JPWO2005117492A1 - セラミックヒータ及びそれを用いたグロープラグ - Google Patents

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Abstract

セラミック体11の一方端面に突出部16を形成するとともに、発熱体12に電気的に接続された陽極引出部13aを突出部16の側壁の複数箇所に引き出して露出させ、かつ、該露出部のそれぞれに陽極引出し金具の端子14が接続可能となっている。

Description

本発明は、セラミックヒータおよび、それを用いたグロープラグに関する。詳しくは、石油ファンヒーターの着火用等に用いられるセラミックヒータに関し、また、そのセラミックヒータを用いてディーゼルエンジンの始動促進用などに使用されるグロープラグに関する。
近年、排気ガスの規制に対応するため、ディーゼルエンジンの燃焼方式が、副燃焼室を有するタイプから、直接噴射型(いわゆる直噴型)に移行している。さらに、マルチバルブ化が行われてきている。このような直接噴射型のディーゼルエンジンに用いるグロープラグは、シリンダヘッドの壁面を通って主燃焼室に臨むことになる。一方、シリンダヘッドの強度を確保するためにシリンダヘッドの厚さは、あまり薄くできない。
そのため、直噴型ディーゼルエンジンでは、グロープラグを挿入する孔の径が非常に細く、しかも長くなっている。すなわち、直噴型のディーゼルエンジンに用いるグロープラグは、従来の副燃焼室を予熱するタイプに比べて、全長を長くし、しかも、細径にすることが必要である。
このようなグロープラグの長尺化の要求に応えるとともに、セラミックヒータの全長を短縮してコストダウンを図るために、セラミックヒータを、その発熱部が外部に突出するようにして金属製外筒の一端側に固定した構造のグロープラグが提案されている。
例えば、特許文献1では、グロープラグの先端に金属製外筒が接続されており、その金属製外筒の先端開口部にセラミックヒータがガラスで固定されている。このセラミックヒータは、絶縁性セラミックスからなる円筒状のセラミック体の一端に、高融点金属(例えばタングステン等)のコイルや導電性セラミックス等の発熱抵抗体が埋設されている。発熱抵抗体には、陽極側リード線と陰極側リード線が接続されている。そして、セラミック体の発熱抵抗体を埋設したのとは反対の端面に円形の突出部が形成され、この突出部側面から陽極側リード線の先端が露出している。一方、陰極側リード線は、セラミック体の側面から露出している。
グロープラグの陽極取出し金具の先端にはカップ状(有底円筒状)に形成した端子が接続されている。この陽極取出し金具のカップ状端子を、セラミックヒータの端面に形成した突出部に嵌合させてロウ付けにより接合している。これによってブロープラグの陽極取出し金具とセラミックヒータの陽極側リードが電気的に接続される。また、セラミック体の側面に露出した陰極側リード線は、グロープラグの金属製外筒に接続している。
このようなセラミックヒータは、次のようにして製造できる。焼結時に陽極側リード線を中央から偏芯させて焼成を行う。そして、焼結成形後のセラミックヒータの端面を研削する等して突出部を形成し、その円形突出部の側面からリード線の先端を露出させる。
また、特許文献2のグロープラグでは、セラミックヒータの陽極側リード線と陽極取出し金具が接続孔を介して接続している。すなわち、セラミック体の後端部に接続孔が形成され、この接続孔に陽極取出し金具が挿入されて陽極側リード電極と接続している。この接続孔(陽極側の電極引出穴)は、孔にMo等の高融点金属で埋めた状態で焼結し、後からMo等を金属を酸により溶解させることにより形成する。
特開2002−122326号公報(第8頁、図1) 特開2001−324141号公報
しかしながら、特許文献1のように、セラミック体の後端に形成した突出部の側面から陽極側リード線の先端を露出させ、その突出部に陽極側引出し金具のカップ状端子を嵌合してロウ付けした構成では、陽極側引出し金具の端子部分に局所発熱が発生しやすく、セラミックヒータの通電耐久性が悪化する問題があった。
また、特許文献2のように、セラミック体の後端に接続孔を形成し、その接続孔を介して陽極側リード線と陽極側引出し金具を接続した場合も、セラミックヒータの耐久性が十分でなかった。すなわち、接続孔を形成するために高融点金属をセラミック体に埋設させてホットプレスによる一軸加圧焼成を施した場合、圧力により高融点金属が塑性変形して楕円形に潰れてしまう。このため、この焼成の際に高融点金属の周囲のセラミックスに残留応力が残る。そして、焼成後に中の高融点金属を除去した際に残留応力が解放され、高融点金属を除去した接続孔(電極引出穴)の周囲にクラックが発生する。こうして、セラミックヒータの耐久性・耐熱信頼性が低下してしまう。また、孔形成部材であるMo等の高融点金属を酸により溶解除去するため、これに要する処理時間と多量の廃液処理も問題であった。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、耐久性・耐熱信頼性の高いセラミックヒータと、そのセラミックヒータを用いたグロープラグを提供することを目的とする。
本件発明の第1の側面によれば、棒状のセラミック体中に内蔵する発熱抵抗体と、該発熱抵抗体に接続した陽極側リード線及び陰極側リード線と、を具えたセラミックヒータであって、前記陽極側リード線の先端に引出部が形成され、前記引出部が前記セラミック体の一方端面に形成された突出部の側壁の複数箇所において露出したセラミックヒータが提供される。この引出部は、突出部の側壁を介して対向する位置に露出していることが好ましい。
発熱抵抗体から引き出された陽極側リード線に接続された引出部は、突出部の側壁の複数箇所に引き出されて露出されており、その露出部のそれぞれに陽極取出し金具の端子を接続することが可能である。従って、陽極取出し金具を通じて高い電圧を印加したとしても、陽極取出し金具と陽極側リード線の接続部(陽極引出部)における電流の集中を避け、陽極引出部の発熱を抑えることができる。従って、通電した直後は発生した熱がセラミック体内部を十分に伝わっていないが、そのときにも陽極引出部とセラミック体との温度差が抑制される。従って、電圧印加時における耐熱衝撃に強く、通電耐久性の優れたセラミックヒータを提供することができる。従って、このような耐熱衝撃に強いセラミックヒータを用いたグロープラグでは着火不良がなく信頼性を格段に向上させることが可能である。
本件発明の第2の側面によれば、電気絶縁性セラミックスからなる本体部と、該本体部の先端側に埋設された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に接続された陽極側リード線及び陰極側リード線と、前記陽極側リード線に陽極引出し金具を挿着するために前記本体部の基端側に形成された電極引出穴と、を含む構成からなるセラミックヒータであって、前記電極引出穴の横断面が略円形であり、該横断面における長径Aと短径Bの比が0.8≦B/A≦1の関係にあることを特徴とする。これにより、電極引出穴周辺の残留応力を低減し、クラックの発生を抑制できる。従って、耐久性・耐熱信頼性の良好なセラミックヒータを得ることができる。
このような形状の電極引出穴は、焼成されて前記本体部となるセラミック生成形体に密度1.5g/cm以上のカーボンからなる穴形成部材を埋設した状態で、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で焼成した後、該穴形成部材を酸化雰囲気中で燃焼除去して形成されるのが好ましい。また、穴形成部材を燃焼除去する代わりに、ウォータージェットにより除去して形成することも好ましい。この方法によれば、酸による溶解除去をすることもないため、これに要する処理時間と廃液処理の問題もなくなる。
また、電極引出穴の周囲に穴形成部材との反応層を有するのが好ましく、さらに、本体部が窒化珪素質セラミックスからなり、反応層としてSiCが存在するのが好ましい。なお、本体部が窒化珪素質セラミックスからなり、穴形成部材の表面に窒化ボロンが塗布されてもよい。
なお、本発明でいう「埋設」とは、固形状のものが埋め込まれたことを意味するのみならず、ペースト状のものが焼成されて内蔵されたことも含む。
本件発明によれば、耐久性・耐熱信頼性の高いセラミックヒータと、そのセラミックヒータを用いたグロープラグを提供することができる。
図1Aは、本件発明の実施の形態1に係るセラミックヒータを示す断面図である。 図1Bは、図1Aに示すセラミックヒータの突出部近傍を示す拡大斜視図である。 図1Cは、引出部の変形例を示す斜視図である。 図2は、図1Aのセラミックヒータを備えたグロープラグを示す断面図である。 図3Aは、本件発明の実施の形態2に係るセラミックヒータを示す縦断面図である。 図3Bは、図3Aに示すセラミックヒータの横断面図である。 図4Aは、実施の形態2における電極引出穴の形成方法を示す工程図である。 図4Bは、図4Aの次の工程を示す工程図である。 図4Cは、図4Aの次の工程を示す工程図である。 図5Aは、実施の形態2における電極引出穴の別の形成方法を示す工程図である。 図5Bは、図4Aの次の工程を示す工程図である。 図5Cは、図4Aの次の工程を示す工程図である。 図6Aは、生成形体への穴形成部材の埋込方法を示す概略図である。 図6Bは、生成形体に穴形成部材を埋め込んだ様子を示す斜視図である。 図7は、実施の形態2のセラミックヒータにおいて、電極引出穴の近傍の様子を示す部分拡大断面図である。 図8は、図3Aに示したセラミックヒータを備えたグロープラグを示す断面図である。 図9は、実施の形態2のセラミックヒータの後側端面を示す端面図である。 図10Aは、実施例3において形成された電極引出穴を示す模式図である。 図10Bは、実施例3において形成された電極引出穴を示す模式図である。 図10Cは、実施例3において形成された電極引出穴を示す模式図である。
符号の説明
10:セラミックヒータ
11:セラミック体
12:発熱抵抗体
13a,b:引出部
14:陽極引出し金具
15a,b:リード線
16:突出部
18:電極引出穴
20:セラミックヒータ
22:金属製外筒
25:ハウジング
26:グロープラグ
実施の形態1.
(セラミックヒータ)
図1Aは、本実施の形態のセラミックヒータの断面図である。図1Aに示すように、本実施の形態のセラミックヒータ10は、セラミック体11中に内蔵する発熱抵抗体12と、発熱抵抗体12に接続した陽極側リード線15a及び陰極側リード線15bと、陽極側リード線15a及び陰極側リード線15bと接続しセラミック体11の表面に露出した引出部13a及び13bと、を有する。陽極側リード線15aの先端に接続された引出部13aは、セラミック体11の一端に形成された突出部16の側壁から露出しており、陽極側引出し金具14に接続される。また、陰極側リード線15bの先端に接続された引出部13bは、セラミック体11の側面から露出しており、外部から接続可能に構成されている。
セラミック体11は、棒状の電気絶縁性セラミックスからなり、その一方端面は突出部16を形成している。発熱抵抗体12は、セラミック体11の先端側の内部に埋設されている。この発熱抵抗体12は、U字形の棒状体であり、導電成分、抵抗温度係数を調節するための調整成分、および絶縁成分であるセラミック成分を含有している。また、引出部13a、13bは、各々、図1Aに示すようにリード線15a、15bの先端に接続されている。陰極側リード線15bに接続した引出部13bは、セラミック体11の側面から露出している。一方、陽極側リード線15aに接続した引出部13aは、突出部16の側壁の2カ所に引き出され露出させている。
突出部15の側壁から露出した引出部13aには、外部に電気接続するための陽極引出し金具14が接続される。陽極引出し金具14は、セラミックヒータの一部であっても良く、セラミックヒータを組み込む装置(グロープラグなど)の一部であっても良い。陽極引出し金具14の端子は、材質がSUS304等からなり、先端がカップ状に成形されている。陽極引出し金具14は、外部からセラミックヒータ10に所定電圧が印加可能に構成されている。この陽極引出し金具14の端子形状は、セラミック体11の突出部16の側壁のから露出した複数個所の引出部13aと確実に接続できるようにカップ状になっており、引出部13aの露出個所が増加しても確実に接続することができる。ここでは陽極引出し金具14の端子14の先端をカップ状に形成したが、これに限定されない。例えば、陽極引出し金具14の先端を複数に枝分かれさせ、陽極引出し金具の枝分かれした各先端が引出部13aの各露出個所に接続するようにしても良い。
引出部13aに外部電源から通電すると、セラミック体11内に設けられたU字型の発熱抵抗体12に給電されて発熱抵抗体12が発熱を開始するが、発生した熱はセラミック体11内部を伝導して表面に到達する。引出部13aに陽極引出し金具14を通じて電圧を印加した直後は、発生した熱がセラミック体11内部を十分に伝わっていない。一方、陽極引出し金具14と接続する引出部13aは電流の経路が狭くなり易く、局所的に発熱しやすい。このため、電圧を印加した直後に突出部16において引出部13aとセラミック体11との温度差が生じ、セラミックヒータ10の通電耐久性が悪化しやすい。
しかし、本実施の形態のセラミックヒータ10においては、突出部16の側壁において引出部13aが2箇所以上露出されており、その引出部13aのそれぞれの露出部に陽極引出し金具14の端子が接続可能である。このため、突出部16近傍における電流経路の抵抗を下げることができ、電圧印加開始時における引出部13aの局所発熱を抑えることができる。従って、突出部16における熱応力を抑え通電耐久性を高めることができる。
そして、更に好ましい形態としては、図1Aに示すように、引出部13aの2箇所の露出部は、突出部16を介して互いに対向する位置に形成するのがよい。引出部13aの露出部が3箇所以上ある場合は、露出部同士の距離がいずれも等しくなるようにすることが望ましい。このような位置に形成することによって、引出部13aの発熱箇所同士の距離を大きくすることができる。従って、突出部16の熱応力を抑え、通電耐久性を一層高めることができる。
さらに、突出部16の外径Aとセラミック体11の外径Bとの比は、0.4≦A/B≦0.88とするのがよい。外径の比A/Bが0.88より大きいと引出部13aの露出部から中心までの距離が長くなるため、引出部13aにおける抵抗が高くなり、電圧突入時に突出部16に局所発熱が発生しやすくなる。一方、外径の比A/Bが0.4より小さいと突出部16の耐荷重が低くなり、突出部16にクラックが発生しやすくなる。
さらに、引出部13aの各露出部の面積が、1×10〜6.8×10μmとするのがよい。引出部13aの露出部の面積が、1×10より小さいと引出部13aと陽極取出し金具14の端子との接触抵抗が高くなり、電圧印加開始時に突出部16に発生する熱応力が高くなる。また、引出部13aの露出部の面積が6.8×10μmより大きいと、突出部16における引出部13aと周囲のセラミックとの熱応力が大きくなり、クラックが引出部13aおよび突出部16に発生しやすくなる。
引出部13aの形状は、図1Bに示すように、セラミック体11の中心軸から同一直線上の2方向に延在する形状とすることが好ましい。このような形状にすることによって、突出部16の周面上の対向した2箇所において引出部13aを露出させることができる。例えば、図1Bに示すような、セラミック体11の長手方向に直交する方向に延びた柱状(又は板状)にすることができる。柱状又は板状のセラミック体11の断面形状は、円形、楕円形、扁平楕円形、矩形、紡錘形、六角形など種々の形にすることが可能である。さらに、柱状又は板状のセラミック体の断面形状は、断面の位置によって異なっていても良い。例えば、板状のセラミック体11の断面が、セラミック体11内に埋設された中央付近では長矩形であり、セラミック体11から露出した端面付近では扁平楕円形であっても良い。また、セラミック体11の中心軸から3以上の方向に延在する形状であっても良い。また、引出部13aは、リード線との接触抵抗が小さくなるように、リード線との接触面積を大きくすることが好ましい。そこで、引出部13aのリード線と接触する部分が下方に延長した形状とすることが好ましい。例えば、引出部13aを図1Cに示すようなT字状の形状にすれば良い。
引出部は、通常、導電成分と絶縁成分を含有することが好ましい。この導電成分は、W、Ta、Nb、Ti、Mo、Zr、Hf、V、及びCr等から選ばれる1種以上の元素の珪化物、炭化物又は窒化物等の少なくとも1種である。絶縁成分は、窒化珪素系焼結体等である。特に絶縁成分に窒化珪素が含有される場合は、導電成分として炭化タングステン、珪化モリブデン、窒化チタン又は珪化タングステン等の少なくとも1種を用いることが好ましい。尚、導電成分は、W、Ta、Nb、Ti、Mo、Zr、Hf、V、及びCr等から選ばれる1種以上から成る金属としても良い。
セラミック体11を構成する電気絶縁性セラミックスは、通常、発熱抵抗体12及びリード線15a、15bなどと一体に焼成され、焼成後これらは一体となっている。この電気絶縁性セラミックスは、発熱抵抗体12およびリード線15a、15bなどに対して、−20〜1500℃において十分な絶縁性を有すればよい。特に、発熱抵抗体12に対して108倍以上の絶縁性を有することが好ましい。
この電気絶縁性セラミックスを構成する成分は特に限定されないが、窒化物セラミックスが望ましい。窒化物セラミックスは、比較的熱伝導率が高く、セラミック体11の先端から他端側へ効率的に熱を伝えることができ、セラミック体11の先端と他端側との温度差を小さくすることができるからである。例えば、窒化ケイ素質セラミックス、サイアロン及び窒化アルミニウムセラミックスのうちのいずれかのみから構成されてもよく、窒化ケイ素質セラミックス、サイアロン及び窒化アルミニウムセラミックスのうちの少なくとも一種を主成分としてもよい。
特に、窒化物セラミックスの中でも窒化ケイ素系セラミックスとすることにより、熱衝撃に強く、耐久性の優れたセラミックヒータ、およびグロープラグとすることができる。ここでいう窒化ケイ素系セラミックスには、窒化ケイ素を主成分とするものが広く含まれ、窒化ケイ素のみならず、サイアロンなども含まれる。さらに、通常、焼結助剤(Y、Yb、Erなどの各酸化物など)が数質量%(2〜10質量%程度)配合されて焼成される。また、焼結助剤粉末は特に限定されず、窒化ケイ素の焼成に一般に用いられる希土類酸化物などの粉末を使用することができる。とくに、Erなど、焼結した場合の粒界が結晶相となる焼結助剤粉末を用いると耐熱性が高くなることからより好ましい。
さらに、セラミック体11は、発熱抵抗体12を構成する各金属元素の硼化物が含有されてもよい。これによって発熱抵抗体12との熱膨張係数差を小さくすることができる。また、下記導電成分との熱膨張率の差を小さくするために少量の導電成分を含有してもよい。
また、発熱抵抗体12は、通常、導電成分と絶縁成分とを含有する。この導電成分は、W、Ta、Nb、Ti、Mo、Zr、Hf、V、及びCr等から選ばれる1種以上の元素の珪化物、炭化物又は窒化物等の少なくとも1種であり、絶縁成分は窒化ケイ素系焼結体等である。特に、絶縁成分及び/又は絶縁体を構成する成分に窒化ケイ素系焼結体が含有される場合は、導電成分として炭化タングステン、珪化モリブデン、窒化チタン又は珪化タングステン等の少なくとも1種を用いることが好ましい。
導電成分は、発熱抵抗体12中の絶縁成分及び絶縁体であるセラミック体を構成する成分との熱膨張差が小さいことが好ましい。また、導電成分の融点は、セラミックヒータの使用温度(1400℃以上、更には1500℃以上)を越えることが好ましい。また、発熱抵抗体12中に含まれる導電成分と絶縁成分との量比は特に限定されないが、発熱抵抗体12を100体積%とした場合に、導電成分を15〜40体積%とすることが好ましく、20〜30体積%とすることがより好ましい。導電成分が15体積%未満では、導電成分同士の接触が非常に少なくなるため発熱抵抗体13の抵抗値が高くなり過ぎるとともに、耐久性が著しく低下するからである。また、40体積%を越えると、本体部12の熱膨張率に対して発熱抵抗体13の熱膨張率が大きくなり過ぎて、耐久性が低下するからである。
(グロープラグ)
次に、図1Aに示したセラミックヒータを用いたグロープラグについて説明する。図2に示すグロープラグ26は、ハウジング25の先端に金属製外筒22を保持している。この金属製外筒22は、ステンレスなどの導電材料によって形成さている。この金属製外筒22自体は、接地電極としての作用を有しているため、金属製外筒22を他の部材に取り付けたときに、金属製外筒22自体を介して給電することが可能となる。金属製外筒22の先端の開口部には、セラミックヒータ10が嵌装され、ロウ付けにより固定されている。そして、セラミックヒータ10の側面から露出した陰極側の引出部13bには、グロープラグの金属製外筒22の内側がロウ付けにより電気的に接続されている。一方、セラミックヒータ10の突出部16に露出した複数の陽極側引出部13aには、グロープラグの陽極側取出し金具14が接続されている。
本実施の形態のグロープラグでは、陽極取出し金具14を通じて高い電圧を印加したとしても、陽極取出し金具14と陽極側の引出部13aにおける電流の集中を避け、引出部13aの発熱を抑えることができる。従って、通電した直後は発生した熱がセラミック体11内部を十分に伝わっていないが、そのときにも引出部13aとセラミック体11との温度差が抑制される。従って、グロープラグの着火時にセラミックヒータ10に大きな電圧を印加しても、耐熱衝撃による動作不良や故障が発生しにくい。すなわち、着火不良がなく、信頼性が格段に向上したグロープラグが提供できる。
(セラミックヒータ及びグロープラグの製造方法)
本実施の形態のセラミックヒータおよびそれを用いたグロープラグの製造方法を説明する。
まず、セラミックヒータ10の製造方法について説明する。
発熱抵抗体12を構成する原料として、導電成分と絶縁成分とを含有するペーストを作製する。ペースト全体を100質量%とした場合に、導電成分及び絶縁成分を合計で75〜90質量%含有することが好ましい。このペーストは、例えば、これらの成分の所定量を各原料粉末として湿式混合し、その後、乾燥させ、更に、ポリプロピレン、ワックス等のバインダ等と混合することにより得ることができる。このペーストは更に、適度に乾燥させて取り扱い易いように成形加工したペレット状等のものであってもよい。
こうして作製したペーストを、リード線15a、15bを埋込みながら発熱抵抗体12の形状に成形する。ペーストへのリード線15a、15bの埋入はどのように行ってもよいが、例えば、発熱抵抗体の形の型内に突出するようにリード線15a、15bを固定し、この型内にペーストを注入する。また、発熱抵抗体12の形状に成形したペーストにリード線15a、15bを挿入し、埋入させることもできる。引出部13aは、発熱抵抗体12の形成と同時に、引出部の形の型内にペーストを注入することで作製できる。その他、棒状のセラミック基体を成形した後、適度なバインダなどを調合したペーストを作り、これをセラミック基体上にスクリーン印刷法によりプリントして、リード線15a、15b、発熱抵抗体12および引出部12を形成しても良い。また、リード線15a、15b以外の発熱抵抗体12と引出部12だけをプリントし、リード線15a、15bを埋設させても良い。ここで引出部13aの形状は、セラミック体11の長手方向に直交するように延在した柱状又は板状にすることが好ましい。
この発熱抵抗体12と、リード線15a及び15bと、引出部13a及び13bとを、セラミック体11用の原料とともに、プレス成形して一体に加圧することにより、基体の形状を有する粉末成形体を得る。そして、このセラミックヒータ成形体を、黒鉛製などの加圧用ダイスに収納して焼成炉に収容し、必要に応じて仮焼してバインダを除去した後、所定の温度で所要時間ホットプレス焼成することによって、セラミックヒータ10を得ることができる。
ここでセラミックヒータ10の端面の中央部に、端面の外周部16abよりも突出した円形(略円柱状)の突出部16を形成するとともに、この突出部16の側面に引出部13aの側面を露出させている。略円柱状の突出部16は、セラミック体11の焼成後に突出部16のメス型形状を有するダイヤ砥石によって研削して形成したり、セラミックヒータ10の成形体を形成した際に切削して形成しても良い。また、セラミックヒータ10の成形体をプレス成形する際の金型にて、突出部の形状を成形しても良い。本実施の形態では、引出部13aがセラミック体11の中心軸から直線上の2方向に延在した形状(好ましくは柱状又は板状)に形成されている。従って、円筒形の突出部16を形成すれば、突出部16の周面の対向する2箇所から引出部13aが露出される。
次に、カップ状(有底円筒状)に形成した陽極引出し金具14の端子をセラミックヒータ10の突出部16に嵌合し、突出部16の側面に露出した引出部13aと陽極引出し金具14の端子をロウ付けする。さらに、このセラミックヒータ10を、ステンレス製の金属製外筒22に嵌装し、ロウ付けした後、ハウジング25にロウ付けおよびかしめを行うことで固定し、グロープラグ26が完成する。
なお、本実施の形態のセラミックヒータ10では、焼結時に陽極側リード線15aを偏芯させておき、焼結成形後のセラミックヒータ10の端面を研削等により段付き形状にして突出部16を形成する。このとき焼結前にリード線15aを偏芯させることにより、リード線15aを引出部13aのほぼ中心に位置させることが好ましい。リード線15aを引出部13aのほぼ中心に位置させることにより、引出部13aの外周からリード線15aに至る経路の抵抗をほぼ均一にして、局部発熱を抑制することができる。そして、その突出部16の側壁にリード線15aから引き出された引出部13aの両側面を直接露出するようにしている。この構成により、陽極リード線15aと陽極取出し金具14とが複数個所で接続されるため、接続面積が大きくなり、より確実に接続することができる。また、陽極取出し金具14の端子先端をカップ状に形成し、突出部16に嵌合させてロウ付けしたので、このロウ付け部分16の強度が向上する。
実施の形態2.
(セラミックヒータ)
図3Aは、本実施の形態のセラミックヒータの縦断面図、図3Bは、図3Aの基端側端面図である。本実施の形態のセラミックヒータは、下記に説明する点を除けば、実施の形態1と同様である。図3A及びBに示すセラミックヒータ10は、電気絶縁性セラミックスからなる本体部11と、本体部11の先端側に埋設された発熱抵抗体12と、本体部11の基端側に形成された電極引出穴18と、本体部11の基端側に形成された一対の電極引出部13a及び13bと、電極引出部13a及び13bと発熱抵抗体12との間を電気的に接続する一対のリード線15a及び15bと、を含む。陽極側のリード線15aに接続された電極引出部13aは、電極引出穴18から露出しており、陰極側のリード線15bに接続された電極引出部13bは本体部11の側面に露出している。
本体部12は、直径2〜5mm、長さ15〜50mm程度の円柱状のものであり、発熱抵抗体12およびリード線15a、15bなどに対して−20〜1500℃において十分な電気絶縁性を有する電気絶縁性セラミックスからなる。電気絶縁性セラミックス12は、発熱抵抗体13に対して108倍以上の電気絶縁性を有することが好ましい。このような本体部12を構成する成分としては特に限定されないが、窒化物セラミックスが望ましい。窒化物セラミックスは、比較的熱伝導率が高く、セラミックヒータ10の先端側から基端側へ効率的に熱を伝えることができ、セラミックヒータ10の先端側と基端側との温度差を小さくすることができるからである。
本体部11の先端側には、棒状体あるいはシート状体の導電性セラミックスを縦断面U字状に形成した発熱抵抗体12が埋設されている。この発熱抵抗体12は、通常、導電成分と絶縁成分とを含有し、これらの成分を含有するペースト状のものを前述の本体部11となるセラミック生成形体と一括焼成することにより得られる。
導電成分としては、W、Ta、Nb、Ti、Mo、Zr、Hf、V、及びCr等から選ばれる1種以上の元素の珪化物、炭化物又は窒化物等の少なくとも1種が好ましい。また、絶縁成分としては、窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、ムライト等が好ましい。
なお、この発熱抵抗体12は、図3Aに示すように全体を埋設させるのみならず、その一部を本体部11から露出させてもよい(不図示)。また、発熱抵抗体12としては、導電性セラミックスの他、タングステン、モリブデン、レニウム等の高融点金属をコイル状に形成したものであってもよい。
本体部11の基端側には、基端面から長手方向に沿って形成された電極引出穴18が形成されている。この電極引出穴18は、横断面が0.2〜0.5mm程度の径の略円形で、長さが3〜15mm程度に形成されたものである。ここで、略円形とは、長径Aと短径Bの比で表すと、0.8≦B/A≦1である場合をさす。急速昇温、高温耐久性が要求されるセラミックヒータにおいては、本体部11の磁器強度および発熱抵抗体13の高温耐熱性を向上させるため、一般的により高い焼成温度、焼成圧力条件下でホットプレス焼成される。このホットプレス焼成は、一軸的に高圧で加圧焼成するものであるため、電極引出穴18の横断面が楕円形状になり、長径Aと短径Bの比がB/A<0.8になってしまう可能性が極めて高い。本件発明者等は、このような形状であると、焼成時の残留応力により電極引出穴18の周りにクラックが発生し、電極部の高温信頼性が著しく低下することを見出した。本発明によれば、後述の製造方法により長径Aと短径Bの比を0.8≦B/A≦1とすることで、電極引出穴18の残留応力を抑えてクラックの発生を防止でき、陽極側電極引出部13aと後述の陽極引出し金具14の接続状態を安定的に保ち、高い耐熱信頼性が得られる。さらに好ましくは、長径Aと短径Bの比B/Aを0.85以上、特に0.89以上とすると良い。
そして、本体部11の基端側において、電極引出穴18に陽極側の電極引出部13aが露出している。一方、陰極側の電極引出穴13bは、本体部12の側壁から露出している。ここで、電極引出部13a、1#bは、発熱抵抗体12と同様の材質からなるペースト状のものが好ましく使用できる。一方、リード線15a、15bは、タングステンを主成分とする導電体が好ましく使用できるが、特にこれに限定されるものではない。
本実施の形態の特徴とするところは、セラミックヒータ10の陽極側の構造にある。陽極側の電極引出部13aが周囲において露出している電極引出穴18の横断面形状を略円形とすることにより、耐熱信頼性が高いセラミックヒータ10を得ることができるものである。本件発明者等は、電極引出穴18が楕円形状になっていた従来のセラミックヒータでは、内部に残留応力が発生し、これにより電極引出穴の周囲にクラックが入りやすいという問題があることを見出した。本実施の形態の電極引出穴18は、略円形であるため、残留応力が小さく、電極引出穴18の内面全体に応力が分散する。従って、電極引出穴18の周囲にクラックが発生することを防止できる。
(電極引出穴18の形成方法)
このような電極引出穴18は、例えば、次のようにして製造できる。まず、図4Aに示すように、電気絶縁性セラミックスからなる二つの生成形体40の貼り合わせ面に電極引出穴18となる凹部38を形成し、この二つのセラミック生成形体40を貼り合わせ、凹部38に電極引出穴18を形成するための穴形成部材41を埋設する。次に、図4Bに示すように、ホットプレス焼成した後、図4Cに示すように、熱処理により燃焼除去か、ウォータージェット等の機械的手法によって穴形成部材41を除去すれば、電極引出穴18を有するセラミック成形体が得られる。このような方法によれば、短時間に低コストでセラミックヒータ10のセラミック体11に電極引出穴16を形成することが可能となる。
ここでは、穴形成部材41の一部が生成形体40の表面に露出された状態で焼成する例を説明したが、生成形体40に穴形成部材41が完全に内部に埋設された状態で焼成を行っても良い。例えば、図5Aに示すように、穴形成部材41をセラミック生成形体40内に埋設する。次に、生成形体40をN2ガスやHeガス等の不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で焼成することにより、穴形成部材41を残した状態で焼結体11を形成する。ホットプレス焼成やガス加圧焼成すれば、焼結時の焼結体11の粒界滑りによる緻密化を利用して、クラックを発生させることなく生成形体40を焼結させることができる。その後、図5Bに示すように、穴形成部材41の一部を露出させる。研削、切断、レーザ加工、サンドブラスト加工、超音波加工、ウォータージェット加工等により穴形成部材41の一部を露出させることができる。例えば、平研削盤等で研削処理して、穴形成部材41を露出させても良い。そして、図5Cに示すように、穴形成部材41を除去する。
セラミック生成形体40の成形については、メカプレス等を用いてプレス成形する場合、次のようにして行うことができる。まず、金型内に半分ほどの原料粉末を充填し、1回加圧して仮成形する。そして、その上に穴形成部材41を設置した後さらに原料粉末を充填し、これら全体を再度加圧成形してセラミック成形体40を得る。
また、ホットプレス焼成する場合は、図6Aに示すようにセラミック生成形体40を2個以上に分割して形成し、この合わせ面に穴形成部材41を配置する凹部40aを設ける。そして、凹部40aに穴形成部材41を埋設し、セラミック生成形体40同士を合わせることで形成される。
なお、この生成形体40の成形方法として、成形型により成形するものは勿論のこと、セラミックグリーンシートを積層する手法を用いても構わない。また、成形体を射出成形機等で成形し、その際に穴形成部材41を成形体中に埋設するようにしても良い。
ここで、穴形成部材41としては、例えばカーボンピンを用いることが好ましい。カーボンピンは、高温でも硬度を保ち、また、酸化除去すれば理想的には二酸化炭素と水になる。従って、穴形成部材41としてカーボンピンを使用すれば、従来のMo等の高融点金属を埋設、酸により溶解除去した場合にあった問題、すなわち形成された電極引出穴16周囲のクラックの問題や処理時間、廃液の処理問題等が解決される。穴形成部材41としてのカーボンピンは、円柱状、角柱状など所望の穴形状にあわせた任意の形状でよく、その密度は1.5g/cm以上であることが好ましい。カーボンピンの密度が1.5g/cm未満であると、セラミック体をホットプレス焼成した際の横断面形状の変形を防止できず、所望形状の穴加工ができなくなる虞があるからである。特に、30MPa以上の圧力を掛けながら焼成する場合は、焼成時の変形を避けるため1.6g/cm3以上とすることがより好ましい。
また、陽極側の電極引出部13aの耐酸化性の点から、図7に示すように、穴形成部材41と接している電極引出部13aの表面に反応層31が形成されているのが好ましい。これにより、穴形成部材41を燃焼除去する際の陽極側の電極引出部13aの酸化を防ぐことができ、後から挿入する陽極引出し金具と良好な導通を確保することができる。尚、穴形成部材41を除去した後も、反応層31が電極引出部13aの表面に残ることが多い。
例えば、セラミック本体部11として窒化珪素系セラミックスを用い、穴形成部材41としてカーボンピンを用い、このカーボンピン41を本体部11の電極引出穴18の横断面において略中央部に位置するように埋設し、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で約1650〜1800℃の温度で焼成する。これにより、陽極側の電極引出部13aの表面にSiCからなる反応層31を形成することができる。したがって、穴形成部材であるカーボンピン41を酸化雰囲気中約800〜1000℃にて燃焼除去する際に、SiCの耐酸化性により内部の電極引出部13aの酸化を防止できる。
穴形成部材41は、その一部をセラミック体11の基端から露出させた状態で、酸化雰囲気中約1000℃にて30分から1時間程度燃焼させることで容易に除去することが可能である。例えば、穴形成部材41がカーボンピンである場合、酸化雰囲気中にカーボンピン41が曝されると、炭素と酸素が結合した二酸化炭素となって気化してしまい、焼結体11に埋設したカーボンピンが除去される。従って、切削により穴を形成しなくても穴加工が可能となる。
この熱処理温度はセラミック材料によるが800℃以上とすることが好ましく、処理時間は、除去するカーボンピン41の大きさにより異なるが、例えば直径1mm長さ5mmのカーボンピン11の場合、1000℃で約3時間保持すれば燃焼除去することができる。更に、必要に応じて穴内部をサンドブラスト、ウォータージェット等で洗浄処理し、カーボン燃焼後の灰分を除去することも可能である。
また、穴形成部材41の除去をウォータージェット等を使用して機械的に行っても良い。また、特に穴形成部材41をウォータージェット等を使用して機械的に除去する場合、穴形成部材41であるカーボンピンの表面に予めBN(窒化ボロン)を塗布して埋設、焼成し、穴形成加工を施してもよい。窒化ボロンを塗布した場合、電極引出部13aの表面に反応層31が形成されないため、ウォータージェット等を使用した機械的除去を効率よく行うことが可能となる。
(グロープラグ)
図8に、本実施の形態のセラミックヒータ10を用いたグロープラグの例を示す。
以下に説明する点を除けば、実施の形態1のグロープラグと同様である。このセラミックヒータ型グロープラグは、実施の形態1と同様に、セラミックヒータ10と、セラミックヒータ10の本体部11の基端側をその先端側で被覆する金属製外筒22と、この金属性外筒22の基端側をその先端側で被覆するハウジング25とを含む多段式の構成になっている。
そして、セラミックヒータ10の電極引出穴18に陽極取出し金具14が挿着されており、電極引出穴18の周囲で露出する引出部13aに電気的に接続されている。電極引出穴18は、真空中で焼き付け処理してメタライズが形成されている。その電極引出穴18に、Au−Cu、Au−Ni、Ag−Cuを主成分とし活性金属を含有するペーストを塗布した陽極引出し金具14を挿入し、ロウ付けにより接合されている。ここで、電極引出穴18の周囲(電極引出部13aの表面)に反応層31が形成されている場合、反応層31を研削もしくはウォータージェット等の手法で機械的に除去し、電極引出部13aを露出させた後、ロウ付けすればよい。そして、電極引出穴18に陽極引出し金具14をロウ付けする際は、図9に示すように、電極引出孔18の中央に陽極引出し金具14を固定することが好ましい。これにより、ロウ材の偏りにより、応力が集中しクラックが発生することを未然に防止できる。
(セラミックヒータ及びグロープラグの製造方法)
次に、セラミック型グロープラグの製造方法の一例について説明する。
電気絶縁性セラミックスからなる本体部11の主成分と焼結助剤を混合して原料粉末を調整する。その後、この原料粉末からプレス成形して、貼り合わせることにより本体部11の形状となる二つのセラミック生成形体を得る。そして、別途発熱抵抗体ペーストを作り、これをセラミック生成形体の少なくとも一方の貼り合わせ面に、発熱抵抗体12、電極引出部13a、13bの導体形状にスクリーン印刷法によりプリントする。さらに、セラミック生成形体の貼り合わせ面に、発熱抵抗体12と電極引出部13a、13bとを電気的に接続するようにリード線を配置するとともに、電極引出穴18の穴形成部材41であるカーボンピンを配置する。これらを挟み込んで二つの生成形体を密着させ、約1650〜1800℃の温度、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中でホットプレス焼成することにより、本体部11と発熱抵抗体12を一括焼成により得る(このときカーボンピンの端面は本体部11のまわりこみにより、露出されていない)。その後、本体部11の基端を切削加工するなどして穴形成部材41であるカーボンピンの端面を露出させ、酸化雰囲気中約800〜1000℃にて燃焼除去し、陽極側の引出部13aが露出した電極引出穴18を形成する。次に、セラミック成形体を角柱形状から略円柱形状に加工すると同時に、陰極側の電極引出部13bを露出させる。そして、陽極側引出部13aと陰極側引出部13bの表面にAg−Cuを含有したペーストを塗布し、真空中で焼成してメタライズ層を形成する。そして、金属製外筒22にセラミックヒータ10の基端側を嵌装し、セラミックヒータの電極引出穴18に陽極引出し金具14を挿入したのち、ロウ付けを行って、セラミック型グロープラグを得る。
次に示す方法により、図1Aに示すセラミックヒータ10を作製した。
セラミック体11を構成する電気絶縁性セラミックスの主成分となる90〜92モル%の窒化ケイ素に、焼結助剤として希土類元素酸化物を2〜10モル%添加する。さらに、窒化ケイ素と希土類元素酸化物の総量に対して、酸化アルミニウムと酸化ケイ素を、各々0.2〜2.0質量%と1〜5質量%だけ添加混合して原料粉末を調整した。
その後、原料粉末をプレス成形法により成形体を得る。そして、タングステンに適当な有機溶剤、溶媒を添加混合した発熱体ペーストを作り、これを発熱抵抗体12および引出部13a、13bの導体形状に成形体の上面にスクリーン印刷法によりプリントした。
さらに、発熱抵抗体12と引出部13a,13bとの間に、タングステンを主成分とする導電体をリード線15a、15bとして挟み込んで密着させる。そして、約1650〜1800℃の温度でホットプレス焼成することにより、セラミック体11と発熱抵抗体12を一括焼成した。
次にセラミックヒータ10の基部側の端面中央部に、研削により外周部16abよりも突出した円形の突出部16を形成する。同時に、この突出部16の側面に陽極側の引出部13aの側面を露出させた。一方、カップ状に形成した陽極引出し金具14の端子をセラミックヒータ10の端面に形成された突出部16に嵌合させ、陽極引出し金具14と引出部13aとをロウ付けにより接合させた。
引出部13aの露出部は、4ヶ所、2ヶ所、1ヶ所とした。引出部13aの露出部を4ヶ所または2ヶ所形成する場合、引出部13aの露出部同士が対向させたものと、露出部を片側に寄せたもの、の両方を作製した。
引出部13aの露出部を互いに対向させる場合、次のようにして形成した。例えば、引出部13aを4ヶ所露出させる場合、突出部16の周方向90°おきに均等に露出部を設けた。また、引出部13aを2ヶ所露出させる場合、突出部16の周方向180°おきに露出部を設けた。尚、引出部13aは、隣り合う引出部が90°以上離れていれば、「対向に配置されている」とみることにする。
一方、引出部13aの露出部を片側の配置とするには、突出部16の周方向30°以内の範囲に全ての引出部13aの露出部を集約させて配置した。
さらに、突出部16の外径Aと前記セラミック体11の外径Bとの比A/Bを様々に変化させたセラミックヒータ10のサンプルを作成した。また、引出部13aの断面積も様々に変化させたセラミックヒータ10のサンプルを作成した。
それぞれ用意したサンプルの発熱抵抗体12に電圧を印加して発熱抵抗体12をジュール発熱させ、セラミックヒータの飽和温度が1400℃となるような電圧を印加し、電圧印加時間を5分、その後電圧をカットして強制冷却する時間を3分とした熱サイクルで10000サイクルの通電耐久試験後の温度変化を調べる評価を実施した。尚、強制冷却は、常温の圧縮空気をセラミックヒータ最高発熱部に吹き付けることによって行った。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2005117492
なお、表1において、「直径比」は、突出部の外径Aとセラミック体の外径Bの比A/Bを指す。耐久試験後の温度変化については、10000サイクルの通電耐久試験後に、耐久試験前のセラミックヒータの飽和温度が1400℃となるような電圧を印加した際の温度が1400℃からどの程度低下しているかを測定した。そして、判定として、温度変化が-25℃以内のものを◎(大変良い)、-45℃以内のものを○(良い)、−100℃以内のものを△(許容範囲内)、−100℃を越えるものを×(不可)とした。
表1に示した結果より、No.1〜33のサンプルについては、10000サイクル後の温度変化において、許容範囲内の結果を得ることができた。しかしながら、試料No.34〜42に示したサンプルは、10000サイクル後の温度変化において、良好な結果を得ることができなかった。
No.2〜8、No.14〜20のサンプルについては、複数の引出部を備え、引出部方向が対向し、直径比が0.4≦A/B≦0.88であり、引出部の断面積が1×10〜6.8×10μm2である。これらのサンプルについては、10000サイクル後の温度変化は-25℃以内の大変良い結果が得られた。
一方、比較例であるNo.36、No.39〜42のサンプルにおいては引出部13aまたは突出部16にクラックも観察された。
また、今回の実施例により良好な結果が得られた、No.1〜33の条件で作製したセラミックヒータ10に、金属製外筒22、ハウジング25をロウ付けおよびかしめを行って固定し、グロープラグ26を作製した。電圧を印加して発熱体をジュール発熱させ、グロープラグ先端の飽和温度が1400℃とし、電圧印加時間を5分、その後電圧をカットし常温の圧縮空気を最高発熱部に吹き付け冷却させることにより強制冷却する時間を3分とした熱サイクルで10000サイクルの評価を行ったが、10000サイクル後の温度変化は-25℃以内の大変良い結果が得られた。また、金属製外筒22とセラミック体21との接触点をはじめ、どの点においても全く破損は認められず、グロープラグとして優れた耐熱衝撃性を示すことがわかった。
次に示す方法により、図3A及びBに示すセラミックヒータ10を作製した。セラミックス本体部11の主成分となる90〜92モル%の窒化珪素に、焼結助剤として希土類元素酸化物を2〜10モル%を添加した。さらに、窒化珪素と希土類元素酸化物の総量に対して、酸化アルミニウム、酸化珪素を、各々0.2〜2.0質量%と1〜5質量%添加混合して原料粉末を調整した。
その後、貼り合わせることにより本体部12形状となる二つのセラミック生成形体をこの原料粉末からプレス成形法により得るとともに、別途炭化タングステンを主成分とする材料に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合した発熱体ペーストを作り、これをセラミック生成形体の少なくとも一方の貼り合わせ面に発熱抵抗体12および引出部13a、13bの導体形状にスクリーン印刷法によりプリントした。さらに、セラミック生成形体の貼り合わせ面に、発熱抵抗体12と引出部13a、13bとを電気的に接続するようにリード線15a、15b配置するとともに、電極引出穴18の穴形成部材41であるカーボンピンが本体部11に埋設されるように配置した。これらを挟み込んで二つのセラミック生成形体を密着させ、約1650〜1800℃の温度、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中でホットプレス焼成することにより、本体部11と発熱抵抗体12を一括焼成により得た。
その後、穴形成部材41であるカーボンピンの端面を露出させ、酸化雰囲気中約800〜1000℃にて燃焼除去した。こうして、陽極側に引出部13aが露出した電極引出穴18を形成した。次に、セラミックの本体部11を角柱形状から略円柱形状に加工すると同時に、陰極側の引出部13bを露出させた。そして、引出部13aと引出部13bの表面にAg−Cuを含有したペーストを塗布し、真空中で焼成してメタライズ層を形成し、Niからなるメッキ層を施した。その後、金属製外筒22にセラミックヒータ10を嵌装し、電極引出穴18に陽極引出し金具14を挿入したのち、ロウ付けを行った。
ここで電極引出穴18の断面形状は略円形であり、その長径の長さをA、短径の長さをBとしその比B/Aを様々に変化させた。実施例1と同様にして、10000サイクルの通電耐久試験後の温度変化を調べる評価を実施した。
Figure 2005117492
表2に示した結果より、No.1〜10のサンプルについては、10000サイクル後の温度変化において、許容範囲内の結果を得ることができた。しかしながら、試料No.11〜15に示したサンプルは、10000サイクル後の温度変化において、良好な結果を得ることができなかった。
No.1〜7のサンプルについては、穴形成部材41として密度1.5g/cm以上のカーボンピンを用いて電極引出穴を形成したため、穴断面の変形の度合いが低く、穴周りの残留応力がきわめて小さい。このため電極部の接合状態が非常に安定しており、耐久試験後の温度変化が非常に小さいという良好な結果が得られた。
しかしながら、電極引出穴18の長径Aと短径Bの比が0.8≦B/A≦1の試料の中でも、No.8〜10のサンプルについては、穴形成部材41としてMoを用いたため、長径Aと短径Bの比B/Aが0.8に近くなり、10000サイクル後の温度変化が許容範囲ぎりぎりの判定となった。
また、No.11〜15のサンプルについては、長径Aと短径Bの比B/Aが0.8未満であり、耐久後の温度変化が−100℃を越えてしまった。No.11〜15のサンプルにおいては電極引出穴の周りにクラックも観察され、耐久試験中の熱サイクルにより電極引出部の接合状態が劣化したため、抵抗値が増大し−100℃を越える温度変化が生じたものと考えられる。
また、今回の実施例により良好な結果が得られた、No.1〜5の条件で作製したセラミックヒータ11に、金属製外筒22、ハウジング25をロウ付けおよびかしめを行って固定し、グロープラグ26を作製した。電圧を印加して発熱体をジュール発熱させ、グロープラグ26先端の飽和温度が1400℃とし、電圧印加時間を5分、その後電圧をカットし常温の圧縮空気を最高発熱部に吹き付け冷却させることにより強制冷却する時間を3分とした熱サイクルで10000サイクルの評価を行ったが、10000サイクル後の温度変化は−25℃以内の大変良い結果が得られた。また、陽極側の引出部13aと陽極引出し金具14のろう付け部である電極引出穴18をはじめ、どの点においても全く破損は認められず、グロープラグとして優れた耐熱信頼性を示すことがわかった。
参考例1
主成分として90〜92モル%の窒化珪素に、焼結助剤として希土類元素酸化物を2〜10モル%添加した。そして、酸化アルミニウム、酸化珪素を窒化珪素と希土類元素酸化物の総量に対して各々0.2〜2.0重量%と1〜5重量%添加混合して原料粉末を調整した。その後、プレス成形により平板状の窒化珪素による生成形体40を準備した。
生成形体40の片面には断面半円状の溝40aが形成されており、この溝部40aに長さ10mmのカーボンピン41を配置し、さらに同様の生成形体40を重ね合わせ1組みとし、約1650〜1800℃の温度でホットプレス焼成することにより、焼結体11を得た。カーボンピン41は、直径が0.5mm、1.0mm、2.0mmであり、それぞれの密度が1.4g/cm3、1.5g/cm3、1.6g/cm3である円柱状のものを用いた。
得られた焼結体11をカーボンピン41の一端が焼結体11表面から露出するよう平研研削盤にて研削処理した。そして、酸化炉にて1000℃で熱処理しカーボンピン41を燃焼除去したのち、それぞれの試料の穴の状態を確認した。結果を表3に示す。
Figure 2005117492
表3から判るように、カーボンピン41の密度が1.5g/cm3以上である試料番号2、3、5、6、8、9は、図10Aに示すような断面丸形状の良好な穴が得られる。一方、密度1.4g/cm3である試料番号1、5、7においては、図10Bや図10Cに示したように断面形状が変形した。また、ピン径が1〜2mmと太い試料番号4、7においては、焼成後のカーボンピン41にワレが発生した。

Claims (14)

  1. セラミック体と、前記セラミック体中に内蔵された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に接続した陽極リード線及び陰極リード線と、前記陽極リード線と接続し前記セラミック体の表面に露出した陽極引出部と、を備えたセラミックヒータであって、
    前記セラミック体の一方端面に突出部が形成されるとともに、前記陽極引出部は、前記突出部の側壁の複数箇所に引き出されて露出されており、かつ、該露出部のそれぞれに外部端子が接続可能であることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記引出部の露出部が、前記突出部の側壁を介して対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のセラミックヒータ。
  3. 前記突出部の外径Aと前記セラミック体の外径Bとの比が0.4≦A/B≦0.88であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記引出部の露出部の面積が、1×10〜6.8×10μmであることを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
  5. 電気絶縁性セラミックスからなる本体部と、前記本体部の先端側に埋設された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体と電気的に接続された陽極引出部と、前記本体部の基端側にあり、その内面に前記陽極引出部が露出した電極引出穴と、を備えたセラミックヒータであって、
    前記電極引出穴の横断面が略円形であり、該横断面における長径Aと短径Bの比が0.8≦B/A≦1の関係にあることを特徴とするセラミックヒータ。
  6. 前記電極引出穴は、焼成されて前記本体部となるセラミック生成形体にカーボンからなる穴形成部材を埋設した状態で焼成した後、該穴形成部材を除去して形成されたことを特徴とする請求項5記載のセラミックヒータ。
  7. 前記穴形成部材が、燃焼により除去されたことを特徴とする請求項6に記載のセラミックヒータ。
  8. 前記穴形成部材が、ウォータージェットにより除去されたことを特徴とする請求項6記載のセラミックヒータ。
  9. 前記電極引出穴の周囲に、前記穴形成部材との反応層を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のセラミックヒータ。
  10. 前記本体部が窒化珪素系セラミックスからなり、前記電極引出穴の内表面にSiCを含む反応層が形成されたことを特徴とする請求項6記載のセラミックヒータ。
  11. 前記本体部が窒化珪素系セラミックスからなり、前記穴形成部材の表面に窒化ボロンが塗布されたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のセラミックヒータ。
  12. 電気絶縁性セラミックスからなる本体部の基端側に横断面略円形状の電極引出穴を備えたセラミックヒータの製造方法であって、
    焼成されて前記本体部となるセラミック生成形体を、密度1.5g/cm以上のカーボンからなる穴形成部材を埋設した状態で、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で焼成する工程と、
    前記穴形成部材を酸化雰囲気中で燃焼除去する工程と、を備えたことを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
  13. 電気絶縁性セラミックスからなる本体部の基端側に横断面略円形状の電極引出穴を備えたセラミックヒータの製造方法であって、
    焼成されて前記本体部となるセラミック生成形体を、密度1.5g/cm以上のカーボンからなる穴形成部材を埋設した状態で、不活性ガス雰囲気中もしくは還元雰囲気中で焼成する工程と、
    該穴形成部材をウォータージェットにより除去する工程と、を備えたことを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
  14. 金属製外筒の先端開口部に請求項1乃至11のいずれか1項に記載のセラミックヒータを挿入固定したことを特徴とするグロープラグ。
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