分子積層体。 - 低極性な表面を有する基材と、
前記基材の上に、実質的に水と混和しない有機溶剤に溶解している、(a)プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体、及び(b)フェノール性水酸基を有する化合物を含む導電性ポリアニリン組成物から形成された、膜厚が1μm以下の薄膜からなる導電性高分子積層体。 - 固有表面抵抗率が、1010Ω/□以下である請求項1又は2記載の導電性高分子積層体。
- 固有表面抵抗率が、105Ω/□以下である請求項3記載の導電性高分子積層体。
- 全光線透過率が80%以上である請求項1〜4のいずれか一項記載の導電性高分子積層体。
- 前記導電性ポリアニリン組成物が、バインダー樹脂及び/又は硬化性樹脂モノマーを含有する請求項1〜5のいずれか一項記載の導電性高分子積層体。
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