JPH0565657U - シート調整装置 - Google Patents

シート調整装置

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JPH0565657U
JPH0565657U JP1720492U JP1720492U JPH0565657U JP H0565657 U JPH0565657 U JP H0565657U JP 1720492 U JP1720492 U JP 1720492U JP 1720492 U JP1720492 U JP 1720492U JP H0565657 U JPH0565657 U JP H0565657U
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雅人 堀江
績 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートの前後スライド運動に連動させてシー
トクッションの実効長さを変化させる。また、シートク
ッションの傾斜角を独自に調整可能にする。 【構成】 アウタアッパレール5とインナロアレール間
に設けられたL型クランク11、バーチカルロッド1
2、ラテラルロッド13等からなるスライド連動機構1
と、アウタ、インナ両アッパレール間に設けられたフロ
ントシャフト21、ドライブレバー22、フロントリン
ク21等からなるシートクッション長可変機構2とによ
りスライド運動に連動させてシートクッションの実効長
さを変える。駆動ノブ36、ピニオンギヤ38、セクタ
ギヤレバー31、コネクティングロッド33、ベルクラ
ンク32、リヤリンク34等からなるリヤバーチカルコ
ントロール機構3によりシートクッションの傾斜角を調
整する。 【効果】 着座者のふくらはぎ等がシートクッション前
端部に当らなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用シートの調整装置に関するものであり、特に、シートクッショ ンの上下高さ及びその実効長さを調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用シート、特に自動車用シートにおいては、男性の平均的な体格 を有する者を着座者に想定して、種々の諸元(ディメンション)が決められてい る。従って小柄な体格の者、例えば女性等が着座した場合、図6に示すように足 の先端部が正常にペダル9’にとどかないという現象等が起きる。この場合、一 般には、スライド機構、ハイト調整機構等を作動させることによって、着座者の 足の部分がペダル9’に正常に置かれるように調整が行なわれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、一般に、小柄な体格の者は、図6に示す如く、脚の構成のうち、下 腿部の長さC及び大腿部の長さBの値が共に小さく、特に、Bの値が、シートク ッションの長さA’の値に比べて可成り小さい。このため(シートクッションが 長過ぎるため)ふくらはぎの部分が、シートクッションの前端部に当たってしま い、これによって足先の部分がペダル9’にとどかないという状態になっている 。このような状態を解消するためには、単にシートを前方にスライドさせるだけ や、ヒップポイントを上げてE’の値を大きくするだけでは不十分である。着座 者の前後位置を規制するシートバック8’は、アッパレールに設けられたリヤブ ラケット4’のO4 点を基準に設けられているため、このシートバック8’から シートクッション前端部までの長さA’の値は固定されている。しかしながら、 本来、このA’の値は着座者の体格に合わせて、適正な値に設定されるべきであ る。すなわち、図5に示すように、シートクッションの実効長さAは、着座者の ふくらはぎ等がシートクッション前端部に当たることの無いよう適正値に調整さ れなければならない。このような小柄な者が着座した場合の問題点を解消すべく 、例えば、シートを前方にスライドさせた場合に、それに連動してシートクッシ ョンが後方に引かれて、シートクッションの実効長さAが正常な値となるように するとともに、別途シートクッションの後端部を積極的に上方に持上げるように して着座者のふくらはぎの部分が、シートクッションの前端部に当たることのな いようなシート調整装置を提供しようとするのが本考案の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案においては、シートクッションの上下高さ あるいはその実効長さを調整するシート調整装置に関して、インナシートトラッ クあるいはアウタシートトラックのうちのいずれか一方に属する側のアッパレー ルに回転自在に取付けられたL型クランクと、当該L型クランクの一端に回転自 在に一端が連結されるとともに、他端は後述のドライブレバーに回転自在に連結 されたバーチカルロッドと、上記L型クランクの上記バーチカルロッドと連結す る側以外の端部に一端が回転自在に連結されるとともに、他端は上記L型クラン クが設けられた側と反対側のシートトラックに属する側のロアレールに回転自在 に取付けられたラテラルロッドとからなるスライド連動機構と、上記バーチカル ロッドの一端に回転自在に連結されたドライブレバーと、当該ドライブレバーと 一体的に設けられ、かつ、上記インナ、アウタ両アッパレール上にそれぞれ設け られたマウントブラケットの間を橋渡しするように、また、回転可能なように取 付けられたフロントシャフトと、当該シャフトの端部付近に一体的に設けられた フロントリンクと、当該フロントリンクの上端部に設けられたシートクッション 支持用のフロントマウンティング装置とからなるシートクッション長可変機構と を有するとともに、これらシートクッションの移動に関する諸機構とは別個に、 上記アッパレール上に設けられたマウントブラケットの上記フロントリンク取付 点よりも後方の位置に回転自在に取付けられたシャフトと、当該シャフトと一体 的に設けられたセクタギヤレバーと、当該セクタギヤレバーの、その回転中心位 置からオフセットした位置に一端が回転自在に取付けられ、かつ、他端は後述の ベルクランクの一端に回転自在に取付けられたコネクティングロッドと、上記マ ウントブラケットの後方部に支持ピンを介して回転自在に取付けられるとともに 上記コネクティングロッドと連結するベルクランクと、当該ベルクランクの上記 コネクティングロッドと連結する側以外の端部と一端が回転自在に連結され、か つ、他端はシートクッションの後方部支持用リヤマウンティングポイントとなる リヤリンクと、上記セクタギヤレバーのギヤとかみ合うピニオンギヤと、当該ピ ニオンギヤと同軸上に一体的に設けられた駆動ノブとからなるリヤバーチカルコ ントロール機構を有する構成を採ることとした。
【0005】
【作用】
上記構成を採ることにより、本考案においては、小柄な体格の者が着座した場 合、足先がペダル上に正常に届くようシートの調整を行うこととなるが、その際 の手順及び作動について説明する。まず、図1に示す操作ハンドル10を操作し て、シートを前方に移動させる。これによって、図2に示すようにアッパレール 5側に取付けられている部材は前方の一点鎖線図示位置へと移動する。一方、そ の際、ロアレール6は移動しないので、ロアレール6側に取付けられているブラ ケット61は元の位置にとどまる。その結果、図2の一点鎖線図示の如く、ラテ ラルロッド13は矢印A方向に回転運動をする。これに伴って、L型クランク1 1は、その取付点O51を支点にして矢印B方向に回転駆動される。その結果、当 該L型クランク11の一端に連結されているバーチカルロッド12は矢印Fの方 向(後方)に引かれ、当該バーチカルロッド12と連結されているドライブレバ ー22、更には当該ドライブレバー22と一体的に設けられているフロントシャ フト21は、時計回り方向である矢印Cの方向に回転駆動される。これら一連の 作動によって、上記フロントシャフト21に一体的に設けられているフロントリ ンク24は、図3に示す如く、時計回りの方向に回転駆動され、当初の実線図示 の位置から一点鎖線図示の位置に移動する。その結果、上記フロントリンク24 の上端部に設けられているシートクッション7支持用のフロントマウンティング 装置25は、当初の破線図示位置(O251 点)から一点鎖線図示位置(O252 点 )へと移動する。これによって、シートクッション7の前端部は、シートの前方 へのスライド運動に連動して、Lの値だけ相対的に後退させられることとなる。
【0006】 次に、図5に示すように、ヒップポイントを上げて、Eの値を大きくする場合 の作動について説明する。この場合、リヤコントロール機構3を作動させる必要 がある。そこで、まず、図4において、駆動ノブ36を矢印Xの方向に回転駆動 する。これによって、当該駆動ノブ36と同軸上に一体的に形成されたピニオン ギヤ38が回転運動をする。その結果、当該ピニオンギヤ38とかみ合うセクタ ギヤレバー31はシャフト39の中心であるO39を支点にして矢印Yの方向に回 転駆動される。この回転駆動に伴なって、上記セクタギヤレバー31の一部に取 付けられているコネクティングロッド33は後方(矢印Zの方向)に移動する。 これに伴ない、ベルクランク32が作動し、当該ベルクランク32の一端に取付 けられているリヤリンク34も作動する。これによって、当該リヤリンク34の 一端であるシートクッションの後方部支持用リヤマウンティングポイント35が 、当初の実線図示位置から二点鎖線図示位置に持上げられることとなる。その結 果、シートクッション7の後方部は、Hだけ持上げられることとなる。
【0007】 なお、本考案においては、これと同時に上記シートクッション7の前端部は、 下方に降下する。すなわち、図3に示す如く、上記フロントリンク24の後方へ の回転運動により、当該フロントリンク24の上端部に設けられたシートクッシ ョン7支持用フロントマウンティング装置25が、当初のO251 の位置からO25 2 の位置へと降下する。これによって、上記シートクッション7の前端部は当初 の位置から下方に降下することとなる。このようなシートクッション7の相対移 動により、着座者のヒップポイントは、図5に示す如く、Eの値になるよう持上 げられるとともに、シートクッション7の実効長さもシートの前方スライドに連 動して短縮されて適正な値であるAの値となる。その結果、着座者のふくらはぎ 等が上記シートクッションの前端部に当ることがなくなり、着座者の足先は正常 な状態でペダル9上に置かれることとなる。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例について、図1ないし図8を基に説明する。本実施例の構成は 、図1に示す如く、L型クランク11、バーチカルロッド12、ラテラルロッド 13等からなるスライド連動機構1と、ドライブレバー22及びフロントリンク 24と一体的に設けられたフロントシャフト21、上記フロントリンク24の上 端部に設けられたフロントマウンティング装置25等からなるシートクッション 長可変機構2とによって構成されるシートクッション移動用の機構と、これら諸 機構とは別個独立に設けられたものであって、セクタギヤレバー31、コネクテ ィングロッド33、ベルクランク32、リヤリンク34、上記セクタギヤレバー 31のギヤ311とかみ合うピニオンギヤ38、駆動ノブ36等からなるリヤバ ーチカルコントロール機構3とからなることを基本とするものである。
【0009】 上記スライド連動機構1は、図1に示す如く、アウタシートトラックのアッパ レール5に設けられたブラケット51に回転自在に取付けられたL型クランク1 1と、当該L型クランク11の一端にジョイント15を介して連結されたバーチ カルロッド12と、上記L型クランク11の上記バーチカルロッド12と連結す る側と反対側の端部に回転自在に一端が連結されるとともに、他端は、インナシ ートトラックのロアレール6に設けられたブラケット61に回転自在に取付けら れたラテラルロッド13とからなるものである。ここに上記バーチカルロッド1 2と上記L型クランク11との間を連結するジョイント15は、公知のユニバー サルジョイントあるいはボールジョイント等3次元方向に回転自在なものである 。
【0010】 次に、シートクッション長可変機構2は、図1及び図3に示す如く、上記アウ タ、インナ両アッパレール5の間を橋渡しするように、かつ、上記アッパレール 5に対して回転自在に設けられたフロントシャフト21と、当該フロントシャフ ト21の中央部付近に溶接等により一体的に設けられ、かつ、その端部はジョイ ント15を介して上記バーチカルロッド12に連結されるドライブレバー22と 、上記フロントシャフト21の両端部付近に同じく溶接等により一体的に設けら れたフロントリンク24と、当該フロントリンク24の上端部に設けられたシー トクッション支持用のフロントマウンティング装置25とからなるものである。 ここに、上記バーチカルロッド12の一端とドライブレバー22の一端との間を 連結するジョイント15は、すでに公知のものであり、ユニバーサルジョイント 、ボールジョイント等3次元方向に回転自在なものからなるものである。
【0011】 リヤバーチカルコントロール機構3は、図1及び図4に示す如く、インナ、ア ウタ両アッパレール上に設けられたマウントブラケット4の上記フロントリンク 24が取付けられている点よりは後方の位置であって、上記インナ、アウタ両ア ッパレール5上にそれぞれ設けられたマウントブラケット間を橋渡しするように 、かつ、回転自在に設けられたシャフト39と、当該シャフト39と一体的に設 けられ、かつ、その一部にギヤ311を有するセクタギヤレバー31と、当該セ クタギヤレバー31の上記シャフト39取付点O39からオフセットした位置に一 端が回転自在に取付けられるとともに、他端は後述のベルクランク32の一端に 回転自在に取付けられたコネクティングロッド33と、上記ブラケット4の後方 部に支持ピン37を介して回転自在に設けられたベルクランク32と、当該ベル クランク32の上記コネクティングロッド33と連結する側以外の端部に、一端 が回転自在に取付けられ、かつ、他端はシートクッション7の後方部支持用リヤ マウンティングポイントとなるリヤリンク34と、これら諸リンク機構を駆動す るためのドライブ装置であって、上記セクタギヤレバー31のギヤ311とかみ 合うピニオンギヤ38と、当該ピニオンギヤ38と同軸上に設けられ、かつ、当 該ピニオンギヤ38と一体的に設けられた駆動ノブ36とからなるものである。 この駆動ノブ36を回転駆動することによって、上記ピニオンギヤ38を介して 上記セクタギヤレバー31に駆動力を伝達することが可能なような構成となって いる。
【0012】 上記構成を有する本実施例の作動態様について図2ないし図4を基に説明する 。まず、シートを前方に移動させることによって、アッパレール5に取付けられ ている部材は前方に移動し、図2における一点鎖線図示の状態になる。すなわち 、アウタシートトラックのアッパレール5に設けられているブラケット51に回 転自在に取付けられたL型クランク11は、前方に移動する。一方、インナシー トトラックのロアレール6にブラケット61を介してその一端が取付けられてい るラテラルロッド13は、矢印A方向に回転運動をする。従って、上記L型クラ ンク11は一点鎖線図示の如く、ブラケット51への取付点O51を支点にして矢 印B方向に回転駆動される。これによって、上記L型クランク11の一端にジョ イント15を介して連結されているバーチカルロッド12は後方側である矢印F の方向に引かれる。このバーチカルロッド12のF方向への移動に伴なって、当 該バーチカルロッド12にジョイント15を介して連結されているドライブレバ ー22は時計回り方向である矢印Cの方向に回転駆動される。
【0013】 これによって、上記ドライブレバー22と一体的に形成されるフロントシャフ ト21も図2の矢印C方向に回転駆動される。従って、当該フロントシャフト2 1と一体的に形成されるフロントリンク24も時計回り方向である矢印Cの方向 に回転駆動される。すなわち図3に示す如く、当該フロントリンク24は、当初 の実線図示位置から一点鎖線図示位置に回転駆動される。その結果、当該フロン トリンク24の上端部に設けられているシートクッション7支持用のフロントマ ウンティング装置25は、当初の破線図示位置から一点鎖線図示位置へと移動す る。すなわち、当該フロントマウンティング装置25と上記フロントリンク24 との連結点は、当初のO251 の位置からLだけ後方のO252 の位置に後退するこ ととなる。これら一連の作動によって、シートクッション7の前端部はシートの スライド運動に連動して相対的に後退することとなる。その結果、シートクッシ ョン7の実効長さは短縮化されることとなり、図4に示す如く、小柄な着座者に とっても、ふくらはぎの部分がシートクッション7の前端部に当たることが無く なる。
【0014】 次に、ヒップポイントを持上げる(図5におけるEの値を大きくする)ための リヤバーチカルコントロール機構3の作動態様について図4、図5を基に説明す る。まず駆動ノブ36を図4の矢印Xの方向に回転駆動する。これにより、当該 駆動ノブ36と同軸上に設けられているピニオンギヤ38が同じく矢印Xの方向 に回転駆動される。その結果、当該ピニオンギヤ38とかみ合うセクタギヤレバ ー31のギヤ311が駆動される。これによりセクタギヤレバー31は、シャフ ト39の中心点O39を支点にして矢印Yの方向に回転駆動される。その結果、当 該セクタギヤレバー31の一部(上記支点O39からオフセットした位置)に設け られたコネクティングロッド33は矢印Zの方向に駆動される。これに伴ない、 当該コネクティングロッド33と連結するベルクランク32は、反時計方向に回 転駆動される。その結果、当該ベルクランク32の一端に設けられたリヤリンク 34は上方に引き上げられ、当該リヤリンク34の一端であるリヤマウンティン グポイント35は当初の実線図示の位置から二点鎖線図示の位置へとHだけ持上 げられることとなる。
【0015】 このように本実施例においては、シートの前方へのスライド運動に連動して、 シートクッション7の前端部の位置を、シートバック8の取付点であるO4 点を 基準にして後方にLだけ後退させることとした。すなわちシートの前方スライド に連動させて、シートクッション7の実効長さAを短縮化することとした。また 、本実施例においては、上記シートクッション7の前後方向移動とは別個独立に 、駆動ノブ36を駆動することによってリヤバーチカルコントロール機構3を作 動させ、これによってリヤリンク34のリヤマウンティングポイント35をHだ け上昇させ、着座者のヒップポイントを持上げることが可能なようにした。
【0016】 次に、本考案の他の実施例について説明する。本実施例のものも基本的には前 の実施例のものと同じである。異なるところは、スライド連動機構についてであ る。当該スライド連動機構1は、図7に示す如く、アウタシートトラックのアッ パレール側に、マウントブラケット4を介して設けられたブラケット51に、回 転自在に取付けられたトレーリングリンク16と、当該トレーリングリンク16 の一端にジョイント19を介して連結されたバーチカルロッド12と、当該バー チカルロッド12と上記トレーリングリンク16との連結点に回転自在に一端が 連結されるとともに、他端は、インナシートトラックのロアレール6に設けられ たブラケット61に回転自在に取付けられたラテラルロッド13とからなるもの である。ここに、上記ジョイント19は、図8に示すように、U字型の形状を有 するクレビス191と、クレビスピン192と、その端末の断面形状が逆U字状 の形態を有するバーチカルロッド12のクレビス状先端部121とからなり、上 記クレビス191と上記クレビス状先端部121との間を、上記クレビスピン1 92で連結することによってユニバーサルジョイントを形成するものである。
【0017】 このようなスライド連動機構1がシートクッション長可変機構2に連結されて 、シートクッション7の実効長さを変えることができるような構成となっている 。すなわち、図7に示す如く、上記バーチカルロッド12の一方の端末は、ジョ イント15を介してドライブレバー22に連結されており、当該ドライブレバー 22を介して上記バーチカルロッド12の作動をフロントシャフト21に伝え、 更に、フロントリンク24を介してフロントマウンティング装置25に伝達する ようになっている。このような構成を採ることにより、シートの前後スライド運 動に連動させてシートクッション7の実効長さを変更することが可能となる。な お、シートクッション7の後方部を持ち上げるためのリヤバーチカルコントロー ル機構3は、前の実施例のものと全く同じ構成からなるものであり、従って、そ の作動機構も全く同じ内容のものである。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、シートクッションの上下高さ及び実効長さを調整するための シート調整装置を、リンク等からなるスライド連動機構と、ドライブレバー、シ ャフト等からなるシートクッション長可変機構とによって構成されるシートクッ ション移動装置により、シートクッションの実効長さをシートの前後スライド運 動に連動させて変化させることができるようにするとともに、これら連動機構等 とは別個独立に、セクタギヤレバー、ピニオンギヤ、駆動ノブ、コネクティング ロッド、ベルクランク、リヤリンク等からなるリヤバーチカルコントロール機構 を設けることにより、上記駆動ノブを駆動することによって上記セクタギヤレバ ーを作動させ、これによってシートクッションの後方部支持用リヤマウンティン グポイントを上昇させて、着座者のヒップポイントを持上げるようにしたので、 小柄な体格の者が着座した場合においても、シートの前方移動に連動させてシー トクッションの実効長さを短縮化することにより着座者のふくらはぎ等が、シー トクッションの前端部に当たることが無くなるようにするとともに、別途、駆動 ノブの操作によりヒップポイントの肌理細な調整を行なうことにより適正なシー トポジションを得ることができるようになった。これにより小柄な体格の者も正 常な姿勢でペダル上に足先を置くことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本考案にかかるスライド連動機構のリンク構成
及びその作動状態を示す図である。
【図3】本考案にかかるシートクツション長可変機構の
リンク構成及びその作動状態を示す図である。
【図4】本考案にかかるリヤバーチカルコントロール機
構のリンク構成及びその作動状態を示す図である。
【図5】本考案にかかるシートクッションの適正調整状
態時における着座者の着座姿勢を示す図である。
【図6】従来例における小柄な着座者の着座姿勢を示す
図である。
【図7】本考案にかかるスライド連動機構についての他
の実施例の構成を示す斜視図である。
【図8】本考案にかかる他の実施例についてのジョイン
ト部の構成を示す展開図である。
【符号の説明】
1 スライド連動機構 11 L型クランク 12 バーチカルロッド 13 ラテラルロッド 15 ジョイント 2 シートクッション長可変機構 21 フロントシャフト 22 ドライブレバー 24 フロントリンク 25 フロントマウンティング装置 3 リヤバーチカルコントロール機構 31 セクタギヤレバー 311 ギヤ 32 ベルクランク 33 コネクティングロッド 34 リヤリンク 35 リヤマウンティングポイント 36 駆動ノブ 37 支持ピン 38 ピニオンギヤ 39 シャフト 4 マウントブラケット 5 アッパレール 51 ブラケット 6 ロアレール 61 ブラケット 7 シートクッション 8 シートバック 9 ペダル 10 操作ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森下 勇夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの上下高さあるいはそ
    の実効長さを調整するシート調整装置において、インナ
    シートトラックあるいはアウタシートトラックのうちの
    いずれか一方に属する側のアッパレールに回転自在に取
    付けられたL型クランクと、当該L型クランクの一端に
    回転自在に一端が連結されるとともに、他端は後述のド
    ライブレバーに回転自在に連結されたバーチカルロッド
    と、上記L型クランクの上記バーチカルロッドと連結す
    る側以外の端部と一端が回転自在に連結されるとともに
    他端は上記L型クランクが設けられた側と反対側のシー
    トトラックに属する側のロアレールに回転自在に取付け
    られたラテラルロッドとからなるスライド連動機構と、
    上記バーチカルロッドの一端に回転自在に連結されたド
    ライブレバーと、当該ドライブレバーと一体的に設けら
    れ、かつ、上記インナ、アウタ両アッパレール上にそれ
    ぞれ設けられたマウントブラケットの間を橋渡しするよ
    うに、また、回転可能なように取付けられたフロントシ
    ャフトと、当該フロントシャフトの端部付近に一体的に
    設けられたフロントリンクと、当該フロントリンクの上
    端部に設けられたシートクッション支持用のフロントマ
    ウンティング装置とからなるシートクッション長可変機
    構とを有するとともに、これら諸機構とは別個に、上記
    アッパレール上に設けられたマウントブラケットの上記
    フロントリンク取付点よりも後方側の位置に回転自在に
    取付けられたシャフトと、当該シャフトと一体的に設け
    られたセクタギヤレバーと、当該セクタギヤレバーの、
    その回転中心位置からオフセットした位置に一端が回転
    自在に取付けられ、かつ、他端は後述のベルクランクの
    一端に回転自在に取付けられたコネクティングロッド
    と、上記マウントブラケットの後方部に支持ピンを介し
    て回転自在に取付けられるとともに上記コネクティング
    ロッドと連結するベルクランクと、当該ベルクランクの
    上記コネクティングロッドと連結する側以外の端部と一
    端が回転自在に連結され、かつ、他端はシートクッショ
    ンの後方部支持用リヤマウンティングポイントとなるリ
    ヤリンクと、上記セクタギヤレバーのギヤとかみ合うピ
    ニオンギヤと、当該ピニオンギヤと同軸上に設けられた
    駆動ノブとからなるリヤバーチカルコントロール機構を
    有することを特徴とするシート調整装置。
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