JPWO2006033430A1 - テープカセット及びテープ印字装置 - Google Patents

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JPWO2006033430A1
JPWO2006033430A1 JP2006536432A JP2006536432A JPWO2006033430A1 JP WO2006033430 A1 JPWO2006033430 A1 JP WO2006033430A1 JP 2006536432 A JP2006536432 A JP 2006536432A JP 2006536432 A JP2006536432 A JP 2006536432A JP WO2006033430 A1 JPWO2006033430 A1 JP WO2006033430A1
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tape cassette
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山口 晃志郎
晃志郎 山口
伊藤 明
明 伊藤
喜男 國枝
喜男 國枝
貴広 三輪
貴広 三輪
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    • B41J3/4075Tape printers; Label printers

Abstract

テープカセット21の外周側壁面24において、該テープカセット21の高さ方向の中央位置に無線タグ回路素子25が配置されている。また、この無線タグ回路素子25のIC回路部67には、テープカセット21に関する情報が記憶されている。また、このIC回路部67は、アンテナ68に接続され、外部と情報の送受信可能に構成されている。一方、テープ印字装置1のアンテナ26は、カセット収納部8の側壁部8Aに空間部49の隙間を形成してテープカセット21の無線タグ回路素子25に対向するように設けられている。また、このアンテナ26はリード/ライトモジュール93を介して制御回路部80に接続されている。

Description

本発明は、長尺状のテープが収納されるテープカセット、及び、このテープを搬送するためのテープ搬送手段と、テープに印字する印字手段と、を備え、該テープカセットが着脱可能に装着されるテープ印字装置に関するものである。
従来より、長尺状のテープが収納されるテープカセット、及び、このテープを搬送するためのテープ搬送手段と、テープに印字する印字手段と、を備え、該テープカセットが着脱可能に装着されるテープ印字装置に関して、特に、テープカセットに収納されたテープ種類の検出機構等に関して種々提案されている。
例えば、テープ印字装置に使用されるテープカセットにおいて、カセットケース本体と、前記カセットケース本体の上側に第1係合手段により係合される蓋部材と、前記テープカセットの所定位置に配置されると共に、前記テープ印字装置に配置されたセンサ手段と協動してテープカセット内に収納されたテープの種類を特定するテープ特定部が形成されたテープ判別部材と、前記テープ判別部材をテープカセットに固設する第2係合手段とを備え、前記テープ判別部材は、テープカセット内のテープの種類に合わせて取り付けられるように構成されたテープカセットがある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このような構成のテープカセットにおいては、使用済みテープカセットのカセットケース本体と蓋部材との係合を分離して、該カセットケース本体内の各テープを詰め替えて再利用する場合は、詰め替えたテープの種類に合わせてテープ判別部材を第2係合手段によって固設すれば、テープカセット内の詰め替えたテープの種類を特定できるため、種々のテープに対してカセットケース本体と蓋部材とを共用することが可能となると共に、部品点数の削減及びリサイクルコストの削減を図ることが可能となる。
特開平2000−103131号公報(段落(0027)〜(0080)、図1〜図14)
しかしながら、上述した従来のテープカセットにおいては、テープ印字装置のカセット収納部のテープ判別部材に対向する位置には、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されるテープ判別センサS1〜S7が設けられている。そして、この各テープ判別センサS1〜S7は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、この各テープ判別センサS1〜S7に対してテープ判別部材のセンサ孔があるかどうかを検出して、そのオン・オフ信号によりテープカセット内に収納されたテープの種類を検出するものである。このため、使用するテープカセットの種類が増えれば増えるほど多くのテープ判別センサが必要となると共に、テープカセット側のテープ判別部材もそれに応じて多くのセンサ孔を設けるスペースが必要になり、本体とテープカセット共にサイズが大きくなりコストアップにつながるという問題がある。さらには、機械式スイッチから構成されるテープ判別センサとセンサ孔との組合せでテープ種類の検出が行われているため、お互いに高い位置精度が要求され、精度が満足されない場合は誤検出してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用するテープカセットの種類が増加してもテープ印字装置側の検出装置やテープカセット側の非検出部のそれぞれのサイズの小型化を図ることができるテープカセット及びテープ印字装置を提供することを目的とする。また、テープ印字装置側の検出装置と、テープカセット側の非検出部との相対位置精度を低くすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することができるテープカセット及びテープ印字装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明のテープカセットは、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、を備えたテープ印字装置に使用され、前記テープが収納されて該テープ印字装置のカセット収納部に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、テープカセットに関する所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子と、前記カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面に当接される装着基準面と、を備え、前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明のテープカセットは、前記テープ印字装置が、前記カセット収納部に配置される装置側アンテナと、前記装置側アンテナを介して前記無線情報回路素子の所定の情報を無線通信により読み取る読取手段と、を備え、前記無線情報回路素子が、前記装置側アンテナに対向するように設けられていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記テープ印字装置が、前記カセット収納部に配置される装置側アンテナと、前記装置側アンテナを介して前記無線情報回路素子の所定の情報を無線通信により読み取り又は書き込む読取書込手段と、を備え、前記無線情報回路素子が、前記装置側アンテナに対向するように設けられていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記無線情報回路素子が、前記装置側アンテナと所定距離の空間部を形成するように設けられていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記装着基準部が、前記カセット収納部の底面部に立設される所定高さのボス部を有し、前記ボス部の上端面に当接される装着基準面が底面部に形成される凹部を備え、前記凹部の底面部が、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、前記無線情報回路素子が、テープカセットの高さ方向中央位置に配置されていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記装着基準面が、テープカセットの底面部に形成され、前記無線情報回路素子が、前記装着基準面から所定高さの位置に配置されていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記装置側アンテナが、前記カセット収納部の側壁部に配置され、前記無線情報回路素子が、テープカセットの外周側壁面に配置されていてもよい。
また、本発明のテープカセットは、前記装置側アンテナが、前記カセット収納部の底面部に配置され、前記無線情報回路素子が、テープカセットの底面部に配置されていてもよい。
また、本発明のテープ印字装置は、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記テープが収納されたテープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部内に設けられて上端面が前記テープカセットの装着基準面に当接するように設けられる装着基準部と、を備えたテープ印字装置において、装置側アンテナと、前記装置側アンテナを介して前記テープカセットの所定位置に配置されて所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子から前記所定の情報を無線通信により読み取る読取手段と、を備え、前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置され、該装置側アンテナは、前記装着基準部の上端面から所定高さの前記カセット収納部の所定位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の別の態様のテープ印字装置は、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記テープが収納されたテープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部内に設けられて上端面が前記テープカセットの装着基準面に当接するように設けられる装着基準部と、を備えたテープ印字装置において、装置側アンテナと、前記装置側アンテナを介して前記テープカセットの所定位置に配置されて所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子から前記所定の情報を無線通信により読み取り又は書き込む読取書込手段と、を備え、前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置され、該装置側アンテナは、前記装着基準部の上端面から所定高さの前記カセット収納部の所定位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明のテープ印字装置は、前記装置側アンテナが、前記無線情報回路素子に対向するように設けられていてもよい。
また、本発明のテープ印字装置は、前記装置側アンテナが、前記無線情報回路素子と所定距離の空間部を形成するように設けられていてもよい。
また、本発明のテープ印字装置は、前記装着基準部が、前記カセット収納部の底面部に立設される所定高さのボス部を有し、前記テープカセットが、前記カセット収納部に装着された場合に、前記ボス部の上端面に当接される装着基準面が底面部に形成される凹部を有し、前記凹部の底面部が、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、前記装置側アンテナが、該カセット収納部に装着されたテープカセットの高さ方向中央位置に対向するように配置されていてもよい。
また、本発明のテープ印字装置は、前記装着基準面が、テープカセットの底面部に形成され、前記装置側アンテナが、前記カセット収納部の底面部から所定高さの位置に配置されていてもよい。
また、本発明のテープ印字装置は、前記無線情報回路素子が、テープカセットの外周側壁面に配置され、前記装置側アンテナが、前記カセット収納部の側壁部に配置されていてもよい。
更に、本発明のテープ印字装置は、前記装着基準面が、テープカセットの底面部に形成され、前記無線情報回路素子が、テープカセットの底面部に配置され、前記装置側アンテナが、前記カセット収納部の底面部に配置されていてもよい。
本発明のテープカセットでは、テープ印字装置のカセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面に装着基準面が当接されて、このカセット収納部に着脱可能に装着される。また、このテープカセットの装着基準面から所定高さの位置には、テープカセットに関する所定の情報を記憶するIC回路部及びIC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子が設けられている。
これにより、使用するテープカセットの種類が増加しても、テープ幅等の情報をこの無線情報回路素子に記憶させることによって、テープ印字装置によってテープカセットに関する情報が検出されるテープカセット側の非検出部のサイズの小型化を図ることができる。また、テープカセットの非検出部の小型化が可能なため、このテープカセットが装着されるテープ印字装置の小型化も可能となる。また、テープカセットに配置される無線情報回路素子は、カセット収納部内の装着基準部の上端面に当接される装着基準面から所定高さの位置に配置されているため、テープ幅の種類等によってテープカセットの高さ寸法が異なっても、この無線情報回路素子とテープ印字装置との高さ方向の相対位置関係をほぼ一定にすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することが可能となる。
また、本発明のテープカセットでは、該テープカセットの無線情報回路素子が、テープ印字装置のカセット収納部に配置される装置側アンテナに対向するように設けられ、テープ印字装置が、この装置側アンテナを介して読取手段によって無線通信により無線情報回路素子に記憶されている情報を読み取れば、無線情報回路素子のIC回路側アンテナと装置側アンテナとを介して無線通信によりテープカセットに関する情報を送受信できるため、テープカセット側の非検出部としての無線情報回路素子とテープ印字装置の検出部としての装置側アンテナとの相対位置精度を低くすることも可能となり、テープカセットの種類が多くなっても各無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報を確実に検出することも可能となる。
また、本発明のテープカセットでは、該テープカセットの無線情報回路素子が、テープ印字装置のカセット収納部に配置される装置側アンテナに対向するように設けられ、テープ印字装置が、この装置側アンテナを介して読取書込手段によって無線通信により無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報を読み取り、又は無線情報回路素子にテープカセットに関する情報を書き込めば、無線情報回路素子のIC回路側アンテナと装置側アンテナとを介して無線通信によりテープカセットに関する情報を送受信できるため、テープカセット側の非検出部としての無線情報回路素子とテープ印字装置の検出部としての装置側アンテナとの相対位置精度を低くすることも可能となり、テープカセットの種類が多くなっても各無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報を確実に検出することも可能となる。また、テープ印字装置の読取書込手段によって装置側アンテナを介して無線通信により無線情報回路素子に所定の情報(例えば、テープ残量等である。)を書き込むこともでき、無線情報回路素子に記憶される所定の情報を更新することも可能となる。
また、本発明のテープカセットでは、無線情報回路素子が、装置側アンテナと所定距離の空間部を形成するように設けられていれば、テープ印字装置の読取手段又は読取書込手段の出力を一定にすることもでき、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の向上を図ることもできる。
また、本発明のテープカセットでは、装着基準面が底面部に形成される凹部が設けられ、この凹部の底面部がカセット収納部の底面部に立設される所定高さのボス部の上端面に当接され、凹部の底面部が、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、無線情報回路素子が、テープカセットの高さ方向中央位置に配置されていれば、凹部の底面部がカセット収納部のボス部の上端面に当接するように装着することによって、テープカセットの高さ方向における無線情報回路素子とボス部の上端面との相対位置関係は、常に一定になるため、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明のテープカセットでは、装着基準面がテープカセットの底面部に形成され、この装着基準面がカセット収納部内の装着基準部の上端面に当接され、無線情報回路素子が、テープカセットの装着基準面から所定高さの位置に配置されていれば、テープカセットの底面部に形成される装着基準面が、カセット収納部の基準部の上端面に当接するように装着することによって、テープカセットの高さ方向における無線情報回路素子とカセット収納部の装着基準部の上端面との相対位置関係は、常に一定になるため、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明のテープカセットでは、装置側アンテナが、カセット収納部の側壁部に配置され、無線情報回路素子が、テープカセットの外周側壁面に配置されていれば、該無線情報回路素子を装置側アンテナに対して容易に対向配置することもでき、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明のテープカセットでは、装置側アンテナが、カセット収納部の底面部に配置され、無線情報回路素子が、テープカセットの底面部に配置されていれば、該無線情報回路素子を装置側アンテナに対して容易に対向配置することもでき、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明のテープ印字装置では、カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面にテープカセットの装着基準面が当接されて、このカセット収納部にテープカセットが着脱可能に装着される。また、テープカセットの基準面から所定高さの位置には、所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子が配置されている。また、この装着基準部の上端面から所定高さのカセット収納部の所定位置には、装置側アンテナが設けられている。また、この装置側アンテナを介して無線通信により無線情報回路素子に記憶されている所定の情報を読み取る読取手段が設けられている。
これにより、カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面から所定高さの該カセット収納部の所定位置に装置側アンテナを配置することによって、テープカセットの所定位置に配置された無線情報回路素子から無線通信により所定の情報を送受信して読み取ることができるため、テープ印字装置の検出部のサイズの小型化を図ることができ、該テープ印字装置の小型化が可能となる。また、装置側アンテナは、装着基準部の上端面から所定高さのカセット収納部の所定位置に配置されているため、この装着基準面の上端面に当接される基準面から所定高さの位置に配置される無線情報回路素子と該装置側アンテナとの高さ方向の相対位置関係をほぼ一定にすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することが可能となる。
また、本発明の別の態様のテープ印字装置では、カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面にテープカセットの装着基準面が当接されて、このカセット収納部にテープカセットが着脱可能に装着される。また、テープカセットの基準面から所定高さの位置には、所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子が配置されている。また、この装着基準部の上端面から所定高さのカセット収納部の所定位置には、装置側アンテナが設けられている。また、この装置側アンテナを介して無線通信により無線情報回路素子に記憶されている所定の情報を読み取り、又は無線情報回路素子に所定の情報を書き込む読取書込手段が設けられている。
これにより、カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面から所定高さの該カセット収納部の所定位置に装置側アンテナを配置することによって、テープカセットの所定位置に配置された無線情報回路素子から無線通信により所定の情報を送受信して読み取り又は書き込むことができるため、テープ印字装置の検出部のサイズの小型化を図ることができ、該テープ印字装置の小型化が可能となる。また、装置側アンテナは、装着基準部の上端面から所定高さのカセット収納部の所定位置に配置されているため、この装着基準面の上端面に当接される基準面から所定高さの位置に配置される無線情報回路素子と該装置側アンテナとの高さ方向の相対位置関係をほぼ一定にすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することが可能となる。また、テープ印字装置の読取書込手段によって装置側アンテナを介して無線通信により無線情報回路素子に所定の情報(例えば、テープ残量等である。)を書き込むことができ、無線情報回路素子に記憶される所定の情報を更新することが可能となる。
また、本発明のテープ印字装置では、装置側アンテナが、無線情報回路素子に対向するように設けられていれば、テープ印字装置の読取手段又は読取書込手段の出力を小さくすることもでき、該読取手段又は読取書込手段の省電力化を図ることもできる。
また、本発明のテープ印字装置では、装置側アンテナが、無線情報回路素子と所定距離の空間部を形成するように設けられていれば、テープ印字装置の読取手段又は読取書込手段の出力を一定にすることもでき、この無線情報回路素子に記憶されている所定の情報の送受信精度の向上を図ることもできる。
また、本発明のテープ印字装置では、カセット収納部の底面部に装着基準部としてのボス部が立設され、また、テープカセットが、カセット収納部に装着された場合に、ボス部の上端面に当接される装着基準面が底面部に形成される凹部が設けられ、この凹部の底面部が、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、装置側アンテナが、該カセット収納部に装着されたテープカセットの高さ方向中央位置に対向するように配置されていれば、凹部の底面部がカセット収納部のボス部の上端面に当接するように装着することによって、装置側アンテナが、カセット収納部に装着されたテープカセットの高さ方向中央位置に対向し、この装置側アンテナと無線情報回路素子との高さ方向の相対位置関係が、常に一定になるため、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明のテープ印字装置では、装着基準面が、テープカセットの底面部に形成され、装置側アンテナが、カセット収納部の底面部から所定高さの位置に配置されていれば、この装置側アンテナと無線情報回路素子との高さ方向の相対位置関係は、常に一定になるため、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
また、本発明の印字装置では、無線情報回路素子が、テープカセットの外周側壁面に配置され、装置側アンテナが、カセット収納部の側壁部に配置されていれば、該カセット収納部にテープカセットを装着することによって、装置側アンテナを無線情報回路素子に対して容易に対向配置することができ、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
更に、本発明のテープ印字装置では、装着基準面が、テープカセットの底面部に形成され、無線情報回路素子が、テープカセットの底面部に配置され、装置側アンテナが、カセット収納部の底面部に配置されていれば、該カセット収納部にテープカセットを装着することによって、装置側アンテナを無線情報回路素子に対して容易に対向配置することもでき、この無線情報回路素子に記憶されているテープカセットに関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることもできる。
実施例1に係るテープ印字装置の概略上方外観図である。 実施例1に係るテープ印字装置の概略右側方外観図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した状態でテープカセットの上ケースを取り外した場合の要部拡大平面図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側面図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する平面図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例1に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープ幅の広い他のテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例1に係るテープカセットの印字済みフィルムテープに両面粘着テープが圧着される状態を模式的に示す図である。 実施例1に係るテープカセットの両面粘着テープの基材テープの背面に印刷されるセンサーマークと基材テープに内蔵される無線タグ回路素子との位置関係を模式的に示す図である。 図10のX−X矢視断面図である。 実施例1に係るテープカセットのテープ送りローラを示す一部切欠正面図である。 実施例1に係るテープカセットのテープ送りローラを示す図で、テープサブローラが押圧された状態の断面図である。 実施例1に係るテープカセットのテープ送りローラを示す平面図である。 実施例1に係るテープ印字装置によって作成された印字済みラベル用テープの側面図である。 実施例1に係るテープカセットのテープ排出口を示す要部拡大正面図である。 実施例1に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。 実施例1に係るテープ印字装置のリード/ライトモジュール(R/Wモジュール)の詳細機能を示す機能ブロック図である。 実施例1に係るテープ印字装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。 実施例1に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープ印字装置の各モデルに対する印字制御情報が格納されたパラメータテーブルの一例を示す図である。 実施例1に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープカセットに関する情報が格納されたカセット情報テーブルの一例を示す図である。 実施例1に係るテープ印字装置の各モデル毎に搭載されるサーマルヘッドの性能の一例を説明する図である。 実施例1に係るテープ印字装置の起動時に実行される印字制御パラメータ等を設定する制御処理を示すフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の起動時に、液晶ディスプレイ7に表示される画面表示の一例を示す図で、モデル選択の画面表示である。 実施例1に係るテープ印字装置の起動時に、液晶ディスプレイ7に表示される画面表示の一例を示す図で、電源選択の画面表示である。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープを作成する印字制御処理を示すメインフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの1枚作成時に実行される印字データ入力処理を示すサブフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの1枚作成時に実行される印字処理を示すサブフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの複数枚連続作成時に実行される連続印字データ入力処理を示すサブフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの複数枚連続作成時に実行される連続印字処理を示すサブフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの複数枚連続作成時に実行される連続印字処理を示すサブフローチャートである。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの一例を模式的に説明する図で、センサーマークと無線タグ回路素子との相対位置関係を模式的に示す図である。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの1枚作成の一例を模式的に説明する図で、待機状態の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図33に続いて、印字済みラベル用テープを搬送後、印字開始時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図34に続いて、印字開始位置から距離l2搬送後、先端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図35に続いて、無線タグ回路素子のメモリ部にデータを格納後、終端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 実施例1に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの3枚作成の一例を模式的に説明する図で、2枚目連続印刷時における1枚目終端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図37に続いて、3枚目連続印刷時における2枚目終端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図38に続いて、3枚目印刷終了時における終端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 実施例2に係るテープカセットの両面粘着テープの基材テープの背面に印刷されるセンサーマークと基材テープに内蔵される無線タグ回路素子との相対位置関係を模式的に示す図である。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープを作成する印字制御処理を示すメインフローチャートである。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの作成時に実行される印字データ入力処理2を示すサブフローチャートである。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの作成時に実行される印字処理を示すサブフローチャートである。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの作成時に実行される印字処理を示すサブフローチャートである。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの一例を模式的に説明する図で、センサーマークと無線タグ回路素子との相対位置関係を模式的に示す図である。 実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープの作成の一例を模式的に説明する図で、待機状態の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図46に続いて、印字済みラベル用テープを搬送後、印字開始時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図47に続いて、印字開始位置から距離l2搬送後、先端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図48に続いて、無線タグ回路素子に情報を書き込み時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 図49に続いて、終端側カット動作時の印字済みラベル用テープの状態を示す図である。 実施例3に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープ印字装置の各モデルに対する印字制御情報が格納されたパラメータテーブルの一例を示す図である。 実施例3に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープカセットに関する情報が格納されたカセット情報テーブルの一例を示す図である。 実施例3に係るテープ印字装置の起動時に実行される印字制御パラメータ等を設定する制御処理を示すフローチャートである。 実施例4に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側面図である。 実施例4に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する平面図である。 実施例4に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例4に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープ幅の広い他のテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例5に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した状態でテープカセットの上ケースを取り外した場合の要部拡大平面図である。 実施例5に係るテープカセットの印字済み感熱テープに両面粘着テープが圧着される状態を模式的に示す図である。 実施例5に係る印字済みラベル用テープの側面図である。 実施例5に係るテープカセットのテープ排出口を示す要部拡大正面図である。 実施例5に係る他の印字済みラベル用テープの側面図である。 実施例5に係る他のテープカセットのテープ排出口を示す要部拡大正面図である。 実施例6に係るテープカセットのテープ送りローラを示す正面図である。 実施例6に係るテープカセットのテープ送りローラを示す図で、テープサブローラが押圧された状態を模式的に示す一部切欠正面図である。 実施例7に係るテープカセットのテープ送りローラを示す正面図である。 実施例8に係るテープカセットのテープ送りローラにテープサブローラが押圧された状態を模式的に示す一部切欠正面図である。 実施例9に係るテープカセットのテープ送りローラにテープサブローラが押圧された状態を模式的に示す一部切欠正面図である。 実施例10に係るテープカセットのテープ送りローラにテープサブローラが押圧された状態を模式的に示す一部切欠正面図である。 実施例11に係るテープカセットのテープ送りローラを示す正面図である。 実施例11に係るテープカセットのテープ送りローラを示す図で、テープサブローラが押圧された状態を模式的に示す断面図である。 実施例12に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープ印字装置の各モデルに対する印字制御情報が格納されたプログラムテーブルの一例を示す図である。 実施例12に係るテープ印字装置の起動時に実行される印字制御プログラム等を設定する制御処理を示すフローチャートである。 実施例13に係るテープカセットの無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されるテープ印字装置の各モデルに対する印字制御情報が格納されたプログラムテーブルの一例を示す図である。 実施例13に係るテープ印字装置の起動時に実行される印字制御プログラム等を設定する制御処理を示すフローチャートである。 実施例14に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の有線タグ回路素子と接続コネクタとの相対位置関係を説明する側面図である。 実施例14に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の有線タグ回路素子と接続コネクタとの相対位置関係を説明する平面図である。 実施例14に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の有線タグ回路素子と接続コネクタとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例14に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープ幅の広い他のテープカセットを装着した場合の有線タグ回路素子と接続コネクタとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例15に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側面図である。 実施例15に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する平面図である。 実施例15に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。 実施例15に係るテープ印字装置のカセット収納部にテープ幅の広い他のテープカセットを装着した場合の無線タグ回路素子とアンテナとの相対位置関係を説明する側断面図である。
符号の説明
1 テープ印字装置、6 キーボード、7 液晶ディスプレイ、8 カセット収納部
8A 側壁部、9 サーマルヘッド、10 プラテンローラ、11 テープサブローラ
14 テープ駆動ローラ軸、15 リボン駆動軸、16 ラベル排出口
21、141、151、195 テープカセット、24 外周側壁面
25、32 無線タグ回路素子、26、33、68 アンテナ
28 印字済みラベル用テープ、27、153 テープ排出口
30 カッターユニット、35 反射型センサ、45、46 位置決めピン
47、48 ピン孔、49 空間部、51 フィルムテープ、52 インクリボン
53 両面粘着テープ
63、161、162、165、167、170、175 テープ送りローラ
65 センサーマーク、67 IC回路部、71、163、171 段差部
71A、163A テーパ部、72、176 円筒部、74、172、178 被覆部
76、155、156 凹部、80 制御回路部、81 CPU、83 ROM
85 RAM、84 フラッシュメモリ、92 テープ送りモータ
93 リード/ライトモジュール、125 メモリ部
131、135 パラメータテーブル、132、136 カセット情報テーブル
141A、195A 底面部、145、146、196、197 位置決め孔
152 感熱テープ、181、182 プログラムテーブル
以下、本発明に係るテープカセット及びテープ印字装置について、具体化した実施例1乃至実施例15に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、実施例1に係るテープ印字装置の概略構成について図1乃至図8に基づき説明する。
図1乃至図3に示すように、実施例1に係るテープ印字装置1には、文書データからなるテキストを作成するための文字入力キー2、テキスト等の印字を指令する印字キー3、及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令するリターンキー4、文字等のキャラクタを複数行に渡って表示する液晶ディスプレイ(LCD)7上でカーソルを上下、左右に移動させるカーソルキー5等を設けたキーボード6、及び、テープカセット21を収納するカセット収納部8が収納カバー13で覆われて配設されている。また、このキーボード6の下側には、制御回路部が構成される制御基板12が配設されている。また、カセット収納部8の左側面部には、印字されたテープが排出されるラベル排出口16が形成されている。また、該カセット収納部8の右側面部には、電源アダプタが取り付けられるアダプタ挿入口17、及び不図示のパーソナルコンピュータと接続するためのUSBケーブルが取り付けられるコネクタ18が設けられている。
また、このカセット収納部8には、サーマルヘッド9と、このサーマルヘッド9に対向するプラテンローラ10と、このプラテンローラ10の下流側のテープサブローラ11と、このテープサブローラ11に対向する金属製のテープ駆動ローラ軸14とが配置されている他に、更に、テープカセット21内に収納されるインクリボンを送るリボン巻取軸15等が配置されている。
このサーマルヘッド9は、正面視略縦長四角形の平板状で、前面の左端縁部には、所定個数の各発熱素子R1〜Rn(nは、例えば、128個又は256個である。)が、該左端縁部の辺に沿って一列に配列されて形成されている。また、該サーマルヘッド9は、メッキ鋼板やステンレス鋼板等により形成される正面視略四角形の放熱板9Aの前面の左端縁部に、各発熱素子R1〜Rn の配列方向が、該放熱板9Aの左端縁部の辺に平行になるように接着剤などによって固着されている。そして、該放熱板9Aは、各発熱素子R1〜Rnの配列方向が、テープカセット21の開口部22におけるフィルムテープ51(図4参照)の搬送方向に略直交するように、ビス止め等によってカセット収納部8の下側に取り付けられている。
また、リボン巻取軸15は、後述のステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ92(図17参照)から適宜の駆動機構を介して回転駆動される。また、テープ駆動ローラ軸14は、テープ送りモータ92から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述する導電性樹脂製のテープ送りローラ63(図4参照)を回転駆動する。
また、図3及び図4に示すように、カセット収納部8に上方から装着されるテープカセット21の下ケース23の外周側壁面24には、この外周側壁面24のテープカセット21の高さ方向中央位置に、該テープカセット21に関する情報が記憶されている無線タグ回路素子25が配設されている。また、カセット収納部8のこの無線タグ回路素子25に対向する側壁部8Aには、この無線タグ回路素子25との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ26が設けられている。
また、図4に示すように、テープカセット21のテープ排出口27の近傍には、後述のように所定タイミングで印字済みラベル用テープ28を所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベル(詳細は後述)を生成するテープ切断装置としてのはさみ式カッターユニット30が配置されている。このカッターユニット30は、固定刃30Aと、後述の切断用モータ54によって固定刃30Aに対して作動して印字済みラベル用テープ28を切断する可動刃30Bとから構成されている。
また、このカッターユニット30のテープ排出方向下流側には、後述のように印字済みラベル用テープ28に設けられる無線タグ回路素子32との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ33が設けられている。又、このアンテナ33の印字済みラベル用テープ28を挟んで反対側には、後述のように印字済みラベル用テープ28の背面部に印刷されたセンサマーク65(図9参照)を光学的に検出する反射型センサ35が設けられている。
また、図3及び図4に示すように、テープカセット21は、上ケース38と下ケース23とを有する。このテープカセット21には、被印字テープとしてのフィルムテープ51を巻回したテープスプール54を回動可能に支持する支持孔41、サーマルヘッド9によりフィルムテープ51上に文字等を印字する際にリボンスプール55からインクリボン52を引き出すとともに巻取るインクリボン巻取スプール61を支持する支持孔42、後述するように剥離紙の背面側に所定ピッチでセンサーマーク65が印刷されると共に基材テープ中に所定ピッチで無線タグ回路素子32が予め設けられる両面粘着テープ53の剥離紙53D(図11参照)を外側に向けて巻回したテープスプール56を回動可能に支持する支持孔43が形成されている。
尚、図3中には、上ケース38に形成された各支持孔41、42、43のみしか図示されていないが、下ケース23についても同様に上ケース38の各支持孔41、42、43に対向して支持孔41、42、43が形成されている。
また、テープカセット21には、図6及び図7に示すように、テープカセット21をカセット収納部8に装着した際に、カセット収納部8の底面部に同一高さ寸法に立設された2つの位置決めピン45、46が挿嵌されて、この各位置決めピン45、46の上端部が底面部に当接される各ピン孔47、48が、テープカセット21の両面から上下対称となるように設けられている。これにより、テープカセット21は、フロントローディング及びボトムローディングのいずれの場合においても、各位置決めピン45、46と各ピン孔47、48とを介して、カセット収納部8内で適正に位置決めがされ得るものである。
また、図4に示すように、テープカセット21内には、透明テープ等からなる被印字テープであるフィルムテープ51、このフィルムテープ51に印字を施すためのインクリボン52、更には、印字がなされたフィルムテープ51に裏貼りされる両面粘着テープ53を各々、テープスプール54、リボンスプール55、テープスプール56に巻回して、下ケース23の底面に立設されるカセットボス58、リールボス59、カセットボス60に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン52を巻き取るインクリボン巻取スプール61を備えている。
そして、前記リボンスプール55に巻回され、このリボンスプール55から引き出された未使用インクリボン52は、フィルムテープ51と重ね合わされ、フィルムテープ51と共に開口部22に入り、サーマルヘッド9及びプラテンローラ10の間を通過する。その後、インクリボン52は、フィルムテープ51から引き離され、リボン巻取軸15により回転駆動されるインクリボン巻取スプール61に至り、このインクリボン巻取スプール61により巻き取られる。
また、前記両面粘着テープ53は、片面に剥離紙53Dを重ね合わされた状態で、剥離紙53Dを外側にしてテープスプール56に巻回されて収納されている。そして、このテープスプール56から引き出された両面粘着テープ53は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過し、剥離紙53Dが重ね合わされない側の粘着面がフィルムテープ51に圧着される。
これにより、前記テープスプール54に巻回され、このテープスプール54から引き出されたフィルムテープ51は、テープカセット21のサーマルヘッド9が挿入される開口部22を通過する。その後、印字されたフィルムテープ51は、テープカセット21の片側下方部(図4中、左下側部)に回転自在に設けられ、テープ送りモータ92の駆動を受けて回転するテープ送りローラ63と、このテープ送りローラ63に対向配置されるテープサブローラ11との間を通過して、テープ排出口27からテープカセット21の外部に送り出されて、カッタユニット30、アンテナ33及び反射型センサ35を経てテープ印字装置1のラベル排出口16より排出される。この場合、両面粘着テープ53は、フィルムテープ51に対してテープ送りローラ63及びテープサブローラ11によって圧着される。
次に、テープカセット21をカセット収納部8に装着した場合の無線タグ回路素子25とアンテナ26との相対位置関係について図5乃至図8に基づいて説明する。
図5乃至図7に示すように、テープカセット21をカセット収納部8に装着した際に、カセット収納部8の底面部に同一高さ寸法に立設された各位置決めピン45、46が挿嵌されて、この各位置決めピン45、46の上端部が底面部に当接される各ピン孔47、48が、テープカセット21の両面から上下対称となるように設けられている。また、この各ピン孔47、48の底面部は、テープカセット21の高さ方向の中央位置から距離H2の位置に設けられている。また、無線タグ回路素子25は、テープカセット21の外周側壁面24の該テープカセット21の高さ方向の中央位置に位置するように設けられている。一方、カセット収納部8の側壁部8Aに設けられるアンテナ26は、各位置決めピン45、46の上端部から高さ方向の距離H2の位置で、且つ、無線タグ回路素子25に対向する位置に配置されている。また、テープカセット21をカセット収納部8に装着した場合には、このテープカセット21の外周側壁面24とカセット収納部8の側壁部8Aとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部49が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
また、図8に示すように、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット21の場合にも、図7に示すテープカセット21(例えば、テープ幅12mmである。)と同様に、各位置決めピン45、46の上端部が底面部に当接される各ピン孔47、48を設け、この各ピン孔47、48の底面部を、テープカセット21の高さ方向の中央位置から距離H2の位置に形成する。そして、このテープカセット21の外周側壁面24のテープカセット21の高さ方向の中央位置で、アンテナ26に対向する位置に無線タグ回路素子25を配置する。これにより、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット21をカセット収納部8に装着した場合にも、テープカセット21の外周側壁面24とカセット収納部8の側壁部8Aとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部49が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
尚、テープカセット21の下ケース23又は上ケース38の一方に各ピン孔47、48が設けられる場合には、無線タグ回路素子25を、テープカセット21の高さ方向の中央位置から所定距離オフセットして配置すると共に、アンテナ26をテープカセット21の高さ方向の中央位置から所定距離オフセットして、該無線タグ回路素子26に対向するように配置してもよい。これにより、テープカセット21をカセット収納部8に装着した場合にも、テープカセット21の外周側壁面24とカセット収納部8の側壁部8Aとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部49が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
次に、両面粘着テープ53の剥離紙の背面部に印刷されるセンサーマークと無線タグ回路素子32の位置関係について図9及び図10に基づいて説明する。
図9及び図10に示すように、両面粘着テープ53の剥離紙の背面部には、テープ幅方向に長い正面視細長四角形の各センサーマーク65が、テープ幅方向の中心線に対して垂直且つ対称にテープ搬送方向に沿って所定ピッチLで予め印刷されている。また、両面粘着テープ53は、テープ幅方向の中心線上の各センサーマーク65の間に、各センサーマーク65からテープ排出方向(矢印A1方向)の距離l1に等しい位置に、各無線タグ回路素子32が配置されている。このため、両面粘着テープ53は各無線タグ回路素子32が、テープ幅方向の中心線上に、テープ搬送方向に沿って所定ピッチLで予め搭載されている。尚、テープ幅が異なっても、各無線タグ回路素子32はテープ幅方向の中心線上に配置されている。
一方、アンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30とは、テープ搬送方向に、距離l1離間して配置されている。また、カッターユニット30とサーマルヘッド9とは、テープ搬送方向に距離l2離間して配置されている。
従って、印字済みラベル用テープ28のセンサーマーク65が、アンテナ33及び反射型センサ35に対向する位置に達した場合には、このセンサーマーク65からテープカセット21側、即ち搬送方向上流側のテープ長さl1の位置にカッターユニット30が対向することとなる。また、このセンサーマーク65から搬送方向上流側のテープ長さ(l1+l2)の位置にサーマルヘッド9が位置し、インクリボン52に重ね合わされたフィルムテープ51に対向することとなる。また、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が、アンテナ33及び反射型センサ35に対向する位置に達した場合には、センサーマーク65のテープ排出方向(矢印A1方向)側の側端縁部がカッターユニット30に対向することとなる。
ここで、印字済みラベル用テープ28の概略構成について図11に基づいて説明する。
図11に示すように、印字済みラベル用テープ28は、4層構造の両面粘着テープ53とフィルムテープ51とが貼り合わされて構成されている。
このフィルムテープ51の裏面には、所定の文字、記号、バーコード等からなる所定の印字が印刷(但し裏面から印刷するので印刷側から見て鏡面対称の文字等を印刷している)されている。
また、両面粘着テープ53の層は、図11中上側よりその反対側へ向かって、粘着層53A、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム53B、無線タグ回路素子32を貼り付け対象に貼り付けるための粘着材を備えた粘着層53C、この粘着層53Cの貼り付け側を覆う剥離紙53Dの順序で積層され構成されている。
また、ベースフィルム53Bの裏側(図11中下側)には、情報を記憶するIC回路部67が、上述のように所定ピッチLで一体的に設けられており、該ベースフィルム53Bの裏側の表面にはIC回路部67に接続され情報の送受信を行うアンテナ(IC回路側アンテナ)68が形成されており、これらIC回路部67及びアンテナ68によって無線タグ回路素子32が構成されている(上記無線タグ回路素子25も同様に構成されている。)。
また、ベースフィルム53Bの表側(図11中上側)には、フィルムテープ51を接着するための粘着層53Aが形成され、またベースフィルム53Bの裏側には、粘着層53Cによって剥離紙53Dがベースフィルム53Bに接着されている。
また、剥離紙53Dは、最終的にラベル状に完成し印字済みラベル用テープ28が所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層53Cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また剥離紙53Dの裏面には、上述のように各センサーマーク65が所定ピッチLで予め印刷されている。
次に、テープ送りローラ63の概略構成について図12乃至図14に基づいて説明する。
図12乃至図14に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ63は、軸方向中央部に所定幅寸法だけ少し細くなった段差部71が形成され、この段差部71の軸方向両端縁部にテーパ状の各テーパ部71Aが形成形成された略円筒状の円筒部72と、この円筒部72の内壁から中心に向かって放射状に形成された複数の駆動リブ73と、段差部71及び両テーパ部71Aの外周部に巻回されて円筒部72の外周径にほぼ等しい外周径を有する略リング状の導電性スポンジや導電性ゴム等の導電性弾性部材で形成される被覆部74とから構成されている。
ここに、各駆動リブ73は、円筒部72の上下方向の中央位置(図13中破線Mにて示す)に関して上下対称形となるように、中心位置Mの両側でそれぞれ複数個が形成されている。また、各駆動リブ73には、テープ印字装置1のカセット収納部8に配設されたテープ駆動ローラ軸14のカム部材76(図3参照)が係合され、テープ送りローラ63はテープ駆動ローラ軸14の回動に従ってそのカム部材76と各駆動リブ73との協働により回転される。尚、各駆動リブ73は軸方向中心位置Mで、金属製のテープ駆動ローラ軸14に接触する。このテープ駆動ローラ軸14は、メカ部分を構成する金属製又は導電性樹脂のフレーム(不図示)に連結しており、テープ送りローラ63と同電位になっている。このフレームは電源回路部のグランドに接地されており、静電気を防ぐことができる。これにより、無線タグ回路素子32の静電気破壊を防止することが可能となる。
これにより、テープ送りローラ63は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、テープ送りローラ63の軸方向中央部は、軸方向両端縁部にテーパ部71Aが形成される段差部71が設けられ、この段差部71に弾性部材で形成される被覆部74が巻回されているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、被覆部74の無線タグ回路素子32の部分が当接するテープ送りローラ63の外周部が内側に凹み、該無線タグ回路素子32が破壊されるの防止することができると共に、円筒部72及び被覆部74とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧して確実に接着することができる。
また、各駆動リブ73は、中央位置Mの両側で上下対称に設けられていることから、テープ送りローラ63の下方からテープ駆動ローラ軸14が挿入されるフロントローディングの場合、及び、テープ送りローラ63の上方からテープ駆動ローラ軸14が挿入されるボトムローディングの場合のいずれにおいても、テープ駆動ローラ軸14のカム部材76は各駆動リブ73に係合され得るものである。
次に、テープカセット21のテープ排出口27の構成について図15及び図16に基づいて説明する。
図16に示すように、印字済みラベル用テープ28がテープカセット21の外方へ排出されるテープ排出口27は、この印字済みラベル用テープ28が通る正面視縦長のスリット状に形成されると共に、テープ幅方向中央部分に対向する両側縁部が高さ方向(図13中、上下方向)所定幅寸法で外側方向に切り欠かれて、各凹部76、76が形成されている。これにより、図15に示すように、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が外側方向に突出した場合においても、この印字済みラベル用テープ28をテープカセット21の外方に排出するときに、テープ排出口27で引っ掛かることを防止できるため、スリット幅を容易に狭くすることができ、印字済みラベル用テープ28をスムーズに排出することができる。
次に、テープ印字装置1の制御構成について図17に基づいて説明する。
図17に示すように、テープ印字装置1の制御基板12上に形成される制御回路部80は、CPU81、CG(キャラクタジェネレータ)ROM82、ROM83、フラッシュメモリ(EEPROM)84、RAM85、入出力インターフェース(I/F)86、及び通信用インターフェース(I/F)87等を備えている。また、CPU81、CGROM82、ROM83、フラッシュメモリ84、RAM85、入出力インターフェース(I/F)86、及び通信用インターフェース(I/F)87は、バス線88により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
ここに、CGROM82には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されており、ドットパターンデータがCGROM82から読み出され、そのドットパターンデータに基づいて液晶ディスプレイ(LCD)7上にドットパターンが表示される。
また、ROM83には、各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述のようにテープカセット21の無線タグ回路素子25からテープカセット21に関する情報を読み出し、印字条件を設定する処理プログラムや、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32に所定情報を書き込み、その後、この印字済みラベル用テープ28を切断する処理プログラム等が予め格納されている。
そして、CPU81はかかるROM83に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM83には、アルファベット文字や数字、記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に複数種類(16、24、32、48等のドットサイズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。また、このROM83には、キーボード6から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて液晶ディスプレイコントローラ(LCDC)94を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ85Aのデータを読み出してサーマルヘッド9やテープ送りモータ92を駆動する印字駆動制御プログラム等、その他テープ印字装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。
また、フラッシュメモリ84は、テープカセット21の無線タグ回路素子25からリード/ライトモジュール93を介して読み込んだ情報データや、コネクタ18を介して外部のコンピュータ装置から受信した印字データや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶するものであり、テープ印字装置1の電源をオフしてもこれらの記憶内容を保持している。
また、RAM85は、CPU81により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものである。また、RAM85には、印字バッファ85A、編集入力領域85B、表示画像バッファ85C、ワーク領域85D等の各種のメモリ領域が設けられている。この印字バッファ85Aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド9はかかる印字バッファ85Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。また、編集入力領域85Bには、キーボード6から入力された文書データ等のラベルデータとしての編集テキストが格納される。また、表示画像バッファ85Cには、液晶ディスプレイ7に表示されるグラフィックデータ等が格納される。
また、入出力I/F86には、キーボード6、反射型センサ35と、各無線タグ回路素子25、32の情報を読み出し・書き込むリード/ライトモジュール(R/Wモジュール)93、液晶ディスプレイ(LCD)7に表示データを出力する為のビデオRAMを有するディスプレイコントローラ(LCDC)94と、サーマルヘッド9を駆動する為の駆動回路91と、テープ送りモータ92を駆動する為の駆動回路95と、切断用モータ96を駆動する為の駆動回路97とが夫々接続されている。
また、通信用I/F87は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。
よって、キーボード6の文字キーを介して文字等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)が編集入力領域85Bに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示駆動制御プログラムに基づいてキーボード6を介して入力された文字等に対応するドットパターンが液晶ディスプレイ(LCD)7上に表示される。また、サーマルヘッド9は駆動回路91を介して駆動され、印字バッファ領域85Aに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期してテープ送りモータ92が駆動回路95を介してテープの送り制御を行うものである。また、外部のコンピュータ装置から通信用I/F87を介して入力された印字データを編集入力領域85Bが順次記憶し、ドットパターン発生制御プログラムに基づいて印字バッファ領域85Aにドットパターンデータとして記憶されて、サーマルヘッド9を介してフィルムテープ51に印字される。
次に、リード/ライトモジュール(R/Wモジュール)93の機能構成について図18に基づいて説明する。
図18に示すように、リード/ライトモジュール93は、制御回路100より切り替えられるアンテナスイッチ(切替)回路101と、このアンテナスイッチ回路101を経て各アンテナ26、33を介し各無線タグ回路素子25、32に対して信号を送信する送信部102と、各アンテナ26、33により受信された各無線タグ回路素子25、32からの反射波を入力する受信部103と、送受分離器104とから構成される。
このアンテナスイッチ回路101は、周知の高周波用FETやダイオードを用いたスイッチ回路であり、制御回路100からの選択信号によりアンテナ26、33のいずれかを送受分離器104に接続するものである。
また、送信部102は、各無線タグ回路素子25、32のIC回路部67の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる水晶振動子105、PLL(Phase Locked Loop)106、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)107と、各無線タグ回路素子25、32から読み出された信号を処理するための信号処理回路111から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路110からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路108(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路108により変調された変調波を増幅(この例では制御回路100からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する送信アンプ109とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯の周波数を用いており、上記送信アンプ109の出力は、送受分離器104を介してアンテナ26、33のいずれかに伝達されて無線タグ回路素子25、32のIC回路部67に供給される。
受信部103は、アンテナ26、33により受信された無線タグ回路素子25、32からの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路111と、その受信第1乗算回路111の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ112と、この第1バンドパスフィルタ112の出力を増幅して第1リミッタ113に供給する受信第1アンプ114と、上記アンテナ26、33により受信された無線タグ回路素子25、32からの反射波と上記発生された後に位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路115と、その受信第2乗算回路115の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ116と、この第2バンドパスフィルタ116の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ117に供給する受信第2アンプ118とを備えている。そして、上記第1リミッタ113から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ117から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路110に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ114及び受信第2アンプ118の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路119にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路110に入力されるようになっている。このようにして、実施例1のリード/ライトモジュール93では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子25、32からの反射波の復調が行われる。
次に、無線タグ回路素子25、32の機能構成について図19に基づいて説明する。尚、無線タグ回路素子25と無線タグ回路素子32との機能構成はほぼ同じ構成のため、無線タグ回路素子32の機能構成について説明する。
図19に示すように、無線タグ回路素子32は、リード/ライトモジュール93側のアンテナ33とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ(IC回路側アンテナ)68と、このアンテナ68に接続された上記IC回路部67とを有している。
IC回路部67は、アンテナ68により受信された搬送波を整流する整流部121と、この整流部121により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部122と、上記アンテナ68により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部123に供給するクロック抽出部124と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶手段として機能するメモリ部125と、上記アンテナ68に接続された変復調部126と、上記整流部121、クロック抽出部124、及び変復調部126等を介して無線タグ回路素子32の作動を制御するための上記制御部123とを備えている。
変復調部126は、アンテナ68により受信されたリード/ライトモジュール93のアンテナ33からの無線通信信号の復調を行うと共に、制御部123からの応答信号に基づき、アンテナ68より受信された搬送波を変調反射する。
制御部123は、変復調部126により復調された受信信号を解釈し、メモリ部125において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この変復調部126により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、詳細な図示を省略するが、テープカセット21に設けられる無線タグ回路素子25についても、上記無線タグ回路素子32と同様の構造であって、IC回路部67(図示せず)及びアンテナ68(図示せず)等が備えられている。
次に、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶される情報の一例について図20乃至図22に基づいて説明する。
図20に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、テープ印字装置1の各モデルA〜Cに対する該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51へ印字するための印字制御情報が格納されたパラメータテーブル131が記憶されている。
このパラメータテーブル131は、テープ印字装置1の各モデルを表す「モデル名」と、この各「モデル名」に対応する「駆動電源」と、この各「駆動電源」に対する「印字制御パラメータ」とから構成されている。
また、各「モデル名」には「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」が格納されている。また、「モデルA」〜「モデルC」の「駆動電源」には、「乾電池」、「ACアダプター」、「AC電源」がそれぞれ格納されている。
そして、「モデルA」の「乾電池」に対する印字制御パラメータとして「パラメータA1」、「ACアダプター」に対する印字制御パラメータとして「パラメータB1」、「AC電源」に対する印字制御パラメータとして「パラメータC1」が格納されている。また、「モデルB」の「乾電池」に対する印字制御パラメータとして「パラメータA2」、「ACアダプター」に対する印字制御パラメータとして「パラメータB2」、「AC電源」に対する印字制御パラメータとして「パラメータC2」が格納されている。また、「モデルC」の「乾電池」に対する印字制御パラメータとして「パラメータA3」、「ACアダプター」に対する印字制御パラメータとして「パラメータB3」、「AC電源」に対する印字制御パラメータとして「パラメータC3」が格納されている。
尚、テープ印字装置1の各モデルA〜Cに搭載されるサーマルヘッド9等の性能は異なっている。例えば、図22に示すように、「モデルA」に搭載されるサーマルヘッド9の「ヘッド解像度」は、「360dpi」であり、「ヘッドサイズ」は、「256ドット」である。また、「モデルB」に搭載されるサーマルヘッド9の「ヘッド解像度」は、「180dpi」であり、「ヘッドサイズ」は、「256ドット」である。また、「モデルC」に搭載されるサーマルヘッド9の「ヘッド解像度」は、「270dpi」であり、「ヘッドサイズ」は、「128ドット」である。
また、印字制御パラメータには、テープカセット21に搭載されたフィルムテープ51に印字を行うために、「駆動電源」の「乾電池」、「ACアダプター」、「AC電源」のそれぞれに対応したサーマルヘッド9の各発熱素子への通電をコントロールするための印字制御情報が含まれている。
また、図21に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、このテープカセット21に収納されたフィルムテープ51の種類等に関するカセット情報が格納されたカセット情報テーブル132が記憶されている。
このカセット情報テーブル132は、フィルムテープ51及び両面粘着テープ53のテープ幅を表す「テープ幅」と、フィルムテープ51のテープ種類を表す「テープ種類」と、フィルムテープ51の全長寸法を表す「テープ長さ」、両面粘着テープ53に搭載される無線タグ回路素子32の所定ピッチ長を表す「ICチップのピッチ長L」と、インクリボン52の種類を表す「インクリボンの種類」と、インクリボン52の色を表す「インクリボンの色」とから構成されている。
また、一例として、「テープ幅」には「6mm」、「テープ種類」には「ラミネートテープ」、「テープ長さ」には「8m」、「ICチップのピッチ長L」には「50mm」、「インクリボンの種類」には「ラミネート用」、「インクリボンの色」には「黒」が格納されている。
尚、実施例1では、テープカセット21に収納されるフィルムテープ51の「テープ幅」の種類は、3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mm、48mmの8種類である。また、テープカセット21に収納されるフィルムテープ51の「テープ種類」の種類は、ラミネートテープ、レタリングテープ、レセプターテープ、感熱テープ、布テープ、アイロン転写テープの6種類である。また、テープカセット21に収納されるフィルムテープ51の「テープ長さ」の種類は、5m、8m、16mの3種類である。また、また、テープカセット21に収納される両面粘着テープ53に搭載される無線タグ回路素子32の所定ピッチ長を表す「ICチップのピッチ長L」の種類は、30mm、50mm、80mm、100mmの4種類である。また、テープカセット21に収納されるインクリボン52の種類を表す「インクリボンの種類」の種類は、ラミネート用、レタリング用、レセプター用、布テープ用、布転写用、高速印刷用、高精細印刷用の7種類である。また、テープカセット21に収納されるインクリボン52の色を表す「インクリボンの色」の種類は、黒、赤、青、緑、カラー印刷用のイエローとマゼンダとシアンとの3色、カラー印刷用のイエローとマゼンダとシアンと黒との4色の6種類である。
次に、このように構成されたテープ印字装置1の起動時に実行される印字制御パラメータ等を設定する制御処理について図23乃至図25に基づいて説明する。
図23に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、テープ印字装置1のCPU81は、起動時にリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25から該無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル131の「モデル名」と各「モデル名」に対応する「駆動電源」の電源種類を読み込み、RAM85に記憶する。
そして、S2において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に当該テープ印字装置1のモデル名の選択を要求する旨の表示をすると共に、この液晶ディスプレイ7にRAM85に記憶したパラメータテーブル131の印字制御情報から「モデル名」を読み出して、表示後、モデル名が選択されるのを待つ。
例えば、図24に示すように、液晶ディスプレイ7の上段部に「お使いのモデル名を選択して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、番号「1.」に続けて「モデルA」、番号「2.」に続けて「モデルB」、番号「3.」に続けて「モデルC」を表示し、キーボード6を介して1〜3のいずれかの数字キーが押下されるのを待つ。
続いて、S3において、CPU81は、キーボード6を介してモデル名が選択された場合には、この選択されたモデル名をRAM85に記憶する。
そしてまた、S4において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に当該テープ印字装置1の駆動電源の種類の選択を要求する旨の表示をする。また、それと同時に、CPU81は、S3において記憶したモデル名をRAM85から再度読み出し、この「モデル名」に対応する「駆動電源」の種類をRAM85から読み出して、液晶ディスプレイ7に表示後、駆動電源が選択されるのを待つ。
例えば、図25に示すように、「モデルA」が選択された場合には、液晶ディスプレイ7の上段部に「お使いの電源を選択して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、番号「1.」に続けて「AC電源」、番号「2.」に続けて「専用ACアダプター」、番号「3.」に続けて「乾電池」を表示し、キーボード6を介して1〜3のいずれかの数字キーが押下されるのを待つ。
そして、S5において、CPU81は、キーボード6を介して駆動電源が選択された場合には、この選択された電源の種類をRAM85に記憶する。
続いて、S6において、CPU81は、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とを読み出し、このモデル名と駆動電源の種類とに該当する印字制御パラメータを、リード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル131の印字制御情報から読み出し、当該駆動条件に対応するテープカセット21の印字制御パラメータとしてRAM85に記憶する。
例えば、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とが、「モデルA」と「乾電池」の場合には、無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル131の印字制御情報から「パラメータA1」を読み出し、RAM85にテープカセット21の印字制御パラメータとして記憶する。また、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とが、「モデルB」と「ACアダプター」の場合には、無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル131の印字制御情報から「パラメータB2」を読み出し、RAM85にテープカセット21の印字制御パラメータとして記憶する。
そしてまた、S7において、CPU81は、RAM85から当該駆動条件に対応するテープカセット21の印字制御パラメータを読み出し、この印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合には(S7:NO)、S8において、CPU81は、この印字制御パラメータのパラメータデータをリード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル131から読み出し、当該テープカセット21の印字制御パラメータのパラメータデータとしてフラッシュメモリ84に記憶する。
その後、S9において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御パラメータのパラメータデータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
一方、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されている場合には(S7:YES)、S9において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御パラメータのパラメータデータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
次に、印字済みラベル用テープ28を作成する印字制御処理について図26乃至図39に基づいて説明する。
図26に示すように、先ず、S11において、テープ印字装置1のCPU81は、リード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるカセット情報テーブル132に格納される当該テープカセット21に収納されたフィルムテープ51の種類等に関するカセット情報を読み出して、RAM85に記憶する。
例えば、CPU81は、リード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25から「テープ幅」のデータとして「6mm」、「テープ種類」のデータとして「ラミネートテープ」、「テープ長さ」のデータとして「8m」、「ICチップのピッチ長L」のデータとして「50mm」、「インクリボンの種類」のデータとして「ラミネート用」、「インクリボンの色」のデータとして「黒」の各データを読み出して、RAM85に記憶する。
そして、S12において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に印字済みラベル用テープ28の作成枚数、即ち、無線タグ回路素子32付き印字済みラベル用テープ28の印刷毎数の入力を要求する旨の表示をし、キーボード6を介して印刷毎数が入力されるのを待つ。
例えば、液晶ディスプレイ7の上段部に「印刷枚数を入力して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、「?枚」と表示し、キーボード6を介して数字が入力されるのを待つ。
続いて、S13において、CPU81は、キーボード6を介して印刷枚数が入力された場合には、この入力された印刷枚数を液晶ディスプレイ7に表示すると共に、RAM85に記憶する。
そしてまた、S14において、CPU81は、RAM85から再度印刷枚数を読み出し、2枚以上か否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM85から読み出した印刷枚数が「1枚」の場合には(S14:NO)、S15において、CPU81は、「印字データ入力処理」のサブ処理を実行後、S16において、「印字処理」のサブ処理を実行して当該処理を終了する。
一方、RAM85から読み出した印刷枚数が「2枚以上」の場合には(S14:YES)、S17において、CPU81は、「連続印字データ入力処理」のサブ処理を実行後、S18において、「連続印字処理」のサブ処理を実行して当該処理を終了する。
次に、前記S15の「印字データ入力処理」のサブ処理について図27に基づいて説明する。
図27に示すように、S21において、CPU81は、先ず、ROM83からアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1と、カッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2とを読み出し、この搬送方向距離l1と搬送方向距離l2との和(l1+l2)をRAM85に記憶する。そして、CPU81は、RAM85に記憶する当該テープカセット21に関するカセット情報から「ICチップのピッチ長L」のデータを読み出し、このピッチ長Lから和(l1+l2)を引いた値を印字テープ長(L−(l1+l2))としてRAM85に記憶する。続いて、CPU81は、RAM85から印字テープ長(L−(l1+l2))と、当該テープカセット21に関するカセット情報からフィルムテープ51の「テープ幅」のデータとを読み出し、液晶ディスプレイ7に表示する。
続いて、S22において、CPU81は、印字データを入力するように要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。
そして、S23において、CPU81は、キーボード6を介して印字データが入力されるのを待つ(S23:NO)。また、キーボード6を介して印字データが入力された場合には(S23:YES)、S24において、CPU81は、この印字データを編集入力領域85Bにラベル用テープの印字データとして記憶する。
続いて、S25において、CPU81は、無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。この書込データとしては、キーボード6を介して直接ユーザが入力する商品の価格、賞味期限、製造年月日、製造工場名等のデータや、通信用インタフェース87を介して外部のコンピュータ装置から入力されてRAM85に予め記憶する製品情報に関するファイルデータなどがある。
そして、S26において、CPU81は、無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を待つ(S26:NO)。また、キーボード6を介して商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイル名などが入力された場合には(S26:YES)、S27において、CPU81は、このキーボード6を介して入力された商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイルデータを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる書込データとしてRAM85に記憶する。
その後、S28において、CPU81は、印字キー3が押下されるのを待つ(S28:NO)。そして、印字キー3が押下された場合には(S28:YES)、CPU81は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。
次に、前記S16の「印字処理」のサブ処理について図28、図32乃至図36に基づいて説明する。
図28に示すように、S31において、CPU81は、先ず、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。
そして、S32において、反射型センサ35を介して印字済みラベル用テープ28の背面部に印刷されるセンサーマーク65を検出したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、反射型センサ35を介してセンサーマーク65を検出しない場合は(S32:NO)、CPU81は、再度S31以降の処理を実行する。一方、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出した場合は(S32:YES)、S33において、CPU81は、テープ送りモータ92を続けて駆動してフィルムテープ51を搬送しながらサーマルヘッド9を介して印字データの印字を開始する。
例えば、図33〜図34に示すように、印字キー3が押下された場合に、カッターユニット30にセンサーマーク65の搬送方向先端部分が対向していたときは、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送量がアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1に達した場合には、反射型センサ35によってセンサーマーク65の搬送方向先端部分が検出され、サーマルヘッド9を介して印字データの印字が開始される。
続いて、S34において、CPU81は、RAM85からカッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2を読み出し、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達していない場合には(S34:NO)、再度S33以降の処理を実行する。
一方、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達した場合には(S34:YES)、S35において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止すると共にサーマルヘッド9を停止後、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断する。これにより、アンテナ33及び反射型センサ35とサーマルヘッド9との搬送方向距離(l1+l2)に相当する印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を自動的に切断することができ、ユーザが印字済みラベル用テープ28作成後、この搬送方向先端部分の余白を切断する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
例えば、図35に示すように、サーマルヘッド9を介してフィルムテープ51に印字が開始されてから「AB」の文字が印字されると共に、該フィルムテープ51の搬送量、即ち印字済みラベル用テープ28の搬送量が、印字開始位置からカッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2に達した場合には、テープ送りモータ92が停止されると共にサーマルヘッド9が停止された後、切断用モータ96が駆動されて印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白が切断される。
また、S36において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断後、再度テープ送りモータ92の駆動を継続すると共に、サーマルヘッド9を介して印字を継続する。
そして、S37において、CPU81は、RAM85から搬送方向距離l1を読み出し、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量がRAM85に記憶する「ICチップのピッチ長L」のデータ値(例えば、「50mmm」である。)から搬送方向距離l1だけ引いた値に達したか否か、即ち印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」のデータ値から搬送方向距離l1だけ引いた値に達していない場合には(S37:NO)、CPU81は、再度S36以降の処理を実行する。
一方、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」のデータ値から搬送方向距離l1だけ引いた値に達した場合には(S37:YES)、S38において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止後、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。
その後、S39において、CPU81は、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断後、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。これにより、無線タグ回路素子32に商品価格等のデータが記憶されたラベル用テープ28が1枚作成される。
例えば、図36に示すように、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」のデータ値(例えば、図21に示すように、「ICチップのピッチ長L」は50mmである。)から搬送方向距離l1だけ引いた値に達した場合、即ち、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達した場合には、CPU81は、テープ送りモータ92を停止し、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。尚、この場合には、アンテナ33と無線タグ回路素子32とは空間部49を介して対向している。その後、切断用モータ96が駆動されて印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側、即ち、センサーマーク65の搬送方向先端縁部に沿って切断され、印字済みラベル用テープ28がラベル排出口16から排出される。
次に、前記S17の「連続印字データ入力処理」のサブ処理について図29に基づいて説明する。
図29に示すように、S41において、CPU81は、先ず、ROM83からアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1と、カッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2とを読み出し、この搬送方向距離l1と搬送方向距離l2との和(l1+l2)をRAM85に記憶する。そして、CPU81は、RAM85に記憶する当該テープカセット21に関するカセット情報から「ICチップのピッチ長L」のデータを読み出し、このピッチ長Lから和(l1+l2)を引いた値を1枚目の印字テープ長(L−(l1+l2))としてRAM85に記憶する。また、CPU81は、RAM85に記憶する当該テープカセット21に関するカセット情報から「ICチップのピッチ長L」のデータを読み出し、このピッチ長Lを2枚目以降の印字テープ長LとしてRAM85に記憶する。続いて、CPU81は、RAM85から1枚目の印字テープ長(L−(l1+l2))と、2枚目以降の印字テープ長Lと、当該テープカセット21に関するカセット情報からフィルムテープ51の「テープ幅」のデータとを読み出し、液晶ディスプレイ7に表示する。
そして、S42において、CPU81は、RAM85から印字データの個数を表す代数Nを読み出し、この代数Nに「1」を代入して再度、RAM85に記憶する。
そしてまた、S43において、CPU81は、1枚目の印字データを入力するように要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。
続いて、S44において、CPU81は、キーボード6を介して印字データが入力されるのを待つ(S44:NO)。また、キーボード6を介して印字データが入力された場合には(S44:YES)、S45において、CPU81は、この印字データを編集入力領域85Bに1枚目のラベル用テープの印字データとして記憶する。
そして、S46において、CPU81は、1枚目のラベル用テープの無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。この書込データとしては、キーボード6を介して直接ユーザが入力する商品の価格、賞味期限、製造年月日、製造工場名等のデータや、通信用インタフェース87を介して外部のコンピュータ装置から入力されてRAM85に予め記憶する製品情報に関するファイルデータなどがある。
そしてまた、S47において、CPU81は、無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を待つ(S47:NO)。また、キーボード6を介して商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイル名などが入力された場合には(S47:YES)、S48において、CPU81は、このキーボード6を介して入力された商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイルデータを1枚目のラベル用テープの無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる書込データとしてRAM85に記憶する。
続いて、S49において、CPU81は、RAM85から代数Nを読み出し、この代数Nが印刷枚数に等しいか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この代数Nが印刷枚数より少ないと判定した場合には(S49:NO)、S50において、CPU81は、この代数Nに「1」加算して、RAM85に記憶後、再度、S43以降の処理を実行する。
一方、この代数Nが印刷枚数に等しい場合には(S49:YES)、S51において、CPU81は、印字キー3が押下されるのを待つ(S51:NO)。そして、印字キー3が押下された場合には(S51:YES)、CPU81は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。
次に、前記S18の「連続印字処理」のサブ処理について図30乃至図39に基づいて説明する。
図30及び図31に示すように、S61において、CPU81は、先ず、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。
そして、S62において、反射型センサ35を介して印字済みラベル用テープ28の背面部に印刷されるセンサーマーク65を検出したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、反射型センサ35を介してセンサーマーク65を検出しない場合は(S62:NO)、CPU81は、再度S61以降の処理を実行する。
一方、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出した場合は(S62:YES)、S63において、CPU81は、RAM85から印字済みラベル用テープ28の個数を表す代数Mを読み出し、この代数Mに「1」を代入して再度、RAM85に記憶する。
続いて、S64において、CPU81は、テープ送りモータ92を続けて駆動してフィルムテープ51を搬送しながらサーマルヘッド9を介してM枚目、即ち1枚目の印字データの印字を開始する。
例えば、図33〜図34に示すように、印字キー3が押下された場合に、カッターユニット30にセンサーマーク65の搬送方向先端部分が対向していたときは、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送量がアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1に達した場合には、反射型センサ35によってセンサーマーク65の搬送方向先端部分が検出されて、サーマルヘッド9を介して印字データの印字が開始される。
そして、S65において、CPU81は、RAM85から搬送方向距離l2を読み出し、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達していない場合には(S65:NO)、再度S64以降の処理を実行する。
一方、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達した場合には(S65:YES)、S66において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止すると共にサーマルヘッド9を停止後、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断する。これにより、アンテナ33及び反射型センサ35とサーマルヘッド9との搬送方向距離(l1+l2)に相当する印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を自動的に切断することができ、ユーザが印字済みラベル用テープ28作成後、この搬送方向先端部分の余白を切断する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
例えば、図35に示すように、サーマルヘッド9を介してフィルムテープ51に印字が開始されてから「AB」の文字が印字されると共に、該フィルムテープ51の搬送量、即ち印字済みラベル用テープ28の搬送量が、印字開始位置からカッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2に達した場合には、テープ送りモータ92が停止されると共にサーマルヘッド9が停止された後、切断用モータ96が駆動されて印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白が切断される。
続いて、S67において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断後、再度テープ送りモータ92の駆動を継続すると共に、サーマルヘッド9を介して印字データの印字を継続する。
また、S68において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+2×l2))に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+2×l2))に達していない場合には(S68:NO)、CPU81は、再度S67以降の処理を実行する。
一方、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+2×l2))に達した場合には(S68:YES)、S69において、CPU81は、次のラベル用テープの印字データの印字を開始する。
また、S70において、CPU81は、次のラベル用テープの印字データの印字を開始してからのテープ搬送量がl2に達するのを待つ(S70:NO)。そして、次のラベル用テープの印字データの印字を開始してからのテープ搬送量がl2に達した場合には(S70:YES)、S71において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止後、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。
その後、S72において、CPU81は、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断し、1枚目の印字済みラベル用テープ28を作成する。また、S73において、CPU81は、RAM85から代数Mを読み出し、この代数Mに「1」加算し、再度RAM85に記憶する。
例えば、図37に示すように、次のラベル用テープの印字データの印字を開始してからのテープ搬送量がl2に達した場合、即ち、1枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達した場合には、CPU81は、テープ送りモータ92を停止し、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。尚、この場合には、アンテナ33と無線タグ回路素子32とは対向している。その後、切断用モータ96が駆動されて1枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側、即ち、センサーマーク65の搬送方向先端縁部に沿って切断され、1枚目の印字済みラベル用テープ28がラベル排出口16から排出される。また、2枚目以降は、ラベル用テープ28の先端部から印刷されるため、搬送方向先端部分に切断される余白部分が発生せず、「ICチップのピッチ長L」の全長に印字可能となる。
続いて、S74において、CPU81は、再度テープ送りモータ92の駆動を継続すると共に、サーマルヘッド9を介して印字データの印字を継続する。
そして、S75において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が(L−l2)に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が(L−l2)に達していない場合には(S75:NO)、CPU81は、再度S74以降の処理を実行する。
一方、印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が(L−l2)に達した場合には(S75:YES)、S76において、CPU81は、RAM85から代数Mを読み出し、この代数Mが印刷枚数に等しいか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この代数Mが印刷枚数より少ないと判定した場合には(S75:NO)、CPU81は、再度S69以降の処理を実行する。
例えば、図38に示すように、1枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が(L−l2)に達した場合には、2枚目のラベル用テープ28に2枚目の印字データが「ABCDEFGH」と印字された後、ラベル用テープ28が搬送されつつ、3枚目のラベル用テープ28に3枚目の印字データが「JK」と連続して印字される。そして、1枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」の長さLに達した場合には、テープ送りモータ92が停止して、2枚目の印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32がアンテナ33と対向し、リード/ライトモジュール93を介して商品価格などの所定の商品情報が該無線タグ回路素子32に書き込まれる。そして、切断用モータ96が駆動されて、2枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側、即ち、センサーマーク65の搬送方向先端縁部に沿って切断され、2枚目の印字済みラベル用テープ28がラベル排出口16から排出される。
他方、この代数Mが印刷枚数に等しいと判定した場合には(S76:YES)、S77において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」の長さLに達するのを待つ(S77:NO)。
そして、印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」の長さLに達した場合には(S77:YES)、S78において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止後、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。
その後、S79において、CPU81は、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断し、最後の印字済みラベル用テープ28を作成後、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。これにより、無線タグ回路素子32に商品価格等のデータが記憶されたラベル用テープ28が上記S13の処理で入力した印刷枚数分作成される。
例えば、図39に示すように、印刷枚数が3枚の場合には、2枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が(L−l2)に達した場合には、3枚目のラベル用テープ28に3枚目の印字データが「JKLMNOPQ」と印字された後、サーマルヘッド9は停止された状態でラベル用テープ28が搬送される。そして、2枚目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断してからのテープ搬送量が「ICチップのピッチ長L」の長さLに達した場合には、テープ送りモータ92が停止して、3枚目の印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32がアンテナ33と対向し、リード/ライトモジュール93を介して商品価格などの所定の商品情報が該無線タグ回路素子32に書き込まれる。そして、切断用モータ96が駆動されて、3枚
目の印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側、即ち、センサーマーク65の搬送方向先端縁部に沿って切断され、3枚目の印字済みラベル用テープ28がラベル排出口16から排出されて処理が終了する。
ここで、テープ送りモータ92、テープ駆動ローラ軸14、カム部76、テープ送りローラ63、テープサブローラ11は、テープ搬送手段を構成する。また、サーマルヘッド9、プラテンローラ10は、印字手段を構成する。また、アンテナ68は、IC回路側アンテナとして機能する。また、無線タグ回路素子25は、無線情報回路素子として機能する。また、各位置決めピン45、46は、装着基準部及びボス部を構成する。また、各ピン孔47、48の底面部は、装着基準面として機能する。また、アンテナ26は、装置側アンテナとして機能する。また、リード/ライトモジュール93は、読取手段及び読取書込手段として機能する。また、各ピン孔47、48は、凹部を構成する。
以上詳細に説明した通り、実施例1に係るテープ印字装置1は、カセット収納部8内に底面部から所定高さの各位置決めピン45、46が立設されている。そして、テープカセット21の上下面に形成される各ピン孔47、48が各位置決めピン45、46に嵌入されて、この各ピン孔47、48の底面部が各位置決めピン45、46の上端面に当接されて、カセット収納部8に着脱可能に装着される。また、各ピン孔47、48の底面部は、テープカセット21の高さ方向の中央位置からそれぞれ距離H2の位置に形成されている。また、無線タグ回路素子25は、このテープカセット21の外周側壁面24において該テープカセット21の高さ方向の中央位置に配置されている。また、この無線タグ回路素子25のIC回路部67には、パラメータテーブル131、カセット情報テーブル132等のテープカセット21に関する情報が記憶されている。また、このIC回路部67は、アンテナ68に接続され、外部とテープカセット21に関する情報の送受信可能に構成されている。
一方、アンテナ26は、カセット収納部8の側壁部8Aに空間部49の隙間を形成してテープカセット21の無線タグ回路素子25に対向するように、各位置決めピン45、46から距離H2の高さの位置に設けられている。また、アンテナ26はリード/ライトモジュール93に接続され、テープ印字装置1のCPU81は、このリード/ライトモジュール93を介して無線通信によってテープカセット21の無線タグ回路素子25に記憶されている情報を読み取り、また、この無線タグ回路素子25のメモリ部に情報の書き込みを行うことができるように構成されている。
従って、実施例1に係るテープカセット21では、使用するテープカセット21の種類が増加しても、テープ幅等の情報をこの無線情報回路素子25に記憶させることによって、テープ印字装置1によってテープカセット21に関する情報が検出されるテープカセット21側の非検出部のサイズの小型化を図ることができる。また、テープカセット21の非検出部の小型化が可能なため、このテープカセット21が装着されるテープ印字装置1の小型化も可能となる。また、テープカセット21の外周側壁面24に配置される無線タグ回路素子25は、カセット収納部8内の各位置決めピン45、46の上端面に当接される各ピン孔47、48の底面部は、テープカセット21の高さ方向の中央位置からそれぞれ距離H2の位置に形成されているため、テープカセット21の高さ方向における無線タグ回路素子25と各位置決めピン45、46の上端面との相対位置関係は、常に一定になり、この無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット21に関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることができる。また、テープ幅の種類等によってテープカセット21の高さ寸法が異なっても、この無線タグ回路素子25とテープ印字装置1との高さ方向の相対位置関係をほぼ一定にすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することが可能となる。
また、実施例1に係るテープカセット21では、無線タグ回路素子25のアンテナ68とアンテナ26とを介して無線通信によりテープカセット21に関する情報を送受信できるため、テープカセット21側の非検出部としての無線タグ回路素子25とテープ印字装置1の検出部としてのアンテナ26との相対位置精度を低くすることが可能となり、テープカセット21の種類が多くなっても各無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット21に関する情報を確実に検出することが可能となる。
また、実施例1に係るテープカセット21では、テープ印字装置1のリード/ライトモジュール93によってアンテナ33を介して無線通信により無線タグ回路素子25に所定の情報(例えば、テープ残量等である。)を書き込むことができ、無線タグ回路素子25に記憶される所定の情報を更新することが可能となる。
更に、実施例1に係るテープカセット21では、無線タグ回路素子25は、アンテナ33と所定距離の空間部49を形成するように設けられているため、テープ印字装置1のリード/ライトモジュール93の出力を一定にすることができ、この無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット21に関する情報の送受信精度の向上を図ることができる。
また、実施例1に係るテープ印字装置1では、カセット収納部8内に設けられる各位置決めピン45、46の上端面から距離H2の高さの側壁部8Aのテープカセット21の無線タグ回路素子25に対向する位置にアンテナ26を配置することによって、テープカセット21の外周側壁面24に配置された無線タグ回路素子25から無線通信により所定の情報を送受信して読み取ることができるため、テープ印字装置1の検出部のサイズの小型化を図ることができ、該テープ印字装置1の小型化が可能となる。また、アンテナ26は、各位置決めピン45、46の上端面から距離H2の高さの側壁部8Aのテープカセット21の無線タグ回路素子25に対向する位置に配置されているため、この各位置決めピン45、46の上端面に当接される各ピン孔47、48の底面部から距離H2の高さの位置に配置される無線タグ回路素子25と該アンテナ26との高さ方向の相対位置関係をほぼ一定にすることが可能となり、テープ種類などの誤検出を確実に防止することが可能となる。
また、実施例1に係るテープ印字装置1では、テープ印字装置1のリード/ライトモジュール93によってアンテナ26を介して無線通信により無線タグ回路素子25に所定の情報(例えば、テープ残量等である。)を書き込むことができ、無線タグ回路素子25に記憶される所定の情報を更新することが可能となる。
また、実施例1に係るテープ印字装置1では、アンテナ26は、無線タグ回路素子25に所定距離の空間部49を形成して、対向するように設けられているため、テープ印字装置1のリード/ライトモジュール93の出力を小さくすることができ、該リード/ライトモジュール93の省電力化を図ることができる。また、このリード/ライトモジュール93の出力を一定にすることができ、この無線タグ回路素子25に記憶されている所定の情報の送受信精度の向上を図ることができる。
更に、実施例1に係るテープ印字装置1では、テープカセット21の各ピン孔47、48の底面部がカセット収納部8の各位置決めピン45、46の上端面に当接するように装着することによって、アンテナ26は、カセット収納部8に装着されたテープカセット21の高さ方向中央位置に対向するため、このアンテナ26と無線タグ回路素子25との高さ方向の相対位置関係は、常に一定になるため、この無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット21に関する情報の送受信精度の更なる向上を図ることができる。
次に、実施例2に係るテープカセット及びテープ印字装置について図40〜図50に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例2に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセット21に収納される両面粘着テープ53に「ICチップのピッチ長L」の長さLの所定ピッチで設けられる各センサーマーク65と各無線タグ回路素子32の相対位置関係が、実施例1に係るテープカセット21に収納される両面粘着テープ53の構成と異なっている。そのため、実施例2に係るテープ印字装置の印字済みラベル用テープを作成する印字制御処理は、実施例1に係るテープ印字装置1の印字済みラベル用テープ28を作成する印字制御処理(S11〜S18)と異なっている。
先ず、実施例2に係るテープカセット21に収納される両面粘着テープ53の剥離紙53Dの背面部に印刷されるセンサーマーク65と無線タグ回路素子32の相対位置関係について図40に基づいて説明する。
図40に示すように、両面粘着テープ53の剥離紙の背面部には、幅方向に長い正面視細長四角形の各センサーマーク65が、テープ幅方向の中心線に対して垂直且つ対称にテープ搬送方向に沿って所定ピッチLで予め印刷されている。また、両面粘着テープ53は、テープ幅方向の中心線上の各センサーマーク65の間に、各センサーマーク65からテープ排出方向(矢印A1方向)に対して反対の方向側、即ちテープ搬送方向上流側の距離l3に等しい位置に、各無線タグ回路素子32が配置されている。このため、両面粘着テープ53は各無線タグ回路素子32が、テープ幅方向の中心線上に、テープ搬送方向に沿って所定ピッチLで予め搭載されている。
また、アンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30とは、テープ搬送方向に、距離l1離間して配置されている。また、カッターユニット30とサーマルヘッド9とは、テープ搬送方向に距離l2離間して配置されている。そして、各センサーマーク65と各無線タグ回路素子32との距離l3は、距離l1と距離l2との和(l1+l2)よりも大きくなるように設けられている。
従って、印字済みラベル用テープ28のセンサーマーク65が、アンテナ33及び反射型センサ35に対向する位置に達した場合には、このセンサーマーク65からテープカセット21側のテープ長さl1の位置にカッターユニット30が対向することとなる。また、アンテナ33及び反射型センサ35に対向するセンサーマーク65からテープカセット21側、即ちテープ搬送方向上流側のテープ長さ(l1+l2)の位置にサーマルヘッド9が位置し、インクリボン52に重ね合わされたフィルムテープ51に対向することとなる。そして、印字済みラベル用テープ28のセンサーマーク65が、アンテナ33及び反射型センサ35に対向する位置から距離(l1+l2)搬送された場合には、無線タグ回路素子32は、カッターユニット30からサーマルヘッド9側のテープ長さ(l3−(l1+l2))の位置に配置される。
次に、印字済みラベル用テープ28を作成する印字制御処理について図41乃至図50に基づいて説明する。
図41に示すように、先ず、S91において、テープ印字装置1のCPU81は、リード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるカセット情報テーブル132に格納される当該テープカセット21に収納されたフィルムテープ51の種類等に関するカセット情報を読み出して、RAM85に記憶する。
尚、無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶されるカセット情報テーブル132には、上記「テープ幅」、「テープ種類」、「テープ長さ」、「ICチップのピッチ長L」、「インクリボンの種類」、「インクリボンの色」の各データに加えて、センサーマーク65と無線タグ回路素子32との距離l3を表す「センサーマークとICチップとの距離」のデータが格納されている。
例えば、CPU81は、リード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25から「テープ幅」のデータとして「6mm」、「テープ種類」のデータとして「ラミネートテープ」、「テープ長さ」のデータとして「8m」、「ICチップのピッチ長L」のデータとして「50mm」、センサーマーク65と無線タグ回路素子32との距離l3を表す「センサーマークとICチップとの距離」のデータとして「30mm」、「インクリボンの種類」のデータとして「ラミネート用」、「インクリボンの色」のデータとして「黒」の各データを読み出して、RAM85に記憶する。
そして、S92において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に印字済みラベル用テープの作成枚数、即ち、無線タグ回路素子32付き印字済みラベル用テープ28の印刷毎数の入力を要求する旨の表示をし、キーボード6を介して印刷毎数が入力されるのを待つ。
例えば、液晶ディスプレイ7の上段部に「印刷枚数を入力して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、「?枚」と表示し、キーボード6を介して数字が入力されるのを待つ。
続いて、S93において、CPU81は、キーボード6を介して印刷枚数が入力された場合には、この入力された印刷枚数を液晶ディスプレイ7に表示すると共に、RAM85に記憶する。そして、S94において、CPU81は、「印字データ入力処理2」のサブ処理を実行後、S95において、「印字処理2」のサブ処理を実行して当該処理を終了する。
次に、前記S94の「印字データ入力処理2」のサブ処理について図42に基づいて説明する。
図42に示すように、S101において、CPU81は、先ず、ROM83からアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1と、カッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2とを読み出し、この搬送方向距離l1と搬送方向距離l2との和(l1+l2)をRAM85に記憶する。そして、CPU81は、RAM85に記憶する当該テープカセット21に関するカセット情報から「ICチップのピッチ長L」のデータを読み出し、このピッチ長Lから和(l1+l2)を引いた値を印字テープ長(L−(l1+l2))としてRAM85に記憶する。続いて、CPU81は、RAM85から印字テープ長(L−(l1+l2))と、当該テープカセット21に関するカセット情報からフィルムテープ51の「テープ幅」のデータとを読み出し、液晶ディスプレイ7に表示する。
そして、S102において、CPU81は、RAM85から印字データの個数を表す代数Nを読み出し、この代数Nに「1」を代入して再度、RAM85に記憶する。
そしてまた、S103において、CPU81は、1枚目の印字データを入力するように要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。
続いて、S104において、CPU81は、キーボード6を介して印字データが入力されるのを待つ(S104:NO)。また、キーボード6を介して印字データが入力された場合には(S104:YES)、S105において、CPU81は、この印字データを編集入力領域85BにN枚目、即ち1枚目のラベル用テープの印字データとして記憶する。
そして、S106において、CPU81は、1枚目のラベル用テープの無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を要求する旨を液晶ディスプレイ7に表示する。この書込データとしては、キーボード6を介して直接ユーザが入力する商品の価格、賞味期限、製造年月日、製造工場名等のデータや、通信用インタフェース87を介して外部のコンピュータ装置から入力されてRAM85に予め記憶する製品情報に関するファイルデータなどがある。
そしてまた、S107において、CPU81は、無線タグ回路素子32に書き込む書込データの入力を待つ(S107:NO)。また、キーボード6を介して商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイル名などが入力された場合には(S107:YES)、
S108において、CPU81は、このキーボード6を介して入力された商品の価格等のデータや、製品情報に関するファイルデータを1枚目のラベル用テープの無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる書込データとしてRAM85に記憶する。
続いて、S109において、CPU81は、RAM85から代数Nを読み出し、この代数Nが印刷枚数に等しいか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この代数Nが印刷枚数より少ないと判定した場合には(S109:NO)、S110において、CPU81は、この代数Nに「1」加算して、RAM85に記憶後、再度、S103以降の処理を実行する。
一方、この代数Nが印刷枚数に等しい場合には(S109:YES)、S111において、CPU81は、印字キー3が押下されるのを待つ(S111:NO)。そして、印字キー3が押下された場合には(S111:YES)、CPU81は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。
次に、前記S95の「印字処理2」のサブ処理について図43乃至図50に基づいて説明する。
図43及び図44に示すように、S121において、CPU81は、先ず、RAM85から印字済みラベル用テープ28の個数を表す代数Mを読み出し、この代数Mに「1」を代入して再度、RAM85に記憶する。
そして、S122において、CPU81は、先ず、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。
そして、S123において、反射型センサ35を介して印字済みラベル用テープ28の背面部に印刷されるセンサーマーク65を検出したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、反射型センサ35を介してセンサーマーク65を検出しない場合は(S123:NO)、CPU81は、再度S122以降の処理を実行する。
一方、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出した場合は(S123:YES)、S124において、CPU81は、RAM85から印字済みラベル用テープ28の個数を表す代数Mを読み出し、テープ送りモータ92を続けて駆動してフィルムテープ51を搬送しながらサーマルヘッド9を介してM枚目、即ち1枚目の印字データの印字を開始する。
例えば、図46〜図47に示すように、印字キー3が押下された場合に、カッターユニット30にセンサーマーク65の搬送方向先端部分が対向していたときは、テープ送りモータ92を駆動してテープ送りローラ63を回転させ、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって印字済みラベル用テープ28の搬送を開始する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送量がアンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30との搬送方向距離l1に達した場合には、反射型センサ35によってセンサーマーク65の搬送方向先端部分が検出されて、サーマルヘッド9を介して印字データの印字が開始される。
そして、S125において、CPU81は、RAM85から搬送方向距離l2を読み出し、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達していない場合には(S125:NO)、再度S124以降の処理を実行する。
一方、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が搬送方向距離l2に達した場合には(S125:YES)、S126において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止すると共にサーマルヘッド9を停止後、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断する。これにより、アンテナ33及び反射型センサ35とサーマルヘッド9との搬送方向距離(l1+l2)に相当する印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を自動的に切断することができ、ユーザが印字済みラベル用テープ28作成後、この搬送方向先端部分の余白を切断する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
例えば、図48に示すように、サーマルヘッド9を介してフィルムテープ51に印字が開始されてから「AB」の文字が印字されると共に、該フィルムテープ51の搬送量、即ち印字済みラベル用テープ28の搬送量が、印字開始位置からカッターユニット30とサーマルヘッド9との搬送方向距離l2に達した場合には、テープ送りモータ92が停止されると共にサーマルヘッド9が停止された後、切断用モータ96が駆動されて印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白が切断される。
そして、S127において、CPU81は、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端側を切断後、再度テープ送りモータ92の駆動を継続すると共に、サーマルヘッド9を介して印字データの印字を継続する。
また、S128において、CPU81は、RAM85からセンサーマーク65と無線タグ回路素子32との距離l3を表す「センサーマークとICチップとの距離」のデータを読み出し、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が「センサーマークとICチップとの距離」である距離l3に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が距離l3に達していない場合には(S128:NO)、再度S127以降の処理を実行する。
一方、センサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が距離l3に達した場合には(S128:YES)、S129において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止後、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。
例えば、図49に示すように、反射型センサ35を介してセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出してからのテープ搬送量が距離l3(例えば、30mmである。)に達した場合には、CPU81は、テープ送りモータ92を停止し、RAM85から書込データを読み出して、リード/ライトモジュール93を介してこの書込データを無線タグ回路素子32のメモリ部125に記憶させる。尚、この場合には、アンテナ33と無線タグ回路素子32とは空間部49を介して対向している。
続いて、S130において、CPU81は、再度、テープ送りモータ92の駆動を開始すると共に、サーマルヘッド9を介して印字データの印字を継続する。
また、S131において、CPU81は、RAM85から搬送方向距離l1と搬送方向距離l2を読み出し、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達していない場合には(S131:NO)、CPU81は、再度S130以降の処理を実行する。
一方、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達した場合には(S131:YES)、S132において、CPU81は、テープ送りモータ92を停止して印字済みラベル用テープ28の搬送を停止後、切断用モータ96を駆動して印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側を切断する。
例えば、図50に示すように、印字済みラベル用テープ28の搬送方向先端部分の余白を切断してからのテープ搬送量が(L−(l1+l2))に達した場合には、CPU81は、テープ送りモータ92を停止する。その後、切断用モータ96が駆動されて印字済みラベル用テープ28の搬送方向後端側、即ち、センサーマーク65の搬送方向先端縁部に沿って切断され、印字済みラベル用テープ28がラベル排出口16から排出される。
そして、S133において、CPU81は、RAM85から代数Mを読み出し、この代数Mに「1」加算し、再度RAM85に記憶する。
その後、S134において、CPU81は、RAM85から代数Mを読み出し、この代数Mが印刷枚数以上か否かを判定する判定処理を実行する。そして、この代数Mが印刷枚数より少ないと判定した場合には(S134:NO)、CPU81は、再度、S122以降の処理を実行する。
一方、この代数Mが印刷枚数以上であると判定した場合には(S134:YES)、CPU81は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻る。これにより、無線タグ回路素子32に商品価格等のデータが記憶されたラベル用テープ28が上記S93の処理で入力した印刷枚数分作成される。
従って、実施例2に係るテープカセット21では、両面粘着テープ53は、テープ幅方向の中心線上に所定ピッチLで各センサーマーク65が背面部に予め印刷されている。そして、この各センサーマーク65の間に、各センサーマーク65からテープ排出方向(矢印A1方向)に対して反対の方向側、即ちテープ搬送方向上流側の距離l3に等しい位置に、各無線タグ回路素子32が配置されている。また、アンテナ33及び反射型センサ35とカッターユニット30とは、テープ搬送方向に、距離l1だけ離間して配置されている。また、カッターユニット30とサーマルヘッド9とは、テープ搬送方向に距離l2だけ離間して配置されている。そして、各センサーマーク65と各無線タグ回路素子32との距離l3は、距離l1と距離l2との和(l1+l2)よりも大きくなるように設けられている。これにより、反射型センサ35によってセンサーマーク65の搬送方向先端部分を検出後、テープ搬送量が距離l2に達した場合に、カッターユニット30によって印字済みラベル用テープ28の先端側余白部分を切断し、切断後、テープ搬送量が距離(L−(l1+l2))に達した場合に、印字済みラベル用テープ28の後端側が切断することによって、無線タグ回路素子32が切断される余白部分に含まれることを確実に防止することができ、無線タグ回路素子32を印字済みラベル用テープ28に確実に内蔵することができる。
また、実施例2に係るテープ印字装置1では、印刷枚数と、各印字済みラベル用テープ28の印字データと、各無線タグ回路素子32に書き込むデータを入力するだけで、テープカセット21の無線タグ回路素子25に記憶される情報に基づいて、無線タグ回路素子32が内蔵される同一長さ(Lー(l1+l2))の印字済みラベル用テープ28を印刷枚数分作成することができる。また、この各無線タグ回路素子32には、リード/ライトモジュール93を介して商品の価格等の情報を正確に書き込むことができる。
次に、実施例3に係るテープカセット及びテープ印字装置について図51乃至図53に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例3に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセット21の外周側壁面24に配置される無線タグ回路素子25に記憶されるパラメータテーブルの構成が、実施例1に係るテープカセット21の無線タグ回路素子25に記憶されるパラメータテーブル131の構成と異なっている。そのため、実施例3に係るテープ印字装置は、起動時に印字制御パラメータ等を自動的に設定する制御処理を実行する点で、実施例1に係るテープ印字装置1の印字制御パラメータ等を設定する制御処理(S1〜S9)と異なっている。
先ず、実施例3に係るテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル及びカセット情報テーブルの一例について図51及び図52に基づいて説明する。
図51に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、テープ印字装置1の各モデルA〜Cに対する該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51へ印字するための印字制御情報が格納されたパラメータテーブル135が記憶されている。
このパラメータテーブル135は、テープ印字装置1の各モデルを表す「モデル名」と、この各「モデル名」に対応する「印字制御パラメータ」とから構成されている。
また、各「モデル名」には「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」が格納されている。そして、「モデルA」の「印字制御パラメータ」として「パラメータA10」が格納されている。また、「モデルB」の「印字制御パラメータ」として「パラメータB10」が格納されている。また、「モデルC」の「印字制御パラメータ」として「パラメータC10」が格納されている。
尚、この「パラメータA10」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA1」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB1」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC1」とが含まれている。
また、「パラメータB10」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA2」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB2」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC2」とが含まれている。
また、「パラメータC10」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA3」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB3」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC3」とが含まれている。
また、図52に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、このテープカセット21に収納されたフィルムテープ51の種類等に関するカセット情報が格納されたカセット情報テーブル136が記憶されている。尚、このカセット情報テーブル136の構成は、上記実施例1に係るカセット情報テーブル132の構成と同じ構成である。
また、カセット情報テーブル136には、一例として、「テープ幅」には「6mm」、「テープ種類」には「ラミネートテープ」、「テープ長さ」には「8m」、「ICチップのピッチ長L」には「50mm」、「インクリボンの種類」には「ラミネート用」、「インクリボンの色」には「黒」が格納されている。
次に、このように構成されたテープ印字装置1の起動時に実行される印字制御パラメータ等を設定する制御処理について図53に基づいて説明する。
図53に示すように、先ず、S141において、テープ印字装置1のCPU81は、起動時にリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるパラメータテーブル135から「モデル名」等の印字制御情報を読み込み、RAM85に記憶する。
そして、S142において、CPU81は、RAM85からパラメータテーブル135の印字制御情報を再度読み出し、この印字制御情報対応する印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM85から読み出した印字制御情報対応する印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合には(S142:NO)、S143において、CPU81は、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれかであるか否かを判定する判定処理を実行する。
続いて、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれかである場合には(S143:YES)、S144において、CPU81は、当該テープ印字装置1の「モデル名」に該当する印字制御パラメータをリード/ライトモジュール93を介して、テープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125から読み出し、当該テープカセット21の印字制御パラメータとしてフラッシュメモリ84に記憶する。例えば、テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」の場合には、印字制御パラメータとして「パラメータA10」をテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125から読み出し、当該テープカセット21の印字制御パラメータとしてフラッシュメモリ84に記憶する。
その後、S145において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御パラメータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
一方、S142で、RAM85から読み出した印字制御情報に対応する印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されている場合には(S142:YES)、S145において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御パラメータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
他方、S143で、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれでもない場合(例えば、テープ印字装置1が「モデルD」の場合で、テープカセット21のテープ幅が6mm〜12mmまでしか対応していない機種であって、カセット収納部8に装着したテープカセット21のテープ幅が18mmの場合である。)には(S143:NO)、S146において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に「このテープ印字装置は、お使いのテープカセットには対応していません。テープカセットの適用機種を確認して下さい。」と表示して、当該処理を終了する。
従って、実施例3のテープカセット21では、該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51等の各テープ種類に対応する印字制御パラメータが、無線タグ回路素子25に機種毎に格納されているため、多種類の機種の発売後に製造されることとなった従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を使用することが可能となる。
また、実施例3のテープ印字装置1では、カセット収納部8に装着されたテープカセット21に対応する印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合にも、当該テープ印字装置1の「モデル名」に該当する印字制御パラメータがこの無線タグ回路素子25に記憶されていれば、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25から該当する印字制御パラメータを自動的に読み込み、従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を装着しても印字制御を実行することが可能となる。また、新しいテープカセット21の装着時に、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25から該当する印字制御パラメータを自動的に読み込むため、テープ印字装置1の「モデル名」や「駆動電源種類」等の制御条件を入力する必要がなく、使い勝手がよくなり、作業効率の向上を図ることができる。
次に、実施例4に係るテープカセット及びテープ印字装置について図54乃至図57に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例4に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセットに備えられる無線タグ回路素子25の取付構成が、実施例1に係るテープカセット21に備えられる無線タグ回路素子25の取付構成と異なっている。また、テープカセットをカセット収納部8に装着する構成が、実施例1に係るテープカセット21をカセット収納部8に装着する構成と異なっている。
先ず、実施例4に係るテープカセット及びカセット収納部8の構成について図54乃至図56に基づいて説明する。
図54乃至図56に示すように、カセット収納部8の底面部8Bには、テープカセット141の底面部が当接される同じ高さ(例えば、0.2mm〜3mmの高さで、0.5mm〜1mmの高さが好ましい。)の各受け部142、143が設けられている。また、各受け部142、143の上端面には、テープカセット141の底面部141Aに形成される各位置決め孔145、146に嵌入される所定高さ(例えば、0.3mm〜2mmの高さである。)の各位置決め突起142A、143Aが設けられている。これにより、テープカセット141は、底面部141Aに形成される各位置決め孔145、146を各位置決め突起142A、143Aに嵌入しつつ、該底面部141Aを各受け部142、143の上端面に当接させることによって、カセット収納部8内で適正に位置決めがされ得るものである。
次に、テープカセット141をカセット収納部8に装着した場合の無線タグ回路素子25とアンテナ26との相対位置関係について図54乃至図57に基づいて説明する。
図54乃至図56に示すように、高さH5(例えば、15mmの高さである。)のテープカセット141の外周側壁面24には、底面部141Aから高さH6(例えば、2.5mm〜6mmの高さである。)の位置に、無線タグ回路素子25が設けられている。一方、カセット収納部8の側壁部8Aに設けられるアンテナ26は、各受け部142、143の上端面から高さ方向の距離H6の位置で、且つ、無線タグ回路素子25に対向する位置に配置されている。また、テープカセット141をカセット収納部8に装着した場合には、このテープカセット141の外周側壁面24とカセット収納部8の側壁部8Aとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部49が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
また、図57に示すように、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット141の場合にも、図56に示すテープカセット141(例えば、テープ幅12mmである。)と同様に、高さH7(例えば、35mmの高さである。)のテープカセット141の外周側壁面24には、底面部141Aから高さH6(例えば、2.5mm〜6mmの高さである。)の位置で、アンテナ26に対向する位置に、無線タグ回路素子25が設けられている。これにより、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット141をカセット収納部8に装着した場合にも、テープカセット141の外周側壁面24とカセット収納部8の側壁部8Aとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部49が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
従って、実施例4に係るテープカセット141では、底面部141Aに形成される各位置決め孔145、146を各位置決め突起142A、143Aに嵌入しつつ、該底面部141Aを各受け部142、143の上端面に当接するようにカセット収納部8に装着することによって、テープカセット141の高さ方向における無線情報回路素子25とカセット収納部8の各受け部142、143の上端面との相対位置関係は、常に高さH6を形成して一定となり、該無線タグ回路素子25とアンテナ26との各受け部142、143の上端面からの高さが高さH6となる。これにより、この無線タグ回路素子25をアンテナ26に確実に対向配置することができる。
また、実施例4に係るテープ印字装置1では、無線タグ回路素子25はテープカセット141の底面部141Aから高さH6の外周側壁面24に設けられ、この底面部141Aが各受け部142、143の上端面に当接される。また、アンテナ26は、各受け部142、143の上端面から高さH6の側壁部8Aに配置されている。これにより、このアンテナと26無線タグ回路素子25との高さ方向の相対位置関係は、常に一定になるため、アンテナ26を無線タグ回路素子25に確実に対向配置することができ、この無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット141に関する情報を確実に送受信することができる。
尚、各受け部142、143の高さ寸法を「0」にする、即ち、カセット収納部8の底面部8Bに各位置決め突起142A、143Aを設け、テープカセット141の底面部141Aが底面部8Bの内側面に当接する構成にしてもよい。これにより、テープ印字装置1の薄型化を図ることができる。
次に、実施例5に係るテープカセット及びテープ印字装置について図58乃至図63に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例5に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセットには、感熱テープと両面粘着テープが収納され、インクリボンが収納されていない点で実施例1に係るテープカセット21と構成が異なっている。
先ず、テープカセットの構成について図58及び図59に基づいて説明する。
図58及び図59に示すように、カセット収納部8に上方から装着されるテープカセット151は、上記テープカセット21とほぼ同じ構成であるが、テープカセット151には、インクリボン52、このインクリボン52が巻回されるリボンスプール55、このリボンスプール55からインクリボン52を引き出すとともに巻取るインクリボン巻取スプール61が収納されていない。また、テープスプール54には被印字テープとして感熱テープ152が巻回され、支持孔41によって回動可能に支持されている。また、テープカセット151には、剥離紙53Dの背面側に所定ピッチでセンサーマーク65が印刷されると共にベースフィルム53B中に所定ピッチLで無線タグ回路素子32が予め設けられる両面粘着テープ53が、剥離紙53Dを外側に向けてテープスプール56に巻回され、支持孔43によって回動可能に支持されている。
そして、前記テープスプール54に巻回され、このテープスプール54から引き出された感熱テープ152は、テープカセット151のサーマルヘッド9が挿入される開口部22を通過する。その後、印字された感熱テープ152は、テープカセット151の片側下方部(図58中、左下側部)に回転自在に設けられ、テープ送りモータ92の駆動を受けて回転するテープ送りローラ63と、このテープ送りローラ63に対向配置されるテープサブローラ11との間を通過して、テープ排出口153からテープカセット151の外部に送り出されて、カッタユニット30、アンテナ33及び反射型センサ35を経てテープ印字装置1のラベル排出口16より排出される。この場合、両面粘着テープ53は、感熱テープ152に対してテープ送りローラ63及びテープサブローラ11によって圧着される。
次に、テープカセット151のテープ排出口153の構成について図60乃至図63に基づいて説明する。
図60に示すように、テープカセット151に収納される感熱テープ152のテープ厚さが大きく、剥離紙53Dが薄いフィルムテープ等で形成されている場合には、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が両面粘着テープ53側の方向(図60中、左方向)に突出する。
また、図61に示すように、この印字済みラベル用テープ28がテープカセット151の外方へ排出されるテープ排出口153は、この印字済みラベル用テープ28が通る正面視縦長のスリット状に形成されると共に、テープ幅方向中央部分に対向する両面粘着テープ53側(図61中、左側)の側縁部が高さ方向(図61中、上下方向)所定幅寸法で外側方向に切り欠かれて、凹部155が形成されている。
これにより、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が両面粘着テープ53側の方向に突出した場合においても、この印字済みラベル用テープ28をテープカセット151の外方に排出するときに、テープ排出口153で引っ掛かることを防止できるため、スリット幅を容易に狭くすることができ、印字済みラベル用テープ28をスムーズに排出することができる。
また、図62に示すように、テープカセット151に収納される感熱テープ152のテープ厚さが薄く、剥離紙53Dが厚いフィルムテープ等で形成されている場合には、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が感熱テープ152側の方向(図62中、右方向)に突出する。
また、図63に示すように、この印字済みラベル用テープ28がテープカセット151の外方へ排出されるテープ排出口153は、この印字済みラベル用テープ28が通る正面視縦長のスリット状に形成されると共に、テープ幅方向中央部分に対向する感熱テープ152側(図63中、右側)の側縁部が高さ方向(図63中、上下方向)所定幅寸法で外側方向に切り欠かれて、凹部156が形成されている。
これにより、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が感熱テープ152側の方向に突出した場合においても、この印字済みラベル用テープ28をテープカセット151の外方に排出するときに、テープ排出口153で引っ掛かることを防止できるため、スリット幅を容易に狭くすることができ、印字済みラベル用テープ28をスムーズに排出することができる。
尚、テープカセット151は、インクリボン52を使用しない感熱テープ152を収納しているが、インクリボン52を使用するフィルムテープ51を収納した場合にも、上記と同様に、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が配置される部分が、フィルムテープ51側若しくは両面粘着テープ53側の一方の方向に突出した場合に適用できることはもちろんである。
次に、実施例6に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図64及び図65に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図64に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ161は、実施例1に係るテープ送りローラ63とほぼ同じ構成である。但し、段差部71及びテーパ部71Aの外周部に導電性スポンジや導電性ゴム等の導電性弾性部材で形成される被覆部74が巻回されていない点で異なっている。
これにより、図65に示すように、テープ送りローラ161は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、テープ送りローラ161の軸方向中央部は、軸方向両端縁部にテーパ部71Aが形成される段差部71が設けられているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、この印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32の部分と段差部71との間に隙間(例えば、0.2mm〜1mmの隙間)が形成され、該無線タグ回路素子32が破壊されるの防止することができると共に、円筒部72とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28を押圧して接着することができる。また、テープ送りローラ161は、導電性のプラスチック材料で形成されるため、このテープ送りローラ161に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ161で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例7に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図66に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図66に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ162は、実施例1に係るテープ送りローラ63とほぼ同じ構成である。但し、段差部71に替えて、円筒部72の軸方向中央部に、無線タグ回路素子32のテープ幅方向寸法にほぼ等しい幅寸法で、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる背面部が当接するように少し細くなった段差部163が設けられている。また、段差部163の軸方向両端縁部にはテーパ状に形成された各テーパ部163Aが設けられている。また、この段差部163及びテーパ部163Aの外周部には、導電性スポンジや導電性ゴム等の導電性弾性部材で形成される被覆部74が巻回されていない。
これにより、テープ送りローラ162は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、テープ送りローラ162の軸方向中央部は、軸方向両端縁部にテーパ部163Aが形成される段差部163が設けられているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、この印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32の部分に内側に凹む段差部163の外周部が当接するため、該無線タグ回路素子32が破壊されるの防止することができると共に、円筒部72とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧して確実に接着することができる。また、テープ送りローラ162は、導電性のプラスチック材料で形成されるため、このテープ送りローラ162に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ162で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例8に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図67に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図67に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ165は、実施例6に係るテープ送りローラ161とほぼ同じ構成である。但し、段差部71の軸方向両端縁部にテーパ部71Aが形成されていない。
これにより、テープ送りローラ165は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、各円筒部72を各テーパ部71Aの軸方向高さ分だけ軸方向内側に延出することができ、この円筒部72とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28を押圧してより確実に接着することができる。また、テープ送りローラ165の軸方向中央部は、段差部71が設けられているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、この印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32の部分と段差部71との間に隙間(例えば、0.2mm〜1mmの隙間)が形成され、該無線タグ回路素子32が破壊されるの防止することができる。また、テープ送りローラ165は、導電性のプラスチック材料で形成されるため、このテープ送りローラ165に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ165で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例9に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図68に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図68に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ167は、実施例7に係るテープ送りローラ162とほぼ同じ構成である。但し、段差部163の軸方向両端縁部にテーパ部163Aが形成されていない。
これにより、テープ送りローラ167は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、各円筒部72を各テーパ部163A(図66参照)の軸方向高さ分だけ軸方向内側に延出することができ、この円筒部72とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧してより確実に接着することができる。また、テープ送りローラ167の軸方向中央部には、段差部163が設けられているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、この印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32の部分に内側に凹む段差部163の外周部が当接するため、該無線タグ回路素子32が破壊されるの防止することができると共に、円筒部72とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧して確実に接着することができる。また、テープ送りローラ167は、導電性のプラスチック材料で形成されるため、このテープ送りローラ167に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ167で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例10に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図69に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図69に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ170は、実施例9に係るテープ送りローラ167とほぼ同じ構成である。但し、段差部163よりも更に細い段差部171が形成されると共に、該段差部171の外周部には、この段差部163の外周径にほぼ等しい外周径を有する略リング状の導電性スポンジや導電性ゴム等の導電性弾性部材で形成される被覆部172が巻回されている。
これにより、テープ送りローラ170は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、テープ送りローラ170の軸方向中央部は、段差部171が設けられて弾性部材で形成される被覆部172で巻回されているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、無線タグ回路素子32の部分が当接する被覆部172の外周部が内側に凹み、該無線タグ回路素子32が破壊されるの確実に防止することができると共に、円筒部72及び被覆部172とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧して確実に接着することができる。また、テープ送りローラ170は、導電性のプラスチック材料で形成されると共に、被覆部172は導電性弾性部材から形成されるため、このテープ送りローラ170及び被覆部172は、このテープ送りローラ170に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ170及び被覆部172で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例11に係るテープカセット21に装着されるテープ送りローラについて図70及び図71に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図70及び図71に示すように、導電性のプラスチック材料で形成されるテープ送りローラ175は、略円筒状の円筒部176と、この円筒部72の内壁から中心に向かって放射状に形成された複数の駆動リブ177と、円筒部176の外周部に巻回される略筒状の導電性スポンジや導電性ゴム等の導電性弾性部材で形成される被覆部178とから構成されている。この被覆部178の外周径は、実施例1に係るテープ送りローラ63の外周径にほぼ等しくなるように形成されている。また、この被覆部178の軸方向高さ寸法は、実施例1に係るテープ送りローラ63の円筒部72の軸方向外側端面間の距離寸法にほぼ等しくなるように形成されている。
ここに、各駆動リブ175は、円筒部176の上下方向の中央位置に関して上下対称形となるように、それぞれ複数個が形成されている。また、各駆動リブ177には、テープ印字装置1のカセット収納部8に配設されたテープ駆動ローラ軸14のカム部材76(図3参照)が係合され、テープ送りローラ175はテープ駆動ローラ軸14の回動に従ってそのカム部材76と各駆動リブ177との協働により回転される。
これにより、テープ送りローラ175は、テープサブローラ11との協働作用により、両面粘着テープ53を印字されたフィルムテープ51に接着して印字済みラベル用テープ28を作成するとともに、この印字済みラベル用テープ28をテープ排出口27からテープカセット21の外方へ送る送り動作を行うものである。また、テープ送りローラ175の円筒部176の外周部は、弾性部材で形成される被覆部178で巻回されているため、印字済みラベル用テープ28の無線タグ回路素子32が設けられる部分がテープサブローラ11に当接した場合には、無線タグ回路素子32の部分が当接する被覆部178の外周部が内側に凹み、該無線タグ回路素子32が破壊されるの確実に防止することができると共に、被覆部178とテープサブローラ11との協働により印字済みラベル用テープ28の全面を押圧して確実に接着することができる。また、テープ送りローラ175は、導電性のプラスチック材料で形成されると共に、被覆部178は導電性弾性部材から形成されるため、このテープ送りローラ175及び被覆部178は、このテープ送りローラ175に係合する金属製のテープ駆動ローラ軸14とそれがつながるテープ印字装置1本体の金属製又は導電性樹脂製のシャーシ、さらにはシャーシと電源基板のグランド部分とが接続されていることにより、テープ送りローラ175及び被覆部178で静電気が発生することを防ぎ、無線タグ回路素子32の破壊を確実に防ぐことができる。
次に、実施例12に係るテープカセット及びテープ印字装置について図72及び図73に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例12に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、実施例12に係るテープカセット21の外周側壁面24に配置される無線タグ回路素子25には、実施例1に係るパラメータテーブル131に替えてプログラムテーブルが記憶されている点で異なっている。そのため、実施例12に係るテープ印字装置は、起動時に印字制御プログラム等を設定する制御処理を実行する点で、実施例1に係るテープ印字装置1と異なっている。
先ず、実施例12に係るテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブルの一例について図72に基づいて説明する。
図72に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、テープ印字装置1の各モデルA〜Cに対する該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51へ印字するための印字制御プログラムが格納されたプログラムテーブル181が記憶されている。
このプログラムテーブル181は、テープ印字装置1の各モデルを表す「モデル名」と、この各「モデル名」に対応する「駆動電源」と、この各「駆動電源」に対する「印字制御プログラム」とから構成されている。
また、各「モデル名」には「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」が格納されている。また、「モデルA」〜「モデルC」の「駆動電源」には、「乾電池」、「ACアダプター」、「AC電源」がそれぞれ格納されている。
そして、「モデルA」の「乾電池」に対する印字制御プログラムとして「プログラムA21」、「ACアダプター」に対する印字制御プログラムとして「プログラムB21」、「AC電源」に対する印字制御プログラムとして「プログラムC21」が格納されている。また、「モデルB」の「乾電池」に対する印字制御プログラムとして「プログラムA22」、「ACアダプター」に対する印字制御プログラムとして「プログラムB22」、「AC電源」に対する印字制御プログラムとして「プログラムC22」が格納されている。また、「モデルC」の「乾電池」に対する印字制御プログラムとして「プログラムA23」、「ACアダプター」に対する印字制御プログラムとして「プログラムB23」、「AC電源」に対する印字制御プログラムとして「プログラムC23」が格納されている。
尚、この「モデルA」に対応する各「プログラムA21」〜「プログラムC21」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が各「乾電池」〜「AC電源」の場合の印字制御パラメータである各「パラメータA1」〜「パラメータC1」がそれぞれ含まれると共に、該各パラメータA1〜パラメータC1によって「モデルA」のテープ印字装置1がテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。また、「モデルB」に対応する各「プログラムA22」〜「プログラムC22」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が各「乾電池」〜「AC電源」の場合の印字制御パラメータである各「パラメータA2」〜「パラメータC2」がそれぞれ含まれると共に、該各パラメータA2〜パラメータC2によって「モデルB」のテープ印字装置1がテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。また、「モデルC」に対応する各「プログラムA23」〜「プログラムC23」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が各「乾電池」〜「AC電源」の場合の印字制御パラメータである各「パラメータA3」〜「パラメータC3」がそれぞれ含まれると共に、該各パラメータA3〜パラメータC3によって「モデルC」のテープ印字装置1がテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。
次に、実施例12に係るテープ印字装置1の起動時に実行される印字制御プログラム等を設定する制御処理について図73に基づいて説明する。
図73に示すように、先ず、S151において、テープ印字装置1のCPU81は、起動時にリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25から該無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル181の「モデル名」と各「モデル名」に対応する「駆動電源」の電源種類を読み込み、RAM85に記憶する。
そして、S152において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に当該テープ印字装置1のモデル名の選択を要求する旨の表示をすると共に、この液晶ディスプレイ7にRAM85に記憶したプログラムテーブル181の各「モデル名」を読み出して、表示後、モデル名が選択されるのを待つ。
例えば、図24に示すように、液晶ディスプレイ7の上段部に「お使いのモデル名を選択して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、番号「1.」に続けて「モデルA」、番号「2.」に続けて「モデルB」、番号「3.」に続けて「モデルC」を表示し、キーボード6を介して1〜3のいずれかの数字キーが押下されるのを待つ。
続いて、S153において、CPU81は、キーボード6を介してモデル名が選択された場合には、この選択されたモデル名をRAM85に記憶する。
そしてまた、S154において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に当該テープ印字装置1の駆動電源の種類の選択を要求する旨の表示をする。また、それと同時に、CPU81は、S153において記憶したモデル名をRAM85から再度読み出し、この「モデル名」に対応する「駆動電源」の種類をRAM85から読み出して、液晶ディスプレイ7に表示後、駆動電源が選択されるのを待つ。
例えば、図25に示すように、「モデルA」が選択された場合には、液晶ディスプレイ7の上段部に「お使いの電源を選択して下さい。」と表示する。そして、液晶ディスプレイ7の下段部に、番号「1.」に続けて「AC電源」、番号「2.」に続けて「専用ACアダプター」、番号「3.」に続けて「乾電池」を表示し、キーボード6を介して1〜3のいずれかの数字キーが押下されるのを待つ。
そして、S155において、CPU81は、キーボード6を介して駆動電源が選択された場合には、この選択された電源の種類をRAM85に記憶する。
続いて、S156において、CPU81は、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とを読み出し、このモデル名と駆動電源の種類とに該当する印字制御プログラムを、リード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル181の印字制御情報から読み出し、当該駆動条件に対応するテープカセット21の印字制御プログラムとしてRAM85に記憶する。
例えば、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とが、「モデルA」と「乾電池」の場合には、無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル181の印字制御情報から「プログラムA21」を読み出し、RAM85にテープカセット21の印字制御プログラムとして記憶する。また、RAM85に記憶したモデル名と駆動電源の種類とが、「モデルB」と「ACアダプター」の場合には、無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル181の印字制御情報から「プログラムB22」を読み出し、RAM85にテープカセット21の印字制御プログラムとして記憶する。
そしてまた、S157において、CPU81は、RAM85から当該駆動条件に対応するテープカセット21の印字制御プログラムを読み出し、この印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合には(S157:NO)、S158において、CPU81は、この印字制御プログラムのプログラムデータをリード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル181から読み出し、当該テープカセット21の印字制御プログラムのプログラムデータとしてフラッシュメモリ84に記憶する。
一方、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されている場合には(S157:YES)、この印字制御プログラムはROM83又はフラッシュメモリ84に既に記憶されていると判定する。
その後、S159において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御プログラムのプログラムデータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
従って、実施例12に係るテープカセット21では、該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51等の各テープ種類に対応する印字制御プログラムが、無線タグ回路素子25に機種毎及び駆動電源の種類毎に格納されているため、多種類の機種の発売後に製造されることとなった従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を使用することが可能となる。
また、実施例12に係るテープ印字装置1では、カセット収納部8に装着されたテープカセット21に対応する印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合にも、当該テープ印字装置1の「モデル名」及び「駆動電源」に該当する印字制御プログラムがこの無線タグ回路素子25に記憶されていれば、起動時に、テープ印字装置1の「モデル名」や「駆動電源」の種類等の制御条件を入力することによって、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25から該当する印字制御プログラムを読み込んでフラッシュメモリ84に記憶して、印字済みラベル用テープ28を作成することが可能となり、従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を装着しても印字制御を実行することが可能となる。
次に、実施例13に係るテープカセット及びテープ印字装置について図74及び図75に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例13に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセット21の外周側壁面24に配置される無線タグ回路素子25には、パラメータテーブル131に替えてプログラムテーブル182が記憶される点で異なっている。そのため、実施例13に係るテープ印字装置は、起動時に印字制御プログラムを自動的に設定する制御処理を実行する点で、実施例1に係るテープ印字装置1の印字制御パラメータ等を設定する制御処理(S1〜S9)と異なっている。
先ず、実施例13に係るテープカセット21の無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブルの一例について図74に基づいて説明する。
図74に示すように、テープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25のメモリ部125には、テープ印字装置1の各モデルA〜Cに対する該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51へ印字するための印字制御プログラムが格納されたプログラムテーブル182が記憶されている。
このプログラムテーブル182は、テープ印字装置1の各モデルを表す「モデル名」と、この各「モデル名」に対応する「印字制御プログラム」とから構成されている。
また、各「モデル名」には「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」が格納されている。そして、「モデルA」の「印字制御プログラム」として「プログラムA31」が格納されている。また、「モデルB」の「印字制御プログラム」として「プログラムB31」が格納されている。また、「モデルC」の「印字制御プログラム」として「プログラムC31」が格納されている。
尚、この「プログラムA31」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA1」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB1」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC1」とが含まれると共に、各パラメータA1、B1、C1によってテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。
また、「プログラムB31」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA2」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB2」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC2」とが含まれると共に、各パラメータA2、B2、C2によってテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。
また、「プログラムC31」には、上記パラメータテーブル131の駆動電源が「乾電池」の場合の印字制御パラメータである「パラメータA3」と、駆動電源が「ACアダプター」の場合の印字制御パラメータである「パラメータB3」と、駆動電源が「AC電源」の場合の印字制御パラメータである「パラメータC3」とが含まれると共に、各パラメータA3、B3、C3によってテープカセット21のフィルムテープ51等に印字するための印字制御プログラムが含まれている。
次に、このように構成されたテープ印字装置1の起動時に実行される印字制御プログラム等を設定する制御処理について図75に基づいて説明する。
図75に示すように、先ず、S161において、テープ印字装置1のCPU81は、起動時にリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21に備えられた無線タグ回路素子25から該無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル182から「モデル名」等のデータを読み込み、RAM85に記憶する。
そして、S162において、CPU81は、RAM85に記憶した「モデル名」のデータを読み出し、当該テープ印字装置1のモデル名が含まれているか否か、即ち、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれかであるか否かを判定する判定処理を実行する。
続いて、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれかである場合には(S162:YES)、S163において、CPU81は、当該テープ印字装置1の「モデル名」に該当する印字制御プログラムを、リード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル182の印字制御情報から読み出し、当該テープカセット21の印字制御プログラムとしてRAM85に記憶する。
例えば、テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」の場合には、無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル182の印字制御情報から「プログラムA31」を読み出し、RAM85にテープカセット21の印字制御プログラムとして記憶する。
そして、S164において、CPU81は、RAM85から再度、当該テープカセット21の印字制御プログラムを読み出し、この印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合には(S164:NO)、S165において、CPU81は、この印字制御プログラムのプログラムデータをリード/ライトモジュール93を介して無線タグ回路素子25のメモリ部125に記憶されるプログラムテーブル182から読み出し、当該テープカセット21の印字制御プログラムのプログラムデータとしてフラッシュメモリ84に記憶する。
その後、S166において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御プログラムのプログラムデータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
一方、RAM85から読み出したテープカセット21の印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されている場合には(S164:YES)、S166において、CPU81は、当該テープカセット21の印字制御プログラムのプログラムデータをROM83又はフラッシュメモリ84から読み出して、印字制御を実行後、当該処理を終了する。
他方、S162で、当該テープ印字装置1の「モデル名」が「モデルA」、「モデルB」、「モデルC」のうちのいずれでもない場合(例えば、テープ印字装置1が「モデルD」の場合で、テープカセット21のテープ幅が6mm〜12mmまでしか対応していない機種であって、カセット収納部8に装着したテープカセット21のテープ幅が18mmの場合である。)には(S143:NO)、S167において、CPU81は、液晶ディスプレイ7に「このテープ印字装置は、お使いのテープカセットには対応していません。テープカセットの適用機種を確認して下さい。」と表示して、当該処理を終了する。
従って、実施例13のテープカセット21では、該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51等の各テープ種類に対応する印字制御プログラムが、無線タグ回路素子25に機種毎に格納されているため、多種類の機種の発売後に製造されることとなった従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を使用することが可能となる。
また、実施例13のテープ印字装置1では、カセット収納部8に装着されたテープカセット21に対応する印字制御プログラムがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合にも、当該テープ印字装置1の「モデル名」に該当する印字制御プログラムがこの無線タグ回路素子25に記憶されていれば、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25から該当する印字制御プログラムを自動的に読み込み、従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を装着しても印字制御を実行することが可能となる。また、新しいテープカセット21の装着時に、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の無線タグ回路素子25から該当する印字制御プログラムを自動的に読み込むため、テープ印字装置1の「モデル名」や「駆動電源」の種類等の制御条件を入力する必要がなく、使い勝手がよくなり、作業効率の向上を図ることができる。
次に、実施例14に係るテープカセット及びテープ印字装置について図76乃至図79に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例14に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、図76乃至図79に示すように、実施例1に係る無線タグ回路素子25に替えて有線タグ回路素子191が設けられ、また、実施例1に係るアンテナ26に替えて接続コネクタ192が設けられている点で実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1と異なっている。
この接続コネクタ192には、カセット収納部8側の面に、ニッケル・金メッキされた4個の側面視略弓形の弾性金属製のコネクタ端子192A〜192Dが水平方向(図77中、左右方向)に所定間隔で設けられている。また、各コネクタ端子192A〜192Dは、該カセット収納部8に装着されたテープカセット21の有線タグ回路素子191の表面部に当接するように設けられている。また、この接続コネクタ192は、リード/ライトモジュール93のアンテナ26に替えて、該リード/ライトモジュール93の不図示の入出力インターフェースに電気的に接続されている。
また、有線タグ回路素子191は、IC回路部67と、実施例1に係るアンテナ68に替えて、このIC回路部67に電気的に接続されるニッケル・金メッキされた不図示の4個の電極191A〜191Dが、該有線タグ回路素子191の外側表面に水平方向(図77中、左右方向)に所定間隔で形成されている。また、テープカセット21をカセット収納部8に装着した場合には、各電極191A〜191Dに、各コネクタ端子192A〜192Dが当接して電気的に接続されるように構成されている。また、この有線タグ回路素子191のメモリ部125には、上記実施例1に係るパラメータテーブル131及びカセット情報テーブル132が格納されている。
従って、実施例14に係るテープカセット21では、該テープカセット21に収納されるフィルムテープ51等の各テープ種類に対応する印字制御パラメータが、有線タグ回路素子191に機種毎に格納されているため、多種類の機種の発売後に製造されることとなった従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を使用することが可能となる。
また、実施例14に係るテープ印字装置1では、CPU81はリード/ライトモジュール93を介して有線通信によってテープカセット21の有線タグ回路素子191に記憶されている情報を読み取り、また、この有線タグ回路素子191のメモリ部125に情報の書き込みを行うことができるように構成されている。これにより、カセット収納部8に装着されたテープカセット21に対応する印字制御パラメータがROM83又はフラッシュメモリ84に記憶されていない場合にも、当該テープ印字装置1の「モデル名」及び「駆動電源」の種類をキーボード6を介して入力することによって、該当する印字制御パラメータがこの有線タグ回路素子191のメモリ部125に記憶されていれば、CPU81がリード/ライトモジュール93を介してテープカセット21の有線タグ回路素子191から該当する印字制御パラメータを読み込み、従来の仕様と異なる新製品のテープカセット21を装着しても印字制御を実行することが可能となる。また、テープ印字装置1のリード/ライトモジュール93と、カセット収納部8に装着されたテープカセット21の有線タグ回路素子191とは、接続コネクタ192、各コネクタ端子192A〜192D及び各電極191A〜191Dによって電気的に接続されるため、データ送受信の信頼性の向上を図ることができる。
次に、実施例15に係るテープカセット及びテープ印字装置について図80乃至図83に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図39の実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
実施例15に係るテープカセット及びテープ印字装置の概略構成は、実施例1に係るテープカセット21及びテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、テープ印字装置の各種制御処理も実施例1に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
但し、テープカセットに備えられる無線タグ回路素子25の取付構成が、実施例1に係るテープカセット21に備えられる無線タグ回路素子25の取付構成と異なっている。また、テープカセットをカセット収納部8に装着する構成が、実施例1に係るテープカセット21をカセット収納部8に装着する構成と異なっている。
先ず、実施例15に係るテープカセット及びカセット収納部8の構成について図80乃至図82に基づいて説明する。
図80乃至図82に示すように、カセット収納部8の底面部8Bには、テープカセット195の底面部が当接される同じ高さ(例えば、0.2mm〜3mmの高さで、0.5mm〜1mmの高さが好ましい。)の各受け部142、143が設けられている。また、各受け部142、143の上端面には、テープカセット195の底面部195Aに形成される各位置決め孔196、197に嵌入される所定高さ(例えば、0.3mm〜2mmの高さである。)の各位置決め突起142A、143Aが設けられている。これにより、テープカセット195は、底面部195Aに形成される各位置決め孔196、197を各位置決め突起142A、143Aに嵌入しつつ、該装着基準面としての底面部195Aを各受け部142、143の上端面に当接させることによって、カセット収納部8内で適正に位置決めがされ得るものである。
次に、テープカセット195をカセット収納部8に装着した場合の無線タグ回路素子25とアンテナ26との相対位置関係について図80乃至図83に基づいて説明する。
図80乃至図82に示すように、テープカセット195の装着基準面としての底面部195Aには、下ケース23に形成される支持孔41の横に隣接して無線タグ回路素子25が設けられている。一方、カセット収納部8の底面部8Bには、無線タグ回路素子25に対向する位置にアンテナ26が配置されている。また、テープカセット195をカセット収納部8に装着した場合には、このテープカセット195の底面部195Aとカセット収納部8の底面部8Bとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部198が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
また、図83に示すように、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット195の場合にも、図82に示すテープカセット195(例えば、テープ幅12mmである。)と同様に、テープカセット195の底面部195Aには、アンテナ26に対向する位置に、無線タグ回路素子25が設けられている。これにより、テープ幅の異なる(例えば、テープ幅24mmである。)テープカセット195をカセット収納部8に装着した場合にも、テープカセット195の底面部195Aとカセット収納部8の底面部8Bとの間には狭い隙間(例えば、約0.3mm〜3mmの隙間である。)の空間部198が形成され、対向配置されたアンテナ26と無線タグ回路素子25との送受信を妨げる導電性材料の板部材等は配置されていないため、アンテナ26と無線タグ回路素子25との良好な送受信を行うことができる。
従って、実施例15に係るテープカセット195では、底面部195Aに形成される各位置決め孔196、197を各位置決め突起142A、143Aに嵌入しつつ、該底面部195Aを各受け部142、143の上端面に当接するようにカセット収納部8に装着することによって、テープカセット195の底面部195Aに配置される無線タグ回路素子25は、カセット収納部8の底面部8Bに配置されるアンテナ26に対して、常に対向する位置に位置決めされるされるため、この無線タグ回路素子25をアンテナ26に確実に対向配置することができる。
また、実施例15に係るテープ印字装置1では、無線タグ回路素子25はテープカセット1195の底面部195Aに設けられ、この底面部195Aが各受け部142、143の上端面に当接される。また、アンテナ26は、カセット収納部8の底面部8Bに配置されている。これにより、このアンテナ26と無線タグ回路素子25との相対位置関係は、常に一定になり、アンテナ26を無線タグ回路素子25に確実に対向配置することができ、この無線タグ回路素子25に記憶されているテープカセット195に関する情報を確実に送受信することができる。
尚、各受け部142、143の高さ寸法を「0」にする、即ち、カセット収納部8の底面部8Bに各位置決め突起142A、143Aを設け、テープカセット195の底面部195Aが底面部8Bの内側面に当接する構成にしてもよい。これにより、テープ印字装置1の薄型化を図ることができる。
尚、本発明は上記実施例1乃至実施例15に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。

Claims (16)

  1. 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、を備えたテープ印字装置に使用され、前記テープが収納されて該テープ印字装置のカセット収納部に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、
    テープカセットに関する所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子と、
    前記カセット収納部内に設けられる装着基準部の上端面に当接される装着基準面と、
    を備え、
    前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置されていることを特徴とするテープカセット。
  2. 前記テープ印字装置は、前記カセット収納部に配置される装置側アンテナと、
    前記装置側アンテナを介して前記無線情報回路素子の所定の情報を無線通信により読み取る読取手段と、
    を備え、
    前記無線情報回路素子は、前記装置側アンテナに対向するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記テープ印字装置は、前記カセット収納部に配置される装置側アンテナと、
    前記装置側アンテナを介して前記無線情報回路素子の所定の情報を無線通信により読み取り又は書き込む読取書込手段と、
    を備え、
    前記無線情報回路素子は、前記装置側アンテナに対向するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  4. 前記無線情報回路素子は、前記装置側アンテナと所定距離の空間部を形成するように設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のテープカセット。
  5. 前記装着基準部は、前記カセット収納部の底面部に立設される所定高さのボス部を有し、
    前記ボス部の上端面に当接される装着基準面が底面部に形成される凹部を備え、
    前記凹部の底面部は、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、
    前記無線情報回路素子は、テープカセットの高さ方向中央位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセット。
  6. 前記装着基準面は、テープカセットの底面部に形成され、
    前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセット。
  7. 前記装置側アンテナは、前記カセット収納部の側壁部に配置され、
    前記無線情報回路素子は、テープカセットの外周側壁面に配置されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のテープカセット。
  8. 前記装置側アンテナは、前記カセット収納部の底面部に配置され、
    前記無線情報回路素子は、テープカセットの底面部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のテープカセット。
  9. 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記テープが収納されたテープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部内に設けられて上端面が前記テープカセットの装着基準面に当接するように設けられる装着基準部と、を備えたテープ印字装置において、
    装置側アンテナと、
    前記装置側アンテナを介して前記テープカセットの所定位置に配置されて所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子から前記所定の情報を無線通信により読み取る読取手段と、
    を備え、
    前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置され、
    該装置側アンテナは、前記装着基準部の上端面から所定高さの前記カセット収納部の所定位置に配置されていることを特徴とするテープ印字装置。
  10. 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記テープが収納されたテープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部内に設けられて上端面が前記テープカセットの装着基準面に当接するように設けられる装着基準部と、を備えたテープ印字装置において、
    装置側アンテナと、
    前記装置側アンテナを介して前記テープカセットの所定位置に配置されて所定の情報を記憶するIC回路部及び前記IC回路部に接続されて情報の送受信を行うIC回路側アンテナを有する無線情報回路素子から前記所定の情報を無線通信により読み取り又は書き込む読取書込手段と、
    を備え、
    前記無線情報回路素子は、前記装着基準面から所定高さの位置に配置され、
    該装置側アンテナは、前記装着基準部の上端面から所定高さの前記カセット収納部の所定位置に配置されていることを特徴とするテープ印字装置。
  11. 前記装置側アンテナは、前記無線情報回路素子に対向するように設けられていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のテープ印字装置。
  12. 前記装置側アンテナは、前記無線情報回路素子と所定距離の空間部を形成するように設けられていることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のテープ印字装置。
  13. 前記装着基準部は、前記カセット収納部の底面部に立設される所定高さのボス部を有し、
    前記テープカセットは、前記カセット収納部に装着された場合に、前記ボス部の上端面に当接される装着基準面が底面部に形成される凹部を有し、
    前記凹部の底面部は、テープカセットの高さ方向中央位置から所定距離の位置に形成され、
    前記装置側アンテナは、該カセット収納部に装着されたテープカセットの高さ方向中央位置に対向するように配置されていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のテープ印字装置。
  14. 前記装着基準面は、テープカセットの底面部に形成され、
    前記装置側アンテナは、該カセット収納部の底面部から所定高さの位置に配置されていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のテープ印字装置。
  15. 前記無線情報回路素子は、テープカセットの外周側壁面に配置され、
    前記装置側アンテナは、前記カセット収納部の側壁部に配置されていることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のテープ印字装置。
  16. 前記装着基準面は、テープカセットの底面部に形成され、
    前記無線情報回路素子は、テープカセットの底面部に配置され、
    前記装置側アンテナは、前記カセット収納部の底面部に配置されていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のテープ印字装置。
JP2006536432A 2004-09-24 2005-09-26 テープカセット及びテープ印字装置 Pending JPWO2006033430A1 (ja)

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