JPWO2003074408A1 - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
この発明のエレベータ装置は、かご(1)と、釣合おもり(2)と、かご(1)と釣合おもり(2)を繋ぐロープ(20)と、ロープ(20)が懸架されかご(1)と釣合おもり(2)を吊り下げる吊車(3,4)と、かご(1)の移動方向に延在し、かご(1)を介して対向する1対の第1のガイドレール(10)と、釣合おもり(2)の移動方向に延在し、釣合おもり(2)を介して対向する1対の第2のガイドレール(11)と、1対の第1のガイドレール(10)の上端を接続する第1の梁(12)と、1対の第2のガイドレール(11)の上端を接続する第2の梁(13)と、第1の梁(12)の中点近傍と第2の梁(13)の中点近傍を接続する第3の梁(14)とを備え、吊車(3,4)が第3の梁(14)に取り付けられているものである。
Description
技術分野
この発明は、エレベータ装置に関し、特に、ロープ式エレベータの機器構成に関するものである。
背景技術
図6は、従来のエレベータの構成を示す模式図である。また、図7は図6のI−I’断面を示す模式図である。図6及び図7において、101はかご、102は釣合おもり、103,104はかごと釣合おもり102を吊り下げる吊車、120は吊下げロープをそれぞれ示している。また、121は釣合おもり102と係合してかご101と釣合おもり102を駆動する駆動ロープ、105,106は駆動ロープ121を駆動する駆動側シーブ、107,108は釣合おもりの上下に取り付けられた返し車、109は駆動ロープ121に張力を発生させるおもりである。駆動ロープ121の一端は昇降路100の上部に固定され、他端は駆動ロープ121に張力を発生させる装置109に接続されている。
エレベータを昇降させるには、駆動側シーブ105,106を回転駆動することによって駆動ロープ121を巻上げあるいは巻下げることによって、返し車107,108を介して釣合おもり102を昇降させる。従って、釣合おもり102が昇降することによって一端に釣合おもり102を懸架し、他端にかご101を懸架した吊り下げロープ120を介してかごが昇降路壁125の内側を上下に移動する。
図6及び図7に示すエレベータ装置は、吊下げロープ120と駆動ロープ12を分離し、吊下げ側を1:1ロープアレンジメントとし、駆動側を2:1ロープアレンジメントとして巻上機の小型化を図ったものである。
図8は、図6及び図7に示すエレベータ装置の平面構成を示す昇降路平面図である。図8において、122はかご101のドア機構、123は乗場のドア機構、124はレールブラケットである。また、110はレールブラケットに取り付けられたガイドレールである。
図8に示すように、平面構成では、釣合おもり102は乗場ドア機構123のある乗場側から見てかご101の側部に配置されており、吊車103,104を介して配置された吊下げロープ120の配設方向と釣合おもり102の長手方向とが直角に配置される。また、駆動側シーブ105と釣合おもり102の長手方向は並行とされる。
図9は、かご101を構成するかご枠を示す斜視図である。通常のエレベータのかご室は、図9に示すようなかご枠に取り付けられている。かご枠は主として縦柱131、上梁132、かご床133から構成されている。
縦柱131には、ガイドレール110に沿ってかご101を滑らかに移動させるため、レールガイド(不図示)が取り付けられている。
このように、釣合おもり102が乗場から見てかご101の横に配置される場合には、かご101の横にガイドレール110を昇降路壁125に保持するためのレールブラケット124を設ける必要があるため、釣合おもり102はレールブラケット124を避けるように配置しなくてはならない。
また、吊車103,104から懸架される吊下げロープ120の一端で釣合おもり102を吊下げなくてはならないので、ロープ120は釣合おもり102の直上部に配置する必要がある。従って、かご101を吊る位置(吊点:図8中のC点)はガイドレール110を結んだ線上、すなわちかご枠の上梁132の位置から外れた位置となる。
図8に示すように、かご101の構造部材である上梁132から外れた位置でかごを吊るためには、かご101の重量を上梁132から吊点Cまで伝えるために、かご101の構造を特殊にしなければならない。かご101を特殊構造にして、かつ吊点Cがかご101の重心となるようにかご101を吊ったとすると、かご枠の縦柱131の位置がかご101の重心から外れることになる。この場合、通常縦柱131に取り付けられる非常止め(不図示)が作動すると、その作用点がかご101の重心から偏位しているので大きなモーメントがガイドレール110にかかるため、ガイドレール110のサイズを大きくするなどの対策が必要となる。
また、逆に上梁132をかご101の重心に配置したとすると、かご101の吊る位置(吊点C)はかご101の重心から外れることとなる。この場合には、常時かご101の重量によるモーメントがガイドレール110に作用することとなり乗り心地が劣化するという問題が生じる。また、この場合においてもモーメントに対応するためにガイドレール110のサイズを大きくする必要がある。
更に、吊車103,104は昇降路天井に梁を介して取り付けることになるが、昇降路天井の設計は、通常、建物を建築する側が設計するため、エレベータ装置を設置する側としては、事前に建築設計者に対して吊車用の荷重を受ける梁の配置を設計依頼するという煩雑な手続きが必要となる。
更に、図8に示すように、吊車103,104はかご101の投影面上に配置されるため、平面的には吊車103,104とかご101が重なるように配置される。このため、かご101上で保守員が保守作業をする場合、吊車103,104が干渉して作業性が低下するという問題が生じていた。
従って、本発明は、最適な位置でかごを吊り上げることにより、かごを安定して駆動し、かつ保守等の作業性を向上させたエレベータ装置を提供することを目的とする。
発明の開示
この発明は、かごと、釣合おもりと、前記かごと釣合おもりを繋ぐロープと、前記ロープが懸架され前記かごと前記釣合おもりを吊り下げる吊車と、前記かごの移動方向に延在し、前記かごを介して対向する1対の第1のガイドレールと、前記釣合おもりの移動方向に延在し、前記釣合おもりを介して対向する1対の第2のガイドレールと、前記1対の第1のガイドレールの上端を接続する第1の梁と、前記1対の第2のガイドレールの上端を接続する第2の梁と、前記第1の梁の中点近傍と前記第2の梁の中点近傍を接続する第3の梁と、を備え、前記吊車が前記第3の梁に取り付けられているエレベータ装置である。
第1の梁の中点近傍に第3の梁を取り付けたため、かごに向かってロープを降ろす吊車をかごの重心位置上部に配置することが可能となる。また、第2の梁の中点近傍に第3の梁を取り付けたため、釣合おもりに向かって吊り下げロープを降ろす吊車を釣合おもりの重心位置上部に配置することが可能となる。従って、かご及び釣合おもりの重心をロープで吊ることが可能となり、かご及び釣合おもりの重量を第1のガイドレール、第2のガイドレールのそれぞれにかけることが可能となる。
また、この発明は、前記かごの上面において、前記かごと前記吊車が重畳する領域に沿って柵が設けられているエレベータ装置である。
かご上における吊車の投影面の周囲を囲むように柵を設けることで、保守員が吊車の下に入ることがなく、作業性を向上させることができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1及び図2はこの発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置を示す模式図である。ここで図1はエレベータ装置の斜視図を示しており、図2は平面図を示している。図1及び図2において、1はかご(図1において不図示)、2は釣合おもり、3及び4は吊車、5は巻上機シーブ、6は張り車、7及び8は釣合おもり2に取り付けられた返し車、9は張り車のおもり、10はかご1のガイドレール、11は釣合おもり2のガイドレール、12はかご1のガイドレール10に懸架された梁、13は釣合おもり2のガイドレール11に懸架された梁、14は梁12の略中央位置と梁13の略中央位置との間に懸架された梁をそれぞれ示している。梁14には、吊車3,4が吊下げて取り付けられている。
また、20は吊車に架けられた吊下げロープで一端はかご1の上部に接続され、他端は釣合おもり2の上部に接続されている。21は駆動ロープであり、一端は昇降路上部に固定され、他端は昇降路下部に固定されている。
30は昇降路であって、昇降路30内に上記各部材が設けられている。
第1の実施の形態において、かご1を構成するかご枠は図9で説明したものと同様に構成されている。かご枠の縦柱131には、ガイドレール10に沿ってかご1を滑らかに移動させるため、レールガイド(不図示)が取り付けられている。また、異常時にガイドレールと係合してかご1の降下を停止させる非常止め装置(不図示)も縦柱131近傍に取り付けられている。
図2に示すように、吊り下げロープ20は吊車4から吊車3を介した後に下降してかご1上面の上梁32の中央部、すなわちかご1の略重心位置に接続されている。
上述したように、梁12の略中央位置に梁14を取り付けたため、かご1に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車3をかご1の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、吊車3,4を介して加わるかご1及び釣合おもり2の重量は梁14から梁12へと伝達され両側2本のガイドレール10に均等にかかることになる。また、非常止めが作動した場合であっても、かご1の重心が上梁12の位置にあり、非常止めを取り付けた縦柱131と略同一であるため、ガイドレール10に過度なモーメントが加わることを抑止できる。
これにより、ガイドレール10の大きさを必要最小限に抑えることができ、製造コストを低減させることが可能となる。
また、梁13の略中央位置に梁14を取り付けたことにより、釣合おもり2に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車4を釣合おもり2の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、吊車3,4によって懸架され梁14を介して加わる重量も両側2本のガイドレール11に均等にかかることになり、駆動時の安定性を高めることが可能となる。
また、図2から明らかなように、かご1はガイドレール10間に挟まれたほぼ中央部を重心とすることでガイドレール10に偏荷重が加わらずかご1の走行時の乗り心地を向上させることが可能となる。
更に、吊車3,4の吊下げ位置はガイドレール10及びガイドレール11の位置によってのみ定まり、建物へは荷重をかけることがないために、吊車3,4を取り付ける梁の位置について建築側の設計との調整が不要となる。これにより、エレベータ業者側が単独で設計施工することが可能であり、エレベータのレイアウト設計の自由度を増大させることができる。
次に、図3及び図4に基づいて、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置について説明する。ここで、図3及び図4において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を記している。また、図3及び図4において、駆動側の機器については図示を省略する。
第2の実施の形態は、かご1上における吊車3,4の投影面を囲むように手摺15をかご1の上面に設置したものである。なお、図3及び図4において、32はかご枠の上梁であり、31はかご枠の縦柱である。また、22はかご1の出入口に設けられたドア機構、23はドア機構22に対向して設けられた乗場のドア機構を示している。
第2の実施の形態においては、手摺15を設置したため、保守員がかご1上で作業をする際に吊車3,4の下に立ち入ることができなくなる。従って、かご1が最上端位置近辺にある場合であっても吊車3,4が保守員の作業に制約を与えることがなく、作業性を大幅に向上させることができる。
次に、図5に基づいてこの発明の第3の実施の形態にかかるエレベータ装置について説明する。図5は、第3の実施の形態にかかるエレベータ装置を示す平面図である。第3の実施の形態は、釣合おもり2をかご1の乗降口の反対側に配置したものである。
第1の実施の形態と同様に、梁12の略中央位置と梁13の略中央位置との間に梁14を懸架することにより、釣合おもり2がかご1の乗降口の反対側にある場合においても、吊車3,4を介して加わるかご1及び釣合おもり2の重量は梁14から梁12へと伝達され、両側2本のガイドレール10に均等にかけることができる。
また、梁13の略中央位置に梁14を取り付けたことにより、釣合おもり2に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車4を釣合おもり2の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、釣合おもり2の重量もガイドレール11に均等にかけることができる。
また、釣合おもり2がかご1の乗降口の反対側にあって、図5の左右に移動しても、吊車3,4が取り付けられた梁14の位置は常にかご1と、釣合おもり2のガイドレール11間に懸架された梁の略中央位置に取り付けられる。
従って、第3の実施の形態の場合においても、荷重はガイドレール11で受けるので建物に新たに梁を設ける必要はなく、建築設計者側との調整は不要である。更に、この場合もかご1の荷重をかご1の重心位置近傍で吊下げることができる。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明にかかるエレベータ装置は、かごの重心をロープで吊ることを可能としたものであり、駆動時の安定性を高めたエレベータ装置として多種のエレベータ、昇降機に有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す斜視図である。
図2は、この発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図3は、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す斜視図である。
図4は、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図5は、この発明の第3の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図6は、従来のエレベータの構成を示す模式図である。
図7は図6のI−I’断面を示す模式図である。
図8は、従来のエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図9はかご枠の主要部分を示す斜視図である。
この発明は、エレベータ装置に関し、特に、ロープ式エレベータの機器構成に関するものである。
背景技術
図6は、従来のエレベータの構成を示す模式図である。また、図7は図6のI−I’断面を示す模式図である。図6及び図7において、101はかご、102は釣合おもり、103,104はかごと釣合おもり102を吊り下げる吊車、120は吊下げロープをそれぞれ示している。また、121は釣合おもり102と係合してかご101と釣合おもり102を駆動する駆動ロープ、105,106は駆動ロープ121を駆動する駆動側シーブ、107,108は釣合おもりの上下に取り付けられた返し車、109は駆動ロープ121に張力を発生させるおもりである。駆動ロープ121の一端は昇降路100の上部に固定され、他端は駆動ロープ121に張力を発生させる装置109に接続されている。
エレベータを昇降させるには、駆動側シーブ105,106を回転駆動することによって駆動ロープ121を巻上げあるいは巻下げることによって、返し車107,108を介して釣合おもり102を昇降させる。従って、釣合おもり102が昇降することによって一端に釣合おもり102を懸架し、他端にかご101を懸架した吊り下げロープ120を介してかごが昇降路壁125の内側を上下に移動する。
図6及び図7に示すエレベータ装置は、吊下げロープ120と駆動ロープ12を分離し、吊下げ側を1:1ロープアレンジメントとし、駆動側を2:1ロープアレンジメントとして巻上機の小型化を図ったものである。
図8は、図6及び図7に示すエレベータ装置の平面構成を示す昇降路平面図である。図8において、122はかご101のドア機構、123は乗場のドア機構、124はレールブラケットである。また、110はレールブラケットに取り付けられたガイドレールである。
図8に示すように、平面構成では、釣合おもり102は乗場ドア機構123のある乗場側から見てかご101の側部に配置されており、吊車103,104を介して配置された吊下げロープ120の配設方向と釣合おもり102の長手方向とが直角に配置される。また、駆動側シーブ105と釣合おもり102の長手方向は並行とされる。
図9は、かご101を構成するかご枠を示す斜視図である。通常のエレベータのかご室は、図9に示すようなかご枠に取り付けられている。かご枠は主として縦柱131、上梁132、かご床133から構成されている。
縦柱131には、ガイドレール110に沿ってかご101を滑らかに移動させるため、レールガイド(不図示)が取り付けられている。
このように、釣合おもり102が乗場から見てかご101の横に配置される場合には、かご101の横にガイドレール110を昇降路壁125に保持するためのレールブラケット124を設ける必要があるため、釣合おもり102はレールブラケット124を避けるように配置しなくてはならない。
また、吊車103,104から懸架される吊下げロープ120の一端で釣合おもり102を吊下げなくてはならないので、ロープ120は釣合おもり102の直上部に配置する必要がある。従って、かご101を吊る位置(吊点:図8中のC点)はガイドレール110を結んだ線上、すなわちかご枠の上梁132の位置から外れた位置となる。
図8に示すように、かご101の構造部材である上梁132から外れた位置でかごを吊るためには、かご101の重量を上梁132から吊点Cまで伝えるために、かご101の構造を特殊にしなければならない。かご101を特殊構造にして、かつ吊点Cがかご101の重心となるようにかご101を吊ったとすると、かご枠の縦柱131の位置がかご101の重心から外れることになる。この場合、通常縦柱131に取り付けられる非常止め(不図示)が作動すると、その作用点がかご101の重心から偏位しているので大きなモーメントがガイドレール110にかかるため、ガイドレール110のサイズを大きくするなどの対策が必要となる。
また、逆に上梁132をかご101の重心に配置したとすると、かご101の吊る位置(吊点C)はかご101の重心から外れることとなる。この場合には、常時かご101の重量によるモーメントがガイドレール110に作用することとなり乗り心地が劣化するという問題が生じる。また、この場合においてもモーメントに対応するためにガイドレール110のサイズを大きくする必要がある。
更に、吊車103,104は昇降路天井に梁を介して取り付けることになるが、昇降路天井の設計は、通常、建物を建築する側が設計するため、エレベータ装置を設置する側としては、事前に建築設計者に対して吊車用の荷重を受ける梁の配置を設計依頼するという煩雑な手続きが必要となる。
更に、図8に示すように、吊車103,104はかご101の投影面上に配置されるため、平面的には吊車103,104とかご101が重なるように配置される。このため、かご101上で保守員が保守作業をする場合、吊車103,104が干渉して作業性が低下するという問題が生じていた。
従って、本発明は、最適な位置でかごを吊り上げることにより、かごを安定して駆動し、かつ保守等の作業性を向上させたエレベータ装置を提供することを目的とする。
発明の開示
この発明は、かごと、釣合おもりと、前記かごと釣合おもりを繋ぐロープと、前記ロープが懸架され前記かごと前記釣合おもりを吊り下げる吊車と、前記かごの移動方向に延在し、前記かごを介して対向する1対の第1のガイドレールと、前記釣合おもりの移動方向に延在し、前記釣合おもりを介して対向する1対の第2のガイドレールと、前記1対の第1のガイドレールの上端を接続する第1の梁と、前記1対の第2のガイドレールの上端を接続する第2の梁と、前記第1の梁の中点近傍と前記第2の梁の中点近傍を接続する第3の梁と、を備え、前記吊車が前記第3の梁に取り付けられているエレベータ装置である。
第1の梁の中点近傍に第3の梁を取り付けたため、かごに向かってロープを降ろす吊車をかごの重心位置上部に配置することが可能となる。また、第2の梁の中点近傍に第3の梁を取り付けたため、釣合おもりに向かって吊り下げロープを降ろす吊車を釣合おもりの重心位置上部に配置することが可能となる。従って、かご及び釣合おもりの重心をロープで吊ることが可能となり、かご及び釣合おもりの重量を第1のガイドレール、第2のガイドレールのそれぞれにかけることが可能となる。
また、この発明は、前記かごの上面において、前記かごと前記吊車が重畳する領域に沿って柵が設けられているエレベータ装置である。
かご上における吊車の投影面の周囲を囲むように柵を設けることで、保守員が吊車の下に入ることがなく、作業性を向上させることができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1及び図2はこの発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置を示す模式図である。ここで図1はエレベータ装置の斜視図を示しており、図2は平面図を示している。図1及び図2において、1はかご(図1において不図示)、2は釣合おもり、3及び4は吊車、5は巻上機シーブ、6は張り車、7及び8は釣合おもり2に取り付けられた返し車、9は張り車のおもり、10はかご1のガイドレール、11は釣合おもり2のガイドレール、12はかご1のガイドレール10に懸架された梁、13は釣合おもり2のガイドレール11に懸架された梁、14は梁12の略中央位置と梁13の略中央位置との間に懸架された梁をそれぞれ示している。梁14には、吊車3,4が吊下げて取り付けられている。
また、20は吊車に架けられた吊下げロープで一端はかご1の上部に接続され、他端は釣合おもり2の上部に接続されている。21は駆動ロープであり、一端は昇降路上部に固定され、他端は昇降路下部に固定されている。
30は昇降路であって、昇降路30内に上記各部材が設けられている。
第1の実施の形態において、かご1を構成するかご枠は図9で説明したものと同様に構成されている。かご枠の縦柱131には、ガイドレール10に沿ってかご1を滑らかに移動させるため、レールガイド(不図示)が取り付けられている。また、異常時にガイドレールと係合してかご1の降下を停止させる非常止め装置(不図示)も縦柱131近傍に取り付けられている。
図2に示すように、吊り下げロープ20は吊車4から吊車3を介した後に下降してかご1上面の上梁32の中央部、すなわちかご1の略重心位置に接続されている。
上述したように、梁12の略中央位置に梁14を取り付けたため、かご1に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車3をかご1の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、吊車3,4を介して加わるかご1及び釣合おもり2の重量は梁14から梁12へと伝達され両側2本のガイドレール10に均等にかかることになる。また、非常止めが作動した場合であっても、かご1の重心が上梁12の位置にあり、非常止めを取り付けた縦柱131と略同一であるため、ガイドレール10に過度なモーメントが加わることを抑止できる。
これにより、ガイドレール10の大きさを必要最小限に抑えることができ、製造コストを低減させることが可能となる。
また、梁13の略中央位置に梁14を取り付けたことにより、釣合おもり2に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車4を釣合おもり2の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、吊車3,4によって懸架され梁14を介して加わる重量も両側2本のガイドレール11に均等にかかることになり、駆動時の安定性を高めることが可能となる。
また、図2から明らかなように、かご1はガイドレール10間に挟まれたほぼ中央部を重心とすることでガイドレール10に偏荷重が加わらずかご1の走行時の乗り心地を向上させることが可能となる。
更に、吊車3,4の吊下げ位置はガイドレール10及びガイドレール11の位置によってのみ定まり、建物へは荷重をかけることがないために、吊車3,4を取り付ける梁の位置について建築側の設計との調整が不要となる。これにより、エレベータ業者側が単独で設計施工することが可能であり、エレベータのレイアウト設計の自由度を増大させることができる。
次に、図3及び図4に基づいて、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置について説明する。ここで、図3及び図4において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を記している。また、図3及び図4において、駆動側の機器については図示を省略する。
第2の実施の形態は、かご1上における吊車3,4の投影面を囲むように手摺15をかご1の上面に設置したものである。なお、図3及び図4において、32はかご枠の上梁であり、31はかご枠の縦柱である。また、22はかご1の出入口に設けられたドア機構、23はドア機構22に対向して設けられた乗場のドア機構を示している。
第2の実施の形態においては、手摺15を設置したため、保守員がかご1上で作業をする際に吊車3,4の下に立ち入ることができなくなる。従って、かご1が最上端位置近辺にある場合であっても吊車3,4が保守員の作業に制約を与えることがなく、作業性を大幅に向上させることができる。
次に、図5に基づいてこの発明の第3の実施の形態にかかるエレベータ装置について説明する。図5は、第3の実施の形態にかかるエレベータ装置を示す平面図である。第3の実施の形態は、釣合おもり2をかご1の乗降口の反対側に配置したものである。
第1の実施の形態と同様に、梁12の略中央位置と梁13の略中央位置との間に梁14を懸架することにより、釣合おもり2がかご1の乗降口の反対側にある場合においても、吊車3,4を介して加わるかご1及び釣合おもり2の重量は梁14から梁12へと伝達され、両側2本のガイドレール10に均等にかけることができる。
また、梁13の略中央位置に梁14を取り付けたことにより、釣合おもり2に向かって吊り下げロープ20を降ろす吊車4を釣合おもり2の重心位置上部に配置することが可能となる。
従って、釣合おもり2の重量もガイドレール11に均等にかけることができる。
また、釣合おもり2がかご1の乗降口の反対側にあって、図5の左右に移動しても、吊車3,4が取り付けられた梁14の位置は常にかご1と、釣合おもり2のガイドレール11間に懸架された梁の略中央位置に取り付けられる。
従って、第3の実施の形態の場合においても、荷重はガイドレール11で受けるので建物に新たに梁を設ける必要はなく、建築設計者側との調整は不要である。更に、この場合もかご1の荷重をかご1の重心位置近傍で吊下げることができる。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明にかかるエレベータ装置は、かごの重心をロープで吊ることを可能としたものであり、駆動時の安定性を高めたエレベータ装置として多種のエレベータ、昇降機に有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す斜視図である。
図2は、この発明の第1の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図3は、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す斜視図である。
図4は、この発明の第2の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図5は、この発明の第3の実施の形態にかかるエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図6は、従来のエレベータの構成を示す模式図である。
図7は図6のI−I’断面を示す模式図である。
図8は、従来のエレベータ装置の構成を示す平面図である。
図9はかご枠の主要部分を示す斜視図である。
Claims (2)
- かごと、
釣合おもりと、
前記かごと釣合おもりを繋ぐロープと、
前記ロープが懸架され前記かごと前記釣合おもりを吊り下げる吊車と、
前記かごの移動方向に延在し、前記かごを介して対向する1対の第1のガイドレールと、
前記釣合おもりの移動方向に延在し、前記釣合おもりを介して対向する1対の第2のガイドレールと、
前記1対の第1のガイドレールの上端を接続する第1の梁と、
前記1対の第2のガイドレールの上端を接続する第2の梁と、
前記第1の梁の中点近傍と前記第2の梁の中点近傍を接続する第3の梁と、を備え、
前記吊車が前記第3の梁に取り付けられていることを特徴とするエレベータ装置。 - 前記かごの上面において、前記かごと前記吊車が重畳する領域に沿って柵が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
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