JPS644435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は籾摺装置に係るものである。

籾摺装置の全体構成を、床上に異種粒選別部
を、その上部に籾摺部と風選部を並設する構成に
すると、籾摺部から排出される穀粒は異種粒選別
部に自重落下で供給できるから、籾摺部から異種
粒選別部に至る昇降機等は必要とせず構造が簡単
となる。

しかし、異種粒選別部は揺動する構造のため、
該選別部上に籾摺部を直接設けることはできず、
したがつて、異種粒選別部の上部にテーブル状の
台板を設け、該台板上に籾摺部と風選部を並設す
ることになる。

本考案は前記したテーブル状の台板の支受構成
につきなされたものであり、床上に垂直の張込昇
降機と仕上米昇降機を並設し、該昇降機の側方の
床上に異種粒選別装置を設け、該選別装置の上部
にテーブル状の水平の台板を設け、該台板上に籾
摺部と風選部を並設した籾摺装置において、前記
台板の前端部は支脚により支受させ、前記台板の
後端部は前記昇降機の側壁に固定した籾摺装置と
したものである。

実施例図により説明すると、１は籾米用昇降機
でその下部には籾米張込用ホツパー２が設けら
れ、上部には貯留タンク３が取付けられる。貯留
タンク３の落下口４は籾摺部５の流入筒６に接続
されている。７はオーバーフロー筒、８は開閉
弁、９は繰込ロール、１０は調節弁、１１は案内
板である。

籾摺部５内には斜め上下の関係に固定籾摺ロー
ル１２と移動籾摺ロール１３が設けられている。
案内板１１の先端には軟質のゴム片１４が取付け
られ、ゴム片１４の先端は移動籾摺ロール１３の
上面に弾力的に接触している。籾摺部５は比較的
肉厚の大なる堅牢部材で形成され、籾摺部５の上
部と後述する風選部１５の上部に跨つてモーター
１６を載置し、その軸を右側方に突出させる。１
７は籾摺部５を載置するための台枠であり、実施
例では籾摺部５と台枠１７は別部材に図示されて
いるが、連続した同一部材とすることもある。

籾摺部５の側部には風選部１５が設けられる。
風選部は籾摺部５と異なり、薄い材料で形成され
ているから、籾摺部５とは別個に形成され、テー
ブル状の台板１８上に載置される。風選部１５の
内部には渦巻状の風胴１９が形成され、風胴１９
の終端部には受樋２０が設けられ、風選部の側部
に取付けた吸引フアン２１の風車２２の軸２３が
受樋２０の中心に横架される。軸２３には偏心輪
２４が取付けられ、偏心輪２４にロツド２５の基
部が固着され、ロツド２５の先端には拡散装置２
６を取付ける。前記風胴１９の吸引風路２７は移
動籾摺ロール１３の下方を通り、拡散装置２６の
下方を通つて風胴１９に接続される。

前記台板１８は厚い材料で形成され、移動籾摺
ロール１３の下方部分と風選部１５の下方部分に
大きな窓２８を開け、前記籾摺ロール１２，１３
による飛散粒及び拡散装置２６からの落下物が窓
２８を通つて落下するように形成する。

２９は異種粒選別装置であり、上部に２段構造
の分配供給樋３０を設け、その下部に選別板３１
を設ける。選別板３１は数段を重合させた形状
で、第２図の如く右端に玄米取出口３２を形成
し、左端に籾米取出口３３を形成する。

玄米取出口３２の外側には前側から後側に向つ
て流れる玄米流樋３４を設け、該流樋３４の底面
には未熟米除去板３５を設ける。

３６は揺動装置であり、揺動装置３６のケース
３７の前壁３８には支脚３９の下端を固定し、支
脚３９の上端に、前記台板１８の前端部４０を支
受させる。前記台板１８の後端部４１にはアング
ル鋼からなる取付金具４２を取付け、取付金具４
２の左右両端に垂直の当片４３，４４を設ける。
前記当片４３は昇降機１の側壁４５に当接させて
固定し、当片４４は、並設されている仕上米昇降
機４６の側壁４７に当接されて固定される。

なお、図中、４８は玄米戻しホツパー、４９は
貯留タンク、５０は開閉弁、５１はバネ、５２は
籾米戻し樋、５３は籾米戻し部である。

次に作用を述べる。

原料の籾米をホツパー２に投入すると、籾米は
揚穀されて貯留ホツパー３内に貯留され、開閉弁
８を適当量開くと貯留タンク３より流入筒６内に
流入し、調節弁１０と繰込ロール９とにより少量
ずつ繰出されて案内板１１、ゴム片１４上を流
れ、籾摺ロール１２，１３の供給側に供給され、
籾摺されて排出側より拡散装置２６に流入する。
該拡散装置２６は偏心輪２４で振動しているから
幅方向に拡散されて窓２８より落下させ、そのと
き吸引風路２７を流れる風により風選別し、籾殻
は風胴１９を通り吸引フアン２１に吸引され外部
に放出される。

分配供給樋３０に供給された異種粒は、選別板
３１に流入して、玄米と籾米に選別され、玄米は
玄米取出口３２より玄米流樋３４に取出され、籾
米は籾米取出口３３より籾米戻し樋５２に取出さ
れる。玄米流樋３４に取出された玄米は未熟米除
去板３５上を流れ玄米戻しホツパー４８に流入
し、仕上米昇降機４６を上昇して貯留タンク４９
に貯留される。

一般に、籾摺装置の構成を、床上に異種粒選別
部、その上部に籾摺部と風選部を並設する構成に
すると、籾摺部から異種粒選別部に穀粒は自重落
下で供給できるから、その間に昇降機等は必要と
せず構造が簡単となる。しかしながら、この構造
では、振動する異種粒選別部の上部に籾摺部を設
けることになり、そのようなことはできない。

しかるに、本考案は、床上に垂直の張込昇降機
１と仕上米昇降機４６を並設し、該昇降機１，４
６の側方の床上に異種粒選別装置２９を設け、該
選別装置２９の上部にテーブル状の水平の台板１
８を設け、該台板１８上に籾摺部５と風選部１７
を並設した籾摺装置において、前記台板１８の前
端部４０は支脚３９により支受させ、前記台板１
８の後端部４１は前記昇降機１，４６の側壁に固
定した籾摺装置としたから、 イ 異種粒選別部２９の上部に台板１８を設けた
ので、揺動する異種粒選別部２９上に籾摺部５
及び風選部１５を設けることができる。

ロ 籾摺部５及び風選部１５が上部で異種粒選別
部２９は下部のため、籾摺部５及び風選部１５
から異種粒選別部２９に至る昇降機は必要とせ
ず、構造が簡単となる。

ハ 台板１８はその前側を異種粒選別部２９で支
受するが、その後側は昇降機１及び４６に固定
したので、昇降機１及び４６は支脚を兼用す
る。

ニ 台板１８と昇降機１及び４６の結合により互
いが補強されて堅牢構造となる。

という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部縦断側面図、第２図は同平面図、
第３図は要部の斜視図である。 符号の説明、１……昇降機、２……張込用ホツ
パー、３……貯留タンク、４……落下口、５……
籾摺部、６……流入筒、７……オーバーフロー
筒、８……開閉弁、９……繰込ロール、１０……
調節弁、１１……案内板、１２……固定籾摺ロー
ル、１３……移動籾摺ロール、１４……ゴム片、
１５……風選部、１６……モーター、１７……台
枠、１８……台板、１９……風胴、２０……受
樋、２１……吸引フアン、２２……風車、２３…
…軸、２４……偏心輪、２５……ロツド、２６…
…拡散装置、２７……吸引風路、２８……窓、２
９……異種粒選別部、３０……分配供給樋、３１
……選別板、３２……玄米取出口、３３……籾米
取出口、３４……玄米流樋、３５……未熟米除去
板、３６……揺動装置、３７……ケース、３８…
…前壁、３９……支脚、４０……前端部、４１…
…後端部、４２……取付金具、４３……当片、４
４……当片、４５……側壁、４６……仕上米昇降
機、４７……側壁、４８……玄米戻しホツパー、
４９……貯留タンク、５０……開閉弁、５１……
バネ、５２……籾米戻し樋、５３……籾米戻し
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床上に垂直の張込昇降機１と仕上米昇降機４６
   を並設し、該昇降機１，４６の側方の床上に異種
   粒選別装置２９を設け、該選別装置２９の上部に
   テーブル状の水平の台板１８を設け、該台板１８
   上に籾摺部５と風選部１７を並設した籾摺装置に
   おいて、前記台板１８の前端部４０は支脚３９に
   より支受させ、前記台板１８の後端部４１は前記
   昇降機１，４６の側壁に固定した籾摺装置。