JPH035617Y2 - - Google Patents

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JPH035617Y2
JPH035617Y2 JP1984014404U JP1440484U JPH035617Y2 JP H035617 Y2 JPH035617 Y2 JP H035617Y2 JP 1984014404 U JP1984014404 U JP 1984014404U JP 1440484 U JP1440484 U JP 1440484U JP H035617 Y2 JPH035617 Y2 JP H035617Y2
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fire retardant
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JP1984014404U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は準不燃試験(JIS−A−1321)、および
その付加試験、所謂ボツクス試験に合格できるサ
イデイングボード(以下、単にボードという)に
関するものである。 最近、防火規制の強化に伴つて、有機高分子発
泡体、例えばポリウレタンフオーム、ポリイソシ
アヌレートフオーム、またはこの発泡体を用いた
複合板、例えば金属薄板と紙でフオームをサンド
イツチした複合板などは準不燃試験に合格して
も、その付加試験に合格できなかつた。その最大
の原因は合計発熱量が基準値を大きくオーバーす
ることであつた。しかも、その主因はボード間の
連結部、およびその近傍が前記したようなフオー
ム、あるいはこれに無機材を混入したフオーム等
であり、これが熱気、火炎によつて燃焼し、熱気
が次第に芯材の内部へ侵入するからである。さら
に、有機高分子発泡体を用いたボードは胴縁、間
柱などの躯体に装着するとき、釘が発泡体のクツ
シヨン性で弾ね上がり、打設しにくかつた。 本考案はこのような欠点を除去するため、ボー
ドの連結部裏面に不燃性スペーサとトンネル状空
間、開放空間に充填した防火剤で火炎、熱気の内
部への侵入を抑制すると共に、芯材自体も成形さ
れた難燃フオームをからなる芯材を用いて前記両
試験に合格し、かつ、釘の打設が容易で施工しや
すいボードを提案するものである。 以下に、図面を用いて本考案に係るボードにつ
いて詳細に説明する。第1図は上記ボードの代表
的な一例を示す斜視図であり、は表面材、15
は芯材、16はトンネル状空間、17は開放空
間、18は防火剤、19は不燃性スペーサであ
る。さらに説明すると、表面材は第2図に示す
ように金属薄板をロール成形、あるいは図示しな
いがプレス、押し出し、引き抜きにより成形した
ものである。すなわち、表面材は長方形の化粧
面2とその両側縁を内方へ屈曲した側壁3,4と
から断面を凹状とした主体5と、側壁3の下端を
外側方へ突出して差込縁6とその先端を屈曲して
舌片7を設けた雄型連結部8と側壁4の下端を内
方へコ字状に形成した差込溝9と差込溝9の下縁
10を外側方へ突出した延長部11とその途中に
必要に応じて突条12と延長部11の先端に舌片
13を設けた雌型連結部14とから構成したもの
である。また、芯材15は主体5の凹状部5′に
偏在させて充填すると共に、防火断熱層として機
能する成形体である。すなわち、芯材15は断面
が長方形であり、幅W1が主体5の開口幅W2より
ΔWだけ小さく、厚さTが主体5の深さDより
Δdだけ大きく、これより突出した部分、所謂膨
出部15a(ハツチングして示す)を形成したも
のである。なお、ΔWの幅は差込溝9の最奥から
舌片13までの寸法W3と差込縁6の長さとΔW
の相対関係で定まるものであるが、ΔWは8〜15
mm位である。さらに具体的に説明すると、芯材1
5は防火性として準不燃試験に合格する性能があ
り、密度が28〜50Kg/m3の独立気泡発泡組織から
なる、例えばフエノールフオーム、防火材入りフ
オーム等からなるものである。また、前記トンネ
ル状空間16は化粧面2の裏面、側壁4の裏面、
差込溝9の上面、芯材15の側面15bとで囲ま
れた部分であり、開放空間17は化粧面2の裏
面、側壁3の裏面、芯材15の側面15cとで囲
まれた部分であり、主に連結部の防火性を直接強
化する防火剤18を充填するためのスペースとし
て機能すると共に、芯材15の形成を容易にする
ためのものである。防火剤18は化粧面2、ボー
ド間の目地部20(第3図に示す)が高熱にさら
されると、この部分を直接冷却し、かつ、次第に
発泡して、高熱によつて芯材15と表面材、表
面材と不燃性スペーサ19間に形成される空隙
を無機質発泡層で充填し、これより深層への熱伝
導を抑制するものであり、しかも熱によつて溶融
した防火剤18が不燃性スペーサ19へ含浸して
不燃性スペーサ19の熱伝導率をより小さくする
ものである。その具体例としては、硼砂(5水
塩、10水塩)、メタ硼酸ソーダ、メタ珪酸ソーダ、
硼砂と硼酸と水ガラスからなる組成物、硼砂とカ
性ソーダと水とからなる組成物、これら物質にリ
ン酸ソーダ、ポリリン酸ソーダを混合した組成
物、混合物からなる発泡性無機材とこれらをトン
ネル状空間16、開放空間17に充填するために
成形するバインダー、例えばPVA、CMC、炭酸
カルシウムと必要によつて補強材として用いる連
通気泡の有機フオーム、無機フオーム、無機繊維
からなる紐状物などから所定形状に成形したもの
である。また、不燃性スペーサ19はボードの雌
型連結部14に防火性、ボード打設時の安定した
保形性を付与するものであり、その具体例として
はロツクウール、石膏ボード、炭酸カルシウム、
珪酸カルシウム板、レジンコンクリート、釘打ち
容易な窯業系無機材、発泡石膏などの発泡組織の
無機材などの1種からなるものである。さらに不
燃性スペーサ19の厚さtはT−D(化粧面2の
裏面から下縁10までの高さ)であり、幅W4
少なくとも下縁10、延長部11を覆う寸法で、
長さLは表面材と同じである。 次ぎに実施例について説明する。 まず、表面材としてはカラー鋼板(厚さ0.27
mm)をW2=286mm、ΔW=8mm、差込溝9の最奥
から舌片13までの幅W3=34mmとしたものであ
る。芯材15としてはT=24.5mm、幅はW2−ΔW
=278mmで密度が30Kg/m3のフエノールフオーム
である。また、防火剤18は、補強材として密度
が100Kg/m3の耐アルカリ性ガラス繊維マツトを
トンネル状空間16より幾分小さい角断面の紐状
に形成したもの、発泡性無機材としてはメタ硼酸
ソーダを溶融して上記紐状物の密度を300Kg/m3
まで含浸し硬化したものであり、これを表面材
の成形後に嵌挿して一体化するものである。さら
に不燃性スペーサ19としてはW3=24mm、厚さ
t=14.5mmで、長さを3030mmとしたものを用いて
第1図に示すようなボードを製造した。なお、表
面材、芯材15、不燃性スペーサ19間の一体
化には図示しないが少なくとも一部接着剤を介在
させるものである。また、比較例としては、表面
材が実施例と同じ材料、形状であり、芯材をフエ
ノールフオーム単体で、しかもモールドにより表
面材の裏面全部に一体に充填すると共に、外形
(輪郭)を実施例と同じ形状としたものである。
そこで、両ボードに対してJIS−A−1321による
表面試験と付加試験(ボツクステスト)を行つた
ところ、下記の表のような結果となつた。
【表】
【表】 ○ハは参考値1であつた。
また、本考案に係るボードを施工するには、第
3図に示すように胴縁、間柱などの躯体Aにボー
ドα1を釘Bを介して固定する。次ぎにボードα2
差込縁6をボードα1の差込溝9に嵌挿することを
順次、くり返して行えばよい。なお、上記ボード
施工の際は釘Bの打設が容易で、しかも延長部1
1が直線的で施工しやすいものであつた。 以上、説明したのは本考案に係るボードの一実
施例であり、表面材を第4図a〜dに示すよう
に形成したり、芯材15を第5図a〜eに示すよ
うに形成し、不燃性スペーサ19を第6図a,b
に示すように形成して、これらを各々、組み合わ
せたボード、例えば第7図a〜cに示すように構
成することもできる。すなわち、第4図aは側壁
3を傾斜した表面材1、b図は舌片13を図のよ
うに形成した表面材1、c図は化粧面2上にリブ
2aを形成した表面材1、d図は金属材を押し出
し、引き抜きにより形成した表面材1である。ま
た、第5図aは芯材15の片面にシート状物21
を設けた芯材15、b図は芯材15の両面にシー
ト状物21を設けた芯材15、c図は芯材15の
側面15bの下端部を突出させた芯材15、d図
は凸状とした芯材、e図は芯材15の長手方向の
外周をシート状物21で被覆した芯材15であ
る。さらに、第6図aは1つの側面を傾斜した不
燃性スペーサ19、b図は台形状に形成した不燃
性スペーサ19である。また、第7図aはボード
の裏面の露出面をシート状物21で被覆したボー
ド、b図は芯材15と不燃性スペーサ19間の目
地部のみをシート状物21で被覆したボード、c
図は芯材15と不燃性スペーサ19の形状を図の
ように形成したボードである。なお、シート状物
21としては、例えばクラフト紙、アスベスト
紙、石膏紙、ガラス繊維等、合成樹脂等の不織
布、金属箔(Al、Pb)、発泡シート(3〜4mm)、
アスフアルトフエルト等の1種以上をラミネート
したもの、あるいは高温時に保形性を得るために
金網を両面から上記のようなシート状物でサンド
イツチし、これを成形したシート状物21等であ
り、しかもシート状物21は成形体、あるいはフ
オーム形成時に型内で同時に成形することができ
るものなどである。また、図示しないが、芯材1
5にはフオーム中に硼酸塩、珪酸塩、繊維状物、
無機質多孔粒の1種以上を添加、混在させること
もできる。その具体例としては硼砂、メタ硼酸ソ
ーダ、メタ珪酸ソーダ、パーライト粒、バーミキ
ユライト、シラスバルーンなどである。 上述したように本考案に係るボードによれば、
熱的に最大の弱点部である目地部、特にボードの
装着状態を維持する連結部を防火剤と不燃性スペ
ーサを介して固定したため、高熱下で変形せず、
確実にボードを固定し、連結部からの火炎、熱気
の侵入を抑制できる特徴がある。また、芯材は高
熱下で炭化するが、炭化する際に形成される表面
材と芯材、雌型連結部の裏面と不燃性スペーサ間
の空隙を防火剤で冷却すると共に、この空隙を無
機質発泡層で閉塞するため、熱伝導が小さくな
り、その上、連結されている差込縁と延長部が直
接結晶水で冷却され、かつ、両ボード間の連結部
空間を直接無機質発泡層で閉塞でき、しかも芯材
が成形体であることによつて合計発熱量、発熱速
度が小さくなり、ボツクステストの合格基準値以
内となる特徴がある。また、ボードの施工は延長
部裏面に寸法安定にして、弾性に欠ける不燃性ス
ペーサを介在させたため、釘の打設が容易で、し
かも延長部、差込縁に波状の歪みが現れず、差込
溝に差込縁を挿入しやすい特徴がある。さらに、
芯材の厚さ、不燃性スペーサの厚さは表面材の材
質に拘わらず目的に応じて任意に選択できる利点
がある。勿論、定常状態におけるボードは断熱性
に富み、軽量で、しかも化粧面に生ずるオイルキ
ヤンを抑制した美しい外観となる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す斜視図、第2図は上記ボードの表面
材の一例を示す説明図、第3図は上記ボードの施
工状態を示す説明図、第4図a〜d、第5図a〜
e、第6図a,b、および第7図a〜cはその他
の実施例を示す説明図である。 ……表面材、15……芯材、16……トンネ
ル状空間、17……開放空間、18……防火剤、
19……不燃性スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長方形の化粧面と該化粧面の両側縁を内方に屈
    曲した側壁とから断面を凹状に形成した主体と上
    記一側壁の下端を外側方へ突出した差込縁を設け
    た雄型連結部と他側壁の下端を内方へコ字状に屈
    曲した差込溝と該差込溝の下縁を外側方へ突出し
    た延長部とから雌型連結部を形成した表面材と、
    前記主体の凹状部の開口幅より小さい幅で、か
    つ、主体の高さより大きい長方形状の成形された
    難燃性フオームからなる芯材と、該芯材のうち主
    体から突出した膨出部とほぼ同じ厚さで、かつ、
    前記下縁、延長部裏面の幅に対応した不燃性スペ
    ーサと、高熱下において結晶水を放出すると共に
    次第に発泡して無機質発泡層を形成する発泡性無
    機材を含有する紐状の防火剤とを備え、前記主体
    の凹状部に芯材を装着して雌型連結部側の側壁と
    の間にトンネル状空間を形成し、他側壁と芯材の
    側壁間に開放空間を設けると共に、該両空間に前
    記防火剤を充填して一体に形成したことを特徴と
    するサイデイングボード。
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