JPWO2006095781A1 - 電子機器用筐体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

共通型(4)と交換型(2,3)との組み合わせによって一次成形用キャビティ(11)と二次成形用キャビティ(12)とを形成可能な射出成形用金型(1)を用いて、一次成形用キャビティ内に基体シート上に加飾層が形成された転写材を配置し、次いでJIS−K7105に規定される可視光透過率80%以上、JIS−K5600−5−4に規定される鉛筆硬度F以上の透明樹脂を射出して透明窓部に相当する一次成形体(53)を形成するとともに転写材の加飾層と接着させ、次いで二次成形用キャビティ内に一次成形体を配置したまま一次成形体の周囲にASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さ10KJ/m2以上の樹脂を射出して一次成形体と固着した二次成形体(54)を形成するとともに転写材の加飾層と接着させ、転写材を一次成形体及び二次成形体から剥離する工程からなる電子機器用筐体の製造方法を提供する。

Description

本発明は、携帯電話機やPDAなどに用いられ透明窓部と本体部とを備える電子機器用筐体を容易に得ることができる電子機器用筐体製造方法に関する。
現存する携帯電話用筐体のほとんどが、液晶やELによる情報表示用の装置に、それを保護する透明性の高い窓部材と、内部回路全体を保護する衝撃強度の高い筐体部材の両方を備える。また、窓部材には、情報表示装置の視認性を良好に保つため、耐傷性の高さも要求される。
透明性と耐傷性を併せ持つ材料として、PMMA(ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート))が好適に選択される。ただし、PMMA単体では衝撃強度が劣るため、硫化ゴムなどを添加して耐衝撃性を向上させた材料を用いることが多いが、それだけでは製品落下時などに直接衝撃を受けるような部分に用いることができる耐衝撃性は得られなかった。
このため、従来は、窓部材と筐体部材とは別の成形樹脂を使って、それぞれ別個に成形し、その後、両面テープで貼り合わせて一体としたり、超音波やレーザなどによって溶着させて一体としたりしていた。
しかし、上記方法では、2つの部材を一体化させる工程に問題があった。
両面テープを用いる方法は、比較的コストを低く押さえることができるために広く用いられているが、両面テープで接着する強度を確保するために嵌合部分の面積を一定以上確保することが求められる。また、この嵌合部分には2つの部材と両面テープと合計3つの部材が重なることになるため、製品の厚みが増すことになる。
また、溶着する方法は、製造コストが高くなるほか、効率的に溶着させるための材料選定に制限が生じることがあった。
さらに、いずれの方法においても、窓部材の脱落を防止するために、2つの部材の嵌合部を、窓部材を筐体部材の外側から嵌め込むように構成する方がよい。逆にすると、窓部材に外側から圧力が加わった場合に、嵌合部が内側に外れ、窓部材が内側に脱落してしまう恐れがあるからである。しかし、このように構成した場合、嵌合部は透明な窓部材を通して製品外部から目視できる状態になるため、何らかの被覆処理が必要となる。立体物表面に対する加飾は種々の困難があるため、形状設計に制約が生じることになる。
したがって、本発明は、上記のような欠点を解消し、耐傷性に優れた透明窓部と衝撃強度に優れた強度保持部とを備える成形品を容易に得ることができる電子機器用筐体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。本発明の第1態様によれば、一次成形用キャビティを形成可能な第1の交換型と共通型との間に基体シート上に加飾層が形成された転写材が配置された状態で型閉じして、前記一次成形用キャビティを形成し、
一次成形用キャビティに一次成形樹脂を射出して一次成形体を成形するとともに前記転写材の加飾層と一次成形体とを接着させ、
前記第1の交換型を前記共通型から開いて、二次成形用キャビティを形成可能な第2の交換型に交換し、
前記第2の交換型と前記共通型を閉じて、前記一次成形体が前記転写材に接着した状態で内部に収まるように二次成形用キャビティを形成させ、
前記二次成形用キャビティに二次成形樹脂を射出して、一次成形体と固着した二次成形体を成形するとともに転写材の加飾層と二次成形体とを接着し、
前記一次成形体と前記二次成形体を前記転写材から剥離することによって、前記転写材の加飾層が表面に転写され、前記一次成形体は二次成形体を透明窓部とし、他方を本体部とする電子機器用筐体を製造する電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記一次成形樹脂として、透明な樹脂を射出して一次成形体を成形し、前記二次成形体を本体部とし前記一次成形体を透明窓部とする電子機器用筐体を製造する、第1態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記二次成形樹脂として、透明な樹脂を射出して二次成形体を成形し、前記一次成形体を本体部とし前記二次成形体を透明窓部とする電子機器用筐体を製造する、第1態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記一次成形体は、前記一次成形樹脂として、JIS−K7105に規定される可視光透過率が80%以上、JIS−K5600−5−4に規定される鉛筆硬度がF以上の樹脂を用いて成形される、第1又は第2態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記一次成形体は、前記一次成形樹脂として、ポリメチルメタクリレート樹脂にゴムを添加した樹脂を用いて成形される、第4態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記二次成形体は、前記二次成形樹脂として、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上の樹脂を用いて成形される、第1又は第2態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記二次成形樹脂は、前記一次成形樹脂よりも成形温度が高い樹脂であり、前記一次成形体の表面を溶融して前記一次成形体と二次成形体と固着させる、第1態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記加飾層は、前記一次成形用キャビティ内に収まるように配置可能な面積を有する透明領域と、前記透明領域の周囲に設けられた不透明領域を有し、前記加飾層が一次成形体と二次成形体との固着部分近傍を隠蔽可能に転写される第1又は第2態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第9態様によれば前記加飾層の透明領域は、透明な樹脂を含むインキにより構成され、前記透明領域が前記一次成形体に接着している、第8態様の電子機器用筐体の製造方法を提供する。
本発明の第1態様によれば、一次成形用キャビティ内に転写材を配置した状態で、一次成形樹脂を射出し、一次成形樹脂からなる一次成形体を転写材に接着させた状態で、内部に残存するようにして二次成形用キャビティを形成するため、一次成形体の位置ずれなどの問題を防止することができる。また、一次成形体の周囲に二次成形用樹脂を射出することにより、一次成形体と二次成形体とを強固に固着させて成形品を製造することができる。なお、一次成形体は透明窓部分に相当するように透明な一次成形樹脂を用いてもよい。また、一次成形体は本体部分に相当する樹脂であってもよい。この場合は、二次成形樹脂が透明窓部分に相当する透明な樹脂を用いることとなる。これにより、透明窓部分と本体部分との固着が強固な電子機器用筐体を製造することができる。
本発明の第4態様によれば、一次成形樹脂としてJIS−K7105に規定される可視光透過率が80%以上、JIS−K5600−5−4に規定される鉛筆硬度がF以上の透明樹脂を射出して透明窓部を形成することにより、透明窓部の画面視認性及び耐傷性を確保した電子機器用筐体を製造することができる。この特性を有する具体的な一次成形樹脂としては、ポリメチルメタクリレート樹脂にゴムを添加した樹脂が好適である。
本発明の第6態様によれば、二次成形樹脂は、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上の樹脂を射出して本体部を形成することにより、本体部として必要な強度を確保した電子機器用筐体を製造することができる。
本発明の第7態様によれば、一次成形樹脂よりも成形温度が高い二次成形樹脂を用いることによって、一次成形体と二次成形体との固着を強力にすることができる。
本発明の第8態様によれば、加飾層の透明領域を一次成形用キャビティよりも小さく構成するとともに、当該透明領域の周囲が不透明領域で構成されているため、一次成形体と二次成形体との固着部分近傍を隠蔽することができる。
前記透明領域に透明樹脂を含むインキを設けることとしているため、一次成形体が加飾層と接着する面積を大きくすることができ、二次成形用キャビティの形成時に転写材と一次成形体との密着を強固にして、一次成形体の位置ずれや脱落を防止することができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
本発明の電子機器用筐体の製造方法によって得た電子機器用筐体の一実施例を示す一部断面斜視図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の実施形態にかかる一工程を示す図であって、一次成形用コア型とキャビティ型が閉じた状態を示す図であり、 図2Aの部分拡大図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の実施形態にかかる一工程を示す図であって、一次成形用コア型とキャビティ型が開いた状態を示す図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の実施形態にかかる一工程を示す図であって、二次成形用コア型とキャビティ型が閉じた状態を示す図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の実施形態にかかる一工程を示す図であって、二次次成形キャビティに二次成形樹脂が射出された状態を示す図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の他の実施形態にかかる一工程を示す図であって、一次成形用コア型とキャビティ型が閉じた状態を示す図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法の他の実施形態にかかる一工程を示す図であって、二次成形用コア型とキャビティ型が閉じた状態を示す図であり、 本発明の電子機器用筐体の製造方法に用いる転写材の一実施例を示す断面図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。以下、図面を参照して本発明における第1実施形態を詳細に説明する。
本実施形態にかかる電子機器用筐体の製造方法は、例えば、図1に示すような電子機器用筐体を製造するための方法である。電子機器用筐体50は、透明な樹脂で構成される透明窓部53と、筐体本体を構成する本体部54を備え、透明窓部53を成形する際に、成形同時転写法を用いて、表面に絵柄を転写させる。絵柄は、透明窓部53には透明部分111bを有し、本体部54及び透明窓部53と本体部54との接合部分に不透明部分111aを有している。図1においては、筐体50の外側表面に透明部分111b,不透明部分111aがそれぞれ設けられているが、例えば、筐体の内側に絵柄を転写されていてもよい。なお、転写材により筐体に転写される絵柄51は、透明部分111aが透明窓部53よりも小さく、透明窓部53と本体部54との境界部分が被覆するように構成することが好ましい。
本実施形態にかかる電子機器用筐体の製造方法においては、透明窓部53と本体部54をそれぞれ構成する色や材質の異なる2種類の溶融樹脂を用いた二色成形品を製造するいわゆる二色成形用金型1を用いる。
二色成形用金型1は、異なる2種類の樹脂からなる射出成形品を形成可能なものである。具体的には、たとえば、第1の交換型の一例としての一次成形用コア型2、第2の交換型の一例としての二次成形コア型3、共通型の一例としてのキャビティ型4の3種類のコア型で構成される。
3つのコア型の具体的な構成について図2A及び図3Aを用いて説明する。この例に示すコア型は、それぞれ次の構成を有する。一次成形用コア型2には、一次成形用キャビティ11が形成され、当該一次成形用キャビティ11に一次成形樹脂を射出するための一次成形樹脂射出路13が設けられている。本実施形態では、一次成形用キャビティ11によって、筐体の透明窓部53に相当する一次成形体が成形される。
二次成形コア型3には、二次成形用キャビティ12が形成され当該二次成形用キャビティ12に二次成形樹脂を射出するための二次成形樹脂射出路14が設けられている。本実施形態では、二次成形用キャビティ12によって筐体の本体部54に相当する二次成形体が成形される。また、後述するように、二次成形用キャビティ12中に二次成形樹脂を射出することによって、透明窓部54に相当する一次成形体と二次成形樹脂で構成される二次成形体とが固着し、筐体全体が成形される。
キャビティ型4は、成形同時転写を行う際のフィルム状の転写材100が配置される型である。図2A,3Aにおいては、キャビティ型4に転写材100を配置するためにキャビティ型4に溶融樹脂を吐出するための成形樹脂射出路が設けられていないが、成形樹脂射出路を設ける構成としてもよい。転写材100は、射出成形機に設けられたキャビティ型4に供給する転写材送り出し装置(図示せず)と転写材巻き取り装置(図示せず)によってキャビティ型4に配置される。
一次成形用コア型2と二次成形コア型3は、射出成形機に設けられている回転動作が可能な回転盤やスライドが可能なスライド盤などの可動盤(図示せず)に取付ける。一次成形樹脂射出路13は、一次成形をする位置において、可動盤と射出ユニットとが合体することによって、射出ユニットの一次成形樹脂射出ノズルにつながる。二次成形樹脂射出路14は、二次成形をする位置において、可動盤と射出ユニットとが合体することによって、射出ユニットの二次成形樹脂射出ノズルにつながる。
一次成形用コア型2と二次成形コア型3は、スライド盤に取付けてもよい。回転盤やスライド盤は、射出成形機の射出ユニット中に取付けられた駆動部の軸の先に固定されている。駆動部は軸を介して回転盤を回転駆動したり、スライドさせるものである。また、駆動部はキャビティ型4に対して一次成形用コア型2と二次成形コア型3が接近、離隔するように、回転盤やスライド盤を前後駆動するものでもよい。
キャビティ型4は、射出成形機の固定盤(図示せず)に取付ける。固定盤は、駆動ユニット中に取付けられた駆動部の軸の先に固定されている。また、駆動部は、コア型に対してキャビティ型が接近、離隔するように、固定盤を前後駆動するものでもよい。キャビティ型は、一次成形と二次成形とを別々の場所で同時に行なうことができるように、複数キャビティ型を一次成形用コア型2と二次成形用コア型3に対応するようにそれぞれ配置してもよい。
射出ユニットは、横型成形機(金型のキャビティ型とコア型が略水平方向に向かい合って設置され、水平方向に型閉めされるもの)でも竪型成形機(金型のキャビティ型とコア型が略鉛直方向に向かい合って設置され、鉛直方向に型閉めされるもの)でもよい。また、一次成形用コア型2と二次成形用コア型3とは上下に並んでいてもよいし左右に並んでいてもよいし、射出路を向かい合わせに並んでいてもよい。
射出ユニットには、2種類の成形樹脂を吐出するためのシリンダーが2本設けられており、その各々に金型に樹脂を注入するノズル孔が設けられている。2本のシリンダーは、金型の構成に応じて金型を挟んで同じ側に設けられていてもよいし異なる側に設けられていてもよい。また、金型に設けられている成形樹脂射出路の位置によってどのような向きに配置されていてもよい。なお、2種類の成形樹脂を吐出するためのシリンダーは、1本のシリンダーから2つの成形樹脂射出ノズルに枝分れする構成としてもよい。
転写材送り出し装置と転写材巻き取り装置とは、キャビティ型4に長尺の転写材100を連続的に供給するものである。転写材送り出し装置は、ロール状に巻き取った転写材100とこれを固定盤に支持する支持ロッドや、転写材100を送り出すニップロールや、キャビティとの正確な位置合わせのためのセンサーなどを備えている。転写材巻き取り装置は、転写材送り出し装置から送られてきてロール状に巻き取った転写材100とこれを固定盤に支持する支持ロッドなどを備えている。
なお、図4,図5に示す他の構成のコア型2a,3a及びキャビティ型4aを用いることもできる。この例の金型では、筐体の内側面に転写材100が配置されることとなる。
転写シート100は、図6に示すように、基体シート101上に加飾層102が形成された構成である。
転写材100としては、たとえば、基体シート101上に、剥離層110、図柄層111、接着層112などを積層して構成された加飾層102が形成されたものを用いることができる(図6参照)。
基体シート101の材質としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔などの金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセルロース系シート、あるいは以上の各シートの複合体などを用いることができ、従来転写材100の基体シート101として用いられているものを使用することができる。また、基体シート101の表面が微細な凹凸を有する場合は、加飾層102に凹凸が写し取られ、艶消しやヘアラインなどの表面形状を表現することができる。
基体シート101からの加飾層102の剥離性がよい場合には、基体シート101上に加飾層102を直接設ければよい。基体シート101からの加飾層102の剥離性を改善するためには、基体シート101上に加飾層102を設ける前に、離型層(図示せず)を全面的に形成してもよい。
剥離層110は、基体シート101(または離型層)の表面に全面的に形成する。剥離層110は、成形同時転写後に基体シート101を剥離した際に、基体シート101または離型層から剥離して被転写物の最外面となる層である。剥離層110の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用いるとよい。また、剥離層110として紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを用いると、透明窓部53の耐傷性をさらに向上させることができる。剥離層110は、着色したものでも、未着色のものでもよい。剥離層110の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
図柄層111は、剥離層110の上に、通常は印刷層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。印刷層の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することもできる。本発明において、図柄層111に形成するパターンとしては、透明窓部53に転写される透明領域111bと本体部54に転写される不透明領域111aとが形成される。透明窓部53と本体部54との境界部分は、成形品の形状と図柄層111との位置合わせの誤差による位置ずれを防ぐため、不透明領域111aを透明窓部53よりも広めに形成し、境界部分を覆い隠すようにするとよい。
透明領域111bは、光が透過するように構成された層であり、透明な樹脂を含むインキを用いる。具体的には、透明な樹脂だけからなるインキ、染料と樹脂バインダーとからなるインキ、視認性に重大な影響を及ぼさない程度の粒径の小さな着色顔料や蛍光顔料と透明な樹脂バインダーとからなるインキを用いるとよい。
不透明領域111aは、光が遮断されるように印刷された層であり、隠蔽性のあるカーボンブラックや酸化チタンなどの不透明材料と樹脂バインダーよりなるインキを用いるとよい。
また、図柄層111の不透明領域111aは、金属薄膜層からなるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は、図柄層111として金属光沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を使用する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の加飾層102と金属薄膜層との密着性を向上させるために、アンカー層を設けてもよい。アンカー層の材質としては、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹脂などを使用するとよい。アンカー層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
接着層112は、被転写物面に上記の各層を接着するものであり全面的に形成する。接着層112としては、被転写物である樹脂の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用するとよい。接着層112の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
加飾層102の構成は、上記した態様に限定されるものではなく、たとえば、図柄層111の材質として被転写物との接着性に優れたものを使用する場合には、接着層112を省略することができる。
次に図2A,図3Aに示す構成の金型を用いて、本実施形態にかかる筐体の製造方法の工程について説明する。
まず、最初に、転写材100を一次成形用キャビティ11内に配置する。具体的には、一次成形用キャビティ11を構成するコア型2とキャビティ型4との間に転写材100を送り込む。その際、枚葉の転写材100を1枚づつ送り込んでもよいし、長尺の転写材100の必要部分を1コマずつ間欠的に送り込んでもよい。長尺の転写材100を使用する場合、位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写材100の図柄層111と成形用金型との見当が一致するようにする。
また、転写材100を間欠的に送り込む際に、転写材100の位置をセンサー(図示せず)で検出した後に転写材100をコア型とキャビティ型とで固定するようにすれば、常に同じ位置で転写材100を固定することができ、図柄層111の位置ずれを抑えることができる。
また、必要に応じて、転写材100の位置決めが完了した後、キャビティ型4のキャビティ面に転写材100をそれぞれ密着させる。転写材100をキャビティ面に密着させるには、フィルムクランプ(図示せず)を用いるとよい。また、キャビティ型に吸引孔5を設け、転写材100を吸引するように構成してもよい。また、転写材100をキャビティ面に密着させるために、転写材100を加熱して軟化させるように構成してもよい。このときに用いる加熱手段としては、温度80〜260℃程度に加熱することができる電熱式のヒータ(図示せず)などが好適である。
次いで、キャビティ型4と一次成形用コア型2の型締めを行って一次成形用キャビティ11を形成する。その後、一次成形用コア型2に設けたゲートから溶融した透明な一次成形樹脂を射出し、一次成形用キャビティ11内に射出充満させ、透明窓部53に相当する一次成形体を成形するのと同時にその表面に転写材100を接着させる。このとき、転写材100の加飾層102と透明樹脂が接触した部分において、転写材100の加飾層102が一次成形体に接着する。
透明な一次成形樹脂としては、JIS−K7105(1981)に規定される可視光透過率が80%以上、JIS−K5600−5−4(1999)に規定される鉛筆硬度がF以上のものを用いることが好ましい。なお、JIS−K5600−5−4は、塗膜の引っかき硬度に関する試験であるが、同じ試験法を一次成形樹脂の板を試験片として用いた場合について試験し、圧痕の有無を目視で評価すればよい。
本発明において、JIS−K7105に規定される可視光透過率が80%以上の透明樹脂を用いるのは、透明窓部53の画面視認性を確保させるためである。可視光透過率が80%に満たないと、透明窓部53の表示が暗くなり、透明窓部53の下側に設けられたディスプレイの表示が見にくくなるという不具合がある。また、本発明において、JIS−K5600−5−4に規定される鉛筆硬度がF以上の透明樹脂を用いるのは、透明窓部53の傷付きを防止するためである。このような特性を満たす透明樹脂として、たとえば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂、PMMA樹脂にゴム成分を添加したものなどを用いるとよい。添加量は、上記PMMA樹脂に対して、硫化ゴムなどのゴム材料を10から50重量%程度であることが好ましい。
一次成形体を冷却、固化した後、キャビティ型4とコア型2を開く(図2C参照)。一次成形体は、転写フィルムに接着しているため、キャビティ型4に残ったままになる。型開きするときに、透明窓部53の一次成形体がキャビティ型4から分離してしまわないように、図2Bに示すように、一次成形用キャビティ11は、開口部から底面に至るまでの側壁11sに傾斜を持たせて、開口部より底面が広がった形状であるいわゆるアンダーカットの形状とするとよい。透明窓部53が、キャビティ型(あるいはコア型)のキャビティの側壁に引っ掛かって抜け難くなり、透明窓部53が、コア型(あるいはキャビティ型)からは分離しやすく、キャビティ型(あるいはコア型)からは分離されにくくなるので有効である。
次いで、二次成形用コア型3を、転写材100と一次成形体とが密着したままのキャビティ型4に対向する位置まで移動させる。具体的には、射出ユニットの駆動部と軸とによって、コア型の可動盤である回転盤を回転させたり、スライド盤をスライドさせるとよい。
次に、二次成形用コア型3とキャビティ型4とを対向位置にまで移動させた後、キャビティ型4に転写材を配置した状態のまま両型を型閉めして(図3A参照)、二次成形用キャビティ12を形成する。このとき、一次成形体は二次成形用キャビティ12内に挿入された状態となり、二次成形用キャビティ12を画定する部材の一つとして機能する。よって、二次成形用キャビティ12は、透明窓部53に相当する一次成形体が残存した状態で形成されるため、当該一次成形体の周囲に本体部54を形成する二次成形樹脂が射出されることになる。
二次成形樹脂は、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上の樹脂を用いることが好ましい。二次成形樹脂の射出は、射出ユニットの射出機構によって二次成形樹脂用の射出ノズルから、二次成形樹脂射出路14に成形樹脂を吐出する(図3B参照)。なお、二次成形樹脂の吐出によって、一次成形体の周りに二次成形樹脂が充填し、一次成形体と二次成形樹脂とが固着し、一体化する。また、転写材100の加飾層102が当該二次成形樹脂表面に接着することによって、その表面に加飾層102が積層された成形品を得る。
二次成形樹脂としては、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上のものを用いることが好ましい。本発明において、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上の樹脂を用いるのは、本体部54として必要な強度を確保するためである。アイゾット衝撃強さが10KJ/mに満たないと、落下時の衝撃などに耐えることができないという不具合がある。このような特性を満たす樹脂として、たとえば、PC樹脂、ABS樹脂、およびこれらの混合樹脂などを用いるとよい。
次に、二次成形用コア型3とキャビティ型4とを型開きして、一次成形体と二次成形体が一体化されその表面に転写材100が接着した成形品を取り出す。成形品を金型から取り出すと同時にあるいは取り出した後に、基体シート101を剥離する。
このようにして、透明窓部53を成形する際に、転写材100と成形同時転写法を用いて、透明窓部53を構成する一次成形体と本体部54を構成する二次成形体との接続部分に不透明な絵柄が転写された電子機器用筐体10を得ることができる。
なお、本発明において、2種類の樹脂の成形順序は逆にしてもよい。ただし、後から成形する樹脂として成形温度が高い樹脂を選定した方が、一次成形体の周りに二次成形用樹脂が射出されたとき、一次成形体の表面を部分的に溶融し、二次成形用樹脂と融着することとなるため、2つの部材の接着性をより強固にすることができる。通常、PMMA樹脂の成形温度よりも、PC樹脂、あるいはPC樹脂とABS樹脂の混合樹脂の成形温度の方が高いので、本実施形態においては、PMMA樹脂などからなる透明窓部53を一次成形体として成形し、その後にPC樹脂、あるいはPC樹脂とABS樹脂の混合樹脂などからなる本体部54を二次成形体として成形することとしている。
(実施例)
厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを基体シートとし、その上に、剥離層として紫外線硬化型のアクリルポリオールとイソシアネート、アゾ重合開始剤の混合物からなるインキをグラビアコート法により厚さ5μmに塗布し、その上に図柄層としてアクリル樹脂に顔料を分散させたインキをグラビア印刷法により各々厚さ0.8〜1.5μmで部分的に4層塗布し、さらに接着層として塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系樹脂をグラビアコート法により厚さ2μmに塗布して転写材を得た。
このようにして得た転写材を、二色成形装置に設置した転写材送り装置に装填し、一次成形用コア型とキャビティ型とを型締めして一次成形用キャビティを形成した。次いで、一次成形用キャビティにPMMA樹脂を射出成形して透明窓部に対応する一次成形体を成形した。
さらに、コア型を二次成形用コア型に変更して二次成形用キャビティを形成した。一次成形用コア型とキャビティ型とを開いたとき、一次成形体は、転写材に接着し、位置ずれや脱落をおこすことはなかった。二次成形用キャビティにPC樹脂とABS樹脂の混合樹脂を射出成形して本体部に対応する二次成形体を成形した。
このようにして得た成形品を金型から取り出し、転写材の基体シートを剥離して、携帯電話用筐体を作成した。携帯電話用筐体は、本体部表面に絵柄が転写され、本体部に透明窓部がしっかりと固着されていた。また、本体部と透明窓部の境界部分は絵柄によって被覆されており、境界部分は外側から視認できなかった。
このようにして得た携帯電話用筐体は、耐傷性に優れた透明窓部と衝撃強度に優れた本体部とを備えるものであった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、二次成形用キャビティはキャビティ型4と二次成形用コア型3の片方が有していてもよいし、あるいは両方が有していてもよい。また、一次成形と二次成形とで成形樹脂射出路を異なるコア型に設けるようにしてもよい。例えば、一次成形用キャビティ11に一次成形樹脂を送り込む一次成形樹脂射出路13は、キャビティ型4に形成され、二次成形樹脂を送り込む二次成形樹脂射出路14は二次成形用コア型3に設けられていてもよい。このように構成すれば、透明窓部53に対応する一次樹脂成形体は、一次成形樹脂射出路13によってキャビティ型4に付着した状態となりやすい。すなわち、二次成形用コア型3との交換のために一次成形用コア型2とキャビティ型4とを開いたときに、一次樹脂成形体の脱落を防止することができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、本体部に強固に固着した透明窓部を有する電子機器用筐体の製造に好適に用いることができ、携帯電話機やPDAなどの電子機器用筐体の製造方法として産業上有用なものである。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (9)

  1. 一次成形用キャビティ(11)を形成可能な第1の交換型(2)と共通型(4)との間に基体シート(101)上に加飾層(102)が形成された転写材(100)が配置された状態で型閉じして、前記一次成形用キャビティ(11)を形成し、
    一次成形用キャビティ(11)に一次成形樹脂を射出して一次成形体(53)を成形するとともに前記転写材の加飾層(102)と一次成形体(53)とを接着させ、
    前記第1の交換型(2)を前記共通型から開いて、二次成形用キャビティ(12)を形成可能な第2の交換型(3)に交換し、
    前記第2の交換型(3)と前記共通型(4)を閉じて、前記一次成形体(53)が前記転写材(100)に接着した状態で内部に収まるように二次成形用キャビティ(12)を形成させ、
    前記二次成形用キャビティ(12)に二次成形樹脂を射出して、一次成形体(53)と固着した二次成形体(54)を成形するとともに転写材の加飾層(102)と二次成形体(54)とを接着し、
    前記一次成形体(53)と前記二次成形体(54)を前記転写材(100)から剥離することによって、前記転写材の加飾層(102)が表面に転写され、前記一次成形体(53)又は二次成形体(54)を透明窓部とし、他方を本体部とする電子機器用筐体を製造する電子機器用筐体の製造方法。
  2. 前記一次成形樹脂として、透明な樹脂を射出して一次成形体(53)を成形し、前記二次成形体(54)を本体部とし前記一次成形体(53)を透明窓部とする電子機器用筐体を製造する、請求項1に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  3. 前記二次成形樹脂として、透明な樹脂を射出して二次成形体(54)を成形し、前記一次成形体(53)を本体部とし前記二次成形体(54)を透明窓部とする電子機器用筐体を製造する、請求項1に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  4. 前記一次成形体は、前記一次成形樹脂として、JIS−K7105に規定される可視光透過率が80%以上、JIS−K5600−5−4に規定される鉛筆硬度がF以上の樹脂を用いて成形される、請求項1又は2に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  5. 前記一次成形体は、前記一次成形樹脂として、ポリメチルメタクリレート樹脂にゴムを添加した樹脂を用いて成形される、請求項4に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  6. 前記二次成形体は、前記二次成形樹脂として、ASTM−D256に規定されるアイゾット衝撃強さが10KJ/m以上の樹脂を用いて成形される、請求項1又は2に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  7. 前記二次成形樹脂は、前記一次成形樹脂よりも成形温度が高い樹脂であり、前記一次成形体の表面を溶融して前記一次成形体と二次成形体と固着させる、請求項1に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  8. 前記加飾層(102)は、前記一次成形用キャビティ(11)内に収まるように配置可能な面積を有する透明領域(111b)と、前記透明領域の周囲に設けられた不透明領域(111a)を有し、前記加飾層が一次成形体と二次成形体との固着部分近傍を隠蔽可能に転写される請求項1又は2に記載の電子機器用筐体の製造方法。
  9. 前記加飾層の透明領域(111b)は、透明な樹脂を含むインキにより構成され、前記透明領域(111b)が前記一次成形体に接着している、請求項8に記載の電子機器用筐体の製造方法。
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