JPS647071Y2 - - Google Patents
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- JPS647071Y2 JPS647071Y2 JP1981105809U JP10580981U JPS647071Y2 JP S647071 Y2 JPS647071 Y2 JP S647071Y2 JP 1981105809 U JP1981105809 U JP 1981105809U JP 10580981 U JP10580981 U JP 10580981U JP S647071 Y2 JPS647071 Y2 JP S647071Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat frame
- drive
- move
- control gear
- Prior art date
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 20
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 5
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 2
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 2
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、席用リフター、詳しくは、座席を構
成する座部の前後部の上下位置を調節できる座席
用リフターに関する。
成する座部の前後部の上下位置を調節できる座席
用リフターに関する。
座席の位置や状態、即ち座席の前後および上下
位置やリクライニング状態を座る人の体型やその
使用目的に合せて調節できることは重要なことで
ある。特に自動車用の座席においては、運転者の
体型に合せて座席の位置や状態を適切に調節する
ことにより安定し、かつ疲労の少ない運転姿勢を
確保することができる。従来の自動車の座席に
は、前後調整機構やリクライニング機構を使用し
て、座席全体を前後方向に移動して調整したり、
背もたれの傾斜角を調整することにより、各人の
足の長さや座高等の体型に合せて座席を調節する
ものはあるが、従来、座席の上下方向の位置を適
切に調節するものが少なく、あつたとしても高価
なものであつたり、不完全なものである。例え
ば、座席を上下方向に移動し、その上下位置を調
節するのに油圧を使用するものがあるが、これは
高価で、かつ複雑である。また、この座席の上下
位置を調節する場合において、座席を構成する座
部の前部又は後部のみの上下位置を調節すること
が必要な場合があるが、上述した油圧を利用した
座席では、このように前部又は後部のみの上下位
置を調節することが比較的むずかしく、あつたと
しても複雑である。このように、座席の上下位置
を調節する場合において、座部の前部又は後部の
みの上下位置を調節することができる利点は、例
えば自動車の座席の前後位置を運転者の手の長さ
とハンドルとの関係で適切に調節したとしても、
足が長い人の場合には、足が曲がつて、足のひざ
下の部分が座席から離れ、尻の部分だけが座席に
接触する姿勢となつて疲労し易くなるが、この場
合に座部の前部のみを上方に移動させて座部を傾
斜させることにより、足のひざ下の部分を座部に
ぴつたり当るようにすることができ、こうするこ
とにより運転者の疲労を少なくすることができ
る。また座部の後部のみを上方に移動する調節
は、例えば、比較的足が短かく、かつ座高も低い
ような小さな人がダンプカーのような自動車を、
そのペタル、クラツチ、ブレーキ等の位置に足の
位置を適切に合せかつ十分な視界を保ちながら運
転する場合に必要なる。
位置やリクライニング状態を座る人の体型やその
使用目的に合せて調節できることは重要なことで
ある。特に自動車用の座席においては、運転者の
体型に合せて座席の位置や状態を適切に調節する
ことにより安定し、かつ疲労の少ない運転姿勢を
確保することができる。従来の自動車の座席に
は、前後調整機構やリクライニング機構を使用し
て、座席全体を前後方向に移動して調整したり、
背もたれの傾斜角を調整することにより、各人の
足の長さや座高等の体型に合せて座席を調節する
ものはあるが、従来、座席の上下方向の位置を適
切に調節するものが少なく、あつたとしても高価
なものであつたり、不完全なものである。例え
ば、座席を上下方向に移動し、その上下位置を調
節するのに油圧を使用するものがあるが、これは
高価で、かつ複雑である。また、この座席の上下
位置を調節する場合において、座席を構成する座
部の前部又は後部のみの上下位置を調節すること
が必要な場合があるが、上述した油圧を利用した
座席では、このように前部又は後部のみの上下位
置を調節することが比較的むずかしく、あつたと
しても複雑である。このように、座席の上下位置
を調節する場合において、座部の前部又は後部の
みの上下位置を調節することができる利点は、例
えば自動車の座席の前後位置を運転者の手の長さ
とハンドルとの関係で適切に調節したとしても、
足が長い人の場合には、足が曲がつて、足のひざ
下の部分が座席から離れ、尻の部分だけが座席に
接触する姿勢となつて疲労し易くなるが、この場
合に座部の前部のみを上方に移動させて座部を傾
斜させることにより、足のひざ下の部分を座部に
ぴつたり当るようにすることができ、こうするこ
とにより運転者の疲労を少なくすることができ
る。また座部の後部のみを上方に移動する調節
は、例えば、比較的足が短かく、かつ座高も低い
ような小さな人がダンプカーのような自動車を、
そのペタル、クラツチ、ブレーキ等の位置に足の
位置を適切に合せかつ十分な視界を保ちながら運
転する場合に必要なる。
従来、このように座席の上下位置と共に、座部
の前部又は後部のみの上下位置を調節するものは
少ない上、あつたとしても、複雑で、かつ高価で
あつたり、操作しにくいという欠点がある。特
に、座部の前部および後部をそれぞれ上下動させ
るためには、前部を上下動させるための操作部材
と後部を上下動させるための操作部材とを別々に
設け、座部の前部と後部とをそれぞれ別々に上下
動操作させることが必要である等の欠点を有して
いる。
の前部又は後部のみの上下位置を調節するものは
少ない上、あつたとしても、複雑で、かつ高価で
あつたり、操作しにくいという欠点がある。特
に、座部の前部および後部をそれぞれ上下動させ
るためには、前部を上下動させるための操作部材
と後部を上下動させるための操作部材とを別々に
設け、座部の前部と後部とをそれぞれ別々に上下
動操作させることが必要である等の欠点を有して
いる。
本考案の目的は、上記従来の欠点に鑑みて、座
席を構成する座部の前後部の上下位置を別々の高
さ又は同じ高さに簡単な操作で調節することがで
き、座り心地を良くして疲労感を減らすと共に、
その使用目的に合せて安定した座り姿勢を確舗す
ることができ、、しかも装置の小型化が可能で、
かつ簡単で経済的で操作し易い座席用リフターを
提供するにある。
席を構成する座部の前後部の上下位置を別々の高
さ又は同じ高さに簡単な操作で調節することがで
き、座り心地を良くして疲労感を減らすと共に、
その使用目的に合せて安定した座り姿勢を確舗す
ることができ、、しかも装置の小型化が可能で、
かつ簡単で経済的で操作し易い座席用リフターを
提供するにある。
以下、本考案を図示の実施例によつて説明す
る。
る。
第1図に示す本考案の座席用リフターは、2点
鎖線で示す座部フレーム1の前部寄り(図におい
て左端部寄り)に座部の前部を上下動させるため
の前部昇降機構2が配設され、座部フレーム1の
後部寄りに座部の後部を上下動させるための後部
昇降機構3が配設されている。また、座部フレー
ム1の前方には、上記各昇降機構2,3を制御し
て、座部の前部および後部を所望の上下位置に設
定するための操作手段の一部であるつまみ4が座
部フレーム1から前方に突出して設けられてい
る。
鎖線で示す座部フレーム1の前部寄り(図におい
て左端部寄り)に座部の前部を上下動させるため
の前部昇降機構2が配設され、座部フレーム1の
後部寄りに座部の後部を上下動させるための後部
昇降機構3が配設されている。また、座部フレー
ム1の前方には、上記各昇降機構2,3を制御し
て、座部の前部および後部を所望の上下位置に設
定するための操作手段の一部であるつまみ4が座
部フレーム1から前方に突出して設けられてい
る。
上記昇降機構2,3は、第2図にもその詳細が
示されているように、座部フレーム1の前端部と
後端部に設けられたブラケツト5,6に両端が回
転自在に軸支された長い後部駆動軸7を有し、更
に、この後部駆動軸7の前部寄りには、円筒状の
比較的短めの前部駆動軸8が回転自在に取り付け
られている。上記後部駆動軸7の後部寄りには、
後部駆動用ねじ部7aが形成され、このねじ部7
aに螺合する被駆動用ねじ部を有する短筒状の後
部移動部材9がこれらのねじ部の螺合により配設
されている。また、上記前部駆動軸8上にも、前
部駆動用ねじ部8aが形成され、ころねじ部8a
に螺合する被駆動用ねじ部を有する短筒状の前部
移動部材10がこられねじ部の螺合により配設さ
れている。
示されているように、座部フレーム1の前端部と
後端部に設けられたブラケツト5,6に両端が回
転自在に軸支された長い後部駆動軸7を有し、更
に、この後部駆動軸7の前部寄りには、円筒状の
比較的短めの前部駆動軸8が回転自在に取り付け
られている。上記後部駆動軸7の後部寄りには、
後部駆動用ねじ部7aが形成され、このねじ部7
aに螺合する被駆動用ねじ部を有する短筒状の後
部移動部材9がこれらのねじ部の螺合により配設
されている。また、上記前部駆動軸8上にも、前
部駆動用ねじ部8aが形成され、ころねじ部8a
に螺合する被駆動用ねじ部を有する短筒状の前部
移動部材10がこられねじ部の螺合により配設さ
れている。
上記前部駆動軸8の前端部には、操作手段の一
部を構成する前部駆動歯車11が固着され、この
歯車11の左方であつて、上記後部駆動軸7上に
は、同様に操作手段の一部を構成する後部駆動歯
車12が固着され、これらの両歯車11,12に
は、第1図からよくわかるように、操作手段の一
部を構成する制御歯車13が噛合している。この
制御歯車13は、上記つまみ4の中心部に先端部
が固着され、座部フレーム1上に取り付けられた
ブラケツト14,15に回転自在に取り付けられ
た制御軸16に固着されている。そして、上記つ
まみ4を回転すると、制御歯車13も回転し、こ
れにより上記両駆動歯車11,12が回転する。
部を構成する前部駆動歯車11が固着され、この
歯車11の左方であつて、上記後部駆動軸7上に
は、同様に操作手段の一部を構成する後部駆動歯
車12が固着され、これらの両歯車11,12に
は、第1図からよくわかるように、操作手段の一
部を構成する制御歯車13が噛合している。この
制御歯車13は、上記つまみ4の中心部に先端部
が固着され、座部フレーム1上に取り付けられた
ブラケツト14,15に回転自在に取り付けられ
た制御軸16に固着されている。そして、上記つ
まみ4を回転すると、制御歯車13も回転し、こ
れにより上記両駆動歯車11,12が回転する。
前部駆動歯車11が回転して、これと一緒に前
部駆動軸8も回転すると、ねじ部8aに螺合して
いる移動部材10が、第2図において矢印17で
示すように、上記回転の方向によつて駆動軸8の
ねじ部8a上を前後部方向に移動する。同様にし
て、後部昇降機構3がわの方も、後部駆動歯車1
2が回転して、これと一緒に後部駆動軸7も回転
すると、この後部駆動軸7の後部寄りに形成され
ているねじ部7aに螺合する移動部材9が、第2
図において矢印18で示すように、上記回転の方
向によつて駆動軸7のねじ部7a上を前後部方向
に移動する。
部駆動軸8も回転すると、ねじ部8aに螺合して
いる移動部材10が、第2図において矢印17で
示すように、上記回転の方向によつて駆動軸8の
ねじ部8a上を前後部方向に移動する。同様にし
て、後部昇降機構3がわの方も、後部駆動歯車1
2が回転して、これと一緒に後部駆動軸7も回転
すると、この後部駆動軸7の後部寄りに形成され
ているねじ部7aに螺合する移動部材9が、第2
図において矢印18で示すように、上記回転の方
向によつて駆動軸7のねじ部7a上を前後部方向
に移動する。
上記両移動部材10,9には、第2図からよく
わかるように、それぞれ支軸19,20によつて
下端部が回動自在に取り付けられた揺動部材2
1,22が設けられている。なお、上記支軸1
9,20は、揺動部材21,22に形成された長
孔21a,22aに挿通されている。この揺動部
材21,22の上端部には、凹部が形成され、こ
の凹部にそれぞれクランクシヤフト23,24が
固着されている。このクランクシヤフト23,2
4は、第1図から詳細にわかるように、両端部が
それぞれ座部フレーム1の左右両側に固着された
ブラケツト25−28に回転自在に取り付けら
れ、両端部に比べて中間部が下がつて形成されて
いる。
わかるように、それぞれ支軸19,20によつて
下端部が回動自在に取り付けられた揺動部材2
1,22が設けられている。なお、上記支軸1
9,20は、揺動部材21,22に形成された長
孔21a,22aに挿通されている。この揺動部
材21,22の上端部には、凹部が形成され、こ
の凹部にそれぞれクランクシヤフト23,24が
固着されている。このクランクシヤフト23,2
4は、第1図から詳細にわかるように、両端部が
それぞれ座部フレーム1の左右両側に固着された
ブラケツト25−28に回転自在に取り付けら
れ、両端部に比べて中間部が下がつて形成されて
いる。
上記各クランクシヤフト23,24の両端部寄
りには、それぞれアーム29,30:31,32
の先端部が固着され、このアーム29−32の基
端部は、それぞれ支軸33−36により回動自在
にブラケツト37−40に取り付けられている。
なお、上記支軸33,34はブラケツト37,3
8に形成された長孔37a,38aに挿入されて
いる。上記ブラケツト、アーム、クランクシヤフ
ト、揺動部材、移動部材等のより詳細な構成関係
は、第3図に具体的に示すとおりである。上記ブ
ラケツト37−40は、第2図に示すように、不
動部材41、例えば、この座席用リフターを自動
車などに適用した場合には、車体フレームやスラ
イド機構などの不動部材上に固定されているもの
である。
りには、それぞれアーム29,30:31,32
の先端部が固着され、このアーム29−32の基
端部は、それぞれ支軸33−36により回動自在
にブラケツト37−40に取り付けられている。
なお、上記支軸33,34はブラケツト37,3
8に形成された長孔37a,38aに挿入されて
いる。上記ブラケツト、アーム、クランクシヤフ
ト、揺動部材、移動部材等のより詳細な構成関係
は、第3図に具体的に示すとおりである。上記ブ
ラケツト37−40は、第2図に示すように、不
動部材41、例えば、この座席用リフターを自動
車などに適用した場合には、車体フレームやスラ
イド機構などの不動部材上に固定されているもの
である。
なお、第1図に詳細に示されている制御歯車1
3は、前部駆動歯車11および後部駆動歯車12
の両者に噛合しているが、上記制御歯車13は、
つまみ4を後部方向へ押したり、前部方向に引く
ことにより矢印42に示すように前後方向に移動
するようになつている。そして、これを前部方向
に引くと、制御歯車13は、第4図Aに示すよう
に、後部駆動歯車12に噛合して、後部駆動軸7
のみを回転制御し、これにより後部昇降機構3の
みを制御して、座部の後部のみを上下動可能にし
ている。また、つまみ4を後方に押すと、制御歯
車13は、第4図Bに示すように、前部駆動歯車
11に噛合して、前部駆動軸8のみを回転制御
し、これにより前部昇降機構2のみを制御して、
座部の前部のみを上下動可能にしている。また、
第1図に示すように、制御歯車13が前部および
後部の両駆動歯車11,12に噛合している時に
は、前部および後部の両駆動軸7,8を同時に回
転制御し、これにより前部および後部の両昇降機
構2,3を制御して、座部の前部および後部を同
時に上下動可能にしている。
3は、前部駆動歯車11および後部駆動歯車12
の両者に噛合しているが、上記制御歯車13は、
つまみ4を後部方向へ押したり、前部方向に引く
ことにより矢印42に示すように前後方向に移動
するようになつている。そして、これを前部方向
に引くと、制御歯車13は、第4図Aに示すよう
に、後部駆動歯車12に噛合して、後部駆動軸7
のみを回転制御し、これにより後部昇降機構3の
みを制御して、座部の後部のみを上下動可能にし
ている。また、つまみ4を後方に押すと、制御歯
車13は、第4図Bに示すように、前部駆動歯車
11に噛合して、前部駆動軸8のみを回転制御
し、これにより前部昇降機構2のみを制御して、
座部の前部のみを上下動可能にしている。また、
第1図に示すように、制御歯車13が前部および
後部の両駆動歯車11,12に噛合している時に
は、前部および後部の両駆動軸7,8を同時に回
転制御し、これにより前部および後部の両昇降機
構2,3を制御して、座部の前部および後部を同
時に上下動可能にしている。
次に、上記第1〜4図に示す本考案の座席用リ
フターの作用を第5図も参照して説明する。
フターの作用を第5図も参照して説明する。
まず、第2図に示す状態では、座部フレーム1
は、下方に下がつた状態にある。従つて、この状
態から座部フレーム1を上方に押し上げるには、
つまみ4を反時計方向に回転させ、制御歯車13
を反時計方向に回転させる。この第2図に示す状
態、即ち第1図に示す状態では、制御歯車13
は、前部および後部の両駆動歯車11,12に噛
合しているので、これにより駆動軸8,7は共に
時計方向に回転する。各駆動軸7,8のねじ部7
a,8aに螺合する移動部材9,10は、この回
転により前部方向、即ち、第5図において矢印4
3,44に移動する。その結果、この移動部材
9,10に支軸19,20により回動自在に取り
付けられている揺動部材21,22は、第2図の
状態では、上端部が左方に傾斜しているが、第5
図の矢印43,44で示すように、前部方向に移
動するにつれて、直立し、更に、上端部が右方に
傾斜する。揺動部材21,22のうち直立した状
態が第5図に示す後部昇降機構3の揺動部材22
であり、上端部が右方に傾斜した状態が前部昇降
機構2の揺動部材21である。揺動部材が直立し
た場合には、この例のように、傾斜から直立した
分、この揺動部材22の上端部に固着されている
クランクシヤフト24は上方に移動し、その結
果、このクランクシヤフト24にブラケツト2
7,28を介して取り付けられている座部フレー
ム1の後部は上方に押動される。
は、下方に下がつた状態にある。従つて、この状
態から座部フレーム1を上方に押し上げるには、
つまみ4を反時計方向に回転させ、制御歯車13
を反時計方向に回転させる。この第2図に示す状
態、即ち第1図に示す状態では、制御歯車13
は、前部および後部の両駆動歯車11,12に噛
合しているので、これにより駆動軸8,7は共に
時計方向に回転する。各駆動軸7,8のねじ部7
a,8aに螺合する移動部材9,10は、この回
転により前部方向、即ち、第5図において矢印4
3,44に移動する。その結果、この移動部材
9,10に支軸19,20により回動自在に取り
付けられている揺動部材21,22は、第2図の
状態では、上端部が左方に傾斜しているが、第5
図の矢印43,44で示すように、前部方向に移
動するにつれて、直立し、更に、上端部が右方に
傾斜する。揺動部材21,22のうち直立した状
態が第5図に示す後部昇降機構3の揺動部材22
であり、上端部が右方に傾斜した状態が前部昇降
機構2の揺動部材21である。揺動部材が直立し
た場合には、この例のように、傾斜から直立した
分、この揺動部材22の上端部に固着されている
クランクシヤフト24は上方に移動し、その結
果、このクランクシヤフト24にブラケツト2
7,28を介して取り付けられている座部フレー
ム1の後部は上方に押動される。
また、更に、揺動部材の上端部が、第5図の前
部昇降機構2のように、右方に傾斜した場合に
は、揺動部材21の上端部にクランクシヤフト2
3が固着され、更に、このクランクシヤフト23
を介してアーム29の先端部がある固定された角
度、この例においては90゜の角度で揺動部材21
に固着されているために、揺動部材21が右方に
傾斜しながらも、上記固着角度が維持され、ま
た、換言すると、上記固着角度と揺動部材21の
傾斜との相互作用により、揺動部材21およびク
ランクシヤフト23が上方に引き上げられ、その
結果、座部フレーム1が上方に押動されるのであ
る。
部昇降機構2のように、右方に傾斜した場合に
は、揺動部材21の上端部にクランクシヤフト2
3が固着され、更に、このクランクシヤフト23
を介してアーム29の先端部がある固定された角
度、この例においては90゜の角度で揺動部材21
に固着されているために、揺動部材21が右方に
傾斜しながらも、上記固着角度が維持され、ま
た、換言すると、上記固着角度と揺動部材21の
傾斜との相互作用により、揺動部材21およびク
ランクシヤフト23が上方に引き上げられ、その
結果、座部フレーム1が上方に押動されるのであ
る。
以上の説明では、制御歯車13が両駆動歯車1
1,12に噛合し、座部フレーム1の前部および
後部を同時に上方に移動させる例について説明し
た。しかも、この場合には、前部、後部が同時に
同じ高さに移動するものであるが、説明の都合
上、第5図に示すように、前部の方がより上方に
移動しているものとして、説明しているが、以上
説明した構造および作用から、座部の前部又は後
部のみ、更には、両部を同時に、上方に移動させ
たり、又は、下方に移動させることは、容易であ
り、その作用は同じである。なお、座部を下方に
移動させるには、上述の説明と逆の方向に、つま
み4を回転し、移動部材21,22を矢印43,
44と逆の方向に移動させればよいのである。
1,12に噛合し、座部フレーム1の前部および
後部を同時に上方に移動させる例について説明し
た。しかも、この場合には、前部、後部が同時に
同じ高さに移動するものであるが、説明の都合
上、第5図に示すように、前部の方がより上方に
移動しているものとして、説明しているが、以上
説明した構造および作用から、座部の前部又は後
部のみ、更には、両部を同時に、上方に移動させ
たり、又は、下方に移動させることは、容易であ
り、その作用は同じである。なお、座部を下方に
移動させるには、上述の説明と逆の方向に、つま
み4を回転し、移動部材21,22を矢印43,
44と逆の方向に移動させればよいのである。
なお、上述のように、制御歯車13を駆動歯車
11,12に噛合させ、これを確実にその位置に
保持しておくには、ストツパー機構が必要である
が、第6図a,bは、そのストツパー機構を示し
たものであり、ここにおいて、制御歯車13に
は、U字型の金具50を介してレバー51が取り
付けられ、制御歯車13の左右の移動と共に移動
するようになつている。このレバー51の右端部
には、突起51aが形成され、この突起51aが
駆動歯車11,12側に一体に取り付けられた位
置決め部材52に形成された孔52a,52b,
52cの中の孔52bに係合している。上記レバ
ー51は、第6図aにおいて矢印53で示す方向
に付勢され、常時上記孔52a〜52cのいずれ
かに係合している。レバー51は、左端部に形成
された操作部51bを操作することにより右端部
を矢印53と逆の方向に移動させて係合をはずす
ことができる。そして、係合をはずした状態でレ
バー51を左右に押動すれば、突起51aを孔5
2a又は52cに係合させることもできる。突起
51aを孔52aに係合させた状態では、制御歯
車13は駆動歯車12に噛合し、突起51aを孔
52cに係合した状態では、制御歯車13は駆動
歯車11に噛合し、突起51aを孔52bに係合
させた状態では、制御歯車13は両駆動歯車11
および12に噛合する。突起51aが孔52a〜
52cに係合すると、その係合は容易にはずれな
いため、制御歯車13と駆動歯車11,12との
噛合も簡単にはずれず、確実に保持される。
11,12に噛合させ、これを確実にその位置に
保持しておくには、ストツパー機構が必要である
が、第6図a,bは、そのストツパー機構を示し
たものであり、ここにおいて、制御歯車13に
は、U字型の金具50を介してレバー51が取り
付けられ、制御歯車13の左右の移動と共に移動
するようになつている。このレバー51の右端部
には、突起51aが形成され、この突起51aが
駆動歯車11,12側に一体に取り付けられた位
置決め部材52に形成された孔52a,52b,
52cの中の孔52bに係合している。上記レバ
ー51は、第6図aにおいて矢印53で示す方向
に付勢され、常時上記孔52a〜52cのいずれ
かに係合している。レバー51は、左端部に形成
された操作部51bを操作することにより右端部
を矢印53と逆の方向に移動させて係合をはずす
ことができる。そして、係合をはずした状態でレ
バー51を左右に押動すれば、突起51aを孔5
2a又は52cに係合させることもできる。突起
51aを孔52aに係合させた状態では、制御歯
車13は駆動歯車12に噛合し、突起51aを孔
52cに係合した状態では、制御歯車13は駆動
歯車11に噛合し、突起51aを孔52bに係合
させた状態では、制御歯車13は両駆動歯車11
および12に噛合する。突起51aが孔52a〜
52cに係合すると、その係合は容易にはずれな
いため、制御歯車13と駆動歯車11,12との
噛合も簡単にはずれず、確実に保持される。
以上説明したように、本考案によれば、駆動軸
に形成されたねじ部に螺合する移動部材を設け、
この移動部材にある角度をもつてクランクシヤフ
トとアームとを固着して、移動部材の前後方向の
移動によつて座部の上下動を制御しているので、
操作および構造が簡単になつている。
に形成されたねじ部に螺合する移動部材を設け、
この移動部材にある角度をもつてクランクシヤフ
トとアームとを固着して、移動部材の前後方向の
移動によつて座部の上下動を制御しているので、
操作および構造が簡単になつている。
更に、上記駆動軸として、前部および後部をそ
れぞれ上下動制御するために、前部駆動軸および
後部駆動軸の2本とし、しかも、一方を円筒状に
形成して、この中に他方の駆動軸を挿入した2重
構造の駆動軸とし、この2重構造の駆動軸の各々
に隣接して、そぜぞれの駆動歯車を取り付け、更
に、これらの両歯車に同時に又はいずれか一方の
歯車のみに噛合する制御歯車を設け、この1つの
制御歯車を駆動する1つのつまみによつてのみ、
座部の前部のみ、又は後部のみ、あるいは前部お
よび後部を同時に上下動制御しているので、構造
が更により簡単になつており、装置の小型化が容
易である上、操作も1つの操作部材即ち、つまみ
によつてのみ容易にできるようになつている。
れぞれ上下動制御するために、前部駆動軸および
後部駆動軸の2本とし、しかも、一方を円筒状に
形成して、この中に他方の駆動軸を挿入した2重
構造の駆動軸とし、この2重構造の駆動軸の各々
に隣接して、そぜぞれの駆動歯車を取り付け、更
に、これらの両歯車に同時に又はいずれか一方の
歯車のみに噛合する制御歯車を設け、この1つの
制御歯車を駆動する1つのつまみによつてのみ、
座部の前部のみ、又は後部のみ、あるいは前部お
よび後部を同時に上下動制御しているので、構造
が更により簡単になつており、装置の小型化が容
易である上、操作も1つの操作部材即ち、つまみ
によつてのみ容易にできるようになつている。
第1図は、本考案の一実施例を示す座席用リフ
ターの平面図、第2図は、第1図の座席用リフタ
ーの側面図、第3図は第1図の座席用リフターの
部分拡大斜視図、第4図A,Bはそれぞれ第1図
の座席用リフターの部分作動態様図、第5図は、
第1図の座席用リフターの作動態様の側面図、第
6図a,bは、それぞれ第1図の座席用リフター
に使用するストツパー機構の作動態様を示す図で
ある。 1……座部フレーム、2……前部昇降機構、3
……後部昇降機構、4……つまみ、7……後部駆
動軸、8……前部駆動軸、7a……後部駆動用ね
じ部、8a……前部駆動用ねじ部、9……後部移
動部材、10……前部移動部材、11……前部駆
動歯車、12……後部駆動歯車、13……制御歯
車、21……前部揺動部材、22……後部揺動部
材、23,24……クランクシヤフト、29−3
0……アーム、41……不動部材。
ターの平面図、第2図は、第1図の座席用リフタ
ーの側面図、第3図は第1図の座席用リフターの
部分拡大斜視図、第4図A,Bはそれぞれ第1図
の座席用リフターの部分作動態様図、第5図は、
第1図の座席用リフターの作動態様の側面図、第
6図a,bは、それぞれ第1図の座席用リフター
に使用するストツパー機構の作動態様を示す図で
ある。 1……座部フレーム、2……前部昇降機構、3
……後部昇降機構、4……つまみ、7……後部駆
動軸、8……前部駆動軸、7a……後部駆動用ね
じ部、8a……前部駆動用ねじ部、9……後部移
動部材、10……前部移動部材、11……前部駆
動歯車、12……後部駆動歯車、13……制御歯
車、21……前部揺動部材、22……後部揺動部
材、23,24……クランクシヤフト、29−3
0……アーム、41……不動部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 座部フレーム1の前部及び後部を上下動させる
ために、座部フレーム1の前部及び後部寄りに駆
動用ねじ部7a・8aを有すると共に、一方が円
筒状に形成され、他方が上記円筒状のものの中に
挿通された2重構造を有し、座部フレーム1の前
後方向に軸方向が配設された駆動軸7・8と、 上記駆動用ねじ部7a・8aに螺合する被駆動
用ねじ部を有し、前記駆動軸7・8の回転に合わ
せて座部フレーム1の前後方向に移動する移動部
材9・10と、 軸方向が座部フレーム1の前後方向に対して直
角方向に配設され、座部フレーム1に回動自在に
取付けられたクランクシヤフト23・24と、 下端部が前記移動部材9・10に回動自在に取
付けられ、上端部が前記クランクシヤフト23・
24に固着されていて、上記移動部材9・10の
移動により座部フレーム1の前後方向に揺動する
揺動部材21・22と、 先端部がクランクシヤフト23・24に固着さ
れ、基端部が不動部材41に回転自在に取付けら
れたアーム29・30・31・32と、 上記駆動軸7・8を回転させるため、その駆動
軸7・8に取付けられた駆動歯車11・12、こ
の駆動歯車11・12に同時にまたは何れか一方
の駆動歯車11・12のみに噛合する制御歯車1
3及びこの制御歯車13を回転させるつまみ4を
設けた操作手段と、 を有する昇降機構2・3を座部フレーム1の前部
及び後部寄りの両方に配設したことを特徴とする
座席用リフター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981105809U JPS5812031U (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | 座席用リフタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981105809U JPS5812031U (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | 座席用リフタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5812031U JPS5812031U (ja) | 1983-01-26 |
JPS647071Y2 true JPS647071Y2 (ja) | 1989-02-23 |
Family
ID=29900328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981105809U Granted JPS5812031U (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | 座席用リフタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5812031U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0677528B2 (ja) * | 1986-01-31 | 1994-10-05 | 株式会社タチエス | 車両用座席等における可動機構の操作装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5826822Y2 (ja) * | 1979-02-09 | 1983-06-10 | 日産自動車株式会社 | 座席上下動調整装置 |
-
1981
- 1981-07-16 JP JP1981105809U patent/JPS5812031U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5812031U (ja) | 1983-01-26 |
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