JPS647127Y2 - - Google Patents

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JPS647127Y2
JPS647127Y2 JP1980144602U JP14460280U JPS647127Y2 JP S647127 Y2 JPS647127 Y2 JP S647127Y2 JP 1980144602 U JP1980144602 U JP 1980144602U JP 14460280 U JP14460280 U JP 14460280U JP S647127 Y2 JPS647127 Y2 JP S647127Y2
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foam
extension
side wall
edge
fire retardant
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JP1980144602U
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  • Building Environments (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外壁材または屋根材等として有用な建
築用パネル(以下、単にパネルという)に対し、
難燃性と断熱性を具備したパネルに関する。
最近、外壁材等のパネルには、○イ高機械強度、
○ロ高断熱性、○ハ難燃性(準不燃材および防火構造
部材としての耐火・耐熱性)、○ニ軽量であること、
○ホ少ない工程での生産性が大きい(量産可能)、
○ヘ低コスト、○ト釘の打ち易さ等が要求されてい
る。しかしながら、上記要求には相容れない性
質、例えば○ロと○ハ、○イと○ニ、○ハと○ホ、○ハ
と○ヘ等が
あり、その改善策が鋭意研究されている。しか
し、現在時点では、まだ実用品が出現していな
い。
本考案はこのような要望に応えるため、パネル
において最弱点となる目地部近傍の発泡層内に特
殊な防火剤を高密度に分布せしめて画期的な難燃
性の向上と高断熱化および硬質化による釘の打ち
易さ(合成樹脂発泡体単位では弾性があり、釘が
非常に打ちにくいことに対して)の改善、およ
び、釘打設による発泡層の破壊防止を図つたパネ
ルを提案する。
以下に図面に用いて、本考案に係るパネルの一
実施例につき詳細に説明する。第1図は上記パネ
ルを示す斜視図であり、1は主体で方形、または
長方形の化粧面を有し、例えば金属薄板、合成樹
脂板等の如く成形可能な板体を素材とする。2,
3は側壁で主体1の両端を垂直、もしくは傾斜
(図示せず)して折り曲げたものであり、側壁2
の端縁を外方へ突出して雄型連結部4を形成す
る。上記雄型連結部4は差込縁5とその先端を図
示するように折り曲げ、あるいは反対側(図示せ
ず)に折り曲げた舌片6とからなる。7は雌型連
結部で側壁3の端縁を内方にコ字状に屈曲して差
込溝8を形成し、その下縁9をさらに外方へ延長
した延長部10と、その途中に側壁3に平行に設
けた突条11と、延長部10の先端を外方へ屈曲
した舌片12とからなる。なお、突条11は必要
に応じて設けるものであり、図と反対の方向に突
出させることも可能である。特に突条11は雄、
雌型連結部4,7を連結したときに気密性と水切
りの機能を有する。13はポリイソシアヌレート
フオーム、あるいはフエノールフオームからなる
発泡層(以下、単にフオームという)で前記主体
1と側壁2,3によつて形成された樋状部に充填
するものであり、主に断熱材、接着剤、軽量な嵩
上げ材、クツシヨン材、吸音材、非吸湿層、およ
び、火災発生時に炭化層を形成して防火層として
機能する。このフオーム13は主に原料から発泡
体を製造するものである。また、フオーム13は
前記樋状部の他に差込縁5の部分、および差込縁
5を差込溝8に嵌挿してパネルを連接した場合に
延長部10が側壁2より喰い込む幅(Δl)の部
分を除き、延長部10の背面を含む全下面領域で
下方へ等厚突出する。特にこの突出した部分13
a(斜線で示す)は断熱材、クツシヨン材および
外気に露出している主体1と胴縁等の内部構造材
との熱橋を遮熱するのに役立つ。14は防水シー
トでフオーム13の背面及びフオーム13の突出
した部分13aの三面、所謂パネルの長手方向の
露出面を覆うものである。この防水シート14の
素材としては、アスベスト紙、クラフト紙、石膏
紙、合成樹脂フイルム、金属箔、不織布の一種ま
たは二種以上をラミネートした防水シート、ある
いはこれらシートの外表面となる面に防カビ剤、
例えば金属石けん、フエニル酢酸、水銀、フエノ
ール系化合物、アニリン誘導体、ベンツイミダゾ
ール誘導体、硫黄化合物、サニシルアニライド等
を塗布した防水シート等である。また、防水シー
ト14としては、ポリウレタン樹脂の塗膜を形成
したシート、植毛シート等も用いる。15は防火
剤でフオーム13の左右端部のうち少なくとも延
長部10の下層(右端部)に高密度に分布し、壁
体を形成した際の目地部の難燃性とパネルを装着
するときの施工性(釘等の打ち易さ)を改善す
る。特に防火剤15は周囲を冷却すると共に無機
質発泡層を形成し、目地部の空隙を閉塞して目地
部からの火災、熱気の侵入を遮断する。ここで、
防火剤15をさらに詳細に説明すると、防火剤1
5は第2図にその一部分を拡大して示すように不
燃性繊維状物(長、短)16に発泡性無機材17
の少なくとも一種または二種以上を未発泡状態で
含浸もしくは混合したものである。さらに詳説す
ると、不燃性繊維状物16は主にフオーム13の
補強、高熱下での無機質発泡層の骨格、および発
泡性無機材17の保持に役立つものであり、その
素材は、例えばガラス繊維、ロツクウール、アス
ベスト等の一種以上からなり、線状のもの、マツ
ト状のもの、布状のものおよび単なる長、短繊維
状物(バラバラのもの)等である。また、発泡性
無機材17とは高温下で結晶水、遊離水等の水分
を放出し、周囲を冷却すると共に、次第に発泡膨
脹して無機質発泡層を形成するものであり、主に
高温下における消火剤、冷却剤、断熱材および耐
熱保護材として機能する。上記発泡性無機材17
としては硼砂、メタ硼酸ソーダ等のような硼酸塩
類、硅酸ソーダ、メタ硅酸ソーダ等のような硅酸
塩類、第二リン酸ソーダ、メタリン酸ソーダ等の
ようなリン酸塩類、あるいは一般式がxNa2O・
yB2O3・zH2Oで表わしたときに、 0.25≦x/y≦1.50 0.8(x+y)≦z≦5(x+y) の範囲にある組成物の一種または二種以上からな
る。なお、発泡性無機材17と不燃性繊維状物1
6との混合、含浸は、粉粒状の発泡性無機材17
を不燃性繊維状物16の繊維間に介在させるよう
にしたり、発泡性無機材17を一度溶融し、これ
に不燃性繊維状物16を添加混合して塊状物にす
ると共に冷却、硬化したりすることによつて行
う。さらに発泡性無機材17を不燃性繊維状物1
6に含浸させる際には、界面活性剤を添加するこ
ともできる。また防火剤15とフオーム13との
「ヌレ」および耐候性を改善するために通常の合
成樹脂原料を防火剤15に添加することもある。
その樹脂としてはポリウレタン樹脂、カルボキシ
メチルセルロース、デンプン、アラビアゴム、パ
ラフインワツクス等がある。
次に実施例につき説明する。
まず、主体1としては0.27mm厚のカラー鋼板を
第1図に示す形状に形成する。次にポリイソシア
ヌレートフオーム原料(以下、単に原料という)
を主体1の背面に吐出する。一方、上記原料がク
リームゲル段階で延長部下面にロツクウール塊に
メタ硼酸ソーダを含浸(見方によつては一部含
浸、他部分は混合物)した防火剤15を敷設す
る。この吐出された原料に対し、アスベスト紙
(0.2mm)とアルミニウム箔(50ミクロン)をラミ
ネートした防水シート14を積層し、型(図示せ
ず)に送給してその出口から第1図に示す横断面
のパネルが送出される。このパネルの総厚みは25
mm、密度(フオーム13のみで65Kg/m3)であつ
た。そこでこのパネルを第3図に示すように釘E
を介してパネルαを胴縁F上に固設し、その差込
溝8にパネルβの差込縁5を嵌挿して壁体を形成
した。そこで、この壁体に対してJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験法における2級加
熱)を行つた、その結果、目地部は第4図に示す
ような状態、すなわち、防火剤15は高熱にさら
されると発泡性無機材17が徐々に溶融し、その
溶融物の水蒸気によつて周囲を冷却すると共に、
次第に粘稠になつて発泡膨脹し、無機質発泡層1
7aを綾線上の領域内に形成する。この無機質発
泡層17aの耐火性は融点960℃であり、かつ高
断熱性の発泡組織であり、火炎、熱気の侵入を阻
止する。しかも、この無機質発泡層17aには不
燃性繊維状物16が分布し、この無機質発泡層1
7aの補強材兼骨材となつていた。さらに、目地
部の差込溝8等の空隙は無機質発泡層17aで充
填、閉塞されていた。また目地部以外のフオーム
13は炭化物となつていた。なお、この炭化物は
寸法変化(収縮)も少なく、十分な断熱性能を発
揮していた。その結果、このパネルによつて構成
した壁体は防火構造としての合格基準を十分に満
たしていた。なお、上記試験結果を例示すると、
(1)防火上の有害な発煙がなく、(2)残炎、火気もな
く、(3)裏面温度が250℃以下であつた。また、パ
ネルはフオーム13を原料吐出、発泡した後も、
延長部10裏面下に防火剤15の発泡性無機材1
7が分散せず、目地部の防火性は十分に確保され
ていた。しかも、延長部10裏面下のフオーム1
3は防火剤、特に不燃性繊維状物16との複合化
によつて硬質化されており、施工性、特に釘打設
が容易であつた。しかも、釘打設の衝撃による延
長部10裏面下のフオーム13の破壊、つぶれが
なく、断熱性の低下、主体1の変形もなく施工す
ることができた。
以上説明したのは本考案に係るパネルの一実施
例にすぎず、第5図a〜cに示すように防火剤1
5を分布することもできる。また、延長部10端
部は第6図a〜gに示すように形成することもで
きる。すなわちa図は防水シート14の一端縁1
4a(以下、単に端縁という)を舌片12の外周
の途中まで被覆するように設けた場合、b図は上
記端縁14aを単に二重に折り重ねた場合、c図
は端縁14aを波状に形成した場合、d図は端縁
14aを突条11に到達するように設けた場合、
e図はフオーム13を一部舌片12方向へ突出さ
せ、これらを含む面を端縁14aで被覆するよう
に形成した場合、f図はa図に示す端縁14aに
接着剤18を設けた場合、g図は舌片12に端縁
14aを巻き込んだ場合である。また、防火剤1
5が存在する部分には多孔粒、硼・硅酸塩(硼
砂、メタ硼砂ソーダ、硅酸ソーダ)の一種以上、
粘土鉱物の一種以上を添加することもできる。ま
た、フオーム13全体にパーライト粒、シラスバ
ルーン等の無機質多孔粒、繊維状物、粘土鉱物の
一種以上を添加することもできる。
上述したように、本考案に係るパネルによれ
ば、芯材原料の低減を図り、かつ機械強度の向上
と常温および高温下での断熱性にすぐれ、しかも
防火構造用部材とした特徴がある。その上、無機
質発泡層を形成する発泡性無機材は不燃性繊維状
物によつて確実に延長部下に保持され、目地部の
防火性を十分に確保できる特徴がある。また、装
着部分がフオーム自体に比して硬いため釘打ちの
際のはねかえりがなく、容易に打ち込めるので施
工性が大幅に向上した特徴がある。しかも、釘打
設による衝撃によつて延長部下のフオームの破
壊、つぶれがなく、目地部の断熱性、防水性を低
下させることがない特徴がある。さらに、本考案
に係るパネルは製造が容易で、しかも安価に製造
できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る建築用パネルの一実施例
を示す斜視図、第2図は本考案に係る建築用パネ
ルに混合する防火剤の一部を示す拡大説明図、第
3図は本考案に係る建築用パネルを用いて壁体を
形成した場合の施工例を示す横断面図、第4図は
上記壁体をJIS−A−1301の試験によつて加熱し
た後の状態を示す説明図、第5図a〜cは本考案
に係る建築用パネルのその他の実施例を示す横断
面図、第6図a〜gは本考案に係る建築用パネル
の延長部分のその他の実施例を示す説明図であ
る。 1……主体、13……ポリイソシアヌレートフ
オーム、あるいはフエノールフオームからなる発
泡層、14……防水シート、15……防火剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 方形または長方形状の化粧面を有する主体の両
    側に下向きに両側壁を連設し、一側壁に外方へ突
    出した差込縁からなる雄型連結部を設け、上記側
    壁と平行な他側壁に差込溝と該差込溝の下縁を外
    側方へ延長突出した延長部を有する雌型連結部を
    設け、前記主体の二側壁で囲まれた樋状部に、高
    温下において炭化層を形成するポリイソシアヌレ
    ートフオーム、あるいはフエノールフオームから
    なる発泡層を形成すると共に、該発泡層を差込縁
    部分およびパネルを連接した場合に対応するパネ
    ル延長部端部が一側壁より喰い込む幅の部分を除
    き延長部背面を含む全下面領域で下方へ等厚に突
    出せしめ、該発泡層の裏側露出面を防水シートで
    覆つた建築用パネルにおいて、前記発泡層のうち
    少なくとも延長部下面部分の発泡層に高温下で結
    晶水を放出すると共に次第に発泡膨脹する発泡性
    無機材を不燃性繊維状物に混合、含浸した防火剤
    を高密度に分布させたことを特徴とする建築用パ
    ネル。
JP1980144602U 1980-10-09 1980-10-09 Expired JPS647127Y2 (ja)

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JPS5768014U JPS5768014U (ja) 1982-04-23
JPS647127Y2 true JPS647127Y2 (ja) 1989-02-27

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5759540Y2 (ja) * 1977-10-18 1982-12-20

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