JP3514571B2 - 2色成形同時絵付け品の製造方法 - Google Patents
2色成形同時絵付け品の製造方法Info
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Description
のフロントパネルやケース、ボタン、自動車の計器パネ
ルやボタン等に用いられる2色成形同時絵付け品の製造
方法に関する。
品を製造する方法として、色や材質の異なる2種類の溶
融した成形樹脂を1台の射出成形機の2本のノズルより
順次射出して、異なる2種類の成形樹脂部が接合した2
色成形品を製造する、いわゆる2色成形法がある。ま
た、基体シート上に絵柄層などが形成された絵付けシー
トを型閉めして挟み込み、溶融した成形樹脂を射出成形
すると同時に樹脂成形品に絵付けシートを接着させて成
形同時絵付け品を得る、いわゆる成形同時絵付け法があ
る。
る意匠表現としては、射出成形される樹脂の色、素材に
よるもので2色あるは2種類に限定されるため、デザイ
ン的に満足のいくものではなかった。また、後者では、
デザイン的には転写層の絵柄によって満足されても、材
質が単一に限定される。たとえば、ABS樹脂のオーデ
ィオパネル内に熱可塑性エラストマー樹脂でできたボタ
ンを有し、かついずれの樹脂にも多色で美麗な意匠が施
されたものを得ることができなかった。また、インサー
ト成形といって、一次成形品(例えば、成形同時絵付け
品)を先に得ておき、これを別工程で、2次成形用金型
にインサート(配置)し、2次成形樹脂を射出成形する
方法もあるが、1次成形品を得てから経時で2次成形を
するため、次のような問題があり、現実にほとんど行な
われていない。 1.1次成形品の収縮歪みにより2次成形金型にインサ
ートしにくい。又は、不可能な場合もある。 2.1次成形品が冷えてから、2次成形品を成形するた
め1次成形品と2次成形品との密着ができない。また
は、1次成形品と2次成形品との密着が悪いため、耐久
テストでインサートシートが剥離するという問題があ
る。 3.絵付けは1次成形品側にしかできない(2次成形品
との位置合わせが問題となる。)。 4.工程がわかれコスト高になる。
るいは両方に、見栄えの良い絵柄が形成された2色成形
同時絵付け品を効率良く生産することができる2色成形
同時絵付け品の製造方法を提供することにある。
めに、この発明の2色成形同時絵付け品の製造方法は、
請求項1に記載したように、1次成形樹脂射出路を有す
る1次成形用コア型と、2次成形樹脂射出路を有する2
次成形用コア型と、基体シート上に絵柄層と接着層が積
層された絵付けシートが配置されるキャビティ型とを備
えた2色成形同時絵付け装置を用いて、まず、キャビテ
ィ型に絵付けシートを配置し、次に、キャビティ型と1
次成形用コア型とを型閉めして、キャビティ内に1次成
形樹脂を射出して1次成形樹脂部を成形し、次に、キャ
ビティ型と1次成形用コア型とを型開きして、絵付けシ
ートが接着層によって接着した1次成形樹脂部を1次成
形用コア型から分離させ、次に、絵付けシートが接着し
た1次成形樹脂部が密着したままのキャビティ型を、2
次成形用コア型まで移動させ、次に、キャビティ型と2
次成形用コア型とを型閉めして、2次成形用キャビティ
内に2次成形樹脂を射出して2次成形樹脂部を成形し、
次に、キャビティ型と2次成形用コア型とを型開きし
て、1次成形樹脂部と2次成形樹脂部の両方または片方
に絵付けシートが接着した2色成形同時絵付け品を取り
出すようにした。
ティ型と2次成形用コア型との型開きと同時、あるい
は、型開き後に、基体シートのみを剥離して、1次成形
樹脂部と2次成形樹脂部の両方または片方に転写層のみ
を転写するようにした。
形樹脂と2次成形樹脂として、相互に異なる色の樹脂を
用いるようにした。
形樹脂と2次成形樹脂として、相互に異なる硬度の樹脂
を用いるようにした。
明を詳しく説明する。説明の便宜上、この発明の2色成
形同時絵付け品の製造方法に用いる絵付けシートと、2
色成形同時絵付け装置とを先に説明する。
けシート1は、基本的に、基体シート上に少なくとも絵
柄層、接着層が積層されたものである。絵付けシート1
の種類は、絵付けシート1に成形樹脂が接着した後に基
体シートを剥離しないもの(以下、「インサートシー
ト」という。)(図9)、基体シートを剥離するもの
(以下、「転写シート」という。)(図10)とがあ
る。転写シートとして用いる場合は、基体シートと絵柄
層との間に剥離層を形成する。基体シートの材質は、ポ
リエチレンテレフタレートやアクリル、熱可塑性エラス
トマー等の各種樹脂がある。剥離層の材質は、ポリアク
リル系樹脂等があり、剥離層に硬度が要求される場合に
は、紫外線硬化性樹脂等の電離放射線硬化樹脂を使用し
てもよい。電離放射線硬化樹脂は、単体での使用しても
よいし、他の樹脂と混合して使用してもよい。絵柄層は
樹脂バインダーと顔料または染料を用いる。絵柄層は樹
脂バインダーと隠蔽性のある金属顔料や無機顔料等を用
いてもよい。接着層は、1次成形樹脂20と2次成形樹
脂23の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適
宜使用する。たとえば、1次成形樹脂20がアクリル樹
脂で、2次成形樹脂23がウレタン樹脂の場合は、接着
層として塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂を用いるとよ
い。剥離層、絵柄層、接着層は各種印刷法で形成する。
絵付けシート1は、接着層が、1次成形樹脂20に接着
する1次接着部と、2次成形樹脂23にのみ接着する2
次接着部とからなるものであってもよい。絵付けシート
は、接着層が、1次成形樹脂20に接着する1次接着部
のみからなるものでもよい。絵付けシート1は、2次成
形樹脂23部に対応する部分が切り抜かれていてもよ
い。絵付けシート1は、枚葉にカットしてあってもよい
し、ロール状に巻き取ったものでもよい。
る。2色成形同時絵付け装置は、1次成形樹脂射出路2
を有する1次成形用コア型5と2次成形樹脂射出路3を
有する2次成形コア型6と、絵付けシート1が配置され
るキャビティ型4とを備えている。また、必要により、
キャビティ型4に絵付けシート1を供給する絵付けシー
ト送り出し装置7と絵付けシート巻き取り装置8とをキ
ャビティ型4に備えてもよい。
固定盤15に取付けるとよい(図1〜図4)。1次成形
樹脂射出路は、射出ユニット10の1次成形樹脂射出ノ
ズル11につながる。2次成形樹脂射出路は、射出ユニ
ット10の2次成形樹脂射出ノズル12につながる。
盤9やスライドが可能なスライド盤などの可動盤に取付
けるとよい(図1〜図4)。キャビティ型4は、回転盤
9の回転によって、1次成形用コア型5の正面と2次成
形用コア型6の正面とを円弧を描いて行き来する。キャ
ビティ型4は、スライド盤に取付けてもよい。回転盤9
やスライド盤は、駆動ユニット16中に取付けられた駆
動部13の軸14の先に固定されている。駆動部13は
軸を介して回転盤9を回転駆動したり、スライドさせる
ものである。また、駆動部13は、1次成形用コア型5
と2次成形用コア型6との両方に対して、キャビティ型
4が接近、離隔するように、回転盤9やスライド盤を前
後駆動するものでもよい。キャビティ型4は、1次成形
と2次成形とを別々の場所で同時に行なうことができる
ように、1次成形用コア型5の正面と2次成形用コア型
6の正面とに一つずつ配置するとよい(図1〜図4)。
ア型5と2次成形用コア型6とキャビティ型4との具体
例として、次のようなものがある。キャビティ型4が1
次成形用キャビティ17を有し、1次成形用コア型5が
キャビティを有さず、2次成形用コア型6が2次成形用
キャビティ18を有するものがある。あるいは、キャビ
ティ型4が1次成形用キャビティ17を有し、1次成形
用コア型5も1次成形用キャビティ17を有し、2次成
形用コア型6が2次成形用キャビティ18を有するもの
がある。あるいは、キャビティ型4がキャビティを有さ
ず、1次成形用コア型5が1次成形用キャビティ17を
有し、2次成形用コア型6が2次成形用キャビティを有
するものがある。あるいは、キャビティ型4が1次成形
用キャビティ17と2次成形用キャビティ18を有し、
1次成形用コア型5も2次成形用コア型6もキャビティ
を有さないものがある。あるいは、キャビティ型4が1
次成形用キャビティ17と2次成形用キャビティ18を
有し、1次成形用コア型5も1次成形用キャビティ17
を有し、2次成形用コア型6も2次成形用キャビティ1
8を有するものがある。
キャビティ型とコア型が左右に向かい合って設置され、
水平方向に型閉めされるもの)でも竪型成形機(金型の
キャビティ型とコア型が上下に向かい合って設置され、
垂直方向に型閉めされるもの)でもよい。2種類の材料
を可塑化させるためのシリンダーが2本あり、その各々
に金型に樹脂を注入するノズル孔がついた成形機でもよ
い。2本のシリンダーは並行、対向のいずれでもよく、
また、直角方向に配置されてもよい。シリンダーは、垂
直方向、水平方向のいずれに配置されてもよい。前記1
次成形用コア型5と2次成形用コア型6とは上下に並ん
でいてもよいし左右に並んでいてもよいし、射出路を向
かい合わせに並んでいてもよい。1本のシリンダーから
2つの成形樹脂射出ノズルに枝分れするものでもよい。
例えば、図1〜図4、図10に示すものがある。
ト巻き取り装置8とは、キャビティ型4に長尺の絵付け
シート1を連続的に供給するものである。絵付けシート
送り出し装置7は、ロール状に巻き取った絵付けシート
1とこれを回転盤9に支持する支持ロッドや、絵付けシ
ート1を送り出すニップロールや、キャビティとの正確
な位置合わせのためのセンサーなどからなる。絵付けシ
ート巻き取り装置8は、絵付けシート送り出し装置7か
ら送られてきてロール状に巻き取った絵付けシート1と
これを回転盤9に支持する支持ロッドなどからなる。
付け装置とを用いた、この発明の2色成形同時絵付け品
の製造方法の具体例の各工程を説明する。まず、キャビ
ティ型4に絵付けシート1を配置する。具体的には、キ
ャビティ型4の上部に位置する絵付けシート送り出し装
置7から、一定長さ分の絵付けシート1をキャビティ型
4の前に送り出し、キャビティ型4の下部に位置する絵
付けシート巻き取り装置8で一定長さ分の絵付けシート
1を巻き取り、絵付けシート1の所定の絵柄をキャビテ
ィ型4の1次成形用キャビティ17の正面に配置する
(図1)。必要により、キャビティ型4とコア型との型
閉めの前に、絵付けシート1を加熱、真空吸引して、キ
ャビティ型4の1次成形用キャビティ17の内面に密着
させてもよい(図1)。キャビティ型4が2次成形用キ
ャビティ18を有する場合は、絵付けシート1を加熱、
真空吸引して、キャビティ型4の2次成形用キャビティ
18の内面に密着させてもよい。絵付けシート1が枚葉
の場合は、人為的、機械的(ロボット)に1枚ずつキャ
ビティ内に配置する。1次成形用キャビティ17や2次
成形用キャビティ18に絵付けシート1を配置すると
き、キャビティの周囲でクランプ部材26によって絵付
けシート1を固定してもよい(図9)。絵付けシート1
の接着層が、1次成形樹脂20に接着する1次接着部
と、2次成形樹脂23にのみ接着する2次接着部とから
なるものを用いる場合は、1次接着部が1次成形用キャ
ビティ17に位置し、2次接着部が1次成形樹脂20に
接触しないように、キャビティと1次成形用コア型5と
で挟み付けるなどできるように、絵付けシート1を配置
するとよい。
5とを型閉めして、1次成形用キャビティ17内に1次
成形樹脂20を射出して1次成形樹脂部21を成形す
る。具体的には、型閉めは、駆動ユニット16の駆動部
13と軸14とによって固定盤15を前方に押出すとよ
い。型閉めによって、キャビティ型4と1次成形用コア
型5とで絵付けシート1を挟み込む(図2)。1次成形
用キャビティ17内に1次成形樹脂20を射出して1次
成形樹脂部21を成形し、1次成形樹脂部21と絵付け
シート1の接着層とを接着させる(図3)。1次成形用
キャビティ17はキャビティ型4と1次成形用コア型5
のいずれかあるいは両方に設けられる。接着とは、溶融
状態の1次成形樹脂20が絵付けシート1の接着層に接
触した状態で冷却固化して、1次成形樹脂部21が成形
されるとともに1次成形樹脂部21と接着層とがひっつ
いて一体となることをいう。1次成形樹脂20の射出
は、射出ユニット10の射出機構によって1次成形樹脂
射出ノズル、1次成形樹脂射出路に成形樹脂を流して行
なう。1次成形樹脂20と2次成形樹脂23とは、相互
に異なる色の成形樹脂であってもよいし、相互に異なる
硬度の成形樹脂であってもよい。相互に異なる色の成形
樹脂とする場合の具体例は、1次成形樹脂20が黒色で
2次成形樹脂が透明色である組合せや、1次成形樹脂2
0が白色で2次成形樹脂23が青色である組合せがあ
る。1次成形樹脂20も2次成形樹脂23も透明でもよ
い。相互に異なる硬度の成形樹脂とする場合の具体例
は、1次成形樹脂20がJIS A硬度100以上の硬
度の高い熱可塑性樹脂であって、2次成形樹脂23がJ
IS A硬度30〜100の熱可塑性エラストマーであ
る組合せがある。または、1次成形樹脂20がJISA
硬度30〜100の熱可塑性エラストマーで、2次成形
樹脂23がJIS A硬度100以上の硬度の高い樹脂
である組合せがある。JIS A硬度100以上の硬度
の高い樹脂としては、他に、アクリルスチレン樹脂、ア
クリルスチレンブタジエン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、スチレン樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、あるいはこれらの樹脂のアロイ(混
ぜ物、複合品ともいう。)がある。JIS A硬度30
〜100の熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−
ブタジエン−スチレン(SBS)ブロックコポリマー、
水素添加SBSブロックコポリマー等のスチレン系エラ
ストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、ポリアミド系エラストマーがある。こ
の他、JIS A硬度30〜100の熱可塑性エラスト
マーとして、シリコーン2液硬化樹脂をLIM(リキッ
ドインジェクションモールディング)射出成形により設
けてもよい。
5とを型開きして、1次成形樹脂部21を1次成形用コ
ア型5から分離させる。具体的には、型開きは、駆動ユ
ニット16の駆動部13と軸14とによって回転盤9を
後方に引くとよい(図4)。
キャビティ型4から分離してしまわないように、キャビ
ティ型4のキャビティにおいて、開口部から底面に至る
までの側壁に傾斜を持たせて、開口部より底面が広がっ
た形状いわゆるアンダーカットの形状とするとよい(図
9)。1次成形樹脂部21が、キャビティ型4のキャビ
ティの側壁に引っ掛かって抜け難くなり、1次成形樹脂
部21が、コア型からは分離しやすく、キャビティ型4
からは分離されにくくなるので有効である。
1とが密着したままのキャビティ型4を、2次成形用コ
ア型6まで移動させる。具体的には、駆動ユニット16
の駆動部13と軸14とによって、キャビティ型4の可
動盤である回転盤9を回転させたり、スライド盤をスラ
イドさせるとよい(図1)。回転盤9の回転を所定位置
で停止させたり、スライド盤のスライドを所定位置で停
止させるには、摩擦などにより機械的に行なってもよい
し、電磁力などにより電気的に行なってもよい。
6とを型閉めして、2次成形用キャビティ18内に2次
成形樹脂23を射出して2次成形樹脂部24を成形す
る。具体的には、型閉めは、駆動ユニット16の駆動部
13と軸14とによって固定盤15を前方に押出すとよ
い(図2)。2次成形用キャビティ18内に2次成形樹
脂23を射出して2次成形樹脂部24を成形し、2次成
形樹脂部24と絵付けシート1の接着層とが接着する
(図3)。2次成形用キャビティ18はキャビティ型4
と2次成形用コア型6の片方が有していてもよいし、あ
るいは両方が有していてもよい。2次成形樹脂23の射
出は、射出ユニット10の射出機構によって2次成形樹
脂射出ノズル12、2次成形樹脂射出路に成形樹脂を流
して行なう。
6とを型開きして、1次成形樹脂部21と2次成形樹脂
部24の両方または片方に絵付けシート1が接着した2
色成形同時絵付け品25を取り出す。具体的には、型開
きは、駆動ユニット16の駆動部13と軸14とによっ
て回転盤9を後方に引くとよい(図4)。2色成形同時
絵付け品25としては、例えば図5、図6に示すものが
ある。絵付けシート1として転写シートを用いた時は、
2色成形同時絵付け品25を取り出すと同時あるいは取
り出してしまった後に、基体シートを剥離する(図
6)。この発明の製造方法によって得られる2色成形同
時絵付け品25としては、1次成形樹脂部21にのみ絵
付けシート1が接着したものや、2次成形樹脂部24に
のみ絵付けシート1が接着したもの、1次成形樹脂部2
1と2次成形樹脂部24の両方に絵付けシート1が接着
したものがある。また、1次成形樹脂部21にのみ転写
層が転写したものや、2次成形樹脂部24にのみ転写層
が転写したもの、1次成形樹脂部21と2次成形樹脂部
24の両方に転写層が転写したものがある。また、1次
成形樹脂部21と2次成形樹脂部24とが接合したもの
や、接合していないものがある。
方法は、意匠表現の優れた、異材質の成形品を効率良く
得ることができる。
法は、たとえば、ABS樹脂のオーディオパネル内に熱
可塑性エラストマー樹脂でできたボタンを有し、かつい
ずれの樹脂にも多色で美麗な意匠が施されたものを得る
ことができる。また、1次成形樹脂部と2次成形樹脂部
とを連続的に得るため、次のような効果がある。 1.1次成形樹脂部が収縮歪みを起こす前に2次成形を
行なえるので、金型にインサートしやすい。 2.1次成形樹脂部が冷える前に、2次成形樹脂部を成
形するため、1次成形樹脂部と2次成形樹脂部とのの密
着が良好である。 3.絵付けは1次成形樹脂部と2次成形樹脂部との両方
にでき、絵柄の位置合わせも正確である。 4.工程が分れていないので低コストである。
法は、キャビティ型を移動させるものであるためコア型
を回転動作やスライドをさせる必要がない。したがっ
て、コア型を回転動作やスライドをさせるための駆動部
などを射出ユニットに取付けなくてもよいので射出ユニ
ットとコア型側の装置が複雑にならず低コストとなる。
また、1次成形から2次成形、2次成形から1次成形に
うつるごとに、コア型の成形樹脂射出路と射出ユニット
の成形樹脂射出ノズルとを位置合わせする必要もない。
また、射出ユニットの1次成形する位置には1次成形樹
脂射出ノズルだけを設け、射出ユニットの2次成形する
位置には2次成形樹脂射出ノズルだけを設けておけばよ
いので、射出ユニットの構造が複雑にならず低コストと
なり、生産性が優れる。よって、生産コストがかからず
や生産効率が優れる。
法は、絵付けシートが接着層によって接着した1次成形
樹脂部を1次成形用コア型から分離させるものであるた
め、1次成形用コア型には1次成形樹脂射出路だけを設
け、2次成形用コア型には2次成形樹脂射出路だけを設
けておけでよい。したがって、コア型の構造が複雑とな
らず低コストとなる。
の一工程を示す断面図である。
の一工程を示す断面図である。
の一工程を示す断面図である。
の一工程を示す断面図である。
で得た2色成形同時絵付け品の一例を示す断面図であ
る。
の一工程を示す断面図である。
に用いる絵付けシートの一例を示す断面図である。
に用いる絵付けシートの一例を示す断面図である。
に用いるキャビティ型を示す断面図である。
法に用いる2色成形同時絵付け装置の一例を示す断面図
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 1次成形樹脂射出路を有する1次成形用
コア型と、2次成形樹脂射出路を有する2次成形用コア
型と、基体シート上に絵柄層と接着層が積層された絵付
けシートが配置されるキャビティ型とを備えた2色成形
同時絵付け装置を用いて、まず、キャビティ型に絵付け
シートを配置し、次に、キャビティ型と1次成形用コア
型とを型閉めして、キャビティ内に1次成形樹脂を射出
して1次成形樹脂部を成形し、次に、キャビティ型と1
次成形用コア型とを型開きして、絵付けシートが接着層
によって接着した1次成形樹脂部を1次成形用コア型か
ら分離させ、次に、絵付けシートが接着した1次成形樹
脂部が密着したままのキャビティ型を、2次成形用コア
型まで移動させ、次に、キャビティ型と2次成形用コア
型とを型閉めして、2次成形用キャビティ内に2次成形
樹脂を射出して2次成形樹脂部を成形し、次に、キャビ
ティ型と2次成形用コア型とを型開きして、1次成形樹
脂部と2次成形樹脂部の両方または片方に絵付けシート
が接着した2色成形同時絵付け品を取り出すことを特徴
とする2色成形同時絵付け品の製造方法。 - 【請求項2】 キャビティ型と2次成形用コア型との型
開きと同時、あるいは、型開き後に、基体シートのみを
剥離して、1次成形樹脂部と2次成形樹脂部の両方また
は片方に転写層のみを転写する請求項1記載の2色成形
同時絵付け品の製造方法。 - 【請求項3】 1次成形樹脂射出路を有する1次成形用
コア型と、2次成形樹脂射出路を有する2次成形用コア
型と、基体シート上に絵柄層と接着層が積層された絵付
けシートが配置されるキャビティ型とを備えた2色成形
同時絵付け装置を用いて、まず、キャビティ型に絵付け
シートを配置し、次に、キャビティ型と1次成形用コア
型とを型閉めして、キャビティ内に1次成形樹脂を射出
して1次成形樹脂部を成形し、次に、キャビティ型と1
次成形用コア型とを型開きして、絵付けシートが接着層
によって接着した1次成形樹脂部を1次成形用コア型か
ら分離させ、次に、絵付けシートが接着した1次成形樹
脂部が密着したままのキャビティ型を、2次成形用コア
型まで移動させ、次に、キャビティ型と2次成形用コア
型とを型閉めして、2次成形用キャビティ内に2次成形
樹脂を射出して2次成形樹脂部を成形し、次に、キャビ
ティ型と2次成形用コア型とを型開きして、1次成形樹
脂部と2次成形樹脂部の両方または2次成形樹脂部のみ
に絵付けシートが接着した2色成形同時絵付け品を取り
出すことを特徴とする2色成形同時絵付け品の製造方
法。 - 【請求項4】 キャビティ型と2次成形用コア型との型
開きと同時、あるいは、型開き後に、基体シートのみを
剥離して、1次成形樹脂部と2次成形樹脂部の両方また
は2次成形樹脂部のみに転写層を転写する請求項3記載
の2色成形同時絵付け品の製造方法。 - 【請求項5】 1次成形樹脂と2次成形樹脂として、相
互に異なる色の樹脂を用いる請求項1〜4のいずれかに
記載の2色成形同時絵付け品の製造方法。 - 【請求項6】 1次成形樹脂と2次成形樹脂として、相
互に異なる硬度の樹脂を用いる請求項1〜5のいずれか
に記載の2色成形同時絵付け品の製造方法。
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