JP2005280224A - 無線タグ情報通信システム及び無線タグ情報通信装置 - Google Patents

無線タグ情報通信システム及び無線タグ情報通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コスト増大を招くことなく大容量の管理情報を処理し、管理対象物を十分に管理する。
【解決手段】筐体9に設けたカートリッジホルダ部に、基材テープ101及びカバーフィルム103を内包するベースカートリッジ100A及び印字テープカートリッジ100Bを着脱し、カートリッジ100A,100Bの識別情報がアンテナ20A,20Bを介し受信部33で受信されて信号処理回路22に読み込まれる。このカートリッジ識別情報は、制御回路30より入出力インターフェイス31を介し出力されて情報サーバ7へ入力され、カートリッジ内テープ情報と関連づけてデータベース内へ格納される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグに対し情報の読み取り又は書き込みを行う無線タグ情報通信システム及び無線タグ情報通信装置に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Ratio Frequency Identification)システムが知られている。
ラベル状の無線タグに備えられたタグラベル作成用無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
例えば、特許文献1には、このような無線タグを、インクパックからのインクをインクジェットヘッドを介し噴射しロールから繰り出される記録紙に記録するインクジェット記録装置に適用した例が記載されている。この従来技術では、管理対象物としての記録紙ロールに装着された無線タグ回路素子に、リーダ/ライタが、ロールの紙種、残量、サイズ等の管理情報データを(適宜書き換えながら)記憶させるとともに、さらに必要に応じて警告メッセージ等を表示手段が表示するようになっている。
特開2003−326741号公報(段落番号0017〜0034)
しかしながら、上記従来技術には以下の課題が存在する。
すなわち、管理対象物である記録紙ロールに設けた無線タグ回路素子に、各種管理情報をそのまま記憶させるため、データ容量が大きくなり、通常の無線タグ回路素子の限られた記憶容量では十分な管理が困難となる可能性があった。また、これを避けるためには無線タグ回路素子とは別の記憶手段を管理対象物側に設ける必要があり、コスト増大を招く。
本発明の目的は、コスト増大を招くことなく大容量の管理情報を処理し、管理対象物を十分に管理することができる無線タグ情報通信システム及び無線タグ情報通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、筐体と;この筐体に設けられ、テープを内包する少なくとも1つのカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と;前記カートリッジの識別情報を読み取る読取手段と;その読み取られたカートリッジ識別情報を出力するカートリッジ識別情報出力手段と;を有する無線タグ情報通信装置と、カートリッジ内テープ情報を記憶保持するデータベースと、前記カートリッジ識別情報出力手段から出力された前記カートリッジ識別情報を入力し、前記カートリッジ内テープ情報と関連づけて前記データベース内へ格納する管理サーバとを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、管理対象物であるカートリッジの管理情報としてのカートリッジ内テープ情報を、従来のように管理対象物(カートリッジ)側の無線タグに直接記憶させるのではなく、それら管理情報自体はデータベースに記憶させておく。そして、カートリッジ識別情報のみをカートリッジ側に直接付与しておき、管理を行う際には、管理サーバが、それら識別情報に対応するデータベース内のカートリッジ内テープ情報をその都度読み出し、関連づけ処理を行い、再度データベース内に格納するようにする。このように、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には識別情報のみを付与することで、管理対象物であるカートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記無線タグ情報通信装置は、前記カートリッジホルダ部に、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり;前記読取手段が、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナを含む少なくとも1つの装置側アンテナを備え;前記カートリッジ識別情報出力手段が、前記読取手段で読み取られ前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を出力し、前記データベースは、カートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報を記憶保持し、前記管理サーバは、前記カートリッジ識別情報出力手段から出力された前記第1及び第2カートリッジ識別情報を入力し、前記カートリッジ内基材テープ情報及び前記カートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけて前記データベース内へ格納することを特徴とする。
本願第2発明においては、管理対象物である第1及び第2カートリッジの管理情報としてのカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報を、従来のように管理対象物(カートリッジ)側の無線タグに直接記憶させるのではなく、それら管理情報自体はデータベースに記憶させておく。そして、第1及び第2カートリッジ識別情報のみをカートリッジ側に直接付与しておき、管理を行う際には、管理サーバが、それら識別情報に対応するデータベース内のカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報をその都度読み出し、関連づけ処理を行い、再度データベース内に格納するようにする。このように、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には識別情報のみを付与することで、管理対象物であるカートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第3の発明は、上記第2発明において、前記データベースは、前記カートリッジ内基材テープ情報として、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、又は、テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を記憶保持していることを特徴とする。
本願第3発明においては、比較的大容量となるタグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、又は、テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報等のカートリッジ内基材テープ情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には第1識別情報のみを付与することで、管理対象物である第1カートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、第1カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第4の発明は、上記第2発明において、前記データベースは、前記カートリッジ内被印字テープ情報として、テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を記憶保持していることを特徴とする。
本願第4発明においては、比較的大容量となるテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報等のカートリッジ内被印字テープ情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には第2識別情報のみを付与することで、管理対象物である第2カートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、第2カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第5の発明は、上記第2発明において、前記データベースは、前記カートリッジ内基材テープ情報として前記基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子の残量に係わるタグ残量情報を記憶保持するか、又は前記カートリッジ内被印字テープ情報として前記被印字テープの残量に係わるテープ残量情報を記憶保持することを特徴とする。
本願第5発明においては、比較的大容量となるタグ残量情報又はテープ残量情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には第1又は第2識別情報のみを付与することで、管理対象物である第1又は第2カートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、第1又は第2カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
上記目的を達成するために、第6の発明は、筐体と、この筐体に設けられ、テープを内包する少なくとも1つのカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、前記カートリッジの識別情報を読み取る読取手段と、その読み取られたカートリッジ識別情報を、カートリッジ内テープ情報と関連づけるために管理サーバへ出力するカートリッジ識別情報出力手段とを有することを特徴とする。
本願第6発明においては、管理対象物であるカートリッジの管理情報としてのテープ情報を、従来のように管理対象物(カートリッジ)側の無線タグに直接記憶させるのではなく、それら管理情報自体はデータベースに記憶させておく。そして、カートリッジ識別情報のみをカートリッジ側に直接付与しておき、管理を行う際にはそれら識別情報を管理サーバへ出力してこれに対応づけられるデータベース内の管理情報をその都度読み出し、処理を行うようにする。このように、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には識別情報のみを付与することで、管理対象物であるカートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記カートリッジホルダ部は、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり、前記読取手段は、少なくとも1つの装置側アンテナを備え、前記カートリッジ識別情報出力手段は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を、データベース内に記憶保持されたカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけるために管理サーバへ出力することを特徴とする。
本願第7発明においては、管理対象物である第1及び第2カートリッジの管理情報としてのカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報を、従来のように管理対象物(カートリッジ)側の無線タグに直接記憶させるのではなく、それら管理情報自体はデータベースに記憶させておく。そして、第1及び第2カートリッジ識別情報のみをカートリッジ側に直接付与しておき、管理を行う際にはそれら識別情報を管理サーバへ出力してこれに対応づけられるデータベース内の管理情報をその都度読み出し、処理を行うようにする。このように、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には識別情報のみを付与することで、管理対象物であるカートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、カートリッジ側に記憶手段を別途設けなくても、十分な管理を安価に行うことができる。
第8の発明は、上記第7発明において、前記読取手段は、前記装置側アンテナを介し、前記第1カートリッジに備えられた第1カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1カートリッジ識別情報を受信する第1カートリッジ識別情報受信手段と、前記装置側アンテナを介し、前記第2カートリッジに備えられた第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第2カートリッジ識別情報を受信する第2カートリッジ識別情報受信手段とを有することを特徴とする。
第1及び第2カートリッジに設けた第1及び第2カートリッジ無線タグ回路素子には第1及び第2カートリッジ識別情報のみを記憶させ、それら第1及び第2カートリッジ識別情報を第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段で受信して管理サーバへ送信する。このように管理対象物側に設けた無線タグ回路素子には識別情報のみを記憶させることで、その記憶すべき容量を小さくすることができる。
第9の発明は、上記第8発明において、前記読取手段の前記装置側アンテナは、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナとは別の第1アンテナ及び第2アンテナを備え、前記第1カートリッジ識別情報受信手段は、前記第1アンテナを介し、前記第1カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1カートリッジ識別情報を受信し、前記第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記第2アンテナを介し、前記第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする。
第1カートリッジ識別情報は、第1カートリッジ無線タグ回路素子から第1アンテナを介し第1カートリッジ識別情報受信手段で受信され、第2カートリッジ識別情報は、第2カートリッジ無線タグ回路素子から第2アンテナを介し第2カートリッジ識別情報受信手段で受信される。このように、基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子と無線通信を行うための主アンテナとは別に第1及び第2カートリッジ識別情報送受用の第1及び第2アンテナを設けて無線通信を行うことにより互いに通信時に影響を及ぼすのを回避し、良好な通信状態を確実に実現することができる。
第10の発明は、上記第8発明において、前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナを介し、前記第1及び第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報をそれぞれ受信することを特徴とする。
第1及び第2カートリッジ識別情報は、第1及び第2カートリッジ無線タグ回路素子から主アンテナを介し第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段で受信される。このように、第1及び第2カートリッジ識別情報送受用の第1及び第2アンテナを別途設けず、基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子と無線通信を行うための主アンテナと共通のアンテナで通信を行うことにより、アンテナの個数を低減しまた回路を簡素化し、さらにコストを低減することができる。
第11の発明は、上記第10発明において、前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記主アンテナと前記タグ側アンテナとの間の通信信号に含まれる識別符号とは異なる識別符号を含む通信信号で、前記第1及び第2無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする。
基材テープへの情報送受に用いる主アンテナを共通に使用して第1及び第2カートリッジ識別情報の通信を行う際、主アンテナとタグ側アンテナとの間の通信信号と異なる識別符号を含ませるようにすることで、その通信信号と区別して第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段で受信することができる。
第12の発明は、上記第8乃至第11発明のいずれか1つにおいて、前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記主アンテナと前記タグ側アンテナとの間の通信周波数とは異なる通信周波数で、前記第1及び第2無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする。
主アンテナとタグ側アンテナとの間の通信周波数とは異なる通信周波数を用いて、第1及び第2カートリッジ識別情報の通信を行うことにより、互いに通信時に影響を及ぼすのを回避し、良好な通信状態を確実に実現することができる。
第13の発明は、上記第6発明において、前記カートリッジホルダ部は、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり、前記カートリッジ識別情報出力手段は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を、データベース内に記憶保持されたカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけるために管理サーバへ出力し、前記読取手段は、前記第1カートリッジに備えられた前記第1カートリッジ識別情報を読み込み識別する第1カートリッジ識別情報識別手段と、前記第2カートリッジに備えられた前記第2カートリッジ識別情報を読み込み識別する第2カートリッジ識別情報識別手段とを備えることを特徴とする。
第1及び第2カートリッジに第1及び第2カートリッジ識別情報のみを保持させ、それら第1及び第2カートリッジ識別情報は第1及び第2カートリッジ識別情報識別手段によって読み込まれ、管理サーバへ送信される。管理対象物側には識別情報のみを記憶させるようにしてその記憶すべき容量を小さくすることにより、例えばバーコード等の接触式記憶手段に保持させることが可能となり、高価な大容量無線タグ回路素子を用いることなく、安価に十分な管理を行うことができる。
第14の発明は、上記第7乃至第13発明のいずれか1つにおいて、前記管理サーバより、前記出力した第1カートリッジ識別情報に対応した前記カートリッジ内基材テープ情報と前記出力した第2カートリッジ識別情報に対応した前記カートリッジ内被印字テープ情報とを入力するテープ情報入力手段と、このテープ情報入力手段で入力したそれらテープ情報に応じて、前記基材テープの前記タグラベル作成用無線タグ回路素子に備えられた前記IC回路部の無線タグ情報へのアクセスを制御するアクセス制御手段を有することを特徴とする。
第1及び第2カートリッジ識別情報を管理サーバに出力した後、それらに対応づけられたカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報をサーバより入力し、アクセス制御手段でアクセス制御を行うことにより、基材テープや被印字テープに合致した適切な通信態様で効率よくIC回路部へのアクセスを行うことができる。
第15の発明は、上記第14発明において、前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープの前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、又は、前記基材テープ及び前記被印字テープのテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を入力し、前記アクセス制御手段は、それら入力した情報に応じたアクセス制御を行うことを特徴とする。
第1及び第2カートリッジ識別情報を管理サーバに出力した後、それらに対応づけられたタグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコル、テープ幅、厚さ、材質、色、模様をサーバより入力し、アクセス制御手段でアクセス制御を行うことにより、タグラベル作成用無線タグ回路素子の通信パラメータや基材テープ及び被印字テープのテープ属性に合致した適切な通信態様で効率よくIC回路部へのアクセスを行うことができる。
第16の発明は、上記第14発明において、前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープ及び前記被印字テープのテープ幅を入力し、かつ、それら基材テープのテープ幅と前記被印字テープのテープ幅との大小とに応じて、テープ組み合わせの適否を判定する判定手段を設けたことを特徴とする。
これにより、基材テープのテープ幅が被印字テープのテープ幅より小さい場合等の組み合わせが不適当な場合には、その旨を予め操作者に報知し、不良品の生成を未然に防止する等が可能となる。
第17の発明は、上記第14発明において、前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子の残量に係わるタグ残量情報、又は、前記被印字テープの残量に係わるテープ残量情報を入力し、前記アクセス制御手段は、それら入力した残量情報に応じたアクセス制御を行うことを特徴とする。
第1及び第2カートリッジ識別情報を管理サーバに出力した後、それらに対応づけられたタグラベル作成用無線タグ回路素子のタグ残量や被印字テープ残量をサーバより入力し、アクセス制御手段でアクセス制御を行うことにより、例えばいずれか一方の残量がゼロかそれに近づいた場合には、その旨を予め操作者に報知し、不良品の生成を未然に防止する等が可能となる。
第18の発明は、上記第17発明において、前記アクセス制御手段による前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記無線タグ情報へのアクセス実績に応じ、前記テープ情報入力手段で入力した前記タグ残量情報及び前記テープ残量情報を更新する残量情報更新手段と、その更新されたタグ残量情報及びテープ残量情報を、新たな前記カートリッジ内基材テープ情報及び前記カートリッジ内被印字テープ情報として、前記管理サーバへ出力する残量情報出力手段とを有することを特徴とする。
アクセス実績に応じてタグ残量情報及びテープ残量情報を更新し、新たなカートリッジ内基材テープ情報及び被印字テープ情報として管理サーバへ出力することで、アクセスの都度減っていく基材テープ及び被印字テープの量を適切にカウントし、確実に管理を行うことができる。
本発明によれば、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の管理サーバ及びデータベースのみで取り扱うようにし、管理対象物側には識別情報のみを付与することで、管理対象物であるカートリッジ側で記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、コスト増大を招くことなく大容量の管理情報を処理し、管理対象物を十分に管理することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の無線タグ情報通信装置が適用される無線タグ生成システム(無線タグ情報通信システム)を表すシステム構成図である。この実施形態は、本発明を読み取りのみ可能な(書き込みは不可の)無線タグの生成システムに適用した場合の実施形態である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1において、本実施形態による無線タグ情報通信装置2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、端末5、汎用コンピュータ6、及び複数の情報サーバ(管理サーバ)7に接続されている。
情報サーバ7は、本実施形態の特徴の一つをなすものであり、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等と、データベース(図示せず)とを備えている。
図2は、上記無線タグ情報通信装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、無線タグ情報通信装置2の装置本体8(図1参照)には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部に、ベースカートリッジ100A(第1カートリッジ)及び印字テープカートリッジ100B(第2カートリッジ)からなるカートリッジ体100が着脱可能に取り付けられている。
装置本体8は、カートリッジ体100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部を備えるとともに外郭を構成する筐体9と、カバーフィルム103に所定の印字(印刷)を行う印字ヘッド(サーマルヘッド)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム103と基材テープ101とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ体100から繰り出すための圧着ローラ駆動軸(繰り出し駆動軸)12と、ベースカートリッジ100A内の基材テープ101を送るためのテープ送りローラ駆動軸75(排出駆動軸)と、印字済タグラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(タグラベル作成用無線タグ回路素子、詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ14と、ベースカートリッジ100Aに備えられる無線タグ回路素子(第1カートリッジ無線タグ回路素子)TAとの間で上記同様に無線通信により信号の送受を行うアンテナ20Aと、印字テープカートリッジ100Bに備えられる無線タグ回路素子(第2カートリッジ無線タグ回路素子)TBとの間で上記同様に無線通信により信号の送受を行うアンテナ20Bと、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、上記無線通信による信号送受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ14に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに切断後の各無線タグラベルTを案内するための一対の上記搬送ガイド13と、その案内された無線タグラベルTを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出するセンサ18と、印字済タグラベル用テープ110の搬送状態を検出するセンサ(テープセンサ)19と、ベースカートリッジ100Aが印字テープカートリッジ100Bから一旦取り外された後の状態であるか(又はこれから新規に取り付ける状態であるか)どうかを検出するための接触センサ85(交換検出手段)と、ベースカートリッジ100Aを取り付け後にリセット動作(詳細は後述)を行わせるためのリセットソレノイド90とを有している。なお、センサ85は接触式でなく、光学的にカートリッジ交換を検出する方式でもよい。
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14,20A,20Bを介し上記無線タグ回路素子To,TA,TBへアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路21と、無線タグ回路素子To,TA,TBから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、テープ送りローラ駆動軸12、及びテープ送りローラ駆動軸75を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、この送出ローラ用モータ28を制御する送出ローラ駆動回路29と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、無線タグ情報通信装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、カートリッジ体100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、上記ベースカートリッジ100Aは印字テープカートリッジ100Bに係合し一体化可能に構成されており、筐体100Aaと、この筐体100Aa内に配置され帯状の上記基材テープ101(タグテープ、ベーステープ)が巻回された第1ロール102と、筐体100Aaに対しスライド可能なスライド部180と、上記テープ送りローラ駆動軸75により駆動される基材テープ送りローラ181(搬送手段)とを有している。
スライド部180のスライド方向先端には基材テープ101を押圧保持しテープ切断機能の一部を分担するテープ保持部182が設けられ、このテープ保持部182に対向するように筐体100Aaにはカートリッジ内カッタ183が設けられている。
また、筐体100Aaの印字テープカートリッジ100B側に設けた開口部100Abとこれに連通するように印字テープカートリッジ100Bに設けた開口部Baとを挿通可能に、カートリッジ100Aをカートリッジ100Bに係合させるための係合具184が設けられており、この係合具184は、筐体100Aaよりばね185によって図3中上方に(係合方向に)付勢されている。このとき、上記スライド部180の図3中下端部には、上記係合具184のばね付勢側と反対側(図3中上側)に摺動可能に当接する凸部180Aが設けられている。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ送りローラ181は、後述のリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107と同様、カートリッジ体100外のカートリッジ用モータ23(図2参照)の駆動力が伝達されることにより回転駆動される。またこのテープ送りローラ181は、上記リール部材102aに対し図示しない押圧手段により所定圧力で常に押し付けられており、上記カッタ183による基材テープ101の切断時に端部が不用意に引っ張り出されるのを防止するようになっている。
無線タグ回路素子TAは、固有の(但し書き換え可能)IDナンバー(第1カートリッジ識別情報)を記憶しており、制御回路30がこのIDナンバーによって上記情報サーバ7に問い合わせを行うことで、前述した情報サーバ7のデータベースに予め格納保持された、基材テープ101のテープ幅・厚さ、色、模様、材質等のテープ属性情報や、無線タグ回路素子TAの種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、さらには無線タグ回路素子TAの配設間隔情報や残量(残存枚数)情報等からなる管理情報としてのカートリッジ内基材テープ情報を上記情報サーバ7から読み込めるようになっている(詳細は後述)。
一方、印字テープカートリッジ100Bは、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101とカバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ110としつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする(=テープ送りローラとしても機能する)圧着ローラ(圧着手段)107とを有する。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ体100外に設けた例えばパルスモータであるカートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記テープ送りローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
無線タグ回路素子TBは、上記無線タグ回路素子TAと同様、固有の(但し書き換え可能)IDナンバー(第2カートリッジ識別情報)を記憶しており、制御回路30がこのIDナンバーによって上記情報サーバ7に問い合わせを行うことで、前述した情報サーバ7のデータベースに予め格納保持された、カバーフィルム103のテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報やカバーフィルム103の残量(残存長さ)情報等からなる管理情報としてのカートリッジ内被印字テープ情報を上記情報サーバ7から読み込めるようになっている(詳細は後述)。
上記構成のカートリッジ100A及びカートリッジ100Bにおいて、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、送りローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
そして、カートリッジ体100が上記装置本体8に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、及びテープ送りローラ75が矢印Bで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に印字R(後述の図6参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ体100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
図4は、ベースカートリッジ100Aを印字テープカートリッジ100Bから取り外すときの挙動を表す図である。
図4において、スライド部180をスライドさせる(本体の蓋を開けて手動で直接、あるいは本体からカートリッジ体100を外した後手動で、あるいは本体やカートリッジの操作レバーと連動してスライド)と、これに連動して上記保持部182で基材テープ101がカッタ183に押しつけられ、カッタ183によって基材テープ101が切断される(すなわち保持部182とカッタ183とで切断手段として機能する)。またこれとともに、上記凸部180Aが係合具184の後端凸部184Aに当接することで係合具184全体がばね185の付勢力に抗して図4下方に下がり(矢印参照)、係合具184の先端鍵部184Bのカートリッジ100B側との係止状態(ロック)がはずれ、カートリッジ100Bと分離されて取り外すことができるようになっている。
さらにこのとき、スライド部180のスライド方向先端部180Bが、筐体100Aaのカートリッジ100Bと反対側の部分にばね186を介して設けた交換検出ピン187(切断報知手段)をばね186に抗して図4中右側方向へ押す。これにより、交換検出ピン187がカートリッジ100Aの開口部100Ac(図3参照)及びカートリッジ100Bの開口部100Bc(図3参照)を介し外部へ突出した状態となるとともに、その鋸歯部187aが、ばね188で下方に付勢されたラチェット機構189の鋸歯部189aと係合しその突出状態で固定される。この結果、この突出状態が前述のセンサ85(図2参照)によって、ベースカートリッジ100Aが印字テープカートリッジ100Bから一旦取り外された後の状態(又はこれから新規に取り付ける状態)として検出(認識)される。
なお、ラチェット機構189はピン190を介して回動可能に筐体100Aaに接続されており、上記リセットソレノイド90により解除ピン(リセットピン)191が前述の図2中右側へ駆動されると、カートリッジ100Bの開口部100Bc(図3参照)及びカートリッジ100Aの開口部100Ad(図3参照)を介し解除ピン191の先端部191aがラチェット機構189の先端部189bに係合してラチェット機構189をばね188に抗して回動させ(図4中の矢印参照)、ラチェット機構189の鋸歯部189aと交換検出ピン187の鋸歯部187aとの係止が解除され、交換検出ピン187がばね188の付勢力によってカートリッジ100A内に押し戻される。この結果、交換検出ピン187の突出はなくなり、この非突出状態(リセット状態)が前述のセンサ85によって検出されるようになっている。
図5(a)は、上記のようにして生成された印字済タグラベル用テープ110よりカッタ15により切断されて作成された無線タグラベルTの上面図、図5(b)はその下面図(裏面図)であり、図6は図5(a)中VI−VI′断面による横断面図である。
これら図5(a)、図5(b)、及び図6において、無線タグラベルTは、前述のように(この例では4層構造の)上記基材テープ101とカバーフィルム103とが貼り合わされて構成されている。
カバーフィルム103の裏面には、所定の文字、記号、バーコード等からなる所定の印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷(但し裏面から印刷するので印刷側から見て鏡面対称の文字等を印刷している)されている。
基材テープ101の層は、図6中上側よりその反対側へ向かって、粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、無線タグラベルTを貼り付け対象に貼り付けるための粘着材を備えた粘着層101c、この粘着層101cの貼り付け側を覆う剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図6中下側)には、情報を記憶するIC回路部151が一体的に設けられており、ベースフィルム101bの裏側の表面にはIC回路部151に接続され情報の送受信を行うアンテナ(アンテナ部、タグ側アンテナ)152が形成されており、これらIC回路部151及びアンテナ152によって無線タグ回路素子Toが構成されている(無線タグ回路素子TA,TBも同様。詳細は後述)。
ベースフィルム101bの表側(図6中上側)には、カバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側には、上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また剥離紙101dの裏面にはタグ情報へのアクセス(読み取り/書き込み)時や排出時の切断位置決め用に前述のテープセンサ19で検出するためのマーカMk(図5(a)参照)が印刷されている。
図7は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図7において、高周波回路21は、制御回路30より切り替えられるアンテナスイッチ(切替)回路341と、このアンテナスイッチ回路341を経てアンテナ14,20A,20Bを介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14,20A,20Bにより受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
アンテナスイッチ回路341は、周知の高周波用FETやダイオードを用いたスイッチ回路であり、制御回路30からの選択信号によりアンテナ14,20A,20Bのいずれかを送受分離器34に接続するものである。
送信部32は、無線タグ回路素子To,TA,TBのIC回路部151の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase Locked Loop)36、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波を増幅(この例では制御回路30からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナ14,20A,20Bのいずれかに伝達されて無線タグ回路素子To,TA,TBのIC回路部151に供給される。
受信部33は、アンテナ14,20A,20Bにより受信された無線タグ回路素子To,TA,TBからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅して第1リミッタ42に供給する受信第1アンプ43と、上記アンテナ14,20A,20Bにより受信された無線タグ回路素子To,TA,TBからの反射波と上記発生された後に位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ46に供給する受信第2アンプ47とを備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態の無線タグ情報通信装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子To,TA,TBからの反射波の復調が行われる。
図8は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。
この図8において、無線タグ回路素子Toは、無線タグ情報通信装置2側のアンテナ14とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ(アンテナ部)152と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶手段として機能するメモリ部157と、上記アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、アンテナ152により受信された上記無線タグ情報通信装置2のアンテナ14からの無線通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、アンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、詳細な図示を省略するが、ベースカートリッジ100Aに備えられる無線タグ回路素子TA及び印字テープカートリッジ100Bに備えられる無線タグ回路素子TBについても、上記無線タグ回路素子Toと同様の構造であって、IC回路部151(図示せず)及びアンテナ152(図示せず)等が備えられている。
図9は、上述したような無線タグ情報通信装置2による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(この例では読み取り)に際して、上記した端末5又は汎用コンピュータ6に表示される画面の一例を表す図である。
図9において、この例では、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有のIDであるアクセス(この例では読み取り)ID、上記情報サーバ7に記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバ4におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末5又は汎用コンピュータ6に表示可能となっている。そして、その端末5又は汎用コンピュータ6の操作により無線タグ情報通信装置2が作動されて、カバーフィルム103に上記印字文字Rが印刷されると共に、IC回路部151に予め記憶された物品情報等の無線タグ情報が読み出される。
以上において、本実施形態の要部は、カートリッジ100A,100B側の無線タグ回路素子TA,TBの記憶容量負担を軽減するために、カートリッジ内テープ情報(この例では後述するようにカバーフィルム103及び無線タグ回路素子Toの残量情報)はそれら無線タグ回路素子TA,TBには記憶させず情報サーバ7に記憶させ、無線タグ回路素子TA,TBにはその情報サーバ7内のテープ情報を引き出すための識別情報(IDナンバー)のみを記憶させるようにしたことにある。以下、その詳細を順を追って説明する。
図10は、制御回路30によって実行される上記要部に係わる制御手順を表すフローチャートである。
この図10において、まずステップS10で、アンテナスイッチ回路341により送受分離器34とアンテナ20Bとを接続し、無線タグ回路素子TBの情報を読み取る。この情報に基づき、印字テープカートリッジ100B内のカバーフィルム(被印字テープ)103の残量情報を、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記情報サーバ7から読み込み、例えば上記RAM(図示せず)に記憶する(詳細手順は後述)。
その後、ステップS20で、アンテナスイッチ回路341により送受分離器34とアンテナ20Aとを接続し、無線タグ回路素子TAの情報を読み取る。この情報に基づき、ベースカートリッジ100A内の無線タグ回路素子Toの残量情報を、上記同様入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し情報サーバ7から読み込みRAMに記憶する(詳細手順は後述)。
そして、ステップS25で、前述した端末5又は汎用コンピュータ6の操作によるタグラベルTの作成命令(指令信号)を入力する。
その後、ステップS30で、ステップS25で入力したタグラベル作成信号(どのような印字長のタグラベルを何枚作成したいかが指示される)の中から、各タグラベルTの作成のために必要なカバーフィルム103の長さ情報と、その作成するタグラベルTの枚数情報とを抽出する。
そしてステップS35に移り、上記の各タグラベルTごとのカバーフィルム103の長さ情報とタグラベルTの枚数情報とに基づき、今回指令で作成するのに必要なカバーフィルム103の全長を算出する。
その後、ステップS40で、前述のステップS20で読み込んだ無線タグ回路素子Toの残量情報及びステップS30で抽出したタグラベルTの枚数情報に基づき、ベースカートリッジ100A内に残存している無線タグ回路素子Toの残量がこれから作成するタグラベルTの枚数以上であるか(足りているか)を判定する。残存タグ数が作成予定のラベル数未満であればこの判定が満たされず、ステップS45に移って所定の(残量不足)エラー報知信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する残量不足(エラー)表示(報知)を行わせ、このフローを終了する。残存タグ数が作成予定のラベル数以上であればこの判定が満たされ、ステップS50へ移る。
ステップS50では、前述のステップS10で読み込んだカバーフィルム103の残量(長さ)情報及びステップS35で抽出したカバーフィルム103の長さ(全長)情報に基づき、印字テープカートリッジ100B内に残存しているカバーフィルム103の残量長さがこれから作成するのに必要な全長以上であるか(足りているか)を判定する。残存長さが作成予定の全長未満であればこの判定が満たされず、ステップS55に移って上記ステップS45同様所定の(残量不足)エラー報知信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する残量不足(エラー)表示(報知)を行わせ、このフローを終了する。残存長さが作成予定の全長以上であればこの判定が満たされ、ステップS100へ移る。
ステップS100では、無線タグラベルTの作成を行う。この例では、カバーフィルム103を搬送し印字ヘッド10で所定の印字を行いつつ基材テープ101を貼り合わせて印字済タグラベル用テープ110とした後、無線タグ回路素子Toより所定の情報(無線タグ回路素子)を読み出し印字情報と関連づけて情報サーバ7へ出力して記憶させた後、印字済タグラベル用テープ110を無線タグ回路素子Toごとに切断して無線タグラベルTとする(詳細は後述)。
以上のようにしてステップS100で無線タグラベルTの作成処理が終わったら、ステップS65に移り、上記処理によって作成された分を差し引き、ベースカートリッジ100A内に残存する無線タグ回路素子Toの新たな残量(枚数)と、印字テープカートリッジ100B内に残存するカバーフィルム103の新たな残量(長さ)とを前述したCPUで再計算する。
その後、ステップS70で、上記ステップS65で再計算した印字テープカートリッジ100B内のカバーフィルム103の新たな残量情報を、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記情報サーバ7へ出力し、上記データベース内のカバーフィルム残存情報を更新する。
そして、ステップS75で、上記ステップS65で再計算したベースカートリッジ100A内の無線タグ回路素子Toの新たな残量情報を、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記情報サーバ7へ出力し、上記データベース内の無線タグ回路素子残存情報を更新し、このフローを終了する。
図11は、上記ステップS10の詳細手順を表すフローチャートである。
この図11において、まずステップS11で、通信範囲にある全ての無線タグに応答を求める「Scroll All ID」コマンドを信号処理回路52に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Scroll All ID」信号が生成されて高周波回路21よりアンテナスイッチ回路341を経てアンテナ20Bを介しアクセス可能範囲(この例では読み取り可能範囲、この範囲を限定して無線タグ回路素子TBのみに電波が届くようにしても良い)にある無線タグ回路素子TBに送信され、返信を促す。
次に、ステップS12において、上記「Scroll All ID」信号に対応してアクセス可能範囲の無線タグ回路素子TBから送信されたリプライ信号をアンテナ20Bを介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
その後、ステップS13において、上記取り込んだリプライ信号の中から、前述の第2カートリッジ識別情報としてのIDナンバーを抽出し、ステップS14において、そのIDナンバーを入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記情報サーバ7へ出力し、問い合わせを行う。
この問い合わせを受けて、前述のように情報サーバ7のCPUが、そのデータベース内に格納保持された、カバーフィルム103のテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報やカバーフィルム103の残量(残存長さ)情報等からなるカートリッジ内被印字テープ情報のうち、対応するカバーフィルム103残量(残存長さ)情報を抽出し、出力する。これに対応して、ステップS15で、その情報サーバ7より出力されたカバーフィルム残存情報を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し入力し、このルーチンを終了する。
なお、上記ステップS20についても、詳細な説明を省略するが、上記と全く同様の手順を行い、情報サーバ7にタグIDナンバーを出力して対応する無線タグ回路素子TA残量(残存枚数)情報を入力する。
図12は、上述した無線タグ回路素子To,TA,TBにおけるタグIDナンバーの付与方法の一例を表す図である。
図12において、図9に開示した物品情報の一部であるタグIDナンバーはこの例では8桁で構成されており、最初の2桁は、「11」がA社、「12」がB社、…というように、当該無線タグ回路素子To,TA,TBの製造メーカ名を表している。
その次の2桁は、当該無線タグ回路素子To,TA,TBが貼り付けられた対象物品(商品)名を表す商品番号であり、この例では「aa」がベースカートリッジ100Aの無線タグ回路素子TAを表し、「bb」が印字テープカートリッジ100Bの無線タグ回路素子TBを表し、「cc」が無線タグラベルTを作成するための無線タグ回路素子Toを表している。
最後の4桁は、「0000」から始まる通常のシリアル番号を表している。
図13は、前述の情報サーバ7のデータベース内における情報格納方式の一例を表す図である。
前述したように、データベース内には、管理情報として、基材テープ101のテープ幅・厚さ、色、模様、材質等のテープ属性情報、無線タグ回路素子TAの種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、及び無線タグ回路素子TAの配設間隔情報や残量(残存枚数)情報等を含むカートリッジ内基材テープ情報や、カバーフィルム103のテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報、カバーフィルム103の残量(残存長さ)情報等を含むカートリッジ内被印字テープ情報等を、対応する無線タグ回路素子TA,TBの上記IDナンバーとそれぞれ対応づけた(関連づけた)形で格納保持している。
すなわち、図13において、まず最初(左端)の「タグID」欄には各管理情報データに関連づけられた上記IDナンバーが示され、その右側の欄には各IDナンバーに対応する管理情報の例として「カートリッジ」「残量」「プロトコル」「テープ/タグ幅」が示されている。
「カートリッジ」欄はベースカートリッジ101Aか印字テープカートリッジ101Bの別を示し、「残量」欄はベースカートリッジ101Aの場合は内蔵する無線タグ回路素子Toの残存枚数[枚]、印字テープカートリッジ101Bの場合は内蔵するカバーフィルム(被印字テープ)103の残存長さ[cm]を表している。
また「プロトコル」欄はベースカートリッジ101Aについてその内包する無線タグ回路素子Toに適用される通信プロトコルを表し、「テープ/タグ幅」欄はベースカートリッジ101Aについては内蔵する無線タグ回路素子Toの幅[mm]を表し、印字テープカートリッジ101Bについては内蔵するカバーフィルム103の幅[mm]を表している。
なお、この例では、以上の欄の他に、図示右端に示すような「備考」欄を設けている。
上記のように各タグIDナンバーごとに格納された各管理データは、前述のように制御回路30よりIDナンバーによって問い合わせを受けることでデータベースより抜き出され、情報サーバ7から制御回路30へ出力される。
図14は、図10において前述したステップS100の詳細手順を表すフローチャートである。
この図14において、まずステップS105において、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された、印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。
その後、ステップS110において、通信不良等が疑われるときのリトライ(再試行)の回数をカウントする変数N、及び通信良好か不良かを表すフラグFを0に初期化する。
そして、ステップS115において、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給され、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出される。またこのとき、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、カバーフィルム103のうち所定の領域(例えば基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面に貼り合わせることとなる領域)に、ステップS105で読み込んだ文字、記号、バーコード等の印字Rを印刷させる。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。以上の結果、前述したように基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ体100外方向へと搬送される。
その後、ステップS120において、印字済タグラベル用テープ110が所定値C(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされた無線タグ回路素子Toが搬送ガイド13に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定は、例えば、上記基材テープ101のマークMkを前述のテープセンサ19で検出することにより行えば足りる。判定が満たされたら、ステップS200に移る。ステップS200ではタグ情報読み取り処理を行い、読み込むための問いかけ信号を無線タグ回路素子Toに送信し、無線タグ情報を含む返答信号を受信して読み込む(詳細は後述の図15参照)。このステップS200が終了したらステップS125に移る。
ステップS125では、フラグF=0であるかどうかが判定される。読み取り処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図15に示すフローのステップS280参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS130に移る。
ステップS130では、上記ステップS200で無線タグ回路素子Toより読み取られた情報と、これに対応して既に印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせを、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、情報サーバ7やルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に例えばデータベース内に格納保持される。
その後、ステップS135で、カバーフィルム103のうちこの時点で処理対象としている無線タグ回路素子Toに対応する領域への印字がすべて完了しているかどうかを確認した後、ステップS140へ移る。
なお、先に述べたステップS125において、何らかの理由で読み取り処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図15に示すフローのステップS280参照)のでS125の判定が満たされず、ステップS137に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示するようにした後、ステップS140へ移る。
ステップS140では、印字済タグラベル用テープ110がさらに所定量(例えば、対象とする無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を所定の長さ(余白量)分越えるだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、前述のステップS120と同様、例えばマーキングMkをテープセンサ19で検出することにより行えば足りる。判定が満たされたら、ステップS145に移る。
ステップS145では、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済タグラベル用テープ110の搬送が停止する。
その後、ステップS150でソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15によって印字済タグラベル用テープ110の切断を行う。前述したように、この時点で、例えば処理対象の無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS155に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開され、上記ステップS150でラベル状に生成された無線タグラベルTが搬出口16から装置2外へと排出される。
図15は、前述のステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
図15において、まず、ステップS219において、アンテナスイッチ回路341を、送受分離器34がアンテナ14に接続されるように切り替える。
その後、ステップS220において、通信範囲にある全ての無線タグ回路素子に応答を求める「Scroll All ID」コマンドを信号処理回路52に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Scroll All ID」信号が生成されて高周波回路21を介してアクセス可能範囲(この例では読み取り可能範囲)にある無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
次に、ステップS230において、上記「Scroll All ID」信号に対応してアクセス可能範囲の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(物品情報等の無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS240において、上記ステップS230で受信したリプライ信号に誤りがないか否か(1つだけであるかどうか)を図示及び説明を省略する周知の誤り検出信号により判定する。
判定が満たされない場合はステップS250に移って前述の変数Nに1を加え、さらにステップS260においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS220に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS270に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する読み取り失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS280で前述のフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このようにして読み取りが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS240の判定が満たされた場合、読み取り対象とする無線タグ回路素子Toからの無線タグ情報の読み取りが完了し、このルーチンを終了する。
以上のルーチンにより、アクセス対象である無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報にアクセスし、これを読み出すことができる。なお、上記動作フローにおいては、印刷動作に伴い搬送ガイド13を移動中の印字済タグラベル用テープ110に対してアクセスエリア内に保持してアクセスするようにした例を示したが、これに限られない。すなわち、その印字済タグラベル用テープ110を所定位置で停止させて搬送ガイド13にて保持した状態で上記アクセスを行うようにしてもよい(後の図20も同様)。
以上において、アンテナ14,20A,20Bが、各請求項記載の装置側アンテナを構成し、そのうちアンテナ14がタグラベル作成用無線タグ回路素子のタグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナを構成し、アンテナ20A及びアンテナ20Bが、主アンテナとは別の第1アンテナ及び第2アンテナをそれぞれ構成する。
また、それらアンテナ20A,20Bと、高周波回路21の受信部33と、信号処理回路22とが、カートリッジの識別情報を読み取る読取手段を構成し、そのうち受信部33は、装置側アンテナを介し、第1カートリッジに備えられた第1カートリッジ無線タグ回路素子より第1カートリッジ識別情報を受信する第1カートリッジ識別情報受信手段を構成すると共に、装置側アンテナを介し、第2カートリッジに備えられた第2カートリッジ無線タグ回路素子より第2カートリッジ識別情報を受信する第2カートリッジ識別情報受信手段をも構成する。
また、入出力インターフェイス31と制御回路30とが、読み取られたカートリッジ識別情報を出力するカートリッジ識別情報出力手段を構成するとともに、管理サーバより、出力した第1カートリッジ識別情報に対応したカートリッジ内基材テープ情報と出力した第2カートリッジ識別情報に対応したカートリッジ内被印字テープ情報とを入力するテープ情報入力手段をも構成する。
また制御回路30の実行する図10のステップS40、ステップS45、ステップS50、ステップS55、ステップS100が、テープ情報入力手段で入力したそれらテープ情報に応じて、基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子に備えられたIC回路部の無線タグ情報へのアクセスを制御するアクセス制御手段に相当し、図10のステップS65〜ステップS75が、アクセス制御手段によるタグラベル作成用無線タグ回路素子の無線タグ情報へのアクセス実績に応じ、テープ情報入力手段で入力した前記タグ残量情報及びテープ残量情報を更新する残量情報更新手段に相当し、さらにそれらステップと入出力インターフェイス31が、その更新されたタグ残量情報及びテープ残量情報を、新たなカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報として、管理サーバへ出力する残量情報出力手段を構成している。
以上のように構成した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
本実施形態の無線タグ情報通信装置2においては、無線タグラベルTの作成時には、まず、基材テープ101を巻回した第1ロール102を備えたベースカートリッジ100Aと、カバーフィルム103を巻回した第2ロール104を備えた印字テープカートリッジ100Bとをカートリッジホルダ部に取り付ける。そして、第1及び第2ロール102,104から基材テープ101及びカバーフィルム103を繰り出しつつカバーフィルム103に所定の印字を行い、印字後のカバーフィルム103と基材テープ101とを貼り合わせて無線タグラベルTを作成する。
このとき、本実施形態においては、管理対象であるベースカートリッジ100A内の基材テープ情報(タグラベル作成用無線タグ回路素子Toの種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報;テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報;無線タグ回路素子Toの残量情報等)や印字テープカートリッジ100B内の被印字テープ情報(テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報;カバーフィルム103の残量情報等)を、従来のように管理対象物(カートリッジ)側の無線タグ回路素子TA,TBに直接記憶させるのではなく、それら管理情報自体は情報サーバ7のデータベースに記憶させておく。そして、その無線タグ回路素子TA,TBには識別情報としてのIDナンバーのみを記憶させておき、管理を行う際には、情報サーバ7が、それらID識別情報に対応するデータベース内の上記基材テープ情報及び被印字テープ情報をその都度読み出すようにする。
このように、比較的大容量となる管理情報はネットワーク上の情報サーバ7及びデータベースのみで取り扱うようにし、カートリッジ100A,100Bの無線タグ回路素子TA,TB側には識別情報(IDナンバー)のみを記憶させるようにすることで、無線タグ回路素子TA,TBで記憶保持すべき容量を小さくすることができる。この結果、カートリッジ100A,100B側に記憶手段を別途設けなくても、無線タグ回路素子TA,TBのみで十分な管理を安価に行うことができる。また、このようにネットワーク上でのデータベース管理とすることにより、各管理情報の検索や各種管理(例えば在庫確認等)が一括集中して行いやすく便利である。
特に、本実施形態においては、無線タグ回路素子Toの生成実績(言いかえれば無線タグ情報へのアクセス実績)に応じて上記無線タグ回路素子残量情報及び被印字テープ残量情報を更新した後、新たな情報として情報サーバ7へ戻し再び格納する。これにより、無線タグ回路素子Toを生成する都度減っていく基材テープ101及びカバーフィルム103の量を適切にカウントし、確実に管理できる。この結果、例えば無線タグ回路素子Toかカバーフィルムの残量がゼロかそれに近づいた場合には、その旨を予め使用者に報知することで、不良品の生成を未然に防止する等が可能となる。
また、上記無線タグ回路素子TA,TBとの管理情報の送受において、基材テープ101のタグラベル作成用無線タグ回路素子Toに係るアンテナ(主アンテナ)14とは別に、専用のアンテナ20A,20B(第1及び第2アンテナ)を設けて無線通信を行うことにより、互いに通信時に影響を及ぼすのを回避し、良好な通信状態を確実に実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)共通のアンテナを用いる場合
上記実施形態においては、無線タグ回路素子TA,TBと無線信号を送受するためのアンテナ20A,20Bを用いたが、これに限られず、アンテナ(主アンテナ)14をその信号授受に兼用しても良い。この場合、アンテナスイッチ回路341が不要となり、制御回路30が実行する制御手順のうち、前述の図10に示したステップS10及びステップS20の内容が若干異なってくる。
図16は、このときの制御回路30が実行するステップS10の詳細手順を表すフローチャートであり、前述の図11に相当する図である。
まず前述のステップS11に対応するステップS11′で、IDの範囲を特定して通信範囲にある無線タグに応答を求める「Ping」コマンドや「Scroll ID」コマンドを信号処理回路52に出力する。これに基づき信号処理回路22で上位データが「11aa」である無線タグ回路素子のみ応答を求める「Scroll ID」信号が生成され高周波回路21及びアンテナ14を介して無線タグ回路素子TBに送信され(但しこの場合アンテナ14より送信されているので、無線タグ回路素子Toや無線タグ回路素子TAにも送信電波が届くが図13に示すようにIDの範囲を無線タグ回路素子TBのものに設定しているので無線タグ回路素子TAや無線タグ回路素子TBは応答しない)、返信を促す。
次に、前述のステップS12に対応するステップS12′において、上記「Scroll ID」信号に対応してアクセス可能範囲の無線タグ回路素子TBから送信されたリプライ信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。その後、ステップS13′Aに移る。
その後、ステップS13′Aにおいて、その抽出した1つのIDナンバーより、商品番号部分(図12に示したように例えば3桁目と4桁目)を抽出する。
そしてステップS13′Bにおいて、その商品番号部分が、当該カートリッジ(この場合は印字テープカートリッジ100B)に対応するものとなっているかどうかを判定する(図12に示した例では、この部分が「bb」となっているかどうかを判定する)。判定が満たされたら、無線タグ回路素子TBからの正当なIDナンバーを得たとみなされて、前述の図11と同様、ステップS14でそのIDナンバーを情報サーバ7へ出力して問い合わせ、ステップS15で情報サーバ7より出力されたカバーフィルム残存情報を入力し、このルーチンを終了する。
ステップS13C′の判定が満たされなかった場合、ステップS13′Cに移り、上記ステップS12′で受信したすべてのIDナンバーをステップS13′Aで抽出し判定し終わったかどうかを判定する。まだ全部抽出していなかった場合はステップS13′Aへ戻って別のIDナンバーを抽出し、同様の手順を繰り返す。依然としてステップS13′Bの判定が満たされないままステップS′13AですべてのIDナンバーの抽出が終わってしまった状態の場合はステップS13′Cの判定が満たされ、ステップS13′Dに移る。
ステップS13′Dでは、前述のステップS12′において無線タグ回路素子TBから正当なIDナンバーを含むリプライ信号を受信できなかったとみなされ、(エラー表示信号の一種として)カートリッジ100Bが正しく装着されているかどうかの確認を促す表示信号を、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する表示を行わせ、このルーチンを終了する。
なお、ステップS20についても、詳細な説明を省略するが、上記と全く同様の手順を行い、「Scroll ID」信号に応じたリプライ信号をアンテナ14で受信して抽出解析し、無線タグ回路素子TAからの正当なタグIDナンバーを得たらこれを情報サーバ7へ出力して対応する無線タグ回路素子TA残量(残存枚数)情報を入力する。
以上のようにして、本変形例においては、タグラベル作成用の(本来は図10に示すステップS100で使用する)1つのアンテナ(主アンテナ)14によって、無線タグ回路素子TA,TBからの残量情報の読み込みをも行う。
このように、ベースカートリッジ100Aや印字テープカートリッジ100Bに設けた無線タグ回路素子TA,TBとの信号送受用のアンテナを別途設けず、基材テープ101のタグラベル作成用無線タグ回路素子Toとの信号送受用のアンテナ(主アンテナ)と共通で通信を行うことにより、アンテナの個数を低減し、また回路構成を簡素化でき、さらにコストを低減できる効果がある。
またこのとき、上記図12に示したように無線タグ回路素子TA,TBと送受する信号については、そのタグIDの識別符号としての商品番号部分(=「aa」又は「bb」)を、無線タグ回路素子Toと送受する信号の当該部分(=「cc」)と異ならせている。これにより、上記のようにアンテナを共通に使用しても、無線タグ回路素子Toとの間の通信信号と区別し、無線タグ回路素子TA又はTBとの送受信を確実に行うことができる。
なお、上記識別符号としての商品番号に加え、さらに、アンテナ14と無線タグ回路素子Toとの間の通信周波数と、アンテナ14と無線タグ回路素子TA,TBとの間の通信周波数とを、異なる周波数としてもよい。このようにすれば、さらに互いに通信時に影響を及ぼすのを確実に回避できる(読み取り間違いをなくす)ので、良好な通信状態を確実に実現することができる。
(2)無線タグ回路素子による無線通信以外の手法で情報送受を行う場合
以上においては、前述したように、カートリッジ識別情報を記憶する手段として、ベースカートリッジ100A及び印字テープカートリッジ100B側(言い換えれば管理対象物側)に無線タグ回路素子TA,TB側を設け、それらに記憶させた識別情報(IDナンバー)をアンテナ14,20A,20Bを介し読み込むようにしたが、これに限られない。
すなわち、例えば、ベースカートリッジ100Aや印字テープカートリッジ100Bに設けた被検出部に上記識別情報を形成しておき、この識別情報を例えば光の反射を利用した光学式のセンサ80(ベースカートリッジ100A側についてのみ図2に破線で例示する)で読みとるようにしてもよい。このセンサ80は例えば制御回路30からの信号により発光する発光ダイオード(図示せず)と、その発光の上記被検出部からの反射光を受光し対応する検出信号を制御回路30に出力するフォトトランジスタ(図示せず)とから構成することができる。
また、センサ80は上記の光学式等の非接触式にも限られず、他の方式(例えば凹凸形状を備えた被検出部に対しバネ部材で接点を付勢当接させることで凹凸形状を検出するメカニカルスイッチ等)を用いたり、上記被検出部に通常のバーコード等により上記識別情報を形成しておき、これをバーコードスキャナーで読みとるようにしてもよい。さらには、接触式(差込式)のICカード等のメモリを用いるようにしてもよい。
これらの接触式の手段は、各請求項記載の第1及び第2カートリッジ識別情報識別手段を構成する。
この変形例では前述の図10に示したステップS10及びステップS20に代えて設けるステップで、上記第1及び第2カートリッジ識別情報形成部より上記第1及び第2カートリッジ識別情報識別手段で識別した(検出した)識別情報を取り込む。その後は上記図10のステップS30以降を実行すれば足りる。
本変形例においては、無線タグ回路素子TA,TBを用いることなく識別情報の記憶及び送受を行うことができ、さらに安価に十分な管理を行える効果を得る。
(3)他の管理情報を読み込む場合
すなわち、以上においては、図10のフローにて説明したように、情報サーバ7から管理情報としてカバーフィルム103の残量情報及び無線タグ回路素子Toの残量情報のみを読み込んだが、情報サーバ7に格納保持された他の管理情報を読み込んで活用してもよい。
図17は、上記管理情報として、無線タグ回路素子Toの幅情報及びカバーフィルム103の幅情報を読み込んで活用する変形例における、制御回路30によって実行される要部制御手順を表すフローチャートであり、上記実施形態の図10にほぼ相当する図である。図10と同等の手順には同一の符号を付す。
図17において、まず、図10のステップS10に対応するステップS10Aで、印字テープカートリッジ100B内のカバーフィルム(被印字テープ)103の幅情報を、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記情報サーバ7から読み込み、例えば上記RAM(図示せず)に記憶する。
その後、図10のステップS20に対応するステップS20Aで、ベースカートリッジ100A内の無線タグ回路素子Toの幅情報を、上記同様入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し情報サーバ7から読み込みRAMに記憶する。
そして、ステップS25で、図10と同様、端末5又は汎用コンピュータ6の操作によるタグラベルTの作成命令(指令信号)を入力する。
その後、図10のステップS40に対応するステップS40Aで、前述のステップS10Aで読み込んだカバーフィルム103の幅情報及びステップS20Aで読み込んだ無線タグ回路素子Toの幅情報に基づき、無線タグ回路素子Toの幅がカバーフィルム103の幅より小さいかどうかを判定する。
無線タグ回路素子Toの幅がカバーフィルム103の幅以上であればこの判定が満たされず、図10のステップS45に対応するステップS45Aに移りm所定の(幅不適合)エラー報知信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する幅不適合(エラー)表示(報知)を行わせ、このフローを終了する。
無線タグ回路素子Toの幅がカバーフィルム103の幅未満であればこの判定が満たされ、図10と同様のステップS100へ移り、無線タグラベルTの作成を行う。
なお、図17のステップS40Aが、基材テープのテープ幅と被印字テープのテープ幅との大小とに応じて、テープ組み合わせの適否を判定する判定手段を構成する。
本変形例にすれば、ベースカートリッジ100Aを印字テープカートリッジ100Bより着脱して交換する際、無線タグ回路素子Toの幅とカバーフィルム103との幅をいちいち手動でチェックする等の必要がなく、自動的にそれらの幅どうしの関係の適否が判定され不適合時にはその旨が表示される。これにより、不良品の生成を未然に防止する等が可能となる。
図18は、上記の無線タグ回路素子Toの幅とカバーフィルム(被印字テープ)103の幅との組み合わせの適合性を表した説明図である。この例では、無線タグ回路素子Toについて、幅が相対的に小さいaタイプ(以下、「タグa」という。その他も同様)、中間のbタイプ、相対的に大きいcタイプが用意されており、カバーフィルム103について、幅が相対的に小さいaタイプ(以下、「テープa」という。その他も同様)、中間のbタイプ、相対的に大きいcタイプが用意されている。
図示のように、基本的にはタグaとテープa、タグbとテープb、タグcとテープcとが対応しており、テープa,b,cの幅は、それぞれタグa,b,cの幅と略同等となり、これらが適正な組み合わせである。またこれに加え、カバーフィルム103の幅が無線タグ回路素子Toの幅よりも大きくなる分には無線タグラベルTの作成上は問題がないことから、図示のように、タグaとテープbまたはテープc、タグbとテープcについても適正な組み合わせとなる。
これら以外の組み合わせについては、カバーフィルム103の幅が無線タグ回路素子Toの幅よりも小さくなり、無線タグラベルTの作成時に無線タグ回路素子Toがカバーフィルム103外へ露出し、貼り付け不良を招いたり無線タグ回路素子Toの保護が不十分となるため、不適合となる。
本変形例においては、このような無線タグ回路素子Toの幅とカバーフィルム103との幅どうしの関係の適否が自動的に判定され、不適合時にはその旨が表示される。この結果、ベースカートリッジ100Aと印字テープカートリッジ100Bとを組み合わせ無線タグラベルTを作成する際の使用者の労力を軽減し、効率のよい作業が可能となる。
なお、上記のような幅情報のほかの管理情報の例としては、例えば前述の図13に示したように、通信パラメータ情報として「プロトコル」の欄に記載の無線タグ回路素子Toの通信プロトコル情報を読み込むようにしてもよい。この場合、この読み込んだ通信プロトコルを用いて図15のステップS220に示す「Scroll All ID」信号を送信しリプライ信号を受信するようにすれば、通信プロトコルを手動で切り換え操作する等の必要なく、自動的にタグラベル作成用無線タグ回路素子Toの通信プロトコルに合致した適切な通信態様で効率よくIC回路部へのアクセスを行うことが可能となる。
(4)無線タグ回路素子に情報書き込みを行う場合
上記実施形態においては、読み取りのみ可能な(書き込みは不可の)無線タグの生成システムに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に無線タグ情報の書き込みを行う無線タグの生成システムに本発明を適用してもよい。
この変形例では、制御回路30で実行する上記図10のフローのうちステップS100のタグ作成処理の手順が異なることとなる。
図19は、このステップS100のタグ作成処理手順(無線タグ情報の書き込み手順)を表すフローチャートであり、上記実施形態の図14に相当する図である。
図19では、図14と同等の手順には同一の符号を付している。図19において、ステップS105は図14と同様であり、この手順が終了した後はステップS110Aに移り、前述の変数N及びフラグFに加え、さらに変数M(詳細は後述)を0に初期化する。
その後、図14と同様のステップS115,S120を経て、ステップS200Aに移る。ステップS200Aでは、タグ情報書き込み処理を行い、書き込むためのメモリ初期化(消去)を行った後、無線タグ情報を無線タグ回路素子Toに送信して書き込む(詳細は後述の図20参照)。このステップS200Aが終了したら図14と同様、ステップS125に移る。
ステップS125では、図14と同様にフラグF=0であるかどうかが判定され、この判定が満たされたら、ステップS130Aに移る。
ステップS130Aでは、上記ステップS200Aで無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせが、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、図14のステップS130と同様に例えばルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に格納保持される。
以降の手順は図14と内容は実質同様であるので、説明を省略する。
図20は、上述のステップS200Aの詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS320において、無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Erase」信号が生成されて高周波回路21及びアンテナ14を介してアクセス対象(この例では書き込み対象)の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157を初期化する。
次に、ステップS330において、メモリ部157の内容を確認する「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21及びアンテナ14を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。その後ステップS340において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS350において、リプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を確認し、メモリ部157が正常に初期化されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS360に移ってMに1を加え、さらにステップS370においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS320に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS380に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、さらにステップS385でフラグF=1にしてこのルーチンを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS350の判定が満たされた場合、ステップS390に移り、「Program」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」信号が生成されて高周波回路21及びアンテナ14を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157に上記情報(IDナンバーを含む)が書き込まれる。
その後、ステップS400において、「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でメモリ部157の内容を確認する「Verify」信号が生成されて高周波回路21及びアンテナ14を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。その後ステップS410において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS420において、リプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS430に移ってNに1を加え、さらにステップS440においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS390に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS380に移り、同様に上記端末5又は汎用コンピュータ6に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、またステップS385でF=1として、このルーチンを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS450に移り、「Lock」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でメモリ部157に対し以後の再書き込みを禁止する「Lock」信号が生成されて高周波回路21及びアンテナ14を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みが禁止し、このルーチンを終了する。
以上のルーチンにより、書き込み対象の無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し、所望の情報(無線タグ情報)を書き込むことができる。
以上のように、本変形例においては、無線タグ情報の書き込みを行う無線タグ生成システムにおいて、上記実施形態とほぼ同様の効果を得る。
(5)制御主体を無線タグ情報装置2と別体に設ける場合
以上においては、図10、図11、図14、図15、図16、図17等の制御を行う機能、無線タグ情報装置2内に設けた制御回路30が備えていたが、これに限られない。すなわち、このような制御機能を分離し、無線タグ情報装置2の外部に設けたコンピュータ(パソコン端末等)でそれらの制御を行う(制御回路30とは適宜の通信回線又は無線通信あるいはネットワーク等で接続される)こととしても良い。またこの場合、前述の通信回線3には当該コンピュータが直接接続されていても良いし、制御回路30を介してコンピュータが接続されるようにしてもよい。いずれにしても制御主体はコンピュータ側にあって上記各図に示す制御フローを実行するプログラムは例えばコンピュータのROMに格納されている。
この場合、上記無線タグ情報装置2と分離され別体として設けられたコンピュータと当該無線タグ情報装置2とが、各請求項でいう「無線タグ情報装置」を構成し、またこのような変形例においても、上記と同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
なお、以上で用いた「Scroll All ID」信号、「Scroll ID」信号、「Ping」信号、「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号とは、EPC glovalが策定したAuto−ID仕様に準拠しているものとする。EPC glovalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の無線タグ情報通信装置が適用される無線タグ生成システム(無線タグ情報通信システム)を表すシステム構成図である。 図1に示した無線タグ情報通信装置の詳細構造を表す概念的構成図である。 図2に示したカートリッジ体の詳細構造を説明するための説明図である。 ベースカートリッジを印字テープカートリッジから取り外すときの挙動を表す図である。 印字済タグラベル用テープよりカッタにより切断されて作成された無線タグラベルの上面図、及び下面図である。 図5(a)中VI−VI′断面による横断面図である。 図7に示した高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグ情報通信装置による無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報の読み取りに際し、端末又は汎用コンピュータに表示される画面の一例を表す図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図10に示したステップS10の詳細手順を表すフローチャートである。 無線タグ回路素子におけるタグIDナンバーの付与方法の一例を表す図である。 情報サーバのデータベース内における情報格納方式の一例を表す図である。 図10のステップS100の詳細手順を表すフローチャートである。 図14のステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 図10のステップS10の詳細手順を表すフローチャートである。 管理情報として無線タグ回路素子の幅情報及びカバーフィルムの幅情報を読み込んで活用する変形例における制御手順を表すフローチャートである。 無線タグ回路素子の幅とカバーフィルムの幅との組み合わせの適合性を表した説明図である。 無線タグ情報へ書き込みを行う変形例における、ステップS100のタグ作成処理手順を表すフローチャートである。 図19に示したステップS200Aの詳細手順を表すフローチャートである。
符号の説明
2 無線タグ情報装置
7 情報サーバ(管理サーバ)
9 筐体
14 アンテナ(主アンテナ、装置側アンテナ)
20A アンテナ(第1アンテナ、装置側アンテナ、読取手段)
20B アンテナ(第2アンテナ、装置側アンテナ、読取手段)
22 信号処理回路(読取手段)
30 制御回路(テープ情報入力手段、カートリッジ識別情報出力手段、アクセス制御手段、残量情報更新手段、残量情報出力手段;判定手段)
31 入出力インターフェイス(テープ情報入力手段、カートリッジ識別情報出力手段)
33 受信部(読取手段、第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段)
80 センサ(第1カートリッジ識別情報識別手段)
100A ベースカートリッジ(第1カートリッジ)
100B 印字テープカートリッジ(第2カートリッジ)
101 基材テープ(テープ)
103 カバーフィルム(被印字テープ、テープ)
151 IC回路部
152 アンテナ(タグ側アンテナ)
TA 第1カートリッジ無線タグ回路素子
TB 第2カートリッジ無線タグ回路素子
To タグラベル作成用無線タグ回路素子

Claims (18)

  1. 筐体と;この筐体に設けられ、テープを内包する少なくとも1つのカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と;前記カートリッジの識別情報を読み取る読取手段と;その読み取られたカートリッジ識別情報を出力するカートリッジ識別情報出力手段と;を有する無線タグ情報通信装置と、
    カートリッジ内テープ情報を記憶保持するデータベースと、
    前記カートリッジ識別情報出力手段から出力された前記カートリッジ識別情報を入力し、前記カートリッジ内テープ情報と関連づけて前記データベース内へ格納する管理サーバとを有することを特徴とする無線タグ情報通信システム。
  2. 請求項1記載の無線タグ情報通信システムにおいて、
    前記無線タグ情報通信装置は、前記カートリッジホルダ部に、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり;前記読取手段が、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナを含む少なくとも1つの装置側アンテナを備え;前記カートリッジ識別情報出力手段が、前記読取手段で読み取られ前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を出力し、
    前記データベースは、カートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報を記憶保持し、
    前記管理サーバは、前記カートリッジ識別情報出力手段から出力された前記第1及び第2カートリッジ識別情報を入力し、前記カートリッジ内基材テープ情報及び前記カートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけて前記データベース内へ格納することを特徴とする無線タグ情報通信システム。
  3. 請求項2記載の無線タグ情報通信システムにおいて、
    前記データベースは、前記カートリッジ内基材テープ情報として、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、又は、テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を記憶保持していることを特徴とする無線タグ情報通信システム。
  4. 請求項2記載の無線タグ情報通信システムにおいて、
    前記データベースは、前記カートリッジ内被印字テープ情報として、テープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を記憶保持していることを特徴とする無線タグ情報通信システム。
  5. 請求項2記載の無線タグ情報通信システムにおいて、
    前記データベースは、前記カートリッジ内基材テープ情報として前記基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子の残量に係わるタグ残量情報を記憶保持するか、又は前記カートリッジ内被印字テープ情報として前記被印字テープの残量に係わるテープ残量情報を記憶保持することを特徴とする無線タグ情報通信システム。
  6. 筐体と、
    この筐体に設けられ、テープを内包する少なくとも1つのカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、
    前記カートリッジの識別情報を読み取る読取手段と、
    その読み取られたカートリッジ識別情報を、カートリッジ内テープ情報と関連づけるために管理サーバへ出力するカートリッジ識別情報出力手段とを有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  7. 請求項6記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記カートリッジホルダ部は、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり、
    前記読取手段は、少なくとも1つの装置側アンテナを備え、
    前記カートリッジ識別情報出力手段は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を、データベース内に記憶保持されたカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけるために管理サーバへ出力することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  8. 請求項7記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記読取手段は、
    前記装置側アンテナを介し、前記第1カートリッジに備えられた第1カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1カートリッジ識別情報を受信する第1カートリッジ識別情報受信手段と、
    前記装置側アンテナを介し、前記第2カートリッジに備えられた第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第2カートリッジ識別情報を受信する第2カートリッジ識別情報受信手段とを有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  9. 請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記読取手段の前記装置側アンテナは、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナとは別の第1アンテナ及び第2アンテナを備え、
    前記第1カートリッジ識別情報受信手段は、前記第1アンテナを介し、前記第1カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1カートリッジ識別情報を受信し、
    前記第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記第2アンテナを介し、前記第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  10. 請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う主アンテナを介し、前記第1及び第2カートリッジ無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報をそれぞれ受信することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  11. 請求項10記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記主アンテナと前記タグ側アンテナとの間の通信信号に含まれる識別符号とは異なる識別符号を含む通信信号で、前記第1及び第2無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1及び第2カートリッジ識別情報受信手段は、前記主アンテナと前記タグ側アンテナとの間の通信周波数とは異なる通信周波数で、前記第1及び第2無線タグ回路素子より前記第1及び第2カートリッジ識別情報を受信することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  13. 請求項6記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記カートリッジホルダ部は、前記少なくとも1つのカートリッジとして、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する複数のタグラベル作成用無線タグ回路素子を設けた基材テープを備えた第1カートリッジと、前記基材テープに貼り合わされる被印字テープを備えた第2カートリッジとを着脱可能であり、
    前記カートリッジ識別情報出力手段は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジにそれぞれ対応づけられた第1カートリッジ識別情報及び第2カートリッジ識別情報を、データベース内に記憶保持されたカートリッジ内基材テープ情報及びカートリッジ内被印字テープ情報とそれぞれ関連づけるために管理サーバへ出力し、
    前記読取手段は、前記第1カートリッジに備えられた前記第1カートリッジ識別情報を読み込み識別する第1カートリッジ識別情報識別手段と、前記第2カートリッジに備えられた前記第2カートリッジ識別情報を読み込み識別する第2カートリッジ識別情報識別手段とを備えることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  14. 請求項7乃至13のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記管理サーバより、前記出力した第1カートリッジ識別情報に対応した前記カートリッジ内基材テープ情報と前記出力した第2カートリッジ識別情報に対応した前記カートリッジ内被印字テープ情報とを入力するテープ情報入力手段と、
    このテープ情報入力手段で入力したそれらテープ情報に応じて、前記基材テープの前記タグラベル作成用無線タグ回路素子に備えられた前記IC回路部の無線タグ情報へのアクセスを制御するアクセス制御手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  15. 請求項14記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープの前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の種類、通信周波数、通信プロトコルを含む通信パラメータ情報、又は、前記基材テープ及び前記被印字テープのテープ幅、厚さ、材質、色、模様を含むテープ属性情報を入力し、
    前記アクセス制御手段は、それら入力した情報に応じたアクセス制御を行うことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  16. 請求項14記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープ及び前記被印字テープのテープ幅を入力し、かつ、
    それら基材テープのテープ幅と前記被印字テープのテープ幅との大小とに応じて、テープ組み合わせの適否を判定する判定手段を設けたことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  17. 請求項14記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記テープ情報入力手段は、前記入力するテープ情報として、前記基材テープのタグラベル作成用無線タグ回路素子の残量に係わるタグ残量情報、又は、前記被印字テープの残量に係わるテープ残量情報を入力し、
    前記アクセス制御手段は、それら入力した残量情報に応じたアクセス制御を行うことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  18. 請求項17記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記アクセス制御手段による前記タグラベル作成用無線タグ回路素子の前記無線タグ情報へのアクセス実績に応じ、前記テープ情報入力手段で入力した前記タグ残量情報及び前記テープ残量情報を更新する残量情報更新手段と、
    その更新されたタグ残量情報及びテープ残量情報を、新たな前記カートリッジ内基材テープ情報及び前記カートリッジ内被印字テープ情報として、前記管理サーバへ出力する残量情報出力手段とを有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
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