JPWO2006123574A1 - 土壌及び/又は地下水の浄化方法 - Google Patents

土壌及び/又は地下水の浄化方法 Download PDF

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Abstract

難分解性有機化合物により汚染された土壌及び/又は地下水の浄化処理において、環境負荷が小さく効果的な浄化方法を提供することを課題とし、下記一般式(1)で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を、浄化対象である土壌及び/又は地下水中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で添加して生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させた後に、該浄化対象を、好ましくはpH緩衝剤を用いてpH5−10に保ちながら、酸化剤を添加して浄化を行う。【化1】

Description

本発明は、酸化剤として従来の過酸化水素を用いる土壌及び/又は地下水の浄化方法において、浄化対象のpHを下げることなく汚染浄化処理が可能であり、なおかつ浄化処理期間を短縮でき、さらに高濃度汚染に対しても浄化可能な土壌及び/又は地下水の浄化方法に関する。
土壌及び/又は地下水中の有機物汚染が環境に大きく影響を与えることが明らかとなり、様々な規制が整備されてくるとともに、これまで蓄積、放置されていた汚染の浄化が必要となっている。ここでの有機物とは、主に生物による分解が困難な難分解性有機物をいい、農薬、防腐剤、石油及びその留分に含まれる芳香族化合物、塩素化有機化合物などが該当する。
この有機物汚染に対し、物理的、化学的、生物的な様々な浄化方法が試みられている。物理的な浄化方法では、汚染場所の浄化は可能であるが、除去された汚染物質の2次的な処理が必要となるという欠点がある。生物的な浄化方法は周辺環境に影響の少ない方法であるが、高濃度の汚染に対して適用が難しいという欠点がある。これらに対し化学的な浄化方法は対象汚染物質を分解する為、2次的な処理の必要が無く、高濃度の汚染に対しても、適用が可能であるという特徴をもつ。
過酸化水素などの酸化剤と、触媒としての鉄イオンを供給可能な化合物(例:硫酸第一鉄・七水和物等)とを添加することによって、ヒドロキシラジカルを発生させ、このラジカルと有機物を反応させることによって、有機物を酸化分解するFenton法が知られている。化学的な浄化方法の中で、このFenton法を応用し、難分解性有機化合物で汚染された土壌を浄化することが試みられている(特許文献1参照)。
通常のFenton法では最適pH範囲は3−4であるといわれている。pH範囲が中性以上での反応は、触媒の鉄イオンが水酸化物となり沈殿してしまい、ほとんど反応が進行しない。しかし、このpH3−4という最適pH範囲で土壌浄化をおこなうと想定した場合に、土壌中の重金属成分の溶出による2次汚染の発生、拡大の可能性があり、この欠点を補う為に、緩衝剤を用いて中性付近の一定pHで浄化をおこなうことが提案されている。特許文献2、3では、汚染有機物の分解によるpHの低下を防ぐ為、酸化剤と緩衝剤の添加が考案されているが、鉄などの触媒となる金属イオンの高pH範囲での沈殿を防ぐ手段が明記されておらず、酸化剤の種類や浄化場所の環境によっては鉄などの地下水に含まれる金属成分の沈殿による流路、配管の閉塞が生じ、浄化作業に問題が生じる可能性がある。
また、鉄などの触媒となる金属イオンの沈殿を防ぐべく、酸化剤とキレート剤の添加が考案されている。特許文献4では主に鉄の沈殿を防ぐ目的でキレート剤の添加を行っているが、使用pH範囲が酸性側であるため、規定されている添加モル比の範囲は、鉄に対し1/3程度の少量であり、液のpH範囲を考えると重金属の溶出などの2次汚染を起こす危険性が残る。また、特許文献5でも、キレート剤と酸化剤の併用が考案されているが、キレート剤の添加は鉄などの金属イオンの沈殿を防ぐ目的のみであり、緩衝剤等によるpH低下を防ぐ手段が講じられておらず、液のpH範囲を考えると重金属の溶出などの2次汚染を起こす可能性が高い。
中性付近でのキレート剤の添加も考案されている。特許文献6ではEDTAを中心としたキレート剤を添加することが提案されている。しかし、EDTAは難生分解性であり、実際の土壌浄化、特に原位置での浄化での使用では、生態系などの周辺環境に大きく影響を与えるおそれがあり、使用には大きな問題となると予想される。また、特許文献5にも記載されているようにキレート剤の添加量不足は金属イオンの沈殿を生じ、過剰な添加は浄化効果が減少するため、どちらの場合でも浄化が効果的に実施できない可能性が高い。
特開平7−75772号公報 特開2004−202357号公報 特開2004−305959号公報 特開2002−159959号公報 特開2000−301172号公報 特表2003−503197号公報
本発明は、上述した様な従来技術の各種問題点を鑑みて提案されたもので、難分解性有機化合物で汚染された土壌・地下水を周辺環境、生態系その他に影響を与えること無く、原位置において浄化処理する方法に簡便に応用でき、しかも短期間で安全に且つ効果的に浄化処理でき、さらに高濃度汚染に対しても浄化処理が可能な土壌及び/又は地下水の浄化方法の提供を目的とする。
本発明者らは、上述した問題点を解決するために鋭意研究を行った結果、浄化対象に生分解性キレート剤を添加して鉄イオンを錯体にした後酸化剤を添加し、好ましくはさらにpH緩衝剤を添加して浄化処理することにより、重金属の溶出による2次汚染の可能性がなく、かつ汚染物質の分解反応の触媒となる鉄などの金属イオンが沈殿しないような浄化処理を可能にし、効率よく浄化ができることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(7)に示す浄化方法に関する。
(1)土壌及び/又は地下水の浄化方法であって、下記一般式(1)で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を浄化対象中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で該浄化対象に添加して前記生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させる生分解性キレート剤添加工程と、前記錯体生成後に浄化対象をpH5−10に保ち酸化剤を添加する酸化剤添加工程とを含むことを特徴とする、浄化方法。
Figure 2006123574
(式中、Rは窒素原子を含まない有機基を表し、XはH又はアルカリ金属を表す。)
(2)前記一般式(1)におけるRが、−CH(CH3)COOX、−CH(COOX)C24COOX、−CH(COOX)CH2COOX、または−C24SO3X(XはH又はアルカリ金属)を表すものである、(1)記載の浄化方法。
(3)前記酸化剤添加工程において、浄化対象をpH7−9に保ち酸化剤を添加することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の浄化方法。
(4)前記酸化剤添加工程において、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムからなる群から選ばれる少なくとも一種のpH緩衝剤を添加することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の浄化方法。
(5)酸化剤が過酸化水素である(1)〜(4)のいずれか1項に記載の浄化方法。
(6)生分解性キレート剤添加工程の前に、浄化対象のpHを6以上から5以上6未満に下げて土壌中の鉄イオンを地下水中に溶出させる前処理工程を含む、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の浄化方法。
(7)生分解性キレート剤添加工程の前に、浄化対象に鉄イオンを添加する前処理工程を含む、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の浄化方法。
本発明の浄化方法は、以下の効果を有する。
(1)重金属の溶出しない高pH範囲において、分解剤(酸化剤及び触媒としての鉄キレート錯体)の反応を阻害することなく、著しく速い分解速度で汚染有機化合物を分解できる。
(2)触媒となる鉄などの金属イオンの高pH範囲での水酸化物生成及び沈殿を効果的に防止することができるため、該沈殿物による土壌及び/又は地下水の流路や配管に対する閉塞を生じさせることなく浄化作業を行うことができる。
(3)使用している薬剤は生分解性キレート剤であり、さらに酸化剤として過酸化水素、pH緩衝剤として炭酸塩など、環境負荷が極めて低いものを使用することができる。
(4)高濃度汚染に対しても浄化処理が可能である。
したがって、本発明によれば、有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水を短期間でかつ安全に浄化することが可能である。また、生態系などの周辺環境に大きく影響を与えることなく原位置での浄化が可能である。
本発明において浄化対象となる土壌及び/又は地下水は、難分解性の有機物に汚染されたものである。該有機物としては、例えば農薬、防腐剤、石油及びその留分に含まれる芳香族化合物、有機塩素化合物等が挙げられる。石油及びその留分に含まれる芳香族化合物としてはトルエン、ベンゼン等が挙げられる。有機塩素化合物としてはトリクロロエチレン(TCE)、テトラクロロエチレン(PCE)などが挙げられる。
本発明の過酸化水素と鉄イオンの反応によって生じるヒドロキシラジカルは酸化力が強く、有機塩素化合物だけでなくトルエン、ベンゼンや油系の土壌汚染にも適応可能である。
本発明の浄化方法は、生分解性キレート剤を、浄化対象中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で該浄化対象に添加して前記生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させる生分解性キレート剤添加工程と、前記錯体生成後に浄化対象をpH5−10に保ち酸化剤を添加する酸化剤添加工程とを含む。
(1)生分解性キレート剤添加工程
浄化対象中に存在する鉄イオンは、酸化剤との反応によりヒドロキシラジカルを発生させて浄化対象中の有機汚染物質を酸化分解させる働きを有する。よって、効率的に酸化分解できる程度の濃度で浄化対象に含まれていればよい。好ましい浄化対象中の鉄イオン濃度は、汚染のレベルにもよるが、例えば15〜100mg/L程度である。
前記鉄イオンがもともと地下水及び/又は土壌中に適当量存在している場合は、別途添加する必要は無い。しかし、浄化期間などの条件によっては、前処理として予め浄化対象に鉄イオンを添加することにより、効果を向上させ、浄化処理期間を短縮することも可能である。鉄イオンを添加する場合は、浄化対象に鉄イオンを供給可能な化合物を添加することができる。鉄イオンを供給可能な化合の例としては、硫酸第一鉄、塩化第一鉄などの鉄塩が挙げられる。鉄塩の使用量には特に制限がなく、必要とされる汚染のレベルにより適宜選択される。一般に鉄塩の添加量は硫酸第一鉄に換算して、浄化対象全量に対し0−0.1重量%である。鉄塩の供給方法としては、土壌中に設置した井戸等の設備により、水溶液とした鉄塩を土壌及び/又は地下水に供給する方法などを挙げることができる。鉄塩水溶液の濃度としては0〜10重量%が好ましい。
本発明における生分解性キレート剤添加工程は、重金属の溶出を抑えるため浄化対象のpHを下げずに(pH5以上を保って)行うのが好ましい。ただし、浄化対象のpHが6以上の場合は、これを5以上6未満に調整して、土壌中の鉄イオンを地下水中に溶出させる前処理をしてもよい。この前処理とは、土壌及び/又は地下水に塩酸、硫酸などの鉱酸や酢酸などの有機酸などの酸成分の添加によりpHを5以上6未満に低下させ、土壌中の鉄を地下水に溶出させる方法で、その後生分解性キレート剤の添加を実施する。このように浄化対象のpHが6以上の場合にこれを予め5以上6未満に調整することによって、地下水に必要量の鉄イオンを供給することができる。すなわち、地下水中の鉄イオンが不足している場合に、浄化対象のpHを少し酸性にすることによって、地中にある鉄イオンを地下水中に溶解させ、外部から鉄塩を添加することなく必要な鉄イオン濃度を確保することができる。
前処理の為の酸成分の供給方法としては、土壌中に設置した井戸等の設備により、水溶液とした酸成分を土壌及び/又は地下水に供給する方法などを挙げることができる。酸成分水溶液の濃度としては0〜10重量%が好ましい。
添加する生分解性キレート剤は、OECDガイドラインで示される生分解性試験、本質的生分解性試験において生分解性と認められるものであるが、そのうち本発明では下記一般式(1)で表されるジカルボキシメチルアミン系キレート剤を用いる。
Figure 2006123574
(式中、Rは窒素原子を含まない有機基を表し、XはH又はアルカリ金属を表す。)
Xのアルカリ金属としては、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等が挙げられる。
好ましくは、Rは窒素原子を含まない炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜4の有機基を表す。より好ましくは、Rは窒素原子を含まない有機基であって、−COOX及び−SO3Xからなる群から選択される少なくとも1つを含むものを表す。さらに好ましくは、Rは窒素原子を含まない炭素数1〜4の有機基であって、−COOX及び−SO3Xからなる群から選択される少なくとも1つを含むものを表す。
上記一般式(1)で表されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤のうち、特に好ましいのは、上記一般式(1)中のRが−CH(CH3)COOX、−CH(COOX)C24COOX、−CH(COOX)CH2COOX、または−C24SO3X(XはH又はアルカリ金属)を表すものである。
このようなジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤の例として、メチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸、アスパラギン酸2酢酸、2−アミノエタンスルホン酸2酢酸、及びこれらのナトリウム塩等が挙げられる。キレート剤の添加により、浄化対象に存在している鉄イオンの錯体を生成させて、水酸化鉄の生成及び沈殿を防ぐことができる。
キレート剤の添加が不足すると水酸化鉄の沈殿を生じ、過剰な添加では浄化を阻害するため、鉄イオン1molに対しキレート剤0.5−4.0倍のmol比で使用することが好ましい。特に鉄イオン1molに対しキレート剤1.0−2.0倍のmol比がキレート剤の添加効果の高く、好ましい。キレート剤の供給方法としては、土壌中に設置した井戸等の設備により、水溶液としたキレート剤を土壌もしくは地下水に供給する方法などを挙げることができる。供給は連続的もしくは断続的に実施することができる。キレート剤水溶液の濃度としては50〜5000mg/Lが好ましい。
(2)酸化剤添加工程
本発明の浄化方法においては、前記錯体生成後に浄化対象をpH5−10に保ち酸化剤を添加する(酸化剤添加工程)。生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体生成後に浄化対象を高pH範囲に保って汚染有機物の分解を行うため、重金属の溶出を抑え、且つ水酸化鉄の生成及び沈殿を抑えることができる。
酸化剤としては、過酸化水素、過炭酸塩、過炭酸、過ホウ酸塩、過ホウ酸、過酢酸、過酢酸塩等が挙げられるが、周辺環境への影響、操作性、価格、汎用性の点から過酸化水素が最も望ましい。過酸化水素注入濃度は、汚染の程度、土壌中への注入水量、揚水量によっても異なるが、注入水量に対し0.5−5wt%が望ましい。一般的に過酸化水素の使用量に制限は無く、汚染状況、周辺環境、浄化期間によって適宜選択される。酸化剤の供給方法としては、土壌中に設置した井戸等の設備により、水溶液とした酸化剤を土壌及び/又は地下水に供給する方法などを挙げることができる。供給は連続的もしくは断続的に実施することができる。酸化剤水溶液の濃度としては0−35wt%が好ましい。
上記酸化剤添加工程においては、キレート剤の効果が発揮されるpH範囲で酸化剤の添加を行うのが望ましいため、浄化対象をpH5−10、好ましくはpH7−9に保つ必要がある。しかし、酸化剤を添加すると浄化対象中の汚染有機物の分解が進行し、浄化対象のpHが低下する場合がある。そのため、上記pH範囲を与えうるpH緩衝剤を添加するのが好ましい。
pH緩衝剤は、炭酸系、リン酸系、酢酸系など適宜選択して用いることができるが、最も効果の高いpH7−9に制御しうる点、さらに環境負荷を考慮すると、炭酸系緩衝剤が好ましい。炭酸系緩衝剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等が使用できる。リン酸系緩衝剤としてはリン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸2水素カリウム等が使用できる。酢酸系緩衝剤としては酢酸、酢酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム等が使用できる。
このうち、コストや溶解度、pHの観点からは炭酸水素ナトリウムを単独で使用するか、もしくは炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムとを併用することが望ましい。また、酢酸と酢酸ナトリウムとを併用するのも好ましい。
浄化対象のpHが5−10の範囲であれば、pHの低下が生じても、必ずしもpH緩衝剤の添加は必要ではないが、浄化期間短縮のためにはpH緩衝剤を添加してpH7−9に制御することが望ましい。緩衝剤の供給方法としては、土壌中に設置した井戸等の設備により、目的pHとした水溶液を土壌もしくは地下水に供給する方法などを挙げることができる。
本発明の浄化方法は、原位置での土壌及び/又は地下水の浄化処理における使用を第一に想定しているが、それに限定されず、原位置ではない2次処理にも応用可能である。
以下に本発明を用いて行った実施例を示す。この実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
<実施例1〜6、比較例1〜9>
134mlのバイアルビンに、あらかじめFeSO4・7H2Oを15mg−Fe/Lと、キレート剤を鉄イオンに対して等mol添加し、鉄キレート錯体を生成させる。その後、揮発性有機化合物としてテトラクロロエチレン(PCE)を19−28mg/Lの濃度で溶解させた模擬汚染水、過酸化水素を680mg/L(pH範囲5−6の場合)、もしくは63mg/L(pH範囲7−8での条件)、もしくは660mg/L(pH範囲9−10での条件)、及び反応液中のpHを一定に保つため炭酸水素ナトリウム/炭酸ナトリウムもしくは酢酸/酢酸ナトリウムの組合せによる緩衝剤を入れた後、密閉して浄化試験を実施した。反応開始から一定時間(1h)経過後、液中のPCE濃度を測定し、浄化の進行を確認した。キレート剤としてメチルグリシン2酢酸(ナトリウム塩;商品名「Trilon M」(登録商標)、BASFジャパン(株)提供)、L−グルタミン酸2酢酸(ナトリウム塩;東京化成製試薬)を用いた結果を表1中の実施例1−6に、比較としてキレート剤を添加しない場合、生分解性を有するが本願の請求範囲外であるグルコン酸、エチレンジアミン2コハク酸を用いた結果を表1中の比較例1−9に示す。
Figure 2006123574
実施例1−6に示す本願の請求範囲内であるキレート剤を用いた場合、PCEの分解が45%以上見られ、pH5−10においてキレート剤の添加によるPCE分解反応の促進効果が示された。しかし、比較例1、4、7に示すキレート剤を添加しない場合と、比較例2、5、8に示す請求範囲外のキレート剤を添加した場合では、PCE分解反応の進行がほとんど見られなかった。また、比較例3、6、9に示す請求範囲外のキレート剤を添加した場合では、PCE分解が進行しているものの、PCE分解量は同じpH条件では本願の請求範囲内のキレートの約半分以下であった。以上の結果から本発明で規定される特定の生分解性キレート剤の添加は、pH5−10において、有機塩素化合物の分解に極めて有効であることが示された。
<実施例7〜14、比較例10〜16>
134mlのバイアルビンに、あらかじめFeSO4・7H2Oを15mg−Fe/Lと、キレート剤を添加し、鉄キレート錯体を生成させる。キレート剤は添加した鉄イオンに対するモル比で添加量を変化させた。その後、揮発性有機化合物としてテトラクロロエチレン(PCE)を26−52mg/Lの濃度で溶解させた模擬汚染水、反応液中のpHを7−9の一定に保つため炭酸水素ナトリウム/炭酸ナトリウムの組合せによる緩衝剤、および過酸化水素を65mg/L入れた後、密閉して浄化試験を実施した。反応開始から一定時間(1h)経過後、液中のPCE濃度を測定し、浄化の進行を確認した。キレート剤としてメチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸を用いた結果を表2中の実施例7−11、12−14に、本特許の請求範囲外の添加モル比での結果を表2中の比較例10−12に、難生分解性であり、本特許範囲外であるエチレンジアミン4酢酸を用いた結果を表2中の比較例13−16に示す。
Figure 2006123574
メチルグリシン2酢酸を用いた実施例7−11ではキレート剤の添加モル比が鉄イオンに対して0.5−4.0倍であり、この範囲の添加モル比では残存PCE濃度が低く、PCEの分解が十分進行していた。しかし、比較例10−11ではキレート剤の添加モル比が鉄イオンに対して0.5−4.0倍以外の範囲であり、この場合、残存PCE濃度が高く、PCE分解反応が大きく進行していないことが示された。また、実施例7−11、比較例11では水酸化鉄の沈殿がみられなかったが、比較例10でははっきりと確認された。
グルタミン酸2酢酸を用いた実施例12−14では、メチルグリシン2酢酸を使用したときと同様に、本願の請求範囲内の添加モル比では残存PCE濃度が低く、PCEの分解が十分進行していた。特にキレート剤の添加モル比が鉄イオンに対して2以下で55%以上の高い分解率を示した。しかし、本願の請求範囲外のキレート剤の添加量では、PCE分解率の減少が確認された(比較例12)。
また、エチレンジアミン4酢酸を用いた比較例13−16では水酸化鉄の沈殿がみられなかったが、比較例14−16に示すキレート剤の添加モル比が鉄イオンに対して2以上ではPCE分解反応の進行はほとんど見られず、過剰なキレート剤の添加が分解反応を阻害していることが示された。
以上の結果から、本発明で規定される構造と性能をもつキレート剤は本願の請求範囲内である鉄イオンに対する添加モル比0.5−4.0倍で、有機塩素化合物の分解において極めて有効であることが示された。
本発明によれば、環境負荷が極めて低い生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させた後に浄化対象を高pH範囲に保って酸化剤を添加するため、重金属の溶出による二次汚染を防止し、且つ水酸化鉄の生成及び沈殿による流路や配管に対する閉塞を効果的に防止することができる。
よって、有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水を短期間で効率的にかつ安全に浄化することが可能であり、特に生態系などの周辺環境に大きく影響を与えることなく原位置での浄化を行うことできる。また、高濃度汚染に対する浄化処理にも極めて有効である。

Claims (7)

  1. 土壌及び/又は地下水の浄化方法であって、下記一般式(1)で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を浄化対象中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で該浄化対象に添加して前記生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させる生分解性キレート剤添加工程と、前記錯体生成後に浄化対象をpH5−10に保ち酸化剤を添加する酸化剤添加工程とを含むことを特徴とする、浄化方法。
    Figure 2006123574
    (式中、Rは窒素原子を含まない有機基を表し、XはH又はアルカリ金属を表す。)
  2. 前記一般式(1)におけるRが、−CH(CH3)COOX、−CH(COOX)C24COOX、−CH(COOX)CH2COOX、または−C24SO3X(XはH又はアルカリ金属)を表すものである、請求項1記載の浄化方法。
  3. 前記酸化剤添加工程において、浄化対象をpH7−9に保ち酸化剤を添加することを特徴とする、請求項1又は2に記載の浄化方法。
  4. 前記酸化剤添加工程において、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムからなる群から選ばれる少なくとも一種のpH緩衝剤を添加することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の浄化方法。
  5. 酸化剤が過酸化水素である請求項1〜4のいずれか1項に記載の浄化方法。
  6. 生分解性キレート剤添加工程の前に、浄化対象のpHを6以上から5以上6未満に下げて土壌中の鉄イオンを地下水中に溶出させる前処理工程を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の浄化方法。
  7. 生分解性キレート剤添加工程の前に、浄化対象に鉄イオンを添加する前処理工程を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の浄化方法。
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